JP2980740B2 - 回路図作成装置 - Google Patents

回路図作成装置

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JP2980740B2 JP3241357A JP24135791A JP2980740B2 JP 2980740 B2 JP2980740 B2 JP 2980740B2 JP 3241357 A JP3241357 A JP 3241357A JP 24135791 A JP24135791 A JP 24135791A JP 2980740 B2 JP2980740 B2 JP 2980740B2
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プログラマブルコント
ローラ等の回路図作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プログラマブルコントローラを用いて所
定の制御を行わせるときには、ユーザはプログラミング
ツールなどを用いてプログラマブルコントローラに入力
するシーケンス回路を作成する必要がある。
【0003】シーケンス回路の表現形式としては、例え
ば図7に示すようなラダー図、FB図、SFCなどがあ
る。ラダー図とは、図7(a) に示すようにリレー、コイ
ル等のシンボルを用いて回路を記述するものであり、F
B図とは、同図(b) に示すように加算、減算等の機能を
1つの箱として表現したファンクションブロックにより
回路を記述するものである。また、シーケンシャルファ
ンクションチャート(以下、SFCと呼ぶ)とは、同図
(c) に示すように処理を箱毎に分割しそれらをフローチ
ャートイメージで表現したものである。
【0004】プログラミングツールでは、これら複数の
表現形式で回路図を作成できるようになっている。そし
て、それぞれの表現形式で記述された回路図は、プログ
ラミングツールに内蔵されているコンパイルプログラム
によりプログラマブルコントローラで実行可能な機械語
に変換される。
【0005】図8は、従来のコンパイルプログラムのア
ルゴリズムを示すフローチャートである。図8のステッ
プS1で回路作成画面から回路図情報を全て取り出す。
ここで、従来の回路図作成装置では、ユーザが回路を作
成した段階では、回路各部はドットイメージのデータと
してメモリに記憶されており、コンパイルが実行された
段階でドットイメージの画面情報から回路の位置、接続
関係が確定した回路図情報に展開される。
【0006】次のステップS2で未処理、すなわち回路
図情報に展開していない回路が存在するか否かを判別す
る。未処理回路が存在しなければ、ステップS3で1回
路分の回路図情報を取り出す。そして、ステップS4で
1回路の回路図情報の中に他の表現形式で記述された回
路図情報が混在してないか否かを判別する。この処理で
は、例えば回路図がラダー図で記述されていれば、同一
回路内にFB図又はSFCの形式で記述されている回路
が存在しないか否かを判別する。
【0007】異なる表現形式の回路図情報が混在してい
ないときには、ステップS5の混在しないか否かの判別
がYESとなり、次にステップS6で信号の流れに異常
がないかどうかをチッェクする。そして、ステップS7
で信号の流れが正常かどうかを判別し、信号の流れが正
常であれば、次のステップS8で1回路分の回路図情報
を機械語に変換する。
【0008】一方、異なる表現形式の回路図情報が混在
するとき、あるいは信号の流れに異常があるときには、
ステップS5又はステップS7の判別がNOとなり、ス
テップS9で回路図作成異常をユーザに知らせる処理を
行う。
【0009】これらの処理により、どのような表現形式
で記述された回路でも誤りを検出し機械語に変換するこ
とができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】今、図9(a) 、(b) に
示す回路図を、図8のコンパイルプログラムで機械語に
変換する場合について説明する。
【0011】図9(a) の回路では、画面情報を全て読み
出し回路図情報に展開した後、4個の箱全てについて回
路表現が一致するか否かをチェックし、次に3本の信号
線の信号の方向をチェックする。そして、異なる表現形
式の回路が混在せず、信号の方向が正しければ、上記の
回路情報を機械語に変換する。
【0012】同様に、図9(b) の回路では、画面情報を
全て読み出し回路図情報に展開した後、8個の箱の回路
表現が一致するか否か、7本の信号線の信号の方向が正
しいか否かをチェックする必要がある。
【0013】このように、従来、コンパイルプログラム
が、入力された画面情報を全て読み出して回路の位置、
接続関係が確定した回路図情報に展開した後、異なる表
現形式の回路が混在していないかどうかをチェックし、
さらに信号の方向に異常がないかどうかをチェックする
必要があった。その為、作成した回路が複雑になればな
るほど、コンパイルプログラムにおける画面情報を回路
図情報に展開する処理及び回路チェック処理の処理量が
増大するという問題点があった。
【0014】本発明の課題は、異なる表現形式で記述さ
れた回路の混在及び信号の流れの異常等のチェックを簡
単に行うことができる回路図作成装置を提供することで
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理説
明図である。同図において、変換手段1は、回路図作成
時に、任意の表現形式で記述された回路をシンボルと各
シンボル間の接続関係を示す結線情報とに変換する。こ
の変換手段1により、例えば、ラダー図で記述された回
路のシンボルか、FB図で記述された回路のシンボル
か、あるいはSFCで記述された回路のシンボルか等の
シンボルの種別を示すシンボル種別情報と、シンボルの
入力先及び出力先を示す情報と、シンボルの位置を示す
シンボル座標情報が作成される。また、結線について
は、結線の入力先及び出力先を示す結線情報が作成され
る。
【0016】検出手段2は、回路図作成時に、上記のシ
ンボル情報及び結線情報に基づいて表現形式の異なる回
路の混在及び信号の流れの異常を検出する。
【0017】
【作用】本発明では、回路図作成時に、記述された回路
がシンボルと結線とに変換されるので、シンボル間の接
続が指定された時点で、シンボルの種別を示す情報が一
致するか否かを調べ、表現形式の異なる回路が混在して
いないかどうかをチェックすることができる。また、例
えば結線がシンボルの入力端子に接続されているか、出
力端子に接続されているかが分かるので、それらの情報
から結線の信号の流れを判別し、信号の流れの異常をチ
ェックすることができる。
【0018】これにより、回路図作成時にリアルタイム
で回路チェックが行われるので、ユーザはエラーとなっ
た箇所をすぐに修正することができる。また、コンパイ
ル時に回路チェックを行う必要が無くなるので、コンパ
イルの処理時間が大幅に短縮される。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図2(a)、(b) は、実施例の回路図作成装置
において、回路図作成時に作成されるシンボル情報と結
線情報の構成を示している。また、図3は、シンボル情
報の中のシンボル種別を示す図である。
【0020】この実施例では、作成した回路をシンボル
と結線とに変換し、この2つの情報により回路図を管理
している。1つのシンボルは、図2(a) に示すようにそ
のシンボルがラダー図のシンボルか、FB図のシンボル
か、それともSFCのシンボルかの別を示すシンボル種
別情報と、信号の入力先を示す入力端子情報と、信号の
出力先を示す出力端子情報と、シンボルの座標を示すシ
ンボル座標情報とを持っている。
【0021】また、結線は、図2(b) に示すように、入
力端子情報と出力端子情報とからなる結線情報を持って
おり、結線がどのシンボルの入力端子又は出力端子に接
続されているかが分かるようになっている。
【0022】例えば、ユーザにより作成された回路がラ
ダー図のa接点であれば、シンボル種別情報として「0X
1010」(図3参照、以下同じ)が記憶され、関数回路で
あれば「0X1040」が記憶される。また、作成された回路
がFB図の関数回路であれば、シンボル種別情報として
「0X2040」が記憶される。これらのシンボル種別情報か
ら記述された回路が同一の表現形式の回路か否かが分か
る。
【0023】例えば、回路図作成過程で回路Aの出力端
子と回路Bの入力端子とが接続されたとき、回路Aのシ
ンボルをA、回路BのシンボルをB、両者を接続する結
線をCとする。このとき、シンボルAの出力端子情報で
結線Cが指定され、結線Cの入力端子情報でシンボルA
の出力端子、出力端子情報でシンボルBの入力端子が指
定される。また、シンボルBの入力端子情報で結線Cが
指定される。さらに、シンボルの座標情報によりシンボ
ルA、Bの位置が決められる。
【0024】これらの情報を順に読み出すことで、1回
路分のシンボルの接続が確定し回路図が作成できる。ま
た、回路の接続が指定され結線の入力先、出力先が確定
した時点で、例えば出力どうしが接続されてないかどう
かを調べることで、信号の流れの異常の有無をチェック
することができる。
【0025】さらに、接続が指定されたシンボルのシン
ボル種別情報が一致するか否かを調べることで、表現形
式の異なる回路が混在するか否かをチェックすることが
できる。
【0026】ここで、図7に示した各種の表現形式の回
路を上記のシンボルと結線情報とに変換する場合につい
て説明する。図7(a) のラダー図で記述された回路は、
a接点種別を持つシンボルが2個とコイルシンボルの1
個と結線が1本で表せる。この場合、a接点の2個のシ
ンボルは接近して配置されているので、両者は結線では
接続せずに、直接シンボル情報の入力、出力端子情報で
接続先シンボルを指定し、a接点のシンボルとコイルシ
ンボルとは離れて配置されているので、両者の間を結線
で接続するようにしている。
【0027】また、同図(b) のFB図の回路は、オペラ
ンド用シンボルが3個、&用シンボルが1個、結線が3
本で表せる。さらに、同図(c) のSFCの回路は、ステ
ップシンボル3個、トランジションシンボル1個、結線
4本で表せる。
【0028】この実施例では、回路図作成時に、作成さ
れた回路をシンボルと結線とに変換して記憶すること
で、回路図作成時に表現形式の異なる回路の混在のチェ
ック、信号の流れの異常のチェックを行うことができ
る。
【0029】なお、これらのチェックはユーザが回路図
を作成しているときに並行して行われるので、ユーザ
は、回路チェックの為の時間を特に意識することなく回
路図作成を行える。
【0030】これにより、従来のように回路図作成が終
了してからコンパイルプログラムにかけ、回路の混在、
信号の流れの異常が検出されて、再度回路図の修正を行
う必要がなくなるので、回路図の作成作業が効率化され
る。
【0031】ところで、複数の結線が交わる交点におけ
る信号の流れについて着目してみると、交点に接続され
ている1又は複数の結線の信号の方向が決まると、その
交点に接続されている他の結線の信号の方向が決まって
しまう場合がある。例えば、4本の結線の交点で1本の
結線が入力線であれば、他の3本の結線は出力線でなけ
ればならず、入力線が接続されていたならその結線は接
続エラーとなる。
【0032】そこで、この第2の実施例では、交点(図
3の黒丸の部分)に接続される結線に信号の方向性を持
たせ、交点における信号の流れに異常がないかどうかを
管理するようにしている。
【0033】この実施例では、複数の結線が接続されて
交点が生じたときには、その交点を1つのシンボルとし
て登録し、信号が交点に入力する結線は入力端子情報
に、信号が交点から出力する結線は出力端子情報に記憶
する。
【0034】ここで、結線が入力線か出力線かの判定
は、結線の入力先、出力先を示す結線情報により行って
いる。すなわち、結線が回路のシンボルのどこに接続さ
れているかは、結線情報の入力端子情報と出力端子情報
とから分かるので、例えばシンボルの出力端子に接続さ
れている場合には、出力端子から交点に向かって信号が
流れるのでその結線を入力線と判断し、回路のシンボル
の入力端子に接続されている場合には、交点から入力端
子に向かって信号が流れるので、その結線を出力線と判
断する。
【0035】なお、この場合、シンボル間を結線で結ん
でいるので、結線の交点をシンボルとして登録するとき
には、それまで1本の結線であったものを交点を境とし
て2本の結線に変更するだけでだけでよく、他の情報を
変更する必要がない。
【0036】このように、交点のシンボル情報から各結
線の信号の流れる方向が分かるので、結線の接続が指定
された時点で、結線の信号の流れに異常がないかどうか
をチェックすることができる。
【0037】例えば、図3(a) に示すように他端が他の
シンボルの出力端子につながる結線S41を交点に接続
すると、結線S41の信号は交点に入力する方向となる
ので、他の結線S42、S43、S44の信号の流れる
方向は全て出力でなければならない。従って、この交点
には、今後出力線以外は接続できないことになり、入力
線の接続を記述した時点で接続エラーとなる。
【0038】また、同図(b) に示すようにS46、S4
7が出力結線となっていて、新規の結線S45を出力結
線として記述すると、今後、S47は入力線となる結線
しか記述できなくなる。
【0039】このように、結線の交点において各結線に
信号の方向性を持たせることにより、信号の流れの異常
の有無を回路作成時に簡単にチェックすることができ
る。次に、結線に信号の流れる方向を持たせた場合の回
路図作成時の処理を、図5を用いて説明する。
【0040】図5(a) に示すようにFB図の&回路の入
力どうしを接続したときには、そのまま受け付けられ
る。ところが、同図(b) に示すように出力どうしを接続
したときには、結線の信号の流れが互いに逆方向となる
ので、接続エラーとなる。
【0041】また、同図(c) に示すように交点の3本の
結線が全て出力線となっているときには、結線S61
は、自動的に入力結線となっているが、回路図を修正し
てS62の結線を削除すると、入力1及び入力2に接続
されている結線S64、S65は出力のままであるが、
結線S63の信号の流れは不定となる。
【0042】このように回路図の一部を修正すると、修
正された接続条件に基づいてリアルタイムで交点の信号
の流れを管理できるので、回路図作成の効率を向上させ
ることができる。
【0043】さらに、同図(d) に示すようにラダー図の
a接点とFB図の&回路との接続を指定すると、接続が
指定された時点で両者のシンボル種別情報から回路の表
現形式が一致するか否かがチェックされる。この場合、
回路の表現形式が異なるのでエラーとなり両者の接続は
記述できないことになる。
【0044】次に、上記のようにシンボルと結線とで表
された回路図を機械語に変換するコンパイルプログラム
の処理内容を図6のフローチャートを参照して説明す
る。先ず、図6のステップS11で機械語に変換してい
な未処理回路が存在するか否かを判別する。未処理の回
路が存在する場合には、ステップS12で各表現形式で
記述されている1回路分の回路図情報を取り出す。そし
て、ステップS13で1回路分の回路図情報を機械語に
変換する。
【0045】このように、第1及び第2実施例では、回
路図作成時に表現形式の異なる回路の混在のチェック並
びに信号の流れの異常のチェックが行われるので、コン
パイルプログラムで回路チェックを行う必要がなくな
る。従って、コンパイルの処理時間が大幅に短縮され、
コンパイルが終了するのを待つユーザの待時間も短縮さ
れる。
【0046】なお、本発明は、実施例に述べたプログラ
マブルコントローラの回路図作成装置に限らず、他の回
路図作成装置にも適用できる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、任意の表現形式の回路
をシンボルと結線とに置き換えて回路図を作成すること
で、回路図作成時に信号の流れの異常の検出、表現形式
の異なる回路の混在のチェック等を行うことができる。
これにより、回路図作成時にリアルタイムで回路チェッ
クが行われるので、ユーザは、エラー箇所を修正しなが
ら効率良く回路図を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例のシンボル及び結線情報の構成図であ
る。
【図3】シンボル種別を示す図である。
【図4】交点における信号の方向を示す図である。
【図5】回路チェックの説明図である。
【図6】実施例のコンパイルプログラムのフローチャー
トである。
【図7】回路の表現形式の説明図である。
【図8】従来のコンパイルプログラムのフローチャート
である。
【図9】回路図の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 変換手段 2 検出手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−149506(JP,A) 特開 平2−178706(JP,A) 特開 平2−244382(JP,A) 特開 平4−328605(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 17/50 G05B 19/05

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回路図作成時に、任意の表現形式で記述さ
    れた回路をシンボルと複数のシンボルを接続する結線と
    に変換する変換手段(1) と、 回路図作成時に、接続が指定された回路のシンボルが同
    一の表現形式のシンボルか否かを判別して表現形式の異
    なる回路の混在を検出すると共に、結線の接続先を示す
    情報から信号の流れの異常を検出する検出手段(2) とを
    備えることを特徴とする回路図作成装置。
  2. 【請求項2】前記シンボルは、少なくとも回路の表現形
    式の別を示すシンボル種別情報と、入力先及び出力先を
    示す入力端子情報及び出力端子情報からなり、前記結線
    は、結線の入力先及び出力先を示す結線情報からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の回路図作成装置。
  3. 【請求項3】前記変換手段(1) は、結線の交点をその交
    点に接続されている結線の信号の流れを示す情報を持っ
    たシンボルに変換し、 前記検出手段(2) は、前記交点のシンボルに接続される
    結線の信号の流れを示す情報から、信号の流れの異常を
    検出することを特徴とする請求項1記載の回路図作成装
    置。
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