JP2980723B2 - 光増幅装置 - Google Patents
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- H01S5/00—Semiconductor lasers
- H01S5/50—Amplifier structures not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30
- H01S5/5009—Amplifier structures not provided for in groups H01S5/02 - H01S5/30 the arrangement being polarisation-insensitive
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04B—TRANSMISSION
- H04B10/00—Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
- H04B10/29—Repeaters
- H04B10/291—Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form
- H04B10/2912—Repeaters in which processing or amplification is carried out without conversion of the main signal from optical form characterised by the medium used for amplification or processing
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体光増幅器、半導
体光増幅器とこれに接続する入出力手段などを備えた半
導体光増幅器モジュールなどの光増幅装置、及びそれを
用いた光通信ネットワークないしシステム、集積型光ノ
ードに関する。
体光増幅器とこれに接続する入出力手段などを備えた半
導体光増幅器モジュールなどの光増幅装置、及びそれを
用いた光通信ネットワークないしシステム、集積型光ノ
ードに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体光増幅器ないし装置と言
えば、活性層やクラッド層などを含む半導体レーザ構造
を備え、閾値以下のバイアス電流を与えて外部からの入
力光に対して光増幅を行なうものを言い、光通信分野な
どにおいては、光ファイバ内やファイバ間での接続の際
などに生じる光損失を補うデバイスとして開発が進めら
れている。
えば、活性層やクラッド層などを含む半導体レーザ構造
を備え、閾値以下のバイアス電流を与えて外部からの入
力光に対して光増幅を行なうものを言い、光通信分野な
どにおいては、光ファイバ内やファイバ間での接続の際
などに生じる光損失を補うデバイスとして開発が進めら
れている。
【0003】しかし、こうした半導体光増幅器を光ファ
イバ通信システムないしシステムに用いる場合の問題点
の1つとして、光増幅率の偏光依存性(異なる偏光モー
ドに対して増幅率が異なる性質)が挙げられる。一般
に、光ファイバ内を伝送されてきた出力光は偏光状態が
安定ではなく、従って、その様な光を偏光依存性のある
上記の如き光増幅器に入力すると、該光増幅器からの出
力光のレベルは一定とはならない。しかも、こうした出
力の変動は受信系にダイナミックレンジなどに関して多
大な負担を与えることになり、通信システム規模を制限
する致命的な欠点となる。
イバ通信システムないしシステムに用いる場合の問題点
の1つとして、光増幅率の偏光依存性(異なる偏光モー
ドに対して増幅率が異なる性質)が挙げられる。一般
に、光ファイバ内を伝送されてきた出力光は偏光状態が
安定ではなく、従って、その様な光を偏光依存性のある
上記の如き光増幅器に入力すると、該光増幅器からの出
力光のレベルは一定とはならない。しかも、こうした出
力の変動は受信系にダイナミックレンジなどに関して多
大な負担を与えることになり、通信システム規模を制限
する致命的な欠点となる。
【0004】これに対して、偏光面保存ファイバを伝送
に用いればこうした問題は解決できるが、これではコス
トが高くなり、また他のシステムとの整合性が良くない
と言う別の問題が生じてくる。
に用いればこうした問題は解決できるが、これではコス
トが高くなり、また他のシステムとの整合性が良くない
と言う別の問題が生じてくる。
【0005】そのために、従来から偏光に無依存な光増
幅器を構成する試みが幾つかなされている。1つの方法
は、半導体光増幅器の活性層を厚くして偏光依存性を無
くすものである。また、他の方法としては、偏光依存性
のある素子を、他の光学素子と組み合わせて用いるもの
があり、これには幾つか提唱されている。例えば、特開
平1−102983では光増幅器の前段に偏光回転器を
用いる方法が示され、特開平1−61079では入力光
を2つの偏光成分に分解し、これらを2つの光増幅器に
別々に入力して増幅された出力光を再び合成する方法が
開示されている。
幅器を構成する試みが幾つかなされている。1つの方法
は、半導体光増幅器の活性層を厚くして偏光依存性を無
くすものである。また、他の方法としては、偏光依存性
のある素子を、他の光学素子と組み合わせて用いるもの
があり、これには幾つか提唱されている。例えば、特開
平1−102983では光増幅器の前段に偏光回転器を
用いる方法が示され、特開平1−61079では入力光
を2つの偏光成分に分解し、これらを2つの光増幅器に
別々に入力して増幅された出力光を再び合成する方法が
開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例には夫々に欠点がある。第1に、活性層厚を厚く
する方法では、他の特性の劣化が問題となる。つまり、
活性層厚を厚くすると注入電流量が増加し、熱の発生や
自然放出光の増加の影響により雑音特性の劣化が起こ
る。第2に、外部の光学系を利用する方法では、一般的
に部品点数が多くなり、モジュール化した場合に大きく
なってしまう、生産性が劣る、コスト高になる等の問題
が起こる。この事情を、特開平1−61079で示され
た例を取り図19に沿って説明する。この構成では、光
ファイバ93を伝送されてきた信号光を偏光ビームスプ
リッタ96により2つの偏光成分に分け、夫々に対し別
個の光増幅器92を備える必要がある上に、こうした偏
光ビームスプリッタ96やミラー97などが必要にな
る。更に、各光学部品間の光学アライメントが必須であ
り、アライメントの精度は光増幅装置の性能を左右し、
また光学部品間で反射光が生じない様に光学部品を構成
する必要もあり、その為にはビームスプリッタ端面に無
反射コーティングを施すなどの特別な配慮が必要であ
る。こうして、モジュールにする場合に大型化すると共
にコスト高になってしまう。
従来例には夫々に欠点がある。第1に、活性層厚を厚く
する方法では、他の特性の劣化が問題となる。つまり、
活性層厚を厚くすると注入電流量が増加し、熱の発生や
自然放出光の増加の影響により雑音特性の劣化が起こ
る。第2に、外部の光学系を利用する方法では、一般的
に部品点数が多くなり、モジュール化した場合に大きく
なってしまう、生産性が劣る、コスト高になる等の問題
が起こる。この事情を、特開平1−61079で示され
た例を取り図19に沿って説明する。この構成では、光
ファイバ93を伝送されてきた信号光を偏光ビームスプ
リッタ96により2つの偏光成分に分け、夫々に対し別
個の光増幅器92を備える必要がある上に、こうした偏
光ビームスプリッタ96やミラー97などが必要にな
る。更に、各光学部品間の光学アライメントが必須であ
り、アライメントの精度は光増幅装置の性能を左右し、
また光学部品間で反射光が生じない様に光学部品を構成
する必要もあり、その為にはビームスプリッタ端面に無
反射コーティングを施すなどの特別な配慮が必要であ
る。こうして、モジュールにする場合に大型化すると共
にコスト高になってしまう。
【0007】従って、本発明の目的は、以上の課題に鑑
み、光増幅部自体が持つ偏光依存性は、あればそのまま
にして、他の特性を劣化させることなく装置全体として
偏光による増幅度の差を補償する様にし、更にモジュー
ル化にも適した構成を持つ光増幅装置、及びそれを用い
て光通信の質の向上、システム構成の簡易化を図った光
通信ネットワークないしシステム、集積型光ノードを提
供することにある。
み、光増幅部自体が持つ偏光依存性は、あればそのまま
にして、他の特性を劣化させることなく装置全体として
偏光による増幅度の差を補償する様にし、更にモジュー
ル化にも適した構成を持つ光増幅装置、及びそれを用い
て光通信の質の向上、システム構成の簡易化を図った光
通信ネットワークないしシステム、集積型光ノードを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決する為の手段】上記目的を達成する本発明
の光増幅装置では、外部からの入力光に対して利得を与
える光増幅部と、入出力光間の増幅率の偏光依存性を補
償する為の偏光選択損失部とを有し、前記偏光選択損失
部が方向性結合器から構成されていたり、外部からの入
力光に対して利得を与える光増幅部と、入出力光間の増
幅率の偏光依存性を補償する為の偏光選択損失部とを有
し、前記偏光選択損失部が導波型偏光子から構成されて
いる。
の光増幅装置では、外部からの入力光に対して利得を与
える光増幅部と、入出力光間の増幅率の偏光依存性を補
償する為の偏光選択損失部とを有し、前記偏光選択損失
部が方向性結合器から構成されていたり、外部からの入
力光に対して利得を与える光増幅部と、入出力光間の増
幅率の偏光依存性を補償する為の偏光選択損失部とを有
し、前記偏光選択損失部が導波型偏光子から構成されて
いる。
【0009】より具体的には、前記光増幅部と前記偏光
選択損失部の少なくとも一部が同一の光導波路中に一体
化して構成されていたり、前記光増幅装置は半導体レー
ザ構造を有したり、光増幅部と偏光選択損失部は同一の
半導体基板上にモノリシックに形成されていたり、入力
光及び増幅された出力光を結合する為の光結合手段を更
に有したり、偏光選択光損失部は、少なくとも光増幅部
内部の異なる偏光モードに対する利得差を補償する為に
該偏光モードに対して損失差を与える様に構成されてい
たり、偏光選択光損失部は、少なくとも光入力及び光出
力が行なわれる当該装置の半導体端面の異なる偏光モー
ドに対する反射率差を補償する為に該偏光モードに対し
て損失差を与える様に構成されていたり、偏光選択光損
失部は、少なくとも光入力及び増幅された光出力を結合
する為の光結合手段における異なる偏光モードに対する
入出力結合率差を補償する為に該偏光モードに対して損
失差を与える様に構成されていたり、前記光増幅部が進
行波型光増幅器から成っていたり、前記光増幅部が共振
型光増幅器から成っていたりする。
選択損失部の少なくとも一部が同一の光導波路中に一体
化して構成されていたり、前記光増幅装置は半導体レー
ザ構造を有したり、光増幅部と偏光選択損失部は同一の
半導体基板上にモノリシックに形成されていたり、入力
光及び増幅された出力光を結合する為の光結合手段を更
に有したり、偏光選択光損失部は、少なくとも光増幅部
内部の異なる偏光モードに対する利得差を補償する為に
該偏光モードに対して損失差を与える様に構成されてい
たり、偏光選択光損失部は、少なくとも光入力及び光出
力が行なわれる当該装置の半導体端面の異なる偏光モー
ドに対する反射率差を補償する為に該偏光モードに対し
て損失差を与える様に構成されていたり、偏光選択光損
失部は、少なくとも光入力及び増幅された光出力を結合
する為の光結合手段における異なる偏光モードに対する
入出力結合率差を補償する為に該偏光モードに対して損
失差を与える様に構成されていたり、前記光増幅部が進
行波型光増幅器から成っていたり、前記光増幅部が共振
型光増幅器から成っていたりする。
【0010】また、上記目的を達成する本発明の光通信
ネットワークないしシステムでは、送信端局と受信端局
との間を伝送路で接続した光通信システムにおいて、送
信端局と受信端局の少なくとも1か所に上記特徴を持つ
本発明の光増幅装置を備えたことを特徴としたり、中継
装置を介して、送信端局と受信端局を光伝送路で接続し
た光通信システムにおいて、送信端局と受信端局及び中
継装置の少なくとも1か所に上記特徴を持つ光増幅装置
を備えたことを特徴としたり、端局装置間を光伝送路で
接続した双方向光通信システムにおいて、端局装置の少
なくとも1か所に上記特徴を持つ光増幅装置を備えたこ
とを特徴としたり、中継装置を介して、端局装置間を光
伝送路で接続した双方向光通信システムにおいて、端局
装置と中継装置の少なくとも1か所に上記特徴を持つ光
増幅装置を備えたことを特徴としたり、少なくとも1本
の光伝送路を介して、複数の端末が該端末に夫々接続さ
れた端局装置を用いて互いに光通信を行なうバス型光通
信ネットワークにおいて、いずれかの端局装置の光送信
部から、他のいずれかの端局装置の光受信部までの、光
の伝送される経路上の少なくとも1か所に上記特徴を持
つ光増幅装置を設けたことを特徴としたり、少なくと
も、複数の光信号を送信する手段と、複数の光信号を受
信する手段と、通信を制御する手段とを備える光ノード
に端末が接続され、該光ノードが光伝送路によって他の
同様の光ノードに接続されて成るアクティブバス型光通
信ネットワークにおいて、或る光ノードの前記光信号を
送信する手段と、他の光ノードの前記光信号を受信する
手段との間の光の伝送される経路上の少なくとも1か所
に上記特徴を持つ光増幅装置を設けたことを特徴とした
り、送信部及び受信部を有する複数の端局とスターカッ
プラと該端局と該スターカップラを接続する光伝送路か
らなるスター型光通信ネットワークにおいて、光の伝送
される経路上の少なくとも1か所に上記特徴を持つ光増
幅装置を備えることを特徴としたり、送信部及び受信部
を有する複数の端局と該端局を接続する光伝送路からな
るループ型光通信ネットワークにおいて、光の伝送され
る経路上の少なくとも1か所に上記特徴を持つ光増幅装
置を備えることを特徴としたりする。
ネットワークないしシステムでは、送信端局と受信端局
との間を伝送路で接続した光通信システムにおいて、送
信端局と受信端局の少なくとも1か所に上記特徴を持つ
本発明の光増幅装置を備えたことを特徴としたり、中継
装置を介して、送信端局と受信端局を光伝送路で接続し
た光通信システムにおいて、送信端局と受信端局及び中
継装置の少なくとも1か所に上記特徴を持つ光増幅装置
を備えたことを特徴としたり、端局装置間を光伝送路で
接続した双方向光通信システムにおいて、端局装置の少
なくとも1か所に上記特徴を持つ光増幅装置を備えたこ
とを特徴としたり、中継装置を介して、端局装置間を光
伝送路で接続した双方向光通信システムにおいて、端局
装置と中継装置の少なくとも1か所に上記特徴を持つ光
増幅装置を備えたことを特徴としたり、少なくとも1本
の光伝送路を介して、複数の端末が該端末に夫々接続さ
れた端局装置を用いて互いに光通信を行なうバス型光通
信ネットワークにおいて、いずれかの端局装置の光送信
部から、他のいずれかの端局装置の光受信部までの、光
の伝送される経路上の少なくとも1か所に上記特徴を持
つ光増幅装置を設けたことを特徴としたり、少なくと
も、複数の光信号を送信する手段と、複数の光信号を受
信する手段と、通信を制御する手段とを備える光ノード
に端末が接続され、該光ノードが光伝送路によって他の
同様の光ノードに接続されて成るアクティブバス型光通
信ネットワークにおいて、或る光ノードの前記光信号を
送信する手段と、他の光ノードの前記光信号を受信する
手段との間の光の伝送される経路上の少なくとも1か所
に上記特徴を持つ光増幅装置を設けたことを特徴とした
り、送信部及び受信部を有する複数の端局とスターカッ
プラと該端局と該スターカップラを接続する光伝送路か
らなるスター型光通信ネットワークにおいて、光の伝送
される経路上の少なくとも1か所に上記特徴を持つ光増
幅装置を備えることを特徴としたり、送信部及び受信部
を有する複数の端局と該端局を接続する光伝送路からな
るループ型光通信ネットワークにおいて、光の伝送され
る経路上の少なくとも1か所に上記特徴を持つ光増幅装
置を備えることを特徴としたりする。
【0011】更に、上記目的を達成する本発明の集積型
光ノードでは、半導体基板と、該基板上に形成され光通
信ネットワークないしシステムの光伝送路を連結するチ
ャネル導波路からなり、該チャネル導波路に、導波路中
を伝搬する光を増幅する上記特徴を持つ光増幅装置と、
前記光伝送路に光送信部と光受信部の少なくとも1つを
結合する為の光カップラないし光分岐合流部とを設けた
ことを特徴とする。
光ノードでは、半導体基板と、該基板上に形成され光通
信ネットワークないしシステムの光伝送路を連結するチ
ャネル導波路からなり、該チャネル導波路に、導波路中
を伝搬する光を増幅する上記特徴を持つ光増幅装置と、
前記光伝送路に光送信部と光受信部の少なくとも1つを
結合する為の光カップラないし光分岐合流部とを設けた
ことを特徴とする。
【0012】この様に、本発明による光増幅装置は、異
なる偏光モードに対して異なる光損失を与える如く構成
された偏光選択光損失部を光増幅部に付加して設けてい
るので、たとえ光増幅部、光入出力端面などが偏光依存
性を持っていても、光増幅装置全体としては偏光無依存
な増幅度を持つ様に構成することができる。また、この
様な光増幅装置を光通信ネットワークないしシステムに
用いれば、比較的簡単な構成で光通信の質、規模等を向
上できる。更に、こうした構成の光増幅装置を光集積ノ
ードに組み込めば、性能が良くコンパクトな光ノードが
実現される。
なる偏光モードに対して異なる光損失を与える如く構成
された偏光選択光損失部を光増幅部に付加して設けてい
るので、たとえ光増幅部、光入出力端面などが偏光依存
性を持っていても、光増幅装置全体としては偏光無依存
な増幅度を持つ様に構成することができる。また、この
様な光増幅装置を光通信ネットワークないしシステムに
用いれば、比較的簡単な構成で光通信の質、規模等を向
上できる。更に、こうした構成の光増幅装置を光集積ノ
ードに組み込めば、性能が良くコンパクトな光ノードが
実現される。
【0013】
【実施例】図1は本発明の光増幅装置の原理ないし概念
を説明する図である。同図において、1は例えば導波路
内を進行するTE光、TM光に対して異なる量の損失を
持つ偏光選択光損失部、2は例えば誘導放出を用いた光
増幅部、3は光伝送路である光ファイバ、4は光ファイ
バ3を通して両部1、2へ入力される信号光、5は光増
幅装置より出力される増幅信号光である。光増幅部2は
半導体光増幅器などからなり、光ファイバ3は例えば先
端が球状になった所謂先球ファイバなどから成って光増
幅器への結合効率を良くしている。
を説明する図である。同図において、1は例えば導波路
内を進行するTE光、TM光に対して異なる量の損失を
持つ偏光選択光損失部、2は例えば誘導放出を用いた光
増幅部、3は光伝送路である光ファイバ、4は光ファイ
バ3を通して両部1、2へ入力される信号光、5は光増
幅装置より出力される増幅信号光である。光増幅部2は
半導体光増幅器などからなり、光ファイバ3は例えば先
端が球状になった所謂先球ファイバなどから成って光増
幅器への結合効率を良くしている。
【0014】図2と図3は本発明の光増幅装置の第1実
施例を示し、図3(a)、(b)は夫々図2のA−
A′、B−B′断面図である。
施例を示し、図3(a)、(b)は夫々図2のA−
A′、B−B′断面図である。
【0015】第1実施例では、n−GaAsである基板
11上に、厚さ1μmのn−GaAsバッファ層12、
厚さ1.5μmのn−Al0.3Ga0.7Asクラッド層1
3、厚さ0.2μmのノンドープAl0.05Ga0.95As
活性層14、厚さ1.5μmのp−Al0.3Ga0.7As
クラッド層15、厚さ0.5μmのp−GaAsキャッ
プ層1が分子線エピタキシー(MBE)法を用いて、先
ず、順次積層される。
11上に、厚さ1μmのn−GaAsバッファ層12、
厚さ1.5μmのn−Al0.3Ga0.7Asクラッド層1
3、厚さ0.2μmのノンドープAl0.05Ga0.95As
活性層14、厚さ1.5μmのp−Al0.3Ga0.7As
クラッド層15、厚さ0.5μmのp−GaAsキャッ
プ層1が分子線エピタキシー(MBE)法を用いて、先
ず、順次積層される。
【0016】次に、図3に示す如く、2つのストライプ
(図2に示す如く1つは直線的で第1導波路21とな
り、他の1つはこれに近接した平行部とこれから離れた
平行部と両者の平行部を結ぶ接続部から成る第2導波路
22となる)の幅領域を残し活性層14を越えてn−ク
ラッド層13に至るまでエッチングを行なう。その後、
液相エピタキシー(LPE)法を用いて、n−Al0.3
Ga0.7Asクラッド層18で埋め込み、更に偏光選択
光損失部1に隣接する光増幅部2にある一方のストライ
プ部にp型電極19を形成し、基板11裏面全面に亙っ
てn型電極20を形成する。そして、両端面に無反射コ
ーティング(不図示)を施し、進行波型の半導体光増幅
装置を作製した。
(図2に示す如く1つは直線的で第1導波路21とな
り、他の1つはこれに近接した平行部とこれから離れた
平行部と両者の平行部を結ぶ接続部から成る第2導波路
22となる)の幅領域を残し活性層14を越えてn−ク
ラッド層13に至るまでエッチングを行なう。その後、
液相エピタキシー(LPE)法を用いて、n−Al0.3
Ga0.7Asクラッド層18で埋め込み、更に偏光選択
光損失部1に隣接する光増幅部2にある一方のストライ
プ部にp型電極19を形成し、基板11裏面全面に亙っ
てn型電極20を形成する。そして、両端面に無反射コ
ーティング(不図示)を施し、進行波型の半導体光増幅
装置を作製した。
【0017】この様に本実施例では、通常の半導体光増
幅器の構成である光増幅部2に偏光選択光損失部1を付
加した構成の光増幅装置となっている。この構成におい
て、光増幅部2の偏光に対する利得の差を補償する如き
損失差が偏光選択損失部1で与えられて、偏光無依存と
されている。
幅器の構成である光増幅部2に偏光選択光損失部1を付
加した構成の光増幅装置となっている。この構成におい
て、光増幅部2の偏光に対する利得の差を補償する如き
損失差が偏光選択損失部1で与えられて、偏光無依存と
されている。
【0018】本実施例で示す様な、活性層14厚の薄い
ダブルヘテロ(DH)構造の光増幅器では、閉じ込め係
数の偏光依存性から図4に示す如き利得の差(Δg)が
TE、TM光間で生じてしまう。よって、TE光が常に
TM光より大きな利得を持つことになり、この偏光依存
性を解消する為に、利得の大きなTE光に選択的に損失
を与える光損失部1を付加して装置全体として偏光無依
存としている。
ダブルヘテロ(DH)構造の光増幅器では、閉じ込め係
数の偏光依存性から図4に示す如き利得の差(Δg)が
TE、TM光間で生じてしまう。よって、TE光が常に
TM光より大きな利得を持つことになり、この偏光依存
性を解消する為に、利得の大きなTE光に選択的に損失
を与える光損失部1を付加して装置全体として偏光無依
存としている。
【0019】第1実施例では、光損失部1の一例として
方向性結合器を用いている。即ち、光ファイバ3から入
力された信号光4は、活性層14を中心とした導波モー
ドと結合し光増幅器中を導波し光増幅部2で増幅された
後に端面から出射し、再び光ファイバ3に結合される。
この時、光増幅部2の前段にはストライプ幅を同一とし
た2つの導波路21、22が隣接して並び、結合導波路
を形成している(この領域長が図2においてLで示され
る)。この結合導波路が方向性結合器を構成し、下記の
如き適当な光損失の機能を持つ様に設計されている。
方向性結合器を用いている。即ち、光ファイバ3から入
力された信号光4は、活性層14を中心とした導波モー
ドと結合し光増幅器中を導波し光増幅部2で増幅された
後に端面から出射し、再び光ファイバ3に結合される。
この時、光増幅部2の前段にはストライプ幅を同一とし
た2つの導波路21、22が隣接して並び、結合導波路
を形成している(この領域長が図2においてLで示され
る)。この結合導波路が方向性結合器を構成し、下記の
如き適当な光損失の機能を持つ様に設計されている。
【0020】光増幅部2前段の第1光導波路21とそれ
に隣接する第2光導波路22とは、モード同期した結合
導波路となっており、その結合導波路の結合効率をκと
すると、L=π/2κの領域長とすることでパワーを完
全に第1光導波路21から第2光導波路22へ移行でき
る。しかし、本導波路では、TE光とTM光とでは光の
界分布が異なるので両者の伝搬定数と結合効率κが違
い、よって両者の完全結合長が異なる。このことは逆に
言えば、特定の長さLではTE光とTM光のパワー移行
率が異なってくることになる。このパワー移行率の違い
を利用して所望の偏光依存性の光損失を与えるのであ
る。即ち、TM光に対するパワー移行率が0若しくは殆
ど0であり、且つTE光に対するパワー移行率が図4に
示す利得差Δgに相当するものとなる様に領域長Lを選
択すれば、装置全体として偏光無依存の光増幅機能を持
つことになる。この際、第2光導波路22に結合した光
波は、再び光増幅部2に入力されない様に、また出力側
の光ファイバ3にも結合されない様に構成する必要があ
る。この為には、例えば、図2に示す様に光増幅部2に
おいて第1と第2の光導波路21、22を十分離してお
けばよい。
に隣接する第2光導波路22とは、モード同期した結合
導波路となっており、その結合導波路の結合効率をκと
すると、L=π/2κの領域長とすることでパワーを完
全に第1光導波路21から第2光導波路22へ移行でき
る。しかし、本導波路では、TE光とTM光とでは光の
界分布が異なるので両者の伝搬定数と結合効率κが違
い、よって両者の完全結合長が異なる。このことは逆に
言えば、特定の長さLではTE光とTM光のパワー移行
率が異なってくることになる。このパワー移行率の違い
を利用して所望の偏光依存性の光損失を与えるのであ
る。即ち、TM光に対するパワー移行率が0若しくは殆
ど0であり、且つTE光に対するパワー移行率が図4に
示す利得差Δgに相当するものとなる様に領域長Lを選
択すれば、装置全体として偏光無依存の光増幅機能を持
つことになる。この際、第2光導波路22に結合した光
波は、再び光増幅部2に入力されない様に、また出力側
の光ファイバ3にも結合されない様に構成する必要があ
る。この為には、例えば、図2に示す様に光増幅部2に
おいて第1と第2の光導波路21、22を十分離してお
けばよい。
【0021】こうして、TM光は方向性結合器によって
損失を受けず、TE光は方向性結合器によってΔgに相
当する光損失を受け、両者の利得ないし増幅率は装置全
体として等しくなる。
損失を受けず、TE光は方向性結合器によってΔgに相
当する光損失を受け、両者の利得ないし増幅率は装置全
体として等しくなる。
【0022】この様な構成をとることで、光ファイバ3
からの入力光4がどの様な偏波状態であっても、また入
力光4の偏波状態が時間的に変動しても、常に各偏光成
分に対する増幅率は一定で出力光レベルが変わらない。
からの入力光4がどの様な偏波状態であっても、また入
力光4の偏波状態が時間的に変動しても、常に各偏光成
分に対する増幅率は一定で出力光レベルが変わらない。
【0023】尚、第1実施例では、結合導波路21、2
2のストライプ幅を同一とした方向性結合器の例を示し
たが、必ずしも同一の幅にする必要はなく、ストライプ
幅を適当に選んでTE光とTM光の界分布の差及び結合
効率κを適当に定めることで、所望の利得差を補償する
光損失を与える構造としてもよい。また、本実施例で
は、光損失部1は入力側に設けたが、光損失部1は光増
幅器内のいかなる位置に設置してもよく、例えば、光増
幅部2の後段や、光信号が進行する方向に関して光増幅
部2の両側に置いてもよい。
2のストライプ幅を同一とした方向性結合器の例を示し
たが、必ずしも同一の幅にする必要はなく、ストライプ
幅を適当に選んでTE光とTM光の界分布の差及び結合
効率κを適当に定めることで、所望の利得差を補償する
光損失を与える構造としてもよい。また、本実施例で
は、光損失部1は入力側に設けたが、光損失部1は光増
幅器内のいかなる位置に設置してもよく、例えば、光増
幅部2の後段や、光信号が進行する方向に関して光増幅
部2の両側に置いてもよい。
【0024】次に、図5と図6に沿って第2実施例を説
明する。図6(a)、(b)は、夫々、図5のA−
A′、B−B′断面図である。本実施例は偏光選択損失
部1を導波型偏光子で構成しており、その他は第1実施
例と実質的に同じである。よって、第1実施例と同一の
符号は同一部分を示す。
明する。図6(a)、(b)は、夫々、図5のA−
A′、B−B′断面図である。本実施例は偏光選択損失
部1を導波型偏光子で構成しており、その他は第1実施
例と実質的に同じである。よって、第1実施例と同一の
符号は同一部分を示す。
【0025】第2実施例では、図6(a)で示す様に活
性層14を中心としたチャネル導波路の両側に金属部分
31を設けることで、TE光に対して選択的に損失を与
える金属装荷型の導波型偏光子を光損失部1に構成して
いる。この金属部分31の金属としては上面電極19の
ものを用いればよい。この構成で、偏光依存性をなくす
為には、光増幅部2で生じる利得差Δgに合わせて、金
属部分31の領域長を適当に設定したり、光損失部1と
光増幅部2における導波路の幅を変えることなどで損失
量を調整すればよい。
性層14を中心としたチャネル導波路の両側に金属部分
31を設けることで、TE光に対して選択的に損失を与
える金属装荷型の導波型偏光子を光損失部1に構成して
いる。この金属部分31の金属としては上面電極19の
ものを用いればよい。この構成で、偏光依存性をなくす
為には、光増幅部2で生じる利得差Δgに合わせて、金
属部分31の領域長を適当に設定したり、光損失部1と
光増幅部2における導波路の幅を変えることなどで損失
量を調整すればよい。
【0026】図7は第2実施例の変形例を示す。第2実
施例では、光増幅部2と光損失部1とは分離された構成
となっていたが、この変形例では同一の光導波路上に両
部1、2が形成されている。図7は光増幅部と光損失部
とを兼ねる構成の断面を示し、活性層14の両側に上面
電極19から引き続いて金属部41を設け、光増幅を行
なうと同時にTE光に対して選択的に光損失を与えてい
る。この機能を行なわせる為に、キャップ層16の上部
を除いて電極19ないし金属部41と各層13〜16と
の間に絶縁層42を設けている。
施例では、光増幅部2と光損失部1とは分離された構成
となっていたが、この変形例では同一の光導波路上に両
部1、2が形成されている。図7は光増幅部と光損失部
とを兼ねる構成の断面を示し、活性層14の両側に上面
電極19から引き続いて金属部41を設け、光増幅を行
なうと同時にTE光に対して選択的に光損失を与えてい
る。この機能を行なわせる為に、キャップ層16の上部
を除いて電極19ないし金属部41と各層13〜16と
の間に絶縁層42を設けている。
【0027】半導体光増幅装置全体をこの様な一体型に
すると、素子の全長が短くなると言う利点があるが、反
面、光損失量の調整が困難になる。従って、光損失の量
によって、一体型とする部分と光増幅を行なう部分とを
設け、両者を適当な長さに設定するのがよい。
すると、素子の全長が短くなると言う利点があるが、反
面、光損失量の調整が困難になる。従って、光損失の量
によって、一体型とする部分と光増幅を行なう部分とを
設け、両者を適当な長さに設定するのがよい。
【0028】図8は参考例を示す。この参考例では、偏
光選択光損失部1は端面51での反射率の偏光による違
いを利用している。光ファイバ3から結合して光導波路
部52に結合した信号光4は、端面51に入射角θで入
射し、一部は反射して一部は透過する。反射した光は方
向を変え、再び光増幅部2の光導波路53と結合して電
極19のある部分で増幅され、他方、透過した光は外部
へ出射して光損失となる。
光選択光損失部1は端面51での反射率の偏光による違
いを利用している。光ファイバ3から結合して光導波路
部52に結合した信号光4は、端面51に入射角θで入
射し、一部は反射して一部は透過する。反射した光は方
向を変え、再び光増幅部2の光導波路53と結合して電
極19のある部分で増幅され、他方、透過した光は外部
へ出射して光損失となる。
【0029】この時、入射角θを変えることで各偏光に
対する反射率が異なる。通常はTE光の反射率が低いの
でTE光に選択的に光損失を与えることができ、入射角
θを適当に設定して所望の損失量の割合とすることがで
きる。
対する反射率が異なる。通常はTE光の反射率が低いの
でTE光に選択的に光損失を与えることができ、入射角
θを適当に設定して所望の損失量の割合とすることがで
きる。
【0030】図8では、入射側の端面54を光導波路5
2に垂直に加工してあるが、これは光ファイバ3との結
合効率を良くする為である。勿論、この端面54は反射
端面51と平行にしてもよいし、更に導波路52を折り
曲げて任意の位置で光ファイバ3と接続してもよい。ま
た、入射角θの傾斜に加えて反射端面51にコーティン
グを施し、各偏光に対する光損失量の割合を調整しても
よい。
2に垂直に加工してあるが、これは光ファイバ3との結
合効率を良くする為である。勿論、この端面54は反射
端面51と平行にしてもよいし、更に導波路52を折り
曲げて任意の位置で光ファイバ3と接続してもよい。ま
た、入射角θの傾斜に加えて反射端面51にコーティン
グを施し、各偏光に対する光損失量の割合を調整しても
よい。
【0031】
【0032】ところで、以上の実施例で示した偏光選択
光損失部の構成例のほかにも、偏光選択光損失手段とし
ては従来から公知のあらゆる手段が適用できる。例え
ば、方向性結合器にグレーティングを用いることも出来
るし、第1実施例の如き横方向の結合導波路の外に積層
方向の結合導波路として偏光選択光損失部を構成するこ
とも出来る。
光損失部の構成例のほかにも、偏光選択光損失手段とし
ては従来から公知のあらゆる手段が適用できる。例え
ば、方向性結合器にグレーティングを用いることも出来
るし、第1実施例の如き横方向の結合導波路の外に積層
方向の結合導波路として偏光選択光損失部を構成するこ
とも出来る。
【0033】また、上記実施例では活性層14はバルク
構造で説明したが、本発明の効果は他のいかなる形態の
活性層を有する半導体光増幅器に対しても有効であり、
夫々の活性層の有する偏光に対する利得差に応じて、光
損失量の割合を調節すればよい。特に、極薄い井戸層と
バリア層が交互に積層された量子井戸構造を持つ活性層
では、TEとTM光間の利得の差は、閉じ込め係数の違
いの外に量子効果(例えば、活性層に量子井戸構造を用
いると、縮退が解けて価電子帯の重いホールと軽いホー
ルのバンド構造が分離し、その結果、量子井戸に平行な
電界ベクトルを持つTE光が、量子井戸に垂直な電界ベ
クトルを持つTM光より大きな利得を得ることになり、
大きな偏光依存性が生じる)による光学利得自体の違い
から、バルク構造のものに比べて更に大きくなる。しか
し、この場合も、利得差の違いが何であってもそれに応
じて光損失量の割合を調整すればよい。
構造で説明したが、本発明の効果は他のいかなる形態の
活性層を有する半導体光増幅器に対しても有効であり、
夫々の活性層の有する偏光に対する利得差に応じて、光
損失量の割合を調節すればよい。特に、極薄い井戸層と
バリア層が交互に積層された量子井戸構造を持つ活性層
では、TEとTM光間の利得の差は、閉じ込め係数の違
いの外に量子効果(例えば、活性層に量子井戸構造を用
いると、縮退が解けて価電子帯の重いホールと軽いホー
ルのバンド構造が分離し、その結果、量子井戸に平行な
電界ベクトルを持つTE光が、量子井戸に垂直な電界ベ
クトルを持つTM光より大きな利得を得ることになり、
大きな偏光依存性が生じる)による光学利得自体の違い
から、バルク構造のものに比べて更に大きくなる。しか
し、この場合も、利得差の違いが何であってもそれに応
じて光損失量の割合を調整すればよい。
【0034】更に、以上の実施例では、偏光選択光損失
部は光増幅部内部の利得差を補償するものとしていた
が、光増幅部内部の利得が各偏光成分に対して同等であ
って光ファイバと光増幅部間の接続の際の結合効率に偏
光依存性が生じる場合などにも、入出力ファイバ間の偏
光成分に対する増幅度を等しくする目的で、偏光に対す
る結合効率などの差に相当するだけの偏光選択光損失を
光損失部で与える様にしてもよい。
部は光増幅部内部の利得差を補償するものとしていた
が、光増幅部内部の利得が各偏光成分に対して同等であ
って光ファイバと光増幅部間の接続の際の結合効率に偏
光依存性が生じる場合などにも、入出力ファイバ間の偏
光成分に対する増幅度を等しくする目的で、偏光に対す
る結合効率などの差に相当するだけの偏光選択光損失を
光損失部で与える様にしてもよい。
【0035】また、以上の実施例では、進行波型の光増
幅装置として、主に単一通過利得の偏光依存性を補償す
る様に構成していたが、例えば、第1実施例の構成で説
明すると、図9(a)に示す如く、溝68で形成された
端面61及び出射端面62を反射面で構成する共振型の
光増幅器に対しても本発明の原理は適用できる。共振型
の場合、進行波型では殆ど無視していたデバイスの端面
反射率の偏光依存性が利得の偏光依存性を生じる要因と
なる。しかし、通常、端面反射率はTE光の方がTM光
より大きくその為に利得もTE光が大きくなることか
ら、前記の実施例で説明した偏光選択光損失部の構成が
共振型の場合にもそのまま適用できる。この場合も、単
一通過利得及び端面反射率の偏光依存性によって生じる
光増幅部内部の利得の差を補償する様に偏光選択光損失
部の損失量の割合を設計すればよい。更に、図9(b)
に示す如く、光増幅部2の光導波路21の両端部分6
3、64、又は全部65に亙ってグレーティングを形成
した分布ブラッグ反射型(DBR)、又は分布帰還型
(DFB)の光増幅器としてもよい。この場合、端面6
6には無反射コーティングが施されている。
幅装置として、主に単一通過利得の偏光依存性を補償す
る様に構成していたが、例えば、第1実施例の構成で説
明すると、図9(a)に示す如く、溝68で形成された
端面61及び出射端面62を反射面で構成する共振型の
光増幅器に対しても本発明の原理は適用できる。共振型
の場合、進行波型では殆ど無視していたデバイスの端面
反射率の偏光依存性が利得の偏光依存性を生じる要因と
なる。しかし、通常、端面反射率はTE光の方がTM光
より大きくその為に利得もTE光が大きくなることか
ら、前記の実施例で説明した偏光選択光損失部の構成が
共振型の場合にもそのまま適用できる。この場合も、単
一通過利得及び端面反射率の偏光依存性によって生じる
光増幅部内部の利得の差を補償する様に偏光選択光損失
部の損失量の割合を設計すればよい。更に、図9(b)
に示す如く、光増幅部2の光導波路21の両端部分6
3、64、又は全部65に亙ってグレーティングを形成
した分布ブラッグ反射型(DBR)、又は分布帰還型
(DFB)の光増幅器としてもよい。この場合、端面6
6には無反射コーティングが施されている。
【0036】次に、図10に上記光増幅装置を備えた光
通信システムを示す。図10において、101、102
は送信端局、115、117は分岐合流器、106は中
継装置、103、104は受信端局、118、119は
光伝送路である。送信端局101、102は、夫々、信
号処理部と電気−光変換(E/O)部を含む光送信部1
11、121と、光送信部111、121からの光信号
出力を増幅する為の光増幅器112、122より構成さ
れる。中継装置106は光増幅器116で構成されてい
る。受信端局103、104は、夫々、入力光信号を増
幅する為の光増幅器132、142と、光−電気変換
(O/E)部と信号処理部を含む光受信部131、14
1より構成されている。
通信システムを示す。図10において、101、102
は送信端局、115、117は分岐合流器、106は中
継装置、103、104は受信端局、118、119は
光伝送路である。送信端局101、102は、夫々、信
号処理部と電気−光変換(E/O)部を含む光送信部1
11、121と、光送信部111、121からの光信号
出力を増幅する為の光増幅器112、122より構成さ
れる。中継装置106は光増幅器116で構成されてい
る。受信端局103、104は、夫々、入力光信号を増
幅する為の光増幅器132、142と、光−電気変換
(O/E)部と信号処理部を含む光受信部131、14
1より構成されている。
【0037】図10の構成の光通信システムにおいて、
送信端局101、102の光送信部111、121より
出力された光信号は、光増幅器112、122により、
夫々、増幅されて、送信端局101、102より出力さ
れる。その出力光信号は、時分割多重、波長多重、或は
CSMA(carrier sense multip
le access )/CD(collision
detection)等の予め決められた多重化方式を
用いて、光伝送路118上で衝突しない様に制御され
て、分岐合流器115を通って光伝送路118に送出さ
れる。光伝送路118中を光信号が伝送されると、光量
が減衰する為、中継装置106でこの光信号を増幅させ
る。図10の構成では、中継装置106が1か所にのみ
配置してあるが、必要に応じて数カ所配置してもよく、
また中継装置が必要なければ用いなくてもよい。
送信端局101、102の光送信部111、121より
出力された光信号は、光増幅器112、122により、
夫々、増幅されて、送信端局101、102より出力さ
れる。その出力光信号は、時分割多重、波長多重、或は
CSMA(carrier sense multip
le access )/CD(collision
detection)等の予め決められた多重化方式を
用いて、光伝送路118上で衝突しない様に制御され
て、分岐合流器115を通って光伝送路118に送出さ
れる。光伝送路118中を光信号が伝送されると、光量
が減衰する為、中継装置106でこの光信号を増幅させ
る。図10の構成では、中継装置106が1か所にのみ
配置してあるが、必要に応じて数カ所配置してもよく、
また中継装置が必要なければ用いなくてもよい。
【0038】中継装置106で増幅された光信号は、光
伝送路119を通って分岐合流器117に入力され、多
重化方式に応じた分離方法で分離されて受信端局10
3、104に入力される。各受信端局103、104に
入力された光信号は、光伝送路119や分岐合流器11
7でのロスを補うべく、光増幅器132、142で増幅
されて、光受信部131、141に入力される。この様
にして送信端局101から受信端局103への通信と、
送信端局102から受信端局104への通信が、1本の
光伝送路118、119を通して行なわれる。
伝送路119を通って分岐合流器117に入力され、多
重化方式に応じた分離方法で分離されて受信端局10
3、104に入力される。各受信端局103、104に
入力された光信号は、光伝送路119や分岐合流器11
7でのロスを補うべく、光増幅器132、142で増幅
されて、光受信部131、141に入力される。この様
にして送信端局101から受信端局103への通信と、
送信端局102から受信端局104への通信が、1本の
光伝送路118、119を通して行なわれる。
【0039】図10においては、送信端局2台、受信端
局2台の例を示したが、分岐合流器115、117の分
岐数を増やして、送信端局N台、受信端局N台でN体N
の通信も可能である。また、分岐合流器115、117
を用いず、1対1の通信もできる。図10に示す光増幅
器は、図示の全箇所に配置する必要はなく、各部の光信
号の減衰を補償する必要のある所に配置すればよい。
局2台の例を示したが、分岐合流器115、117の分
岐数を増やして、送信端局N台、受信端局N台でN体N
の通信も可能である。また、分岐合流器115、117
を用いず、1対1の通信もできる。図10に示す光増幅
器は、図示の全箇所に配置する必要はなく、各部の光信
号の減衰を補償する必要のある所に配置すればよい。
【0040】本発明による偏光無依存型光増幅装置をこ
の様な光通信システムに用いれば、たとえ偏光状態が安
定でない信号光が増幅装置に入ってきても常にそこから
の出力光は一定のレベルに増幅されて出てくるので、光
受信部にダイナミックレンジなどに関して多大な負担を
かけることがなくなり、良好な光通信システムを構成で
きると共に、光信号のパワー変動がないからシステムの
規模を制限する必要がなくなる。また、光増幅器の利得
特性以外の他の特性、例えば雑音特性などを劣化するこ
となく偏光依存性が解決されているので、この点でも良
好な通信システムが構成できる。また、上記の如き偏光
無依存型光増幅装置を用いるので、図10のシステムで
使われる信号処理手段、光−電気及び電気−光変換手
段、光伝送路などには、偏光状態が変化することについ
て特別の工夫が施されたものを使う必要はなく、通常の
公知のものを用いることができる。
の様な光通信システムに用いれば、たとえ偏光状態が安
定でない信号光が増幅装置に入ってきても常にそこから
の出力光は一定のレベルに増幅されて出てくるので、光
受信部にダイナミックレンジなどに関して多大な負担を
かけることがなくなり、良好な光通信システムを構成で
きると共に、光信号のパワー変動がないからシステムの
規模を制限する必要がなくなる。また、光増幅器の利得
特性以外の他の特性、例えば雑音特性などを劣化するこ
となく偏光依存性が解決されているので、この点でも良
好な通信システムが構成できる。また、上記の如き偏光
無依存型光増幅装置を用いるので、図10のシステムで
使われる信号処理手段、光−電気及び電気−光変換手
段、光伝送路などには、偏光状態が変化することについ
て特別の工夫が施されたものを使う必要はなく、通常の
公知のものを用いることができる。
【0041】次に、図11に、本発明による偏光無依存
型光増幅装置を用いた双方向光通信システムの実施例を
示す。図11の構成の光通信システムにおいて、20
1、202は端局装置、203は中継装置、218、2
19は光伝送路である。端局装置201、202は、夫
々、送信部と受信部を持っており、送信部は、信号処理
部と電気−光変換部を含む光送信部211、241と、
光送信部211、241からの光信号出力を増幅する為
の光増幅器212、242より構成される。受信部は、
入力光信号を増幅する為の光増幅器222、232と、
光−電気変換部と信号処理部を含む光受信部221、2
31より構成されている。端局装置201、202にお
いて、送信部と受信部は、夫々、分岐合流器215、2
17で接続されている。中継装置203は光増幅器21
3で構成されており、各端局装置201、202と光伝
送路218、219で接続されている。
型光増幅装置を用いた双方向光通信システムの実施例を
示す。図11の構成の光通信システムにおいて、20
1、202は端局装置、203は中継装置、218、2
19は光伝送路である。端局装置201、202は、夫
々、送信部と受信部を持っており、送信部は、信号処理
部と電気−光変換部を含む光送信部211、241と、
光送信部211、241からの光信号出力を増幅する為
の光増幅器212、242より構成される。受信部は、
入力光信号を増幅する為の光増幅器222、232と、
光−電気変換部と信号処理部を含む光受信部221、2
31より構成されている。端局装置201、202にお
いて、送信部と受信部は、夫々、分岐合流器215、2
17で接続されている。中継装置203は光増幅器21
3で構成されており、各端局装置201、202と光伝
送路218、219で接続されている。
【0042】図11の構成において、端局装置201の
光送信部211及び端局装置202の光送信部241よ
り出力された光信号は、光増幅器212、242によ
り、夫々、増幅されて、分岐合流器215、217を通
って各端局装置201、202より出力される。その出
力光信号は、光伝送路218、219を夫々逆方向に伝
送される。光伝送路218、219中を光信号が伝送さ
れると、光量が減衰される為、中継装置203で光信号
を増幅させる。
光送信部211及び端局装置202の光送信部241よ
り出力された光信号は、光増幅器212、242によ
り、夫々、増幅されて、分岐合流器215、217を通
って各端局装置201、202より出力される。その出
力光信号は、光伝送路218、219を夫々逆方向に伝
送される。光伝送路218、219中を光信号が伝送さ
れると、光量が減衰される為、中継装置203で光信号
を増幅させる。
【0043】図11においては、中継装置203を1か
所にのみ配置してあるが、必要に応じて数カ所配置して
もよく、また中継装置が必要なければ用いなくてもよ
い。中継装置203で増幅された光信号は、更に光伝送
路219、218を通って相手側の端局装置202、2
01に入力される。光入力信号は、分岐合流器217、
215により光受信部231、221の方向に分岐さ
れ、光増幅器232、222で光伝送路218、219
と分岐合流器215、217のロスを補うべく増幅され
て、光受信部231、221に入力される。この様にし
て、端局装置201、202の間で、1本の伝送路21
8、219を通して双方向の通信が行なわれる。
所にのみ配置してあるが、必要に応じて数カ所配置して
もよく、また中継装置が必要なければ用いなくてもよ
い。中継装置203で増幅された光信号は、更に光伝送
路219、218を通って相手側の端局装置202、2
01に入力される。光入力信号は、分岐合流器217、
215により光受信部231、221の方向に分岐さ
れ、光増幅器232、222で光伝送路218、219
と分岐合流器215、217のロスを補うべく増幅され
て、光受信部231、221に入力される。この様にし
て、端局装置201、202の間で、1本の伝送路21
8、219を通して双方向の通信が行なわれる。
【0044】図11においては、送信部と受信部を1つ
ずつ持つ端局装置2台の双方向通信の例を示したが、端
局装置内に複数の送信部と受信部を持つ構成又は複数の
端局装置を分岐合流器で接続した構成も可能である。図
11に示す光増幅器は、図示の全箇所に配置する必要は
なく、各部の光信号の減衰を補償する必要のある所に配
置すればよい。その他の点については、図11のシステ
ムも図10のシステムと同様なことが言える。
ずつ持つ端局装置2台の双方向通信の例を示したが、端
局装置内に複数の送信部と受信部を持つ構成又は複数の
端局装置を分岐合流器で接続した構成も可能である。図
11に示す光増幅器は、図示の全箇所に配置する必要は
なく、各部の光信号の減衰を補償する必要のある所に配
置すればよい。その他の点については、図11のシステ
ムも図10のシステムと同様なことが言える。
【0045】図12、図13は、本発明の偏光無依存型
光増幅装置を用いた本発明のバス型光通信ネットワーク
の実施例を説明する図である。図12は本実施例のシス
テム全体構成を示し、図13は本実施例における端局装
置の構成を示すブロック図を示す。
光増幅装置を用いた本発明のバス型光通信ネットワーク
の実施例を説明する図である。図12は本実施例のシス
テム全体構成を示し、図13は本実施例における端局装
置の構成を示すブロック図を示す。
【0046】図12において、300は光ファイバ等の
光伝送路、321〜329はこの光伝送路300を用い
て通信を行なう端末、311〜319は、夫々、端末3
21〜329からの電気信号を光信号に変換して光伝送
路300に送出し、光伝送路上の光信号を電気信号に変
換して端末へ伝達し、更には、光伝送路300上の通信
状態を検出して他の端末からの信号と自端末からの信号
が伝送路上で衝突しない様に通信を制御する端局装置で
ある。また、331〜339は前記光ファイバ等の光伝
送路300に接続され、光伝送路上の信号の一部を取り
出して端局装置311〜319に伝達し、或は、端局装
置311〜319からの光信号を光伝送路300へと送
り出す光カップラである。更に、341〜342は光伝
送路300上の光信号を増幅して伝送する為の光増幅器
であり、この光増幅器には前記偏光無依存型光増幅装置
を用いる。
光伝送路、321〜329はこの光伝送路300を用い
て通信を行なう端末、311〜319は、夫々、端末3
21〜329からの電気信号を光信号に変換して光伝送
路300に送出し、光伝送路上の光信号を電気信号に変
換して端末へ伝達し、更には、光伝送路300上の通信
状態を検出して他の端末からの信号と自端末からの信号
が伝送路上で衝突しない様に通信を制御する端局装置で
ある。また、331〜339は前記光ファイバ等の光伝
送路300に接続され、光伝送路上の信号の一部を取り
出して端局装置311〜319に伝達し、或は、端局装
置311〜319からの光信号を光伝送路300へと送
り出す光カップラである。更に、341〜342は光伝
送路300上の光信号を増幅して伝送する為の光増幅器
であり、この光増幅器には前記偏光無依存型光増幅装置
を用いる。
【0047】図13は、図12の端局装置312の構成
を一例として示し、同図において、350は端末322
からの信号を光信号に変換し、他端末からの信号と光伝
送路300上で衝突しない様に制御して光伝送路上へ送
出する光送信部、360は光送信部350からの光信号
を増幅する光増幅器、370は光伝送路300を伝送さ
れてきた光信号を電気信号に変換し、この信号が自端局
装置312に接続された端末(この例の場合322)へ
のものであれば、信号をこの端末へと伝達する光受信
部、380は光伝送路300を伝達されてきた信号を増
幅して光受信部370へと伝達する光増幅器、390は
光増幅器360からの光信号を光カップラ(この場合3
32)へと送出し、また光カップラからの光信号を光増
幅器380へと伝達する分岐合流素子である。光増幅器
360、380には前記偏光無依存型光増幅装置を用い
る。ここでは、端局装置312を例にこの装置の構成を
示したが、他の端局装置311〜319も同様の構成と
なっている。
を一例として示し、同図において、350は端末322
からの信号を光信号に変換し、他端末からの信号と光伝
送路300上で衝突しない様に制御して光伝送路上へ送
出する光送信部、360は光送信部350からの光信号
を増幅する光増幅器、370は光伝送路300を伝送さ
れてきた光信号を電気信号に変換し、この信号が自端局
装置312に接続された端末(この例の場合322)へ
のものであれば、信号をこの端末へと伝達する光受信
部、380は光伝送路300を伝達されてきた信号を増
幅して光受信部370へと伝達する光増幅器、390は
光増幅器360からの光信号を光カップラ(この場合3
32)へと送出し、また光カップラからの光信号を光増
幅器380へと伝達する分岐合流素子である。光増幅器
360、380には前記偏光無依存型光増幅装置を用い
る。ここでは、端局装置312を例にこの装置の構成を
示したが、他の端局装置311〜319も同様の構成と
なっている。
【0048】今、端末322と端末329との間で通信
を行なう場合を想定して本実施例の動作を説明する。端
末322から信号を送出する場合、先ず光送信部350
は時分割多重、波長多重、或はCSMA/CDなどの予
め決められた多重化方式を好適に用いて、他の端末から
の信号と、端末322からの信号が光伝送路300上で
衝突しない様に制御して、端末322からの信号を光信
号に変換して光増幅器360へと送出する。この信号は
光増幅器360で増幅され、分岐合流素子390を通
り、光カップラ332によって光伝送路300上に双方
向に送出される。この光信号は、光カップラ333、・
・・、338を通り、中継光増幅器342へと到達す
る。この時、各光カップラでこの光信号のパワーの一部
は分岐されて、端局装置313、・・・、318へと伝
達されるが、これらの端局装置は、この信号が自端局装
置に接続された端末323、・・・、328へ宛てたも
のでないことを識別し、これらの光信号は捨てられる。
中継光増幅器342へと到達した光信号は、各光カップ
ラを通ってパワーの一部を分岐された為、光信号強度が
低下しているが、中継光増幅器342によって増幅され
て再び強度が大きくなって光伝送路300上を光カップ
ラ339の方向へと送出される。
を行なう場合を想定して本実施例の動作を説明する。端
末322から信号を送出する場合、先ず光送信部350
は時分割多重、波長多重、或はCSMA/CDなどの予
め決められた多重化方式を好適に用いて、他の端末から
の信号と、端末322からの信号が光伝送路300上で
衝突しない様に制御して、端末322からの信号を光信
号に変換して光増幅器360へと送出する。この信号は
光増幅器360で増幅され、分岐合流素子390を通
り、光カップラ332によって光伝送路300上に双方
向に送出される。この光信号は、光カップラ333、・
・・、338を通り、中継光増幅器342へと到達す
る。この時、各光カップラでこの光信号のパワーの一部
は分岐されて、端局装置313、・・・、318へと伝
達されるが、これらの端局装置は、この信号が自端局装
置に接続された端末323、・・・、328へ宛てたも
のでないことを識別し、これらの光信号は捨てられる。
中継光増幅器342へと到達した光信号は、各光カップ
ラを通ってパワーの一部を分岐された為、光信号強度が
低下しているが、中継光増幅器342によって増幅され
て再び強度が大きくなって光伝送路300上を光カップ
ラ339の方向へと送出される。
【0049】光カップラ339では、この光信号の一部
は分岐されて端局装置319へ伝達され、図13に示し
た光分岐合流素子390、光増幅器380と同様の素子
を介して光受信部へ伝達される。この光受信部は、伝達
されてきた光信号を電気信号に変換し、この信号が端末
329へ宛てたものであることを認識して、端末329
へと信号を伝達する。
は分岐されて端局装置319へ伝達され、図13に示し
た光分岐合流素子390、光増幅器380と同様の素子
を介して光受信部へ伝達される。この光受信部は、伝達
されてきた光信号を電気信号に変換し、この信号が端末
329へ宛てたものであることを認識して、端末329
へと信号を伝達する。
【0050】端末329から端末322へ信号を伝送す
る場合も、今説明したのと同様の手順で光伝送路300
上を逆方向に信号が伝送されて通信が行なわれる。この
時、端局装置312へ到達する光信号は、光カップラ3
38、・・・、333、332を通過し、その後、この
信号は光分岐合流素子390も通るので、各部において
光信号が減衰し、強度が弱くなっているが、光受信部3
70へ入射する前に光増幅器380で増幅され十分な強
度となって光受信部370に伝達される。
る場合も、今説明したのと同様の手順で光伝送路300
上を逆方向に信号が伝送されて通信が行なわれる。この
時、端局装置312へ到達する光信号は、光カップラ3
38、・・・、333、332を通過し、その後、この
信号は光分岐合流素子390も通るので、各部において
光信号が減衰し、強度が弱くなっているが、光受信部3
70へ入射する前に光増幅器380で増幅され十分な強
度となって光受信部370に伝達される。
【0051】この様に、光増幅器360は光送信部35
0からの信号を増幅して伝送路300上へ送出し、光増
幅器341、342や380は光ノード等の光信号の経
路での光パワーの減衰を補償して、受信に十分なパワー
を持つ様に光信号を増幅する。この時、前記偏光無依存
型光増幅装置は、たとえ偏光状態が安定でない信号光が
増幅装置に入ってきても常にそこからの出力光は一定の
レベルに増幅されて出てくるので、光受信部に検出ダイ
ナミックレンジなどに関して多大な負担をかけることが
なくなり、質の良い良好な光通信システムを構成できる
と共に、光信号の強度の変動がないので端局を何台でも
繋げられてシステムの規模を制限する必要がなくなる。
また、光増幅器の利得特性以外の他の特性、例えば雑音
特性などを劣化することなく偏光依存性が解決されてい
るので、この点でも良好な通信システムが構成できる。
また、上記の如き偏光無依存型光増幅装置を用いるの
で、図12のシステムで使われる信号処理手段、光電気
及び電気光変換手段、光伝送路などには、偏光状態が変
化することについて特別の工夫が施されたものを使う必
要はなく、通常の公知のものを用いることができる。
0からの信号を増幅して伝送路300上へ送出し、光増
幅器341、342や380は光ノード等の光信号の経
路での光パワーの減衰を補償して、受信に十分なパワー
を持つ様に光信号を増幅する。この時、前記偏光無依存
型光増幅装置は、たとえ偏光状態が安定でない信号光が
増幅装置に入ってきても常にそこからの出力光は一定の
レベルに増幅されて出てくるので、光受信部に検出ダイ
ナミックレンジなどに関して多大な負担をかけることが
なくなり、質の良い良好な光通信システムを構成できる
と共に、光信号の強度の変動がないので端局を何台でも
繋げられてシステムの規模を制限する必要がなくなる。
また、光増幅器の利得特性以外の他の特性、例えば雑音
特性などを劣化することなく偏光依存性が解決されてい
るので、この点でも良好な通信システムが構成できる。
また、上記の如き偏光無依存型光増幅装置を用いるの
で、図12のシステムで使われる信号処理手段、光電気
及び電気光変換手段、光伝送路などには、偏光状態が変
化することについて特別の工夫が施されたものを使う必
要はなく、通常の公知のものを用いることができる。
【0052】本実施例では、光送信部350の直後、光
受信部380の直前、及び、光伝送路300上の全てに
光増幅器を設けた場合について説明したが、例えば光送
信部350が十分なパワーの光信号を送出できるならば
光増幅器360は必要なく、また、光受信部370が受
信するのに充分なパワーが分岐合流素子390の出力で
得られるならば、光増幅器380を省略することが可能
である。或は、光伝送路300上の光カップラ数が少な
く、光カップラでの減衰が問題にならなければ、伝送路
300上の光増幅器341、342を省くことができ
る。この様に、図12、13に示した全ての光増幅器が
必要と言う訳ではなく、このうちの少なくとも1つに光
増幅器を用いれば、上記の効果を有するバス型光通信ネ
ットワークシステムが実現できる。
受信部380の直前、及び、光伝送路300上の全てに
光増幅器を設けた場合について説明したが、例えば光送
信部350が十分なパワーの光信号を送出できるならば
光増幅器360は必要なく、また、光受信部370が受
信するのに充分なパワーが分岐合流素子390の出力で
得られるならば、光増幅器380を省略することが可能
である。或は、光伝送路300上の光カップラ数が少な
く、光カップラでの減衰が問題にならなければ、伝送路
300上の光増幅器341、342を省くことができ
る。この様に、図12、13に示した全ての光増幅器が
必要と言う訳ではなく、このうちの少なくとも1つに光
増幅器を用いれば、上記の効果を有するバス型光通信ネ
ットワークシステムが実現できる。
【0053】また、図12のシステムでは、中継光増幅
器341、342が、光カップラ331、・・・、33
9とは独立に光伝送路330上に設置されている場合を
例示してあるが、各光カップラに、中継光増幅器を内蔵
した場合でも、光増幅器に本発明によって構成された偏
光無依存型光増幅装置を用いていれば上記の効果を達成
できる。
器341、342が、光カップラ331、・・・、33
9とは独立に光伝送路330上に設置されている場合を
例示してあるが、各光カップラに、中継光増幅器を内蔵
した場合でも、光増幅器に本発明によって構成された偏
光無依存型光増幅装置を用いていれば上記の効果を達成
できる。
【0054】更に、本実施例では、単一の光伝送路30
0を用いたときの形態で説明を行なったが、光伝送路と
して、例えば、光ファイバを複数本用いて、双方向伝送
や多重化伝送を行なう場合でも、各光伝送路に上記偏光
無依存型光増幅装置を用いれば、上記効果が得られる。
0を用いたときの形態で説明を行なったが、光伝送路と
して、例えば、光ファイバを複数本用いて、双方向伝送
や多重化伝送を行なう場合でも、各光伝送路に上記偏光
無依存型光増幅装置を用いれば、上記効果が得られる。
【0055】図14、図15は、本発明による偏光無依
存型光増幅装置を用いたアクティブバス型光通信ネット
ワークの実施例を説明する図である。図14は本実施例
のシステム全体構造を示し、同図において、400、4
01は光ファイバ等の光伝送路、411、・・・、41
9は通信を行なう端末、421、・・・、429は、光
送信、光受信、及び通信制御を行なうアクティブ光ノー
ド、480は光信号を増幅する中継光増幅器である。こ
の中継光増幅器480には、前述の偏光無依存型光増幅
装置を用いる。図15は、前記アクティブ光ノードのう
ちの1つ422を一例としてその構成を説明するブロッ
ク図であり、同図において、450、451は光信号を
電気信号に変換する光−電気変換(O/E)素子、44
0、441は電気信号を光信号に変換する電気−光変換
(E/O)素子、430は通信制御部であり、伝送路4
00、401上を伝送されてきて、O/E素子450或
は451で電気信号に変換された信号が端末412に宛
てられたものであるか否かを判別し、そうであればこの
信号を端末412へ伝達し、そうでなければこの信号を
E/O素子440、441を用いて再び光信号に変換し
て光伝送路400、401上に送出する。また、通信制
御部430は、端末412から信号が送られてきた場
合、他の端末からの光信号と衝突しない様に制御して、
E/O素子440、441を用いて光信号に変換し、光
伝送路400、401上に送出する機能も備える。49
1〜494は光増幅器であり、上記偏光無依存型光増幅
装置が用いられている。
存型光増幅装置を用いたアクティブバス型光通信ネット
ワークの実施例を説明する図である。図14は本実施例
のシステム全体構造を示し、同図において、400、4
01は光ファイバ等の光伝送路、411、・・・、41
9は通信を行なう端末、421、・・・、429は、光
送信、光受信、及び通信制御を行なうアクティブ光ノー
ド、480は光信号を増幅する中継光増幅器である。こ
の中継光増幅器480には、前述の偏光無依存型光増幅
装置を用いる。図15は、前記アクティブ光ノードのう
ちの1つ422を一例としてその構成を説明するブロッ
ク図であり、同図において、450、451は光信号を
電気信号に変換する光−電気変換(O/E)素子、44
0、441は電気信号を光信号に変換する電気−光変換
(E/O)素子、430は通信制御部であり、伝送路4
00、401上を伝送されてきて、O/E素子450或
は451で電気信号に変換された信号が端末412に宛
てられたものであるか否かを判別し、そうであればこの
信号を端末412へ伝達し、そうでなければこの信号を
E/O素子440、441を用いて再び光信号に変換し
て光伝送路400、401上に送出する。また、通信制
御部430は、端末412から信号が送られてきた場
合、他の端末からの光信号と衝突しない様に制御して、
E/O素子440、441を用いて光信号に変換し、光
伝送路400、401上に送出する機能も備える。49
1〜494は光増幅器であり、上記偏光無依存型光増幅
装置が用いられている。
【0056】ここで、端末412から端末419へと信
号を伝送する場合を例にして本実施例の動作を説明す
る。端末412から信号が出されると、アクティブ光ノ
ードの通信制御部430は、時分割多重、波長多重或は
CSMA/CDなどの予め決められた多重化方式を好適
に用いて、端末412からの信号が光伝送路400、4
01上で他端末からの信号と衝突しない様に制御して、
端末412からの信号を、E/O素子440、441に
より光信号に変換し、光増幅器492、494によって
増幅して、双方向に光伝送路400、401上に送出す
る。この信号は、アクティブ光ノード421、423に
入射し、一度電気信号に変換されてアクティブ光ノード
421、423の通信制御部に入力されるが、ここでは
この信号が端末411或は413へ宛てられたものでは
ないので、再び光信号へと変換されて光伝送路上へ送出
される。
号を伝送する場合を例にして本実施例の動作を説明す
る。端末412から信号が出されると、アクティブ光ノ
ードの通信制御部430は、時分割多重、波長多重或は
CSMA/CDなどの予め決められた多重化方式を好適
に用いて、端末412からの信号が光伝送路400、4
01上で他端末からの信号と衝突しない様に制御して、
端末412からの信号を、E/O素子440、441に
より光信号に変換し、光増幅器492、494によって
増幅して、双方向に光伝送路400、401上に送出す
る。この信号は、アクティブ光ノード421、423に
入射し、一度電気信号に変換されてアクティブ光ノード
421、423の通信制御部に入力されるが、ここでは
この信号が端末411或は413へ宛てられたものでは
ないので、再び光信号へと変換されて光伝送路上へ送出
される。
【0057】端末423と端末429はその距離が長
く、光伝送路に用いている光ファイバにより光信号の損
失が生じるが、この信号を増幅して損失を補償し、アク
ティブ光ノード429に充分な強度の光信号が入力され
る様に、中継光増幅器480が挿入されている。中継光
増幅器480で増幅された光信号は、アクティブ光ノー
ド429に設けられた光増幅器で増幅されO/E素子で
電気信号に変換されて通信制御部に達する。アクティブ
光ノード429の通信制御部は、この信号が端末419
に宛てられたものであることを識別して、該信号を端末
419へと送出する。
く、光伝送路に用いている光ファイバにより光信号の損
失が生じるが、この信号を増幅して損失を補償し、アク
ティブ光ノード429に充分な強度の光信号が入力され
る様に、中継光増幅器480が挿入されている。中継光
増幅器480で増幅された光信号は、アクティブ光ノー
ド429に設けられた光増幅器で増幅されO/E素子で
電気信号に変換されて通信制御部に達する。アクティブ
光ノード429の通信制御部は、この信号が端末419
に宛てられたものであることを識別して、該信号を端末
419へと送出する。
【0058】一方、アクティブ光ノード422から、伝
送路401を介してアクティブ光ノード421の方向へ
と送出された信号は、次々とアクティブ光ノードを通過
し、光通信システムの左端まで伝送されて捨てられる。
送路401を介してアクティブ光ノード421の方向へ
と送出された信号は、次々とアクティブ光ノードを通過
し、光通信システムの左端まで伝送されて捨てられる。
【0059】上記の如く、光伝送路400は図14にお
いて右方向への信号伝送を、また光伝送路401は左方
向への信号伝送を行なっており、どの端末から送出され
た信号も、両方向へ同時に伝送されて必ず宛先の端末へ
と到達する。
いて右方向への信号伝送を、また光伝送路401は左方
向への信号伝送を行なっており、どの端末から送出され
た信号も、両方向へ同時に伝送されて必ず宛先の端末へ
と到達する。
【0060】この様に、光増幅器492、494はE/
O素子440、441からの信号を増幅して光伝送路4
00、401上へ送出し、光増幅器491、493は光
伝送路での光パワーの減衰を補償して、受信に充分なパ
ワーを持つ様に光信号を増幅する。また、中継光増幅器
480は、アクティブ光ノード間の距離が長い場合に、
そこにおける光損失を補償する機能を有する。これらの
光増幅器は前記偏光無依存型光増幅器を用いている。こ
の時、前記偏光無依存型光増幅装置は、たとえ偏光状態
が安定でない信号光が増幅装置に入ってきても常にそこ
からの出力光は一定のレベルに増幅されて出てくるの
で、光受信部にダイナミックレンジなどに関して多大な
負担をかけることがなくなり、良好な光通信ネットワー
クシステムを構成できると共にその規模を制限する必要
がなくなる。また、光増幅器の利得特性以外の他の特
性、例えば雑音特性などを劣化することなく偏光依存性
が解決されているので、この点でも良好な通信システム
が構成できる。また、上記の如き偏光無依存型光増幅装
置を用いるので、図14のシステムで使われる信号処理
手段、光電気及び電気光変換手段、光伝送路などには、
偏光状態が変化することについて特別の工夫が施された
ものを使う必要はなく、通常の公知のものを用いること
ができる。
O素子440、441からの信号を増幅して光伝送路4
00、401上へ送出し、光増幅器491、493は光
伝送路での光パワーの減衰を補償して、受信に充分なパ
ワーを持つ様に光信号を増幅する。また、中継光増幅器
480は、アクティブ光ノード間の距離が長い場合に、
そこにおける光損失を補償する機能を有する。これらの
光増幅器は前記偏光無依存型光増幅器を用いている。こ
の時、前記偏光無依存型光増幅装置は、たとえ偏光状態
が安定でない信号光が増幅装置に入ってきても常にそこ
からの出力光は一定のレベルに増幅されて出てくるの
で、光受信部にダイナミックレンジなどに関して多大な
負担をかけることがなくなり、良好な光通信ネットワー
クシステムを構成できると共にその規模を制限する必要
がなくなる。また、光増幅器の利得特性以外の他の特
性、例えば雑音特性などを劣化することなく偏光依存性
が解決されているので、この点でも良好な通信システム
が構成できる。また、上記の如き偏光無依存型光増幅装
置を用いるので、図14のシステムで使われる信号処理
手段、光電気及び電気光変換手段、光伝送路などには、
偏光状態が変化することについて特別の工夫が施された
ものを使う必要はなく、通常の公知のものを用いること
ができる。
【0061】本実施例では、E/O素子440、441
の直後、O/E素子450、451の直前、及び光伝送
路400、401上の全てに光増幅器を設けた場合につ
いて説明したが、例えばE/O素子440、441が十
分なパワーの光信号を送出できるならば光増幅器49
2、494は必要なく、また、O/E素子450、45
1にが受信するのに充分なパワーが光アクティブ光ノー
ドに入射するならば、光増幅器491、493を省略す
ることが可能である。また、端末間の距離が、ファイバ
による損失が問題になる程長くない場合、中継光増幅器
480を省くことも出来る。この様に、図14、図15
に示した全ての光増幅器が必要と言う訳ではなく、この
うちの少なくとも1つに光増幅器を用いれば、上記の効
果を有するアクティブバス型光通信ネットワークシステ
ムが実現できる。
の直後、O/E素子450、451の直前、及び光伝送
路400、401上の全てに光増幅器を設けた場合につ
いて説明したが、例えばE/O素子440、441が十
分なパワーの光信号を送出できるならば光増幅器49
2、494は必要なく、また、O/E素子450、45
1にが受信するのに充分なパワーが光アクティブ光ノー
ドに入射するならば、光増幅器491、493を省略す
ることが可能である。また、端末間の距離が、ファイバ
による損失が問題になる程長くない場合、中継光増幅器
480を省くことも出来る。この様に、図14、図15
に示した全ての光増幅器が必要と言う訳ではなく、この
うちの少なくとも1つに光増幅器を用いれば、上記の効
果を有するアクティブバス型光通信ネットワークシステ
ムが実現できる。
【0062】また、図14のシステムでは、各アクティ
ブ光ノード間に2本の光伝送路を用いて双方向に信号を
伝送する形態で説明したが、図11の前記実施例の如
く、光分岐合流素子を用いて1本の光伝送路を双方向に
信号が伝搬する場合、或は、3本以上の光伝送路を用い
て信号を多重化して伝送する場合にも、各光伝送路に上
記偏光無依存型光増幅装置を用いれば、上記効果が得ら
れる。
ブ光ノード間に2本の光伝送路を用いて双方向に信号を
伝送する形態で説明したが、図11の前記実施例の如
く、光分岐合流素子を用いて1本の光伝送路を双方向に
信号が伝搬する場合、或は、3本以上の光伝送路を用い
て信号を多重化して伝送する場合にも、各光伝送路に上
記偏光無依存型光増幅装置を用いれば、上記効果が得ら
れる。
【0063】次に、図16は本発明による偏光無依存型
光増幅装置を用いたスター型光通信ネットワークの実施
例の構成図である。本実施例は端局数は4であり、又各
光ファイバでは光信号が双方向に伝送している。図16
中、601〜604は端末をネットワークに接続する端
局、605はネットワーク内の端局601〜604の入
出力をマトリクス的に接続するスターカップラ、606
〜613は伝送路となる光ファイバ、614〜617は
電気信号を光信号に変換しこれをネットワークに送出す
る送信部、618〜621はネットワークから入射する
光信号を電気信号に変換する受信部、622〜625は
端局の送、受信部614〜617、618〜621と光
ファイバ610〜613を接続する光分岐合流器、62
6〜638は光信号を直接増幅する上記光増幅装置であ
る。光増幅器のうち、626〜629は送信部614〜
617のブースタ増幅器、630〜633は受信部61
8〜621の前置増幅器、634はスターカップラ60
5のブースタ増幅器、635〜638は伝送路の中継増
幅器として機能する。
光増幅装置を用いたスター型光通信ネットワークの実施
例の構成図である。本実施例は端局数は4であり、又各
光ファイバでは光信号が双方向に伝送している。図16
中、601〜604は端末をネットワークに接続する端
局、605はネットワーク内の端局601〜604の入
出力をマトリクス的に接続するスターカップラ、606
〜613は伝送路となる光ファイバ、614〜617は
電気信号を光信号に変換しこれをネットワークに送出す
る送信部、618〜621はネットワークから入射する
光信号を電気信号に変換する受信部、622〜625は
端局の送、受信部614〜617、618〜621と光
ファイバ610〜613を接続する光分岐合流器、62
6〜638は光信号を直接増幅する上記光増幅装置であ
る。光増幅器のうち、626〜629は送信部614〜
617のブースタ増幅器、630〜633は受信部61
8〜621の前置増幅器、634はスターカップラ60
5のブースタ増幅器、635〜638は伝送路の中継増
幅器として機能する。
【0064】次に、端局601から端局603への通信
を想定して本実施例の動作を説明する。端局601の送
信部614において電気信号は光信号に変換され、これ
は光増幅器626で増幅され光分岐合流器622を経て
ネットワークの伝送路である光ファイバ610に入射す
る。光ファイバ610に入射した光信号は光増幅器63
5で増幅され、光ファイバ606を経てスターカップラ
605に入射する。光信号はスターカップラ605の内
部の光増幅器634で増幅され、スターカップラ605
に接続された全ての光ファイバ606〜609に送出さ
れる。光ファイバ606〜609に入射した光信号は光
増幅器635〜638で増幅され、光分岐合流器622
〜625で分岐され、その光信号の一部は光増幅器63
0〜633で増幅され、受信部618〜621に入射す
る。
を想定して本実施例の動作を説明する。端局601の送
信部614において電気信号は光信号に変換され、これ
は光増幅器626で増幅され光分岐合流器622を経て
ネットワークの伝送路である光ファイバ610に入射す
る。光ファイバ610に入射した光信号は光増幅器63
5で増幅され、光ファイバ606を経てスターカップラ
605に入射する。光信号はスターカップラ605の内
部の光増幅器634で増幅され、スターカップラ605
に接続された全ての光ファイバ606〜609に送出さ
れる。光ファイバ606〜609に入射した光信号は光
増幅器635〜638で増幅され、光分岐合流器622
〜625で分岐され、その光信号の一部は光増幅器63
0〜633で増幅され、受信部618〜621に入射す
る。
【0065】受信部618〜621はその光信号を電気
信号に変換する。端局601〜604はこの電気信号の
うち自局宛ての信号を識別する。この信号は端局603
宛てであるので、端局603はこの信号を識別後、受信
し通信は終了する。尚、スター型のシステムでも、どの
端局から送出された光信号も伝送路全体を伝搬する為、
時分割多重、波長分割多重方式等を用いて光信号が伝送
路上で衝突しない様に通信が行なわれる。
信号に変換する。端局601〜604はこの電気信号の
うち自局宛ての信号を識別する。この信号は端局603
宛てであるので、端局603はこの信号を識別後、受信
し通信は終了する。尚、スター型のシステムでも、どの
端局から送出された光信号も伝送路全体を伝搬する為、
時分割多重、波長分割多重方式等を用いて光信号が伝送
路上で衝突しない様に通信が行なわれる。
【0066】本実施例では、ネットワーク内の光の伝送
される経路全てに本発明による光増幅器を備えた例を挙
げたが、その経路の一部に光増幅器を備えたシステムも
可能である。また、送信部と受信部を光分岐合流器で接
続し、1端局につき1本の光ファイバで双方向伝送する
様になっているが、送、受信を分け1端局につき2本の
光ファイバを用いるシステムも可能である。
される経路全てに本発明による光増幅器を備えた例を挙
げたが、その経路の一部に光増幅器を備えたシステムも
可能である。また、送信部と受信部を光分岐合流器で接
続し、1端局につき1本の光ファイバで双方向伝送する
様になっているが、送、受信を分け1端局につき2本の
光ファイバを用いるシステムも可能である。
【0067】本実施例でも、本発明の光増幅装置を用い
ているので、図12、図14のネットワークと同様な効
果を得ることができる。
ているので、図12、図14のネットワークと同様な効
果を得ることができる。
【0068】図17は、本発明による偏光無依存型光増
幅装置を用いたループ型光通信ネットワークの実施例の
構成図である。この実施例では、端局数は4であり、ま
た光信号はループネットワークを時計回りに伝送してい
る。図17中、701〜704は端末をネットワークに
接続する端局、705〜712は伝送路となる光ファイ
バ、713〜716は電気信号を光信号に変換しネット
ワークに送出する送信部、717〜720はネットワー
クから入射する光信号を電気信号に変換する受信部、7
21〜732は光信号を直接増幅する上記実施例の光増
幅器である。光増幅器のうち、721〜724は送信部
713〜716のブースタ増幅器、725〜728は受
信部717〜720の前置増幅器、729〜732は伝
送路の中継増幅器として機能する。
幅装置を用いたループ型光通信ネットワークの実施例の
構成図である。この実施例では、端局数は4であり、ま
た光信号はループネットワークを時計回りに伝送してい
る。図17中、701〜704は端末をネットワークに
接続する端局、705〜712は伝送路となる光ファイ
バ、713〜716は電気信号を光信号に変換しネット
ワークに送出する送信部、717〜720はネットワー
クから入射する光信号を電気信号に変換する受信部、7
21〜732は光信号を直接増幅する上記実施例の光増
幅器である。光増幅器のうち、721〜724は送信部
713〜716のブースタ増幅器、725〜728は受
信部717〜720の前置増幅器、729〜732は伝
送路の中継増幅器として機能する。
【0069】次に、端局701から端局703への通信
を想定して本実施例の動作を説明する。端局701の送
信部713において電気信号は光信号に変換され、光増
幅器721で増幅されネットワークの伝送路である光フ
ァイバ705に入射する。この光信号は光増幅器729
で増幅され、光ファイバ706を経て、端局702の光
増幅器726で増幅され、受信部718で電気信号に変
換される。この信号は端局703宛てである為、端局7
02はこの信号を送信部714で光信号に変換し、光増
幅器722で増幅しネットワークの伝送路である光ファ
イバ707に入射する。この光信号は光増幅器730で
増幅され、光ファイバ708を経て端局703の光増幅
器727で増幅され、受信部719で電気信号に変換さ
れる。この信号は端局730宛てである為、端局703
はこの信号を識別後、受信し通信は終了する。
を想定して本実施例の動作を説明する。端局701の送
信部713において電気信号は光信号に変換され、光増
幅器721で増幅されネットワークの伝送路である光フ
ァイバ705に入射する。この光信号は光増幅器729
で増幅され、光ファイバ706を経て、端局702の光
増幅器726で増幅され、受信部718で電気信号に変
換される。この信号は端局703宛てである為、端局7
02はこの信号を送信部714で光信号に変換し、光増
幅器722で増幅しネットワークの伝送路である光ファ
イバ707に入射する。この光信号は光増幅器730で
増幅され、光ファイバ708を経て端局703の光増幅
器727で増幅され、受信部719で電気信号に変換さ
れる。この信号は端局730宛てである為、端局703
はこの信号を識別後、受信し通信は終了する。
【0070】本実施例では、ネットワーク内の光の伝送
される経路全てに光増幅器を備えた例を挙げたが、その
経路の一部に光増幅器を備えたシステムも可能である。
また、端局内での信号を再生、中継する能動型の例にな
っているが、光分岐合流器を用いて伝送路である光ファ
イバに端局を接続する受動型のシステムも可能である。
される経路全てに光増幅器を備えた例を挙げたが、その
経路の一部に光増幅器を備えたシステムも可能である。
また、端局内での信号を再生、中継する能動型の例にな
っているが、光分岐合流器を用いて伝送路である光ファ
イバに端局を接続する受動型のシステムも可能である。
【0071】本実施例でも、本発明の光増幅装置を用い
ているので、図12、図14のネットワークと同様な効
果を得ることができる。
ているので、図12、図14のネットワークと同様な効
果を得ることができる。
【0072】図18は、前記システムを実現する為の本
発明の光増幅器を含む集積型光ノードの構成例を示す図
であり、図12中のデバイスないし装置341、33
2、312の機能を1つの基板上に集積した光ノードと
なっている。この光ノードについて説明する。
発明の光増幅器を含む集積型光ノードの構成例を示す図
であり、図12中のデバイスないし装置341、33
2、312の機能を1つの基板上に集積した光ノードと
なっている。この光ノードについて説明する。
【0073】集積型光ノードは、GaAsなどの半導体
基板800上に、GaAs/AlGaAsエピタキシャ
ル層を形成し、リッジ型の導波路を作製し、光入出力面
に無反射コーティング829が施された構造を有してい
る。送信部は2つの異なる波長の光を送信できる分布反
射型レーザ(DBR−LD)810、820からなり、
Y合流器822によって波長多重化された光信号が送出
される。Y合流後の光波は更にアイソレータ823を通
過し、分岐カップラ824に入射する。アイソレータ8
23は、例えば、GaAsエピタキシャル膜上に、Cd
MnTeなどの希薄磁性半導体からなるエピタキシャル
膜をMBE法で形成し、相反部と非相反部及び偏光フィ
ルタを構成することによって実現できる。本実施例の様
にV字形の分岐カップラ824を用いる場合には、ここ
での反射が大きく、アイソレータ823は不可欠とな
る。夫々、分岐カップラ824を挟んで両側にある光増
幅部815、825と偏光選択光損失部835、845
からなる光増幅装置は、送信部からの光を増幅し光ファ
イバ811、821へ送り出すと共に、光ファイバ81
1、821からの信号光を増幅して受信部に入力する。
本実施例では、光増幅器の部分にのみ、本発明による偏
光無依存型光増幅器を用いており、図示例の偏光選択光
損失部835、845は図5〜図7で説明した構成のも
のとなっている。
基板800上に、GaAs/AlGaAsエピタキシャ
ル層を形成し、リッジ型の導波路を作製し、光入出力面
に無反射コーティング829が施された構造を有してい
る。送信部は2つの異なる波長の光を送信できる分布反
射型レーザ(DBR−LD)810、820からなり、
Y合流器822によって波長多重化された光信号が送出
される。Y合流後の光波は更にアイソレータ823を通
過し、分岐カップラ824に入射する。アイソレータ8
23は、例えば、GaAsエピタキシャル膜上に、Cd
MnTeなどの希薄磁性半導体からなるエピタキシャル
膜をMBE法で形成し、相反部と非相反部及び偏光フィ
ルタを構成することによって実現できる。本実施例の様
にV字形の分岐カップラ824を用いる場合には、ここ
での反射が大きく、アイソレータ823は不可欠とな
る。夫々、分岐カップラ824を挟んで両側にある光増
幅部815、825と偏光選択光損失部835、845
からなる光増幅装置は、送信部からの光を増幅し光ファ
イバ811、821へ送り出すと共に、光ファイバ81
1、821からの信号光を増幅して受信部に入力する。
本実施例では、光増幅器の部分にのみ、本発明による偏
光無依存型光増幅器を用いており、図示例の偏光選択光
損失部835、845は図5〜図7で説明した構成のも
のとなっている。
【0074】次に、受信部側について説明する。光信号
は分岐カップラ824で分岐導波路827に導かれ回折
格子816、826によってブラッグ回折され、所望の
光波長の光信号のみが、リッジ導波路827側部のスラ
ブ導波路部へ出射される。選択された光信号は、波長に
応じて、独立の光検出器818、828によって検波さ
れる。光検出器818、828は半導体レーザ構造を有
し逆バイアスを印加することによって光検出器として動
作させることができる。
は分岐カップラ824で分岐導波路827に導かれ回折
格子816、826によってブラッグ回折され、所望の
光波長の光信号のみが、リッジ導波路827側部のスラ
ブ導波路部へ出射される。選択された光信号は、波長に
応じて、独立の光検出器818、828によって検波さ
れる。光検出器818、828は半導体レーザ構造を有
し逆バイアスを印加することによって光検出器として動
作させることができる。
【0075】受信部側には、アイソレータを組み込んで
いないので、各段差部分での不要な反射を押える為、境
界を斜めに設定する、テーパ化する、などの工夫を行な
う必要がある。勿論、アイソレータを両分岐に設定すれ
ば、性能の向上が期待できる。
いないので、各段差部分での不要な反射を押える為、境
界を斜めに設定する、テーパ化する、などの工夫を行な
う必要がある。勿論、アイソレータを両分岐に設定すれ
ば、性能の向上が期待できる。
【0076】本実施例の光増幅器と分岐カップラは広い
波長帯域を有している為、波長多重化された図12に示
す様なバス型光通信システムなどの集積型光ノードとし
て有用である。本実施例は、モジュール化に適し増幅特
性に優れた本発明による光増幅装置を集積型光ノードに
組み込み、その特徴を生かしたものとなっている。
波長帯域を有している為、波長多重化された図12に示
す様なバス型光通信システムなどの集積型光ノードとし
て有用である。本実施例は、モジュール化に適し増幅特
性に優れた本発明による光増幅装置を集積型光ノードに
組み込み、その特徴を生かしたものとなっている。
【0077】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明による偏光無
依存型光増幅装置では、半導体光増幅器などの構成を持
つ光増幅部に偏光選択光損失部を付加する構成で、光増
幅装置全体の増幅度の偏光依存性をなくしているので、
光増幅部の利得ないし増幅特性以外の他の特性、例えば
雑音特性を劣化することなく偏光依存性を解決でき、光
ファイバ通信ネットワークシステムなどに良好に適用で
きる光増幅装置が実現できる。また、外部の光学部品な
どを多用する必要がない為、モジュール化にも適する。
更に、その構成は、いかなる形態の活性層構造を持つ半
導体光増幅器にも適用できる。
依存型光増幅装置では、半導体光増幅器などの構成を持
つ光増幅部に偏光選択光損失部を付加する構成で、光増
幅装置全体の増幅度の偏光依存性をなくしているので、
光増幅部の利得ないし増幅特性以外の他の特性、例えば
雑音特性を劣化することなく偏光依存性を解決でき、光
ファイバ通信ネットワークシステムなどに良好に適用で
きる光増幅装置が実現できる。また、外部の光学部品な
どを多用する必要がない為、モジュール化にも適する。
更に、その構成は、いかなる形態の活性層構造を持つ半
導体光増幅器にも適用できる。
【0078】また、本発明による光通信ネットワークな
いしシステムでは、本発明による偏光無依存型光増幅装
置を用いることで、質が良く規模の制限などを受けず且
つ比較的簡単なシステム構成となっている。
いしシステムでは、本発明による偏光無依存型光増幅装
置を用いることで、質が良く規模の制限などを受けず且
つ比較的簡単なシステム構成となっている。
【0079】更に、本発明による集積型光ノードにおい
ては、本発明による偏光無依存型光増幅装置を共通基板
上に組み込むことで、機能豊富で比較的コンパクトにで
きる良質な光ノードとなっている。
ては、本発明による偏光無依存型光増幅装置を共通基板
上に組み込むことで、機能豊富で比較的コンパクトにで
きる良質な光ノードとなっている。
【図1】本発明の偏光無依存型光増幅装置の概念を示す
図である。
図である。
【図2】本発明の偏光無依存型光増幅装置の第1実施例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図3】同図(a)は図2のA−A′断面図、同図
(b)は図2のB−B′断面図である。
(b)は図2のB−B′断面図である。
【図4】半導体光増幅器の利得の偏光依存性を示すグラ
フ図である。
フ図である。
【図5】本発明の偏光無依存型光増幅装置の第2実施例
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図6】同図(a)は図5のA−A′断面図、同図
(b)は図5のB−B′断面図である。
(b)は図5のB−B′断面図である。
【図7】本発明の偏光無依存型光増幅装置の第2実施例
の変形例の断面図である。
の変形例の断面図である。
【図8】偏光無依存型光増幅装置の参考例の平面図であ
る。
る。
【図9】本発明の偏光無依存型光増幅装置の第1実施例
の幾つかの変形例を示す斜視構成図である。
の幾つかの変形例を示す斜視構成図である。
【図10】送信端局と受信端局との間を光伝送路で接続
した本発明による光通信システムの構成図である。
した本発明による光通信システムの構成図である。
【図11】端局装置間を光伝送路で接続した本発明によ
る双方向光通信システムの構成図である。
る双方向光通信システムの構成図である。
【図12】光伝送路を介して複数の端末が端局装置を用
いて互いに光通信を行なう本発明によるバス型光通信ネ
ットワークの構成図である。
いて互いに光通信を行なう本発明によるバス型光通信ネ
ットワークの構成図である。
【図13】図12の実施例における端局装置の構成を示
す図である。
す図である。
【図14】光伝送路を介して複数の端末がアクティブ光
ノードを用いて互いに光通信を行なう本発明によるバス
型光通信ネットワークの構成図である。
ノードを用いて互いに光通信を行なう本発明によるバス
型光通信ネットワークの構成図である。
【図15】図14のアクティブ光ノードの構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図16】本発明によるスター型光通信ネットワークの
構成図である。
構成図である。
【図17】本発明によるループ型光通信ネットワークの
構成図である。
構成図である。
【図18】本発明による集積型光ノードの構成を示す斜
視図である。
視図である。
【図19】従来例を示す図である。
1 偏光選択光
損失部 2 光増幅部 3,118,119,・・,821 光ファイバ 11 基板 12 バッファ層 13,15,17,18 クラッド層 14 活性層 16 キャップ層 19,20 電極 21,22,52,53 光導波路 31,41 金属部分 42 絶縁層 51,54 端面 61,62 反射端面 63,64,65 グレーティ
ング形成部 66 無反射コー
ティング端面 68 溝 101,102 送信端局 103,104 受信端局 106,203 中継装置 115,117,215,219 分岐合流器 201,202 端局装置 331〜339 光カップラ 390 分岐合流素
子 800 基板 810,820 分布反射型
レーザ 822 Y合波路 823 アイソレー
タ 824 分岐カップ
ラ 815,825 光増幅部 835,845 偏光選択光
損失部 816,826 グレーティ
ング 827 分岐導波路 818,828 光検出器 829 無反射コー
ティング
損失部 2 光増幅部 3,118,119,・・,821 光ファイバ 11 基板 12 バッファ層 13,15,17,18 クラッド層 14 活性層 16 キャップ層 19,20 電極 21,22,52,53 光導波路 31,41 金属部分 42 絶縁層 51,54 端面 61,62 反射端面 63,64,65 グレーティ
ング形成部 66 無反射コー
ティング端面 68 溝 101,102 送信端局 103,104 受信端局 106,203 中継装置 115,117,215,219 分岐合流器 201,202 端局装置 331〜339 光カップラ 390 分岐合流素
子 800 基板 810,820 分布反射型
レーザ 822 Y合波路 823 アイソレー
タ 824 分岐カップ
ラ 815,825 光増幅部 835,845 偏光選択光
損失部 816,826 グレーティ
ング 827 分岐導波路 818,828 光検出器 829 無反射コー
ティング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真島 正男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 中田 透 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−77388(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/35 501 H01S 3/18 H01S 3/10
Claims (11)
- 【請求項1】外部からの入力光に対して利得を与える光
増幅部と、入出力光間の増幅率の偏光依存性を補償する
為の偏光選択損失部とを有し、前記偏光選択損失部が方
向性結合器から構成されていることを特徴とする光増幅
装置。 - 【請求項2】外部からの入力光に対して利得を与える光
増幅部と、入出力光間の増幅率の偏光依存性を補償する
為の偏光選択損失部とを有し、前記偏光選択損失部が導
波型偏光子から構成されていることを特徴とする光増幅
装置。 - 【請求項3】前記光増幅部と前記偏光選択損失部の少な
くとも一部が同一の光導波路中に一体化して構成されて
いる請求項2記載の光増幅装置。 - 【請求項4】前記光増幅装置は半導体レーザ構造を有す
る請求項1又は2に記載の光増幅装置。 - 【請求項5】前記光増幅部と前記偏光選択損失部は同一
の半導体基板上にモノリシックに形成されている請求項
4記載の光増幅装置。 - 【請求項6】前記入力光及び増幅された出力光を結合す
る為の光結合手段を更に有する請求項1又は2に記載の
光増幅装置。 - 【請求項7】前記偏光選択損失部は、少なくとも前記光
増幅部内部の異なる偏光モードに対する利得差を補償す
る為に該偏光モードに対して損失差を与える様に構成さ
れている請求項1又は2に記載の光増幅装置。 - 【請求項8】前記偏光選択損失部は、少なくとも光入力
及び光出力が行われる当該装置の半導体端面の異なる偏
光モードに対する反射率差を補償する為に該偏光モード
に対して損失差を与える様に構成されている請求項1又
は2に記載の光増幅装置。 - 【請求項9】前記偏光選択損失部は、少なくとも光入力
及び増幅された光出力を結合する為の光結合手段におけ
る異なる偏光モードに対する入出力結合率差を補償する
為に該偏光モードに対して損失差を与える様に構成され
ている請求項6記載の光増幅装置。 - 【請求項10】前記光増幅部が進行波型光増幅器から成
っている請求項1又は2に記載の光増幅装置。 - 【請求項11】前記光増幅部が共振型光増幅器から成っ
ている請求項1又は2に記載の光増幅装置。
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