JPH07307705A - 光通信方式 - Google Patents

光通信方式

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JPH07307705A
JPH07307705A JP7030095A JP3009595A JPH07307705A JP H07307705 A JPH07307705 A JP H07307705A JP 7030095 A JP7030095 A JP 7030095A JP 3009595 A JP3009595 A JP 3009595A JP H07307705 A JPH07307705 A JP H07307705A
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JP
Japan
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optical
optical communication
wavelength
light
communication system
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JP7030095A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Onouchi
敏彦 尾内
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高密度波長多重光通信システムの伝送信号の偏
波状態変動による受信の不安定性を軽減することができ
る光通信方式である。 【構成】偏波変調可能な半導体レーザ101を光通信用
光源として使う。光源101は偏波面の異なる2つの直
線偏光モードがスイッチできる構造である。変調された
偏波面の異なる2つの直線偏光モードをそれぞれ異なる
2つの旋回方向の楕円偏光に変換することができる1/
4波長板102aを持ち、2つの楕円偏光に変換される
光信号のうち少なくとも一方を伝送する。光通信用受信
器側において、1/4波長板102bで再び直線偏光モ
ードに変換してから光信号を受信器105で受信する。
2つの直線偏光モードを夫々2つの受信器で受信しても
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速変調時においても
動的波長変動を抑え、安定に高密度の波長多重光通信を
実現するための光通信用光源装置の駆動方法及びそれを
用いた光通信方式、光通信システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信分野において伝送容量を拡
大することが望まれており、複数の波長あるいは光周波
数を1本の光ファイバに多重させた光周波数多重(光F
DM)伝送の開発が行なわれている。
【0003】光FDMの技術は受信方法によって2つに
大別できる。その2つは、局発光源とのビートを取って
中間周波数を得て検出するコヒーレント光通信と、波長
可変フィルタで所望の波長(周波数)の光のみを透過さ
せて検出する方法である。
【0004】ここでは、後者の波長可変フィルタを用い
た光通信方式について適用するものである。上記波長可
変フィルタには、マッハツェンダ型、ファイバファブリ
ペロー型、AO(音響光学)変調器型、半導体型などが
あり、夫々開発が進められている。
【0005】伝送容量をなるべく多くするためには、多
重信号間の波長間隔を小さくすることが重要である。そ
のためには、波長可変フィルタの透過帯域幅が小さく、
光源となるレーザの占有周波数帯域あるいはスペクトル
線幅が小さいことが望ましい。例えば、波長可変幅3n
mの半導体分布帰還型(DFB)フィルタでは、透過帯
域幅が0.03nm程度であるため、理想的には100
チャネルの多重が可能である。しかし、この場合、光源
のスペクトル線幅が0.03nm以下であることが要求
される。現状では、動的単一モード発振する半導体レー
ザとして知られるDFBレーザでも、直接ASK変調を
行なうと、動的波長変動が起きてスペクトル線幅が0.
3nm程度まで広がってしまう。よって、このレーザは
このような波長多重伝送には向かない。
【0006】そこで、このような波長変動を抑え変調時
に上記のようなスペクトル線幅を維持できる変調方法と
して、外部強度変調器を用いる方式(例えば、鈴木他;
“4/λシフトDFBレーザ/吸収型光変調器集積光
源”,電子情報通信学会研究会予稿集,OQE90−4
5,p.99,1990)、直接FSK変調方式(例え
ば、M.J.CHAWKI et al.;"1.5Gbit/s FSK TRANSMISSION
SYSTEM USING TWO ELECTRODE DFB LASER AS A TUNABLE
FSK DISCRIMINATOR/PHOTODETECTOR",ELECTRON.LET., vo
l.26,No.15,p.1146,1990)、DFBレーザによる直接偏
波変調方式(例えば、特開昭62−42593、特開昭
62−144426、特開平2−159781)などが
提案されている。
【0007】上記3つの提案例を比較してみる。外部強
度変調器の場合、波長変動が0.03nm程度あって仕
様に対してぎりぎりの性能であり、装置の点数も増える
ためコストなどの面で好ましくない。また、FSK方式
の場合、受信側のフィルタを波長弁別装置として機能さ
せる必要があり、複雑な制御技術を必要とする。
【0008】一方、直接偏波変調方式は次の様なもので
ある。即ち、図17(b)のようにTEとTMモードが
スイッチングする点にバイアス電流を固定し、図17
(a)の半導体レーザ1001の一方の電極に注入する
電流I1を微小矩形電流ΔI1で変調すると、図17
(c)のように発振光の偏波面がスイッチングする(他
方の電極に注入する電流I2は一定にしておく)。ここ
で、図17(a)のようにレーザ1001の出力端に偏
光子1002を置いて、どちらかの偏波面のみを選択的
に取り出すことで、ASKを行なう。この方式では、通
常のDFBレーザの構造を工夫するだけで(例えば、多
電極化する)、装置点数は増えず、直接変調するにも係
らず波長変動が外部変調方式に比べてさらに小さい。ま
た、伝送信号はASKのため、受信側のフィルタ等の負
荷も小さいという利点がある。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】以上のように偏波
変調方式は、波長多重伝送等に好適な変調方式である
が、受信側で偏波依存性のある半導体フィルタなどで分
波する場合、光ファイバ中の偏波変動によって受信状態
が不安定になる。
【0010】上記のような偏波変調方法で伝送する場合
は、送信光の偏波状態は直線偏光である。よって、偏波
保存ファイバを用いない場合には、特性のよい真円ファ
イバを用いても、出射端では、送信光は直線偏光であっ
てもその偏波面は未知であり、時間的にその偏波面は変
動する。また、真円のファイバであっても僅かな伝搬定
数差があると回転対称性がくずれて、ファイバーのねじ
りや曲げの量によっては出射端で楕円偏光になることが
ある。
【0011】よって、本発明の目的は、上記問題点を解
決した光通信用光源装置の駆動方法及びそれを用いた光
通信方式、光通信システム等を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する光通
信方式は、半導体レーザを光通信用光源として使うとき
の光通信方式であって、該光源は偏波面の異なる2つの
直線偏光モードがスイッチできる構造であり、変調され
た該偏波面の異なる2つの直線偏光モードをそれぞれ異
なる2つの旋回方向の楕円偏光に変換することができる
手段を持ち、該2つの楕円偏光に変換される光信号のう
ち少なくとも一方を伝送後、光通信用受信器において再
び直線偏光モードに変換してから該光信号を受信するこ
とを特徴とする。
【0013】より具体的には、以下の構成にもできる。
上記光通信用光源における半導体レーザは、光導波路の
一部に流す電流を変調することで偏波面の異なる2つの
直線偏光モードがスイッチできる構造である。上記異な
る2つの旋回方向の楕円偏光が円偏光である。上記受信
器において、2つの直線偏光モードのうちいずれか一方
を選択して受信する。上記受信器において、2つの直線
偏光モードのうちいずれか一方を選択する導波路波長フ
ィルタを通して受信する。前記半導体レーザが、活性層
を含む光導波路に近接して回折格子を備えた分布帰還型
半導体レーザであり、該活性層が多重量子井戸で構成さ
れ、ホールの準位であるライトホール準位と電子の基底
準位間(主にTMモードに利得を与える)のエネルギー
バンドギャップに対応する波長の近傍にブラッグ波長が
くるように該回折格子のピッチを設定し、ブラッグ波長
でのしきい値利得が前記2つの偏光モード(TEモード
とTMモード)でほぼ等しくなるように構成されている
半導体レーザを光源とする。前記分布帰還型半導体レー
ザの活性層が、引っ張り歪が導入された多重量子井戸で
構成され、ホールの準位であるヘビーホール準位とライ
トホール準位が等しいかもしくはライトホール準位の方
が電子の基底準位に近い構成とした半導体レーザを光源
とする。光通信用光源の波長が可変であり、複数の波長
の光をそれぞれ変調して伝送させ、受信器において、波
長可変光フィルタを通して、所望の波長の光にのせた信
号のみを取り出すように、波長分割多重伝送する。1本
の光ファイバに前記光通信用光源を複数接続し、複数の
波長の光をそれぞれ変調して伝送させ、波長可変光フィ
ルタを備えた光通信用受信器により所望の波長の光にの
せた信号のみを取り出すように、波長分割多重伝送す
る。前記波長可変光フィルタが半導体分布帰還導波型で
あり、導波路の少なくとも2つ以上の部分に流す電流の
比を変えることでそのフィルタ波長が可変である。上記
波長可変光フィルタが半導体順方向結合器型で光検出器
と集積されたものであり、順方向検出器に与える電圧に
よりそのフィルタ波長が可変である。光通信用光源と光
通信用受信器を1つにまとめて光送受信を行なう。円偏
波保持ファイバを用いて光伝送を行なう。
【0014】また、以下の構成にもできる。2つの楕円
偏光に変換される光信号の両方を伝送後、光通信用受信
器において再び偏波面の異なる2つの直線偏光モードに
変換してから光信号の両方を受信する。受信器において
変換した偏波面の異なる2つの直線偏光モードは互いに
直交しており、受信器は、2つの直線偏光モードの光を
夫々分岐させる手段と、夫々の分岐光を受光する2つの
受光器とを持ち、2つの受光器で検出した信号の差信号
を用いて信号検波する。光通信用光源の波長が可変であ
り、複数の波長の光をそれぞれ変調して伝送させ、受信
器において、異なる2つの直線偏光モードを分岐後それ
ぞれ波長可変光フィルタを通して、所望の波長の光にの
せた信号のみを取り出すように、波長分割多重伝送す
る。1本の光ファイバに光通信用光源を複数接続し、複
数の波長の光をそれぞれ変調して伝送させ、受信器にお
いて、異なる2つの直線偏光モードを分岐後それぞれ波
長可変光フィルタを通して、所望の波長の光にのせた信
号のみを取り出すように、波長分割多重伝送する。波長
可変光フィルタが半導体分布帰還導波型であり、導波路
の少なくとも2つ以上の部分に流す電流の比を変えるこ
とでそのフィルタ波長が可変であり、フィルタの直交す
る2つの直線導波モード間の選択波長の差と、光通信用
光源における2つの直線偏光モードの波長の差がほぼ等
しい。2つの直線導波モードを分岐する手段と2つの半
導体分布帰還導波型波長可変光フィルタと2つの受光器
が同一半導体基板上に集積化され、2つのフィルタは同
じ注入電流、同じ導波モードに対して選択波長がほぼ等
しく、直交する2つの直線導波モード間の選択波長の差
が光通信用光源における2つの直線偏光モードの波長の
差とほぼ等しい。
【0015】また、本発明の波長分割多重光伝送システ
ムは、上記の光通信用光源と光通信用受信器を1つにま
とめ、上記波長分割多重伝送の光通信方式による光送受
信を行なう。
【0016】また、本発明の光CATVシステムは、放
送センタに上記の光通信用光源を備えて、光加入者に上
記の光受信器を備え、上記波長分割多重伝送の光通信方
式を行なうことを特徴とする。
【0017】また、本発明の集積受信装置は、2つの直
線導波モードを分岐する手段と2つの半導体分布帰還導
波型波長可変光フィルタと2つの受光器が同一半導体基
板上に集積化され、2つのフィルタは同じ注入電流、同
じ導波モードに対して選択波長がほぼ等しく、直交する
2つの直線導波モード間の選択波長の差が光通信用光源
における2つの直線偏光モードの波長の差とほぼ等しい
ことを特徴とする。
【0018】また、本発明の光−電気変換装置は、光通
信用光源と光通信用受信器を1つにまとめて上記の光送
受信を行なうことを特徴とする。
【0019】本発明の原理を具体例に沿って説明する。
上記問題点を解決するために、1/4波長板等で楕円な
いし円偏光にして光ファイバ伝送をする。円偏光にした
場合、光ファイバに結合させると2つの互いに直交する
直線偏光モードが、位相差π/2だけずれた状態で伝送
すると考えられる。偏波変調した場合には、このモード
間の位相差が+π/2と−π/2の2値で変調されるこ
とになり、ファイバ中を伝送する。光ファイバ中で2つ
のモード間の伝搬定数差が小さい、あるいは、伝送距離
が短くこのπ/2の位相差が大きく変化しないならば、
ファイバを伝送した出射光もほぼ円偏光である。そこ
で、1/4波長板などで直線偏光に変換すれば、常に偏
波方向は一定であり、直線偏波伝送で問題になっている
偏波方向の変動の問題が軽減される。
【0020】光信号を受信する場合には、2つのうちい
ずれかの偏波を選択的に取り出す偏光子などを用いれば
よい。送信側に偏光子などを置く場合には、一方の旋回
方向をもつ円偏光のみ伝送し、受信側では一方の偏波の
みを受信することになる。また、受信側に偏光子などを
置く場合には、2つの異なる旋回方向の円偏光を伝送
し、光検出器の直前の偏光子などで一方の偏波のみ取り
出すことになる。
【0021】また、受信側に偏波依存性の強いフィルタ
などを置く場合には、偏光子は不要になる。従来は、受
信側での偏波面は未知であったため、受信側に偏光子あ
るいはそれと同等の機能を持つ素子を置くことができな
かった。
【0022】また、受信側で、再変換された直交する2
つの直線偏波を偏光ビームスプリッタなどで2つに分
け、夫々を受光器で受信して、それらの出力の差動出力
で信号検波してもよい。これによって、受信側に入射さ
れる光を全て受光することになり、最低受信感度が改善
される。
【0023】
【実施例1】本発明による第1の実施例を説明する。図
3は本実施例で使われる半導体DFBレーザの断面斜視
図(半分を示す)である。同図において、301は基板
となるn−InP、302は深さ0.05μmの回折格
子gが形成されたn−InPバッファ層、303は厚さ
0.2μmのn−In0.71Ga0.29As0.620.38下部
光ガイド層、304はi−In0.53Ga0.47As井戸層
(厚さ5nm)、i−In0.28Ga0.72Asバリア層
(厚さ5nm)10層からなる歪超格子構造の活性層、
305はp−InPクラッド層、306はp−In0.59
Ga0.41As0.90.1コンタクト層、307は高抵抗I
nP埋め込み層、308はコンタクト層306が除去さ
れた電極分離領域、309は光出射側の電極であるCr
/AuZnNi/Au層、310は信号を重畳した電流
を流す電極であるCr/AuZnNi/Au層、311
は基板側電極であるAuGeNi/Au層、312は反
射防止膜となるSiO膜である。ここで、このDFBレ
ーザは、活性層304が引っ張り歪をもつ多重量子井戸
層になっており、Elh0−Ee0とEhh0−Ee0(すぐ下で
説明)の遷移エネルギーを等しく設計してあるため、通
常のDFBレーザに比べるとTM偏波での発振しきい値
が低く、効率よく偏波スイッチングできる構成になって
いる。
【0024】上記構成で、電極309、310にバイア
ス電流を流し、レーザ発振直前の状態にした時の発光ス
ペクトルを図4に示す。ライトホールと電子の基底準位
間遷移エネルギー(Elh0−Ee0)に対応する波長は
1.56μm、ヘビーホールと電子の基底準位間遷移エ
ネルギー(Ehh0−Ee0)に対応する波長も1.56μ
mとなる。また、TEモード(実線)とTMモード(破
線)の発光スペクトルはほぼ重なるが、回折格子gによ
る分布帰還波長はElh0−Ee0に対応する波長より短波
長側となるように回折格子gのピッチを240nmに設
定し、TEモードで1.562μm、TMモードで1.
558μmにブラッグ波長を持つ構成にしている。
【0025】ここで、電極309にDCバイアス52m
A、電極310にDCバイアス27.6mAを流し、電
極310に振幅5mAのディジタル信号を重畳させる
と、すでに述べたようにTE/TM間で偏波スイッチン
グが起こる。このときの時間波形を図5に示す。図5に
おいて、(1)は変調電流ΔI1の波形、(2)はレー
ザの出力光、(3)はTE偏波の光出力、(4)はTM
偏波の光出力を表している。図5のように、レーザ出力
光は変調によって大きく変化しないが(図5(2))、
偏光分離後はそれぞれ逆相で変調されていることがわか
る(図5(3),(4))。この時、変調帯域は200
kHz〜5GHzであった。低域特性が悪いのは、熱の
影響のためである。以上は光通信用光源装置の駆動方法
である。
【0026】実際の伝送方法について図1に沿って述べ
る。変調電源106からの信号で変調されるレーザ10
1から出射された光(TEまたはTMモード)を1/4
波長板102aに入射して円偏光に変換する。このと
き、TE偏光に対して右回りの円偏光になるように1/
4波長板102aの軸を設定すると、TM偏光の光は左
回りの円偏光に変換される。この光を光ファイバ103
に結合させる。受信側では、再び1/4波長板102b
によって直線偏光に変換する。このとき、1/4波長板
102bの軸方向によって、右回り、左回りの円偏波を
それぞれ直交した決まった方向の直線偏波に変換でき
る。従って、送信側におけるTE偏波及びTM偏波の偏
波面が、受信側でも既知となる。たとえば、TE偏波の
みを取り出すとすれば、その方向に偏光子104を設定
することで受信光はASK信号に変換される。よって、
光検出器105によってその信号を受信すればよい。
【0027】もちろん、偏光子は送信側の1/4波長板
102aの前(レーザ101側)に置いて、一方の偏波
のみを円偏光にして伝送し、それを受信側の1/4波長
板102bで直線偏波に変換して受信してもよい。ま
た、レーザ101への戻り光が問題になる場合は、レー
ザ101の出射端と1/4波長板102aの間にアイソ
レータを入れればよい。この場合、偏光子104が受信
側にあるとき(図1の場合)は偏波無依存型のアイソレ
ータを入れる。また、偏光子を受信側に入れない場合は
偏波依存型のアイソレータを入れればよいが、このとき
アイソレータは偏光子の働きもするので偏光子を省略し
てもよい。
【0028】本伝送方式では、光ファイバ伝送後に円偏
光を保持していると仮定しているが、伝送距離が長かっ
たり、ファイバの設置状態が悪く捩れや曲げがある場合
には、円偏光は必ずしも保持されていない。従って、フ
ァイバの敷設の際に受信状態が良好になるようにファイ
バの固定状態を調整することが必要になる場合がある。
しかし、円偏波保持ファイバ(捩り線引きしたものな
ど)を使用すればこの問題は回避される。
【0029】
【実施例2】本発明による第2の実施例を説明する。図
6は本実施例で用いる半導体DFBレーザの断面斜視図
である。実施例1と同様の構造であるが、3電極構造に
して、中心部の電極410の所には活性層が除去された
位相調整領域があり、偏波スイッチングの制御性をより
向上させている。
【0030】図6において、401は基板となるn−I
nP、402は深さ0.05μmの回折格子が形成され
たn−InPバッファ層、403は厚さ0.2μmのn
−In0.71Ga0.29As0.620.38下部光ガイド層、4
04はi−In0.53Ga0.47As井戸層(厚さ5n
m)、i−In0.28Ga0.72Asバリア層(厚さ5n
m)10層からなる歪超格子構造の活性層、405はp
−InPクラッド層、406はp−In0.59Ga0.41
0.90.1コンタクト層、407は高抵抗InP埋め込
み層、408及び408′はコンタクト層406が除去
された電極分離領域、409及び409′は光出射側の
電極であるCr/AuZnNi/Au層、410は信号
を重畳した電流を流す電極であるCr/AuZnNi/
Au層、411は基板側電極であるAuGeNi/Au
層、412及び412′は反射防止膜となるSiO膜で
ある。
【0031】活性層404が除去された中心部は、コン
タクト層、クラッド層、活性層をエッチングした後、i
−In0.71Ga0.29As0.620.38光ガイド層413、
p−InPクラッド層414、p−In0.59Ga0.41
0.90.1コンタクト層415が選択再成長により形成
されている。グレーティングのピッチ、TEモード及び
TMモードのブラッグ波長等は実施例1と同じである。
【0032】電流駆動方法は、両側電極409、40
9′には電源417から同じDCバイアス電流12を流
し、中心電極410には電源416からのDCバイアス
1及び変調電流ΔI1を流す。I2=60mA、I1=2
0mAのときΔI1=2mAのディジタル信号を重畳さ
せることで、TE/TMの偏波スイッチングを行なうこ
とができた。
【0033】実施例1にくらべると、中心電極410の
位相調整領域で利得は変化させずに位相のみを制御で
き、しかも熱の影響が小さくキャリア密度の変化のみで
屈折率を変えて位相制御するため、デバイス動作を高効
率で広帯域にできる。そのため、実施例1に比べると変
調電流の振幅ΔI1は2mAと小さく、変調帯域も10
kHz〜5GHzと改善される。
【0034】次に、本実施例の波長多重伝送を行なう伝
送系を説明する。上記の半導体レーザを波長多重伝送の
光源として用いるため、DCバイアス電流を変化させる
ことで発振波長を変える。この3電極型DFBレーザの
波長可変特性を図7(a)に示す。ここでは、両側の電
極409,409′に注入する電流I2,I2′を独立に
制御し、I2+I2′の値を60mAと一定にしながら、
その比を変化させたものである。ただし、I1=20m
Aと一定にし、TEモードで単一モード発振する範囲で
測定している。図7(a)に示すように、電流比を0.
1〜0.4まで変化させることで、単一モードを保持し
て約3.0nmの可変幅が得られる。
【0035】この光源では、偏波変調をするため、通常
の直接強度変調で問題になるようなチャーピングと呼ば
れる動的波長変動が2GHz以下と非常に小さい。その
ため、波長多重する場合に、波長間隔を5GHz程度
(約0.03nm)の間隔で並べても隣のチャンネルに
クロストークを与えることはない。従って、この光源装
置を用いた場合、3/0.03=100チャンネル程度
の波長多重が可能である。
【0036】図2に示す如く、変調電源207からの信
号で変調される光源201から出射された光を実施例1
のように1/4波長板202aを通してシングルモード
ファイバ203に結合させ伝送する。光ファイバ203
を伝送した信号光は、受信側において、1/4波長板2
02bにて直線偏光に変換され、偏光子204を通して
光フィルタ208に入る。光フィルタ208により所望
の波長の光が選択分波され、この分波光を光検出器20
6により受信検波する。ここでは、光フィルタ208と
して、実施例1のDFBレーザと同じ構造のものを、し
きい値以下に電流をバイアスして使用している。2電極
の電流比率を変えることで、透過利得を20dBと一定
で透過波長を3nm変えることができる。図7(b)に
その様子を示す。このグラフは光フィルタ208のTE
モードに対する特性であり、TMモードで結合した場合
には、これより約1nm短波長側に透過ピークが存在す
る。このフィルタ208はこのように偏波依存性が大き
いため、偏波面が確定しないと受信状態が不安定にな
る。本実施例によれば、実施例1の所で既に説明した様
に偏波面が安定に固定されるため、従来のような問題点
が解決される。フィルタ208にこのような偏波依存性
がある場合には、偏光子204はなくてもよい。
【0037】また、このフィルタ208の10dBダウ
ンの透過幅は、図7(b)に概略示す様に0.03nm
であり、0.03nmの間隔で波長多重するのに十分な
特性を持っている。光フィルタとしてその他のもの、例
えば、従来例のところで挙げたマッハツエンダ型、ファ
イバファブリペロ型などを用いてもよい。これらの場
合、偏波依存性がないので偏光子204は必要である。
【0038】また、ここでは光源と受信装置を1つずつ
しか記載していないが、当然、光カップラなどで幾つか
の光源あるいは受信装置をつなげて伝送してもよい。こ
の場合、従来は波長多重光の1つ1つの光の偏波面は当
然同一であるはずがなく、偏波依存性のあるフィルタを
用いる場合には、波長によって受信状態が異なるという
大きな問題があった。本発明によれば、どの波長の光も
受信側で一定の偏波方向であるため、このような問題が
解決される。また、戻り光、円偏波の変動に対する対策
に関しては、実施例1と同様である。
【0039】
【実施例3】本発明による第3の実施例は、図8のよう
な縦型の順方向結合器フィルタと光検出器を集積した素
子を分波検出器として用いた波長多重伝送である。
【0040】本装置の構造と作製方法を述べる。n−I
nP基板701上に、n−InPバッファ層702、バ
ンドギャップ波長1.1μmのn−InGaAsP下部
導波層703、n−InPクラッド層704が順に1回
目の成長で積層されている。クラッド層704の順方向
結合器にはピッチ14.5μmの回折格子707が形成
されている。光検出器部には回折格子は形成されていな
い。このクラッド層704上にバンドギャップ波長1.
1μmのn−InGaAsP光ガイド層705、バンド
ギャップ波長1.3μmのn−InGaAsP上部導波
層708、バンドギャップ波長1.55μmのアンドー
プInGaAsP吸収層709、p−InPクラッド層
710、バンドギャップ波長1.5μmのp−InGa
AsPコンタクト層711が2回目の成長で積層され
る。ここで、順方向結合器部において、活性層709を
除去するために上部導波層708の所までエッチング
し、p−InPクラッド層712、バンドギャップ波長
1.5μmのp−InGaAsPコンタクト層713を
3回目選択成長で積層する。
【0041】導波路は、2.5μm幅の高抵抗InP
(不図示)による埋め込み構造とした。次に、p側電極
714、n側電極715を形成し、p側電極714は順
方向結合器部と光検出器部の間で電極714、コンタク
ト層711を除去する。それぞれの部分の長さは、順方
向結合器部が1000μm、光検出部が300μmとな
っている。
【0042】次に本装置の動作について説明する。順方
向結合器部の下部導波層703に光を入射し、その一部
の波長の光のみ上部導波層708に結合して伝搬し光検
出器で受信できる。この順方向結合器部における、下部
導波路703から上部導波路708への結合特性を図9
に示す。この図のように、TEモードの光に対しては、
レーザの発振波長1.55μmを中心波長とするフィル
タ特性を示す。その10dBダウンの帯域幅は約5nm
である。一方、TM光に対しては、これより約30nm
短波長側に中心波長を持つ特性になっている。したがっ
て、1.55μmの光は、TE光のみ上部導波路708
を伝搬し、光検出器で受信できる。TM光は下部導波路
703をそのまま伝搬し、外部に放出される。
【0043】この順方向結合器は、電界をかけること
で、約30nmフィルタリングの中心波長を変化するこ
とができる。そこで、実施例2のような円偏光波長多重
伝送で、偏光子204(順方向結合器部に偏波依存性が
あるので)及び光検出器206を省略して実施できる。
この装置を用いる場合は、フィルタとしての透過帯域幅
が先程述べたように5nmと広いため、波長多重の間隔
は5nmと広くなってしまう。しかし、波長可変幅が3
0nmあるため、30/5=6波の多重ができる。この
場合、送信レーザは固定波長のものを並べてやればよ
い。また、順方向結合器フィルタを複数並列に並べれば
波長多重数も増やせる。本実施例では、多重波長間隔が
広いため温度や電流の制御の精度が実施例2に比較して
緩和され、簡易的な波長多重伝送として利用できる。
【0044】
【実施例4】上記実施例では、2つの異なる旋回方向の
円偏光、即ち2つの直交する直線偏光のうち一方のみを
偏光子などで選択していた為、もう一方の光は無駄にな
っていた。その為、送信側で送り出した光パワーの少な
くとも半分は受信時に減衰する為、受信器における最低
受信感度を悪化させていた。そこで本実施例では、図1
0(図10において、図1の符号と同符号のものは同機
能素子である)の様に、直交する2つの直線偏波を偏光
ビームスプリッタ134などで2つに分け、夫々を受光
器135a、135bで受信して、それらの出力の差動
出力で信号検波するものである。これによって、受信側
に入射される光を全て受光することになり、最低受信感
度が改善される。波長多重伝送などで受信側に波長選択
フィルタを入れる場合は、偏光ビームスプリッタと受光
器の間に夫々入れればよい。その場合、偏波依存性のあ
るフィルタでも使用可能となる。
【0045】実施例4において、1/4波長板102b
までの構成及び伝送は実施例1と同じである。そこで、
偏光ビームスプリッタ134の軸を、上記2つの直線偏
波がP偏波、S偏波となって分岐されるように合わせ、
夫々を受光器135a、135bによって検出する。す
ると、夫々の受光器135a、135bで検出される光
信号は、図5の3)と4)に示すように夫々逆相の信号
となっており、2つの信号の差動出力を差動アンプ13
7によって取り出せば、2倍の振幅を持つ信号となって
現れる。その他の点は実施例1と同じである。
【0046】
【実施例5】実施例5において、1/4波長板202b
までの構成及び伝送は実施例2と同じである。本伝送で
は、TEモードとTMモードの両方を伝送するが、両モ
ードの波長差は実施例2でも述べたように3nmある。
従って、レーザの波長可変範囲全域に亙ってTEとTM
が互いにクロストークを与えることはなく、3/0.0
3=100チャンネル程度の波長多重が可能である。
【0047】図11(図11において、図2の符号と同
符号のものは同機能素子である)において、偏光ビーム
スプリッタ234で実施例4と同様にP偏波とS偏波に
分け、夫々光フィルタ238a、238bにより所望の
波長の光を選択分岐し、光検出器236a、236bに
より信号検波する。ここでは、光フィルタ238a、2
38bとして、実施例4のDFBレーザと同じ構造のも
のを、しきい値以下に電流をバイアスして使用してい
る。2電極の電流比率を変えることで、透過利得を20
dBと一定で透過波長を3nm変えることができる。図
7(a)、図12にその様子を示す。このグラフのよう
に、光フィルタ238a、238bのTEモードとTM
モードは選択波長が約3nmずれている。また、このフ
ィルタの10dBダウンの透過幅は0.03nmであ
り、0.03nmの間隔で波長多重するのに充分な特性
を持っている。
【0048】ここで、受信側のP偏波が送信装置のTE
モード、例えば1.562μmのとき、受信側のS偏波
が送信装置のTMモード、例えば1.559μmとなる
ように受信側のλ/4板202b及び偏光ビームスプリ
ッタ234を調整し、P偏波を光フィルタ238aのT
Eモードに、S偏波を全反射ミラー235を介して光フ
ィルタ238bのTM偏波に結合させれば(図11のよ
うな配置)、2つのフィルタ238a、238bは同じ
素子でほぼ同じ電流値で動作させることができる。
【0049】DFBフィルタとして、TMモードに対し
てゲインが小さいものを利用する場合は、S偏波をλ/
2板で90度偏波面を回転させ、フィルタ238bのT
Eモードに結合させればよい。その場合、2つのフィル
タ238a、238bの選択波長は3nmずらす必要が
ある。
【0050】偏波依存性がありTEモードと比較してT
Mモードで選択性が悪いフィルタの場合は、上記のよう
にλ/2板を用いて、いずれもTEモードとして結合さ
せ、送信装置の夫々の波長(1.562μm及び1.5
59μm)に同調させる。偏波依存性のないフィルタ、
即ちP偏波、S偏波の選択波長が同じフィルタの場合
は、夫々の波長(P偏波が1.562μm、S偏波が
1.559μm)に同調させる必要がある。
【0051】上記において、2つのフィルタ238a、
238bからの信号光は夫々受光器236a、236b
によって検出する。すると、夫々の受光器236a、2
36bで検出される光信号は、図5の3)と4)に示す
ように夫々逆相の信号となっており、2つの信号の差動
出力を差動アンプ239によって取り出せば、2倍の振
幅を持つ信号となって現れる。その他の点は実施例2或
は4と同じである。
【0052】
【実施例6】本実施例は、偏光ビームスプリッタと2つ
のDFBフィルタ及び2つの光検出器をモノリシックに
集積化した受信器を用いるものである。基本的伝送動作
などについては、実施例5と同じである。図13にその
素子の構造を示す。本実施例では、2つの導波型フィル
タで、一方のTE選択波長ともう一方のTM選択波長を
一致させる為にグレーティングのピッチを変えたり導波
路の幅を変えたりする必要がない。TE選択波長とTM
選択波長は、送信装置のTE発振波長とTM発振波長の
関係と一致して、むしろ、3nm離れている方がよい。
そこで、送信装置としての偏波変調レーザと同じ構造の
ものを(導波路幅、グレーティングピッチが同じ)2つ
集積すれば、フィルタとして2つにはほぼ同じバイアス
電流を与えればよい。
【0053】次に具体的な構造及び動作について説明す
る。素子は、InP基板に実施例5と同じ層構成で結晶
成長させたもので、導波路をY分岐の埋め込み構造に加
工している。グレーティングは、DFBフィルタとして
動作させる領域802のみに形成している。各DFBフ
ィルタには、電極804、805が設けられている。光
検出部(pin−PD)803にはグレーティングはな
いが、活性層810はDFBフィルタ802と共通であ
り、ここが光吸収領域となって電極806、807でフ
ォトカレントを取り出す。Y分岐部(Y−mode s
plitter)801では、実施例5のレーザの位相
調整領域と同様に再成長によって、多重量子井戸構造
(MQW)の透明導波路(λg=1.3μm)808を
形成している。導波路のうち一部の領域809はキャッ
プアニール法などで混晶化することにより、TMモード
の導波光は混晶領域809に結合し易くなってbの方向
に伝搬し、逆にTEモードの導波光は混晶領域809に
結合しにくくなってaの方向に伝搬する。
【0054】そこで、実施例5と同様に、送信装置のT
EモードがP偏波すなわち本集積受信器のTEモードと
結合し、送信装置のTMモードがS偏波すなわち集積受
信器のTMモードと結合するようにλ/4板811を調
整すればよい。
【0055】本装置によって装置点数を大幅に減少で
き、実装する上でも光軸調整の煩雑さが軽減される。ま
た、光の結合損失が減少して最小受信感度が向上する。
【0056】
【実施例7】図14に、本発明による光通信方式を波長
多重光LANシステムに応用する場合の各端末に接続さ
れる光−電気変換部(ノード)の構成例を示し、図15
にそのノードを用いた光LANシステムの構成例を示
す。
【0057】外部に接続された光ファイバ901を媒体
として光信号がノードに取り込まれ、分岐部902によ
りその一部が上記実施例のような波長可変光フィルタ等
を備えた受信装置903に入射する。この受信装置90
3により所望の波長の光信号だけ取り出して信号検波を
行う。一方、ノードから光信号を送信する場合には、半
導体レーザ装置904を上記実施例の方法で駆動し、偏
波変調してそれが円偏光に変換された出力光を分岐部9
06を介して光伝送路901に入射せしめる。
【0058】また、半導体レーザ装置及び波長可変光フ
ィルタを2つ以上の複数設けて、波長可変範囲を広げる
こともできる。
【0059】光LANシステムのネットワークとして、
図15に示すものはバス型であり、AおよびBの方向に
ノードを接続しネットワーク化された多数の端末及びセ
ンタを設置することができる。ただし、多数のノードを
接続するためには、光の減衰を補償するために光増幅器
を伝送路901上に直列に配することが必要となる。ま
た、各端末にノードを2つ接続し伝送路を2本にするこ
とでDQDB方式による双方向の伝送が可能となる。
【0060】このような光ネットワークシステムにおい
て、本発明による光伝送方式を用いれば、例えば、上記
実施例で述べたように多重度100の高密度波長多重光
伝送ネットワークを構築できる。また、ネットワークの
方式として、図15のAとBをつなげたループ型やスタ
ー型あるいはそれらを複合した形態のものでも良い。
【0061】
【実施例8】本発明による装置及び光通信方式により、
図16のようなトポロジーを持つ波長多重光CATVの
構築ができる。CATVセンタにおいて半導体レーザ装
置を上記実施例の駆動方法で偏波変調し、波長多重光源
とする。受け手となる加入者側において上記実施例のよ
うな波長可変フィルタを備えた受信装置を用いる。従来
は、DFBレーザの動的波長変動の影響により、DFB
フィルタをこのようなシステムに用いることが困難であ
ったが、本発明により可能となった。
【0062】さらに、加入者に外部変調器を持たせ、加
入者からの信号をその変調器からの反射光で受け取り
(簡易型双方向光CATVの一形態、例えば、石川、古
田“光CATV加入者系における双方向伝送用LN外部
変調器”,OCS91−82,p.51)、図16のよ
うなスター型ネットワークを構築することで、双方向光
CATVが可能となり、サービスの高機能化が図れる。
【0063】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、送
信光源は偏波面の異なる2つの直線偏光モードがスイッ
チできる構造であり、変調された偏波面の異なる2つの
直線偏光モードをそれぞれ異なる2つの旋回方向の楕円
偏光或はその一方のモードを楕円偏光に変換し、該楕円
偏光に変換された光信号を伝送後、光通信用受信器にお
いて再び直線偏光モードに変換してから光信号を受信す
るので、高密度波長多重光通信システムの伝送信号の偏
波状態変動による受信の不安定性を軽減することができ
る。又、最低受信感度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光伝送方式(実施例1)を説明す
る図。
【図2】本発明による他の光伝送方式(実施例2)を説
明する図。
【図3】本発明の実施例1等に使用する半導体レーザの
構造を説明する図。
【図4】本発明の実施例1等に使用する半導体レーザの
駆動原理を説明する図。
【図5】本発明の実施例1等に使用する半導体レーザの
駆動原理を説明する図。
【図6】本発明の実施例2等に使用する半導体レーザの
構造図。
【図7】半導体レーザの波長可変特性(a)、波長可変
フィルタの特性(b)を示す図。
【図8】本発明による第3の実施例の集積型波長可変フ
ィルタの構造図。
【図9】集積型波長可変フィルタの特性を示す図。
【図10】本発明による他の光伝送方式(実施例4)を
説明する図。
【図11】本発明による他の光伝送方式(実施例5)を
説明する図。
【図12】波長可変フィルタの特性を示す図。
【図13】本発明による第6の実施例の集積型波長可変
フィルタの構造図。
【図14】本発明による第7の実施例の光ノードの構成
例を示す図。
【図15】光LANネットワークを説明する図。
【図16】光CATVシステムを説明する図。
【図17】偏波変調伝送の従来例のレーザの構成、特性
を示す図。
【符号の説明】
101、201、1001 半導体DFBレーザ 102a、102b、202a、202b、811
1/4波長板 103、203、901 光ファイバ 104、204、1002 偏光子 105、206、135a、135b、236a、23
6b 光検出器 106、207 変調電源 134、234 偏光ビームスプリッタ 137、239 差動アンプ 208、238a、238b 波長可変フィルタ 235 全反射ミラー 301、401、701 基板 302、402 バッファ層 303、403、413、704、808 光ガイ
ド層 304、404、810 活性層 305、405、414、702、704、710、7
12 クラッド層 306、406、415、711、713 コンタ
クト層 307、407 埋め込み層 308、408、408′ 電極分離部 309、310、311、409、409′、410、
411、714、715、804、805、806、8
07 電極 312、412、412′ 無反射コート膜 416、417 直流電源 703 下部導波層 g、707 回折格子 708 上部導波層 709 光吸収層 801 Y分岐部 802 DFBフィルタ部 803 光検出部 809 混晶部 903 光受信器 904 光通信用光源 902、906 光分岐器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/18

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザを光通信用光源として使う
    ときの光通信方式であって、該光源は偏波面の異なる2
    つの直線偏光モードがスイッチできる構造であり、変調
    された該偏波面の異なる2つの直線偏光モードをそれぞ
    れ異なる2つの旋回方向の楕円偏光に変換することがで
    きる手段を持ち、該2つの楕円偏光に変換される光信号
    のうち少なくとも一方を伝送後、光通信用受信器におい
    て再び直線偏光モードに変換してから該光信号を受信す
    ることを特徴とする光通信方式。
  2. 【請求項2】 前記2つの楕円偏光に変換される光信号
    の両方を伝送後、前記光通信用受信器において再び偏波
    面の異なる2つの直線偏光モードに変換してから該光信
    号の両方を受信することを特徴とする請求項1記載の光
    通信方式。
  3. 【請求項3】 前記受信器において変換した偏波面の異
    なる2つの直線偏光モードは互いに直交しており、該受
    信器は、該2つの直線偏光モードの光を夫々分岐させる
    手段と、夫々の分岐光を受光する2つの受光器とを持
    ち、該2つの受光器で検出した信号の差信号を用いて信
    号検波することを特徴とする請求項2記載の光通信方
    式。
  4. 【請求項4】 上記光通信用光源における半導体レーザ
    は、光導波路の一部に流す電流を変調することで偏波面
    の異なる2つの直線偏光モードがスイッチできる構造で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の光通信
    方式。
  5. 【請求項5】 上記異なる2つの旋回方向の楕円偏光が
    円偏光であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の光通信方式。
  6. 【請求項6】 上記受信器において、2つの直線偏光モ
    ードのうちいずれか一方を選択して受信することを特徴
    とする請求項1記載の光通信方式。
  7. 【請求項7】 上記受信器において、2つの直線偏光モ
    ードのうちいずれか一方を選択する導波路波長フィルタ
    を通して受信することを特徴とする請求項1記載の光通
    信方式。
  8. 【請求項8】 前記半導体レーザが、活性層を含む光導
    波路に近接して回折格子を備えた分布帰還型半導体レー
    ザであり、該活性層が多重量子井戸で構成され、ホール
    の準位であるライトホール準位と電子の基底準位間のエ
    ネルギーバンドギャップに対応する波長の近傍にブラッ
    グ波長がくるように該回折格子のピッチを設定し、ブラ
    ッグ波長でのしきい値利得が前記2つの偏光モードでほ
    ぼ等しくなるように構成されている半導体レーザを光源
    とすることを特徴とする請求項1または2に記載の光通
    信方式。
  9. 【請求項9】 前記分布帰還型半導体レーザの活性層
    が、引っ張り歪が導入された多重量子井戸で構成され、
    ホールの準位であるヘビーホール準位とライトホール準
    位が等しいかもしくはライトホール準位の方が電子の基
    底準位に近い構成とした半導体レーザを光源とすること
    を特徴とする請求項8記載の光通信方式。
  10. 【請求項10】 前記光通信用光源の波長が可変であ
    り、複数の波長の光をそれぞれ変調して伝送させ、前記
    受信器において、波長可変光フィルタを通して、所望の
    波長の光にのせた信号のみを取り出すように、波長分割
    多重伝送することを特徴とする請求項1または2に記載
    の光通信方式。
  11. 【請求項11】 1本の光ファイバに前記光通信用光源
    を複数接続し、複数の波長の光をそれぞれ変調して伝送
    させ、波長可変光フィルタを備えた光通信用受信器によ
    り所望の波長の光にのせた信号のみを取り出すように、
    波長分割多重伝送することを特徴とする請求項1または
    2に記載の光通信方式。
  12. 【請求項12】 前記光通信用光源の波長が可変であ
    り、複数の波長の光をそれぞれ変調して伝送させ、前記
    受信器において、異なる2つの直線偏光モードを分岐後
    それぞれ波長可変光フィルタを通して、所望の波長の光
    にのせた信号のみを取り出すように、波長分割多重伝送
    することを特徴とする請求項2記載の光通信方式。
  13. 【請求項13】 1本の光ファイバに前記光通信用光源
    を複数接続し、複数の波長の光をそれぞれ変調して伝送
    させ、前記受信器において、異なる2つの直線偏光モー
    ドを分岐後それぞれ波長可変光フィルタを通して、所望
    の波長の光にのせた信号のみを取り出すように、波長分
    割多重伝送することを特徴とする請求項2記載の光通信
    方式。
  14. 【請求項14】 前記波長可変光フィルタが半導体分布
    帰還導波型であり、導波路の少なくとも2つ以上の部分
    に流す電流の比を変えることでそのフィルタ波長が可変
    であることを特徴とする請求項10または11に記載の
    光通信方式。
  15. 【請求項15】 上記波長可変光フィルタが半導体順方
    向結合器型で光検出器と集積されたものであり、順方向
    検出器に与える電圧によりそのフィルタ波長が可変であ
    る請求項10または11に記載の光通信方式。
  16. 【請求項16】 前記波長可変光フィルタが半導体分布
    帰還導波型であり、導波路の少なくとも2つ以上の部分
    に流す電流の比を変えることでそのフィルタ波長が可変
    であり、該フィルタの直交する2つの直線導波モード間
    の選択波長の差と、光通信用光源における2つの直線偏
    光モードの波長の差がほぼ等しいことを特徴とする請求
    項12または13に記載の光通信方式。
  17. 【請求項17】 2つの直線導波モードを分岐する手段
    と2つの半導体分布帰還導波型波長可変光フィルタと2
    つの受光器が同一半導体基板上に集積化され、該2つの
    フィルタは同じ注入電流、同じ導波モードに対して選択
    波長がほぼ等しく、直交する2つの直線導波モード間の
    選択波長の差が光通信用光源における2つの直線偏光モ
    ードの波長の差とほぼ等しいことを特徴とする請求項1
    2または13に記載の光通信方式。
  18. 【請求項18】 光通信用光源と光通信用受信器を1つ
    にまとめて光送受信を行なうことを特徴とする請求項1
    または2に記載の光通信方式。
  19. 【請求項19】 円偏波保持ファイバを用いて光伝送を
    行なうことを特徴とする請求項1または2に記載の光通
    信方式。
  20. 【請求項20】 請求項10、11、12または13に
    記載の光通信用光源と光通信用受信器を1つにまとめ、
    請求項10、11、12または13に記載の光通信方式
    による光送受信を行なうことを特徴とする波長分割多重
    光伝送システム。
  21. 【請求項21】 放送センタに請求項10、11、12
    または13に記載の光通信用光源を備えて、光加入者に
    請求項10、11、12または13に記載の光受信器を
    備え、請求項10、11、12または13に記載の光通
    信方式を行なうことを特徴とする光CATVシステム。
  22. 【請求項22】 2つの直線導波モードを分岐する手段
    と2つの半導体分布帰還導波型波長可変光フィルタと2
    つの受光器が同一半導体基板上に集積化され、該2つの
    フィルタは同じ注入電流、同じ導波モードに対して選択
    波長がほぼ等しく、直交する2つの直線導波モード間の
    選択波長の差が光通信用光源における2つの直線偏光モ
    ードの波長の差とほぼ等しいことを特徴とする集積受信
    装置。
  23. 【請求項23】 光通信用光源と光通信用受信器を1つ
    にまとめて請求項10、11、12または13に記載の
    光送受信を行なうことを特徴とする光−電気変換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH118442A (ja) * 1996-10-07 1999-01-12 Canon Inc 光半導体デバイス、それを用いた光通信システム及び方法
CN112398000A (zh) * 2020-12-21 2021-02-23 江苏华兴激光科技有限公司 一种用于原子钟的795nm边发射激光芯片及其制备方法

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JPH118442A (ja) * 1996-10-07 1999-01-12 Canon Inc 光半導体デバイス、それを用いた光通信システム及び方法
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