JPH07321416A - 直接偏波変調光源制御方式ないし装置、集積半導体装置、その駆動法及びそれを用いた光通信システム - Google Patents

直接偏波変調光源制御方式ないし装置、集積半導体装置、その駆動法及びそれを用いた光通信システム

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JPH07321416A
JPH07321416A JP6131075A JP13107594A JPH07321416A JP H07321416 A JPH07321416 A JP H07321416A JP 6131075 A JP6131075 A JP 6131075A JP 13107594 A JP13107594 A JP 13107594A JP H07321416 A JPH07321416 A JP H07321416A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】動的波長変動が小さく変調状態を良好に保てる
直接偏波変調光源制御方式ないし装置、集積半導体装
置、その駆動法及びそれを用いた光通信システムであ
る。 【構成】半導体レーザ1−1を光通信用光源として使
う。半導体レーザ1−1は、光導波路の一部に流す電流
を変調して偏波面の異なる2つの発振偏波モードがスイ
ッチする構造である。半導体レーザ1−1の出力光の直
交する2つの偏波を分離する手段1−2、分離した直交
する2つの偏波を各々受光する手段1−3−1、2を備
える。各々受光する手段1−3−1、2からの信号を用
いて半導体レーザ1−1への注入電流を帰還制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直接偏波変調に用いら
れる光源の制御方式、制御装置、集積光半導体装置、そ
れらを用いた光通信システム等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報のマルチメディア化に伴い、
加入者系、LANを問わず、大容量の通信方式に対する
要望が益々高まっている。波長多重通信では、伝送路で
ある光ファイバ1本の中に複数の独立な回線を取れるう
え、光通信本来の高速性と相俟って、柔軟且つ大容量の
通信システムを提供できる。
【0003】波長多重通信は、多重される波長の間隔に
よりWDM(WavelengthDivision
Multiplexing)と光FDM(Freque
ncy Division Multiplexin
g)に分けられる。WDMの波長間隔が1nm以上であ
るのに対し、光FDMは波長間隔が0.1nm程度
(1.55μm帯の光周波数では約10GHz)と狭
く、そのため数10以上の多重数のシステムを実現する
ことが可能である。尚、光FDMでは波長間隔等の波長
差の量を光周波数で表現できるので、以下の説明では波
長差の量を光周波数で表すことにする。
【0004】光FDMでは、光周波数間隔が狭いため各
チャンネルの光源の占有光周波数帯域を狭くする必要が
ある。現在、光通信の光源としては半導体レーザが一般
的に用いられている。半導体レーザの占有光周波数帯域
は、低周波のドリフトと高周波のチャーピングより決ま
る。ドリフトを抑えるためには、波長基準を用いた帰還
制御を半導体レーザに施すが有効である。ドリフトを数
10MHz以下に抑える技術が実用レベルになってい
る。
【0005】チャーピングを抑えるためには変調方式に
工夫が必要である。代表的な方式として、直接FSK
(Frequency Shift Keying)変
調方式、外部強度変調方式、直接偏波変調方式(特開平
2−159781)などが考案されている。
【0006】外部強度変調方式には、光源の半導体レー
ザと全く独立した外部変調器を用いる方式と、半導体レ
ーザと集積した外部変調器を用いる方式がある。前者は
チャープ無しの変調が可能であるが、構成が複雑にな
る。一方、後者は数10GHzのチャープが残る。直接
FSK変調方式は、DFB(DistributedF
eedback)−LD(Laser Diode)を
そのしきい値以上にバイアスし、変調信号のマーク、ス
ペースに対応させ、数mA程度の電流でDFB−LDを
変調することで実現できる。マークとスペースの光周波
数の差は数GHzに設定されるため、占有光周波数幅は
この光周波数差より小さくはならない。直接偏波変調方
式は、偏光板と、注入する電流量に応じて出力光の偏波
の方向がTEまたはTMに切り替わる特性を持つLDを
用いる。変調のマーク、スペースに対応してLD出力の
偏波の方向を切り替え、一方の偏波のみを偏光板で取り
出すことにより強度変調された信号を外部へ出力する。
【0007】上記3方式の中で、直接偏波変調方式は構
成の簡易性、占有光周波数幅の狭さ等の点で総合的に他
の2方式に対して利点を有している。以下、これについ
て説明する。直接偏波変調方式の構成を図19に示す。
図示するように、2電極DFB−LD11−1、加算器
15−1、駆動回路11−10−1、11−10−2、
偏光子11−11で構成されている。2電極DFB−L
D11−1は2電極の注入電流を変えることにより、発
振光の偏波をスイッチングすることができる。このよう
な特性は回折格子のBragg波長、活性層のゲインス
ペクトル等のデバイスパラメータを調整することにより
実現可能である。駆動回路11−10−1、11−10
−2は入力信号に対応した電流を出力する。その電流は
各々2電極DFB−LD11−1の2つの電極に注入さ
れる。加算器15−1は2つの入力信号(バイアス信
号、変調信号)を加算する。駆動回路11−10−1に
は加算器15−1の出力が接続され、駆動回路11−1
0−2にはバイアス信号が直接入力される。変調信号
と、2つのバイアス信号はこの光源が組み込まれた送信
部から入力される。偏光子11−11は2電極DFB−
LD11−1の出力光のTE偏波のみを透過させ、その
変調出力を伝送路に送る。
【0008】図20は直接偏波変調用2電極DFB−L
Dの断面斜視図である。図中、16−1はn−InP基
板、16−2は回折格子が形成されたn−InPバッフ
ァ層、16−3はn−InGaAsP下部光ガイド層、
16−4はi−InGaAsPの歪超格子構造の活性
層、16−5はp−InPクラッド層、16−6はp−
InGaAsPコンタクト層、16−7は高抵抗InP
埋め込み層、16−8はコンタクト層16−6が除去さ
れた電極分離領域、16−9は前側(射出側)電極であ
るCr/AuZnNi/Au層、16−10は後側電極
であるCr/AuZnNi/Au層、16−11は基板
側電極であるAuGeNi/Au層、16−12は反射
防止膜となるSiO膜である。尚、この素子は活性層が
引っ張り歪みをもつ多重量子井戸構造になっており、通
常のDFB−LDに比べるとTM偏波の発振しきい値が
低く、効率よく偏波変調できる。
【0009】図21はTE偏波、TM偏波スイッチング
特性をもつ2電極DFB−LDの発振特性の模式図であ
る。前側電極の注入電流I1を横軸に、後側電極の注入
電流I2を縦軸にとり、TE偏波で発振する領域(太い
点線より右下)とTM偏波で発振する領域(太い点線よ
り左上)を示している。各領域内の曲線は各偏波の出力
の等高線を示しており、内側に行くほど出力は大きくな
っている。
【0010】図22はTE偏波とTM偏波のスイッチン
グの様子を示す模式図である。前側電極の注入電流をI
1bに固定し、後側電極の注入電流I2を変化させた場合
の各々の偏波の光強度の変化を示している。スイッチン
グ領域(下に説明)付近を拡大して示している。I2
2sminではTE偏波のみで発振、I2smin<I2<I
2smaxではTE偏波とTM偏波が混在、I2>I2smax
はTM偏波のみで発振する。I2smin<I2<I2smax
はTE偏波、TM偏波の両偏波とも発振状態が不安定に
なり、光強度の時間平均ではI2が増加するにつれ、T
E偏波は減少、TM偏波は増加する。I2scはTE偏波
とTM偏波の光強度が等しくなる点である。また、以下
の説明ではI2sminからI2smaxの領域をスイッチング領
域と呼ぶ。
【0011】直接偏波変調は、スイッチング領域にバイ
アス点を設定し、変調することにより実現できる。ここ
ではI1を固定し、I2を変調する場合について説明する
(尚、以下の説明では図21及び図22を参照された
い)。I1をI1bに固定する。この時のTE偏波とTM
偏波のスイッチングは、I2をI2smin以下の値からI
2smax以上の値に変化させた時に起こる。I2のバイアス
成分I2b、変調成分I2mを、I2b<I2smin、I2b+I
2m>I2smaxとなるように設定する。これにより、I2
2bの時にはTE偏波で、I2=I2b+I2mの時にはT
M偏波で発振する。この光信号の内のTE偏波のみを偏
光子11−11で取り出すことにより、強度変調された
光信号をつくることができる。尚、この例においては、
2=I2bの時に光出力がON、I2=I2b+I2mの時に
は光出力がOFFされるので、変調信号はこの光源で反
転される。
【0012】この変調方式の構成はDFB−LDを直接
変調しているため、直接FSK変調方式と同程度に構成
が簡単であり、また、変調電流の振幅が数mAと小さ
く、変調信号のマーク、スペースどちらに対応する状態
でも発光しているため、変調により得られる光信号の光
周波数のチャーピングは、半導体レーザと独立した外部
変調器を用いた外部変調方式と同程度に小さい。
【0013】尚、直接偏波変調は、注入電流のバイアス
点をスイッチング領域に設定し、適当な振幅の変調をか
けることで実現できるという様にも表現できる。図2
1、24、25を用いて、その例を説明する。I1はI
1bに固定し、I2はバイアス成分がI2b、変調成分は振
幅Imodの矩形波とする。この矩形波は上端がImod/2
下端が−Imod/2であり、それぞれ変調のマーク、スペ
ースに対応している。このとき、I2E=I2b−Imod/2
ではTE偏波のみが、I2M=I2b+Imod/2ではTE偏
波のみがそれぞれ発振するように、I2bおよびImod
設定する(図25(A)、(B))。この光信号のうち
のTE(もしくはTM)偏波のみを偏光子11−11で
取り出すことにより、強度変調された光信号を作り出す
ことができる(図25(C))。以下の説明では、バイ
アス成分ないしバイアス点という場合、上記2つの意味
(変調成分をDC成分的に考える場合とAC成分的に考
える場合)を使い分ける。
【0014】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、この直接
偏波変調方式は以下のような問題がある。多電極(前述
の2電極を含む)DFB−LDのTE偏波とTM偏波発
振領域の分布は、素子により異なる。このため直接偏波
変調のバイアス点は、素子ごとに精密な測定をもとに設
定しなければならない。また、TE偏波とTM偏波発振
領域の分布は同一の素子でも温度等により変化する。こ
のため偏波変調の状態(変調信号に対応したTE偏波と
TM偏波の強度比)を最良に維持することは難しい。
【0015】以下、素子の状態の変化による変調状態の
劣化について、図22、23を用いて詳細に説明する。
ここで、図23は注入電流のバイアス成分がスイッチン
グ点からずれた場合の光出力について示している。
【0016】図22において、I2のバイアス成分
2b、変調成分I2mの初期設定を、I2b<I2smin
δ、I2b+I2m>I2smax+δ(δは微少量)とする。
2電極DFB−LD11−1は、この状態ではI2=I
2bではTE偏波、I2=I2b+I2mではTM偏波で発振
する。この時、偏光子11−11を経て出力される光信
号の光強度は、図23(a)に示すように変化する。こ
の光源は変調信号を反転させるので、光信号の強度はI
2=I2bの時大きく、I2=I2b+I2mのとき小さくな
る。
【0017】スイッチング領域の電流値(I2smin、I
2smax、I2sc)が変化し、I2bがI2sminより大きくな
ると、I2=I2bの時のTE偏波の光強度が減少し、T
M偏波の光強度が増加する。さらにI2bがI2smaxより
大きくなるとTM偏波のみが出力されるようになる。こ
の時の様子を図23(b)に示す。一方、I2bがI
2smax−I2mより小さくなると、I2=I2b+I2mの時の
TM偏波の光強度が減少し、TE偏波の光強度が増加す
る。そしてI2b=I2smin−I2mより小さくなるとTE
偏波のみが出力されるようになる。この時の様子を図2
3(c)に示す。
【0018】以上の説明からわかるように、スイッチン
グ領域の電流値がずれた場合、偏波変調の変調効率が劣
化したり(図23(c))、場合によっては、正しく変
調できなくなる(図23(b))。
【0019】更に、上記帰還制御方法において、半導体
レーザ装置以外に、偏光ビームスプリッタ、ホトダイオ
ードなどの光学装置を使用して光通信用光源などとして
用いる場合に、小型にモジュール化することが困難であ
り、しかもモジュール化する時に光学調整が必要で、生
産性が悪くなるという問題点も出てくる。
【0020】従って、本発明の目的は、以上の課題を解
決すべく、直接偏波変調に用いられる光源の制御方式、
制御装置、集積光半導体装置、それらを用いた光通信シ
ステム等を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の第1の直接偏波変調光源制御方式ないし装置
では、直接偏波変調光源の出力光の直交する2つの偏波
(例えば、TE偏波とTM偏波)を分離する手段、それ
ら2つの偏波を受光する手段、それら2つの信号を差動
増幅する手段を備え、直接偏波偏波光源の出力光の一方
の偏波、他方の偏波の強度差(夫々の偏波は通常変調さ
れているので、強度差という場合、平均的強度の差、ピ
ーク強度の差など多義的に解釈されるが、構成により何
れの意味に取ってもよい)がゼロないし所定値になるよ
うに直接偏波変調光源の駆動量を帰還制御することを特
徴とする。
【0022】また、上記課題を解決するための本発明の
第2の直接偏波変調光源制御方式ないし装置では、直接
偏波変調光源の出力光の直交する2つの偏波(例えば、
TE偏波とTM偏波)を分離する手段、分離した2つの
偏波を各々受光する手段を備え、それら2つの信号を用
いて得られた信号を所定の値と等しくなるように注入電
流を帰還制御することにより、前記直交する2つの偏波
の出力強度を同時に安定化することを特徴とする。
【0023】これにより、少なくとも、変調のバイアス
点を一方の(TE)偏波発振領域と他方の(TM)偏波
発振領域のスイッチング領域に常に維持することができ
る。後者の構成では、出力光強度も確実に安定化でき
る。
【0024】より具体的には、以下の如き構成も可能で
ある。前記直交する2つの偏波を各々受光する手段から
得られた2つの信号を差動増幅する手段、基準電圧源、
前記偏波を受光する手段のうち一方から得られた信号と
前記基準電圧源からの信号とを差動増幅する手段を備
え、前記直交する2つの偏波の強度差が所定値になるよ
うに帰還制御をかけ、同時に前記2つの偏波のうち片方
の出力強度が一定になるように帰還制御をかける。前記
直交する2つの偏波のそれぞれについて、基準電圧源
と、前記偏波を各々受光する手段から得られた信号と前
記基準電圧源からの信号とを夫々差動増幅する手段を備
え、前記偏波の出力強度が各々一定になるように帰還制
御をかける。直接偏波変調光源として多電極DFB−L
Dを用いる。前記直交する2つの偏波を分離する手段
が、偏光ビームスプリッタ、または直交する2つの偏波
を波長により分離する手段で構成されている。
【0025】上記目的を達成するための本発明の第3の
構成の集積光半導体装置は、発光層を含む光導波路の一
部に流す電流を変調することで直交する2つの偏波モー
ドがスイッチする構造の半導体レーザと、該半導体レー
ザの変調された出力光の該直交する2つの偏波モードの
出力光強度をそれぞれ電気的に検出する手段とを同一基
板上に集積されていることを特徴とする。
【0026】より詳細には以下の様にもできる。全て同
一半導体結晶基板上にモノリシックに集積、あるいは全
て同一基板上にハイブリッドに集積される。前記直交す
る2つの偏波モードの出力光強度をそれぞれ電気的に検
出する手段が、同一基板上に構成された前記半導体レー
ザの直交する2つの偏波モードそれぞれと同じ偏波モー
ドで且つ波長が同じである光を出力する2つの局発用半
導体レーザと、2つの光検出器と、該2つの局発用半導
体レーザの出力光1つずつと該半導体レーザの光出力を
合流させ、それぞれ別の該光検出器に導波する分岐合流
導波路とで構成されている。前記直交する2つの偏波モ
ードの出力光強度をそれぞれ電気的に検出する手段にお
いて、該半導体レーザと該局発用半導体レーザの出力光
の波長及び線幅が、該光検出器に入力された時に電気回
路が処理できる程度の周波数のビート信号になるように
設定されている。前記直交する2つの偏波モードの出力
光強度をそれぞれ電気的に検出する手段が、同一基板上
に構成された前記半導体レーザの変調された出力光の該
2つの偏波モードを異なる伝搬方向に分岐する導波型の
偏波モードスプリッタと、該2つに分けられた偏波モー
ドの双方の光波を電気信号に変換する少なくとも2つの
光検出器とで構成されている。前記偏波モードスプリッ
タが、前記半導体レーザの共振器の両側に2つ備えてあ
る。前記偏波モードスプリッタが、同一平面上にY分岐
導波路で形成され、導波層に半導体超格子を含み、該Y
分岐導波路の一方の分枝の該半導体超格子を混晶化して
いる。前記偏波モードスプリッタが、同一平面上にY分
岐導波路で構成され、該Y分岐導波路の一方の導波層の
み金属を装荷してある。前記偏波モードスプリッタが、
縦方向に少なくとも2つの導波層で形成され、該導波層
のいずれかの近傍に回折格子を備えている。前記偏波モ
ードスプリッタが方向性結合器、あるいはエッチングミ
ラーで構成されている。前記直交する2つの偏波モード
の出力光強度をそれぞれ電気的に検出する手段が、同一
基板上に構成された前記半導体レーザの変調された出力
光の該2つの偏波モードを波長により分離する手段と、
該2つに分けられた偏波モードの双方の光波を電気信号
に変換する少なくとも2つの光検出器とで構成されてい
る。
【0027】また、以下の如き構成も本発明の対象とな
る。上記半導体装置から外部に出射される光波の変調状
態を安定化させるために、2つの偏波モードの出力光強
度を変換した電気信号を差動増幅する手段を具備し、前
記偏波面の異なる2つの偏波の強度差が所定値になるよ
うに半導体レーザに帰還制御する集積光半導体装置の駆
動方法。
【0028】上記半導体装置から外部に出射される光波
の変調状態を安定化させるために、2つの偏波モードの
出力光強度を変換した電気信号の差をとる手段、基準電
圧源、前記差をとる手段の出力と前記基準電圧源の出力
とを差動増幅する手段を具備し、前記偏波面の異なる2
つの偏波の強度差が一定になるように半導体レーザに帰
還制御する集積光半導体装置の駆動方法。
【0029】上記半導体装置から外部に出射される光波
の変調状態を安定化させるために、2つの偏波モードの
出力光強度を変換した電気信号を用いて前記半導体レー
ザへの注入電流を帰還制御し、前記直交する2つの偏波
の出力強度を同時に安定化する集積光半導体装置の駆動
方法。
【0030】上記半導体装置から外部に出射される光波
の変調状態を安定化させるために、前記直交する2つの
偏波モードの出力光強度をそれぞれ電気的に検出する手
段からの信号を用いて半導体レーザへの注入電流を帰還
制御する(帰還制御される電流は、変調信号を流す光導
波路の部分と同じ部分あるいは異なる部分に流す電流で
ある)集積光半導体装置の駆動方法。
【0031】上記直接偏波変調光源制御方式ないし装
置、または集積光半導体装置を用いる送信装置を有する
光通信システム。
【0032】上記の構成及び具体的手段は可能な範囲で
如何様にも組み合わされるものである。
【0033】
【実施例1】以下、本発明の第1実施例について図面と
共に詳細に説明する。図1は、本発明が適用された直接
偏波変調光源の第1実施例のブロック図である。図示す
るように、第1実施例は、2電極DFB−LD1−1、
偏波ビームスプリッタ1−2、受光素子1−3−1、1
−3−2、増幅器1−4−1、1−4−2、ローパスフ
ィルタ(以下、LPFと称す)1−5−1、1−5−
2、差動増幅器1−6、帰還制御回路1−7、スイッチ
1−8、加算器1−9、駆動回路1−10−1、1−1
0−2、偏光子1−11を主要部として構成されてい
る。
【0034】2電極DFB−LD1−1は既提案例と同
じものであり、図20に示す構造、図21に示す特性を
もっている。2電極DFB−LD1−1は前後2つの端
面から光を射出する。前側端面の射出光は偏光子1−1
1によりTE偏波のみを取り出される。後側端面の射出
光はバイアス点制御に用いられる。まず、後側端面の射
出光は偏光ビームスプリッタ1−2によりTE偏波とT
M偏波が分離される。分離された偏波のうちTE偏波は
受光素子1−3−1で電気信号に変換され、電気信号は
増幅器1−4−1で増幅され、LPF1−5−1で低周
波成分を抽出された後、差動増幅器1−6のプラス入力
端子に入力される。TM偏波は受光素子1−3−2、増
幅器1−4−2、LPF1−5−1で同様に処理され、
差動増幅器1−6のマイナス入力端子に入力される。差
動増幅器1−6は前記2つの入力信号の差を増幅する。
その出力は、LPF1−5−1の出力がLPF1−5−
2の出力より大きい時には正に、LPF1−5−1の出
力がLPF1−5−2の出力より小さい時には負にな
る。差動増幅器1−6の出力は本制御系での誤差信号に
なる。
【0035】帰還制御回路1−7は、差動増幅器1−6
からの信号を誤差信号として制御信号を生成する。帰還
制御方式としては、周知のPID(Proportio
nal Integral Differentia
l)制御が好適に用いられる。この帰還制御回路1−7
の出力は本制御系での制御信号になる。この制御信号は
スイッチ1−8を経て加算器1−9に入力される。スイ
ッチ1−8は、送信部からの制御ON/OFF信号によ
りON/OFFを制御される。加算器1−9には、送信
部からのバイアス信号、変調信号及び前述の制御信号が
入力される。加算器1−9はこれら3つの信号を加算
し、その出力は駆動回路1−10−1に入力される。駆
動回路1−10−1は、これへの入力信号に対応した電
流を出力し、この電流は2電極DFB−LD1−1の後
側電極に注入される。
【0036】駆動回路1−10−2は、送信部から入力
されるバイアス信号に対応した電流を出力し、その電流
は2電極DFB−LD1−1の前側電極に注入される。
尚、上記説明において、送信部とは本実施例の制御方式
を適用した制御系が組み込まれた装置をさすものとす
る。
【0037】図2は、2電極DFB−LD1−1の後側
電極への注入電流のバイアス成分I2bと誤差信号の関係
を示している。スイッチング領域付近(図22参照)を
拡大して示している。
【0038】続いて、本実施例の動作について説明す
る。尚、スイッチング領域へのバイアス、偏波変調につ
いては既提案例と同じなのでここでは説明しない。
【0039】LPF1−5−1、1−5−2の遮断周波
数は変調信号より充分に低く設定されている。このた
め、変調状態が良好な場合(TE偏波とTM偏波が変調
信号に合わせてスイッチングしている場合であり、光源
の光出力は図23(a)のようになる)は、LPF1−
5−1、LPF1−5−2の両方から信号が得られる。
2b+I2m/2がスイッチング領域の中心I2sc(図2
2参照)と一致している場合には、これら2つの信号の
大きさはほぼ等しくなる(但し、この場合、変調信号の
デューティ比は50%とする)。
【0040】2電極DFB−LD1−1の温度等の変化
により発振特性が変化しスイッチング領域の電流値(I
2sc、I2smin、I2smax)がずれると、変調状態は劣化
する。I2b<I2smin、I2b>I2smax−I2mの両方の関
係がみたされている場合には変調状態の劣化は差程大き
くはないが、そうでない場合には図23(b)、(c)
に示すように変調状態は大きく劣化する。この時、LP
F1−5−1とLPF1−5−2の出力信号の差(差動
増幅器1−6の出力)は大きくなる。
【0041】差動増幅器1−6の出力信号(誤差信号)
は、図2に示すようにI2sc−I2m/2でゼロをとるゼ
ロクロス信号になっている。したがって、この信号を誤
差信号として帰還制御することにより、I2b+I2m/2
をI2scにあわせることができる。これにより、変調状
態を図23(a)のように良好な状態に維持することが
できる。尚、この帰還制御は、I1b、I2bをスイッチン
グ点に設定した後、スイッチ1−8をONすることによ
り開始される。また、設定時のI1b、I2bのスイッチン
グ点に対するずれをこの帰還制御により自動的に補正す
ることができ、この設定に対する許容度が大きくなる。
【0042】
【実施例2】本発明の第2実施例について図面と共に説
明する。図3は本発明が適用された直接偏波変調光源の
第2実施例のブロック図である。図1の第1実施例との
相違点は、LPF1−5−1、LPF1−5−2の出力
を減算器3−1に入力し、減算器3−1の出力と基準電
圧源3−2の出力を差動増幅器1−6に入力することで
ある。
【0043】減算器3−1は、LPF1−5−1の出力
信号からLPF1−5−2の出力信号を引いた値を出力
する。減算器3−1の出力信号は差動増幅器1−6のプ
ラス入力端子に入力され、基準電圧源3−2の出力信号
は差動増幅器1−6のマイナス入力端子に入力される。
【0044】変調信号のデューティ比が50%からずれ
た場合、良好な変調状態においてLPF1−5−1の出
力信号とLPF1−5−2の出力信号の大きさは等しく
ならない。したがって、この場合、第1実施例の構成で
は、帰還制御により良好な変調状態からずれた状態で安
定してしまう。本実施例はこれを改善したものである。
良好な変調状態でのLPF1−5−1の出力信号とLP
F1−5−2の出力信号の大きさの差に、基準電圧源3
−2の出力を設定することで、デューティ比が50%か
らずれている変調信号を用いている場合でも、良好な変
調状態を維持することができる。その他の動作等は第1
実施例と実質的に同じである。
【0045】
【実施例3】上記実施例では、2電極DFB−LD1−
1の後側電極の注入電流に対して帰還制御を行ったが、
前側電極の注入電流に適用することも可能である。ま
た、増幅器、LPF、差動増幅器等の誤差信号を生成す
るための手段は、変調の中心値(実施例ではI2b+I2m
/2)がスイッチング領域の中心I2scに来るときにゼ
ロになるゼロクロス信号を生成する別の手段でもよい。
また、直接偏波変調光源として2電極DFB−LDを用
いたが、3電極DFB−LDに適用することも可能であ
る。また、同様な機能を有する他の光源に適用すること
も可能である。
【0046】
【実施例4】両偏波の発振特性の形状が変わる場合は更
に以下の如き問題も出てくる。例えば、両偏波の発振特
性が図26に示すように変化したとすると(両偏波の発
振特性の形状が対称的ではなくなっている)、I2=I
2E(図のB点)でTE偏波の強度はPTE、I2=I
2M(図のA点)でTM偏波の強度はPTMとなり、両偏波
の強度は異なって(PTE≠PTM)しまう。このとき両偏
波の出力信号は図27に示すようになる。こうした環境
の変化に伴う発振特性の変化は、以下のような悪影響を
及ぼす恐れがある。1)出力光強度の変動により変調効
率が変動する。2)A点とB点でのキャリア密度が異な
ると光周波数にチャープが生ずる。3)偏波のスイッチ
ングが起こらず、正しく変調できなくなる。
【0047】そこで、I2のバイアス成分に制御をか
け、変調のバイアス点をスイッチング領域内に維持した
うえ、TE偏波とTM偏波の強度を等しくする構成が考
えられる。
【0048】図26では、I2のバイアス成分がI2b
の時にTE偏波とTM偏波の出力光強度が等しい。I2
のバイアス成分のI2b’(TE偏波とTM偏波の出力光
強度が等しい電流値)からの微小なずれをδI2bとおけ
ば、δI2bと誤差信号の関係は図2に示すようになる
(ただし図2では変調成分をDC成分的に考えた場合の
バイアス成分と誤差信号の関係を示す)。この誤差信号
を帰還制御回路に入力し、例えばPID制御をかけるこ
とによって、δI2bを常にゼロ、言い換えればTE偏波
とTM偏波の出力光強度を常に等しく保つことができ
る。この制御方式も条件によっては有効な方法である
が、次のような限界もある。バイアス点を制御すること
によって常に両偏波の出力光強度を等しくするだけで
は、発振特性そのものが変化した場合、出力光強度その
ものを時間的に安定化できる保証はない。出力光強度の
時間的変動は送信信号の劣化を引き起こすこともある。
本発明の第4実施例はこの点を改良するものである。
【0049】本発明の第4実施例について図面と共に詳
細に説明する。図4は、本発明が適用された直接偏波変
調光源の第4実施例のブロック図である。図示するよう
に、2電極DFB−LD101、偏波ビームスプリッタ
102、受光素子103−1、2、増幅器104−1、
2、LPF105−1、2、3、差動増幅器106−
1、2、基準電圧源107、帰還制御回路108−1、
2、振幅制御回路109、加算器110、駆動回路11
1−1、2、偏光子112を主要部として構成されてい
る。
【0050】2電極DFB−LD101は従来例の所で
説明したものと同じものであり、図20に示す構造、図
21に示す特性を持っている。図1に示す直接偏波変調
光源制御方式との相違点は、出力を時間的に安定化する
ため新たにLPF105−3、差動増幅器106−2、
基準電圧源107、帰還制御回路108−2、振幅制御
回路109が付け加えられたことである。また、増幅器
104−2には2つの独立した出力端子を設けた。偏波
変調の原理、スイッチング領域内へのバイアス点の維持
(または図22におけるI2b+I2m/2のI2sc付近へ
の維持)については第1実施例と同じなのでここでは説
明しない。また、本実施例では変調信号のデューティー
比は50パーセントに固定されているものとする。
【0051】2電極DFB−LD101の後側端面から
の射出光は、偏波ビームスプリッタ102によってTE
偏波とTM偏波に分離される。このうち、TM偏波は受
光素子103−2で電気信号に変換され、増幅器104
−2で増幅される。増幅された信号は、バイアス点の維
持用にLPF105−2へと出力される一方で、出力の
安定化用にLPF105−3にも出力される。LPF1
05−3は低周波成分を抽出し、差動増幅器106−2
のマイナス入力端子へと低周波成分を出力する。LPF
105−3の遮断周波数は変調信号より十分に低く設定
されているものとする。基準電圧源107は、所定の電
圧信号を差動増幅器106−2のプラス入力端子へと出
力する。差動増幅器106−2は、両者の信号を比較し
て、LPF105−3の出力が基準電圧源107の出力
よりも大きい場合は負、逆の場合は正の電圧を発生させ
る。帰還制御回路108−2は、この信号を誤差信号と
して制御信号を生成し、振幅制御回路109へと出力す
る。帰還制御方式としては、周知のPID制御が好適に
用いられる。また、帰還制御回路108−2は、送信部
からの制御ON/OFF信号を受けて出力をON/OF
Fする。振幅制御回路109は送信部から変調信号を受
け、帰還制御回路108−2からの制御信号を元にその
振幅を調整したうえで、加算器110へと出力する。加
算器110は帰還制御回路108−1からの制御信号、
振幅制御回路109からの変調信号、送信部からのバイ
アス信号の3つの信号を加算し、駆動回路111−1へ
と出力する。駆動回路111−1は加算器110からの
入力をもとに2電極DFB−LD101の後側電極へ、
駆動回路111−2は送信部からのバイアス信号をもと
に2電極DFB−LD101の前側電極へ、それぞれ電
流を注入する。
【0052】図5は本実施例における出力安定化の様子
を示している。仮に両偏波の発振特性が点線の曲線で表
されるようなものであったとする。注入電流I2のバイ
アス成分がI2b、変調成分の振幅がImodであれば、図
5の点A0と点B0の間で偏波変調が行われる。この時、
点B0ではTE偏波、点A0ではTM偏波がそれぞれ強度
0で出力される。次に、なんらかの原因で両偏波の発
振特性が実線の曲線で表されるようなものに変化したと
する。第1実施例では、バイアス点維持の機構のみが働
いて両偏波の出力強度の差がゼロに保たれる。即ち、両
偏波の出力強度が等しくなるようにI2のバイアス電流
成分が制御される。その結果、TE偏波は点B、TM偏
波は点Aで動作する。ただし、出力の安定は保証されな
いため出力強度がP0からPに減少している。本実施例
では、バイアス点維持に加えて変調振幅を制御すること
により出力強度を一定に保つ。即ち、TM偏波の出力強
度がある一定の大きさに等しくなるように、変調信号の
振幅Imodを制御する。
【0053】より詳細には、TM偏波出力と基準電圧源
307−2からの出力を差動増幅器306−2で比較
し、得られた信号を帰還制御回路308−2で処理した
後、振幅制御回路309に入力する。ここで、基準電圧
源307−2の電圧は、所望の出力P0に対応した大き
さに設定されている。振幅制御回路309は、帰還制御
回路308−2からの制御信号と送信部からの変調信号
をもとに、適当な振幅を持つ変調信号を生成する。この
変調信号は、加算器310でバイアス信号及びバイアス
点維持用の制御信号と加え合わされ、駆動回路311−
1で電流に変換された後、LD301に注入される。そ
の結果、変調振幅はImodからImod’へと増加し、出力
はP0に保たれる。こうして、TE偏波は点B’、TM
偏波は点A’で動作し、この2点間で偏波変調が行われ
出力の安定化が達成される。
【0054】
【実施例5】以下、本発明の第5実施例について図面と
共に説明する。図6は本発明が適用された直接偏波変調
光源の第5実施例のブロック図である。図示するよう
に、2電極DFB−LD301、偏波ビームスプリッタ
302、受光素子303−1、2、増幅器304−1、
2、LPF305−1、2、差動増幅器306−1、
2、基準電圧源307−1、2、帰還制御回路308−
1、2、振幅制御回路309、加算器310、駆動回路
311−1、2、偏光子312を主要部として構成され
ている。
【0055】2電極DFB−LD301は従来例と同じ
ものであり、図20に示す構造、図21に示す特性を持
っている。構成における第4実施例との相違点は、各偏
波ごとに出力を安定化していることである。これに伴
い、出力の基準となる基準電圧源307−1、2が各偏
波ごとに用意されている。
【0056】2電極DFB−LD301の後側端面から
の射出光は偏波ビームスプリッタ302によってTE偏
波とTM偏波に分離される。このうちTE偏波は受光素
子303−1で電気信号に変換され、増幅器304−1
で増幅される。増幅された信号は、LPF305−1で
低周波成分を抽出された後、差動増幅器306−1のプ
ラス入力端子へと出力される。基準電圧源307−1
は、所定の電圧信号を差動増幅器306−1のマイナス
入力端子へと出力する。差動増幅器306−1は両者の
信号の差を増幅し、誤差信号を生成する。帰還制御回路
308−1は、この誤差信号をもとにTE制御信号を生
成し、加算器310へと出力する。
【0057】偏波ビームスプリッタ302によって分離
されたTM偏波は、TE偏波同様に処理される。受光素
子303−2、増幅器304−2、LPF305−2に
よって生成されたTM偏波出力の低周波成分は、差動増
幅器306−2のマイナス入力端子へと出力する。基準
電圧源307−2は、所定の電圧信号を差動増幅器30
6−2のプラス入力端子へと出力する。差動増幅器30
6−2は両者の信号の差を増幅し、誤差信号を生成す
る。帰還制御回路308−2は、この信号をもとにTM
制御信号を生成し、振幅制御回路309へと出力する。
なお、帰還制御回路308−1、2は、送信部からの制
御ON/OFF信号により、それぞれ出力をON/OF
Fする。振幅制御回路309は送信部から変調信号を得
て、TM制御信号に基づいて振幅を調整したのち加算器
310へと出力する。調整後の変調信号は矩形波であ
り、マークに対して任意の負の電圧、スペースに対して
はOVが対応している(図7参照)。 加算器310は
帰還制御回路308−1からの制御信号、振幅制御回路
309からの変調信号、送信部からのバイアス信号の3
つの信号を加算し、駆動回路311−1へと出力する。
駆動回路311−1は加算器310からの入力をもとに
2電極DFB−LD301の後側電極へ電流を注入し、
駆動回路311−2は送信部からのバイアス信号をもと
に2電極DFB−LD301の前側電極へ電流を注入す
る。
【0058】図7は本実施例における出力安定化の様子
を示している。仮に、両偏波の発振特性が点線の曲線で
表されるようなものであったとする。注入電流I2のバ
イアス成分がI2b、変調成分の振幅がImodであれば、
変調のマークに対してI2b、スペースに対してI2b−I
modの電流が後側電極へ注入される。この時、図7の点
0と点B0の間で偏波変調が行われ、点A0ではTM偏
波、点B0ではTE偏波がそれぞれ強度P0で出力され
る。次に、なんらかの原因で両偏波の発振特性が実線の
曲線で表されるようなものに変化したとする。注入電流
に帰還がかかっていなければ、TE偏波は点B、TM偏
波は点Aで動作する。この時、TE偏波は出力強度がP
に減少し、TM偏波と強度差を生じる。本実施例では、
注入電流のバイアス成分を制御してTE偏波の出力をP
0に保ち、さらに変調成分の振幅を制御してTM偏波の
出力強度をP0に保つ。より詳細には、TE偏波出力と
基準電圧源307−1からの出力を差動増幅器306−
1で比較後、帰還制御回路308−1で処理し、注入電
流I2のバイアス成分をTM偏波の出力強度がP0となる
ように制御する。また、TM偏波出力と基準電圧源30
7−2からの出力を差動増幅器306−2で比較後、帰
還制御回路308−2で処理し、得られた信号をもとに
注入電流I2の変調成分の振幅をTE偏波の出力強度が
0となるように制御する。この時、注入電流のバイア
ス成分はI2b’、変調成分の振幅はImod’となる。そ
の結果、TE偏波は点B’、TM偏波は点A’で動作
し、この2点間で偏波変調が行われる。
【0059】
【実施例6】上記第4、5実施例では、2電極DFB−
LDの後側電極の注入電流に帰還制御を行ったが、前側
電極の注入電流に適用することも可能である。また、第
4実施例においては出力の安定化を行うためにTM偏波
を用いていたが、TE偏波を用いてもよい。また、同じ
く第4実施例において変調信号のデューティー比が50
パーセントでない場合は、新たに基準電圧源と差動増幅
器を用意し、差動増幅器106−1の出力とこの基準電
圧源の出力を差動増幅器で比較した後、帰還制御回路1
08−1へと出力する構成により対応できる。また、第
4および第5実施例において、TEおよびTM偏波の出
力強度を検出する手段としてLPFないし積分器を用い
たが、別の手段としてピークホールド回路を用いてもよ
い。
【0060】
【実施例7】本発明による第7の実施例を、図8、9、
そして図1に沿って説明する。図8は集積光半導体装置
の斜視図、図9はその導波路に沿った断面図である。本
実施例における集積光半導体装置には、図8に示すよう
に、3電極構造の分布帰還(DFB)レーザ1101
と、Y分岐構造の偏光モードスプリッタ1102と、偏
光モードスプリッタ1102で分離された異なる2つの
偏波モードの光波を検出する光検出器1103(a)、
1103(b)が集積されている。これらの導波路は、
高抵抗のInPによる埋め込み構造1106で形成して
いる。この実施例では、偏光モードスプリッタ1102
は1104(a)の領域のみSiN膜を装荷してアニー
ルすることによって、導波路を形成している超格子構造
の混晶化を行って、TMモードの光波のみを導波するよ
うになっている。したがって、DFBレーザ1101か
ら出射された光波は、偏光モードスプリッタ1102に
よってTEモードの光波は導波路1104(a)へ、T
Mモードの光波は導波路1104(b)へと分割され、
それぞれ光検出器1103(a)、1103(b)で検
出され、電気信号へと変換される。
【0061】次に、図9に沿って本実施例の素子構造及
び作製方法について述べる。図9において、1201は
基板となるn−InP層、1202は深さ0.05μm
の回折格子が形成されたn−InP下部クラッド層、1
203は0.2μmのn−In0.71Ga0.29As0.62
0.38下部ガイド層、1204は井戸層i−In0.53Ga
0.47As(厚さ5nm)、バリア層i−In0.59Ga
0.41As(厚さ5nm)10層からなるひずみ超格子構
造の活性層、1205はp−InPクラッド層、120
6はp−In0.59Ga0.41As0.90.1コンタクト層、
1208、1208’はコンタクト層1206が除去さ
れた電極分離領域、1209、1209’はp型の電極
であるCr/AuZnNi/Au層、1210は信号を
重畳した電流を流す電極であるCr/AuZnNi/A
u層、1211は基板側電極であるAuGeNi/Au
層、1220は光検出器の電極であるAuGeNi/A
u層、1212及び1212’は反射防止膜となるSi
2膜を示している。
【0062】DFBレーザ1101の一部及びY分岐導
波路部1102においては、コンタクト層、クラッド
層、活性層をエッチングした後、i−In0.53Ga0.47
As井戸層(厚さ3nm)、i−InPバリヤ層(厚さ
5nm)20層からなる超格子構造の光ガイド層121
3、p−InPクラッド層1214、p−In0.59Ga
0.41As0.90.1コンタクト層1215が選択再成長に
より形成されている。再成長した光ガイド層1213
は、エネルギーバンドギャップに相当する波長が約1.
3μmであり、レーザ発振波長1.55μmの光に対し
ては損失の小さい構造になっている。
【0063】このDFBレーザにおいては、活性層12
04が引っ張り歪をもつ多重量子井戸層になっているの
で、Elh0−Ee0とEhh0−Ee0の遷移エネルギーがほぼ
等しくなっており、通常のDFBレーザに比べるとTM
偏波での発振しきい値が低く効率良く偏波スイッチング
できる構成になっている。この様に、偏波スイッチング
によって変調された光波は、素子の前側端面1105か
ら出射され、偏光子1112によってTEモードのみを
取り出すことによってASK変調された信号となり、光
ファイバ1113に入射し、伝送される。
【0064】ここで、DFBレーザ部の回折格子による
分布帰還波長はElh0−Ee0に対応する波長の近傍とな
るよう回折格子のピッチを240nmに設定し、TEモ
ードで1.562μm、TMモードで1.558μmで
ブラッグ波長をもつ構成にしている。
【0065】このDFBレーザ部1101は、その他の
構造、例えば、活性層のない領域に回折格子をもたない
構造、回折格子に位相シフトが設けられた構造、全ての
領域に活性層がある構造などでもよい。また、簡単のた
め、前述した2電極構成のDFBレーザでもよい。
【0066】次に、本素子の駆動方法を図8、図1に沿
って説明する。本実施例は第1実施例の光源制御方式を
採用しており、図1において、DFBレーザ1−1、受
光素子1−3−1、1−3−2等を3電極DFB−LD
1101、検出器1103(a)、1103(b)等に
置き換えた構成を有する。
【0067】DFBレーザ1101を駆動すると、DF
Bレーザ1101からは前後2つの端面から光波が出射
される。後側端面からの出射光は偏光子1112により
TE偏波のみ取り出される。
【0068】前側端面から出射され、DFBレーザ11
01と集積化された偏光ビームスプリッタ1102でT
EモードとTMモードに分離された光波は、それぞれ集
積化された光検出器1103(a)、1103(b)で
電気信号に変換され、増幅器1−4−1、1−4−2で
増幅され、LPF1−5−1、2によって低周波部分の
み抽出される。これら及びこれ以下は第1実施例での説
明と実質的に同じである。最終的に、駆動回路1−10
−1は入力信号の対応した電流を出力し、この電流はD
FBレーザ1101の電極1210に入力される。駆動
回路1−10−2は送信部から入力されるバイアス信号
に対応した電流を出力し、その電流はDFBレーザ11
01の電極1209、1209’に注入される。駆動方
法の動作も第1実施例と実質的に同じであるので説明を
省略する。
【0069】本実施例では偏波ビームスプリッタ110
2の作製法としてSiN膜を装荷してアニールする方法
について述べたが、ZnOを装荷してアニールし、Zn
の拡散によって混晶化しても同様なものがえられる。ま
た、Y分岐を非対称Y分岐とし、片方の導波路に金属薄
膜を装荷することによっても偏波モードスプリッタとす
ることができる。この様に構成した場合、金属薄膜を装
荷した導波路にはTEモードが、他方の導波路にはTM
モードが伝搬する。
【0070】また、本実施例では変調信号を流す電極と
同じ電極(電極1210)への注入電流に帰還制御を行
ったが、バイアス電流を流す電極(電極1209、12
09’)への注入電流に適用することも可能である。
【0071】
【実施例8】本発明による第8の実施例を図10に沿っ
て説明する。図10は、LiNbO3基板1401にY
分岐型の偏波モードスプリッタ1404を構成し、3電
極型のDFBレーザ1402及びホトダイオード140
3(a)、1403(b)を基板1404に紫外線硬化
樹脂等で貼り付けハイブリッドに実装した装置である。
偏波モードスプリッタ1404は、Y分岐の片方の導波
路に金属薄膜405を装荷し、こちら側にTEモードが
伝搬する様になっている。もう一方の導波路にはTMモ
ードが伝搬し、それぞれの出力はホトダイオード140
3(a)、1403(b)によって検出される。DFB
レーザ1402は第7実施例と同じ構造で、後側端面か
ら出射される光波は偏波モードスプリッタ1404に、
前側端面から出射される光波は光信号として用いられ
る。ハイブリッド実装の光結合部及びDFBレーザ14
02の前側出射端には反射を押さえるために無反射コー
トを施してある。駆動方法は第7実施例と同じである。
【0072】
【実施例9】本発明による第9の実施例を図11に示
す。本発明は、縦型の順方向結合器を偏波モードスプリ
ッタとして利用し、半導体基板上にモノリシックに集積
化したものである。
【0073】図11において、1501はn−InP基
板、1502はn−InPバッファ層、1503はバン
ドギャップ波長1.1μmのn−InGaAsP下部導
波層、1504はn−InPクラッド層、1505はバ
ンドギャップ波長1.1μmのn−InGaAsP光ガ
イド層、1506はDFBレーザ部となるピッチ240
nmの回折格子、1507は順方向結合器となるピッチ
14.5μmの回折格子、1508はバンドギャップ波
長1.3μmのn−InGaAsP上部導波層、150
9は井戸層i−In0.53Ga0.47As(厚さ5nm)、
バリヤ層i−In0.28Ga0.72As(厚さ5nm)10
層からなる歪超格子構造の活性層、1510はp−In
Pクラッド層、1511はバンドギャップ波長1.5μ
mのp−InPコンタクト層、1512はp−InPク
ラッド層、1513はバンドギャップ波長1.5μmの
p−InPコンタクト層、1514はp型電極、151
5はn型電極、1516、1517は無反射コーティン
グ、1518はホトディテクタである。ホトディテクタ
1518は無反射コーティング1517上に貼り付ける
面型ホトディテクタでもよい。
【0074】次に、本装置の動作について説明する。D
FBレーザ部は第7実施例と同様に偏波変調される。順
方向結合器部では、上部導波層1508を伝搬する光A
の一部が下部導波層1503に結合(B)して伝搬す
る。この順方向結合器の上部導波層1508から下部導
波層1503への結合特性を図12を示す。この図の様
に、TEモードの光に対してはレーザの発振波長1.5
5μmを中心波長とするフィルタ特性を示す。その半値
幅は5nmである。一方、TMモードの光波に対して
は、これより約30nm短波長側に中心波長をもつ特性
になっている。したがって、レーザの発振波長1.55
μmの光は、TEモードのみ下部導波層1503を伝搬
し、外部に備えたホトディテクタ1518で受光され
る。一方、TM光は上部導波層1508をそのまま伝搬
し、基板1501内の光検出部によって検出される。こ
の際、光検出部の後部から漏れるTM光をカットするた
めに、光検出器後部の端面をエッチングにより傷付けた
りしてもよい。
【0075】装置の駆動方法は第7実施例と同じであ
る。DFBレーザの前側端面から出射される光波を信号
として用い、後側端面から出射される光波のTEモード
成分を光検出部で、TMモード成分をホトディテクタ1
518で検出し、電気信号に変換した後、帰還制御に用
いる。
【0076】この順方向結合器は、電界をかけることで
フィルタリングの中心波長を変化させることができるの
で、レーザの発振波長の変化に合わせて中心波長をシフ
トすれば結合効率を一定にできる。
【0077】
【実施例10】本発明の第10の実施例を図13に示
す。本実施例は、方向性結合器を偏波モードスプリッタ
として用いた例である。
【0078】図13において、1601は本発明の第7
実施例と同じ構造をもつDFBレーザ、1602は結合
長1(エル)の方向性結合器、1603(a)、160
3(b)は光検出器である。方向性結合器1602は、
エッチングによって図示の如き形状の導波路1604
(a)、1604(b)を形成した後に、高抵抗InP
層1605を埋め込むことで形成される。
【0079】DFBレーザ1601から出射される偏波
変調された光波は方向性結合器1602に入射される。
方向性結合器1602を構成する導波路1604
(a)、1604(b)での等価屈折率がDFBレーザ
1601から出射されるTEモードの光波とTMモード
の光波とで異なるため、方向性結合器での結合効率はT
Eモード、TMモード間で異なる。そこで、TEモード
の光波が導波路1604(a)に、TMモードの光波が
導波路1604(b)に結合するように方向性結合器の
結合長1(エル)を設定することにより、偏波モードス
プリッタ1602として用いることができる。このよう
にして分離された光波を、それぞれ光検出器1603
(a)、1603(b)で電気信号に変換する。駆動方
法は第7実施例と同じ方法で行える。
【0080】
【実施例11】本発明の第11の実施例を図14に示
す。本実施例は集積光デバイス内に設けたエッチングミ
ラーを偏波モードスプリッタとして用いた例である。
【0081】図14において、1701は本発明の第7
実施例と同じ構造をもつDFBレーザ、1702はDF
Bレーザ1701から出射される光波に対して角度θb
となるように構成されたエッチングミラー、1703
(a)、1703(b)は光検出器である。 エッチン
グミラー1702は、反応性イオンビームエッチングに
よって微細なエッチング溝を作成することによって構成
される。反射鏡の反射率を調整するために、エッチング
溝内に適当な屈折率をもつ物質を挿入してもよい。
【0082】次に、本実施例の動作について説明する。
DFBレーザ1701から出射される偏波変調された光
波は、入射角θbでエッチングミラー1702に入射す
る。ここで、入射角θbを、DFBレーザ1701の発
振光にたいしてブリュースター角となるように設定する
と、TEモードの光波は反射損なく透過される一方で、
TMモードの光波はエッチングミラーでその大部分が反
射し、偏波モードスプリッタとして機能する。この様に
して分離された光波をそれぞれ光検出器1703
(a)、1703(b)で電気信号に変換する。駆動方
法は第7実施例と同じ方法で行える。
【0083】
【実施例12】本発明の第12の実施例を図15に示
す。本実施例は、本発明の第7実施例に示した偏波モー
ドスプリッタを、DFBレーザの前側と後側の2ケ所に
集積化した例である。
【0084】図15において、1801は第7実施例と
同じDFBレーザ、1802、1802’は第7実施例
と同じY分岐を用いた偏波モードスプリッタ、1803
(a)、1803(b)は光検出器である。
【0085】本発明の第7から第11実施例に示した集
積光半導体素子において、偏波変調した信号光をDFB
レーザの前側端面から出射し、出射端に設けた偏光子に
よってTE(もしくはTM)モードの光波のみを取り出
すことによってASK変調を行っている。この様な構成
では小型にモジュール化することが困難であったり、モ
ジュール化の際に光学調整が必要となったりして生産性
が悪くなる。そこで本実施例のように変調信号を出力す
る端面側に反対側と同じように偏波モードスプリッタ1
802’を集積化することによって、モジュールの小型
化、生産性の向上を図ることが可能となる。
【0086】この様に、集積光半導体素子内に2つ設け
る偏波モードスプリッタ1802,1802’について
は、本発明の第8から第11実施例の全てのものも適用
できる。また、これらの複合でも可能なことはいうまで
もない。また、偏波モードスプリッタから光信号として
外部に取り出す光波のパワーを補償するために、半導体
光アンプを出射端に集積化させてもよい。
【0087】
【実施例13】第7から第12実施例では集積光半導体
素子を第1実施例の駆動方法で制御していたが、本発明
の第13実施例の集積光半導体素子は第2実施例の駆動
方法(図3)を用いるものである。第7から第12実施
例のいずれかの集積光半導体素子を第2実施例の駆動方
法で制御すればよい。
【0088】
【実施例14】図16に本発明の第14の実施例を示
す。図16(a)は基本的な考え方を説明するための
図、図16(b)は、図16(a)の考えに従って構成
した集積素子の構成を示す図である。
【0089】図16(a)において、2001は励起の
状態により出力光の偏光状態を変化させることができる
TE/TM偏波変調レーザ、2002はTE光が出力光
となる半導体レーザ、2003はTM光が出力光となる
半導体レーザ、2004、2005は光検出器、200
6は光分岐合流素子、2007は偏光子、2008はT
E/TM偏波変調レーザの出力光、2009は出力光2
008の2つの直交する偏波のうち、偏光子2007に
よって一方だけが透過してきた光信号、2010は光フ
ァイバ、2011は制御回路である。
【0090】TE/TM偏波変調レーザ2001は、第
7実施例と同様の構成を持つDFB型半導体レーザであ
る。TE発振レーザ2002は、TE/TM偏波変調レ
ーザ2001のTE発振時の波長と同じ波長で、TE偏
波の光を出力するDFBレーザ(あるいはDBRレー
ザ)である。TM発振レーザ2003は、TE/TM偏
波変調レーザ2001のTM発振時の波長と同じ波長
で、TM偏波の光を出力するDBRレーザ(あるいはD
BRレーザ)である。TE発振レーザ2002とTM発
振レーザ2003は、簡単には、TE/TM偏波変調レ
ーザ2001と同じ構成で、動作点の設定で、上述の条
件を満たすようにしたものでできる。光分岐合流素子2
006は、TE発振レーザ2002の出力光とTE/T
M偏波変調レーザ2001の出力光を光検出器2004
で同時に検出し、そのビート信号が得られるように、構
成してある。更に、TM発振レーザ2003の出力光と
TE/TM偏波変調レーザ2001の出力光を光検出器
2005で同時に検出し、そのビート信号を得られるよ
うにも構成してある。
【0091】次に、図16を用いて動作について説明す
る。TE/TM偏波変調レーザ2001は、制御回路2
011からの信号で偏波変調されている。また、TE発
振レーザ2002とTM発振レーザ2003は、制御回
路2011で駆動され、それぞれ上述の動作が得られる
ように駆動されている。この動作状態で、光検出器20
04にはTE偏波の光のビート信号が得られ、光検出器
2005にはTM偏波の光のビート信号が得られる。こ
れらが、上記偏波モードスプリッタ、偏光ビームスプリ
ッタなどの役割を果す。この2つの光検出器2004、
2005の出力信号をもとに制御回路2011は、例え
ば、第1実施例(図1)や第2実施例(図3)や第4実
施例(図4)等に示すような構成になっていて、TE/
TM偏波変調レーザ2001を制御し安定した動作が得
られる。ただし、これらの実施例の制御系とは異なり、
本実施例の制御回路では、2つの光検出器2004、2
005でビート信号が得られるように、TE発振レーザ
2002及びTM発振レーザ2003の動作も安定させ
る機能を有している。
【0092】上述の構成を集積デバイスにしたものを示
す図16(b)で、図16(a)と同一部分を同一番号
で示してある。構成は、埋め込みのDFBレーザ3つ
(2002、2002、2003)、埋め込み型の光検
出器(2004、2005)、これらを接続する分岐合
流導波路2006から構成されている。DFBレーザの
部分および光検出器の部分は、例えば第7実施例と同様
の構成を用いる。分岐合流導波路2006は第7実施例
の導波路で超格子構造の混晶化を行っていないものを用
いる(すなわち偏光依存性のないもの)。この様な集積
デバイスを構成することにより、図16(a)で説明し
た動作を示す素子となる。
【0093】
【実施例15】偏波変調に用いられる多電極DFBレー
ザでは、変調によるTE偏波とTM偏波のスイッチング
に伴い波長もスイッチングする(TE偏波とTM偏波の
波長差は〜1nm)。上記第1実施例等では、変調時の
偏波を分離してその強度の差を元に変調状態を適正に維
持するが、波長により2つの偏波を分離することも可能
である。即ち、偏波ビームスプリッタ等の部分が、図1
7(a)に示す分波器401(TE偏波の波長とTM偏
波の波長の中心を境に入力光を2つの出力に分ける)、
或は、図17(b)に示す光分岐器402と2つの光フ
ィルタ4031−1、2に置き換えられる。分波器40
1の特性、及び光フィルタ403−1、2の特性が図1
7(c)、(d)に示されている。
【0094】
【実施例16】図18は本発明の第16実施例の波長多
重光通信システムの構成図である。このシステムは映像
分配に好適に用いられる。チャンネル数をn、受信装置
505の数をmとし、各チャンネルの波長をλ1、λ2
〜λnで示す。送信装置501はn個の光源それぞれを
デジタル映像信号で変調して光ファイバ502に送出す
る。この光信号は光分岐器503でm本の光ファイバ5
04−1〜mに分けられ、受信装置505−1〜mに送
られる。送信装置501は前述の実施例の制御方式を適
用した直接偏波変調光源あるいは集積半導体装置を複数
備えている。
【0095】本発明の直接偏波変調光源制御方式を用い
ることにより、直接変調という簡易な方式で、1チャン
ネルの占有光周波数が小さく、また変調状態が良好な波
長多重光通信システムが実現できる。
【0096】
【発明の効果】本発明の構成によれば、直接偏波変調光
源において、変調状態を良好に保ち、占有光周波数が小
さく、構成が簡単な光源を提供できる。更に、出力光強
度が一定にもできる。
【0097】また、本発明の集積光半導体装置、その駆
動方法においては、動的波長変動の極めて小さい直接検
波変調方式を用いた高密度波長多重光通信システムなど
のための小型で生産性の高い光通信用光源等を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である光源制御方式のブロ
ック図。
【図2】第1実施例でのI2bと誤差信号の関係を示す模
式図。
【図3】本発明の第2実施例である光源制御方式のブロ
ック図。
【図4】本発明の第4実施例である光源制御方式のブロ
ック図。
【図5】第4実施例における出力の安定化を説明するた
めの模式図。
【図6】本発明の第5実施例である光源制御方式のブロ
ック図。
【図7】第5実施例における出力の安定化を説明するた
めの模式図。
【図8】本発明の第7実施例である集積半導体装置の斜
視図。
【図9】第7実施例の断面図。
【図10】本発明の第8実施例である集積半導体装置の
斜視図。
【図11】本発明の第9実施例である集積半導体装置の
断面図。
【図12】第9実施例の偏波モードスプリッタの特性を
示す図。
【図13】本発明の第10実施例である集積半導体装置
の斜視図。
【図14】本発明の第11実施例である集積半導体装置
の斜視図。
【図15】本発明の第12実施例である集積半導体装置
の斜視図。
【図16】本発明の第14実施例である集積半導体装置
の基本概念構成及び具体的構造を示す図。
【図17】本発明の第15実施例の主要部及び分波器と
光フィルタの特性を示す図。
【図18】本発明の第16実施例である光通信システム
の構成図。
【図19】直接偏波変調光源の既提案例のブロック図。
【図20】直接偏波変調用2電極DFB−LDの断面斜
視図。
【図21】直接偏波変調用2電極DFB−LDの発振特
性の模式図。
【図22】TE偏波とTM偏波のスイッチングの様子を
示す模式図。
【図23】スイッチング領域がずれた場合の光出力を示
す図。
【図24】TE偏波とTM偏波のスイッチングの様子を
示す模式図。
【図25】TE偏波とTM偏波のスイッチングに伴う光
出力の変化を示す模式図。
【図26】バイアス点維持の機構を説明するための模式
図。
【図27】発振特性の変化に伴う光出力の変化を説明す
るための模式図。
【符号の説明】
1−1,101,301 2電極DFB−LD 1−2,102,302 偏波ビームスプリッタ 1−3,103,303 受光素子 1−4,104,304 増幅器 1−5,105,305 LPF 1−6,106,306 差動増幅器 1−7,108,308 帰還制御回路 1−8 スイッチ 1−9,110,310 加算器 1−10,111,311 駆動回路 1−11,112,312 偏光子 3−1 減算器 3−2,107,307 基準電圧源 109,309 振幅制御回路 401 分波器 402 分岐器 403 光フィルタ 501 送信装置 502,504,1113,2010 光ファイバ 503 光分岐器 505 受信装置 1101,1402,1601,1701,1801,
2001,2002,2003 半導体DFBレーザ 1102,1404,1602,1802,1802’
偏波モードスプリッタ 1103,1403,1518,1603,1703,
1803,2004,2005 ホトダイオード 1104,1604 導波路 1105 出射端面 1106,1605 埋め込み層 1112,2007 偏光子 1201,1401,1501 基板 1202,1205,1214,1504,1510,
1512 クラッド層 1203,1213,1505 ガイド層 1204,1509 活性層 1206,1215,1511,1513 コンタクト
層 1208,1208’ 電極分離領域 1209,1209’,1210,1211,151
4,1515 電極 1212,1212’,1516,1517 反射防止
膜 1405 金属薄膜 1502 バッファ層 1503,1508 導波層 1506 細かいピッチの回折格子 1507 粗いピッチの回折格子 1702 エッチングミラー 2006 光合流分岐素子 2011 制御回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/142 10/04 10/06 H04J 14/00 14/02 (72)発明者 尾内 敏彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 新田 淳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動する量を直接変調することにより、
    出力光を偏波面が直交する2つの偏波に変調できる直接
    偏波変調光源の制御方式であって、前記直接偏波変調光
    源の出力光の前記直交する2つの偏波を分離する手段、
    分離した前記直交する2つの偏波を各々受光する手段、
    受光手段からの2つの信号を差動増幅する手段を備え、
    前記直交する2つの偏波の強度差が所定値になるように
    帰還制御することを特徴とする直接偏波変調光源制御方
    式。
  2. 【請求項2】 駆動する量を直接変調することにより、
    出力光を偏波面が直交する2つの偏波に変調できる直接
    偏波変調光源の制御方式であって、前記直接偏波変調光
    源の出力光の前記直交する2つの偏波を分離する手段、
    分離した前記直交する2つの偏波を各々受光する手段、
    受光する手段からの2つの信号の差をとる手段、基準電
    圧源、前記差をとる手段の出力と前記基準電圧源の出力
    とを差動増幅する手段を備え、前記直交する2つの偏波
    の強度差が一定になるように帰還制御することを特徴と
    する直接偏波変調光源制御方式。
  3. 【請求項3】 駆動する量を直接変調することにより、
    出力光を偏波面が直交する2つの偏波に変調できる直接
    偏波変調光源の制御方式であって、前記直接偏波変調光
    源の出力光の前記直交する2つの偏波を分離する手段、
    分離した前記直交する2つの偏波を各々受光する手段を
    備え、前記受光する手段からの信号を用いて前記直接偏
    波変調光源への注入電流を帰還制御し、前記直交する2
    つの偏波の出力強度を同時に安定化することを特徴とす
    る直接偏波変調光源制御方式。
  4. 【請求項4】 前記直交する2つの偏波を各々受光する
    手段から得られた2つの信号を差動増幅する手段、基準
    電圧源、前記偏波を受光する手段のうち一方から得られ
    た信号と前記基準電圧源からの信号とを差動増幅する手
    段を備え、前記直交する2つの偏波の強度差が所定値に
    なるように帰還制御をかけ、同時に前記2つの偏波のう
    ち片方の出力強度が一定になるように帰還制御をかける
    ことを特徴とする請求項3記載の直接偏波変調光源制御
    方式。
  5. 【請求項5】 前記直交する2つの偏波のそれぞれにつ
    いて、基準電圧源と、前記偏波を各々受光する手段から
    得られた信号と前記基準電圧源からの信号とを夫々差動
    増幅する手段を備え、前記偏波の出力強度が各々一定に
    なるように帰還制御をかけることを特徴とする請求項3
    記載の直接偏波変調光源制御方式。
  6. 【請求項6】 前記所定値はゼロであることを特徴とす
    る請求項1または4記載の直接偏波変調光源制御方式。
  7. 【請求項7】 直接偏波変調光源として多電極DFB
    (Distributed Feedback)−LD
    (Laser Diode)を用いることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の直接偏波変調光源制
    御方式。
  8. 【請求項8】 前記直交する2つの偏波を分離する手段
    が偏光ビームスプリッタで構成されていることを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の直接偏波変調光
    源制御方式。
  9. 【請求項9】 前記直交する2つの偏波を分離する手段
    が直交する2つの偏波を波長により分離する手段で構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載の直接偏波変調光源制御方式。
  10. 【請求項10】 駆動する量を直接変調することによ
    り、出力光を偏波面が直交する2つの偏波に変調できる
    直接偏波変調光源の制御装置であって、前記直接偏波変
    調光源の出力光の前記直交する2つの偏波を分離する手
    段、分離した前記直交する2つの偏波を各々受光する手
    段を備え、前記各々受光する手段からの信号を用いて前
    記直接偏波変調光源への注入電流を帰還制御することを
    特徴とする直接偏波変調光源制御装置。
  11. 【請求項11】 発光層を含む光導波路の一部に流す電
    流を変調することで直交する2つの偏波モードがスイッ
    チする構造の半導体レーザと、該半導体レーザの変調さ
    れた出力光の該直交する2つの偏波モードの出力光強度
    をそれぞれ電気的に検出する手段とを同一基板上に集積
    したことを特徴とする集積光半導体装置。
  12. 【請求項12】 全て同一半導体結晶基板上にモノリシ
    ックに集積したことを特徴とする請求項11記載の集積
    光半導体装置。
  13. 【請求項13】 全て同一基板上にハイブリッドに集積
    したことを特徴とする請求項11記載の集積光半導体装
    置。
  14. 【請求項14】 前記直交する2つの偏波モードの出力
    光強度をそれぞれ電気的に検出する手段が、同一基板上
    に構成された前記半導体レーザの直交する2つの偏波モ
    ードそれぞれと同じ偏波モードで且つ波長が同じである
    光を出力する2つの局発用半導体レーザと、2つの光検
    出器と、該2つの局発用半導体レーザの出力光1つずつ
    と該半導体レーザの光出力を合流させ、それぞれ別の該
    光検出器に導波する分岐合流導波路とで構成されている
    ことを特徴とする請求項11記載の集積光半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記直交する2つの偏波モードの出力
    光強度をそれぞれ電気的に検出する手段において、該半
    導体レーザと該局発用半導体レーザの出力光の波長及び
    線幅が、該光検出器に入力された時に電気回路が処理で
    きる程度の周波数のビート信号になるように設定されて
    いることを特徴とする請求項14記載の集積光半導体装
    置。
  16. 【請求項16】 前記直交する2つの偏波モードの出力
    光強度をそれぞれ電気的に検出する手段が、同一基板上
    に構成された前記半導体レーザの変調された出力光の該
    2つの偏波モードを異なる伝搬方向に分岐する導波型の
    偏波モードスプリッタと、該2つに分けられた偏波モー
    ドの双方の光波を電気信号に変換する少なくとも2つの
    光検出器とで構成されていることを特徴とする請求項1
    1記載の集積光半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記偏波モードスプリッタが、前記半
    導体レーザの共振器の両側に2つ備えてあることを特徴
    とする請求項16記載の集積光半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記偏波モードスプリッタが、同一平
    面上にY分岐導波路で形成され、導波層に半導体超格子
    を含み、該Y分岐導波路の一方の分岐の該半導体超格子
    を混晶化していることを特徴とする請求項16記載の集
    積光半導体装置。
  19. 【請求項19】 前記偏波モードスプリッタが、同一平
    面上にY分岐導波路で構成され、該Y分岐導波路の一方
    の導波層のみ金属を装荷してあることを特徴とする請求
    項16記載の集積光半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記偏波モードスプリッタが、縦方向
    に少なくとも2つの導波層で形成され、該導波層のいず
    れかの近傍に回折格子を備えていることを特徴とする請
    求項16記載の集積光半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記偏波モードスプリッタが方向性結
    合器で構成されていることを特徴とする請求項16記載
    の集積光半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記偏波モードスプリッタがエッチン
    グミラーで構成されていることを特徴とする請求項16
    記載の集積光半導体装置。
  23. 【請求項23】 前記直交する2つの偏波モードの出力
    光強度をそれぞれ電気的に検出する手段が、同一基板上
    に構成された前記半導体レーザの変調された出力光の該
    2つの偏波モードを波長により分離する手段と、該2つ
    に分けられた偏波モードの双方の光波を電気信号に変換
    する少なくとも2つの光検出器とで構成されていること
    を特徴とする請求項11記載の集積光半導体装置。
  24. 【請求項24】 前記半導体レーザが、発光層を含む光
    導波路に近接して回折格子を備えた分布帰還型半導体レ
    ーザであり、前記発光層が量子井戸で構成され、ホール
    の順位であるライトホール順位と電子の基底順位間のエ
    ネルギーバンドギャップに対応する波長の近傍にブラッ
    グ波長がくるように前記回折格子のピッチが設定され、
    ブラッグ波長でのしきい値利得が前記2つの偏波モード
    でほぼ等しくなるように構成されていることを特徴とす
    る請求項11記載の集積光半導体装置。
  25. 【請求項25】 前記分布帰還型半導体レーザの発光層
    が、引っ張り歪が導入された多重量子井戸で構成され、
    ホールの順位であるヘビーホール順位とライトホール順
    位が等しいか若しくはライトホール順位の方が高い構成
    としていることを特徴とする請求項24記載の集積光半
    導体装置。
  26. 【請求項26】 請求項11記載の半導体装置から外部
    に出射される光波の変調状態を安定化させるために、2
    つの偏波モードの出力光強度を変換した電気信号を差動
    増幅する手段を具備し、前記偏波面の異なる2つの偏波
    の強度差が所定値になるように半導体レーザに帰還制御
    することを特徴とする請求項11記載の集積光半導体装
    置の駆動方法。
  27. 【請求項27】 請求項11記載の半導体装置から外部
    に出射される光波の変調状態を安定化させるために、2
    つの偏波モードの出力光強度を変換した電気信号の差を
    とる手段、基準電圧源、前記差をとる手段の出力と前記
    基準電圧源の出力とを差動増幅する手段を具備し、前記
    偏波面の異なる2つの偏波の強度差が一定になるように
    半導体レーザに帰還制御することを特徴とする請求項1
    1記載の集積光半導体装置の駆動方法。
  28. 【請求項28】 請求項11記載の半導体装置から外部
    に出射される光波の変調状態を安定化させるために、2
    つの偏波モードの出力光強度を変換した電気信号を用い
    て前記半導体レーザへの注入電流を帰還制御し、前記直
    交する2つの偏波の出力強度を同時に安定化することを
    特徴とする請求項11記載の集積光半導体装置の駆動方
    法。
  29. 【請求項29】 請求項11記載の半導体装置から外部
    に出射される光波の変調状態を安定化させるために、前
    記直交する2つの偏波モードの出力光強度をそれぞれ電
    気的に検出する手段からの信号を用いて半導体レーザへ
    の注入電流を帰還制御することを特徴とする請求項11
    記載の集積光半導体装置の駆動方法。
  30. 【請求項30】 前記半導体レーザにおいて帰還制御さ
    れる電流が、変調信号を流す光導波路の部分と同じ部分
    に流す電流であることを特徴とする請求項29記載の駆
    動方法。
  31. 【請求項31】 前記半導体レーザにおいて帰還制御さ
    れる電流が、変調信号を流す光導波路の部分と異なる部
    分に流す電流であることを特徴とする請求項29記載の
    駆動方法。
  32. 【請求項32】 請求項1乃至3のいずれかに記載の直
    接偏波変調光源制御方式を用いる送信装置を有すること
    を特徴とする光通信システム。
  33. 【請求項33】 請求項10記載の直接偏波変調光源制
    御装置を用いる送信装置を有することを特徴とする光通
    信システム。
  34. 【請求項34】 請求項11記載の集積光半導体装置を
    用いる送信装置を有することを特徴とする光通信システ
    ム。
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