JP2015095513A - 波長可変光源 - Google Patents

波長可変光源 Download PDF

Info

Publication number
JP2015095513A
JP2015095513A JP2013232986A JP2013232986A JP2015095513A JP 2015095513 A JP2015095513 A JP 2015095513A JP 2013232986 A JP2013232986 A JP 2013232986A JP 2013232986 A JP2013232986 A JP 2013232986A JP 2015095513 A JP2015095513 A JP 2015095513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
optical
laser
wavelength
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013232986A
Other languages
English (en)
Inventor
慈 金澤
Shigeru Kanazawa
慈 金澤
常祐 尾崎
Tsunesuke Ozaki
常祐 尾崎
伸浩 布谷
Nobuhiro Nunotani
伸浩 布谷
菊池 順裕
Nobuhiro Kikuchi
順裕 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2013232986A priority Critical patent/JP2015095513A/ja
Publication of JP2015095513A publication Critical patent/JP2015095513A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】1つの波長可変光源で2つの光出力を効率よく得ることを可能とする小型かつ高効率な2出力波長可変光源を提供する。
【解決手段】波長可変光源は、一方の出力端から第1のレーザ光を出力し、他方の出力端から第2のレーザ光を出力する波長可変光源部420と、第1のレーザ光を受光して増幅し、増幅した第1のレーザ光を出力する第1の光増幅器410と、第2のレーザ光を受光して増幅し、増幅した第2のレーザ光を出力する第2の光増幅器430と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、大容量光通信網の構成要素である波長可変光源に関する。
長距離通信網の高速化に伴い、多値変調を用いた通信方式が使用され始めている。図1は、非特許文献1に示されるような多値変調用トランシーバの構成の一例を示す。図1には、光受信部110と、デジタル信号処理部120と、光送信部130とを備えた多値変調用トランシーバ100が示されている。
光受信部110は、伝送されてきた光を受信して分波する偏波分波器PBSと、光受信部110内で干渉光を生成する受信用波長可変光源LOと、2つの90度光ハイブリッド回路111と、8つの受光器112とを備える。デジタル信号処理部120は、アナログ・デジタル変換部ADCを含む。光送信部130は、変調光の元となる光を生成する送信用波長可変光源LDと、送信用波長可変光源LDで生成された光を変調する2つの変調器131と、偏波合波器PBCとを含む。
光受信信号は、偏波分波器PBSによって分波され、受信用波長可変光源LOの出力光と干渉させるコヒーレント検波を行った上で、受光器112によって電気信号に変換されて、デジタル信号処理部120に出力される。
デジタル信号処理部120に出力された電気信号は、アナログ・デジタル変換部ADCに入力されてアナログ・デジタル変換が行われ、変換されたデジタル信号に対して波長分散(CD)、偏波モード分散(PMD)の補償等が行われて、光送信部130に出力される。
光送信部130において、送信用波長可変光源LDから出力された光は、2つの変調器131に入力され、変調器131においてデジタル信号処理部120から出力された信号に基づいて変調が行われ、偏波合波器PBCによって合波された上で4値変調(QPSK:Quadrature Phase Shift Keying)の光送信信号として出力される。
ここで重要なのは、図1に示される多値変調用トランシーバ100においては、送信用波長可変光源LDと受信用波長可変光源LOとの2つの波長可変光源を必要とすることである。多値変調用トランシーバで使用される波長可変光源としては、非特許文献2乃至4に示される波長可変光源が挙げられる。以下、図2及び図3を用いて、多値変調用トランシーバで使用される従来の波長可変光源を示す。
図2は、分布反射型レーザ(以下、DBRレーザ)を用いた従来の波長可変光源を示す。図2に示される波長可変光源200は、例えば超周期構造回折格子反射器(SSG−DBR)を波長選択器として用いたレーザであって、光増幅部210及び波長可変光源部220を備える。
波長可変光源部220は、前側ミラー部221、後側ミラー部222、位相調整部223及び光利得部224(活性領域)の4領域からなる。前側ミラー部221及び後側ミラー部222はそれぞれSSG−DBRであり、前側ミラー部221及び後側ミラー部222には周期的な位相変調が施された回折格子が形成され、その結果、反射特性には波長軸上に複数のピークが形成される。前後の反射ピークの間隔が異なるため、ただ一箇所、前後の反射ピークが一致する点でのみレーザ発振が生じる。前側ミラー部221及び後側ミラー部222への電流注入により反射ピークの組み合わせを変えることにより、大きな波長変化が得られる。位相調整部223への電流は、縦モードの制御に使用する。
波長可変光源部220から出力された光は、波長可変光源部220の前方に設置された光増幅部210で増幅されて出力される。
図3は、半導体レーザアレイを用いた従来の波長可変光源を示す。図3に示される波長可変光源300は、分布帰還型レーザ(以下、DFBレーザ)321を複数並べた半導体レーザアレイを用いており、光増幅部310及び波長可変光源部320を備える。波長可変光源部320は、5個のDFBレーザ321及び光合波器322を含む。
図3に示される波長可変光源300において、DFBレーザ321の発振光周波数は、共振器内に形成されている回折格子の周期によって決まる。5個のDFBレーザ321の発振光周波数は、回折格子の周期を少しずつ変化させて形成することによって、幅の広い波長にわたって波長を変えることができる。さらに、DFBレーザ321の発振光周波数は、チップ温度1℃あたり約12GHzの割合で変化するため、5個のDFBレーザ321のうち、どれか1つのみに電流を流して発振させ、さらにレーザチップの温度を調整することにより、所望の光周波数(波長)を得ることができる。
波長可変光源部320から出力された光は、波長可変光源部320の前方に設置された光増幅部310で増幅されて出力される。
鈴木扇太 他、「光通信ネットワークの大容量化に向けたディジタルコヒーレント信号処理技術の研究開発」、電子情報通信学会誌、2012年、Vol.95、No.12、p.1100-1116 石井啓之 他、「SSG−DBRレーザによる波長可変幅の拡大」、電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会、1995年、SC-2-8、p.355-356 Naoki Fujiwara 他、「Suppression of thermal wavelength drift in SSG-DBR laser with thermal drift compensation structure」、Semiconductor Laser Conference、2006年、(ISLC 2006) Conference Digest. 2006 IEEE 20th International、p.31-32 石井啓之 他、「高機能波長可変光源技術」、NTT技術ジャーナル、2007年11月、p.66-69
先に述べたように、多値変調用トランシーバは、上述したような波長可変光源を送信用・受信用にそれぞれ1つ、すなわちトランシーバ内に2台搭載している。このとき、二台の波長可変光源から出力される光は同じ波長である必要がある。今後はトランシーバの小型や低消費電力化のために、波長可変光源一台で送信用と受信用とを兼ねる必要がある。
しかし、波長可変光源一台で送信用と受信用とを兼ねるためには、波長可変光源の出力光を分岐する光分岐器が新たに必要であるが、構造の複雑化や分岐損失の発生といった問題があった。また、分岐損失が発生するため波長可変光源の出力を上げる必要があるが、波長可変光源の高出力化には、光増幅部として使用する半導体光増幅器(SOA:semiconductor optical amplifier)のバイアス電流を増加させる必要があり、消費電力が増大するという問題があった。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の波長可変光源は、一方の出力端から第1のレーザ光を出力し、他方の出力端から第2のレーザ光を出力する波長可変光源部と、前記第1のレーザ光を受光して増幅し、当該増幅した第1のレーザ光を出力する第1の光増幅器と、前記第2のレーザ光を受光して増幅し、当該増幅した第2のレーザ光を出力する第2の光増幅器と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の波長可変光源は、請求項1に記載の波長可変光源であって、前記第1のレーザ光及び前記第2のレーザ光は、波長が同一であることを特徴とする。
請求項3に記載の波長可変光源は、請求項1又は2に記載の波長可変光源であって、前記第1の光増幅器への注入電流を調整する第1の電流調整機構と、前記第2の光増幅器への注入電流を調整する第2の電流調整機構と、をさらに備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の波長可変光源は、請求項3に記載の波長可変光源であって、前記第1の電流調整機構及び前記第2の電流調整機構は、前記増幅した第1のレーザ光の光強度と前記増幅した第2のレーザ光の光強度とが同一となるように、前記第1の光増幅器及び前記第2の光増幅器への注入電流をそれぞれ調整することを特徴とする。
請求項5に記載の波長可変光源は、請求項1乃至4のいずれかに記載の波長可変光源であって、前記波長可変光源部は、分布帰還型半導体レーザ又は分布反射型半導体レーザであることを特徴とする。
請求項6に記載の波長可変光源は、請求項1乃至4のいずれかに記載の波長可変光源であって、前記波長可変光源部は、複数の半導体レーザをアレイ状に並べた半導体レーザアレイと、前記複数の半導体レーザの各々の一方の出力端に接続され、前記複数の半導体レーザの各々の前記一方の出力端から出力された光を合波して前記第1のレーザ光を出力する第1の光合波器と、前記複数の半導体レーザの各々の他方の出力端に接続され、前記複数の半導体レーザの各々の前記他方の出力端から出力された光を合波して前記第2のレーザ光を出力する第2の光合波器と、を含み、前記半導体レーザは、分布帰還型半導体レーザ又は分布反射型半導体レーザであることを特徴とする。
本発明に係る波長可変光源は、波長可変光源の前方、後方に別々の増幅部を設け、前方、後方の両側からレーザ光を出射させることにより、消費電力を増大させることなく、2つのレーザ光を取り出すことができる。それにより、本発明によると、1つの波長可変光源で2つの光出力を効率よく得ることを可能する小型かつ高効率な2出力波長可変光源を実現することができる。
多値変調用トランシーバの構成の一例を示す図である。 従来型波長可変光源(DBRレーザ)を示す図である。 従来型波長可変光源(DFBレーザアレイ)を示す図である。 本発明の実施例1に係る波長可変光源(両端SOA集積DBRレーザ)を示す図である。 本発明の実施例2に係る波長可変光源(両端SOA集積DFBレーザアレイ)を示す図である。
以下に本発明の具体的な実施形態を例にして説明する。以下に示される実施例は、本発明の効果を示す一つの例示であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を行い得ることは言うまでもない。
(実施例1)
図4は、本発明の実施例1に係る波長可変光源を示す。図4には、第1の光増幅部410と、波長可変光源部420と、第2の光増幅部430とを備えた波長可変光源400が示されている。本発明の実施例1に係る波長可変光源400では、DBRレーザを波長可変光源部420として用いており、波長可変光源部420は、前側ミラー部421、後側ミラー部422、位相調整部423及び光利得部424(活性領域)を含む。第1の光増幅部410及び第2の光増幅部430としては、半導体光増幅器(SOA)を用いることができる。波長可変光源部420の構成は従来と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
実施例1に係る波長可変光源400において、波長可変光源部420の一方の出力端から出力されたレーザ光は、第1の光増幅部410で受光・増幅されて出力される。波長可変光源部420の他方の出力端から出力されたレーザ光は、第2の光増幅部430で受光・増幅されて出力される。
図4に示されるように、実施例1に係る波長可変光源400では、波長可変光源部420の両端に第1の光増幅部410及び第2の光増幅部430が配置されている。そのため、波長可変光源部420の両側から出射される出力光を両端のそれぞれに配置された第1の光増幅部410及び第2の光増幅部430で増幅することにより、1つの波長可変光源部420で、2つの出力光を出力することが可能となる。また、図2に示されるような従来の波長可変光源200では、波長可変光源部220において光増幅部210の反対側に出力された光は使われずに無駄になっていたが、実施例1に係る波長可変光源400では波長可変光源部420の両端の出力光を使用できるため、光出力を効率よく得ることができる構造になっている。また、第1の光増幅部410及び第2の光増幅部430に光を出力する波長可変光源部が共通であるため、同じ波長のレーザ光を波長可変光源400の前方及び後方から出力することができる。
以下に、本発明の実施例1に係る波長可変光源400の作成方法を示す。
半導体層の結晶成長には有機金属気相成長(MOVPE:Metal-Oganic Vapor Phase Epitaxy)法を用い、n−InP基板上に結晶成長した。光利得部424、第1の光増幅部410及び第2の光増幅部430の活性層には、バンドギャップ波長1.59ミクロンのInGaAsP多重量子井戸(MQW:Multi-Quantum Well)層を用い、ウェル数は6で、1%の圧縮歪を与えた。光利得部424、第1の光増幅部410及び第2の光増幅部430の活性層の下部にはn−InPクラッド層を設け、上部にはp−InPクラッド層を設けて、2つのクラッド層で活性層を挟むダブルヘテロ構造とした。p−InPクラッド層の上には、p−InGaAsPコンタクト層を成長した。
前側ミラー部421、後側ミラー部422、位相調整部423のコア層は、バンドギャップ波長1.3ミクロンのノンドープInGaAsPコア層とし、光利得部424、第1の光増幅部410及び第2の光増幅部430とバットジョイントした。コア層の下部にはn−InPクラッド層を設け、上部にはノンドープInPクラッド層を設けた。前側ミラー部421及び後側ミラー部422の回折格子は、ノンドープInPクラッド層に形成した。前側ミラー部421及び後側ミラー部422の回折格子の深さは40nmとした。ノンドープInPクラッド層の上には、p−InGaAsPコンタクト層を成長した。メサ幅は1.2ミクロンとし、Cl反応性イオンエッチング(RIE:Reactive ion etching)で形成したメサの両脇はpn電流ブロック層による埋込成長で埋めた。
p側の電極はAuZn/Auとし、第1の光増幅部410、前側ミラー部421、後側ミラー部422、位相調整部423、光利得部424及び第2の光増幅部430を分離するために、AuZn/Au電極とp−InGaAsPコンタクト層とを分離した。n側の電極はAuGe/Auとした。素子の劈開後、端面の反射を減らすため、両端に無反射(AR:anti-reflecting)コートを施した。ARコートの反射率は0.5%以下とした。
第1の光増幅部410、前側ミラー部421、後側ミラー部422、位相調整部423、光利得部424及び第2の光増幅部430の長さは、それぞれ400ミクロン、400ミクロン、600ミクロン、150ミクロン、350ミクロン、400ミクロンとした。
図2に示される従来の波長可変光源200と実施例1に係る波長可変光源400とで、同じ光出力の時にどの程度、消費電力が異なるか比較した。従来の波長可変光源200及び実施例1に係る波長可変光源400のどちらにも、光利得部に100mAの電流を注入した。また、光出力は、実施例1に係る波長可変光源400が両端でそれぞれ+13dBm、従来の波長可変光源200はその2倍である+16dBmとなるように光増幅部の電流値を設定した。
従来の波長可変光源200は、光増幅部210(SOA)の電流値200mA、電圧1.8V、消費電力0.36Wで、光出力が+16dBmに到達した。これに対して、実施例1に係る波長可変光源400では、第1の光増幅部410及び第2の光増幅部430(両者ともにSOA)にそれぞれ電流値110mA、電圧1.3V、第1の光増幅部410及び第2の光増幅部430の消費電力があわせて0.286Wで、両端の光出力が+13dBmにそれぞれ到達した。この結果から、実施例1に係る波長可変光源400の方が、従来の波長可変光源200に比べて低消費電力であることが確認できた。実際は、従来の波長可変光源200では、光スプリッター等で二分岐するときの損失を補償するために、さらに高出力化が必要なため、実施例1に係る波長可変光源400の方がより低消費電力である。
以上より、実施例1に係る波長可変光源400によると、小型かつ高効率な2出力波長可変光源が実現可能であることが明らかである。
なお、上記の説明の波長可変光源部は「前側ミラー部」と「位相調整部」と「光利得部」と「後側ミラー部」を有する、いわゆる「SSG−DBR」型のもので説明しているが、波長可変光源部を「サンプルドグレーティング(SG)を有するDFB型の光利得部」と「サンプルドグレーティング(SG)をわずかにチャープさせたミラー部」を有する(「位相長調整部」を有さない)いわゆる「SG−DBR」型のものでも構わない。
また「前側ミラー部」「後側ミラー部」「サンプルドグレーティング(SG)をわずかにチャープさせたミラー部」を調整するために、対応する電極から電流注入しても構わないし、ヒータ電極を設けて局所発熱をしても構わない。
(実施例2)
図5は、本発明の実施例2に係る波長可変光源を示す。図5には、第1の光増幅部510と、波長可変光源部520と、第2の光増幅部530とを備えた波長可変光源500が示されている。本発明の実施例2に係る波長可変光源500では、DFBレーザアレイを波長可変光源部420として用いており、波長可変光源部520は、DFBレーザ521と、第1の光合波器522と、第2の光合波器523とを含む。第1の光増幅部510及び第2の光増幅部530としては、半導体光増幅器(SOA)を用いることができる。
実施例2に係る波長可変光源500において、波長可変光源部520の各DFBレーザ521の一方の出力端から出力されたレーザ光は、第1の光合波器522で合波され、その合波光が第1の光増幅部510で受光・増幅されて出力される。波長可変光源部520の各DFBレーザ521の他方の出力端から出力されたレーザ光は、第2の光合波器523で合波され、その合波光が第2の光増幅部530で受光・増幅されて出力される。
実施例2に係る波長可変光源500と従来例である図3に示される波長可変光源300とで相違する点は、従来の波長可変光源300が波長可変光源部320の前方にのみ光増幅部310と光合波器322とを有するのに対し、実施例2に係る波長可変光源500では、前方の第1の光増幅部510及び第1の光合波器522に加え、後方にも第2の光増幅部530及び第2の光合波器523を有し、前方と後方の両方からレーザ光を出射できる点にある。
以下に、本発明の実施例2に係る波長可変光源500の作成方法を示す。
半導体層の結晶成長にはMOVPE法を用い、n−InP基板上に結晶成長した。DFBレーザ521、第1の光増幅部510及び第2の光増幅部530の活性層には、InGaAsP多重量子井戸(MQW)層を用いた。DFBレーザ521、第1の光増幅部510及び第2の光増幅部530の活性層の下部にはn−InPクラッド層を設け、上部にはp−InPクラッド層を設け、2つのクラッド層で活性層を挟むダブルヘテロ構造とした。p−InPクラッド層の上にはp−InGaAsコンタクト層を成長した。
導波路や第1の光合波器522及び第2の光合波器523のコア層は、厚さ0.3ミクロンのノンドープInGaAsPコア層とし、DFBレーザ521や第1の光増幅部510及び第2の光増幅部530とそれぞれバットジョイントした。コア層の下部にはn−InPクラッド層を設け、上部にはノンドープInPクラッド層を設けた。
第1の光合波器522及び第2の光合波器523には多モード干渉型(MMI:multi-mode interference)カプラを用いた。MMIカプラの大きさは50ミクロン×400ミクロンとした。曲導波路の最小半径は250ミクロン、DFBレーザ521の共振長は450ミクロン、第1の光増幅部510及び第2の光増幅部530の長さは1200ミクロンとした。メサ幅は1.5ミクロンとし、Cl反応性RIEで形成したメサの両脇はpn電流ブロック層による埋込成長で埋めた。
DFBレーザ521、第1の光増幅部510及び第2の光増幅部530のp側電極はAuZn/Auとし、n側電極はAuGe/Auとした。素子の劈開後、端面の反射を減らすため、両端にARコートを施した。ARコートの反射率は0.5%以下とした。
図3に示される従来の波長可変光源300と実施例2に係る波長可変光源500とで、同じ光出力の時にどの程度、消費電力が異なるか比較した。従来の波長可変光源300及び実施例2に係る波長可変光源500のどちらにも、最上部のDFBレーザに100mAの電流を注入した。また、光出力は、実施例2に係る波長可変光源500が両端それぞれ+10dBmと+7.0dBm、従来の波長可変光源300はその和である+11.76dBmとなるように光増幅部の電流値を設定した。
従来の波長可変光源300は、光増幅部310(SOA)の電流値150mA、電圧1.65V、消費電力0.25Wで、光出力が+11.76dBmに到達した。これに対して、実施例2に係る波長可変光源500では、第1の光増幅部510(SOA)に電流値100mA、電圧1.3V、第2の光増幅部530(SOA)に電流値70mA、電圧1.1V、第1の光増幅部510及び第2の光増幅部530の消費電力があわせて0.2Wで、第1の光増幅部510の光出力が+10dBm、第2の光増幅部530の光出力が+7.0dBmにそれぞれ到達した。この結果から、実施例2に係る波長可変光源500の方が、従来の波長可変光源300に比べて低消費電力であることが確認できた。実際は、従来の波長可変光源300では光スプリッター等で二分器するときの損失を補償するために、さらに高出力化が必要なため、実施例2に係る波長可変光源500の方がより低消費電力である。
以上より、実施例2に係る波長可変光源500によると、小型かつ高効率な2出力波長可変光源が実現可能であることが明らかである。
なお、実施例2に係る波長可変光源500では、5個のDFBレーザ521を使用したDFBレーザアレイを例にとったが、DFBレーザ521の個数は5個に限定されるものではなく、何個でもいい。例えばDFBレーザ521は12個でもいい。
また、実施例2に係る波長可変光源500では、半導体レーザアレイとしてDFBレーザを並べたものを例として説明しているが、レーザの構造はDFBレーザに限定されるものではない。例えば図2に示される波長可変光源部220を複数並べてもよい。
実施例1及び2において、活性層やコアの組成としてInGaAsP系を説明しているが、InGaAlAs系やAlGaAs系でも構わない。さらにはSiもしくはAl、Ga、In、As、P、Sbの中の少なくとも2種類以上の元素からなるIII−V族化合物半導体であっても構わない。p側電極はAuZn/Auとしたが、例えばTi/Pt/Auでもよく、オーミックコンタクトさえ取れればどんなものでも構わない。n側電極はAuGe/Auとしたが、例えばAuGeNi/Auでもよく、オーミックコンタクトさえ取れればどんなものでも構わない。
また、本発明に係る波長可変光源においては、第1の光増幅器への注入電流を調整する第1の電流調整機構と、第2の光増幅器への注入電流を調整する第2の電流調整機構をさらに設け、各光増幅器への注入電流を調整することにより、第1の光増幅器から出力されたレーザ光及び第2の光増幅器から出力されたレーザ光の強度をそれぞれ独立して所望の値に調整可能なように構成してもよい。また、第1の電流調整機構及び第2の電流調整機構により、第1の光増幅器から出力されたレーザ光の光強度と第2の光増幅器から出力されたレーザ光の光強度とが同一となるように、第1及び第2の光増幅器への注入電流を調整してもよい。
多値変調用トランシーバ 100
光受信部 110
90度光ハイブリッド回路 111
受光器 112
偏波分波器 PBS
受信用波長可変光源 LO
デジタル信号処理部 120
アナログ・デジタル変換部 ADC
光送信部 130
送信用波長可変光源 LD
変調器 131
波長可変光源 200、300、400、500
光増幅部 210、310
波長可変光源部 220、320、420、520
前側ミラー部 221、421
後側ミラー部 222、422
位相調整部 223、423
光利得部 224、424
DFBレーザ 321、521
光合波器 322
第1の光増幅部 410、510
第2の光増幅部 430、530
第1の光合波器 522
第2の光合波器 523

Claims (6)

  1. 一方の出力端から第1のレーザ光を出力し、他方の出力端から第2のレーザ光を出力する波長可変光源部と、
    前記第1のレーザ光を受光して増幅し、当該増幅した第1のレーザ光を出力する第1の光増幅器と、
    前記第2のレーザ光を受光して増幅し、当該増幅した第2のレーザ光を出力する第2の光増幅器と、
    を備えたことを特徴とする波長可変光源。
  2. 前記第1のレーザ光及び前記第2のレーザ光は、波長が同一であることを特徴とする請求項1に記載の波長可変光源。
  3. 前記第1の光増幅器への注入電流を調整する第1の電流調整機構と、
    前記第2の光増幅器への注入電流を調整する第2の電流調整機構と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の波長可変光源。
  4. 前記第1の電流調整機構及び前記第2の電流調整機構は、前記増幅した第1のレーザ光の光強度と前記増幅した第2のレーザ光の光強度とが同一となるように、前記第1の光増幅器及び前記第2の光増幅器への注入電流をそれぞれ調整することを特徴とする請求項3に記載の波長可変光源。
  5. 前記波長可変光源部は、分布帰還型半導体レーザ又は分布反射型半導体レーザであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の波長可変光源。
  6. 前記波長可変光源部は、
    複数の半導体レーザをアレイ状に並べた半導体レーザアレイと、
    前記複数の半導体レーザの各々の一方の出力端に接続され、前記複数の半導体レーザの各々の前記一方の出力端から出力された光を合波して前記第1のレーザ光を出力する第1の光合波器と、
    前記複数の半導体レーザの各々の他方の出力端に接続され、前記複数の半導体レーザの各々の前記他方の出力端から出力された光を合波して前記第2のレーザ光を出力する第2の光合波器と、
    を含み、
    前記半導体レーザは、分布帰還型半導体レーザ又は分布反射型半導体レーザであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の波長可変光源。
JP2013232986A 2013-11-11 2013-11-11 波長可変光源 Pending JP2015095513A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013232986A JP2015095513A (ja) 2013-11-11 2013-11-11 波長可変光源

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013232986A JP2015095513A (ja) 2013-11-11 2013-11-11 波長可変光源

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015095513A true JP2015095513A (ja) 2015-05-18

Family

ID=53197734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013232986A Pending JP2015095513A (ja) 2013-11-11 2013-11-11 波長可変光源

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015095513A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015122352A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 三菱電機株式会社 波長可変光源、波長可変光源モジュール、および光集積素子
JPWO2017006515A1 (ja) * 2015-07-09 2018-05-31 日本電気株式会社 プラガブル光モジュール及び光通信システム
JP2018206901A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 日本電信電話株式会社 光送信機
WO2021162064A1 (ja) * 2020-02-12 2021-08-19 古河電気工業株式会社 レーザ装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012156336A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光集積回路
JP2014236420A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光源モジュール、および光送受信装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012156336A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光集積回路
JP2014236420A (ja) * 2013-06-04 2014-12-15 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光源モジュール、および光送受信装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015122352A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 三菱電機株式会社 波長可変光源、波長可変光源モジュール、および光集積素子
JPWO2017006515A1 (ja) * 2015-07-09 2018-05-31 日本電気株式会社 プラガブル光モジュール及び光通信システム
US10890726B2 (en) 2015-07-09 2021-01-12 Nec Corporation Pluggable optical module and optical communication system
JP2022020662A (ja) * 2015-07-09 2022-02-01 日本電気株式会社 プラガブル光トランシーバ及び光通信システム
US11606144B2 (en) 2015-07-09 2023-03-14 Nec Corporation Pluggable optical module and optical communication system
JP7342922B2 (ja) 2015-07-09 2023-09-12 日本電気株式会社 プラガブル光トランシーバ及び光通信システム
US11899256B2 (en) 2015-07-09 2024-02-13 Nec Corporation Pluggable optical module and optical communication system
JP2018206901A (ja) * 2017-06-01 2018-12-27 日本電信電話株式会社 光送信機
WO2021162064A1 (ja) * 2020-02-12 2021-08-19 古河電気工業株式会社 レーザ装置
JP7433957B2 (ja) 2020-02-12 2024-02-20 古河電気工業株式会社 レーザ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Coldren et al. High performance InP-based photonic ICs—A tutorial
US6008675A (en) Polarization-mode selective semiconductor laser with a bending channel stripe, apparatus including the same and optical communication system using the same
JP2017098362A (ja) 光集積素子及び光通信装置
US6252895B1 (en) Distributed feedback semiconductor laser in which light intensity distributions differ in different polarization modes, and driving method therefor
US9054492B2 (en) Light-emitting device having photon-lifetime modulation
KR102021278B1 (ko) 반사형 파장무의존 광원
WO2013069483A1 (ja) 集積型半導体レーザ素子
JP2015094812A (ja) 波長可変光源
Simoyama et al. 50-Gbps direct modulation using 1.3-μm AlGaInAs MQW distribute-reflector lasers
US9071038B2 (en) Segmented distributed feedback laser
JP2015095513A (ja) 波長可変光源
JP6320192B2 (ja) 波長可変光源および波長可変光源モジュール
Suematsu et al. Single-mode semiconductor lasers for long-wavelength optical fiber communications and dynamics of semiconductor lasers
JP6173206B2 (ja) 光集積素子
US8594469B2 (en) Optical amplifier
Simoyama et al. 40-Gbps transmission using direct modulation of 1.3-μm AlGaInAs MQW distributed-reflector lasers up to 70° C
JP3270626B2 (ja) 直接偏波変調光源制御方法及び集積半導体装置の駆動方法
Zhang et al. Widely tunable electro-absorption modulated V-cavity laser
Yin et al. Laser diode comb spectrum amplification preserving low RIN for WDM applications
Ackerman et al. Telecommunication lasers
US20240047941A1 (en) Wavelength Tunable Optical Transmitter
Yamamoto et al. AlGaInAs based photonic devices for high-speed data transmission
US20210234332A1 (en) Optical Transmitter and Multi-Wavelength Optical Transmitter
JP2017083594A (ja) 光結合器、波長可変光源及び波長可変光源モジュール
JP3387722B2 (ja) 半導体レーザ装置及びそれを用いた光通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161011

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170404