JP2980703B2 - スイングアーム式動弁装置 - Google Patents

スイングアーム式動弁装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4サイクルエンジンに
採用されるスイングアーム式動弁装置に関し、特に低速
時と高速時とで作動するスイングアームを切り換えるよ
うにした場合の切換機構の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンに採用される動弁装
置として、従来例えばスイングアーム式のものがある。
この方式の動弁装置は、スイングアームの基端をピボッ
トで枢支するとともに先端をバルブステムに当接させ、
上記スイングアームをカムで押圧するように構成されて
いる。このスイングアーム式動弁装置では、カムの回転
に伴ってスイングアームがピボットを支点として揺動
し、これによりバルブが吸気口を開閉し、その結果混合
気がシリンダ内に吸入される。ここで上記混合気の量は
上記バルブの開閉時間及び該バルブのリフト高さ等で決
定される。ところで、エンジンの低速回転時と高速回転
時とでは混合気の適量が異なり、従って最適なバルブの
開閉時間及びバルブのリフト高さも低速回転時と高速回
転時とで異なる。そこで、従来、例えば特開昭60-24331
0 号公報に記載されているように、上記バルブのリフト
高さを低速回転時と高速回転時とで変えることができる
ようにしたものがある。これは上記スイングアームの基
端を枢支する第1ピボットとは別に、該スイングアーム
のバルブ側部分を枢支する第2ピボットを設けたもので
ある。この第2ピボットは油圧シリンダ機構によって昇
降可能になっている。上記公報記載の従来装置では、エ
ンジンの低速回転時は、第1ピボットでスイングアーム
を支持し、高速回転時は第2ピボットでスイングアーム
を支持する。これにより高速回転時は低速回転時よりバ
ルブのリフト高さが大きくなり、多量の混合気を上記シ
リンダに供給することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでエンジン性能
を低速から高速まで広範囲に渡って向上させるには、上
記従来公報に記載されているように低速時と高速時とで
バルブのリフト量を変えるだけでなく、バルブの開閉タ
イミングも変えることが望ましい。そのためには、上記
スイングアーム,ピボット及びカムをそれぞれ低速用と
高速用とで構成し、高速回転時と低速回転時とで高速用
ピボットを固定,非固定にすることにより作動するスイ
ングアームを切り換えることが考えられる。ところが上
記スイングアームを切り換える方法を採用した場合、そ
の機構の如何によっては構造が複雑になったり、作動し
ていないピボットとスイングアームとの打音等が騒音の
原因となったりすることが懸念される。本発明は上記従
来の状況に鑑みてなされたもので、構造の複雑化を回避
し、かつ騒音を低減しながらエンジンの低速回転時と高
速回転時とでバルブのリフト量及び開閉タイミングの両
方を切り換えることのできるスイングアーム式動弁装置
を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、スイングアー
ムの基端をラッシュアジャスタで枢支するとともに先端
をバルブステムに当接させ、上記スイングアームをカム
で押圧するようにしたスイングアーム式動弁装置におい
て、上記スイングアーム,ラッシュアジャスタ,及びカ
ムをそれぞれ低速用と高速用とで構成するとともに、該
各スイングアームの先端同士を互いに回動自在に連結
し、上記各ラッシュアジャスタを、シリンダ内にピスト
ンを挿入するとともに、該ピストンをこれの先端が上記
各スイングアームの基端に隙間無く当接するよう外方に
付勢する付勢手段を設けた構造とし、上記高速用スイン
グアームのアーム比(高速用カムノーズ当接点からバル
ブステム当接点までの距離Lo /高速用ラッシュアジャ
スタによる枢支点から高速用カムノーズ当接点までの距
離L)を低速用スイングアームのアーム比(低速用カム
ノーズ当接点からバルブステム当接点までの距離Lo /
低速用ラッシュアジャスタによる枢支点から低速用カム
ノーズ当接点までの距離L′)より大きく設定し、高速
用スイングアームの高速用カムとの当接点に該高速用カ
ムが摺接するスリッパを設け、低速用スイングアームの
低速用カムとの当接点に該低速用カムが転接するローラ
を回転自在に配設し、上記何れか一方のラッシュアジャ
スタのピストンのみに油圧を作用させる油圧制御機構を
設けたことを特徴としている。
【0005】
【作用】本発明に係るスイングアーム式動弁装置によれ
ば、低速時には低速用ラッシュアジャスタのピストンが
固定され、低速用スイングアームが低速用カムで揺動駆
動され、これによりバルブは低速用スイングアームのア
ーム比及び低速用カムノーズの形状に応じたバルブリフ
ト量及び開閉タイミングで吸気口を開閉することとな
る。また高速時には高速用ラッシュアジャスタのピスト
ンが固定され、これによりバルブは高速用スイングアー
ムのアーム比及び高速用カムノーズの形状に応じたバル
ブリフト量及び開閉タイミングで吸気口を開閉する。そ
して本発明では、高速用スイングアームのアーム比を低
速用スイングアームのアーム比より大きく設定したの
で、バルブリフト量の可変幅は、カムノーズの高さによ
る可変幅に上記アーム比による可変幅を加えたものとな
り、バルブリフト量の可変幅を大きくすることができ、
従ってその選択上の自由度を拡大できる。また高速用ス
イングアームの高速用カムとの当接点にスリッパを設
け、低速用スイングアームの低速用カムとの当接点にロ
ーラを回転自在に配設したので、バルブリフト量が大き
くカムノーズ・スイングアーム間応力が大きくなる高速
回転時においては、高速用カムノーズが曲率半径の大き
いスリッパに摺接するようになっていることから、該高
速回転時におけるカムノーズ・スイングアーム間応力の
増加を抑制でき、低速回転時における該応力に均衡させ
ることができる。さらにまた本発明では、低速用,高速
用の何れか一方のラッシュアジャスタのピストンのみに
油圧を作用させることによって低速,高速の切換を行う
構造を採用したので、切り換え動作が容易確実であり
る。またラッシュアジャスタはシリンダ内にピストンを
ばね等で付勢して挿入しただけの構造であるから構造が
簡単である。また非作動側のラッシュアジャスタのピス
トンは上記付勢力でもって隙間無くスイングアームに当
接しているので、打音が生じることもなく、騒音を低減
できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図について説明す
る。図1ないし図8は本発明の一実施例によるスイング
アーム式動弁装置を説明するための図であり、図1はス
イングアーム式動弁装置の側面図、図2はスイングアー
ム式動弁装置の平面図、図3は図2のIII −III 線断面
図、図4はラッシュアジャスタの縦断面図、図5は切換
装置の平面図、図6は該装置を備えたエンジンのシリン
ダヘッド部分の断面図、図7は排気バルブ,吸気バルブ
のリフト曲線図、図8は切り換えポイントを示す図であ
る。
【0007】図において、1は本実施例装置を備えた4
サイクル4バルブエンジンであり、該エンジン1は、ピ
ストン3が摺動自在に挿入されたシリンダブロック2の
上面にシリンダヘッド4を積層締結し、該シリンダヘッ
ド4の上面をヘッドカバー5で覆った構成のものであ
る。
【0008】上記シリンダヘッド4の下面には燃焼室6
が形成されており、該燃焼室6には、上記シリンダヘッ
ド4の左,右壁面に開口する吸気通路8,排気通路7が
それぞれ連通している。また上記燃焼室6には上記吸気
通路8,排気通路7の吸気口8a,排気口7aがそれぞ
れ気筒当たり2つづつ開口しており、該各吸,排気口8
a,7aには吸気,排気バルブ14,13のバルブヘッ
ド14b,13bが位置している。また該各吸気,排気
バルブ14,13のバルブステム14a,13aは上方
に延び、上記燃焼室6の中央に配置された点火プラグ9
を挟むように形成されたカム室10a,10b内に突出
している。また上記各バルブステム14a,13aの先
端部に装着されたリテーナ46,47と上記カム室10
a,10bに形成されたばね座10cとの間にはバルブ
スプリング48が介設されており、これにより上記各バ
ルブ13,14は閉方向に付勢されている。
【0009】上記カム室10a,10b内にはそれぞれ
吸気用動弁装置11,排気用動弁装置12が配設されて
いる。該吸気用動弁装置11,排気用動弁装置12は、
それぞれ吸,排気用スイングアーム15,16の基端を
吸,排気用ラッシュアジャスタ44,45で枢支すると
ともに、該スイングアーム15,16の先端を吸,排気
バルブ14,13の上端に当接させ、さらに上記吸,排
気用スイングアーム15,16を吸,排気カム軸17,
18で押圧するように構成されている。
【0010】上記吸気用スイングアーム15は、高速用
アーム21とこれの両側に配設された低速用アーム2
0,22とで構成されている。上記高速用アーム21と
低速用アーム20,22は、その先端部20b,21
b,22b同士が1本のピン23によって回動自在に連
結されており、低速用アーム20,22の上記先端部2
0b,22bの下面が上記吸気バルブ14の上端に当接
している。また各アームの基端20a,21a,22a
には上記ラッシュアジャスタ44で支持される支持穴2
0c,21c,22cがそれぞれ形成されている。上記
低速用アーム20,22は長さは同じであり、それぞれ
の長手方向中央部にはローラ24が回転自在に配設され
ている。また上記高速用アーム21は上記低速用アーム
20,22より短くなっており、その中央部にはスリッ
パ25が固着されている。なお、26は潤滑油通路であ
る。従って本実施形態では、上記高速用スイングアーム
21のアーム比(高速用カムノーズ17a当接点からバ
ルブステム14a当接点までの距離Lo /高速用ラッシ
ュアジャスタ44aによる枢支点から高速用カムノーズ
17a当接点までの距離L)は、低速用スイングアーム
20,22のアーム比(低速用カムノーズ17b当接点
からバルブステム14a当接点までの距離Lo /低速用
ラッシュアジャスタ44bによる枢支点から低速用カム
ノーズ17b当接点までの距離L′)より大きく設定さ
れている。
【0011】上記吸気用スイングアーム15を駆動する
カム軸17には、高速用カム17aと、一対の低速用カ
ム17bが形成されており、高速用カム17aは上記高
速用アーム21のスリッパ25に摺接しており、また低
速用カム17b,17bは上記低速用アーム20,22
のローラ24,24に転接している。
【0012】また上記ラッシュアジャスタ44は高速用
アジャスタ44aとこれの両側に配置された低速用アジ
ャスタ44b,44bとで構成されており、後述するそ
れぞれの支持ピストン31に形成された支持部31aが
上記高速用アーム21,低速用アーム20,22の支持
穴21c,20c,22cを支持している。上記低速
用,高速用アジャスタ44b,44aは、シリンダ30
と、該シリンダ30内に摺動自在に挿入された支持ピス
トン31と、上記シリンダ30の下部に固着された切換
弁29とから構成されている。高速用ラッシュアジャス
タ44aを示す図4において上記シリンダ30は、上部
にピストン導出孔30aが、下部には油穴30bがそれ
ぞれ形成された円筒状のものである。上記支持ピストン
31は、内部が空洞になった棒状のもので、外方に突出
する上端部にはピボット部31aが形成されており、該
ピボット部31aが上記各支持穴20c〜22cを支持
する。また上記シリンダ30の底面と支持ピストン31
の下端面との間にばね32が介在されており、これによ
り該支持ピストン31は上端位置に付勢され、かつ上記
支持穴20c〜22cの内面に隙間なく当接している。
また上記シリンダ30の高さ方向中程にはピストン31
の内部に潤滑油を導入するオイル導入孔30cが形成さ
れており、該ピストン31内に導入されたオイルはオイ
ル通路31bを通ってスイングアーム15の支持穴20
c〜22cに供給される。なお、50は上記オイル導入
孔30cに潤滑油を供給するオイル供給通路である。
【0013】上記切換弁29は弁シリンダ29aと、該
弁シリンダ29aに摺動自在に挿入された弁ピストン2
9bと、該弁ピストン29bと上記弁シリンダ29aと
の間に介在されたばね29dとから構成されている。上
記弁シリンダ29aの上部には油穴29gが形成され、
該油穴29gは上記油穴30bと連通している。また上
記弁シリンダ29aの下部には高圧用油穴29e,低圧
用油穴29fが形成されている。29cは上記弁シリン
ダ29aの開口部を閉塞する蓋である。なお、低速用ア
ジャスタ44bは、切換弁29部分が図示のものと左右
対称になっている。
【0014】上記シリンダヘッド4の高速,低速用アジ
ャスタ44a,44bの下方部分には油路33〜35が
クランク軸方向に延びるよう形成されている。上記高圧
用アジャスタ44aの高圧用油穴29eは油路33と連
通し、低圧用油穴29fは油路34と連通している。ま
た低圧用アジャスタ44bの高圧用,低圧用油穴29
e,29fはそれぞれ油路35,34と連通している。
なお、油路34は油だまりに開放されている。
【0015】そして上記油路33,35の一端は油圧ポ
ンプに接続されており、他端は該油路33,35の開閉
を行う切換装置36に連結されている。該切換装置36
は、常時低圧に保持されたハウジング39と、該ハウジ
ング39内に嵌着されたシリンダ40と、該シリンダ4
0内に摺動自在に挿入されたピストン41と、該ピスト
ン41を図示左方に付勢するばね43と上記ハウジング
39に取り付けられ、そのピストンロッド42aが上記
ピストン41に当接しているソレノイド42とから構成
されている。上記油路33,35は上記シリンダ40に
形成された穴37,38及びピストン41の穴41b,
41aを介して上記ハウジング39内に連通可能になっ
ている。ソレノイド42がオフすると上記ピストン41
が図示位置に位置し、これにより油路33が高圧に保持
されるとともに油路35が解放され、またソレノイド4
2がオンするとピストン41が前進し、油路35が高圧
に保持され、油路33が解放される。
【0016】次に本実施例の作用効果について説明す
る。エンジンの高速回転時には、上記切換装置36のソ
レノイド42がオフし、ピストン41は図示位置に位置
する。これによりピストン41が上記油路33を閉じる
ことから該油路33内が高圧になり、この油圧によって
高圧用アジャスタ44aの弁ピストン29bが前進して
上記油穴29gを閉じる。その結果、シリンダ30と支
持ピストン31の間に充填されていたオイルの流出が阻
止され、該高圧用アジャスタ44aのピストン31が固
定され、そのピボット部31aが高速用アーム21を確
実に支持することとなる。またこのとき低圧用アジャス
タ44bは、油路35が解放されることからその油穴2
9gが開となり、そのピストン31はばね32の付勢力
のみでもって低速用アーム20,22を支持することと
なる。従って上記吸気用スイングアーム15、ひいては
吸気バルブ14は、高速用カム17aの形状及び高速用
アーム21のアーム長に応じたリフト量及び開閉タイミ
ングで吸気口8aを開閉することとなる。
【0017】一方、低速回転時にはソレノイド42がオ
ンし、上記ピストン41を前進させ上記油路33を開く
とともに油路35を閉じる。すると油路33の圧力が下
がるとともに油路35の圧力が上昇する。これにより高
速用アジャスタ44aにおいては、上記弁ピストン29
bがばね29dで押されて上記油穴29gを開き、上記
シリンダ30と支持ピストン31との間にあるオイルを
開放して支持ピストン31をフリーにする。一方低速用
アジャスタ44bにおいては弁ピストン29bが油圧2
9gを閉じ、これにより低速用アジャスタ44bのピス
トン31が固定され、吸気用スイングアーム15は低速
用カム17b,低速用アーム20,22に応じて揺動
し、吸気バルブ14を駆動する。
【0018】図8は、本実施例エンジンにおける切り換
えポイントを示す図である。即ち、本実施例では負荷が
低いほどエンジン回転速度が高くなってから高速側に切
り換え、負荷が高いほどエンジン回転速度が低いうちに
高速側に切り換える。図7は本実施例エンジンにおける
バルブリフト量及び開閉タイミングを示す図である。同
図からも明らかなように本実施例では、高速側に切り換
えることにより、バルブリフト量が低速時よりも大きく
なるとともに、その開,閉タイミングがそれぞれ進角,
遅角し、吸,排気バルブの両方が開くオーバーラップ期
間が長くなっている。
【0019】このように本実施例のスイングアーム式動
弁装置によれば、スイングアーム,ラッシュアジャス
タ,及びカムをそれぞれ低速用と高速用とで構成すると
ともに、該各低速用,高速用アジャスタ44b,44a
を油圧で切り換えるようにしたのでバルブリフト量及び
開閉タイミングの両方を低速時と高速時とで切り換える
ことができ、エンジン運転状態に適した吸気制御ができ
る。また本実施例では、ラッシュアジャスタとして、シ
リンダ30内にピストン31を挿入した構造とし、該ピ
ストン31に作用させるオイルを封じ込め、あるいは解
放することによって切り換えるようにしたので、低速時
と高速時とにおける切り換えが容易確実であり、かつ構
造が簡単である。また、非作動側のスイングアームに対
しては、ピストン31のピボット部31aがばね32の
付勢力でもって隙間なく当接するので、該部分における
打音が生じることはなく、それだけエンジン騒音を低減
できる。
【0020】また上記実施例では低速用アームと高速用
アームとを1本のピン23で連結したが、これは左,右
に2分割された短い2本のピンで連結しても良い。これ
により軽量化が図れる。
【0021】以上のように本発明に係るスイングアーム
式動弁装置によれば、高速用スイングアームのアーム比
(Lo /L)を低速用スイングアームのアーム比(Lo
/L′)より大きく設定したので、低速回転時と高速可
変時におけるバルブリフト量の可変幅を、カムノーズの
高さによる可変幅に上記アーム比による可変幅を加えた
ものとして大きくすることができ、また、高速用スイン
グアームの高速用カムとの当接点にスリッパを設け、低
速用スイングアームの低速用カムとの当接点にローラを
回転自在に配設したので、高速回転時におけるカムノー
ズ・スイングアーム間応力の増加を抑制でき、低速回転
時における該応力に均衡させることができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるスイングアーム式動弁
装置の側面図である。
【図2】上記スイングアーム式動弁装置の平面図であ
る。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】上記実施例装置のラッシュアジャスタの縦断面
である。
【図5】上記実施例装置の切換装置の平面図である。
【図6】上記実施例エンジンのシリンダヘッド部分の断
面図である。
【図7】上記実施例装置の排気バルブ,吸気バルブのリ
フト曲線図である。
【図8】上記実施例装置の切換ポイントを示す図であ
る。
【符号の説明】
14a バルブステム 17a 高速用カム 17b 低速用カム 20,22 低速用スイングアーム 20a,21a,22a スイングアームの基端 20b,21b,22b スイングアームの先端 21 高速用スイングアーム 23 連結ピン 30 シリンダ 31 支持ピストン(ピストン) 32 付勢ばね 36 切換装置(油圧制御機構) 44a 高速用ラッシュアジャスタ 44b 低速用ラッシュアジャスタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイングアームの基端をラッシュアジャ
    スタで枢支するとともに先端をバルブステムに当接さ
    せ、上記スイングアームをカムで押圧するようにしたス
    イングアーム式動弁装置において、上記スイングアー
    ム,ラッシュアジャスタ,及びカムをそれぞれ低速用と
    高速用とで構成するとともに、該各スイングアームの先
    端同士を互いに回動自在に連結し、上記ラッシュアジ
    ャスタを、シリンダ内にピストンを挿入するとともに、
    該ピストンをこれの先端が上記各スイングアームの基端
    に隙間無く当接するよう外方に付勢する付勢手段を設け
    た構造とし、上記高速用スイングアームのアーム比(高
    速用カムノーズ当接点からバルブステム当接点までの距
    離Lo /高速用ラッシュアジャスタによる枢支点から高
    速用カムノーズ当接点までの距離L)を低速用スイング
    アームのアーム比(低速用カムノーズ当接点からバルブ
    ステム当接点までの距離Lo /低速用ラッシュアジャス
    タによる枢支点から低速用カムノーズ当接点までの距離
    L′)より大きく設定し、高速用スイングアームの高速
    用カムとの当接点に該高速用カムが摺接するスリッパを
    設け、低速用スイングアームの低速用カムとの当接点に
    該低速用カムが転接するローラを回転自在に配設し、
    記何れか一方のラッシュアジャスタのピストンのみに油
    圧を作用させる油圧制御機構を設けたことを特徴とする
    スイングアーム式動弁装置。
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