JP2980671B2 - 段葺屋根のけらば部構造 - Google Patents

段葺屋根のけらば部構造

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築物の屋根を段葺状の屋根材と断熱材、防
音材等の裏打材を用いて葺成した際の妻側のけらば部の
構造に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、段葺状の屋根材を用いた屋根におけるけらば部
は、屋根材の化粧面の端部を一段ずつ下方へ折り込
み、けらばを被覆する構造、あるいは特開昭62−2960
47号公報、実公昭62−6176号公報の役物を用いた構造
がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、においては現場にて屋根材を1段ず
つ加工しなければならず、かつ、加工した部分が外部に
露出するため、美観性を得るには施工に熟練を要する不
利があった。またにおいてはけらば唐草と捨板、上面
カバー材、側面カバー材の4部材を必要とするため工程
が多くなる不利があった。またにおいては、断面コ字
状の挿入凹部に瓦端部を挿入するものであり、段葺状の
屋根材のときは、けらば役物と屋根材間に空隙ができ、
防水性の面での不利があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこのような点に鑑みて成されたものであり、
けらば用の役物として水平な固定部と、固定部の一端縁
を上方にほぼ垂直に形成した係止溝と係止突起を有する
係止部と、係止部と同じ端縁を下方へ突出したカバー部
と、固定部の途中を係止部と同じ方向に突出したガイド
片とからなる断面形状の長尺状の敷目板と、少なくとも
屋根材の化粧面と略同一形状の化粧面部と化粧面部の幅
方向の一端縁に下方へ突出した側面カバー片と、化粧面
部の幅方向の途中に下方へ突出した下端に係合突起を有
する差込縁とからなる化粧キャップとの2部材からなる
ものを用い、垂木、野地板等からなる屋根下地のけらば
部端面に敷目板を、側面カバー片を接触させながら固定
部を固定具にて固定し、裏打材をガイド片に当接させな
がら屋根材を葺成し、かつ、屋根材の化粧面の端縁を敷
目板のガイド片より係止部側に突出して葺成し、少なく
ともこの屋根材の端縁を化粧キャップの化粧面部で被覆
するように化粧キャップの差込縁を敷目板の係止部に嵌
合、係止しながら固定することにより、施工性、美観
性、防水性を向上したけらば部構造を提案するものであ
る。
〔実施例〕
以下に図面を用いて本発明に係る段葺屋根のけらば部
構造について詳細に説明する。第1図(a)、(b)は
上記段葺屋根のけらば部構造の代表的一例を示す説明図
で、Aは屋根下地、Bは敷目板、Cは裏打材、Dは屋根
材、Eは化粧キャップ、Fは固定具である。さらに説明
すると、屋根下地Aは、例えば母屋、垂木、野地板、上
り淀、破風板等からなり、また必要に応じて野地板上に
アスファルトフェルト等の防水シートを配設したもので
ある。敷目板Bは化粧キャップEと共にけらば役物とし
て用いられるものであり、第2図に示すような断面形状
の長尺体である。すなわち、敷目板Bは金属板(カラー
鋼板、アルミニウム板、塩ビ鋼板、ステンレス板、サン
ドイッチ鋼板、クラッド鋼板等)、あるいは合成樹脂板
をロール成形、プレス成形等によって、もしくは金属材
料、合成樹脂材料を押出成形、射出成形等して形成した
長尺体であり、屋板において妻側けらばの防水敷目板、
および化粧キャップEの係止材として機能するものであ
る。すなわち敷目板Bは第2図に示すようにその断面形
状が水平な固定部1と、固定部1の一端縁を垂直上方に
突出した係止部2と、係止部2と反対を下方に突出した
カバー部5と、係止部2と固定部1の他端縁との中間を
上方に突出したガイド片6とからなり、また係止部2は
断面略U字状の係止溝3と、係止溝3の内側に少なくと
も1つ以上設けた係止突起4とからなる形状としたもの
である。さらに説明を加えると、固定部1は、第1図
(a)、(b)に示すように釘等の固定具Fによって屋
根下地Aに敷目板Bを固定する部分であり、カバー部5
は屋根下地Aのけらば部の妻部側面を被覆するものであ
り、かつ、敷目板Bを配設する際の位置決めガイドとし
て機能するものである。なお、図示しないが必要に応じ
てカバー部5も固定具Fにより屋根下地Aに固定するこ
とも可能である。またガイド片6は、断熱材、防音材、
吸音材、防火材、バックアップ材として用いる裏打材C
を敷設する際に、裏打材Cと係止部2とを接触させない
ようにするガイドとして機能すると共に、係止部2とガ
イド片6により樋状の流水溝6aを形成し、化粧キャップ
Eで屋根材Dを被覆している部分から、万一水が浸入し
ても、屋根下地Aに触れることなく、速やかに軒方向へ
排水することができるようにするためのものである。さ
らに係止部2は作業性の向上、危険性を回避するため、
化粧キャップEを上方より嵌合させるためのものであ
る。なお、係止突起4は、化粧キャップEの差込縁9に
設けた係合突起10により、係合溝3のどちらの面に設け
てもよいものである。裏打材Cは、例えばシージングボ
ード、シージングインシュレーションボード、ロークウ
ールボード、スチレンボード等のフォーム板、合板等、
およびこれらの複合体であり、板状、あるいは断面楔状
のものである。この裏打材Cは屋根材Dのバックアップ
材として機能し、また断熱材、防音材としても機能する
ものである。屋根材Dは各種金属板を、例えば第3図に
示すように成形したものであり、長尺あるいは定尺の段
葺状のものである。化粧キャップEは第4図(a)、
(b)に示すような短尺体であり、敷目板Aと同様の素
材をロール成形、ベンダー加工、押出成形、プレス成
形、射出成形等して形成したものであり、屋根材Dの化
粧面と略同一の形状である化粧面部7と、化粧面部7の
裏面側へ突出した側面カバー片8、差込縁9とからなる
ものである。すなわち、化粧面部7は第1図(a)、
(b)に示すように屋根材Dの化粧面端部を被覆し、止
水部としてけらば部の防水性に寄与すると共に、美観性
の向上に寄与するものである。また側面カバー片8は化
粧面部7の一端縁を下方へ突出した部分であり、カバー
部5と共に止水材として機能し、また屋根材D、裏打材
Cの木口をも被覆するものである。さらに差込縁9は第
1図(a)のイ−イ線端面図である(b)図に示すよう
に化粧面部7の途中に側面カバー片8とほぼ平行に突出
したものであり、その先端付近の係合突起10により、敷
目板Bの係止溝3に嵌挿した際に係止突起4に係止され
るものである。なお側面カバー片8には図のように化粧
面部7の段差片7a側の端縁には内方、すなわち差込縁9
側へはぜ状に屈曲して形成した係合片11と、また他方端
縁に側面カバー片8の全幅、あるいは一部をそのまま突
出すると共に、外方へ折り返し、段差片7a方向に延長し
た固定兼係止片12を設けることも可能である。この固定
兼係止片12は第1図(a)に示すように、敷目板Aの係
止溝3に化粧キャップEの差込縁9を嵌挿して係止した
後、固定具Fによって敷目板Aのカバー部5上から屋根
下地Aに固定するものであり、化粧キャップEを確実に
固定し、ズレ、剥落を防止するものである。さらに固定
兼係止片12は上段の化粧キャップBの側面カバー片8に
よって被覆されるために側面カバー片8より突出したも
のであり、かつ、上段の化粧キャップBの側面カバー片
8に設けた係合片11とはぜ組みとなって連結し、側面カ
バー片8のバタツキを阻止し、美観性と防水性に寄与す
るものである。なお、固定兼係止片12には必要に応じて
釘孔12aを設けることも可能である。また化粧面部7の
段差片7aと反対側の端縁には表面に略はぜ状となった雨
返し片13を形成する。この雨返し片13は段差片7aと係合
し合うと共に、屋根材の連結部内においても雨返しの機
能を果たすものである。勿論、図では屋根に対し左側の
化粧キャップEを示しているが、右側は左側と対称形状
である。
次に施工例を通し、本発明に係る段葺屋根のけらば部
構造について簡単に説明する。いま第2図、第3図、第
4図(a)、(b)に示すような敷目板B、屋根材D、
化粧キャップEを用い、また裏打材Cとしては板状のも
のを用いて第1図(a)、(b)に示すようなけらば部
を形成すると仮定する。そこで屋根下地A(防水シート
も含む)上の妻側けらば部に敷目板Bのカバー部5を当
接させて固定部1を固定具Fによって固定する。次に裏
打材Cをガイド片6に端部を当接して固定する。次に屋
根材Dを、裏打材C上に、かつ裏打材Cを包み込むよう
にして固定する。この際屋根材Dの端部は第1図(b)
図に示すようにガイド片6よりも突出した位置とし、か
つ、L字状に屈曲し、流水溝6aに垂下するように固定す
る。次に化粧キャップEを、敷目板Bの係止溝3に差込
縁9を挿入することによって固定する。この工程を軒か
ら棟にかけて行えばよいものである。
〔その他の実施例〕 以上説明したのは本発明に係るけらば包みの一例にす
ぎず、第5図(a)〜(o)〜第9図(a)〜(j)に
示す敷目板B、化粧キャップEとすることもできる。す
なわち第5図(a)〜(o)は敷目板Bの変形例を示す
ものであり、(a)〜(j)図は押出成形体、(k)〜
(o)図は板材の加工体である。特に(i)図は固定部
1に軟質プラスチック等からなるパッキング体(図では
ヒレ状であるが角柱状、パイプ状等でもよい)14を添着
した敷目板B、(j)図は係止溝3の係止突起4をプラ
スチックで形成した敷目板Bである。また第6図(a)
〜(l)は第5図(k)〜(o)のように敷目板Bを板
材を屈曲して加工した際の係止突起4を、長さ方向に対
して不連続に形成した場合の係止突起4を抽出して示し
た例である。さらに第7図(a)〜(k)は化粧キャッ
プEの変形例である。また第8図(a)〜(n)、第9
図(a)〜(j)は係合突起10の変形例である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る段葺屋根のけらば部
構造によれば、作業のほとんどを屋根表面側から行う
ことができるため、作業性が向上する。段葺屋根の段
差がけらば部までも通り、美観性が向上する。係止部
とガイド片により流水溝が形成され、かつ、屋根材の端
部をガイド片より突出し、屈曲して垂下させたため、屋
根材表面から浸入した雨水を速やかに排水することがで
き、防水性が向上する。化粧キャップは敷目板の係止
部によって差込縁が係止される構造であり、熟練を要す
ることがない。ガイド片により裏打材の配設位置も決
定することができる。等の効果、特徴がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は本発明に係る段葺屋根のけらば
部構造の代表的一例を示す説明図、第2図、第3図、第
4図(a)、(b)は第1図において用いられた敷目
板、屋根材、化粧キャップを示す説明図、第5図(a)
〜(o)、第6図(a)〜(l)は敷目板の変形例を示
す説明図、第7図(a)〜(k)、第8図(a)〜
(n)、第9図(a)〜(j)は化粧キャップの変形例
を示す説明図である。 A……屋根下地、B……敷目板、C……裏打材、D……
屋根材、E……化粧キャップ、1……固定部、2……係
止部、6……ガイド片、7……化粧面部、9……差込
縁。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂木、野地板等からなる屋根下地に、ボー
    ド状あるいは断面略楔状の裏打材を用いて段葺状に屋根
    材を形成した屋根のけらば部構造において、水平な固定
    部と、該固定部の一端縁に上方にほぼ垂直に形成した係
    止溝と係止突起を有する係止部と、該係止部と同じ端縁
    に下方へ突出したカバー部と、前記固定部の途中に係止
    部と同じ方向に突出したガイド片とからなる断面形状の
    長尺状の敷目板のカバー部を、屋根下地のけらば部端面
    に接触させて固定部を釘等の固定具によって屋根下地に
    固定し、また裏打材の端部を前記ガイド片に略当接しな
    がら屋根材を葺成し、かつ、該屋根材の化粧面端縁はガ
    イド片より係止部側に突出しており、この屋根材の端縁
    を、少なくとも屋根材の化粧面と略同一形状の化粧面部
    と、該化粧面部の幅方向の一端縁を下方へ突出した側面
    カバー片と、化粧面部の幅方向の途中を下方へ突出し下
    端に係合突起を有する差込縁とからなる化粧キャップ
    を、前記敷目板の係止部の係止溝に差込縁を嵌合、係止
    すると共に、化粧面部で屋根材の化粧面を被覆した構造
    とすることを特徴とする段葺屋根のけらば部構造。
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