JP2980117B1 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2980117B1
JP2980117B1 JP10229273A JP22927398A JP2980117B1 JP 2980117 B1 JP2980117 B1 JP 2980117B1 JP 10229273 A JP10229273 A JP 10229273A JP 22927398 A JP22927398 A JP 22927398A JP 2980117 B1 JP2980117 B1 JP 2980117B1
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哲也 山下
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Daikin Kogyo Co Ltd
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 上端側で水平な支軸22回りに回動自在に本
体ケーシング2に取付けられたサービス蓋4に対し、サ
ービス開口5を覆う閉位置で下端側に浮き上がり等を生
じずに安定した固定状態が得られる空気調和機を提供す
る。 【解決手段】 サービス蓋4を閉位置から水平方向にス
ライドさせた固定位置へと移動可能に形成し、サービス
蓋4の下端側におけるスライド方向前方側の側縁に係止
爪12を設けて、サービス蓋4の閉位置から固定位置へ
のスライド移動に伴って上記係止爪12が本体ケーシン
グ2の係止面31の裏面に進入するように形成すると共
に、上記固定位置に位置させたサービス蓋4の下端側に
おけるスライド方向後方側の側縁近傍を固定ねじ6で本
体ケーシング2に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、本体ケーシング
に、例えば据付け時における電源ラインの配線等を行う
ためのサービス開口と、このサービス開口を開閉するサ
ービス蓋とを備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和機には、例えば図6に示すよう
に、その前面右端側にサービス蓋41が固定ねじ42に
よって取付けられている。据付け時には、サービス蓋4
1を外してサービス開口43を開放させ、このサービス
開口43を通して、その内側に設けられている端子盤に
電源ライン等を接続する作業が行われる。ところで、上
記のようにサービス蓋41を取外してサービス開口43
を開放する構成では、取り外した固定ねじ42やサービ
ス蓋41の保管等が必要になって作業が煩雑になる。
【0003】一方、上記のようなサービス蓋の取付構造
としては、図7に示すように、固定ねじを取り外した後
に、サービス蓋41をその右端側を中心に回動させてサ
ービス開口43を開放するような横開きタイプのものも
知られている。しかしながら、この場合には、サービス
開口43前方の作業空間における横方向の広がりが上記
サービス蓋41によって制約され、作業者の手がサービ
ス蓋41に当たる場合が生じて十分な作業性が得られな
い。
【0004】そこで、本願発明者等は、図8(a)
(b)に示すように、サービス蓋51を、その上端側を
中心に上下方向に回動させ、開位置ではこのサービス蓋
51がサービス開口52よりも上方に位置するように構
成した空気調和機を先に提案した(特願平9−3269
9号参照)。この場合、前記した配線接続作業を終了す
ると、同図(a)に示すように、閉位置に位置させたサ
ービス蓋51は、その下端側が固定ねじ53によって本
体ケーシング54に固定される。なお、上記サービス開
口52の内側には、その中央領域に前記端子盤等が配置
されていることから、サービス蓋51下端側の固定に当
たっては、その中央領域を避けて、例えば図のように左
側の端部領域をねじ止めするようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように上下方向に回動させてサービス開口52を開閉す
るサービス蓋51を閉位置で固定するに際し、その下端
側における一方の端部領域をねじ止めしただけでは他方
の端部領域に浮き上がりが生じ易く、このため、この浮
き上がりを生じた領域側から強引にこじ開けるような操
作が行われるおそれがある。この場合に、さらに浮き上
がり方向の変形が大きくなって、内部の配線部分が露出
した状態になるという問題を有している。
【0006】この発明は、上記の問題点を解決するため
になされたものであって、その目的は、サービス開口を
覆うように固定されるサービス蓋に浮き上がり等を生じ
させることなく、本体ケーシングへの安定した固定状態
を保持することが可能であると共に、さらに、サービス
蓋の開閉に当たっての作業性を向上し得る空気調和機を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の空気調
和機は、本体ケーシング2に形成されたサービス開口5
を開閉するサービス蓋4を備え、このサービス蓋4をそ
の上端側で略水平な支軸22によって本体ケーシング2
に取付けて、このサービス蓋4をその下端側がサービス
開口5の開口面から離間した開位置と上記開口面に沿う
閉位置との間で上記支軸22回りに回動可能に形成した
空気調和機であって、上記サービス蓋4を、閉位置から
水平方向にスライドさせた固定位置へと移動可能に形成
し、サービス蓋4の下端側におけるスライド方向前方側
の側縁とこの側縁に対向する本体ケーシング2とに係止
部12と被係止部31とを各々設け、これら係止部12
と被係止部31とが、上記サービス蓋4の閉位置から固
定位置へのスライド移動に伴ってサービス蓋4の開方向
の移動を阻止すべく相互に係合するように形成すると共
に、上記固定位置に位置させたサービス蓋4の下端側に
おけるスライド方向後方側の側縁近傍を本体ケーシング
2に固定する固定手段6を設けていることを特徴として
いる。
【0008】このような構成によれば、サービス蓋4の
下端側は、このサービス蓋4を閉位置から固定位置へと
スライドさせて、スライド方向後方側の側縁近傍を固定
手段6で固定することにより、スライド方向前方側も、
係止部12と被係止部31とが相互に係合して、サービ
ス蓋4の開方向の移動が阻止された状態となる。したが
って、全体にわたって浮き上がり等を生じることなく、
本体ケーシング2への安定した固定状態を保持すること
ができる。しかも、上記の係止部12と被係止部31と
の係合状態は、サービス蓋4をスライドさせるという簡
単な操作に伴って得られるようになっているので、例え
ばこの端部側もねじ止めする構成等に比べ、全体的な作
業が簡単になって作業性が向上する。
【0009】請求項2の空気調和機は、上記サービス蓋
4を閉位置から開位置に回動させたときに、このサービ
ス蓋4の自由落下による下方への回動を規制する規制手
段を設けていることを特徴としている。
【0010】このような構成によれば、サービス蓋4を
上方へと回動させてサービス開口5を開放状態とする場
合においても、サービス蓋4が所定の開位置に達する
と、規制手段によって下方への回動が規制されて上記開
位置で保持される。したがって、サービス開口5の前方
に十分な作業空間が確保されると共に、作業中にサービ
ス蓋4が落ちてくることもないので、前記した配線作業
などの作業も容易に行うことができる。
【0011】請求項3の空気調和機は、上記サービス蓋
4及び本体ケーシング2のいずれか一方に上記支軸22
を、他方に、この支軸22に外嵌される掛合部8をそれ
ぞれ設け、上記支軸22の外周面の一部に開位置保持面
22bを形成すると共に、上記掛合部8に、開位置に位
置させたときの上記サービス蓋4の自由落下による回動
を阻止すべく上記開位置保持面22bに係合する係合面
8bを設けて、これら開位置保持面22bと係合面8b
とで上記規制手段を形成していることを特徴としてい
る。
【0012】このように、サービス蓋4の上端側を本体
ケーシング2に回動自在に取付けるための支軸22と、
これに外嵌させる掛合部8とに、開位置保持面22b
と、これに係合する係合面8bとを各々設けることで、
サービス蓋4を開位置で保持するための専用の部材を別
途設ける必要がないので、全体の構成がより簡素なもの
となり、また、より低コストで構成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この発明の空気調和機の具
体的な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明
する。
【0014】図2には、セパレート形空気調和機におけ
る壁掛け形の室内機1を示している。この室内機1は、
同図(a)に示すように、本体ケーシング2の前面に前
面パネル3を設けて構成され、この前面パネル3は、本
体ケーシング2の前面に沿ってほぼ垂直な状態で保持さ
れる閉位置から、下端側を手前に引いて上端部を中心に
上方に回動させる操作を行うことによって、同図に示す
傾斜した開位置に移動させて保持し得るように構成され
ている。
【0015】そして、本体ケーシング2の前面右端側
に、サービス蓋4が取付けられている。このサービス蓋
4は、本体ケーシング2の前面とほぼ面一状の状態で固
定された同図(a)に示す固定位置から、その上端部を
中心に上方に回動させて、同図(b)に示す開位置、す
なわち、本体ケーシング2に形成されたサービス開口5
を開放した位置に移動させて保持し得るように構成され
ている。なお、サービス開口5内には、図示してはいな
いが、電源ラインを接続するための端子盤等が配置され
ている。室内機1の壁面への据付け時に、上記サービス
開口5を通して電線接続作業等が行われ、この作業終了
後に、サービス蓋4は後述する操作で上記固定位置に戻
され、固定ねじ(固定手段)6によって本体ケーシング
2に固定される。
【0016】サービス蓋4は、図3(a)に示すよう
に、縦長の略長方形の面板部7を備えている。この面板
部7の上縁には、その右端部と、中心よりもやや左側の
部位との二箇所に、掛合部8・8がそれぞれ上方への突
出形状で形成されている。また、面板部7における左下
側の部位にねじ挿通孔9が穿設され、その上方に、同図
(b)に示すような小径状の突起10が形成されてい
る。なお、上記掛合部8・8は、同図に示されているよ
うにそれぞれ円弧状に形成されているが、その詳細形状
については後述する。
【0017】一方、面板部7の右側縁には、その上下方
向中途位置から下側に、面板部7と直交する方向に裏面
側(同図(b)において右側)に延びる側壁部11が所
定の範囲にわたって形成され、この側壁部11の下側
に、同図(a)に示すように、面板部7の右側縁から右
方に突出する係止爪(係止部)12が形成されている。
この係止爪12は、同図(c)に示すように、面板部7
の裏面側に設けられ、この面板部7の表面に対して段差
状に形成されている。
【0018】なお、面板部7と係止爪12との各裏面側
には、係止爪12を補強するための補強部13が、これ
ら面板部7および係止爪12からの垂下形状で設けられ
ている。一方、前記ねじ挿通孔9の形成部位には、面板
部7の裏面側を円板状に下方に突出させた円形厚肉部1
4が設けられている。
【0019】図4には、前記本体ケーシング2における
上記サービス蓋4の取付部を示している。この取付部に
おける前記サービス開口5は、その上下方向の寸法が、
同図(a)中二点鎖線で示す上記サービス蓋4の面板部
7とほぼ同一にして形成されている。
【0020】このサービス開口5を囲う上縁部には、サ
ービス蓋4の前記掛合部8・8に各々対応する二箇所
に、サービス開口5から上方に矩形状に凹入する上方切
欠部21・21が設けられ、これら上方切欠部21・2
1内に、それぞれ、軸心が略水平な支軸22・22が各
々設けられている。後述するように、サービス蓋4の掛
合部8・8をこれら支軸22・22に外嵌させて、この
サービス蓋4の取付けが行われる。なお、各上方切欠部
21の幅寸法WFUは、サービス蓋4の掛合部8の幅寸法
SUよりも所定の寸法ΔWだけ広く形成されている。
【0021】サービス開口5の右側には、本体ケーシン
グ2における右端側の枠部(以下、ケーシング枠部とい
う)23が所定幅で設けられている。なお、このケーシ
ング枠部23における前記サービス蓋4の前記側壁部1
1に対応する高さ領域は、紙面奥側に凹入させた凹入部
24として形成され、この凹入部24に、ノーヒューズ
ブレーカ(図示せず)等が取付けられるようになってい
る。また、その下側には、前記した前面パネル3を閉位
置に位置させたときに、この前面パネル3に設けられた
係止片(図示せず)が嵌入して掛合する係止具25を内
部に備えたパネル保持部26が設けられている。
【0022】一方、サービス開口5の左側には、このサ
ービス開口5の上下方向全体にわたって延びる左側受け
面27が形成されている。この左側受け面27は、本体
ケーシング2の表面に対して、サービス蓋4の面板部7
の厚さ寸法だけ背面側(紙面奥側)に位置する面として
形成され、したがって、左側受け面27の左縁は段差状
に形成されている(以下、この段差状の左縁を左規制面
28という)。
【0023】そして、上記左規制面28と前記したケー
シング枠部23との間の寸法WF は、サービス蓋4の面
板部7の幅寸法WS に対し、前記した上方切欠部21と
サービス蓋4の掛合部8との幅寸法差ΔWとほぼ同じ寸
法だけ大きく形成されている。したがって、これら左規
制面28とケーシング枠部23との間で、サービス蓋4
を上記幅寸法差ΔWの範囲で左右にスライドさせ得るよ
うになっている。
【0024】なお、左側受け面27の右端縁とケーシン
グ枠部23との間の寸法、すなわち、サービス開口5の
幅寸法WO は、サービス蓋4の面板部7の幅寸法WS
りも小さく形成されている。また、左側受け面27にお
ける下半分の領域は、さらにサービス開口5側に幅を広
げて形成され、この領域に、雌ねじ29が形成されてい
る。
【0025】また、上記雌ねじ29の形成領域は、左側
受け面27の表面からさらに紙面奥側に凹入させた凹陥
部30として形成されている。この凹陥部30を囲う周
縁の上下方向の寸法は、サービス蓋4における前記した
円形厚肉部14の径とほぼ同一に設定され、これによっ
て、サービス蓋4を後述する閉位置に位置させたとき、
このサービス蓋4の裏面が上記左側受け面27に当接す
ると共に、上記円形厚肉部14が凹陥部30に嵌入する
ように構成されている。そして、この状態からサービス
蓋4を左右にスライドさせるときに、円形厚肉部14が
凹陥部30の周縁で上下に挟まれた状態が保持され、こ
れによって、サービス蓋4の上端側が前記支軸22に沿
って移動するのに加え、下端側でも、サービス蓋4のス
ライド動作が左右方向に案内されるようになっている。
【0026】一方、前記ケーシング枠部23における下
端側は、サービス開口5側の表面が係止面(被係止部)
31として形成されている。この係止面31は、サービ
ス蓋4における前記面板部7の表面と係止爪12との段
差寸法よりやや薄い厚さで形成され、これによって、面
板部7の右縁がケーシング枠部23に当接するまで右方
向にスライドさせたときに、上記係止爪12が係止面3
1の下側に入り込むように構成されている。
【0027】なお、上記係止面31の裏面には、同図
(b)に示すように、この係止面31を補強するための
リブ壁32が垂下形状で設けられている。一方、同図
(a)に示すように、ケーシング枠部23における前記
凹入部24の上方箇所に、サービス開口5側に突出する
右側受け面33が、また、上方切欠部21・21間に
は、下側に突出する上部受け面34が、それぞれ、前記
した左側受け面27と同様に、本体ケーシング2の表面
に対し、サービス蓋4の面板部7の厚さ寸法だけ背面側
(紙面奥側)に位置する面として形成されている。
【0028】図5には、前記した支軸22に、サービス
蓋4の掛合部8を外嵌させて、この支軸22にサービス
蓋4を取付けた状態を示している。
【0029】支軸22は断面が略扇形に形成されてお
り、その外周面は、上部側が略水平な上部平面部22a
として形成され、また、背面下側(図において右下側)
が斜めに傾斜した後方平面部(開位置保持面)22bと
して形成されている。そして、これら各平面部22a・
22b間に、それぞれ断面円弧状の前面側円弧面22c
・背面側円弧面22dを設けて形成されている。
【0030】一方、サービス蓋4の掛合部8は、図中実
線で示すように、サービス蓋4がほぼ上下方向に垂下す
る閉位置において、前面側(図において左側)を一部切
欠いた略円筒状の壁面を有する形状で形成されている。
その内周面形状は、切欠部8aの上縁から背面側に延び
る略水平な平面部(係合面)8bと、この平面部8bの
背面側後端部から、切欠部8aの下縁に至る断面円弧状
の湾曲部8cとを有する形状に形成され、この湾曲部8
cの曲率半径は、上記各円弧面22c・22dとほぼ同
一径に設定されている。
【0031】なお、上記のような切欠部8aを設けてい
ることによって、この切欠部8aの上縁と下縁とが互い
に離れるような拡開方向の弾性変形を生じ得るようにな
っている。したがって、サービス蓋4の前記本体ケーシ
ング2への取付けは、上記のような弾性変形を生じさせ
ながら切欠部8aを通して支軸22を掛合部8内に位置
させることによって行われる。
【0032】そして、このように掛合部8を支軸22に
外嵌させた状態では、サービス蓋4は、その平面部8b
が、図中実線で示すように、支軸22の上部平面部22
aに密着した閉位置と、図中二点鎖線で示すように、支
軸22の後方平面部22bに密着した開位置とのいずれ
かの位置で保持されることになる。すなわち、例えば、
閉位置に位置している状態から、サービス蓋4を支軸2
2回りに左回りに回動させようとすると、平面部8bが
支軸22の背面側円弧面22dを乗り越える際に、前記
した切欠部8aが拡開するような弾性変形を生じさせる
ことが必要となる。したがって、外力が作用しない限り
は、上記した平面部8bが支軸22の上部平面部22a
に密着した閉位置で保持される。
【0033】そして、上記のような弾性変形を人為的に
生じさせながら開方向に回動させる操作を行うと、平面
部8bが背面側円弧面22dを乗り越えた時点で、この
平面部8bは後方平面部22bに密着した状態となる。
このとき、同図中二点鎖線で示すように、サービス蓋4
の面板部7が支軸22よりも上方に斜めに傾斜した状態
となり、この状態からの回動にも、上記同様に弾性変形
を生じさせることが必要となる。したがって、外力が作
用しない限りは自由落下等による回動は阻止され、サー
ビス蓋4は、この斜め上方に傾斜した開位置で保持され
る。
【0034】上記構成の空気調和機においては、室内機
1の据付け時にサービス開口5を通して配線工事等を施
行する際、作業者は、まず前面パネル3を開いて開位置
に保持し、次いで、本体ケーシング2の前面に固定され
ているサービス蓋4を、後述する操作を行って開位置へ
と回動させ、サービス開口5を開放する。そして、サー
ビス開口5内の端子盤等に対して所定の作業を行うこと
になる。このとき、サービス蓋4は、上記のように斜め
上方に傾斜した開位置で保持されるので、サービス開口
5の前方に十分な作業空間が確保されて、上記の作業を
容易に行うことができる。
【0035】また、このときには、前面パネル3もその
開位置に保持されているが、この状態では、前面パネル
3と本体ケーシング2との間にサービス蓋4が斜めに交
差して位置しており、これによって、前面パネル3をサ
ービス蓋4が内側から支持する構造ともなっている。し
たがって、作業中に不用意に前面パネル3に触れたとし
ても、この前面パネル3の下方向の回動がサービス蓋4
によって阻止され、前面パネル3の開状態が維持される
ので、これによっても、配線工事等の作業を容易に行う
ことが可能となる。
【0036】上記のような配線接続作業を終了すると、
サービス蓋4を開位置から閉位置へと回動させて、本体
ケーシング2に固定する作業を行うことになるが、この
ときの作業手順について図1を参照して説明する。な
お、同図(a)(c)においては、サービス蓋4の面板
部7に網線を施して示している。
【0037】同図(a)(b)は、サービス蓋4を、そ
の開位置から閉位置に回動させて、面板部7の裏面が、
左側受け面27・右側受け面33・上部受け面34にそ
れぞれ当接してサービス開口5の開口面に沿って位置す
る状態を示している。この閉位置では、サービス蓋4
は、面板部7の左側縁が左側受け面27左縁の左規制面
28に近接し、また、サービス蓋4上端の各掛合部8・
8は、各上方切欠部21・21内で、各々左端側に位置
する状態となっている。したがって、サービス蓋4の右
縁側には、ケーシング枠部23との間に前記した寸法差
ΔWにほぼ相当する隙間が生じている。また、この状態
では、サービス蓋4の右下側の係止爪12は、ケーシン
グ枠部23下端側の前記した係止面31よりもサービス
開口5側に位置するものとなっている。
【0038】このような状態から、例えば前記突起10
に指先を当てて、サービス蓋4を、面板部7の右縁がケ
ーシング枠部23に当接するまで右方向にスライドさせ
る操作を行う。このとき、前記したように、サービス蓋
4は、その上端側の掛合部8が支軸22に沿って左右方
向に案内され、また下端側でも、前記円形厚肉部14が
凹陥部30の上下の周縁で左右方向に案内されるので、
斜め方向へのこじりなどを生じることなく、スムーズに
スライドさせることが可能になっている。
【0039】同図(c)(d)には、上記のようにサー
ビス蓋4を面板部7がケーシング枠部23に当接する固
定位置までスライドさせて固定した状態を示している。
この固定位置に達するまでの過程で、係止爪12が上記
係止面31の裏側へと進入する。これによって、サービ
ス蓋4の前記開方向への回動は、上記係止爪12が係止
面31に当接して阻止されることになる。そして、図示
した固定位置で、サービス開口5はその全体がサービス
蓋4によって覆われた状態となり、また、サービス蓋4
のねじ挿通孔9と左側受け面27の雌ねじ29とが同軸
上に位置する状態となる。したがって、このねじ挿通孔
9を通して前記固定ねじ6を雌ねじ29に螺着させて締
結する作業を行うことで、サービス蓋4の本体ケーシン
グ2への固定作業が終了する。
【0040】なお、前記した据付け時にサービス蓋4を
開ける作業は、上記とは逆の手順で行われる。すなわ
ち、同図(c)(d)に示す状態から、固定ねじ6を外
し、次いで、サービス蓋4を図示の位置から左方向にス
ライドさせて、同図(a)(b)に示す閉位置に位置さ
せた後、このサービス蓋4の下端側を手前に引いて、前
記支軸22回りに前記開位置へと上方へ回動させる操作
を行うことになる。
【0041】以上の説明のように、本実施形態において
は、サービス蓋4の閉位置から固定位置へのスライド移
動に伴って、本体ケーシング2の係止面31の裏側に進
入する係止爪12を設けているので、このサービス蓋4
の下端側は、その左側の端部領域を固定ねじ6で固定し
た状態では、右側の端部領域も、上記係止爪12によっ
て浮き上がりやがたつき等を生じない状態が得られ、し
たがって、本体ケーシング2の表面に沿って全体がほぼ
面一状になった安定した固定状態を得ることが可能とな
っている。
【0042】しかも上記では、右端側の固定状態がサー
ビス蓋4をスライドさせるという簡単な操作で得られる
ので、例えばこの右端側もねじ止めする構成等に比べ、
全体的な作業が簡単になって作業性が向上する。
【0043】また、上記実施形態においては、サービス
蓋4を上方へと回動させてサービス開口5を開放状態と
する場合においても、サービス蓋4が、サービス開口5
の上縁から斜め上方に傾斜した開位置で保持されるの
で、サービス開口5の前方に十分な作業空間が確保され
て、前記した配線作業などの作業も容易に行うことがで
きる。しかも、サービス蓋4の上端側を本体ケーシング
2に回動自在に取付けるための支軸22と、これに外嵌
させるサービス蓋4の掛合部8との形状を、前記のよう
な非円形状にすることで、サービス蓋4を開位置で保持
するための専用の部材を別途設ける必要がないので、全
体的な構成がより簡単になり、かつ比較的低コストで構
成し得るものとなっている。
【0044】以上にこの発明の具体的な実施形態につい
て説明したが、この発明は上記形態に限定されるもので
はなく、この発明の範囲内で種々変更することができ
る。例えば上記形態では、本体ケーシング2側に支軸2
2を、サービス蓋4に上記支軸22に外嵌される掛合部
8を設けたが、サービス蓋4に支軸を設け、本体ケーシ
ング2側に掛合部を設ける構成とすることも可能であ
る。
【0045】また、上記形態では、サービス蓋4を閉位
置から固定位置にスライドさせる際に、サービス蓋4の
側縁から突出する係止爪12が、本体ケーシング2の係
止面31の下側に進入するように構成したが、このよう
な係止爪12と係止面31とに代えて、例えばサービス
枠23の端面にサービス開口5側に突出する突起を設
け、サーブス蓋4の端面に、この突起が嵌入するような
凹部を設ける等のその他の構成とすることも可能であ
る。
【0046】また上記では、サービス蓋4を開位置で保
持するための規制手段を、サービス蓋4の上端側を本体
ケーシング2に回動自在に取付けるための支軸22と、
これに外嵌させる掛合部8とに各々形成した後方平面部
22bと平面部8bとで構成したが、請求項2の範囲に
おいては、サービス蓋4を開位置で保持するためのロッ
ク機構を別途設けて構成することも可能である。また上
記形態では、サービス蓋4の取付け場所を本体ケーシン
グ2の前面としたが、この取付場所は前面に限らず、例
えば側面であってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の空気
調和機においては、サービス蓋を閉位置から水平方向に
スライドさせた固定位置へと移動可能に形成すると共
に、上記固定位置へのスライド移動に伴って相互に係合
する係止部と被係止部とを、サービス蓋の下端側におけ
るスライド方向前方側の側縁とこの側縁に対向する本体
ケーシングとに設けているので、スライド方向後方側の
側縁近傍を固定手段で固定することで、スライド方向前
方側も、上記係止部と被係止部とによって浮き上がり等
が生じることのない安定した固定状態とすることができ
る。しかも、上記の係止部と被係止部との係合状態は、
サービス蓋をスライドさせるという簡単な操作で生じる
ようになっているので、例えばこの端部側もねじ止めす
る構成等に比べ、全体的な作業が簡単になって作業性が
向上する。
【0048】請求項2の空気調和機においては、サービ
ス蓋を開位置に回動させたときに、このサービス蓋の自
由落下による下方への回動を規制する規制手段を設けて
いるので、サービス開口の前方に十分な作業空間が確保
されると共に、作業中にサービス蓋が落ちてくることが
なく、したがって、前記した配線作業などの作業も容易
に行うことができる。
【0049】請求項3の空気調和機においては、サービ
ス蓋の上端側を本体ケーシングに回動自在に取付けるた
めの支軸と、これに外嵌させる掛合部とに、開位置保持
面とこれに係合する係合面とを各々設けて上記規制手段
を構成しているので、サービス蓋を開位置で保持するた
めの専用の部材を別途設ける必要はなく、これによっ
て、全体の構成がより簡素なものとなり、また、より低
コストで構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における空気調和機の本体
ケーシングへのサービス蓋の固定取付手順を示すもので
あって、同図(a)はサービス蓋を閉位置に位置させた
ときの正面図、同図(b)は同図(a)に示す状態での
一部切欠断面図、同図(c)はサービス蓋を上記閉位置
から固定位置にスライドさせて固定したときの正面図、
同図(d)は同図(c)に示す状態での一部切欠断面図
である。
【図2】上記空気調和機を示すものであって、同図
(a)はサービス蓋を固定した状態を示す斜視図、同図
(b)はサービス蓋を開位置に位置させた状態での前面
グリルを外して示す斜視図である。
【図3】上記サービス蓋を示すものであって、同図
(a)は正面図、同図(b)は側面図、同図(c)は一
部切欠断面図である。
【図4】上記本体ケーシングにおけるサービス蓋の取付
部を示すものであって、同図(a)は正面図、同図
(b)は同図(a)におけるX−X線矢視断面図であ
る。
【図5】上記サービス蓋上端側の構成を示す断面図であ
る。
【図6】従来例を示す斜視図である。
【図7】他の従来例を示す斜視図である。
【図8】さらに他の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 本体ケーシング 4 サービス蓋 5 サービス開口 6 固定ねじ(固定手段) 8 掛合部 8b 平面部(係合面) 12 係止爪(係止部) 22 支軸 22b 後方平面部(開位置保持面) 31 係止面(被係止部)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケーシング(2)に形成されたサー
    ビス開口(5)を開閉するサービス蓋(4)を備え、こ
    のサービス蓋(4)をその上端側で略水平な支軸(2
    2)によって本体ケーシング(2)に取付けて、このサ
    ービス蓋(4)をその下端側がサービス開口(5)の開
    口面から離間した開位置と上記開口面に沿う閉位置との
    間で上記支軸(22)回りに回動可能に形成した空気調
    和機であって、上記サービス蓋(4)を、閉位置から水
    平方向にスライドさせた固定位置へと移動可能に形成
    し、サービス蓋(4)の下端側におけるスライド方向前
    方側の側縁とこの側縁に対向する本体ケーシング(2)
    とに係止部(12)と被係止部(31)とを各々設け、
    これら係止部(12)と被係止部(31)とが、上記サ
    ービス蓋(4)の閉位置から固定位置へのスライド移動
    に伴ってサービス蓋(4)の開方向の移動を阻止すべく
    相互に係合するように形成すると共に、上記固定位置に
    位置させたサービス蓋(4)の下端側におけるスライド
    方向後方側の側縁近傍を本体ケーシング(2)に固定す
    る固定手段(6)を設けていることを特徴とする空気調
    和機。
  2. 【請求項2】 上記サービス蓋(4)を閉位置から開位
    置に回動させたときに、このサービス蓋(4)の自由落
    下による下方への回動を規制する規制手段を設けている
    ことを特徴とする請求項1の空気調和機。
  3. 【請求項3】 上記サービス蓋(4)及び本体ケーシン
    グ(2)のいずれか一方に上記支軸(22)を、他方
    に、この支軸(22)に外嵌される掛合部(8)をそれ
    ぞれ設け、上記支軸(22)の外周面の一部に開位置保
    持面(22b)を形成すると共に、上記掛合部(8)
    に、開位置に位置させたときの上記サービス蓋(4)の
    自由落下による回動を阻止すべく上記開位置保持面(2
    2b)に係合する係合面(8b)を設けて、これら開位
    置保持面(22b)と係合面(8b)とで上記規制手段
    を形成していることを特徴とする請求項2の空気調和
    機。
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