JP2979192B2 - 壁張地の製法 - Google Patents

壁張地の製法

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JP2979192B2
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好孝 萬本
茂明 神原
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HOKUSHIN KUROSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、壁張地に関するものである。
【従来の技術】
ベースシートの表面に骨材を散布接着した化粧シート
の製法については、特公昭62−40467、特公昭63−5257
9、特公平1−18879、実公昭62−18440に種々開示され
ている。即ち、この種の化粧シートの表面に凹凸模様を
描出するには、全面散布した骨材表面層にエンボスロー
ルを適用するか、或いは、ベースシートに接着剤を印捺
して骨材を模様状に接着する方法が採られる。
【発明が解決しようとする問題点】
エンボスロールによる方法では、凸部の表面と凹部の
谷底との双方に骨材があるので、凸部と凹部の形際が鮮
明な立体感のある凹凸模様は描出されない。特に、骨材
がセラミックや練瓦等を粉砕した硬い無機質のものでは
ベースシートを厚くしてもエンボスロールが損傷してし
まうので凹凸模様を描出することは実際上殆ど不可能で
ある。又、接着剤を印捺する方法では、骨材をベースシ
ートに強固に接着するために凹部を深く削設した彫刻ロ
ールを必要とするが、その様に凹部を深く削設した彫刻
ロールは高価であるばかりではなく接着剤の塗着量を加
減することが出来ず、従って粒径の大きい骨材では表面
の極く一部が接着剤の極薄塗膜に僅かに点接触するだけ
になるので脱落し易い。特に、多孔質発泡体を粉砕した
骨材は接着剤を吸収し易いので、接着剤を厚く塗着して
も骨材に吸収されて極薄塗膜になるので脱落し易い。勿
論、脱落し難くするには骨材の粒径を細かくすればよい
のであるが、それでは骨材の有無によってベースシート
の表面に生じる凸部と凹部の段差も小さくなり、立体感
のある凹凸模様は描出されない。又、接着剤に発泡剤を
配合して塗膜を発泡隆起させることも考えられるが、そ
の場合には骨材は印捺直後の粘着性を帯びた未発泡の状
態にある接着剤の極薄塗膜に散布接着されるものであり
発泡隆起して固化した厚い接着剤の皮膜に散布接着され
るのではなく、又、発泡倍率が高くなるほど接着剤の皮
膜は脆弱で破れ易くなるから、その様に接着剤に発泡剤
を配合することは無意味である。そして又、接着剤を印
捺する方法では、接着剤の印捺装置の使用後の拭き取り
掃除に多大の労力を要するなどの不利不便は避けられな
い。
【発明の目的】
そこで本発明は、骨材が脱落し難く耐久性に優れ、而
も、凸部と凹部の段差も大きく立体感に富む壁張地を簡
便且つ効率的に得ることを目的とする。
【発明の構成】
即ち、本発明に係る壁張地18の製法は、裏打紙14をエ
ンボスロール11とバックアップロール23の間に通して強
圧し、その表面に凹凸12・13を付形すると共に、その凹
凸12・13に対応する痕跡24を裏面に表出し、次いで、ロ
ールコーター15に通してロールコーター周面の接着剤の
塗膜16を裏打紙14の凸部12表面に転写し、その裏打紙14
の凹凸面(12・13)に骨材17を散布して凸部表面(12)
に接着し、裏打紙の凹部13に付着した骨材を除去するこ
とを特徴とする。 接着剤にはカルボキシルメチルセルロースの如き水溶
性糊剤やエマルジョン・ラテックスコンパウンド等、種
々のものが使用される。エンボスロール11に通す際に
は、その凸部に撥水剤や印刷インキ、塗料その他の着色
剤等22を担持させ、エンボスと同時に形成される凹部13
の谷底にそれらの撥水剤や着色剤等22を転写する等し
て、凸部12と凹部13を異色にしてもよい。その場合、撥
水剤(12)にはシリコン樹脂やフッ素樹脂等の防汚剤や
ワックス等が使用される。 骨材17には、繊維や発泡体、セラミック、木材等を細
かく粉砕したものが使用されるが、特に、セラミック、
陶器、磁器、練瓦、大理石、寒水石等の硬い無機質粉粒
体を使用する場合には施工されたタイルの目地のように
縦横に一直線状に続く縞模様や格子模様を描く様に凸部
12を付けるとよい。 第1図は本発明の実施例を図示するものであり、壁張
地18の裏打紙14は加熱ゾーン19を通してからエンボスロ
ール11に通され、ロールコーター15により接着剤16が転
写される。次いで接着剤16の転写された凹凸面(12・1
3)に、ホッパー20から骨材17を散布して厚く積層し、
その後裏打紙14を反転させて余剰の骨材17′を脱落除去
して乾燥ゾーン21へと通す。通常、ロールコーター15の
周面は厚みが均一な接着剤16の塗膜で覆われているが、
裏打紙の凸部12だけがロールコーターに接触し凹部13に
は接着剤16が転写されず、その結果、骨材17は凸部12の
表面にだけ接着される。かくして、凸部12と凹部13との
高低差と、凸部12と凹部13との骨材17の有無による所要
の凹凸模様が描出されることになり、裏打紙14や接着剤
16や骨材17を異色にしたり凹部13に着色剤等22を転写し
ておけば、その凹凸模様はカラフルで一層立体感に富む
ものとなる。 この様に凸部12と凹部13との骨材の有無によって凹凸
模様を描出するには、全ての凸部12に接着剤16を周面が
プレーンなロールコーター15から転写して骨材17を接着
しなければならないので、全ての凸部12の高さを略一定
に揃えておかなければならない。この様にして得られる
壁張地18は、プレスロールに通して凸部表面(12)に突
き出た骨材17による凹凸をなくして平に仕上げることも
出来るし(第3図)、又、全面に帯電防止剤や防汚剤そ
の他の樹脂組成物をオーバーコートして仕上げることも
出来る。特に、骨材17が塩化ビニルやエチレン、酢酸ビ
ニル等の熱可塑性樹脂の発泡体を粉砕したものでは、加
熱状態においてプレスロールに通すと、凸部表面12の突
き出た骨材17が平に押し潰されて拡がり、石目調の化粧
シート18を得ることが出来る(第4図)。
【発明の効果】
この様に本発明では、裏打紙14の表面を凸部12と凹部
13とに区分けし、その凸部13にのみ接着剤16を介して骨
材17を接着することとし、又、接着剤16を彫刻ロール等
によって印捺するのではなく表面がプレーンなリバース
ロールコーターやドクターロールから転写することとし
たので、その塗着量(塗膜厚み)は裏打紙14や接着剤16
や骨材17の種類や接着性等の関係において適宜加減する
ことが可能となる。而して、発泡体(スポンジ)を粉砕
したものの様に接着剤を吸収し易い骨材17を散布する場
合、接着剤の塗膜16を十分に厚くし、その塗膜16に食い
込ませて骨材17を強固に接着させることが出来るので、
骨材17が脱落し難く耐摩耗性があり耐久性に富む壁張地
18が得られる。 又、凸部12と凹部13との骨材17の有無によって凹凸模
様を描出した壁張地18をプレスロールに通すと、その骨
材17のある部分は隆起した凸部12であるから、その骨材
17を裏打紙14の中へ容易に押し込むことが出来、それに
よって骨材17が一層脱落し難い耐摩耗性があり耐久性に
優れた化粧シート18に仕上げることが出来る(第3
図)。 そして又、ロールコーター周面の接着剤の塗膜の厚み
は自由に調整することが出来、それによって接着剤16の
塗着量(塗膜厚み)を裏打紙14や接着剤16や骨材17の種
類や接着性等の関係において適宜加減することが出来る
ので、壁張地18の資材であるそれら裏打紙14や接着剤1
6、或いは、骨材17等の切り替えに迅速に対応すること
が出来、又、接着剤16の塗布装置が表面のレーンなりリ
バースロールコーターやドクターロールコーター14であ
るから使用後の接着剤の拭き取り清掃に手間取らない。 更に又、凹凸模様はエンボスロールによるものではな
いので、セラミックや練瓦等の硬い無機質骨材17によっ
て極薄手の裏打紙14の上にも描出することが出来るし、
裏打紙14や接着剤16或いは骨材17の色彩に応じて凹部13
の谷底が異色のカラフルな壁張地18を得ることも出来
る。 又、エンボスロール11を通す際に凹部13の谷底に撥水
撥油剤22を転写しておけば、凸部12から食み出た接着剤
によって骨材が凹部13に接着する危険は予防され、凹凸
模様の輪郭を一層鮮明にすることが出来る。 特に、凸部12をタイルの目地のように縞模様や格子模
様状に付けてセラミックや練瓦等の硬い無機質骨材17を
散布接着したものでは、それらの骨材17のない一直線状
に続く凹部13にそってカッターを当て裁断することが出
来るので、壁装材の如く重ね切りし裁断口に突き合わせ
て接着施工することも可能となる。 そして、セラミックや練瓦を粉砕した無機質骨材17は
不燃物質であるから、高い防火性能の要求される壁装材
や床張地などの不燃内装材を得ることが出来る。 又、その様に無機質骨材17を接着すると壁張地全体が
硬くなるが、裏打紙に痕跡24を裏面に表出する程度に強
く押圧して凹凸12・13を付与しておけば(第4図)、そ
の痕跡24の位置で折り曲げ易くなるので、壁張地18を壁
面の入隅や出隅に沿って表面に亀裂が生じないように折
り曲げて施工することも出来る。 この様に、骨材17を脱落し難く強固に接着し、その有
無によるカラフルな模様を描出したデザイン的にも新規
で、施工性、防火性、耐摩耗性(骨材接着強度)等の耐
久性に優れた壁張地18を簡便且つ効率的に生産する上で
本発明は頗る好都合である。 尚、凸部12から凹部13へと接着剤が僅かに食み出た
り、凹部13が浅く、その谷底にも接着剤が極く薄く付着
することがあっても、骨材はその様な僅かな接着剤によ
っては接着されず、一時的に接着されることがあっても
殆ど脱落してしまい、少なくとも凹部13に凸部12ほど緻
密に骨材が接着されることはないので、凹部13に接着剤
や骨材が僅かに付着しているとしても、それによって上
記本発明特有の効果は妨げられず、又、それによって本
発明の範囲が制限されることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る壁張地の製造装置の側面図、第2
図と第3図及び第4図はそれぞれ本発明に係る壁張地の
断面側面図である。 11……エンボスロール、12……凸部、 13……凹部、14……裏打紙、 15……リバーコーター、16……接着剤、 17……骨材、18……壁張地、 19……加熱ゾーン、20……ホッパー、 21……乾燥ゾーン、22……着色剤等、 23……バックアップロール、24……凹凸痕跡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏打紙14をエンボスロール11とバックアッ
    プロール23の間に通して強圧し、その表面に凹凸12・13
    を付形すると共に、その凹凸12・13に対応する痕跡24を
    裏面に表出し、次いで、ロールコーター15に通してロー
    ルコーター周面の接着剤の塗膜16を裏打紙14の凸部12の
    表面に転写し、その裏打紙14の凹凸面(12・13)に骨材
    17を散布して凸部表面(12)に接着し、裏打紙の凹部13
    に付着した骨材を除去することを特徴とする壁張地の製
    造法。
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CN105013675B (zh) * 2015-08-03 2018-06-08 潍坊中创文化用品股份有限公司 上粉机

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