JP3698377B2 - 打放しコンクリート意匠ボード及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内外装(内装又は外装)用ボードの表面を、打放しコンクリートの表面肌によく似た外観を呈するように仕上げた、打放しコンクリート意匠ボード及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
打放しコンクリートは、その素材の持つ自然の美しさや重厚な趣が建物の内外装の意匠性を高めるため、大型ビルやマンション、個人住宅などにおいて広く使用されている。しかしながら、打放しコンクリート工法は、コンクリートの乾燥養生などのために工事期間が長くなり、また、そのためにコストも高くなる。そのほか、最近では、品質の安定化や施工の簡便性などに対する要求も、ますます厳しくなって来た。
【0003】
そのため、打放しコンクリートの代替工法として、内外装用ボードの表面に打放しコンクリート意匠を設けた、打放しコンクリート意匠ボードが使用されるようになった。このボードは、実際の打放しコンクリートの表面肌を写真撮影して、その写真を紙や布に印刷し、それを上記内外装用ボードの表面に貼り付けたものである。
【0004】
上記打放しコンクリート意匠ボードを建物の壁面となる部分に張ることにより、打放しコンクリートに良く似た外観を呈する壁面が得られる。また、上記打放しコンクリート意匠ボードは、工場で完成品にすることができると共に、短時間で生産でき、大量生産も容易で、表面意匠も簡単に変更できるという利点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の打放しコンクリート意匠ボードは、立体感に欠けるという欠点がある。また、本当のセメントの色は、塗料や顔料(印刷インクを含む)によっては出すことが困難であるという問題もある。更に、印刷したものは耐水性や耐紫外線性に弱く、このため変色や劣化が起き易いという欠点もある。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、実際の打放しコンクリートと同等の立体感のある表面意匠性を有すると共に、耐水性や耐紫外線性にも優れ、しかも、工場で完成品にできると共に、短時間で生産でき、大量生産も容易で、表面意匠も簡単に変更できる、新規な打放しコンクリート意匠ボードを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明のうち請求項1記載の発明は、内外装用ボードの表面に吸水防止材又は接着剤を塗布し、次いで、その上の木根シールを貼る予定場所を中心にポリマーセメントペーストを塗布し、このポリマーセメントペーストの上にそれぞれ木根シールを貼り、次いで上記表面全体にポリマーセメントフィラーを塗布し、その上にコンクリート型枠模様を造成し、次いで上記木根シールを除去することを特徴とする。この製造方法によれば、打放しコンクリートと同等の立体感のある表面意匠性を有し、耐水性や耐紫外線性にも優れ、しかも、工場で完成品にできると共に、短時間で生産でき、大量生産も容易で、表面意匠も簡単に変更できる打放しコンクリート意匠ボードが製造できる。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の製造方法に加えて、上記木根シールを除去した後、上記内外装用ボードの表面全体にトップコートを塗布することを特徴とする。こうすることにより、本発明の打放しコンクリート意匠ボードは、より耐水性や耐紫外線性が優れたものとなる。
【0009】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の製造方法に加えて、上記ポリマーセメントフィラーを蒸気養生により乾燥させることを特徴とする。こうすることにより、本発明の打放しコンクリート意匠ボードはより短時間で製造できる。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の製造方法に加えて、上記コンクリート型枠模様の造成をプリントにより行うことを特徴とする。こうすることにより、本発明の打放しコンクリート意匠ボードの表面意匠はより簡単に変更することができる。
【0011】
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の製造方法により製造された打放しコンクリート意匠ボードを提供する。この打放しコンクリート意匠ボードは、実際の打放しコンクリートと同等の立体感のある表面意匠性を有すると共に、耐水性や耐紫外線性にも優れ、しかも、工場で完成品にすることができると共に、短時間で生産でき、大量生産も容易で、表面意匠も簡単に変更できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の打放しコンクリート意匠ボードの一例を示す斜視図、図2は図1のA−A線断面図(要部拡大図)である。
【0013】
図1及び図2において、1は打放しコンクリート意匠ボードで、このボード1は、内外装用ボードの一面が、打放しコンクリートの表面肌の色調を呈するように形成されると共に、その表面にコンクリート型枠模様が造成され(図示省略)、かつ6ヵ所に木根穴を模した穴13(以下、単に木根穴13という)が造成されている。
【0014】
以下、上記打放しコンクリート意匠ボード1の製造方法について、図4を参照しながら説明する。
(1) まず、内外装用ボード10を用意する。このボード10としては、特に制限されないが、例えば無機・セメント系サイディングや鋼板などが使用される。
【0015】
(2) 次に、上記ボード10が吸水性のボード、例えば無機・セメント系サイディングなどの場合はその一面に吸水防止材11を塗布し、上記ボード10が後述するポリマーセメントペースト12とあまり接着性の良くない鋼板などの場合は、その一面に接着剤11aを塗布する〔図4(a)参照〕。
上記吸水防止材11としては、アクリル・スチレン共重合樹脂系の合成樹脂エマルジョンが使用され、その一例としては、NY−5100(ニチエー吉田株式会社の商品名)がある。また、上記接着剤11aとしては、エポキシ樹脂系やアクリル共重合樹脂系の接着剤が使用される。
【0016】
(3) 上記吸水防止材11が乾燥した後(上記接着剤11aが硬化する前)、その上の木根穴13を造成しようとする場所にポリマーセメントペースト12を塗布する〔図4(b)参照〕。
このポリマーセメントペースト12は、セメントと顔料を打放しコンクリートの表面肌の色となるように混合し、この混合物にアクリル共重合樹脂系やアクリル・スチレン共重合樹脂系の合成樹脂エマルジョンを加えてペースト状にしたものである。上記合成樹脂エマルジョンとしては、例えば、アクリル共重合樹脂系のNY−7000(ニチエー吉田株式会社の商品名)を使用することができる。
【0017】
上記ポリマーセメントペースト12の塗布は、上記木根穴13の大きさが例えば直径3cmであれば、それよりもやや大きい直径5〜6cm程度の範囲に行えば良い。尚、図1の破線で示した円形はこの塗布の範囲を示すが、これは勿論、円形でなくても良い。
【0018】
(4) 上記ポリマーセメントペースト12が乾燥した後、その上にそれぞれ円形の木根シール13aを貼る〔図4(c)参照〕。この木根シール13aは上記木根穴13を造成するためのもので、例えば、直径約3cm、厚さ約1mmのプラスチックシールが使用される。この木根シール13aは最終的には除去される。
【0019】
(5) 次に、上記一面全体にポリマーセメントフィラー14をしごき塗りする〔図4(d)参照〕。尚、しごき塗りとは、左官ゴテでこするように薄く平坦に塗ることを意味する。
上記ポリマーセメントフィラー14は、セメントと顔料を打放しコンクリートの表面肌の色となるように混合し、この混合物にアクリル共重合樹脂系やアクリル・スチレン共重合樹脂系の合成樹脂エマルジョンを加えてペースト状にしたものである。上記合成樹脂エマルジョンとしては、例えば、アクリル共重合樹脂系のNY−8000(ニチエー吉田株式会社の商品名)を使用することができる。
上記ポリマーセメントフィラー14は、上記木根シール13aの上面とほぼ一致する厚さとなるようにしごき塗りする。即ち、木根シール13aの厚さが1mmの場合、ポリマーセメントフィラー14の厚さはほぼ1mm+α(αは上記ポリマーセメントペースト12の厚さ)となる。
【0020】
上記ポリマーセメントフィラー14は、しごき塗りした後、乾燥させる。この乾燥は自然乾燥によっても良いが、蒸気養生により乾燥させることができる。
蒸気養生には、例えば、図6に示すような乾燥炉17を使用しても良い。この乾燥炉17は、アルミパイプなどで枠組みを作り、その表面をビニールシートで覆ったかまぼこ状のもので、側面から蒸気の供給管17aを挿入してある。また、床面にはコンベアを設置し、上部に照明を取り付ける。この乾燥炉17の中に上記ボード10を装入し、上記供給管17aから蒸気を噴出させることにより、上記ポリマーセメントフィラー14の乾燥が行われる。
【0021】
(6) 上記ポリマーセメントフィラー14が乾燥した後、その表面にコンクリート型枠模様15を造成する〔図4(e)参照〕。図5は、このコンクリート型枠模様15の例として、正目模様および板目模様を示してある。
上記コンクリート型枠模様15は、プリントにより行うことができる。このプリントは、例えば次のように施工される。即ち、まず、所定の樹脂液が透過しないように表面処理した布状のシートに、針状の筆記具で微細な孔を点状に明け、これにより上記シート上にコンクリート型枠模様15を描く(図示省略)。このシートを上記ボード10の一面上に載置し、その上方から樹脂液をスプレーする。これにより、上記シート上に描かれた型枠模様15がボード10の一面上にプリントされ、ボード10の表面に図5に示すような正目模様や板目模様のコンクリート型枠模様15が造成される。
尚、シート上の型枠模様15をボード10の表面にプリントするには、樹脂液を含浸させたローラを、上記シート上で転がしても良い。また、上記シート上の型枠模様15は、該シートの表面を適当な筆記具でこすることによって描くこともできる。
【0022】
コンクリート型枠模様15を造成する上記樹脂液は、アクリル共重合樹脂系やアクリル・スチレン共重合樹脂系の合成樹脂エマルジョンにFe3O4を主成分 とする無機顔料を混合して、打放しコンクリートの表面肌における型枠模様の色となるようにしたものが使用される。上記合成樹脂エマルジョンとしては、例えばNY−7000(ニチエー吉田株式会社の商品名)が使用できる。また、上記無機顔料としては、例えばバイフェロックス(バイエル株式会社の商品名)が使用できる。
【0023】
(7) 次に、上記木根シール13aを剥離して除去する〔図4(f)参照〕。こうして、本発明のうちの請求項1記載の製造方法による打放しコンクリート意匠ボード1aが完成する(図3参照)。
尚、この後、次の工程を付加することにより、請求項2記載の製造方法による打放しコンクリート意匠ボード1が完成する。即ち、
(8) 上記木根シール13aを除去した後、上記内外装用ボード10の一面全体にトップコート16を塗布する〔図4(g)参照〕。
このトップコート16としては、アクリル共重合樹脂系やシリコン樹脂系の透明な合成樹脂エマルジョンが使用される。通常、建物の外装には防水性に優れたアクリル共重合樹脂系が使用され、また、人の手などが触れて汚れやすい建物の内装には防汚性に優れたシリコン樹脂系が使用される。上記トップコート16としては、例えば、NY−9090(ニチエー吉田株式会社の商品名)が使用できる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明する。実施例は本発明を例示的に示したものであって、本発明を制限するものではない。
実施例1
▲1▼内外装用ボード10として、縦90cm、横180cm、厚さ12mmの無機・セメント系サイディングを用意した。
▲2▼上記無機・セメント系サイディングは吸水性があるため、その一面に吸水防止材11としてNY−5100(前記商品名)を塗布した。
【0025】
▲3▼次に、セメントと顔料を打放しコンクリートの表面肌の色となるように混合し、この混合物にNY−7000(前記商品名)を加えてポリマーセメントペースト12を作り、上記吸水防止材11が乾燥した後、このポリマーセメントペースト12を、上記ボード10の一面の木根シール13aを貼る予定場所6ヵ所において、それぞれ直径約5cmの大きさに塗布した。
▲4▼上記ポリマーセメントペースト12が乾燥した後、各ポリマーセメントペースト12の中央部に、それぞれ直径3cm、厚さ1mmの円形のプラスチック製の木根シール13aを貼った。
【0026】
▲5▼次に、セメントと顔料を打放しコンクリートの表面肌の色となるように混合し、この混合物にNY−8000(前記商品名)を加えてペースト状のポリマーセメントフィラー14を作り、このポリマーセメントフィラー14を、上記ボード10の一面全体に、上記木根シール13aの上面とほぼ一致する厚さにしごき塗りした。
次いで、上記ボード10を図6に示すような乾燥炉17に装入し、蒸気養生により上記ポリマーセメントフィラー14を乾燥させた。
【0027】
▲6▼一方、樹脂液を透過しないように表面処理した布状のシートに、針状の筆記具で微細な孔を点状に明けることにより、図5に示すような正目模様及び板目模様の型枠模様15を描いたシート(図示せず)を用意した。
また、打放しコンクリートの表面肌における型枠模様の色となるように、NY−7000(前記商品名)にバイフェロックス(前記商品名)を混合して上記樹脂液を作り、上記ポリマーセメントフィラー14が乾燥した後、その表面に上記シートを載置して、その上方から上記樹脂液をスプレーし、これにより、ポリマーセメントフィラー14の上に正目模様及び板目模様のコンクリート型枠模様15を造成した。
【0028】
▲7▼上記樹脂液が乾燥した後、上記木根シール13aを剥離して除去した。
▲8▼次に、上記ボード10の一面全体に、トップコート16として、NY−9090(前記商品名)をローラで塗布し、図1および図2に示すような打放しコンクリート意匠ボード1を得た。
【0029】
実施例2
▲1▼内外装用ボード10として、縦90cm、横180cm、厚さ3.0mmの鋼板を用意した。
▲2▼鋼板はセメント系合成樹脂エマルジョン塗材とあまり接着性が良くないため、その表面にエポキシ樹脂系の接着剤11aを塗布した。
▲3▼次に、セメントと顔料を打放しコンクリートの表面肌の色となるように混合し、この混合物にNY−7000(前記商品名)を加えてポリマーセメントペースト12を作り、このポリマーセメントペースト12を、上記接着剤11aが硬化する前に、その表面の木根シール13aを貼る予定場所6ヵ所において、それぞれ直径約5cmの大きさに塗布した。
それ以降の工程については、上記実施例1の▲4▼項〜▲8▼項と同じ内容の作業を行い、図1および図2に示すような打放しコンクリート意匠ボード1を得た。
【0030】
上記実施例1及び実施例2の打放しコンクリート意匠ボード1は、いずれも、表面に実際に凹んだ木根穴13が造成されているため、打放しコンクリートと同等の立体感のある表面意匠性を有する。また、上記ボード1の表面にポリマーセメントフィラー14の層が設けられているため耐水性や耐紫外線性に優れ、また、このポリマーセメントフィラー14の上にコンクリート型枠模様15が造成されるため、表面意匠も簡単に変更できる。
また、上記ボード1の表面にはトップコート16が塗布されているため、一層、耐水性や耐紫外線性に優れている。
【0031】
また、上記ポリマーセメントフィラー14を蒸気養生により乾燥させることによって、その乾燥時間はほぼ1時間程度となり、ほぼ丸1日を要する自然乾燥の場合に比べて大幅に短縮される。この結果、上記打放しコンクリート意匠ボード1はより短時間で製造できる。
また、上記コンクリート型枠模様15の造成をプリントにより行うため、種々の型枠模様を描いたプリント用のシートを用意することにより、上記打放しコンクリート意匠ボード1の表面意匠はより簡単に変更できる。
【0032】
尚、本発明の製造方法においては、木根シールを除去した後、上記内外装用ボードの表面全体にトップコートを塗布しなくても良い。
また、上記コンクリート型枠模様の造成は、図7に示す型枠模様造成具18を使用して行っても良い。この型枠模様造成具18は、細長い長方形の木製基板18aの一面にスポンジ状の弾性シート18bを固定し、その上に、コンクリート型枠模様を表面に設けた軟質シリコンゴム板18cを固定し、この軟質シリコンゴム板18cの表面をガーゼなどの含浸材18dで被覆したものである。この含浸材18dに上記樹脂液を含浸させた後、上記型枠模様造成具18を内外装用ボードの表面に押し付けると、上記軟質シリコンゴム板18cの表面に設けられたコンクリート型枠模様が上記内外装用ボードの表面に転写され、これにより、該内外装用ボードの表面にコンクリート型枠模様が造成される。
【0033】
【発明の効果】
本発明のうち請求項1記載の製造方法によれば、打放しコンクリート意匠ボードは、表面に実際に凹んだ木根穴が造成されるため、打放しコンクリートと同等の立体感のある表面意匠性を有する。また、上記ボードの表面にはポリマーセメントフィラーが塗布されるため、耐水性や耐紫外線性に優れ、このポリマーセメントフィラーの上にコンクリート型枠模様を造成するため、表面意匠も簡単に変更できる。しかも、このボードは、上記製造方法から明らかなように、工場で完成品にできると共に、短時間で生産でき、大量生産も容易である。
【0034】
また、請求項2記載の製造方法によれば、請求項1記載の製造方法による上記効果に加えて、一層、耐水性や耐紫外線性に優れた打放しコンクリート意匠ボードが製造できる。
【0035】
また、請求項3記載の製造方法によれば、請求項1または2に記載の製造方法による上記効果に加えて、打放しコンクリート意匠ボードがより短時間で製造できる。
【0036】
また、請求項4記載の製造方法によれば、請求項1〜3のいずれか一つに記載の製造方法による上記効果に加えて、打放しコンクリート意匠ボードの表面意匠をより簡単に変更することができる。
【0037】
また、請求項5記載の打放しコンクリート意匠ボードは、表面に実際に凹んだ木根穴が造成されているため、打放しコンクリートと同等の立体感のある表面意匠性を有し、また、上記ボードの表面にはポリマーセメントフィラーが塗布されているため耐水性や耐紫外線性に優れ、このポリマーセメントフィラーの上にコンクリート型枠模様が造成されるため、表面意匠も簡単に変更できる。しかも、このボードは、上記製造方法から明らかなように、工場で完成品にできると共に、短時間で生産でき、大量生産も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の打放しコンクリート意匠ボードの一例を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図(要部拡大図)である。
【図3】トップコートを塗布しない場合の図2相当図である。
【図4】(a)〜(g)は、図2または図3の打放しコンクリート意匠ボードが製造される工程を示す断面図である。
【図5】コンクリート型枠模様の一例を示す平面図である。
【図6】蒸気養生に使用される乾燥炉の一例を示す斜視図である。
【図7】コンクリート型枠模様を造成する造成具の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,1a・・・打放しコンクリート意匠ボード
10・・・・・内外装用ボード
11・・・・・吸水防止材
11a・・・・接着剤
12・・・・・ポリマーセメントペースト
13・・・・・木根穴
13a・・・・木根シール
14・・・・・ポリマーセメントフィラー
15・・・・・コンクリート型枠模様
16・・・・・トップコート
17・・・・・乾燥炉
17a・・・・蒸気供給管
18・・・・・型枠模様造成具
18a・・・・木製基板
18b・・・・弾性シート
18c・・・・軟質シリコンゴム板
18d・・・・含浸材
Claims (5)
- 内外装用ボードの表面に吸水防止材又は接着剤を塗布し、次いで、その上の木根シールを貼る予定場所を中心にポリマーセメントペーストを塗布し、このポリマーセメントペーストの上にそれぞれ木根シールを貼り、次いで上記表面全体にポリマーセメントフィラーを塗布し、その上にコンクリート型枠模様を造成し、次いで上記木根シールを除去することを特徴とする打放しコンクリート意匠ボードの製造方法。
- 請求項1記載の製造方法において、木根シールを除去した後、上記内外装用ボードの表面全体にトップコートを塗布することを特徴とする打放しコンクリート意匠ボードの製造方法。
- 請求項1または2に記載の製造方法において、上記ポリマーセメントフィラーを蒸気養生により乾燥させることを特徴とする打放しコンクリート意匠ボードの製造方法。
- 請求項1〜3のいずれか一つに記載の製造方法において、上記コンクリート型枠模様の造成をプリントにより行うことを特徴とする打放しコンクリート意匠ボードの製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法により製造されたことを特徴とする打放しコンクリート意匠ボード。
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JP26524196A JP3698377B2 (ja) | 1996-09-12 | 1996-09-12 | 打放しコンクリート意匠ボード及びその製造方法 |
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