JP2979100B2 - デジタルレコーダ - Google Patents

デジタルレコーダ

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JP2979100B2
JP2979100B2 JP3074057A JP7405791A JP2979100B2 JP 2979100 B2 JP2979100 B2 JP 2979100B2 JP 3074057 A JP3074057 A JP 3074057A JP 7405791 A JP7405791 A JP 7405791A JP 2979100 B2 JP2979100 B2 JP 2979100B2
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声信号をデジタル的に
記録、再生、さらには編集することが可能なデジタルレ
コーダに関する。
【0002】
【従来の技術】本願特許出願人が先に特願平2−260
042号において提案したデジタルレコーダの1つの構
成例によると、複数のトラックに対応して音声の入出力
動作を行う音声入出力手段と、音声入出力手段から供給
されるデジタル音声データを記憶できる複数のトラック
分の記憶エリアを持つ音声データ記憶手段(例えば、ハ
ードディスクや光磁気ディスク)と、音声データ記憶手
段に記憶されている音声データを複数に区切って形成さ
れるイベントの識別情報および記憶位置を含むイベント
アドレステーブルを記憶する手段と、イベントアドレス
テーブルに含まれるイベントの識別情報を、各トラック
毎にイベントの再生順序に配列して成るインディビジュ
アルコントロールトラックを記憶する手段とを具備す
る。
【0003】このデジタルレコーダによれば、イベント
アドレステーブルを有しているので、編集の際、いちい
ち音声データ記憶手段のアドレスをアクセスする必要が
ない。また、CPU等のデジタルレコーダの制御手段
は、インディビジュアルコントロールトラックを参照し
て、時間軸上のイベントの位置を確認し、この順番に従
ってイベントアドレステーブルを読み出すことにより、
トラック毎に各イベントの音声データ記憶手段上の記憶
アドレスを再生順序で発生させ、トラック毎に必要な再
生を実現できる。
【0004】上述のデジタルレコーダに音声信号を記録
する場合には、音声信号の例えばドラム等の1つのパー
ト(音声信号の1つのパートには、一般に、上述のイベ
ントが1つ以上含まれる)が1つのトラックに記録され
る。そして、1つのパートに無音部分が連続的に含まれ
る場合には、その部分に他のパートを記録することによ
り、トラックの利用効率の向上を図ることが考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、1つのトラ
ックに音声信号の異なる複数のパートが記録される場合
において、所要のパートだけを再生するには、所要パー
ト以外のパートを人間がミクサ等を操作してミューティ
ングして消去しなければならないが、この操作が面倒で
あり、また所要パートのみ再生するように時間的に正確
にミューティングを行うのは困難である。また、その制
御をミクサ等にコンピュータを設ける、あるいは連結し
てそのコンピュータによって行わせようとすると、デジ
タルレコーダからミクサ等に対して種々の制御信号を送
ってやらなければならず、制御が複雑化したり装置が大
型化せざるを得なくなったりする。
【0006】本発明は上記の問題点を解消すべくなされ
たもので、その主たる目的は、音声信号の異なる複数の
パートが1つのトラックに記録されていても、所要パー
トのみを再生するのにユーザがマニュアルでミューティ
ングを行う必要のないデジタルレコーダを提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のデジタ
ルレコーダは、音声データの入力動作を行う音声入力手
段と、音声の出力動作をそれぞれ行う複数の音声出力チ
ャンネル手段と、音声入力手段から供給されるデジタル
音声データを記憶する音声データ記憶手段と、音声デー
タ記憶手段に記憶されている音声データを複数に区切っ
て形成されるイベントの識別情報および記憶位置を含む
イベントアドレステーブルを記憶する手段と、イベント
アドレステーブルに含まれるイベントの識別情報がイベ
ントの再生順序に配列され、かつ、各イベント毎に複数
の音声出力チャンネル手段のいずれか1つを指定するチ
ャンネル識別情報が付されて成るコントロールトラック
を記憶する手段と、コントロールトラックのチャンネル
識別情報に応じて複数の音声出力チャンネル手段のうち
選択した音声出力チャンネル手段に対応するイベントを
供給するチャンネル選択手段とを具備する。
【0008】請求項2に記載のデジタルレコーダは、複
数のトラックにそれぞれ対応して音声の入力動作を行う
複数の音声入力手段と、音声の出力動作をそれぞれ行う
複数の音声出力チャンネル手段と、音声入力手段から供
給されるデジタル音声データを記憶できる複数のトラッ
ク分の記憶エリアを持つ音声データ記憶手段と、音声デ
ータ記憶手段に記憶されている音声データを複数に区切
って形成されるイベントの識別情報および記憶位置を含
むイベントアドレステーブルを記憶する手段と、イベン
トアドレステーブルに含まれるイベントの識別情報が各
トラック毎にイベントの再生順序に配列され、かつ、各
イベント毎に複数の音声出力チャンネル手段のうちの1
つを指定するチャンネル識別情報が付されて成るコント
ロールトラックを記憶する手段と、コントロールトラッ
クのチャンネル識別情報に応じて複数の音声出力チャン
ネル手段のうち選択した音声出力チャンネル手段に対応
するイベントを供給するチャンネル選択手段とを具備す
る。
【0009】請求項3に記載のデジタルレコーダは、音
声データの入力動作を行う音声入力手段と、音声の出力
動作をそれぞれ行う複数の音声出力チャンネル手段と、
音声入力手段から供給されるデジタル音声データを記憶
する音声データ記憶手段と、音声データ記憶手段に記憶
されている音声データを複数に区切って形成されるイベ
ントの識別情報および記憶位置を含むイベントアドレス
テーブルを記憶する手段と、再生すべき各イベントの再
生開始時刻が記録されるとともに、各イベント毎に複数
の出力チャンネルのいずれか1つを指定するチャンネル
識別情報が付されて成るトラックスケジュールを記憶す
る手段と、トラックスケジュールのチャンネル識別情報
に応じて複数の音声出力チャンネル手段のうち選択した
音声出力チャンネル手段に対応するイベントを供給する
チャンネル選択手段とを具備する。
【0010】
【作用】請求項1に記載のデジタルレコーダにおいて
は、コントロールトラックが参照されて、時間軸上のイ
ベントの配列順序が確認され、この順序に従ってイベン
トアドレステーブルが読み出されることにより、再生す
べきイベントの記憶アドレスが再生順序で発生される。
これにより、音声データ記憶手段から再生順序に従って
再生すべき各イベントが出力される。また、コントロー
ルトラック参照時にイベント毎にチャンネル識別情報が
読み出されて、該識別情報に応じた選択データがチャン
ネル選択手段に与えられる。これに応じてチャンネル選
択手段は、選択データによって示された音声出力チャン
ネル手段を選択して、該音声出力チャンネル手段に対応
するイベントを出力する。従って、コントロールトラッ
クにおいて、音声信号の1つのパートに含まれるイベン
トに同一のチャンネル識別情報を付しておけば、同一の
パートに含まれる同一のチャンネル識別情報を付したイ
ベントが同一の音声出力チャンネル手段から再生される
ので、所要パートに属するイベントのみを再生するのに
他のパートのイベントを消去するためのマニュアルミュ
ーティング操作を行う必要がなくなる。
【0011】請求項2に記載のデジタルレコーダにおい
ては、コントロールトラックが参照されて、トラック毎
に時間軸上のイベントの配列順序が確認され、この順序
に従ってイベントアドレステーブルが読み出されること
により、トラック毎に再生すべきイベントの記憶アドレ
スが再生順序で発生される。これにより、トラック毎に
音声記憶手段から再生順序に従って再生すべき各イベン
トが出力される。コントロールトラック参照時に各トラ
ックのイベント毎にチャンネル識別情報が読み出され
て、該識別情報に応じた選択データが対応するチャンネ
ル選択手段に与えられる。これに応じて各トラックのチ
ャンネル選択手段は、選択データによって示された音声
出力チャンネル手段を選択して、該音声出力チャンネル
手段に対応するイベントを出力する。従って、複数のト
ラックを制御するコントロールトラックにおいて、音声
信号の1つのパートに含まれるイベントに同一のチャン
ネル識別情報を付しておけば、同一のパートに含まれる
同一のチャンネル識別情報を付したイベントが同一の音
声出力チャンネル手段から再生されるので、所要パート
に属するイベントのみを再生するのに他のパートのイベ
ントを消去するためのマニュアルミューティング操作を
行う必要がなくなる。
【0012】請求項3に記載のデジタルレコーダにおい
ては、トラックスケジュールが参照されて、再生すべき
イベントの再生時刻にイベントアドレステーブルが読み
出されることにより、再生すべきイベントの記憶アドレ
スが発生される。これにより、音声データ記憶手段から
イベントが再生すべき時刻に出力される。また、トラッ
クスケジュール参照時にイベント毎にチャンネル識別情
報か読み出されて、該識別情報に応じた選択データが対
応するチャンネル選択手段に与えられる。これに応じて
各トラックのチャンネル選択手段は、選択データによっ
て示された音声出力チャンネル手段を選択して、該音声
出力チャンネル手段に対応するイベントを出力する。従
って、トラックスケジュールにおいて、音声信号の1つ
のパートに含まれるイベントに同一のチャンネル識別情
報を付しておけば、同一のパートに含まれる同一のチャ
ンネル識別情報を付したイベントが同一の音声出力チャ
ンネル手段から再生されるので、所要パートに属するイ
ベントのみを再生するのに他のパートのイベントを消去
するためのマニュアルミューティング操作を行う必要が
なくなる。
【0013】
【実施例】以下、この発明のデジタルレコーダの好適な
実施例を図面を参照して説明する。
【0014】<全体構成>図1は、本発明のデジタルレ
コーダの一実施例の全体構成を示しており、この実施例
においては、同時に3トラックまでの録音、再生動作が
出来るようになっている。全体は図示のとおり、CPU
部(図中左側の部分)と、DMAユニット(音声記録再
生処理装置)(図中右側の部分)とにわかれる。
【0015】CPU部は、CPU1と、このCPU1の
動作を規定するプログラム(詳細は後述)を記憶したプ
ログラムROM2と、各種データを記憶するエリア、3
トラックのディスクアクセスを記憶するエリア、ハード
ディスク12に記憶されている音声データを手動もしく
は自動にて複数に区切ったときの各区切られた音声デー
タ(以下“イベント”と指称する)の識別情報(イベン
ト番号)および記憶位置(オリジナルトラック番号、ス
タートポイントおよびエンドポイント)を含むイベント
アドレステーブル(図15参照)を記憶するエリア、イ
ベントアドレステーブルに含まれるイベントの識別情報
が各トラック毎にイベントの再生順序に配列され、か
つ、各イベント毎に複数チャンネルのいずれか1つ(本
実施例ではAまたはB)を指定するチャンネル識別情報
が付されて成るイベントコントロールトラック(図13
参照)を記憶するエリア、再生すべき各イベントの再生
時刻が記録されるとともに、各イベント毎に複数の出力
チャンネルの1つ(本実施例ではAまたはB)を指定す
るチャンネル識別情報が付されて成るイベントトラック
スケジュール(図14参照)を記憶するエリア、ならび
にワークエリア等を含むRAM3と、CPU1のI/O
ポートに接続された周辺機器である各種ファンクション
キー、データ入力キー等を含むキーボード4、CRTあ
るいはLCDとそのドライバを含み各種表示を行う表示
装置5とを有する。
【0016】CPU1は、後述するようにリアルタイム
動作時(録音/再生等)において、DMAユニットのア
ドレスバス、データバスの空き時間に、必要に応じてD
MAユニットの各構成要素の制御を行ない、編集時にお
いて、データブロックの並べ換えや、ディスクアクセス
ポインタの操作等を行なう。キーボード4からは、後述
するように、各トラック(以下、Trとする)の録音/
再生モードの設定、スタート、ストップ、ロケート、編
集点の指定などが行える。プログラムROM2,RAM
3のアドレス端子には、アドレスバスを介してCPU1
からアドレス信号が送られ、その出力端子はデータバス
を介してCPU1にあるいはトランシーバ7に接続され
ている。
【0017】すなわち、CPU部とDMAユニットとを
連結するために、バッファ6、トランシーバ7がDMA
ユニット内に設けられている。バッファ6はCPU1と
アドレスバスを介して接続され、更にDMAユニット内
のアドレスバスに連結される。トランシーバ7はCPU
1とデータバスを介して接続され、更にDMAユニット
内のデータバスに連結される。
【0018】DMAユニット内には、Tr1の為の音声
入出力装置8−1、Tr2の為の音声入出力装置8−
2、Tr3の為の音声入出力装置8−3が設けられてい
て、夫々には、アナログ音声信号が独立に入出力可能と
なっている。
【0019】各音声入出力装置8−1〜8−3の内部に
は、A/D変換、D/A変換を選択的に実行する変換器
のほか、サンプリングノイズ除去用のローパスフィル
タ、更にサンプリング周期でクロックを発生するクロッ
ク回路などが含まれている。これらの音声入出力装置8
−1〜8−3においては、当該トラックがレコード(記
録)状態に設定されれば、外部からのアナログ音声信号
をサンプリング周期毎に適宜フィルタリングした後、A
/D変換して、デジタル音声データを得る。逆に当該ト
ラックがプレイ(再生)状態に設定されれば、予め読み
出されたデジタル音声データをサンプリング周期毎にD
/A変換して適宜フィルタリングした後、アナログ音声
信号として出力する。
【0020】トラックTr1,Tr2、およびTr3に
それぞれ対応した音声入出力装置8−1,8−2、およ
び8−3のアナログ音声出力端子は、それぞれアウトプ
ットセレクタ17の3つの音声データ入力端子に接続さ
れている。アウトプットセレクタ17の音声データ出力
端子は、3つのトラックTr1,Tr2、およびTr3
につきそれぞれ2つずつ設けられ、一方が出力チャンネ
ルAに接続され、他方が出力チャンネルBに接続されて
いる。アウトプットセレクタ17の制御入力端子は、ト
ランシーバ7およびデータバスを介してCPU1に接続
されるとともに、デコーダ13に接続されている。CP
U1は、トラックスケジュール(図14)参照時に、再
生すべきイベントのチャンネル識別情報(AまたはB)
を読み出して、この識別情報に応じた選択データをトラ
ンシーバ7を介してアウトプットセレクタ17の制御入
力端子に与える。また、CPU1はアウトプットセレク
タ17に選択データを与えるときには、デコーダ13を
介してアウトプットセレクタ17にプレイ状態を指定す
る信号WRを与える。アウトプットセレクタ17は、ト
ラック毎にCPU1から与えられる選択データによって
示された出力チャンネルAまたはBを選択し、音声入出
力装置8−1乃至8−3から出力される対応イベントを
供給する。アウトプットセレクタ17の詳細構成につい
ては、後に図3を参照して説明する。
【0021】Tr1〜Tr3の各音声入出力装置8−1
〜8−3は、データバスを介して対応するバッファ9−
1(BUF1)、バッファ9−2(BUF2)、バッフ
ァ9−3(BUF3)とそれぞれ接続され、デジタル音
声データの授受を行う。
【0022】このバッファ9−1〜9−3はTr1〜T
r3に夫々対応しており、音声入出力装置8−1〜8−
3との間のデータ転送は、DMAコントローラ10にて
直接メモリアクセス(DMA)方式により行われる。
【0023】この各音声入出力装置8−1〜8−3は、
DMAコントローラ10に対し、レコーディング時に
は、サンプリング周期で音声入出力装置8−1〜8−3
からバッファ9−1〜9−3方向への1回のサンプリン
グに係るデジタルデータのDMA転送(シングル転送)
を要求(リクエスト)し(DRQ信号を送出し(Tr1
ではDRQ1、Tr2ではDRQ2、Tr3ではDRQ
3としてDMAコントローラ10に与えられる))、D
MAコントローラ10からの回答(アクノーレッジが、
Tr1ではDAK1、Tr2ではDAK2、Tr3では
DAK3としてDMAコントローラ10から与えられ
る)を受けて、実際のデータ転送が実行される。プレイ
時には、サンプリング周期でバッファ9−1〜9−3か
ら音声入出力装置8−1〜8−3方向への1回のサンプ
リングに係るデジタルデータのDMA転送(シングル転
送)の要求が、音声入出力装置8−1〜8−3からなさ
れ、上記した場合と同様にDMAコントローラ10によ
ってデータ転送が実行される。
【0024】このバッファ9−1〜9−3は、1回もし
くは複数回のデジタル音声データを記憶できる容量をも
ち、例えばRAMをTr1〜Tr3に3分割し、夫々リ
ングバッファ(最終アドレスと先頭アドレスとが仮想的
につながったバッファ)として使用することで、FIF
Oバッファとして機能するよう構成されている。
【0025】このバッファ9−1〜9−3に対するアド
レス指定は、アドレスバスを介してDMAコントローラ
10などよりなされる。すなわちDMA転送を行ってい
るときはDMAユニット内のアドレスバス、データバ
ス、制御信号ラインはDMAコントローラ10が専有す
ることになる。
【0026】そしてバッファ9−1〜9−3はデータバ
スを介し、更にハードディスクコントローラ(以下、H
Dコントローラとする)11の制御に従ってハードディ
スク12とデータの授受を行う。ハードディスク12と
HDコントローラ11とはデータバスとコントロール信
号ラインとを介し連結され、ハードディスク12に対す
るリード/ライトアクセスが全てHDコントローラ11
によりなされる。ハードディスク12は、Tr1〜Tr
3の3トラック分の分割された記憶エリアを有してお
り、バッファ9−1〜9−3とのデータ転送がDMAコ
ントローラ10によりなされる。これは、HDコントロ
ーラ11が1つのデータブロックを転送し終ると割込み
(INT)をCPU1にかけ、次のデータブロックの転
送指示をCPU1に対し行うことによりなされる。CP
U1は、HDコントローラ11からインタラプト信号I
NTが到来すると、DMAコントローラ10、HDコン
トローラ11を所望の状態に設定したり、プログラミン
グしたりした後、DMA転送を行わせる。この動作の詳
細は後に説明する。
【0027】DMAコントローラ10はプレイ時にあっ
ては、ハードディスク12から予め指定された量(複数
サンプリング周期分)のデジタル音声データを読み出し
た後、バッファ9−1〜9−3のうちの指定されるバッ
ファへDMA転送(ブロック転送)するよう動作し、レ
コード時にあっては、指定されたバッファから予め指定
された量(複数サンプリング周期分)のデジタル音声デ
ータを読み出してハードディスク12の指定される位置
へDMA転送(ブロック転送)するよう動作する。
【0028】このハードディスク12とバッファ9−1
〜9−3との間のデータ転送の際は、HDコントローラ
11よりDMAコントローラ10に対し要求信号DRE
Qを出力し(DMAコントローラ10側ではDRQ4と
して受取る)、転送可能となると逆に回答信号DACK
を受取る(DMAコントローラ10側ではDAK4とし
て出力する)ことで、実際の転送状態となる。
【0029】このように、DMAコントローラ10は、
Tr1〜Tr3の音声入出力装置8−1〜8−3とバッ
ファ9−1〜9−3との間の3チャンネル(後述するC
H1〜CH3)のデータ転送と、順番に選択されたいず
れかのバッファ9−1〜9−3とハードディスク12と
の間の1チャンネル(後述するCH4)のデータ転送と
の、計4チャンネルの時分割データ転送動作をする。
【0030】CPU1は、DMAユニット内の各構成要
素の機能、作用を管理するために、アドレスバスを介し
バッファ6にアドレス信号を与えるほか、各構成要素の
指定信号をバッファ6を介しデコーダ13に供給して、
夫々の指定信号CSを、各音声入出力装置8−1〜8−
3、バッファ9−1〜9−3、DMAコントローラ1
0、HDコントローラ11に与える。同時に、トランシ
ーバ7を介し、データバスを経由して種々のデータのや
りとりがCPU1との間でなされる。
【0031】更に、CPU1から各音声入出力装置8−
1〜8−3のIOWR端子にはレコード状態(ライト状
態)とするのかプレイ状態(リード状態)とするのかを
指定する指定信号WRが、バッファ6を介して与えられ
る。
【0032】また、各バッファ9−1〜9−3、DMA
コントローラ10、HDコントローラ11に対してもこ
の指定信号(ライト信号)WRと、別の指定信号(リー
ド信号)RDとがバッファ6を介してCPU1から与え
られ、夫々の構成要素からデータを読み出したり逆にデ
ータを書込んだりするようになる。また、DMAコント
ローラ10からも、DMA転送状態にあってはこれらの
指定信号RD、WRを出力するようになる。これらの信
号と各構成要素の機能、動作の関係は後述する。
【0033】DMAコントローラ10は、DMA転送を
各構成要素間で行っているとき、DMA可能(イネーブ
リング)信号DMAENBを“1”にして出力する。そ
の結果、この信号DMAENBがインバータ16を介し
て与えられるアンドゲート14の出力は“0”となり、
バッファ6、トランシーバ7にはイネーブリング信号E
が“0”として与えられ、結局CPU部とDMAユニッ
トとのデータ、アドレスの授受はできなくなる。このと
き、アンドゲード15に“1”信号がデコーダ13より
与えられておれば、アンドゲート15の出力が“1”と
なってCPU1にウェイト信号WAITが供給される。
【0034】つまり、CPU1が、DMAユニットを管
理するために、バッファ6、トランシーバ7を開かせる
べくデコーダ13に所定の信号を与えているとき、つま
りアンドゲート14の一入力端にデコーダ13より
“1”信号を供給しているとき(CPU1がバッファ9
−1〜9−3、DMAコントローラ10、HDコントロ
ーラ11、音声入出力装置8−1〜8−3のいずれかに
アクセスするためのアドレス信号を出力すると、デコー
ダ13の出力はアクティブとなりアンドゲート14、1
5の夫々の一入力端への出力は“1”となる)、DMA
転送を開始するとCPU1にはウェイト(WAIT)が
かかり、DMA転送が優先して実行された後、ウェイト
解除にともなってCPU1の動作が再開される。
【0035】また、逆に、DMAコントローラ10が、
DMA転送を実行しているときに、CPU1が例えばD
MAコントローラ10をアクセスしようとしても、アン
ドゲート15よりウェイト信号WAITが与えられCP
U1の実行サイクルは途中で引き延ばされて、バッファ
6、トランシーバ7はその間閉じられることになる。
【0036】結局、CPU1が、DMAユニットの各構
成要素にアクセスできるのは、CPU1がDMAユニ
ットの各構成要素をアクセスするためのアドレスを出し
た。信号DMAENBがインアクティブ(“0”)つ
まりDMAユニットのデータバスが空いている。の2つ
の条件を満足するときであるが、CPU1は上述したよ
うに、ゲート14、15の作用によっていつDMAユニ
ットにアクセスするかを考慮することなく処理をすすめ
ることができる。
【0037】また、CPU1は、キー入力やコントロー
ルデータのトリガに応じて直ちにDMAユニットの動作
状態を変えたい場合、DMAコントローラ10に対し
て、DMAコントローラ10の状態がどのような状態で
あってもDMA転送を中断する指令DMAENDを出力
することができる(これは、DMAコントローラ10に
はEND信号として与えられる)。
【0038】<DMAコントローラ10の要部構成>次
に、DMAコントローラ10の一構成例を説明する。D
MAコントローラ10は、1バスサイクルが数百ナノ秒
である転送能力をもつ。従って、3トラック分のサンプ
リングデータを転送する時間は1から2マイクロ秒とな
る。
【0039】サンプリング周波数fsを48KHzとし
たとき、1サンプリング時間の間隔は約21マイクロ秒
となり、サンプリング時間間隔のほとんどは、バッファ
9−1〜9−3とHDコントローラ11、ハードディス
ク12との間のデータ転送及びCPU1から各構成要素
のプログラミング時間にあてることが可能となる。
【0040】さて、その具体例の主要構成は、図2に示
されている。このDMAコントローラ10は、アドレス
バスと接続される入力側(IN)のアドレスバッファ1
01と、出力側(OUT)のアドレスバッファ102を
有する。入力側のアドレスバッファ101に与えられる
アドレス信号によって、レジスタセレクタ103の指定
内容が変化し、アドレスレジスタ104とコントロール
レジスタ105とに存在する所望のレジスタが指定され
ることになる。
【0041】アドレスレジスタ104、コントロールレ
ジスタ105には4つのチャンネルCH1〜CH4のエ
リアがあり、チャンネルCH1〜CH3は、バッファ9
−1〜9−3と音声入出力装置8−1〜8−3との間の
DMA転送を行うためのレジスタであり、チャンネルC
H4は、バッファ9−1〜9−3のうちの指定したバッ
ファとハードディスク12との間のDMA転送を行なう
ためのレジスタである。
【0042】アドレスレジスタ104内の各チャンネル
CH1〜CH4のレジスタは、対応するバッファ9−1
〜9−3及び指定されたバッファのカレントアドレスと
スタートアドレスとを少なくとも記憶するエリアを有
し、コントロールレジスタ105の各チャンネルCH1
〜CH4のエリアには、例えば、DMA転送の方向を指
定するコントロールデータが記憶される。
【0043】このアドレスレジスタ104、コントロー
ルレジスタ105の内容は、データバッファ106を介
してデータバスに対して入出力可能となっている。そし
て、これらの各構成要素を制御しているのが、タイミン
グコントロールロジック107と、サービスコントロー
ラ108、チャンネルセレクタ109である。
【0044】サービスコントローラ108は、ハードロ
ジックもしくはマイクロプログラム制御構成となってい
て、タイミングコントロールロジック107からの信
号、音声入出力装置8−1〜8−3、HDコントローラ
11からのDMA要求信号DRQ1〜DRQ4や、CP
U1からのDMA中断指令END(DMAEND)を受
けとり、上記各構成要素に対する回答(アクノーレッ
ジ)信号DAK1〜DAK4、DMA転送中を示すDM
A可能(イネーブリング)信号DMAENBを出力する
ほか、タイミングコントロールロジック107に対し各
種指令を出したり、チャンネルセレクタ109に対しチ
ャンネルセレクト信号を出力したりする。チャンネルセ
レクタ109は、アドレスレジスタ104、コントロー
ルレジスタ105のなかの各チャンネルCH1〜CH4
に対応するレジスタを選択的に指定する。
【0045】タイミングコントロールロジック107
は、デコーダ13からの指定信号CS、コントロールレ
ジスタ105からのコントロール信号、サービスコント
ローラ108からの制御信号を受けて、アドレスバッフ
ァ102、データバッファ106の入出力制御をするほ
か、アドレスインクリメンタ110を動作させて、アド
レスレジスタ104のなかの指定されたチャンネルのカ
レントアドレスレジスタをインクリメントする。
【0046】<アウトプットセレクタ17の構成例>図
3は、図1に示されたアウトプットセレクタ17の一構
成例を示す。ゲート171および172の入力には、ト
ラックTr1に対応する音声入出力装置8−1の出力ア
ナログ音声信号が供給される。ゲート171および17
2の出力は、それぞれトラックTr1に対応した出力チ
ャンネルAおよびBに接続される。ゲート173および
174の入力には、トラックTr2に対応する音声入出
力装置8−2の出力アナログ音声信号が供給される。ゲ
ート173および174の出力は、それぞれトラックT
r2に対応した出力チャンネルAおよびBに接続され
る。ゲート175および176の入力には、トラックT
r3に対応する音声入出力装置8−3の出力アナログ音
声信号が供給される。ゲート175および176の出力
は、それぞれトラックTr3に対応した出力チャンネル
AおよびBに接続される。
【0047】ゲート171乃至176のオンオフ制御入
力には、レジスタ177の第0乃至第5ビット出力が供
給される。ゲート171乃至176は、オンオフ制御入
力に“1”信号を受けるとオン状態となって、入力音声
信号を出力チャンネルに供給し、オンオフ制御入力に
“0”信号を受けるとオフ状態となって、入力音声信号
を出力しない。
【0048】CPU1は、RAM3に記憶されたイベン
トトラックスケジュール(図14)を参照して、各トラ
ックのイベントの再生時刻を確認するときに、各トラッ
クのイベント毎にチャンネル識別情報(AまたはB、あ
るいはAおよびB)を読み出して、これら識別情報に対
応した選択データをレジスタ177に出力する。このと
きCPU1は、プレイ状態を指定する信号WRもレジス
タ177に出力する。例えば、トラックTr1,Tr
2、およびTr3の再生イベントのために選択された出
力チャンネルが、それぞれA,AおよびBであったとす
ると、CPU1はレジスタ177の第0乃至第5ビット
位置に、それぞれ選択データ“1”,“0”,“1”,
“0”,“0”および“1”を出力する。これにより、
ゲート171および173が対応するイベントをトラッ
クTr1およびTr2の出力チャンネルAに供給し、ゲ
ート176が対応するイベントをトラックTr3の出力
チャンネルBに供給する。このほかトラックTr1につ
いて、チャンネルAおよびBの双方に出力することがチ
ャンネル識別情報にて設定されると、レジスタ177の
ゲート171,172に対応するビットは、“1”,
“1”となることは明らかである。
【0049】<CPU1の全体動作>以下に、本実施例
の動作について説明する。CPU1の動作を示すフロー
チャートが図4、図5および図6に示されている。これ
はプログラムROM2に記憶されたプログラム(ソフト
ウェア)よるもので、図4はメインルーチンを示し、図
5は記録再生ルーチンを示し、図6は、HDコントロー
ラ11からのインタラプト信号INTの到来に応答して
実行するインタラプトルーチンを示している。
【0050】まず図4において、CPU1は、電源オン
に応じてメインルーチンをスタートさせ、ステップ4−
0(以下、単に4−0と記す)において各種初期状態を
設定する。そして、4−1においてキー入力を受け、4
−2において何のモードに設定されたかを判断する。
【0051】CPU1が、現在記録/再生モードである
とジャッジすると、図5の5−3に進み、3つあるトラ
ックを順次選択指定し、さらに5−4に進み、各トラッ
クの動作モードをキーボード4の入力指示に従って設定
する。また、CPU1はRAM3に記憶されている図1
4のイベントトラックスケジュール(ETS)を参照し
て、各トラックの最初のイベントの出力チャンネル識別
情報を読み出す。図14の例では、3つのトラックの最
初のイベントには、全て出力チャンネルAが割当てられ
ているので、CPU1は図3のレジスタ177の第0乃
至第5ビット位置に、それぞれ選択データ“1”,
“0”,“1”,“0”,“1”および“0”を出力す
る。次にCPU1は、5−5において、A/D変換、D
/A変換のいずれの動作を各音声入出力装置8−1〜8
−3が実行するのか、バッファ6、デコーダ13を介し
て指定信号CSを順次送出しながらIOWRを与えてセ
ッティングする。いま、例えばTr1については、プレ
イ状態(従ってD/A変換動作状態)、Tr2及びTr
3は夫々レコード状態(従ってA/D変換動作状態)と
する。図10に、このようなモード設定した場合の概略
動作の概念図を示す。
【0052】そして、5−5では、DMAコントローラ
10に対し、各Tr1〜Tr3についてのバッファ9−
1〜9−3のアドレスを初期化させる。つまり、図2の
アドレスバッファ101、レジスタセレクタ103、チ
ャンネルセレクタ109等により、チャンネルCH1〜
CH3の各レジスタ(アドレスレジスタ104、コント
ロールレジスタ105)を指定しながら、データバッフ
ァ106を介して初期設定データを入力設定する。
【0053】ここで、バッファ9−1〜9−3は、リン
グバッファとして循環的に使用されるようになってお
り、初期状態としては、各バッファ9−1〜9−3のス
タートアドレスとカレントアドレスとは一致するようセ
ットされる(図10に、各バッファ9−1〜9−3のス
タートアドレスとカレントアドレスとが、CH1〜CH
3のアドレスレジスタ104に記憶されて制御される状
態を模式的に示してある)。
【0054】続いてCPU1は5−6の処理を実行し、
RAM3内の作業(ワーク)メモリエリアに存在するハ
ードディスク12の各トラックTr1〜Tr3に対応す
るディスクアクセスポインタを初期設定する(図10に
ハードディスク12の記憶エリアと、ディスクアクセス
ポインタとの関係を示している)。
【0055】次にCPU1は、各音声入出力装置8−1
〜8−3のA/D変換動作又はD/A変換動作を開始さ
せる(5−7)。続いて、5−8において、ソフトウェ
ア割込みをかけて、HDコントローラ11が、ハードデ
ィスク12とバッファ9−1〜9−3のいずれかとの間
のデータ転送のプログラム要求(HDコントローラ11
がCPU1に対してインタラプトINTをかけること)
を行なったとき(後述)と同じ処理を実行する。
【0056】具体的には、図6に示したフローチャート
に従った動作を3−8で実行することになる。例えば、
Tr1についてハードディスク12から、例えばイベン
ト1のデジタル音声データをバッファ9−1にDMA転
送するために、DMAコントローラ10のチャンネルと
してTr1に対応するチャンネルCH1を選定する(6
−1)。また、DMAコントローラ10のアドレスレジ
スタ104のCH1のエリアからカレントアドレスおよ
びスタートアドレスを読み出して、バッファ9−1から
のまたはバッファ9−1へのデータ転送可能数(録音時
ではバッファ9−1のデータ充満領域の量すなわちバッ
ファ9−1からのデータ転送可能数、再生時ではバッフ
ァ9−1の空き領域の量すなわちバッファ9−1へのデ
ータ転送可能数)を算出する(6−1)。
【0057】次に、当該トラック(ここでは、トラック
Tr1)が録音モードか再生モードか判断する(6−
2)。録音モードであれば、DMAコントローラ10お
よびHDコントローラ11をプログラムして、バッファ
9−1からHDコントローラ10へのデータ転送を行う
(6−8)。より具体的に述べるとDMAコントローラ
10に対するプログラミングは、CH1のスタートアド
レスをCH4のスタートアドレスおよびカレントアドレ
スにコピーすることにより行う。CH4のカレントアド
レスは、単位量のデータがバッファ9−1からHDコン
トローラ11に転送される毎に増加する。HDコントロ
ーラ11に対するプログラミングは、RAM3の作業メ
モリからTr1のディスクアクセスポインタを読み出
し、このポインタと、6−1で算出したバッファ9−1
からHDコントローラ11へのデータ転送可能数と、6
−2において検出されたモード(録音モード)とによっ
て行う。
【0058】この結果、HDコントローラ11は、いま
の場合、バッファ9−1からハードディスク12への方
向のDMA転送を、DMAコントローラ10に要求し
(DREQを出力し)、DMAコントローラ10は対応
するDMA転送を実行することになる。続いて、CPU
1は、ディスクアクセスポインタを、上述した転送処理
を実行した結果とるであろう値まで更新する(6−
9)。すなわち、バッファ9−1とハードディスク12
との間のデータ転送は、この後、DMAコントローラ1
0が全て実行することになり、CPU1はこのDMA転
送が完了したときのハードディスク12のアドレスをデ
ィスクアクセスポインタにセットするのである。
【0059】図6の6−2において、再生モードと判断
されると、CPU1は、RAM3中のディスクアクセス
ポインタが属するイベントトラックスケジュールETS
中の現イベントの残りデータ数を算出する(6−3)。
イベントトラックスケジュールETSは、各トラック毎
に生成され、図14に示すように、各イベントの番号と
開始時刻を決定する。この各イベントのハードディスク
12上の位置は、イベントアドレステーブルEAT(図
15)を参照して決定される。このETS,EATの作
成については後述する。
【0060】RAM3中のディスクアクセスポインタ
は、音声入出力装置8−1、8−2または8−3(この
例では8−1)が現在再生している音声データの記憶位
置を指示するのではなく、次にバッファ9−1、9−2
または9−3(この例では9−1)に転送すべきハード
ディスク12に記憶されたデータブロックの先頭を示
す。ディスクアクセスポインタは前述のように、アドレ
スデータからなっている。いま、ディスクアクセスポイ
ンタの値が520とすると、このポインタが属するイベ
ントは、図14の例ではイベント1である。この場合、
残りデータ数は図15から、 799−(520−1)=280 である。
【0061】次に、6−4において、今求めた残りデー
タ数と6−1で算出された転送可能データ数とが比較さ
れ、転送可能データ数の方が大きければ、当該イベント
のデータをバッファ9−1に転送する(6−5)。い
ま、前述のようにディスクアクセスポインタの値が52
0、残りデータ数が280、データ転送可能数が500
とすると、280<500であるから、ディスクアクセ
スポインタが示すディスク12のアドレス520から2
80個分のアドレスに記憶された音声データがバッファ
9−1に転送される。
【0062】このディスク12からバッファ9−1への
データ転送は、DMAコントローラ10およびHDコン
トローラ11をプログラムして行う。DMAコントロー
ラ10に対するプログラミングは、CH1のスタートア
ドレスをCH4のスタートアドレスおよびカレントアド
レスにコピーすることにより行う。CH4のカレントア
ドレスは、単位量のデータがハードディスク12からバ
ッファ9−1に転送される毎に増加する。HDコントロ
ーラ11に対するプログラミングは、ディスクアクセス
ポインタの値(この例では520)、6−3で算出した
現テーブル要素の残りデータ数(この例では280)、
および6−2で検出されたモード(この例では再生モー
ド)によって行う。
【0063】この結果、HDコントローラ11は、ハー
ドディスク12からバッファ9−1の方向ヘのDMA転
送を、DMAコントローラ10に要求し(DREQを出
力し)、DMAコントローラ10は対応するDMA転送
を実行することになる。続いて、CPU1は、ディスク
アクセスポインタを、この転送処理を実行した結果とる
べき値に更新する(6−6)。上述の例(図14)で
は、ディスクアクセスポインタは800に更新されて次
のテーブル要素(図14の例では上から2番目のテーブ
ル要素)に移行する。そして、バッファ9−1へのデー
タ転送可能数も更新する(この例では、220とな
る)。
【0064】そして、再びステップ6−3に戻って、デ
ィスクアクセスポインタが属するイベントトラックスケ
ジュールETSの現イベント、すなわちイベント12の
残りデータ数を算出する(この例では図15より800
から1199までなので400)。次に、残りデータ数
(440)とバッファ9−1へのデータ転送可能数(2
20)とを比較する(6−4)。今度の場合、残りデー
タ数がデータ転送可能数より大きいので、6−4から6
−7に進み、ハードディスク12のアドレス800から
220個のデータが転送される。さらに、6−9に進
み、ディスクアクセスポインタが1020に更新され
る。そしてメインルーチン(図5)にリターンする。
【0065】後の説明でも明らかになるとおり、最初の
割込みルーチン(図6)が起動されて、HDコントロー
ラ11が一度動かされると、あとは、CPU1が指定し
たデータブロックの転送が終了するたびに、HDコント
ローラ11から割込みがなされる(INT信号がCPU
1に与えられる)ので、CPU1が行なうのは、録音/
再生動作の終了になったか、キー入力があったか、また
はコントロールデータに指示しておいたトリガがかかっ
たかの判断を行うのみである。
【0066】3つのトラックの最初のイベント(図14
の例では、イベント1,4および3)がハードディスク
12からバッファ9−1,9−2および9−3、音声入
出力装置8−1,8−2および8−3、アウトプットセ
レクタ17のゲート171乃至176を介して選択され
た出力チャンネル(図14の例では、A,A,A)に出
力されると、次に、CPU1は再びトラックスケジュー
ルを参照して(5−9)、各トラックの2番目のイベン
トのチャンネル識別情報を読み出す。2番目のイベント
のチャンネル識別情報が最初のイベントの識別情報と同
一であれば(5−10のNO)、CPU1は5−12の
処理を行い、異なっていれば(5−10のYES)、C
PU1は5−12の処理の前に出力チャンネル変更の処
理を行う(5−11)。
【0067】図14の例では、3つのトラックの2番目
のイベントには、それぞれチャンネルB,AおよびBが
割り当てられているので、CPU1はレジスタ177の
第0,1,4および5ビット位置のデータをそれぞれ
“0”、“1”、“0”および“1”に書き替える。こ
れにより、ゲート172,173および176がオン状
態となり、ゲート171,174および175がオフ状
態となる。
【0068】すなわちCPU1は、5−12において、
ディスクアクセスポインタ(RAM3)を参照し、メモ
リエリアオーバーか否か、つまり終了か否かをジャッジ
し(5−13)、YESの場合は、各音声入出力装置8
−1〜8−3のA/D変換、D/A変換動作を停止(5
−14)させ、図4の4−1に戻る。NOの場合は、キ
ー入力状態を参照し(5−15)、もし変化がなけれ
ば、トラックスケジュールを参照すべく5−9の処理へ
もどり、以下5−9〜5−16をくりかえす。
【0069】そして、5−16において何らかの変化が
あると、5−16から5−17に進み、CPU1は、D
MA転送を一時中断して、新たな設定をすべく、DMA
コントローラ10に対するDMA中止指令(DMAEN
D)を出力する。続けて、新たな入力指示等に従って、
DMAコントローラ10、音声入出力装置8−1〜8−
3をプログラムし(5−18)、再びDMA動作を再開
すべく5−19に進み、上述した5−8と同様に図6の
インタラプトルーチンを実行した後、5−9へもどる。
【0070】このように、CPU1は、記録(プレイ)
/再生(レコード)時にあっては、5−4〜5−8の初
期設定を行なった後は、5−9、5−10、5−11、
5−12、5−13、5−15、5−16、5−17、
5−18、および5−19をくりかえし実行し、キーボ
ード4での変更指示(例えば、あるトラックについてポ
ーズ(A/D、D/Aの中断)あるいはパンチイン/ア
ウト(A/D、D/Aの動作の切換)等)や、編集時に
得たコントロールデータの変化に応答して、即時にDM
A転送制御を中断し、プログラムを変更した上で、再び
同様の処理を実行するように動作する。
【0071】図4の4−2において、CPU1が現在コ
ントロールトラック作成制御モードにあると判断する
と、4−2から4−4に進み、イベントコントロールト
ラックの作成を行う。このトラック作成の前に、ハード
ディスク12に記憶されている音声データをイベント化
する。イベント化とは、手動指定操作などによって時間
軸上に連続した音声データを複数に区切り、各区切られ
た音声データ(イベント)を識別するためのイベント番
号、および区切られた区間を示すデータ(スタートポイ
ントとエンドポイント)を作り出すことを意味する。イ
ベント番号、スタートポイントおよびエンドポイント
は、RAM3のイベントアドレステーブル(EAT)に
登録される。スタートポイントおよびエンドポイント
は、当該イベントが記憶されるハードディスク12のス
タートアドレスおよびエンドアドレスに相当する。イベ
ントアドレステーブルの例は、上述したように図15に
示されている。図15のアトリビュート欄のGはグルー
プ化を意味し、例えばイベント5はイベント12と13
をグループ化したことを示す。また、イベント14およ
び15は、イベント7を分割した結果作成されたイベン
トである。
【0072】イベント化が完了すると、イベントコント
ロールトラック(ECT)が作成される。ECTは上述
のように、イベントアドレステーブル(EAT)に含ま
れるイベントの識別情報(イベント番号)が各トラック
毎にイベントの再生順序に配列され、かつ、各イベント
毎に複数の出力チャンネルのうちの1つを指定するチャ
ンネル識別情報が付されて成るものである。ECTの例
は、図13に示されている。
【0073】次に、ECT作成処理の一例について説明
する。この処理では時間が既知であるものとする。ま
ず、CPU1は、時間軸および前イベントのエンドポイ
ントEn-1を表示装置5に表示する。次に編集者(ユー
ザ)がキーボード4のキーを操作して、入力トラック、
入力イベントおよびスタートポイントならびに出力チャ
ンネルを指定する。次に、CPU1は、キー操作により
指定されたスタートポイントSnと、その前のイベント
のエンドポイントEn-1とを比較し、前者が後者より大
きければ、スタートポイントの時間とイベント番号をイ
ベントトラックスケジュール(ETS)に書込み、EA
TからエンドポイントEnを計算する。次に、スタート
ポイントnがその前のイベントのエンドポイントEn-1よ
り小さいか、両者が等しければ、新たな入力トラック、
入力イベントおよびスタートポイントが指定されるのを
待つ。上述の処理は、編集者がキーボード4を介して終
了指令を入力するまで続けられ、イベントコントロール
トラックECTおよびイベントトラックスケジュールE
TSが作成される。
【0074】図13は、このようにして作成されたイベ
ントコントロールトラックECTの一例を示す。図13
のECT−1、ECT−2、ECT−3は、それぞれT
r1、Tr2およびTr3に対応する。
【0075】図14は、上述のECT処理の結果作成さ
れたイベントトラックスケジュールETSの一例を示
す。ETSは上述のように、各トラック毎に各イベント
の再生開始時刻が記録されるとともに、各イベント毎に
複数の出力チャンネルのいずれか1つを指定するチャン
ネル識別情報が付されたテーブルであり、RAM3に記
憶される。
【0076】コントロールトラック作成制御モードの終
了が検出されると、CPU1は4−1において再びキー
入力を調べる。
【0077】4−2において、CPU1が、現在、エデ
ィット(EDIT)モードにあると判断すると、4−2
から4−5に進み、編集するトラックやポイント、どの
ような編集をするのか(例えば、ある時間指定したポイ
ントに録音した音のタイミングを前後にずらしたり、修
正、削除したりすること)をCPU1は判断し、各種編
集作業を実行する。この編集作業は、特には詳述しない
が、HDコントローラ11とDMAコントローラ10と
に対するハードディスク12からの読み出しアクセスポ
イントのプログラムや、RAM3への転送、RAM3を
用いての各種編集、そして編集後のデジタル音声データ
のハードディスク12への再格納作業、アクセスポイン
トの指定等を、CPU1の制御下で実行する。CPU1
は、編集作業の終了を検出すると、4−1において再び
キー入力を調べる。
【0078】<音声入出力装置8−1〜8−3の動作>
次に図7を参照して、音声入出力装置8−1〜8−3の
動作状態を説明する。このフローチャートは、マイクロ
プログラム制御によるものであっても、ハードロジック
制御によるものであってもよく、機能実現手段は種々選
択できる。
【0079】さて、7−1においてCPU1から当該音
声入出力装置の指定信号CSが到来している(アクティ
ブとなっている)か否かジャッジし、YESならば7−
2において、CPU1より動作状態(レコード、プレ
イ、ストップ等)が設定される。これは図5の5−5、
5−18に応答してなされる。
【0080】そして、7−1においてNOの判断がなさ
れると7−3において、当該音声入出力装置8−1〜8
−3がレコード状態であるのかプレイ状態であるのか判
断し、レコード状態と判断されると、7−3から7−4
乃至7−9の処理へ進み、プレイ状態と判断されると7
−10乃至7−15の処理へ進む。
【0081】先ずレコード状態に設定された音声入出力
装置(いまの場合音声入出力装置8−2、8−3)の動
作を説明する。7−4において、サンプリング時刻とな
ったか否か判断し、サンプリング時刻となるまで、この
7−4をくりかえす。なお、サンプリング時刻の判断
は、音声入出力装置8−1〜8−3内部に夫々ハードタ
イマーをもってその出力によって行ってもよく、あるい
は共通なハードタイマーを設けてその出力に従って各音
声入出力装置が動作するようにしてもよい。後の説明か
らも理解されるとおり、各音声入出力装置8−1〜8−
3のサンプリング周波数を別々にすることも可能であ
る。
【0082】さて、7−4において、YESの判断がな
されると、与えられるアナログ音声信号は、サンプルホ
ールド(S/H)され、A/D変換される。続いて、7
−6において、DMAコントローラ10に対してDMA
転送要求DRQをアクティブにして出力する。
【0083】DMAコントローラ10は、この要求信号
DRQを受けとり、DMA転送を行うべく、その回答信
号DAKを出力する(この場合の詳細動作は後述す
る)。従って、音声入出力装置8−1〜8−3(いまの
場合レコード状態である音声入出力装置8−2又は8−
3)は、7−7の判断がYESとなると、7−8に進
み、A/D変換して得たデジタル音声データをデータバ
スに出力し、対応するバッファ9−1〜9−3(いまの
場合バッファ9−2又は9−3)へ送る。そして、7−
9にて、DMA転送要求DRQをインアクティブにす
る。従って、いまの場合、音声入出力装置8−2、8−
3にあっては、サンプリング周期毎に、外部から与えら
れるアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換し、後
述するようにDMAコントローラ10にて夫々指定され
るバッファ9−2、9−3のカレントアドレスに転送す
る(図10参照)。
【0084】また、7−3においてプレイ状態と判断さ
れると、7−10に進み、DMAコントローラ10に対
しDMA転送要求DRQをアクティブにし、DMAコン
トローラ10から回答信号DAKの到来を待って(7−
11)、データバス上のデジタル音声データを取込み
(7−12)、上記要求DRQをインアクティブにする
(7−13)。このときのDMAコントローラ10の動
作は後述するが、いまの場合図10に示すとおり、Tr
1に対応するバッファ9−1のカレントアドレスの内容
(これはすでにハードディスク12のTr1のエリアの
内容が転送記録されている)が、以上の操作で音声入出
力装置8−1に入力設定されることになる。そして、サ
ンプリング時刻となったか否か判断する(7−14)。
このサンプリング時刻の到来の検出は、7−4において
述べたことと同じである。
【0085】そして、7−14でYESとなると7−1
5に進みD/A変換及びローパスフィルタリングを実行
した上でアナログ音声信号を外部に出力する。
【0086】以上レコード状態の場合と、プレイ状態の
場合との1つのサンプリング時刻における動作を説明し
たが、7−9、7−15の各処理の終了後7−1にもど
り以下同様にして次々とサンプリング時刻に対する処理
を実行する。
【0087】図11は、音声入出力装置8−1〜8−3
の動作タイムチャートを示しており、いまの場合Tr1
の音声入出力装置8−1がプレイモードとなっていて、
サンプリング時刻tとサンプリング時刻t+1の間で、
サンプリング要求(DRQ)が発生し、DMAコントロ
ーラ10内のチャンネルCH1の制御によって、バッフ
ァ9−1から音声入出力装置8−1への方向のDMA転
送がなされ、サンプリング時刻t+1に同期して、D/
A変換動作がなされる。
【0088】一方、いまの場合Tr2、Tr3の音声入
出力装置8−2、8−3においては、レコードモードと
なっており、サンプリング時刻tあるいはt+1に同期
して、A/D変換が行われ、その後にDMAコントロー
ラ10に対してDMA転送命令が出力される。そしてD
MA転送が、Tr2、Tr3の順番で(同時にDMA要
求があった場合の優先順位が、CH1>CH2>CH3
>CH4となっている関係によるもの)実行され、音声
入出力装置8−2、8−3からバッファ9−2、9−3
へデータ転送がなされることになる。
【0089】<DMAコントローラ10の動作>次に、
図8を参照してDMAコントローラ10の動作を説明す
る。この図8のフローチャートは、図2のサービスコン
トローラ108がマイクロプログラム制御で動作するの
を表わしているとしてもよく、あるいは、ハードロジッ
クでDMAコントローラ10が機能実現をしているとし
てもよい。
【0090】先ず、8−1において、CPU1からの指
定信号CSが到来している(アクティブとなっている)
か否か判断し、YESならば、リード信号RD、ライト
信号WRのいずれがCPU1から与えられているか判断
し、リード信号RDならば8−3に進み、アドレスバス
を介して与えられるアドレス信号にて指定されるレジス
タ104、105の内容をデータバスを介して出力して
CPU1がリードできるようにし、逆にライト信号WR
ならば8−4に進み、指定したレジスタにデータバスを
介して所望のデータを入力設定することになる。この8
−3、8−4の処理は、CPU1のメインルーチンの5
−5、5−18などの処理に対応する。従って、8−4
の処理によって図2の各レジスタ104、105には所
望のデータがセットされることになる。
【0091】そして、このようなCPU1からのDMA
コントローラ10に対するアクセスやプログラムが終る
と指定信号CSはインアクティブとされ、8−1から8
−5に処理は進むことになる。
【0092】8−5では、各音声入出力装置8−1〜8
−3からDMA転送要求DRQ1〜DRQ3がきている
か、HDコントローラ11からDMA転送要求DREQ
(DRQ4)がきているか判断し、もし、いずれかから
要求が来ていると8−6に進み、DMA可能信号DMA
ENBを“1”に(アクティブ)にし、DMAユニット
内のアドレスバスとデータバスをDMAコントローラ1
0が専有するようにし、CPU1からのアクセスを受け
付けなくする。
【0093】続いて、複数の要求に際しては、チャンネ
ルCH1〜CH4の順の優先順位に従って、チャンネル
を選択する(8−7)。例えば、図11の例ではサンプ
リング直後にTr2、Tr3の音声入出力装置8−2、
8−3からのデータ転送要求が同時になされるがTr2
の優先順位が高いので、先にCH2のDMA転送を行う
ことになる。また後の説明でも理解されるとおり、CH
4の優先順位が最下位なので、ハードディスク12とバ
ッファ9−1〜9−3のうちの1つとの間でデータ転送
を行っているときに、いずれかの音声入出力装置8−1
〜8−3からデータ転送の要求がなされると、後者のデ
ータ転送を先に優先的に行うようになる。続いて、選択
したチャンネル(いま、例えばCH2)のカレントアド
レス(アドレスレジスタ104のCH2のカレントアド
レスレジスタの内容)をアドレスバスに出力する(8−
8)。そして、選択したチャンネル(いま、例えばCH
2)のコントロールレジスタ105の内容を参照し、D
MA転送をいずれの方向へ行うか決定し(8−9)、も
しバッファ9−1〜9−3から他の要素(I/O)への
転送なら8−10から8−11へ進んで、バッファ9−
1〜9−3のうちの選択しているバッファに対しリード
信号RDを与え、逆に他の要素(I/O)からバッファ
9−1〜9−3への転送ならば8−12に進み、当該バ
ッファに対してライト信号WRを与える。
【0094】しかる後、回答信号DAKをアクティブに
する(8−13)。その結果、いまの場合、Tr2の音
声入出力装置8−2は、7−7、7−8(図7)の処理
によって、サンプリングした音声データをデータバスに
送出し、バッファ9−2のカレントアドレスのエリア
に、DMAコントローラ10が書込むことになる(図1
0参照)。
【0095】8−14では、データ転送が終了したの
で、上記リード信号RD又はライト信号WR、回答信号
DAKをインアクティブにし、8−15で当該チャンネ
ル(いまCH2)のカレントアドレス(図2のアドレス
レジスタ104内)の内容を+1する。この8−15の
動作により、バッファ9−1〜9−3に対して新たなサ
ンプリング音声データが書込まれる都度、あるいは新た
に音声データが読出される都度、アップカウントされる
ことになる。そして、8−15の処理の後、8−1へも
どる。
【0096】先程の状態(図11参照)では、Tr2と
Tr3との音声入出力装置8−2、8−3よりデータ転
送要求がDMAコントローラ10に対してなされてお
り、これまでにTr2についてのみデータ転送の実行を
したのであるから続く8−5においてはYESの判断が
なされる。以下Tr3に関して、音声入出力装置8−3
からバッファ9−3への方向のデータ転送が、8−7乃
至8−10、8−12乃至8−15を実行することによ
り上記した場合と同様にしてなされる。
【0097】このようなデータ転送が完了すると8−5
から8−16に進み、DMA可能信号を“0”(インア
クティブ)にして、DMAユニット内のデータバス、ア
ドレスバスをDMAコントローラ10が専有するのを中
止し、CPU1からのアクセスを受付けられるようにす
る。
【0098】以上Tr2、Tr3に関し、音声入出力装
置8−2、8−3から夫々対応するバッファ9−2、9
−3へのデータ転送について説明したが、Tr1につい
ては、逆に、バッファ9−1から音声入出力装置8−1
へのデータ転送がDMAコントローラ10によってなさ
れる。
【0099】図11に示してあるとおり、サンプリング
時間tとt+1の中間で、Tr1に対応する音声入出力
装置8−1は、DMAコントローラ10に要求信号DR
Qを出力する(図7、7−10)。
【0100】これに応答し、DMAコントローラ10
は、上記した場合と同様に8−5〜8−7を実行し、8
−8において、バッファ9−1の読み出すべきアドレス
を示すアドレスデータをアドレスバスを介して与える。
8−9、8−10の実行により、8−11に進み、今回
はバッファ9−1に対し読み出し信号RDを与え、8−
13で回答信号DAKを“1”とする。
【0101】その結果、バッファ9−1の指定アドレス
のデジタル音声データは、データバスを介して、Tr1
の音声入出力装置8−1へ転送され取込まれることにな
る。しかる後、8−14、8−15の処理を経て8−1
へもどる。
【0102】また、DMAコントローラ10は、ハード
ディスク12とバッファ9−1〜9−3との間のデータ
転送も行う。この場合は、チャンネルCH4のアドレス
レジスタ104、コントロールレジスタ105が使用さ
れる。この動作は、CPU1のインタラプトルーチン
(図6)の実行によって、DMAコントローラ10に対
する設定/制御動作、およびHDコントローラ11に対
するプログラミング動作の後、実行される。
【0103】このDMAコントローラ10に対するCP
U1の設定/制御動作に対応して、DMAコントローラ
10は、8−3、8−4の処理を行なう。即ち、CPU
1は今回チャンネルCH4によってデータ転送するトラ
ックを決定し、そのトラックに対応するバッファのスタ
ートアドレス(つまり前回当該バッファとハードディス
ク12とのデータ転送を行ったブロックデータの次のア
ドレス)をCH4のスタートアドレスレジスタ(図2の
アドレスレジスタ104内)にセットし、このトラック
についての今回のデータ転送数をスタートアドレスとカ
レントアドレス(前回データ転送をハードディスク12
との間で行った後に歩進したアドレス)との差からCP
U1は得るとともに、このトラックについてのカレント
アドレスをスタートアドレスにコピーする。
【0104】CPU1は、動作中のトラックに対応する
バッファ9−1〜9−3とハードディスク12との間の
データ転送を各トラック毎に順番に行うようになり、各
トラック毎に、前回のデータ転送(ブロック転送)に続
くデータ転送を行うようになる。図10の例では、例え
ばTr1については、ハードディスク12から、図示の
スタートアドレス(CH1)とカレントアドレス(CH
1)の間の空白部分に対応するデータ量の転送をこれか
ら行うようになる(他のトラックについてもデータ転送
の方向は逆であるが、同様の制御によることは明らかで
ある)。なお、プレイモードのバッファ(9−1が該
当)およびレコードモードのバッファ(9−2、9−3
が該当)では斜線部分が音声入力されたデータ部分に対
応する。
【0105】そして、CPU1は、HDコントローラ1
1に対しプログラミングを行った上で、実際の転送要求
をHDコントローラ11から発生させて、DMA転送を
開始させる。
【0106】DMAコントローラ10では、8−5にお
いて、HDコントローラ11から転送要求があることを
検知すると、上記した場合と同様にして、8−6〜8−
9を実行した後、バッファ9−1〜9−3からハードデ
ィスク12方向へのデータ転送の要求か、ハードディス
ク12からバッファ9−1〜9−3方向へのデータ転送
の要求か8−10において判断し、前者ならば8−11
へ、後者ならば8−12へ進んだ後、8−13〜8−1
5の各処理を実行する。このとき、1回の転送操作で、
例えば1サンプル分のデジタル音声データの転送がなさ
れるので、この8−5〜8−15の動作を複数回くりか
えし実行して、ブロック転送がなされる。このハードデ
ィスク12とバッファ9−1〜9−3とのデータ転送に
ついては、HDコントローラ11の動作も大きく関連す
るので、後に更に説明する。
【0107】そして、DMA転送が完了すると、要求信
号DRQ1〜4が到来しなくなり、8−5から8−16
へ進み、DMA可能信号DMAENBを“0”(インア
クティブ)とする。
【0108】<HDコントローラ11の動作>次に、図
9を参照してHDコントローラ11の動作を説明する。
このHDコントローラ11は、ハードロジックによって
も、マイクロプログラム制御によってもよく、いずれに
しても図9の動作フローの機能を実現する。
【0109】まず、CPU1から指定信号CSが与えら
れているか判断する(9−1)。これは、CPU1のイ
ンタラプトルーチンにて与えられる。NOの場合はもと
にもどるが、YESの場合は、9−2に進みCPU1か
らリード信号RDが与えられているか、ライト信号WR
が与えられているか判断し、リード時にはHDコントロ
ーラ11内部の指定データ(アドレスレジスタの内容
等)をデータバスを介してCPU1へ出力する。
【0110】また、ライト信号WRが与えられていると
きは9−2から9−4に進み、今回DMAコントローラ
10のチャンネルCH4にてDMA転送するバッファと
ハードディスク12とのデータ転送方向を設定し、9−
5にて、アクセスするハードディスク12のアクセスポ
イントを設定する。これは、CPU1がRAM3から得
ている当該トラックのディスクアクセスポインタによ
る。
【0111】続いて9−6において、転送データ数(デ
ジタル音声データ数)をHDコントローラ11の内部カ
ウンタに設定する。この転送データ数は、図6のCPU
1のインタラプトルーチンによって得ている。
【0112】このように、9−4〜9−6を実行するこ
とによってCPU1の制御のもとでHDコントローラ1
1はプログラムされ、その後HDコントローラ11はD
MAコントローラ10に対しデータ転送の要求をする
(9−7)。このことからも理解されるとおり、CPU
1は、HDコントローラ11からインタラプト信号IN
Tを受けると、次のトラックに対応する(つまり、いま
Tr1〜Tr3は全て動作中とすると、Tr1、Tr
2、Tr3、Tr1……の順で)DMA転送の設定、制
御をDMAコントローラ10に対し実行し、HDコント
ローラ11をプログラムする。その後、CPU1はHD
コントローラ11とDMAコントローラ10とから離れ
て、相互のインタラクションで実際のDMA転送を実行
させる。
【0113】HDコントローラ11は、9−7の次に9
−8へ進み、DMAコントローラ10から回答信号DA
CK(DAK4)を受けとる(図8、8−13参照)ま
で9−8をくりかえす。
【0114】9−8の判断がYESとなると、9−9に
進みDMAコントローラ10のCH4の動作によって、
1サンプルのデジタル音声データの転送が行われ、9−
6にて設定した転送カウンタを1だけダウンカウントす
る(9−10)。続く9−11において、予め設定して
おいた転送データ数分のデータ転送が完了したか上記転
送カウンタの内容に従ってジャッジし、NOならば再び
9−8へもどる。従って、DMAコントローラ10にお
いては、HDコントローラ11から設定したデータ数の
転送(ブロック転送)が終了するまで、転送要求DRQ
4を続けて受けとることになり、この転送要求に従って
8−5〜8−15の処理(図8)を実行し、それに応答
する形でHDコントローラ11側では9−8〜9−11
の処理を実行する。
【0115】そして、転送終了が9−11にて判断され
ると、9−12に進み、HDコントローラ11からDM
Aコントローラ10に対してのデータ転送の要求DRE
Q(DRQ4)を“0”(インアクティブ)とする。そ
して、次のトラックに関してハードディスク12とバッ
ファ9−1〜9−3のいずれかとのデータ転送を行わせ
るために、HDコントローラ11はCPU1へインタラ
プト信号INTを与える(9−13)。これに応答し
て、CPU1はインタラプトルーチン(図5)を実行す
ることは上述したとおりである。
【0116】<ハードディスク12とバッファ9−1〜
9−3との間のデータ転送動作>以上までの説明で、ハ
ードディスク12とバッファ9−1〜9−3との間のデ
ータ転送についても理解されるところとなったが、図1
0と図12とを参照して、DMAコントローラ10に対
してDMA要求がなされ、それに対してDMAコントロ
ーラ10が時分割で対応している様子を以下に説明す
る。
【0117】既に述べたとおり、図10に示す設定状態
にあっては、Tr1についてはプレイ状態、Tr2、T
r3についてはレコード状態となっていて、夫々の音声
入出力装置8−1〜8−3から毎サンプリングタイム
(図12のfs)にバッファ9−1〜9−3とのデータ
転送要求がDMAコントローラ10になされる。
【0118】これは、CPU1がHDコントローラ11
をプログラミングしている間(図9の9−4〜9−7)
も生じる。DMAコントローラ10は、音声入出力装置
8−1〜8−3からのデータ転送要求があると、上述し
たようにDMA可能信号DMAENBを出力し(図8の
8−6)、CPU1によるHDコントローラ11のプロ
グラミングを中断(WAIT)して、各チャンネルCH
1〜CH3によるDMA転送の完了後に、それを再開さ
せる(図12参照)。
【0119】また、CH4によるDMA転送により、ハ
ードディスク12とバッファ9−1〜9−3との間のデ
ータ転送が順次行われているときも、上記各音声入出力
装置8−1〜8−3から各サンプリングタイム毎(図1
2のfs)にデータ転送要求がなされる。
【0120】このとき、DMAコントローラ10では、
図8の8−7の判断により優先度の高いチャンネル(C
H1〜CH3)のデータ転送を先に行うようになる。こ
の間は、DMAコントローラ10へHDコントローラ1
1からデータ転送要求DRQ4が出力され続けている
(図9、9−7参照)ものの、DMAコントローラ10
から回答信号DAK4がもどってこないので、次のデー
タ転送を待機している(9−8をくりかえしている)こ
とになる。
【0121】従って、マクロ的には、DMAコントロー
ラ10は図12に示されたとおり、Tr1、Tr2、T
r3のハードディスク12とバッファ9−1〜9−3と
の間のDMA転送(ブロック転送)をくりかえすことに
なるが、ミクロ的には、HDコントローラ11に対する
プログラミング中も、実際のDMA転送中(CH4によ
る)も、あるいは休止(アイドル)中も、サンプリング
タイミング毎に、バッファ9−1〜9−3と音声入出力
装置8−1〜8−3との間のDMA転送(シングル転
送)を、CH1〜CH3の各チャンネルによって実行す
ることになり、サンプリングタイミング毎のA/D変
換、D/A変換に十分速度的にも対処できる。
【0122】なお、上記実施例では、CPU1がトラッ
クスケジュール参照時に、再生すべきイベントのチャン
ネル識別情報を読み出しているが、コントロールトラッ
クを参照して再生すべきイベントのチャンネル識別情報
を読み出してもよい。
【0123】また、上記実施例においては、イベントト
ラックスケジュールETS(図14)とイベントアドレ
ステーブルEAT(図15)とを参照して、次々と読み
出すべきイベントのアドレスを決定したが、図16に示
すように、各イベントのハードディスク12上の始点、
終点を示すスタートアドレス、エンドアドレスを含む再
生スケジュールテーブルをRAM3中に形成して、この
再生スケジュールテーブルに基づくようにしてもよく、
更にこれに出力チャンネルを指示するデータをあわせて
記憶するようにしてもよい。
【0124】また、上記実施例では出力チャンネルの数
を2としているが、本発明はこれに限定されず、何個で
も出力チャンネルを設けることができる。また、各出力
チャンネルを合成、分配等して外部出力することもでき
る。更に複数の出力チャンネルから同じイベントを出力
させることも当然可能である。
【0125】
【発明の効果】請求項1に記載のデジタルレコーダによ
れば、音声データの出力動作を行う複数の音声出力チャ
ンネル手段を設け、音声データを複数に区切って形成さ
れるイベントの識別情報がイベントの再生順序に配列さ
れ、かつ、イベント毎に複数の音声出力チャンネル手段
のいずれかを指定するチャンネル識別情報が付されて成
るコントロールトラックを記憶しておき、チャンネル識
別情報に応じて複数の音声出力チャンネル手段を選択し
て対応するイベントを選択した音声出力チャンネル手段
に供給するようにしたので、1つのパートに含まれる複
数のイベントを選択した1つあるいはそれ以上の音声出
力チャンネル手段から出力できるから、音声データの再
生に際し、複雑なミューティング操作を行う必要がな
い。
【0126】請求項2に記載のデジタルレコーダによれ
ば、各トラックに対応して複数の音声出力チャンネル手
段を設け、各トラックのイベント毎にチャンネル識別情
報を付したので、1つのパートに含まれる複数のイベン
トを選択した1つあるいはそれ以上の音声出力チャンネ
ル手段から出力できるから、音声データの再生に際し、
ミューティング操作を行う必要がない。
【0127】請求項3に記載のデジタルレコーダによれ
ば、再生されるべき各イベントの再生開始時刻が記録さ
れるとともに、各イベント毎に複数の音声出力チャンネ
ル手段のいずれかを指定するチャンネル識別情報が付さ
れて成るトラックスケジュールを記憶しておき、チャン
ネル識別情報に応じて複数の音声出力チャンネル手段の
1つあるいはそれ以上を選択して対応するイベントを選
択した音声出力チャンネル手段に供給するようにしたの
で、請求項1のレコーダと同様に複雑なミューティング
操作が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルレコーダの一実施例の全体構
成を示すブロック図である。
【図2】図1のDMAコントローラ10の要部の具体例
を示すブロック図である。
【図3】図1のアウトプットセレクタ17の一構成例を
示すブロック図である。
【図4】図1のCPU1のメインルーチンを示すフロー
チャートである。
【図5】図4のCPU1の記録再生ルーチンの詳細を示
すフローチャートである。
【図6】図1のCPU1のインタラプトルーチンを示す
フローチャートである。
【図7】図1の音声入出力装置8−1乃至8−3の動作
を示すフローチャートである。
【図8】図1のDMAコントローラ10の動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】図1のHDコントローラ11の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】図1のデジタルレコーダの全体的動作を示す
概念図である。
【図11】図1のデジタルレコーダの各トラック毎のD
/AおよびA/D変換動作、ならびにDMA転送を示す
タイムチャートである。
【図12】図1のハードディスク12とバッファ9−1
乃至9−3との間のDMA転送の状態を示すタイムチャ
ートである。
【図13】イベントコントロールトラック(ECT)の
一例を示す説明図である。
【図14】イベントトラックスケジュール(ETS)の
一例を示す説明図である。
【図15】イベントアドレステーブル(EAT)の一例
を示す説明図である。
【図16】再生スケジュールテーブルの一例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 CPU 3 RAM 8−1,8−2,8−3 音声入出力装置 17 アウトプットセレクタ 171,172,173,174,175,176 ゲ
ート 177 レジスタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声データの入力動作を行う音声入力手
    段と、音声の出力動作をそれぞれ行う複数の音声出力チ
    ャンネル手段と、前記音声入力手段から供給されるデジ
    タル音声データを記憶する音声データ記憶手段と、前記
    音声データ記憶手段に記憶されている音声データを複数
    に区切って形成されるイベントの識別情報および記憶位
    置を含むイベントアドレステーブルを記憶する手段と、
    前記イベントアドレステーブルに含まれるイベントの識
    別情報がイベントの再生順序に配列され、かつ、各イベ
    ント毎に前記複数の音声出力チャンネル手段のいずれか
    1つを指定するチャンネル識別情報が付されて成るコン
    トロールトラックを記憶する手段と、前記コントロール
    トラックのチャンネル識別情報に応じて前記複数の音声
    出力チャンネル手段のうち選択した音声出力チャンネル
    手段に対応するイベントを供給するチャンネル選択手段
    とを具備するデジタルレコーダ。
  2. 【請求項2】 複数のトラックにそれぞれ対応して音声
    の入力動作を行う複数の音声入力手段と、音声の出力動
    作をそれぞれ行う複数の音声出力チャンネル手段と、前
    記音声入力手段から供給されるデジタル音声データを記
    憶できる複数のトラック分の記憶エリアを持つ音声デー
    タ記憶手段と、前記音声データ記憶手段に記憶されてい
    る音声データを複数に区切って形成されるイベントの識
    別情報および記憶位置を含むイベントアドレステーブル
    を記憶する手段と、前記イベントアドレステーブルに含
    まれるイベントの識別情報が各トラック毎にイベントの
    再生順序に配列され、かつ、各イベント毎に前記複数の
    音声出力チャンネル手段のうちの1つを指定するチャン
    ネル識別情報が付されて成るコントロールトラックを記
    憶する手段と、前記コントロールトラックのチャンネル
    識別情報に応じて前記複数の音声出力チャンネル手段の
    うち選択した音声出力チャンネル手段に対応するイベン
    トを供給するチャンネル選択手段とを具備するデジタル
    レコーダ。
  3. 【請求項3】 音声データの入力動作を行う音声入力手
    段と、音声の出力動作をそれぞれ行う複数の音声出力チ
    ャンネル手段と、前記音声入力手段から供給されるデジ
    タル音声データを記憶する音声データ記憶手段と、前記
    音声データ記憶手段に記憶されている音声データを複数
    に区切って形成されるイベントの識別情報および記憶位
    置を含むイベントアドレステーブルを記憶する手段と、
    再生すべき各イベントの再生開始時刻が記録されるとと
    もに、各イベント毎に前記複数の出力チャンネルのいず
    れか1つを指定するチャンネル識別情報が付されて成る
    トラックスケジュールを記憶する手段と、前記トラック
    スケジュールのチャンネル識別情報に応じて前記複数の
    音声出力チャンネル手段のうち選択した音声出力チャン
    ネル手段に対応するイベントを供給するチャンネル選択
    手段とを具備するデジタルレコーダ。
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