JP2978926B1 - ストランド切断装置 - Google Patents
ストランド切断装置Info
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Abstract
ング作業やメンテナンス作業も煩雑にならないようにす
る。 【解決手段】 ストランドSの進行方向に対して直交す
る刃先を有する固定刃体2と、ストランドSの進行方向
と平行な回転軸13の先端に固着されているとともに固
定刃体2に対向する前面に放射状に複数の刃板が配設さ
れた回転刃体3と、切断されたペレットPを捕捉して機
外へ排出するためのカバー6を備えている。カバー6
は、略漏斗状の下部ケース4と、下部ケース4の開放部
を覆う半円筒状の上部ケース5からなり、上部ケースの
中心O1 を回転刃体3の回転軸心O2から固定刃体側の
偏心させることにより、上部ケース5の内周面と回転刃
体3の仮想外周円40間の間隔が回転方向と同方向へ漸
増して固定刃体2の側傍において最大になるように構成
されている。
Description
レット製造装置に用いられるストランド切断装置に関す
るものである。
トランド切断装置の一例について説明する。
に示すように、ストランド112を引き込んで固定刃体
101上へ送り出すための上下一対のロールからなる引
き取りロール106と、ストランド112の進行方向に
対して直交する刃先を有する固定刃体101と、ストラ
ンド112の進行方向に対して平行な回転軸107の先
端に固着された回転刃体102を備え、これらは筐体1
20の上壁120a上に配設されているとともに、図示
しないヒンジ部を介して開閉自在に設けられたカバー1
21で覆われている。
うに、回転軸107の先端にフランジ107aを介して
固着された回転盤103と、回転盤103の外周面に放
射状に突設された複数の突出部104と、各突出部10
4の回転方向(矢印方向)前方側の側面に固着された刃
板105を備えており、回転刃体102を筐体120内
に搭載されたモータ108により伝動手段109を介し
て回転される回転軸107と一体回転させることによ
り、各刃板105の刃先と固定刃体101の刃先とによ
りストランド112をペレットに逐次切断するように構
成されている。
回転刃体や固定刃体等を覆うカバー内において、回転刃
体の回転によって径方向外方へはね飛ばされるペレット
や、回転刃体の各突出部間の空間を通して回転刃体の背
面側へ飛散したのち方向転換して落下口へ落下するペレ
ット等が混在し、ペレットの飛散方向が一様ではない。
このため、摩擦係数の大きなゴム質のプラスチックから
なるペレットの製造に用いた場合には、ペレットが堆積
してしまい、クリーニング作業を頻繁に行なわなければ
ならない。
ロールが筐体上に搭載されているため、クリーニング作
業やメンテナンス作業を行なう際に、カバーを開いたの
ち上方のロールを筐体上から取り外さなければ、下方の
ロールおよび固定刃体のクリーニング作業やメンテナン
ス作業を行なうことができない。その結果、クリーニン
グ作業やメンテナンス作業が煩雑になるという問題点が
あった。
に鑑みてなされたものであって、切断されたペレットが
堆積するおそれがなく、クリーニング作業やメンテナン
ス作業も煩雑にならないストランド切断装置を実現する
ことを目的とするものである。
に、本発明のストランド切断装置は、ストランドを引き
取って固定刃体上に送り出すための上下一対のロールを
有する引き取りロールと、前記ストランドの進行方向に
対して直交する刃先を有する前記固定刃体と、前記スト
ランドの進行方向と平行な回転軸を有するとともに前記
固定刃体の前記刃先に対向する前面に複数の刃板が放射
状に配設された円板状の回転刃体と、前記固定刃体およ
び前記回転刃体により逐次切断されたペレットを捕捉し
て機外へ排出するためのカバーを備えたストランド切断
装置において、前記カバーは、上面に開放部を有する略
漏斗状の下部ケースと、前記下部ケースの前記開放部を
覆う半円筒状の上部ケースからなり、前記上部ケースの
中心を前記回転刃体の回転軸心から前記固定刃体側へ偏
心させることにより、前記上部ケースの内周面と前記回
転刃体の回転に伴なう仮想外周円との間の間隔が回転方
向と同方向へ漸増して前記固定刃体の側傍において最大
になるように構成されていることを特徴とする。
に対してヒンジ部を介して開閉自在に設けられていると
ともに、前記上部ケース側に引き取りロールのうちの上
方のロールを配設したものにする。
前記回転刃体の外周面へ貫通する複数の冷却水孔を放射
状に設けて各刃板に向けて冷却水を注水するとともに、
下部ケースに、開放部近傍の内周面に開口するノズル2
7を設けて冷却水を注水できるように構成してもよい。
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
ランド切断装置を示し、図1は模式正面図、図2は回転
刃体とカバーの配設位置を示す説明図、図3は図2のA
−A線に沿う模式断面図である。
は、ストランドSを引き込んで固定刃体2上に送り出す
ための上下一対のロール18,19を有する引き取りロ
ール20と、ストランドSの進行方向に対して直交する
刃先2aを有する固定刃体2と、ストランドSの進行方
向と平行な回転軸13の先端に固着されているとともに
固定刃体2の刃先2aに対向する前面3aに複数の刃板
15が放射状に配設された円盤状の回転刃体3と、固定
刃体2と回転刃体3とによって逐次切断されたペレット
Pを捕捉して機外へ排出するためのカバー6を備えてい
る。
れたペレットPを径方向外方へ導くための複数の案内溝
3dが各刃板15の刃先15aの近傍から放射状に形成
されている。
状の形状の下部ケース4と、下部ケース4の前記開放部
に対してヒンジ部7を介して開閉自在に配設された上部
ケース5から構成されている。
状部に続いて、筐体1の一方の側壁1bの下方部へ向け
て傾斜する底壁4aおよび底壁4aに対向する略垂直な
側壁4bを備え、底壁4aの下端部を筐体1の外に開口
する排出口4cに連通することにより、切断されたペレ
ットPを筐体1の外へ排出できるように構成されてい
る。
う半円筒状のものであって、その反固定刃体側(図示右
側)には、ヒンジ部7を構成する外方へ向けて突設され
た回動アーム7aの略中間部位が筐体1の上壁1a上に
立設された突出部材7cに枢軸7bを介して枢着されて
いる。そして、回動アーム7aの先端部位が筐体1の一
側壁1bに固着された流体圧シリンダ9のロッド9aの
先端部にピン8を介して連結されており、流体圧シリン
ダ9を起動してロッド9aを伸縮させると枢軸7bを回
動中心とし回動して下部ケース4の開放部に対して開閉
することができる。一方、上部ケース5の固定刃体側
(図示左側)の外面には回転ハンドル形式のクランプ1
2が設けられており、上部ケース5を閉じた際にクラン
プ12のフック12aを下部ケース4に設けられた係合
部4dに係合すると不用意に開かないようになってい
る。
心O1 が回転刃体3の回転軸心O2に対して固定刃体側
へ偏心した状態で配設されており、下部ケース4に対し
て閉じた際に回転刃体3の刃板15の径方向先端部が描
く仮想外周円40と上部ケース5の内周面の間の間隔
が、回転刃体3の回転方向と同方向へ漸増して固定刃体
2の側傍において最大になるように構成されている。こ
れにより、回転刃体3の回転に伴なって、矢印方向の空
気流が発生して切断されたペレットPが下部ケース4へ
向かって方向づけられ、ペレットPが堆積することもな
く下部ケース4の傾斜した底壁4aに沿って流下して排
出口4cより機外へ排出される。
ダ9により上部ケース5を回動させる動力式のものに限
らず、手動により上部ケース5を回動させるように変更
できることはいうまでもない。
19は、台座11の上面に設けられた凹所11a内に回
転自在に配設されており、その図示右側へ突出する回転
軸19aの先端部に一体的に設けられたプーリ19bと
図示しない駆動モータの出力軸のプーリとの間にベルト
をかけ回わすことにより強制回転される。これに対し、
上方のロール18は、上部ケース5に固着された一対の
流体圧シリンダ24のロッド24aの下端部に自由回転
自在に軸支されている。
れているため、上部ケース5を下部ケース4に対して閉
じた際に、一対の流体圧シリンダ24を起動してロッド
24aを伸縮させることによって、上方のロール18を
下方のロール19に対して進退させることができ、上方
のロール18と下方のロール19間で所定の押圧力を与
えた状態でストランドSを引き取って固定刃体2上へ安
定して送り出すことができる。
ロールカバー10は、上部ケース5を下部ケース4に対
して閉じた際に、上方のロール18のみならず台座11
が露出しないように覆うことができる略庇状の形状のも
のであって、その前面壁10aの下端部にはストランド
導入口21となる切欠部が設けられている。
下端に平行キー22が突設されており、上部ケース5を
下部ケース4に対して閉じた際に、平行キー22が台座
11の上面に形成されたキー溝23に嵌合することによ
り、上部ケース5や上方のロール18を所定位置に位置
決めできるようになっている。
3は、固定刃体2に対して片側へ偏った位置においてス
トランドSの進行方向に対して平行になるように、筐体
1の上壁1aに立設された支持部材14に軸受(不図
示)を介して回転自在に軸支されており、回転軸13を
図示しないモータにより回転駆動すると、固定刃体2に
対向する前面3aに放射状に配設された複数の刃板15
の刃先15aによって、固定刃体2の刃先2a上に送り
出されるストランドSを逐次ペレットに切断できるよう
に構成されている。
bに開口する複数の刃板ガイド溝17が放射状に設けら
れており、各ガイド溝17には刃板15がその刃先15
aを前面3aから突出させた状態で嵌挿されている。
3a側から後面3c側へ向けて回転軸心に対して昇り勾
配の所定の傾斜角度で回転軸心に対して傾斜するととも
に、回転刃体3の回転に伴なって刃板15の刃先15a
の径方向内側が固定刃体2の刃先2aに最初に交差し、
そのときの両刃先15a,2a間の角度(以下、「侵入
角度θ」という。)が所定の値になるように、回転刃体
3の放射線に対して反回転方向へ傾斜している(図4参
照)。一方、刃板15は、回転刃体3の後面3cから刃
板ガイド溝17の底壁に貫通するねじ穴に螺合された押
し引きボルト16を正・逆回転させることにより刃板1
5のスリット15bの長さの範囲内で前面3aからの突
出量を変化させることができるとともに、後面3c側か
らスリット15bを貫通して締結板25aに螺合された
締結ボルト25を締め付けて固定できるように構成され
ている。
2a間の侵入角度θは5°〜15°の範囲以内に設定し
ておくと、固定刃体2の刃先2a上に一列に並んだ複数
のストランドSが刃板15の刃先15aの径方向内側の
ものから逐次一本ずつ切断されて行き、切断時にストラ
ンドSが折曲することもなくほぼ直角に切断される。そ
の結果、回転刃体3の刃板15にかかる負荷が低減し、
発生する騒音も小さくなる。
定刃体2の刃先2a上に一列に並んだストランドが回転
刃体3の刃板15の刃先15aで複数本同時に切断され
ることになり、発生する騒音が大きくなる。逆に、侵入
角度θを15°よりも大きくすると、固定刃体2の刃先
2a上に一列に並んだストランドが回転刃体3の刃板1
5の刃先15aによって切断される前に径方向外側へ大
きくずれて屈曲してしまい、ストランドが直角に切断さ
れず、ペレットの形状が菱形になってしまう。
一変形例について説明する。
5に示すように、回転刃体3に、回転軸13の中空部1
3aから各刃板15に向かって径方向へ貫通する複数の
冷却水孔13bを放射状に設け、中空部13aを図示し
ない給水源に接続することにより、各冷却水孔13bを
介して各刃板15に向かって冷却水を注水できる。他
方、下部ケース4には、図6に示すように、下部ケース
4の上面の開放部近傍部位に下部ケース4の内周面に開
口するノズル27を設け、ノズル27を導入路28を介
して図示しない給水源に接続することによって、下部ケ
ース4内に開放部の近傍部位から底壁4aに向かって注
水できるように構成されている。
るとともに、上部ケース5にフランジ部29を設け、両
フランジ部26,29間にパッキン30を配設すること
により、カバー6内から冷却水が洩れないように工夫さ
れている。
いし図3に示した一実施の形態によるストランド切断装
置と同様でよいので、その説明は省略する。
内において切断されたペレットを冷却水により冷却でき
るため、ポリエチレンテレフタレートやポリアミド等の
如く、押出機より押し出されたストランドを表面層は固
化しているが内部は柔らかい状態で切断したのち冷却固
化させるいわゆる二次冷却を行なうペレット製造装置に
用いられる。
で、次に記載するような効果を奏する。
堆積することがなく、クリーニング作業やメンテナンス
作業を行なう頻度が著しく低減される。
くだけで上方のロールが下方のロールから離間し、下方
のロールや固定刃体の上面側が開放されるため、クリー
ニング作業やメンテナンス作業の際に上方のロールを着
脱する必要がなく、作業が著しく簡易になる。
正面図である。
体とカバーの位置関係を示す説明図である。
す説明図である。
と同様の説明図である。
ースおよび下部ケースの主要部を示す模式部分断面図で
ある。
(a)は全体概要を示す説明図、(b)は回転刃の模式
正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ストランド(S)を引き取って固定刃体
(2)上に送り出すための上下一対のロール(18,1
9)を有する引き取りロール(20)と、前記ストラン
ドの進行方向に対して直交する刃先(2a)を有する前
記固定刃体と、前記ストランドの進行方向と平行な回転
軸を有するとともに前記固定刃体の前記刃先に対向する
前面に複数の刃板(15)が放射状に配設された円板状
の回転刃体(3)と、前記固定刃体および前記回転刃体
により逐次切断されたペレットを捕捉して機外へ排出す
るためのカバー(6)を備えたストランド切断装置にお
いて、 前記カバーは、上面に開放部を有する略漏斗状の下部ケ
ース(4)と、前記下部ケースの前記開放部を覆う半円
筒状の上部ケース(5)からなり、前記上部ケースの中
心(O1 )を前記回転刃体の回転軸心(O2 )から前記
固定刃体側へ偏心させることにより、前記上部ケースの
内周面と前記回転刃体の回転に伴なう仮想外周円(4
0)との間の間隔が回転方向と同方向へ漸増して前記固
定刃体の側傍において最大になるように構成されている
ことを特徴とするストランド切断装置。 - 【請求項2】 上部ケース(5)が、下部ケース(4)
の開放部に対してヒンジ部(7)を介して開閉自在に設
けられているとともに、前記上部ケース側に引き取りロ
ール(20)のうちの上方のロール(18)を配設した
ことを特徴とする請求項1記載のストランド切断装置。 - 【請求項3】 回転刃体(3)に、回転軸(13)の中
空部(13a)から前記回転刃体の外周面へ貫通する複
数の冷却水孔(13b)を放射状に設けて各刃板に向け
て冷却水を注水するとともに、下部ケース(4)に、開
放部近傍の内周面に開口するノズル27を設けて冷却水
を注水できるように構成したことを特徴とする請求項1
または2記載のストランド切断装置。
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