JP2978780B2 - 無電解めっき装置及びめっき方法 - Google Patents

無電解めっき装置及びめっき方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電解めっき装置
及びめっき方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板に導体パターンを形成す
る場合、硫酸銅やホルムアルデヒド等を用いる無電解め
っきが主に用いられている。無電解めっきにおいては、
その微視的なメッキ反応が被めっき体の表面全体で均一
に起きるようにする必要がある。又、めっき時において
は、めっき反応で発生する水素ガスのめっき皮膜への吸
蔵や、異常析出の原因となる1価の銅の発生防止が必要
となる。更にめっき浴中の不均化反応による微細な銅粒
子の発生によって、浴の安定性が著しく低下する。これ
らめっき皮膜の物性低下や、浴の安定性を向上させる方
法として、被めっき体の表面を含むめっき浴全体を空気
攪拌する方法が主に用いられている。
【0003】めっき浴を攪拌するめっき装置としては、
例えば、特開平3−145793号公報に示されている
ものがある。この装置は、図3に示されているように、
プリント配線板7と電極14とを配置してなるめっき装
置のめっき槽1Aの底部にガスを噴出する気泡発生装置
11と、この気泡発生装置11とプリント配線板7の下
端との間に水平に保持された気泡調整板13を設け、気
泡発生装置の上端との距離を10〜15cmに設定し、
気泡発生装置の気泡噴出口の直径を3mmとし、ガスポ
ンプ12からエアを送り気泡を発生させるようにしたも
のである。気泡調整板13の孔を通過した気泡は、その
孔を通過する過程においてぶつかり合って合成され、通
過した気泡の大きさは均一化され、直径がほぼ8〜20
mmに制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この従来の気泡調整板
を用いるめっき装置では、大きな気泡のみを用いている
ため、気泡の分散性が悪くなり、空気攪拌が不十分なめ
っき槽の底部では十分にめっき液を安定化させる事が出
来ず、銅の槽内析出を発生させるという欠点がある。
又、被めっき体間で十分な空気攪拌が行なわれない場合
等では、例えばU.S.Pat,4,152,467
(1979)に記載されているように、めっき液中の溶
存酸素濃度が2ppm以下の低い領域では被めっき面に
コブ状の異常析出が発生する。逆に空気が過剰に供給さ
れ溶存酸素濃度が4ppm以上の高い領域では、無電解
めっきの表面が不導態化し、めっき皮膜の物性低下を発
生させるという欠点がある。
【0005】本発明の目的は、上記欠点を除去し、めっ
き液を安定化させると共に、コブやむらの無い品質の良
いめっきを施することの出来る無電解めっき装置及びめ
っき方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明の無電解めっ
き装置は、めっき槽の底部全体に設けられ直径5〜10
0μmの微細気泡を発生させる微細気泡発生源と、この
微細気泡発生源の上部に所定の距離を隔てて設けられ直
径1〜3cmの大気泡を発生させる大気泡発生源とを含
むことを特徴とするものである。
【0007】第2の発明のめっき方法は、めっき槽の底
部全体に直径5〜100μmの微細気泡を発生させる微
細気泡発生源と、この微細気泡発生源の上部に所定の距
離を隔てて直径1〜3cmの大気泡を発生させる大気泡
発生源とを設け、めっき液を攪拌しながら無電解めっき
を行うめっき方法において、前記微細気泡の通気量をめ
っき液1lに対し1〜2l/minとする事を特徴とす
るものである。
【0008】めっき反応は微視的に行われる為、空気攪
拌も微細気泡で行う必要があり、気泡の大きさは100
μm以下が適当である。100μm以上では銅の析出に
悪影響がありめっきにむらを生じる。5μm未満におい
ては、5μm以下の気泡を発生させる為の微細気泡発生
源を製作するのが困難である。しかし、微細気泡のみで
は浴中での気泡の分散性が不十分であり、大きな気泡で
強制攪拌する必要がある。大気泡のサイズは1〜3cm
が適当であり、1cm以下では攪拌が不十分となる。一
方3cm以上では微細気泡が吸収されると共に、攪拌が
強くなりすぎる場合がある。
【0009】微細気泡の通気量に対する溶存酸素濃度と
の関係を検討した結果を図2に示す。図2より、溶存酸
素濃度を2〜4ppmにする為の通気量は、めっき液1
lに対して0.7〜2.5l/minとなるが、好まし
くは1〜2l/minが適当である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の実施の形態を説明する為
の無電解めっき装置の断面図である。
【0011】図1を参照すると、本実施形態の無電解め
っき装置は、めっき槽1の底部全体に設けられ、直径5
〜100μmの微細気泡を発生させる為のフッ素樹脂製
多孔質ボードからなる微細気泡発生源2と、この微細気
泡発生源2の上部に約10cmの距離を隔てて設けられ
長径1〜3cmの大気泡を発生させる気孔3A(直径
0.5mm)を配管の下部に有する大気泡発生源3と、
この大気泡発生源3と微細気泡発生源2との間に設けら
れめっき液5を加熱する為の蒸気配管4とから主に構成
される。尚図1に於いて、6はオーバーフローしためっ
き液の循環用配管、7はプリント配線板、8A,8Bは
気泡発生用配管である。
【0012】次に図1を参照して、プリント配線板への
無電解めっき方法について説明する。浴容量180lの
めっき槽1に、硫酸銅,NaOH,ホルムアルデヒドを
主成分とするPH:12〜12.5の無電解めっき液5
を満し、浴温:60〜70℃でプリント配線板7に銅め
っきを施した。この時めっき槽1の底部の微細気泡発生
源2から100μm以下の微細気泡を、又大気泡発生源
3から直径1〜3cmの大気泡をそれぞれ発生させ、め
っき液5を強制攪拌すると共に、気泡の分散性及び均一
性を向上させ溶存酸素濃度を2〜4ppmに維持するよ
うにした。総通気量を270l/minとし、微細気泡
の通気量を180l/min,大気泡の通気量を90l
/minとした。溶存酸素量を2〜4ppmに保っ為の
微細気泡の通気量をめっき液1lに対し1〜2l/mi
nとした場合、微細気泡と大気泡との好ましい割合は約
2:1であった。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、めっき槽
の底部に直径5〜100μmの微細気泡を発生させる微
細気泡発生源と、長径1〜3cmの大気泡を発生させる
大気泡発生源とを設け、微細気泡の通気量を無電解めっ
き液1lに対し1〜2l/minとし、大気泡と共にめ
っき液を攪拌しながらめっきすることにより、コブやむ
らのない品質の向上しためっきを施すことが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明する為の無電解めっ
き装置の断面図。
【図2】エアバブリンク量と溶存酸素濃度との関係を示
す図。
【図3】従来の気泡発生装置を有するめっき装置の断面
図。
【符号の説明】
1.1A めっき槽 2 微細気泡発生源 3 大気泡発生源 3A 気孔 4 蒸気配管 5,5A めっき液 6 めっき液循環用配管 7 プリント配線板 8A,8B 気泡発生用配管 11 気泡発生装置 12 ガスポンプ 13 気泡調整板 14 電極

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき槽の底部全体に設けられ直径5〜
    100μmの微細気泡を発生させる微細気泡発生源と、
    この微細気泡発生源の上部に所定の距離を隔てて設けら
    れ直径1〜3cmの大気泡を発生させる大気泡発生源と
    を含むことを特徴とする無電解めっき装置。
  2. 【請求項2】 めっき槽の底部全体に直径5〜100μ
    mの微細気泡を発生させる微細気泡発生源と、この微細
    気泡発生源の上部に所定の距離を隔てて直径1〜3cm
    の大気泡を発生させる大気泡発生源とを設け、めっき液
    を攪拌しながら無電解めっきを行うめっき方法におい
    て、前記微細気泡の通気量をめっき液1lに対し1〜2
    l/minとする事を特徴とするめっき方法。
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