JP2977676B2 - 超音波モータ - Google Patents
超音波モータInfo
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- JP2977676B2 JP2977676B2 JP4222120A JP22212092A JP2977676B2 JP 2977676 B2 JP2977676 B2 JP 2977676B2 JP 4222120 A JP4222120 A JP 4222120A JP 22212092 A JP22212092 A JP 22212092A JP 2977676 B2 JP2977676 B2 JP 2977676B2
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- holding
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波モータに係り、
特に縦振動と捩り振動とのいわゆる複合振動を利用して
ロータを回転させるように形成されている超音波モータ
に関する。
特に縦振動と捩り振動とのいわゆる複合振動を利用して
ロータを回転させるように形成されている超音波モータ
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ステータ部での超音波振動を利用
して、ロータを回転させるようにした超音波モータが開
発されている。
して、ロータを回転させるようにした超音波モータが開
発されている。
【0003】このような超音波モータは、円柱状のステ
ータ部の端面にロータ部を圧接させておき、前記ステー
タ部に、縦方向の振動を与える縦振動用圧電素子と、互
いに方向に振動して逆捩り方向の振動を与える一対の捩
り振動用圧電素子とを備え、縦振動と捩り振動とを組合
わせることによってステータ部の端面にリサージュ図形
を描くように運動させて、前記端面に圧接されているロ
ータ部を右方向又は左方向へ回転させるように形成され
ている。
ータ部の端面にロータ部を圧接させておき、前記ステー
タ部に、縦方向の振動を与える縦振動用圧電素子と、互
いに方向に振動して逆捩り方向の振動を与える一対の捩
り振動用圧電素子とを備え、縦振動と捩り振動とを組合
わせることによってステータ部の端面にリサージュ図形
を描くように運動させて、前記端面に圧接されているロ
ータ部を右方向又は左方向へ回転させるように形成され
ている。
【0004】これを図9に示す超音波モータの概略構造
を示す半断面正面図を用いてさらに説明する。
を示す半断面正面図を用いてさらに説明する。
【0005】図示超音波モータ10は、円柱状のステー
タ20と、該ステータ20に圧接されているロータ30
とを1本の保持軸40によって一体化構造とされたもの
である。前記ステータ20は、ステータヘッド60と、
リング状に積層された縦振動用圧電素子70と、ホール
ドブロック80と、リング状に積層された捩り振動用圧
電素子90と、ボトムナット100とが一本の保持軸4
0によって締結固定された構造となっている。そして、
前記ステータヘッド60の上端面61には複数枚の摩擦
板110が接着固定されており、該摩擦板110がロー
タ30の端面に圧接されている。また、圧電素子70,
90の各層の両端面には、各層の圧電素子70,90に
電圧を印加するための電極板71,91が密着して配置
され、各電極板71,91には、不図示の電源が接続さ
れている。このような超音波モータ10では、縦振動用
圧電素子70による縦振動と、捩り振動用圧電素子90
による捩り振動とによって、ステータヘッド60の上端
面がリサージュ運動を生じるため、ステータ20に圧接
されているロータ30が回動させられ超音波モータが構
成されている。
タ20と、該ステータ20に圧接されているロータ30
とを1本の保持軸40によって一体化構造とされたもの
である。前記ステータ20は、ステータヘッド60と、
リング状に積層された縦振動用圧電素子70と、ホール
ドブロック80と、リング状に積層された捩り振動用圧
電素子90と、ボトムナット100とが一本の保持軸4
0によって締結固定された構造となっている。そして、
前記ステータヘッド60の上端面61には複数枚の摩擦
板110が接着固定されており、該摩擦板110がロー
タ30の端面に圧接されている。また、圧電素子70,
90の各層の両端面には、各層の圧電素子70,90に
電圧を印加するための電極板71,91が密着して配置
され、各電極板71,91には、不図示の電源が接続さ
れている。このような超音波モータ10では、縦振動用
圧電素子70による縦振動と、捩り振動用圧電素子90
による捩り振動とによって、ステータヘッド60の上端
面がリサージュ運動を生じるため、ステータ20に圧接
されているロータ30が回動させられ超音波モータが構
成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この超
音波モータ10を所定時間回動させると、ステータ20
を構成するステータヘッド60の上端面61に接着固定
された複数枚の摩擦板110が、ロータ30による圧接
力によって、摩耗する。このように摩擦板110の摩耗
によって、超音波モータ10が所望の特性を得ることが
できなくなり、摩擦板110の保守修理の必要を生じ
る。この保守修理は、摩擦板110のカタ減り等の偏摩
耗を均一面に補修することによって行われる。
音波モータ10を所定時間回動させると、ステータ20
を構成するステータヘッド60の上端面61に接着固定
された複数枚の摩擦板110が、ロータ30による圧接
力によって、摩耗する。このように摩擦板110の摩耗
によって、超音波モータ10が所望の特性を得ることが
できなくなり、摩擦板110の保守修理の必要を生じ
る。この保守修理は、摩擦板110のカタ減り等の偏摩
耗を均一面に補修することによって行われる。
【0007】この摩擦板110の偏摩耗を修理の際、ス
テータ20とロータ30とが保持される保持軸45が一
本であるいわゆる一軸構成であると、摩擦板110を保
守修理する際、ロータ30を取り外しても摩擦板110
の真ん中に軸45が飛び出した形になってしまい、保守
修理作業の邪魔になっていた。
テータ20とロータ30とが保持される保持軸45が一
本であるいわゆる一軸構成であると、摩擦板110を保
守修理する際、ロータ30を取り外しても摩擦板110
の真ん中に軸45が飛び出した形になってしまい、保守
修理作業の邪魔になっていた。
【0008】そこで、本発明は摩擦材の保守作業が容易
な超音波モータを提供することを目的とする。
な超音波モータを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波モータ
は、ステータと、ステータの上面に摩擦板を介して圧接
されて、ステータによって保持軸を中心に回転駆動され
るロータとを備え、ステータが軸線方向の振動を与える
リング状の縦振動用圧電素子部と、軸線周りに正逆方向
の捩り振動を与えるリング状の捩り振動用圧電素子部
と、これら2つの圧電素子部の端面に当接してそれぞれ
の圧電素子部を挟む3つのホールド部材とを保持軸を介
して軸線方向に締結固定され、ロータが保持軸に回転可
能に保持されている超音波モータにおいて、保持軸が、
ステータを保持するための第1の保持軸と、ロータを保
持するための第2の保持軸との二軸によって構成され、
第1の保持軸の上端面はステータの上面とほぼ同一面に
位置するところにあり、第1の保持軸に第2の保持軸が
螺合されていることを特徴とする。
は、ステータと、ステータの上面に摩擦板を介して圧接
されて、ステータによって保持軸を中心に回転駆動され
るロータとを備え、ステータが軸線方向の振動を与える
リング状の縦振動用圧電素子部と、軸線周りに正逆方向
の捩り振動を与えるリング状の捩り振動用圧電素子部
と、これら2つの圧電素子部の端面に当接してそれぞれ
の圧電素子部を挟む3つのホールド部材とを保持軸を介
して軸線方向に締結固定され、ロータが保持軸に回転可
能に保持されている超音波モータにおいて、保持軸が、
ステータを保持するための第1の保持軸と、ロータを保
持するための第2の保持軸との二軸によって構成され、
第1の保持軸の上端面はステータの上面とほぼ同一面に
位置するところにあり、第1の保持軸に第2の保持軸が
螺合されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成の超音波モータにおいては、ステータ
とロータとを締結固定するための保持軸を、それぞれ別
個の第1及び第2の保持軸として配置することによって、
第2の保持軸をはずすだけで摩擦板の修理作業を容易に
行なえる。
とロータとを締結固定するための保持軸を、それぞれ別
個の第1及び第2の保持軸として配置することによって、
第2の保持軸をはずすだけで摩擦板の修理作業を容易に
行なえる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1から図8を
用いて詳細に説明する。
用いて詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明に係わる超音波モータの一
実施例を示す半断面正面図、図2は、図1に示す超音波
モータのステータ部の一実施例を示す要部分解斜視図、
図3は、捩り振動用圧電素子を示す要部分解斜視図、図
4は、ステータヘッドを示す図で(a)は平面図、
(b)は(a)のA−A´断面図、図5は、ホールドブ
ロックを示す図で(a)は平面図、(b)は(a)のA
−A´断面図、図6は、ボトムナットを示す図で(a)
は底面図、(b)は(a)のA−A´断面図、図7は、
ロータを示す図で(a)は平面図、(b)は(a)のA
−A´断面図、図8は、上バネ受けを示す図で(a)は
平面図、(b)は(a)のA−A´断面図である。
実施例を示す半断面正面図、図2は、図1に示す超音波
モータのステータ部の一実施例を示す要部分解斜視図、
図3は、捩り振動用圧電素子を示す要部分解斜視図、図
4は、ステータヘッドを示す図で(a)は平面図、
(b)は(a)のA−A´断面図、図5は、ホールドブ
ロックを示す図で(a)は平面図、(b)は(a)のA
−A´断面図、図6は、ボトムナットを示す図で(a)
は底面図、(b)は(a)のA−A´断面図、図7は、
ロータを示す図で(a)は平面図、(b)は(a)のA
−A´断面図、図8は、上バネ受けを示す図で(a)は
平面図、(b)は(a)のA−A´断面図である。
【0013】図示超音波モータ10は、円柱状のステー
タ部20と、該ステータ部20の一端面に、例えば10
個から成る摩擦板110が所定間隔で配置され、該摩擦
板110に圧接されているロータ部30とから構成され
ている。そして前記ステータ部20とロータ部30と
は、それぞれ外周面に雄ねじ43が形成された第1の保
持軸40と、雄ねじ51が形成された第2の保持軸50
とによって、一体化構造とされている。前記ステータ部
20は、ステータヘッド(第1のホールド部材)60
と、縦方向(軸線方向)の超音波振動を生じさせる10
層から成る縦振動用圧電素子70と、ホールドブロック
(第2のホールド部材)80と、例えば4個の扇状の圧
電素子片90a…90dで構成され、捩り方向(軸線周
り方向)の超音波振動を生じさせる4層から成る捩り振
動用圧電素子90と、ボトムナット100(第3のホー
ルド部材)とによって構成されている。そして、前記ス
テータヘッド60、ホールドブロック80、ボトムナッ
ト100及び各圧電素子70、90は、第1の保持軸4
0で、軸線方向に200〜300kg・cmの強い力で
締結固定され、ステータ部20が構成される。
タ部20と、該ステータ部20の一端面に、例えば10
個から成る摩擦板110が所定間隔で配置され、該摩擦
板110に圧接されているロータ部30とから構成され
ている。そして前記ステータ部20とロータ部30と
は、それぞれ外周面に雄ねじ43が形成された第1の保
持軸40と、雄ねじ51が形成された第2の保持軸50
とによって、一体化構造とされている。前記ステータ部
20は、ステータヘッド(第1のホールド部材)60
と、縦方向(軸線方向)の超音波振動を生じさせる10
層から成る縦振動用圧電素子70と、ホールドブロック
(第2のホールド部材)80と、例えば4個の扇状の圧
電素子片90a…90dで構成され、捩り方向(軸線周
り方向)の超音波振動を生じさせる4層から成る捩り振
動用圧電素子90と、ボトムナット100(第3のホー
ルド部材)とによって構成されている。そして、前記ス
テータヘッド60、ホールドブロック80、ボトムナッ
ト100及び各圧電素子70、90は、第1の保持軸4
0で、軸線方向に200〜300kg・cmの強い力で
締結固定され、ステータ部20が構成される。
【0014】また、ステータヘッド60,ホールドブロ
ック80及びボトムナット100は、前述の如く円柱状
に形成されており、且つ、そのそれぞれの外周面61,
81,101であって第1の保持軸40に対して対称の
位置にトルクレンチ(図示せず)によって締め付けると
きの係止部となる一対の凹部62,82,102が形成
されている。なお、ボトムナット100の中央に段部1
04内に形成された第1の保持軸40を螺合するネジ部
103は、本実施例では、貫通して形成されているが、
ステータ部20の振動によって、第1の保持軸40の軸
方向への移動するのを防止するためにネジ部103の一
端部が封止されるように形成してもよい。また、前記ス
テータヘッド60に形成された一対の凹部62は、円柱
の外周面のほぼ中央に、そして、ホールドブロック80
に形成された一対の凹部82は、鍔部83に一端を接
し、他端はトルクレンチ(図示せず)の締付け部の幅に
対応する寸法まで切削され、そして、さらに、ボトムナ
ット100に形成された一対の凹部102は、下端部が
切落されて形成されている。
ック80及びボトムナット100は、前述の如く円柱状
に形成されており、且つ、そのそれぞれの外周面61,
81,101であって第1の保持軸40に対して対称の
位置にトルクレンチ(図示せず)によって締め付けると
きの係止部となる一対の凹部62,82,102が形成
されている。なお、ボトムナット100の中央に段部1
04内に形成された第1の保持軸40を螺合するネジ部
103は、本実施例では、貫通して形成されているが、
ステータ部20の振動によって、第1の保持軸40の軸
方向への移動するのを防止するためにネジ部103の一
端部が封止されるように形成してもよい。また、前記ス
テータヘッド60に形成された一対の凹部62は、円柱
の外周面のほぼ中央に、そして、ホールドブロック80
に形成された一対の凹部82は、鍔部83に一端を接
し、他端はトルクレンチ(図示せず)の締付け部の幅に
対応する寸法まで切削され、そして、さらに、ボトムナ
ット100に形成された一対の凹部102は、下端部が
切落されて形成されている。
【0015】ホールドブロック80の外周面81に形成
されている鍔部83は、ステータ部20の超音波複合振
動の節となる部位にあるような位置に配置されている。
されている鍔部83は、ステータ部20の超音波複合振
動の節となる部位にあるような位置に配置されている。
【0016】縦振動用圧電素子70は、圧電材の1枚の
厚さが約0.5mmであってこれを例えば、10枚積層す
ることによって形成され、各層の間には、電極板(図示
せず)が挟まれて配置されており、該電極板には、これ
も不図示の外部電源から約300v位の駆動電圧が印加
される。そして、10層から成る縦振動用圧電素子70
と電極板とは、所定の接着剤によって相互に固着されて
いる。
厚さが約0.5mmであってこれを例えば、10枚積層す
ることによって形成され、各層の間には、電極板(図示
せず)が挟まれて配置されており、該電極板には、これ
も不図示の外部電源から約300v位の駆動電圧が印加
される。そして、10層から成る縦振動用圧電素子70
と電極板とは、所定の接着剤によって相互に固着されて
いる。
【0017】捩り振動用圧電素子90は、圧電材の1枚
の厚さが約2mmであって、これを例えば、4層とするこ
とにより、そしてそれぞれ各層は、例えば、約90度の
扇状であって、4枚の圧電素子片90a,90b,90
c,90dをリング状に固着して形成されている。そし
て、リング状に接着剤等によって固着された圧電素子片
90a…90dを4層に積層する際に、素子片の接着部
91,91´が所定角度ずれて配置されており、一直線
状に成るように積層はされていない。また、圧電素子片
90a,…90dは各々接線方向に分極されており、リ
ング状に固着することによって各分極軸92が閉ループ
を描くように組立て、さらに積層する際は、閉ループの
向きが反時計方向(図中矢印A)と、時計方向(図中矢
印B)とに逆になるように順次組立てるものとする。
の厚さが約2mmであって、これを例えば、4層とするこ
とにより、そしてそれぞれ各層は、例えば、約90度の
扇状であって、4枚の圧電素子片90a,90b,90
c,90dをリング状に固着して形成されている。そし
て、リング状に接着剤等によって固着された圧電素子片
90a…90dを4層に積層する際に、素子片の接着部
91,91´が所定角度ずれて配置されており、一直線
状に成るように積層はされていない。また、圧電素子片
90a,…90dは各々接線方向に分極されており、リ
ング状に固着することによって各分極軸92が閉ループ
を描くように組立て、さらに積層する際は、閉ループの
向きが反時計方向(図中矢印A)と、時計方向(図中矢
印B)とに逆になるように順次組立てるものとする。
【0018】ステータヘッド60(図4参照)は、円柱
状のアルミニュウム合金材から成り、外周面61には、
トルクレンチ(図示せず)の係止部となる一対の凹部6
2が切削によって形成されている。さらに、上端面63
の中央には段部64が、そして、下端面65にも段部6
6が形成されており、中心部には雌ネジ67が切られて
いる。また、上端面63の外方であって、一対の凹部6
2の形成位置からずれた部位に、例えば、10片の摩擦
板110が、雌ネジ67を中心で円周上に接着剤(図示
せず)によって固着されている。この摩擦板110は、
耐摩耗性に優れた材質から選定される。そして摩擦板1
10の摩擦面111は、平坦であるように研磨されてい
る。
状のアルミニュウム合金材から成り、外周面61には、
トルクレンチ(図示せず)の係止部となる一対の凹部6
2が切削によって形成されている。さらに、上端面63
の中央には段部64が、そして、下端面65にも段部6
6が形成されており、中心部には雌ネジ67が切られて
いる。また、上端面63の外方であって、一対の凹部6
2の形成位置からずれた部位に、例えば、10片の摩擦
板110が、雌ネジ67を中心で円周上に接着剤(図示
せず)によって固着されている。この摩擦板110は、
耐摩耗性に優れた材質から選定される。そして摩擦板1
10の摩擦面111は、平坦であるように研磨されてい
る。
【0019】ホールドブロック80(図5参照)は、円
柱状のアルミニュウム合金材から成り、外周面81に
は、トルクレンチ(図示せず)の係止部となる一対の凹
部82と鍔部83とが形成され、上端面84と下端面8
5とには段部86,87が形成されている。
柱状のアルミニュウム合金材から成り、外周面81に
は、トルクレンチ(図示せず)の係止部となる一対の凹
部82と鍔部83とが形成され、上端面84と下端面8
5とには段部86,87が形成されている。
【0020】ボトムナット100(図6参照)は、円柱
状のステンレス鋼材(SUS材)から成り、外周面10
1には、トルクレンチ(図示せず)の係止部となる一対
の凹部102が切削によって形成され、上端面103に
は、段部104が形成されている。
状のステンレス鋼材(SUS材)から成り、外周面10
1には、トルクレンチ(図示せず)の係止部となる一対
の凹部102が切削によって形成され、上端面103に
は、段部104が形成されている。
【0021】上述の如く、形成されたステータヘッド6
0,縦振動用圧電素子70,ホールドブロック80,捩
り振動用圧電素子90及びボトムナット100とは、順
次第1の保持軸40の軸線方向に積層する。このとき、
トルクレンチによって、それぞれ一対の凹部62,8
2,102を係止部として所定の力で締結固定する。こ
のとき、捩り振動用圧電素子90の内周部93と対向す
る第1の保持軸40の位置には、絶縁部材120が巻き
付け等の手段によって保持されている。この絶縁部材1
20によって、捩り振動用圧電素子90へ電圧を印加す
る為の電極(図示せず)と第1の保持軸40との絶縁が
保たれることになる。このようにして、一体化され、複
合振動を生じるステータ部20が形成される。
0,縦振動用圧電素子70,ホールドブロック80,捩
り振動用圧電素子90及びボトムナット100とは、順
次第1の保持軸40の軸線方向に積層する。このとき、
トルクレンチによって、それぞれ一対の凹部62,8
2,102を係止部として所定の力で締結固定する。こ
のとき、捩り振動用圧電素子90の内周部93と対向す
る第1の保持軸40の位置には、絶縁部材120が巻き
付け等の手段によって保持されている。この絶縁部材1
20によって、捩り振動用圧電素子90へ電圧を印加す
る為の電極(図示せず)と第1の保持軸40との絶縁が
保たれることになる。このようにして、一体化され、複
合振動を生じるステータ部20が形成される。
【0022】次にロータ部30について説明する。ま
ず、ロータ130(図7参照)は、円柱状であって、ス
テンレス鋼材(SUS材)から成り、その上端面131
には、スラストベアリング140が係止される段部13
2と、該段部132の中央部に第2の保持軸50が挿通
される貫通穴133が形成されている。さらに円柱状の
外周面134には、例えば、90度づつ対称の位置にロ
ータ130の回転力を外部の駆動部材(図示せず)に伝
達係合するための4個のノック穴135が形成されてい
る。
ず、ロータ130(図7参照)は、円柱状であって、ス
テンレス鋼材(SUS材)から成り、その上端面131
には、スラストベアリング140が係止される段部13
2と、該段部132の中央部に第2の保持軸50が挿通
される貫通穴133が形成されている。さらに円柱状の
外周面134には、例えば、90度づつ対称の位置にロ
ータ130の回転力を外部の駆動部材(図示せず)に伝
達係合するための4個のノック穴135が形成されてい
る。
【0023】次にロータ部30のステータ部20への組
込みについて説明する。第1の保持軸40にトルクレン
チによって締結固定され、一体化されたステータ部20
であって、第1の保持軸40の先端部41の中心部に形
成されたネジ部42に第2の保持軸50の雄ネジ51を
螺合させる。そして、第2の保持軸50を貫通させて、
スラストベアリング140が係止されたロータ130を
ステータヘッド60の上端面63に接着された摩擦板1
10上に載置する。次に下バネ受150,圧縮バネ16
0,上バネ受170及び六角ナット180を順次スラス
トベアリング140上に載置する。なお、上バネ受17
0(図8参照)には、中心部に形成された、第2の保持
軸50と螺合されるネジ部171と、トルクレンチ(図
示せず)の係止部となる切欠き部172と、圧縮バネ1
60を保持するための凹部173とが形成されている。
そして、上バネ受170のネジ部171と六角ナット1
80とによって、いわゆるダブルナット構成となる。そ
して、このダブルナット構成にてステータ部20の複合
振動による圧縮バネ160の緩みがなくなり、安定した
締付け圧力が保持される。
込みについて説明する。第1の保持軸40にトルクレン
チによって締結固定され、一体化されたステータ部20
であって、第1の保持軸40の先端部41の中心部に形
成されたネジ部42に第2の保持軸50の雄ネジ51を
螺合させる。そして、第2の保持軸50を貫通させて、
スラストベアリング140が係止されたロータ130を
ステータヘッド60の上端面63に接着された摩擦板1
10上に載置する。次に下バネ受150,圧縮バネ16
0,上バネ受170及び六角ナット180を順次スラス
トベアリング140上に載置する。なお、上バネ受17
0(図8参照)には、中心部に形成された、第2の保持
軸50と螺合されるネジ部171と、トルクレンチ(図
示せず)の係止部となる切欠き部172と、圧縮バネ1
60を保持するための凹部173とが形成されている。
そして、上バネ受170のネジ部171と六角ナット1
80とによって、いわゆるダブルナット構成となる。そ
して、このダブルナット構成にてステータ部20の複合
振動による圧縮バネ160の緩みがなくなり、安定した
締付け圧力が保持される。
【0024】このようにしてロータ部30を保持する第
2の保持軸50は、ステータ部20を保持する第1の保
持軸40の先端部41に形成されたネジ部42に螺合さ
れて、あたかも一本の保持軸であるかのように構成され
る。
2の保持軸50は、ステータ部20を保持する第1の保
持軸40の先端部41に形成されたネジ部42に螺合さ
れて、あたかも一本の保持軸であるかのように構成され
る。
【0025】
【発明の効果】上述の如く、本発明の超音波モータは、
ステータ部を保持する第1の保持軸と、ロータ部を保持
する第2の保持軸とのいわゆる二軸構成としたので、ロ
ータの回動によって摩擦板が摩耗し、保守修理の必要が
生じた際、ステータ部を構成する部材を第1の保持軸か
ら取り外すことなく、ロータ部とステータ部と間に介在
する摩擦板の保守修理等が容易にできる。
ステータ部を保持する第1の保持軸と、ロータ部を保持
する第2の保持軸とのいわゆる二軸構成としたので、ロ
ータの回動によって摩擦板が摩耗し、保守修理の必要が
生じた際、ステータ部を構成する部材を第1の保持軸か
ら取り外すことなく、ロータ部とステータ部と間に介在
する摩擦板の保守修理等が容易にできる。
【図1】本発明に係る超音波モータの一実施例を示す半
断面正面図。
断面正面図。
【図2】図1に示す超音波モータのステータ部の一実施
例を示す要部分解斜視図。
例を示す要部分解斜視図。
【図3】捩り振動用圧電素子を示す要部分解斜視図。
【図4】ステータヘッドを示す図で、(a)は平面図、
(b)は(a)のA−A´断面図。
(b)は(a)のA−A´断面図。
【図5】ホールドブロックを示す図で、(a)は平面
図、(b)は(a)のA−A´断面図。
図、(b)は(a)のA−A´断面図。
【図6】ボトムナットを示す図で、(a)は底面図、
(b)は(a)のA−A´断面図。
(b)は(a)のA−A´断面図。
【図7】ロータを示す図で、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A´断面図。
(a)のA−A´断面図。
【図8】上バネ受を示す図で、(a)は平面図、(b)
は(a)のA−A´断面図。
は(a)のA−A´断面図。
【図9】従来の超音波モータを示す半断面正面図。
10 超音波モータ 20 ステータ部 30 ロータ部 40 第1の保持軸 50 第2の保持軸 70 縦振動用圧電素子 90 捩り振動用圧電素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 公一 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 中野 浩之 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 審査官 山下 喜代治 (56)参考文献 特開 平3−60386(JP,A) 特開 昭64−19982(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02N 2/10 - 2/16
Claims (1)
- 【請求項1】ステータと、該ステータの上面に摩擦板を
介して圧接されて、該ステータによって回転駆動される
ロータとを備え、ステータが軸線方向の振動を与えるリ
ング状の縦振動用圧電素子部と、軸線周りに正逆方向の
捩り振動を与えるリング状の捩り振動用圧電素子部と、
これら2つの圧電素子部の端面に当接してそれぞれの圧
電素子部を挟む3つのホールド部材とを保持軸を介して
軸線方向に締結固定され、ロータが保持軸に回転可能に
保持されている超音波モータにおいて、保持軸が、前記
ステータを保持するための第1の保持軸と前記ロータを
保持するための第2の保持軸との二軸によって構成さ
れ、前記第1の保持軸の上端面は前記ステータの上面と
ほぼ同一面に位置するところにあり、第1の保持軸に第
2の保持軸が螺合されていることを特徴とする超音波モ
ータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4222120A JP2977676B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 超音波モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4222120A JP2977676B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 超音波モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654563A JPH0654563A (ja) | 1994-02-25 |
JP2977676B2 true JP2977676B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=16777477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4222120A Expired - Fee Related JP2977676B2 (ja) | 1992-07-29 | 1992-07-29 | 超音波モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2977676B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1992000644A1 (en) * | 1990-06-22 | 1992-01-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Device for forming image |
-
1992
- 1992-07-29 JP JP4222120A patent/JP2977676B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0654563A (ja) | 1994-02-25 |
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