JPH0448148Y2 - - Google Patents

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JPH0448148Y2
JPH0448148Y2 JP1982161472U JP16147282U JPH0448148Y2 JP H0448148 Y2 JPH0448148 Y2 JP H0448148Y2 JP 1982161472 U JP1982161472 U JP 1982161472U JP 16147282 U JP16147282 U JP 16147282U JP H0448148 Y2 JPH0448148 Y2 JP H0448148Y2
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ring
shaped
phase
cylindrical members
rotor
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JP1982161472U
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は弾性体に発生する表面弾性波により回
転部材を駆動するようにした表面波型超音波モー
タに関する。
背景技術とその問題点 従来の小型電磁モータを大トルク、低速回転を
必要とする用途に用いる場合は、どうしても間接
駆動方式となり、大きな減速比の減速器を必要と
するので、機構が複雑となつていた。特にVTR
カメラにおけるズームやフオーカスを行うための
モータの場合は、カメラの鏡筒外部にモータ本体
及び減速器がはみ出してしまうので、商品の外観
的価値を下げていた。
考案の目的 本考案は、構造が簡単であつてかつ高トルク、
低速回転を得ることのできる弾性波駆動方式を用
いた表面波型超音波モータを提供するものであ
る。
考案の概要 本考案は、両端に外方に展張されるリング状の
フランジ10a,11aが形成された円筒部材1
0,11と、円周方向に多分割され、隣接部が互
いに90°位相の異なる交流電圧が印加されかつ分
極方向が交互に+又は−である2つの相A,Bに
分けられている圧電体5とその圧電体5の一方の
面に配された音響絶縁体14と他方の面に接着さ
れた弾性体リング3とを備え、かつ、円筒部材1
0,11の外周面に嵌合してフランジの一方10
aに当接しているリング状の固定子Xと、円筒部
材10,11の外周面に嵌合して弾性体リング3
に当接しているリング状の回転子Yと、円筒部材
10,11の外周面に嵌合してフランジの他方1
1a及び回転子Yに当接して固定子X及び回転子
Yを保持しかつ上記フランジの一方10aに圧接
させるリング状の保持圧接部材Zとを備えている
ことを特徴とする表面波型超音波モータである。
実施例 第1図に表面波型超音波モータの原理を示す。
図において、厚さhの弾性体1から成る梁に波
長λの横振動を与えたとき、この弾性体1の質点
gは屈曲振動の伝搬に伴つて図示のように動く。
このとき弾性体1の表面に被駆動体2を接触させ
て置けば、弾性体1の表面における質点gの動き
による摩擦力がこの被駆動体2に対して作用し、
これによつてこの被駆動体2は矢印a又はb方向
に移動する。この場合、移動方向は振動の伝搬方
向と逆向きになる。
第2図及び第3図は、上記原理を適用した回転
型の表面波型超音波モータの原理を示す。
第2図及び第3図において、弾性体から成るリ
ング(弾性体リング)3の一方の面には被駆動体
であるリング状を成す回転部材4が接触され、他
方の面にはその円周方向に多分割されリング3に
振動を与えるための圧電体51,52〜511が接着
されている。尚、各圧電体51,52〜511に付さ
れた+又は−は分極(ポーリング)方向を示して
おり、+又は−が交互に配されている。
圧電体51〜55はA相Aを形成するもので、+
の圧電体と−の圧電体とを1周期とし、この1周
期の長さλは駆動信号Sの周波数と共振するよ
うに選ばれている。圧電体56〜511はB相Bを
形成するもので、上記A相の場合と同様に1周期
の長さをλとしてある。またA相とB相とは互い
に(n+1/4)λ(n=0,1,2,3……)
だけ離間されて(第2図はn=0の場合を示す)
配されている。
上記構成において、信号源6より波長λと共振
する周波数を有する駆動信号SをB相の圧電体5
〜511に加えると共に、この駆動信号Sを移相
器7で90°移相した駆動信号S′をA相の圧電体51
〜55に加える。これにより、リング3のA相と
対応する部分には第4図の実線で示すような波長
λの振動が発生し、B相と対応する部分には第4
図の点線で示すような波長λで且つA相の振動と
1/4λの位相差を持つ振動が発生する。これら
の振動が合成されることによつてリング3の表面
に進行波が発生し、回転部材4がリング3上を回
転する。
また駆動信号SとS′とを入れ替えれば、第4図
のA相の振動及びB相の振動が第5図のように位
相関係が逆となつて、回転部材4の回転方向が逆
転する。
第6図は上記原理を適用した本発明による表面
波型超音波モータの実施例を示す。
第6図において、一端にフランジ10aが一体
形成されたリング状を成す枠体10には、一端に
フランジ11aが一体形成された筒体11が両者
に形成されたネジ部12を介して螺合され、円筒
部材を形成している。
上記枠体10の外周面には弾性体から成るリン
グ3が設けられ、このリング3の一方の面には圧
電体5が接着されている。この圧電体5は複数個
の圧電体51〜511が第2図のように配された構
成を有している。この圧電体5と上記フランジ1
0aとの間にはフエルト等から成る音響絶縁体1
4が介在されており、振動が外部に漏れることを
防止している。これら音響絶縁体14、圧電体5
及びリング3はリング状の固定子Xを形成してい
る。
上記リング3の他方の面にはリング状のスライ
ダ15が重ねられ、このスライダ15にはリング
状の回転部材4が接着されてスライダ15と一体
化され、リング状の回転子Yを形成している。
回転部材4には軌道用リング17が、両者の間
に針状ころ軸受18を介在されて設けられてい
る。この軌道用リング17と上記フランジ11a
との間にはゴム等から成る加圧用弾性部材19が
設けられており、この弾性部材19により各部材
17,18,4,15,3,5,14をフランジ
10a側に圧接している。これら針状ころ軸受1
8、軌道用リング17及び弾性部材19はリング
状の保持圧接部材Zを形成している。
尚、回転部材4の外径は他の部材の外径より大
きく形成されている。
上記構成により円筒部材の中空部分にモータの
構成部品を有しない表面波型超音波モータを得る
ことができる。このモータの上記圧電体5に第2
図について述べた方法で前記駆動信号S,S′を供
給することにより、リング3に第4図及び第5図
のような振動が発生する。この振動によつてスラ
イダ15及び回転部材4を備えている回転子Yが
回転する。この回転出力は回転部材4の例えば外
周縁部分から取り出すことができる。
考案の効果 高出力、高トルク、低速回転(例えば数10r・
p・m)が可能であつて、且つ正転・逆転の切換
えが容易な表面波型超音波モータを得ることがで
きる。
また、従来のモータのように回転部材に回転軸
が設けられていないので円筒部材の中空部分を利
用して諸部材を配することができるから、このモ
ータを用いる装置の小型化に有利であつて、特に
カメラのズーム機構やフオーカス機構を駆動する
ためのモータとして用いれば、従来のものより構
造が単純化され、優れた意匠的効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は表面波型超音波モータの原理を示す側
面図、第2図は回転型の表面波型超音波モータの
原理を示す平面図、第3図は第2図の側面図、第
4図および第5図は第2図に示されたA相及びB
相の振動波形図、第6図は本考案の実施例を示す
側面断面図である。 なお図面に用いられた符号において、1……弾
性体、2……被駆動体、3……リング(弾性体リ
ング)、4……回転部材、5……圧電体、6……
信号源、7……90°移相器、10……枠体、10
a……フランジ、11……筒体、11a……フラ
ンジ、12……ネジ部、14……音響絶縁体、1
5……スライダ、17……軌道用リング、18…
…針状ころ軸受、19……加圧用弾性部材、A…
…A相、B……B相、X……固定子、Y……回転
子、Z……保持圧接部材である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 両端に外方に展張されるリング状のフランジ1
    0a,11aが形成された円筒部材10,11
    と、 円周方向に多分割され、隣接部が互いに90°位
    相の異なる交流電圧が印加されかつ分極方向が交
    互に+又は−である2つの相A,Bに分けられて
    いる圧電体5と、その圧電体5の一方の面に配さ
    れた音響絶縁体14と、他方の面に接着された弾
    性体リング3とを備え、かつ、円筒部材10,1
    1の外周面に嵌合してフランジの一方10aに当
    接しているリング状の固定子Xと、 円筒部材10,11の外周面に嵌合して弾性体
    リング3に当接しているリング状の回転子Yと、 円筒部材10,11の外周面に嵌合してフラン
    ジの他方11a及び回転子Yに当接して固定子X
    及び回転子Yを保持しかつ上記フランジの一方1
    0aに圧接させるリング状の保持圧接部材Zとを
    備えていることを特徴とする表面波型超音波モー
    タ。
JP16147282U 1982-10-25 1982-10-25 表面波型超音波モータ Granted JPS5966392U (ja)

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JPS5966392U JPS5966392U (ja) 1984-05-04
JPH0448148Y2 true JPH0448148Y2 (ja) 1992-11-12

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ID=30354854

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JPS59188381A (ja) * 1983-04-06 1984-10-25 Shinsei Kogyo:Kk 超音波モータ
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