JP2977479B2 - 自転車の多層式駐輪設備 - Google Patents

自転車の多層式駐輪設備

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JP2977479B2
JP2977479B2 JP7344871A JP34487195A JP2977479B2 JP 2977479 B2 JP2977479 B2 JP 2977479B2 JP 7344871 A JP7344871 A JP 7344871A JP 34487195 A JP34487195 A JP 34487195A JP 2977479 B2 JP2977479 B2 JP 2977479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車の多層式駐
輪設備に関し、特に多数の自転車を効率よくリース運用
できるようにした自転車の多層式駐輪設備に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の多層式駐輪設備において
は、入出庫ゲートに昇降体を設け、該昇降体の駆動によ
って入出庫ゲートから直接に自転車の出し入れを行うよ
うにしている(例えば、特公昭60−41190号公
報、特公平1−21306号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の多層式
駐輪設備にあっては、例えば自転車を入れる場合、入出
庫ゲートが満車になると、昇降体が自転車を駐輪スペー
スに運んで収納し再び入出庫ゲートに戻ってくるまで待
たなければならなかった。また、自転車を取り出す場合
には、入出庫ゲートに置かれた自転車が無くなると昇降
体が駐輪スペースに自転車を受け取りに行き再び入出庫
ゲートに戻ってくるまで待たなければならず、いずれに
しても自転車の出し入れに長い待ち時間が掛かるという
問題点があった。
【0004】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、自転車の出し入れ
を連続的に行ない得るようにして待ち時間を短かくする
ことにより利用者に不便を掛けないようにすると共に、
入出庫操作並びに管理が容易な自転車の多層式駐輪設備
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、多層の駐輪スペースと、複数台の自転車
を収納可能な入出庫専用の待機スペースと、該待機スペ
ースと各層の駐輪スペースとを連絡する昇降用エレベー
ターとを設け、前記待機スペースと各層の駐輪スペース
に自転車の移送手段を設けると共に、昇降用エレベータ
ーには自転車の受渡手段を設けてなることを特徴として
いる。
【0006】前記移送手段は、自転車を待機スペースに
取り込んだり、待機スペースに置かれている自転車を外
へ送り出したり昇降用エレベーターの受渡位置まで移送
したりする。また、昇降用エレベーターで運ばれる自転
車を受け取って順に駐輪スペースの奥へ移送したり、駐
輪スペースに収納されている自転車を昇降用エレベータ
ーの受渡位置まで移送するためのもので、具体的には、
自転車のハンドル中央に取付けられたガイド部材を支持
する固定ガイドレールと、正逆回転可能な移送用モータ
ーと、該移送用モーターの駆動によって回動し、固定ガ
イドレールに支持された自転車を移送する移送用ベルト
とを備えている。
【0007】前記受渡手段は、待機スペース又は駐輪ス
ペースの受渡位置に移送される自転車を昇降用エレベー
ターに取り込んだり、該昇降用エレベーターで運ばれる
自転車を待機スペースまたは駐輪スペースの受渡位置に
送り出したりするもので、具体的には、自転車のハンド
ル中央に取付けられたガイド部材を支持する可動ガイド
レールと、該可動ガイドレールを移動させるための駆動
機構と、前記可動ガイドレールに支持された自転車を移
送する受渡用チェーンとを備えている。
【0008】本発明による自転車の多層式駐輪設備は、
待機スペースに自転車を出し入れする間に昇降用エレベ
ーターによって次の自転車の出し入れの準備ができるよ
うにしたもので、これによって自転車の出し入れに要す
る時間の無駄が少なくなって連続的かつ迅速に行ない得
る。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る多層式駐輪設
備の外観斜視図、図2は内部構造を説明する断面側面図
である。図において、1は駐輪設備本体であり、これの
正面に自転車を出し入れする入出庫専用の複数の待機ス
ペース2が形成されている。また、待機スペース2の後
方の一階部分はスーパー等の店舗3として利用し、その
上に3層の駐輪スペース4が形成されたものとして示し
ている。5は各待機スペース2の後方にそれぞれ設けら
れた昇降用エレベーターであり、該昇降用エレベーター
5によって待機スペース2と各層の駐輪スペース4との
間で自転車の受け渡しを行わせるようにしたものであ
る。なお、本実施の形態の場合、前記待機スペース2,
駐輪スペース4及び昇降用エレベーター5には5台の自
転車を横に並べかつハンドルがぶつからないように前後
にずらした状態で収納可能なものとして示している。ま
た、待機スペース2の出入口部には図3に示したように
カードの挿入口6と貸出し用押ボタン7及び返却用押ボ
タン8,故障ボタン81等が自転車の数に相当して設け
られている。
【0010】前記待機スペース2,各層の駐輪スペース
4及び昇降用エレベーター5の床面には自転車の前後輪
9a,9bを支持する断面コ字形の下部ガイドレール1
0a,10b,10cが自転車の数に相当して設けてあ
る。これら下部ガイドレール10a〜10cは自転車の
受け渡しの際に、待機スペース2の下部ガイドレール1
0aと昇降用エレベーター5の下部ガイドレール10c
とが一致し、各層の駐輪スペース4の下部ガイドレール
10bと昇降用エレベーター5の下部ガイドレール10
cとがそれぞれ一致されるものである。また、待機スペ
ース2及び各層の駐輪スペース4の天井部には自転車の
移送手段11及び12がそれぞれ設けてあり、昇降用エ
レベーター5の天井部には受渡手段13が設けてある。
【0011】前記待機スペース2の天井部に設けられる
移送手段11は、図4ないし図6に示すように自転車の
数に相当して設けられる固定ガイドレール14と各固定
ガイドレール14の上部に取付ベース15を介してそれ
ぞれ固定される正逆回転可能な移送用モーター16と該
移送用モーター16によって回転する移送用ベルト17
とによって大略構成されている。
【0012】前記固定ガイドレール14は図3に示すよ
うに下面にガイド溝18が開設された断面C字形に形成
されており、自転車のハンドル中央に取付けられたガイ
ド部材19の両側溝部20,20をガイド溝18に挿入
して自転車を案内する構造になつている。なお、前記ガ
イド部材19の溝部20,20には図7に示すように複
数のローラー21が設けてあり、該ローラー21によっ
て自転車の移送及び受渡しを円滑かつ容易に行うことが
できるようになっている。また、ガイドレール14の入
口近くにリミットスイッチ22が設けられており、該リ
ミットスイッチ22が自転車を検出すると移送用モータ
ー16が駆動するようになっている。
【0013】一方、図5及び図6に示すように移送用モ
ーター16のモーター軸23にはスプロケット24と小
歯車25が固着されており、該スプロケット24とガイ
ドレール14の側部に軸支されたスプロケット26との
間に無端状のチエーン27が掛け渡されている。また、
前記スプロケット26と同軸上に外周に凹凸を有する駆
動ローラー28が固着され、さらに、ガイドレール14
の両側端部には駆動ローラー28と同じように外周に凹
凸を有するガイド用の従動ローラー29が装着されてお
り、該従動ローラー29間に移送用ベルト17が掛け渡
されている。
【0014】前記移送用ベルト17は、裏側に一定ピッ
チの凹凸が形成されており、前記駆動ローラー28及び
従動ローラー29の凹凸と嵌まり合ってすべり合うこと
なく回動するようになっている。また、移送用ベルト1
7の表側には自転車のガイド部材19に係合して該自転
車を移動させるための突起片30が一定のピッチ間隔で
設けられている。一方、前記小歯車25には取付ベース
15に回転自在に軸支された大歯車31が噛合されてお
り、該大歯車31の回転をリミットスイッチ32で検出
して自転車の移動と停止を制御するようにしてある。
【0015】前記駐輪スペース4の天井部に設けられる
移送手段12は、待機スペース2の移送手段11とほぼ
同じであり図8及び図9に示すように自転車の数に相当
して設けられる固定ガイドレール33とそれぞれの固定
ガイドレール33に装着された移送用ベルト34と正逆
回転可能な移送用モーター35とによって大略構成され
ている。
【0016】前記固定ガイドレール33は、下面にガイ
ド溝36が開設された断面C字形に形成されており、自
転車のガイド部材19の両側溝部20,20をガイド溝
36に挿入して自転車を案内する構造になっている。ま
た、前記移送用ベルト34は、各固定ガイドレール33
に装着した複数の従動ローラー37に無端状に掛け渡さ
れている。また、それぞれの固定ガイドレール33と直
交状に駆動シャフト38が配設されており、該駆動シャ
フト38に各移送用ベルト34にそれぞれ噛合する凹凸
を有する中間ローラー39が固着されている。
【0017】一方、移送用モーター35のモーター軸4
0には図9に示すようにスプロケット41と小歯車42
が固着されており、該スプロケット41と駆動シャフト
38の一側端部に固着したスプロケット43間に無端状
のチエーン44を掛け渡して移送用モーター35のモー
ター軸40と駆動シャフト38とを連動させている。ま
た、前記小歯車42には取付ベース45に回転自在に軸
支された大歯車46が噛合されており、該大歯車46の
回転をリミットスイッチ47により検出して自転車の移
送と停止を制御するようになっている。
【0018】前記移送用ベルト34は、裏側に一定ピッ
チの凹凸が形成されており、前記従動ローラー37及び
中間ローラー39の凹凸と嵌まり合ってすべり合うこと
なく回転するよになっている。また、移送用ベルト34
の表側には自転車のガイド部材19に係合して該自転車
を移動させるための一対の突起片48が自転車の1台分
間隔で設けられている。
【0019】前記昇降用エレベーター5は、図2に示す
ように四角形状の昇降枠体49にチエーン50,50の
一方が連結され、該チエーン50,50の他方は本体1
上部に固定された昇降用モーター51の出力軸52に固
定されたスプロケット53,53に巻回され、さらに該
チエーン50,50の他端にウエイト54が連結された
周知構造のものである。
【0020】この昇降用エレベーター5の天井部に設け
られる受渡手段13は、図10ないし図14に示すよう
に自転車の数に相当して設けられるガイドレール55を
固定した可動体56と該可動体56を自転車の移送方向
に往復移動させる可動体駆動装置57と前記ガイドレー
ル55にそれぞれ設けられる自転車の受渡チェーン58
と該受渡チェーン58を回転させる駆動機構59とによ
り大略構成されている。
【0021】前記可動体56は図10に示すように昇降
枠体49の両側に設けた案内レール60上に移動ローラ
ー61を介して載置してあり、可動体駆動装置57によ
って自転車の移送方向に往復移動可能にされている。こ
の可動体駆動装置57は、図13に示すように昇降枠体
49に固定した正逆回転可能なスライド用モーター62
と一定ピッチの凹凸を表裏両面に形成した駆動ベルト6
3からなり、該駆動ベルト63の表側の凹凸を可動体5
6の両側に設けたラック64と噛合させている。また、
各ガイドレール55と直交するように昇降枠体49に軸
受された駆動シャフト65の両端に歯車66が固定さ
れ、該歯車66と駆動ベルト63の裏側の凹凸とが噛合
されている。そして、スライド用モーター62のモータ
ー軸67に固定されたスプロケット68と駆動シャフト
65に固定されたスプロケット69間にチェーン70を
掛け渡して駆動シャフト65とモーター軸67とを連動
し、スライド用モーター62の駆動によって可動体56
を往復移動するようになっている。
【0022】前記各ガイドレール55は、自転車のガイ
ド部材19を支持するレール部55aと該レール部55
aの両側に固着された側板71,71からなり、該側板
71,71間の間隔が待機スペース2及び駐輪スペース
4の固定ガイドレール14,33の外側に重合可能なよ
うに選ばれている。また、両側板71,71のそれぞれ
外側に複数のスプロケット72が装着されており、これ
ら複数のスプロケット72に前記受渡チェーン58が掛
け渡されている。そして、該受渡チェーン58には自転
車のハンドルを支持する一対の係合片73,73が連結
されている。
【0023】前記駆動機構59は、図14に示すように
可動体56に固定された正逆回転可能な受渡モーター7
4と各ガイドレール55の上方に直交状に配設された駆
動シャフト75からなり、該駆動シャフト75に固定さ
れたスプロケット76と各ガイドレール55の受渡チェ
ーン58とがそれぞれ掛架されている。そして、受渡モ
ーター74のモーター軸77に固定されたスプロケット
78と駆動シャフト75に固定されたスプロケット79
間にチェーン80を掛け渡して駆動シャフト75とモー
ター軸77とを連動し、受渡モーター74の駆動によっ
て各ガイドレール55の受渡チェーン58をそれぞれ回
動するようになっている。
【0024】本発明は上記のような構造を有するもので
あり、次にその作用について説明する。まず、自転車を
駐輪設備に入れる場合について説明すると、先ず利用者
が返却可能なランプが点灯したカード挿入口6にカード
を挿入することにより正規の利用者であるか否かが確認
され、正規の利用者であると確認されると受け入れが可
能となる。次に、利用者は返却用押ボタン8を押して自
転者の前輪を待機スペース2の下部ガイドレール10a
に乗せると共に、ハンドル中央に取付けられたガイド部
材19を固定ガイドレール14のガイド溝18に挿入し
て自転車を前進させる。そして、リミットスイッチ22
が自転車を検出すると移送用モーター16が正回転方向
に駆動し、移送用ベルト17が図5矢印(イ)方向に回
動する。この移送用ベルト17の回動によって図15に
示すように自転車のガイド部材19が移送用ベルト17
の突起片30間に係合され、これによつて自転車は待機
スペース2内に運び込まれることになる。そして、自転
車が所定位置まで運ばれるとリミットスイッチ32が作
動し、その検出信号によって移送用モーター16の駆動
を停止するもので、これによって待機スペース2内の自
転車の受け入れが完了する。同時にカード挿入口6から
カードが返却される。
【0025】一方、利用者が待機スペース2から自転車
を取り出す場合には、貸出し可能なランプが点灯したカ
ード挿入口6にカードを挿入して貸出し用押しボタン7
を押す。これによって、移送用モーター16が逆回転方
向に駆動し、移送用ベルト17を図5矢印(ロ)方向に
回動する。この移送用ベルト17の回動によって待機ス
ペース2内に待機している自転車が外へ送り出されるも
ので、待機スペース2に空きがあるときは簡単に入れる
ことができ、また待機スペース2に自転車が待機してい
ればいつでも簡単に取り出して利用することができる。
【0026】次に、待機スペース2が満車のとき利用車
が自転車を入れる場合について説明すると、先ず利用車
がカードをカード挿入口6に挿入し、返却用押ボタン8
を押す。これによって、空の状態で待機している昇降用
エレベーター5のスライド用モーター62が正回転方向
に駆動し、駆動ベルト63が図12矢印(ハ)方向に回
動する。この駆動ベルト63の回動によって図16及び
図17に示すように可動体56が鎖線位置から実線位置
に前進してこれのガイドレール55の左端部が待機スペ
ース2の固定ガイドレール14の右端部に重合してスラ
イド用モーター62が停止する。次いで、待機スペース
2のすべての移送用モーター16が逆回転方向に駆動し
てそれぞれの移送用ベルト17を同時に矢印(ニ)方向
に回動し自転車を図16に示す所定の受渡し位置に運ん
で停止する。同時に昇降用エレベーター5の受渡用モー
ター74が正回転方向に回動して各ガイドレール55の
受渡チェーン58を同時に矢印(ホ)方向に回動する。
この受渡チェーン58の回動によって図16に示すよう
に自転車のハンドル部が受渡チェーン58の係合片7
3,73間に係合され、これによって待機スペース2の
自転車が昇降用エレベーター5に受渡される。そして、
すべての自転車が所定位置に収納されると受渡用モータ
ー74が停止し、同時にスライド用モーター62が逆回
転方向に駆動して可動体56を図16鎖線で示す所定位
置に後退させた後停止する。このようにして待機スペー
ス2を空の状態にすることによって自転車を入れること
ができる。
【0027】次に、待機スペース2が空状態のとき利用
者が自転車を取り出す場合について簡単に説明すると、
先ず利用者がカードをカード挿入口6に挿入し、貸出し
用押ボタン7を押す。これによって、満車状態で待機し
ている昇降用エレベーター5のスライド用モーター62
が正回転方向に駆動し、駆動ベルト63を矢印(ハ)方
向に回動して可動体56を前進させる。そして、可動体
56のガイドレール55が待機スペース2の固定ガイド
レール14に重合した状態でスライド用モーター62の
駆動を停止する。同時に、受渡用モーター74を逆回転
方向に駆動させて各ガイドレール55の受渡チェーン5
8を矢印(ヘ)方向に回動し、各自転車が受渡し位置ま
で移送されたとき受渡用モーター74を停止する。次に
この状態で待機スペース2の各移送用モーター16を正
回転方向に駆動して固定ガイドレール14の移送用ベル
ト17をそれぞれ矢印(ト)方向に回動させ、受渡し位
置で待機する昇降用エレベーター5の自転車を受け取っ
て待機スペース2に取り込む。そして、すべての自転車
が所定位置に収納されると各移送用モーター16が停止
し、同時に昇降用エレベーター5のスライド用モーター
62が逆回転方向に駆動して可動体56を定位置に後退
させた後停止する。このようにして、昇降用エレベータ
ー5から待機スペース2に自転車を移送することによっ
て自転車の取り出しが可能となる。
【0028】しかして、本発明の最も重要な特徴は、待
機スペース2と昇降用エレベーター5とを組合わせるこ
とによって例えば自転車の取り出しや受け入れが格段に
多くなる朝や夕方の時間帯に待ち時間を少なくして高能
率的に自転車の出し入れを可能とすることであり、次に
その動作を説明する。
【0029】先ず、自転車の受け入れが多い時間帯の場
合について説明すると、あらかじめ待機スペース2の後
方に自転車を満車の状態にした昇降用エレベーター5を
待機させておく。一方、自転車の収納可能な最寄りの層
の駐輪スペース4の移送用ベルト34に設けられた一対
の突起片48を所定の受渡し位置まで停止させておく。
この状態で5台の自転車を収納可能な待機スペース2に
例えば3台の自転車が入れられると昇降用エレベーター
5を上昇させると共に、自転車の収納可能な最寄りの層
の駐輪スペース4で停止させて待機させておく。
【0030】そして、待機スペース2に4台目の自転車
が入れられると昇降用エレベーター5の自転車を駐輪ス
ペース4に収納して空状態で停止待機する。その動作を
説明すると、昇降用エレベーター5のスライド用モータ
ー62が逆回転方向に駆動し、駆動ベルト63を図18
矢印(チ)方向に回動して可動体56を図18及び図1
9に示すように鎖線位置から実線位置に前進させ、これ
のガイドレール55と駐輪スペース4の固定ガイドレー
ル33とを重合させた状態でスライド用モーター62を
停止する。同時に受渡用モーター74を逆回転方向に駆
動して各ガイドレール55の受渡チェーン58を矢印
(リ)方向に回動し、各自転車が図18に示す所定の受
渡し位置まで移送されたとき受渡用モーター74を停止
する。次に、この状態で駐輪スペース4の移送用モータ
ー35を駆動して各固定ガイドレール33の移送用ベル
ト34をそれぞれ回動させ、昇降用エレベーター5の受
渡し位置で待機する自転車のガイド部材19を一対の突
起片48間に係合させて受け取り駐輪スペース4に取り
込んで収納する。そして、すべての自転車が収納される
と移送用モーター35を停止し、同時に昇降用エレベー
ター5のスライド用モーター62が正回転方向に駆動し
て可動体56を定位置に後退させた後停止する。
【0031】次に、この状態で待機スペース2に5台目
の自転車が入れられると、空状態で待機スしていた昇降
用エレベーター5が下降して待機スペース2の後方で停
止し、該待機スペース2に入れられた満車状態の自転車
を前述した同じ要領で直ちに昇降用エレベーター5に受
渡すもので、これによって待機スペース2が空状態にな
って待つことなくすぐに自転車を待機スペースに入れる
ことができる。
【0032】次に、自転車の取り出しが多い時間帯の場
合について説明すると、あらかじめ待機スペース2の後
方に昇降用エレベーター5を空状態で待機させておく。
この状態で待機スペース2の5台の自転車のうち3台が
取り出されると昇降用エレベーター5を上昇させて自転
車の取り出しが可能な最寄りの層の駐輪スペース4で停
止させて待機させておく。
【0033】そして、待機スペース2から4台目の自転
車が取り出されて残りが1台になると駐輪スペース4の
自転車を昇降用エレベーター5に受け取って満車状態で
待機させる。その動作を説明すると、昇降用エレベータ
ー5のスライド用モーター62が逆回転方向に駆動し、
駆動ベルト63を図18矢印(チ)方向に回動して可動
体56を図18及び図19に示すように鎖線位置から実
線位置に前進させ、これのガイドレール55と駐輪スペ
ース4の固定ガイドレール33とを重合させた状態でス
ライド用モーター62を停止する。同時に受渡用モータ
ー74を逆回転方向に駆動して各ガイドレール55の受
渡チェーン58を回動し、該受渡チェーン58に設けら
れた一対の係合片73,73を所定の受渡し位置で停止
させる。
【0034】一方、この状態で駐輪スペース4の移送用
モーター35を駆動して各固定ガイドレール33の移送
用ベルト34をそれぞれ回動させ、駐輪スペース4に収
納されている自転車が所定の受渡し位置まで移送された
とき移送用モーター35を停止する。同時に昇降用エレ
ベーター5の受渡用モーター74を正回転方向に駆動し
て各ガイドレール55の受渡チェーン58を回動し、駐
輪スペース4の受渡し位置で待機している自転車を一対
の係合片73,73間に係合させて受け取り、昇降用エ
レベーター5に取り込んで収納する。同時に昇降用エレ
ベーター5のスライド用モーター62が正回転方向に駆
動して可動体56を定位置に後退させた後停止する。
【0035】さらに、この状態で待機スペース2から5
台目の自転車が取り出されて空状態になると満車状態で
待機していた昇降用エレベーター5が下降して待機スペ
ース2の後方で停止し、該昇降用エレベーター5に収納
された満車状態の自転車を前述した要領で直ちに待機ス
ペース2に移送するもので、これによって待つことなく
直ぐに自転車を取り出すことができる。
【0036】なお、待機スペース2の上方に位置する駐
輪スペース4を例えばパンクや事故等によって使用不能
になった故障車の専用収納スペースとし、利用者が故障
ボタン81を押すことによって故障車を専用収納スペー
スに収納させるようにしておけば、利用者に故障車を受
渡すような事態を防止することができると共に、故障車
の取り出しが容易となって簡単に修理を行うことができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明に係る自転車の多層式駐輪設備は、待機スペ
ースに自転車を出し入れする間に昇降用エレベーターに
よって次の自転車の出し入れの準備ができるから、従来
装置のように自転車の出し入れに要する時間の無駄が少
なくなって連続的かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層式駐輪設備の外観斜視図であ
る。
【図2】図1の内部構造を示す断面側面図である。
【図3】入出庫部分の斜視図である。
【図4】待機スペース部分の平面図である。
【図5】図4の断面側面図である。
【図6】待機スペースの天井部に設けられる移送手段部
分の斜視図である。
【図7】待機スペースの固定ガイドレールと自転車のガ
イド部材との関連構成を示す正面図である。
【図8】駐輪スペース部分を一部省略して示す平面図で
ある。
【図9】図8の断面側面図である。
【図10】昇降用エレベーターの正面図である。
【図11】昇降用エレベーター部分の平面図である。
【図12】昇降用エレベーター部分の断面側面図であ
る。
【図13】昇降用エレベーターの可動体駆動装置部分の
斜視図である。
【図14】昇降用エレベーターの受渡チェーン駆動機構
部分の斜視図である。
【図15】待機スペースへの自転車の受け入れ状態を示
す説明図である。
【図16】昇降用エレベーターの自転車の受渡し状態を
示す説明図である。
【図17】図16の平面図である。
【図18】駐輪スペースへの自転車の受渡し状態を示す
説明図である。
【図19】図18の平面図である。
【符号の説明】
2 待機スペース 4 駐輪スペース 5 昇降用エレベーター 11 移送手段 13 受渡手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多層の駐輪スペースと、複数台の自転車
    横に並べて収納可能な入出庫専用の待機スペースと、
    該待機スペースと同じ複数台の自転車を横に並べて収納
    でき、かつ待機スペースと各層の駐輪スペースとを連絡
    する昇降用エレベーターとを設け、 前記待機スペースと各層の駐輪スペースにそれぞれ自転
    車の移送手段を設けると共に、昇降用エレベーターには
    自転車の受渡手段を設けてなることを特徴とする自転車
    の多層式駐輪設備。
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