JP2976152B2 - 抄紙用網 - Google Patents
抄紙用網Info
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- JP2976152B2 JP2976152B2 JP3310110A JP31011091A JP2976152B2 JP 2976152 B2 JP2976152 B2 JP 2976152B2 JP 3310110 A JP3310110 A JP 3310110A JP 31011091 A JP31011091 A JP 31011091A JP 2976152 B2 JP2976152 B2 JP 2976152B2
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- Japan
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- papermaking
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- vinylpyrrolidone
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抄紙工程のうちのフォ
ーミングパートにおいて用いられる抄紙用網、特に、合
成繊維モノフィラメントを用いた抄紙用網の表面への、
ガムピッチ等の汚れ付着防止加工をした抄紙用網に関す
るものである。
ーミングパートにおいて用いられる抄紙用網、特に、合
成繊維モノフィラメントを用いた抄紙用網の表面への、
ガムピッチ等の汚れ付着防止加工をした抄紙用網に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より抄紙用網には合成繊維モノフィ
ラメントが用いらているが、合成繊維モノフィラメント
は抄紙原料中に含まれる高分子粘着性物質(ガムピッ
チ)と親和性が高いためそれらを付着し易い。抄紙用網
の表面にガムピッチが付着すると抄紙用網の濾水性が低
下するので、抄紙が行えなくなり、網を洗浄するため装
置の稼動を停止しなければならない事態となる。その為
に生じる生産ロスは極めて大きいものである。
ラメントが用いらているが、合成繊維モノフィラメント
は抄紙原料中に含まれる高分子粘着性物質(ガムピッ
チ)と親和性が高いためそれらを付着し易い。抄紙用網
の表面にガムピッチが付着すると抄紙用網の濾水性が低
下するので、抄紙が行えなくなり、網を洗浄するため装
置の稼動を停止しなければならない事態となる。その為
に生じる生産ロスは極めて大きいものである。
【0003】そこで、従来より合成繊維モノフィラメン
トを用いた抄紙用網の表面にガムピッチ等の付着するの
を防止する手段が種々開発されており、その一つとし
て、合成繊維モノフィラメントの表面にフッ素系樹脂の
被膜を作り、フッ素系樹脂の非粘着性により表面にガム
ピッチ等を付着させないようにした抄紙用網が用いられ
ている。しかしながら、このものはコストが高いこと、
及び一度付着したピッチは除去し難いという問題があ
る。
トを用いた抄紙用網の表面にガムピッチ等の付着するの
を防止する手段が種々開発されており、その一つとし
て、合成繊維モノフィラメントの表面にフッ素系樹脂の
被膜を作り、フッ素系樹脂の非粘着性により表面にガム
ピッチ等を付着させないようにした抄紙用網が用いられ
ている。しかしながら、このものはコストが高いこと、
及び一度付着したピッチは除去し難いという問題があ
る。
【0004】また、網の表面にスルホン化又は硫酸化し
たホルマリン系樹脂の硬化防汚被膜を形成して合成繊維
モノフィラメントの表面を親水性とし、水濡れを良くす
ることによりガムピッチを付着させないようにした抄紙
用網も開発されている(特公昭57−58474号公
報)。この抄紙用網は上記フッ素系樹脂で処理したもの
よりはガムピッチの付着が少ないが、まだ完全にガムピ
ッチの付着を防止することはできず、また、耐水性,耐
アルカリ性において問題があった。
たホルマリン系樹脂の硬化防汚被膜を形成して合成繊維
モノフィラメントの表面を親水性とし、水濡れを良くす
ることによりガムピッチを付着させないようにした抄紙
用網も開発されている(特公昭57−58474号公
報)。この抄紙用網は上記フッ素系樹脂で処理したもの
よりはガムピッチの付着が少ないが、まだ完全にガムピ
ッチの付着を防止することはできず、また、耐水性,耐
アルカリ性において問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の点に鑑みて、本
発明は、ポリエステル糸やポリアミド糸などの合成繊維
モノフィラメントから構成された抄紙用網の表面に、親
水性,吸湿性のより高い高吸水性の性質を持つ被膜を形
成し、水濡れをよくするのみでなく網の表面により多く
の水分を保持させることによって、抄紙原料に含まれて
いるガムピッチ等の付着に起因する抄紙用網表面の汚れ
を防止することを目的とする。
発明は、ポリエステル糸やポリアミド糸などの合成繊維
モノフィラメントから構成された抄紙用網の表面に、親
水性,吸湿性のより高い高吸水性の性質を持つ被膜を形
成し、水濡れをよくするのみでなく網の表面により多く
の水分を保持させることによって、抄紙原料に含まれて
いるガムピッチ等の付着に起因する抄紙用網表面の汚れ
を防止することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、経緯の糸がそ
れぞれポリアミド糸またはポリエステル糸により構成さ
れた抄紙用網であり、該網の表面にビニルピロリドンの
重合物を混合したエポキシ系樹脂の硬化被膜を形成した
ものである。
れぞれポリアミド糸またはポリエステル糸により構成さ
れた抄紙用網であり、該網の表面にビニルピロリドンの
重合物を混合したエポキシ系樹脂の硬化被膜を形成した
ものである。
【0007】本発明は抄紙用網を構成する糸の表面に汚
れが付着し難い高吸水性の被膜を形成したものである。
モノフィラメント表面を被膜により親水性にすると被膜
の吸湿性により、ピッチと被膜との間に水膜が存在しや
すいためピッチが付着し難くなる。これは水濡れの良い
金属の網にはピッチが付着しなかったことからも明らか
である。本発明はこの親水性による吸湿性を更に高めた
被膜によりガムピッチの付着を防ぐというものである。
れが付着し難い高吸水性の被膜を形成したものである。
モノフィラメント表面を被膜により親水性にすると被膜
の吸湿性により、ピッチと被膜との間に水膜が存在しや
すいためピッチが付着し難くなる。これは水濡れの良い
金属の網にはピッチが付着しなかったことからも明らか
である。本発明はこの親水性による吸湿性を更に高めた
被膜によりガムピッチの付着を防ぐというものである。
【0008】ビニルピロリドンは容易に重合して水溶性
の重合物であるポリビニルピロリドンを与える。この重
合物は高吸水性を有する。また、ビニルピロリドンは他
のビニル化合物と共重合する。ビニルピロリドン重合物
は水に解け易いため、その重合物のみで被膜を作ること
ができない。そこで他の合成樹脂を混合する方法が考え
られる。混合する合成樹脂は、親水基を持つというだけ
でなく、モノフィラメントに対し接着性,耐洗浄性,耐
摩擦性,耐薬品性の優れたものが好ましい。その条件に
適している合成樹脂としてエポキシ系樹脂が挙げられ
る。エポキシ系樹脂としては、エピクロルヒドリンビス
フェノールAよりなる市販のエポキシ樹脂を使用するこ
とができる。
の重合物であるポリビニルピロリドンを与える。この重
合物は高吸水性を有する。また、ビニルピロリドンは他
のビニル化合物と共重合する。ビニルピロリドン重合物
は水に解け易いため、その重合物のみで被膜を作ること
ができない。そこで他の合成樹脂を混合する方法が考え
られる。混合する合成樹脂は、親水基を持つというだけ
でなく、モノフィラメントに対し接着性,耐洗浄性,耐
摩擦性,耐薬品性の優れたものが好ましい。その条件に
適している合成樹脂としてエポキシ系樹脂が挙げられ
る。エポキシ系樹脂としては、エピクロルヒドリンビス
フェノールAよりなる市販のエポキシ樹脂を使用するこ
とができる。
【0009】エポキシ系樹脂を硬化させるには硬化剤が
必要であるが、硬化させるための架橋剤としては、耐薬
品性に優れるほか、屈曲性を有し、耐水性の膜を与える
のでポリアミドレジンが最も適している。また、ポリア
ミドには親水基があるため合成樹脂自体を親水性にする
ことができる。そのため、ビニルピロリドン重合物の親
水性による吸湿効果を減ずることなく、親水性樹脂膜を
形成することができる。ビニルピロリドン重合物は、加
熱前にエポキシ系樹脂液等の合成樹脂液に混合する。混
合溶液を抄紙用網の表面に塗布し加熱することによって
硬化被膜が形成される。
必要であるが、硬化させるための架橋剤としては、耐薬
品性に優れるほか、屈曲性を有し、耐水性の膜を与える
のでポリアミドレジンが最も適している。また、ポリア
ミドには親水基があるため合成樹脂自体を親水性にする
ことができる。そのため、ビニルピロリドン重合物の親
水性による吸湿効果を減ずることなく、親水性樹脂膜を
形成することができる。ビニルピロリドン重合物は、加
熱前にエポキシ系樹脂液等の合成樹脂液に混合する。混
合溶液を抄紙用網の表面に塗布し加熱することによって
硬化被膜が形成される。
【0010】ビニルピロリドン重合物としては、N−ビ
ニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート
共重合体,N−ビニルピロリドン/スチレン共重合体,
N−ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体のような共
重合物も使用することができるが、水分保持率が高いこ
とからポリビニルピロリドンが最も好ましい。ポリビニ
ルピロリドンの耐久性、即ち、エポキシ樹脂の架橋硬化
被膜からポリビニルピロリドンが流出しないで維持され
る割合は重合度によって違ってくる。重合度は高いもの
程耐久力があり、ポリビニルピロリドンの効果が維持さ
れ、より長くガムピッチ付着防止効果を維持することが
できる。市販のポリビニルピロリドンの分子量は数千程
度のものから36万程度のものまであるが、現在では分子
量の一番多い36万程度のものが好ましいが、これに限定
されるものではない。
ニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート
共重合体,N−ビニルピロリドン/スチレン共重合体,
N−ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体のような共
重合物も使用することができるが、水分保持率が高いこ
とからポリビニルピロリドンが最も好ましい。ポリビニ
ルピロリドンの耐久性、即ち、エポキシ樹脂の架橋硬化
被膜からポリビニルピロリドンが流出しないで維持され
る割合は重合度によって違ってくる。重合度は高いもの
程耐久力があり、ポリビニルピロリドンの効果が維持さ
れ、より長くガムピッチ付着防止効果を維持することが
できる。市販のポリビニルピロリドンの分子量は数千程
度のものから36万程度のものまであるが、現在では分子
量の一番多い36万程度のものが好ましいが、これに限定
されるものではない。
【0011】また、硬化樹脂被膜中のビニルピロリドン
重合物の割合が少なすぎると、ビニルピロリドン本来の
吸湿力を発揮することができない。また、反対にビニル
ピロリドンの割合が多すぎると被膜の耐久力が低下し、
ビニルピロリドン重合物が水により流れ出てしまう。硬
化樹脂被膜中のビニルピロリドン重合物の割合が20重量
%から70重量%の範囲においては、従来知られている防
汚性抄紙用網以上に汚れ付着防止の効果を有し、十分な
耐久性を有するが、その中でも、特に40重量%から50重
量%の範囲において優れた効果を発揮する。
重合物の割合が少なすぎると、ビニルピロリドン本来の
吸湿力を発揮することができない。また、反対にビニル
ピロリドンの割合が多すぎると被膜の耐久力が低下し、
ビニルピロリドン重合物が水により流れ出てしまう。硬
化樹脂被膜中のビニルピロリドン重合物の割合が20重量
%から70重量%の範囲においては、従来知られている防
汚性抄紙用網以上に汚れ付着防止の効果を有し、十分な
耐久性を有するが、その中でも、特に40重量%から50重
量%の範囲において優れた効果を発揮する。
【0012】抄紙用網へのビニルピロリドン重合物と硬
化剤を含むエポキシ系樹脂液の混合溶液の塗布は、浸
漬、塗布等いずれの方法によってもよく、また付着量も
抄紙用網の目詰りが生じない程度であれば、特に限定さ
れるものではない。
化剤を含むエポキシ系樹脂液の混合溶液の塗布は、浸
漬、塗布等いずれの方法によってもよく、また付着量も
抄紙用網の目詰りが生じない程度であれば、特に限定さ
れるものではない。
【0013】
【実施例】エポキシ当量が約 850〜 950である市販のエ
ピクロルヒドリンビスフェノールA系エポキシ樹脂主剤
と親水基を有する市販の変性ポリアミド硬化剤を重量比
2:1の割合で混合して合成樹脂溶液(固形分約50重量
%)とした。この溶液とポリビニルピロリドン(固形分
約 100重量%、分子量約36万)を重量比2:1の割合で
混合し加工溶液とした(硬化樹脂被膜中のポリビニルピ
ロリドンの割合50重量%)。この加工溶液を経糸ポリエ
ステルフィラメント(60本/インチ)緯糸ナイロンモノ
フィラメント(42本/インチ)の網に塗布し、 130℃で
10分加熱し硬化させた。この硬化被膜を形成した網と、
未処理の網,及び従来のフッ素系硬化被膜を形成した網
について同条件でガムピッチ付着実験を行った。
ピクロルヒドリンビスフェノールA系エポキシ樹脂主剤
と親水基を有する市販の変性ポリアミド硬化剤を重量比
2:1の割合で混合して合成樹脂溶液(固形分約50重量
%)とした。この溶液とポリビニルピロリドン(固形分
約 100重量%、分子量約36万)を重量比2:1の割合で
混合し加工溶液とした(硬化樹脂被膜中のポリビニルピ
ロリドンの割合50重量%)。この加工溶液を経糸ポリエ
ステルフィラメント(60本/インチ)緯糸ナイロンモノ
フィラメント(42本/インチ)の網に塗布し、 130℃で
10分加熱し硬化させた。この硬化被膜を形成した網と、
未処理の網,及び従来のフッ素系硬化被膜を形成した網
について同条件でガムピッチ付着実験を行った。
【0014】まず、製紙会社で使用中に網に付着したガ
ムピッチを採取して、図1に示すように該ガムピッチを
約40℃の温水に分散させたガムピッチ懸濁液1中に駆動
ロール2と補助ロール3とに掛けられた試験用網4が浸
漬されるように張り、試験用網4をはさんで駆動ロール
の上方に回転を円滑にするための上部ロール5を配し、
駆動ロール2の回転により懸濁液1中のガムピッチが運
ばれて試験用網4に付着する量を調べた。
ムピッチを採取して、図1に示すように該ガムピッチを
約40℃の温水に分散させたガムピッチ懸濁液1中に駆動
ロール2と補助ロール3とに掛けられた試験用網4が浸
漬されるように張り、試験用網4をはさんで駆動ロール
の上方に回転を円滑にするための上部ロール5を配し、
駆動ロール2の回転により懸濁液1中のガムピッチが運
ばれて試験用網4に付着する量を調べた。
【0015】その結果、未処理の網に付着したピッチの
量を 100%とすると、従来までのフッ素系被膜を形成し
た網には40%もの付着があったが、本発明のポリビニル
ピロリドンを含有する被膜を形成した網は殆ど付着がな
く、 5%未満であった。同実験を3回行ったが、いずれ
もほぼ同結果となった。
量を 100%とすると、従来までのフッ素系被膜を形成し
た網には40%もの付着があったが、本発明のポリビニル
ピロリドンを含有する被膜を形成した網は殆ど付着がな
く、 5%未満であった。同実験を3回行ったが、いずれ
もほぼ同結果となった。
【0016】また、図2に示すように製紙会社で使用後
のガムピッチの付着した網6に試験用網7を合わせてロ
ール8,9でプレス回転させ、網6に40℃の温水10をか
けながらガムピッチ付着実験を行った。結果を図3に示
す。Aは未処理の網,Bは従来のフッ素系被膜を形成し
た網,Cは本発明のポリビニルピロリドンを含む被膜を
形成した網のガムピッチ付着状態をそれぞれ示す説明図
であって、11は付着したガムピッチである。先の実験と
同じく、本発明によるポリビニルピロリドンを含む被膜
を形成した網には殆ど付着がなかったが、未処理の網,
従来のフッ素系被膜を形成した網にはかなりの量のガム
ピッチが付着した。
のガムピッチの付着した網6に試験用網7を合わせてロ
ール8,9でプレス回転させ、網6に40℃の温水10をか
けながらガムピッチ付着実験を行った。結果を図3に示
す。Aは未処理の網,Bは従来のフッ素系被膜を形成し
た網,Cは本発明のポリビニルピロリドンを含む被膜を
形成した網のガムピッチ付着状態をそれぞれ示す説明図
であって、11は付着したガムピッチである。先の実験と
同じく、本発明によるポリビニルピロリドンを含む被膜
を形成した網には殆ど付着がなかったが、未処理の網,
従来のフッ素系被膜を形成した網にはかなりの量のガム
ピッチが付着した。
【0017】次に硬化樹脂被膜中のビニルピロリドン重
合物の好ましい割合を調べるために、上記エポキシ当量
が約 850〜 950である市販のエピクロルヒドリンビスフ
ェノールA系エポキシ樹脂主剤と、親水基を有する市販
の変性ポリアミド硬化剤を重量比2:1の割合で混合し
た合成樹脂溶液(固形分50重量%)に、ポリビニルピロ
リドン(固形分約 100重量%,分子量約36万)が10,2
0,30,40,60,70,80,90重量%の割合となるように
8種類の加工溶液を調整し、それぞれ上記網に塗布後加
熱して硬化させた。このようにして得られた8種類の抄
紙用網につき、図1に示す方法によってガムピッチの付
着量を調べた。
合物の好ましい割合を調べるために、上記エポキシ当量
が約 850〜 950である市販のエピクロルヒドリンビスフ
ェノールA系エポキシ樹脂主剤と、親水基を有する市販
の変性ポリアミド硬化剤を重量比2:1の割合で混合し
た合成樹脂溶液(固形分50重量%)に、ポリビニルピロ
リドン(固形分約 100重量%,分子量約36万)が10,2
0,30,40,60,70,80,90重量%の割合となるように
8種類の加工溶液を調整し、それぞれ上記網に塗布後加
熱して硬化させた。このようにして得られた8種類の抄
紙用網につき、図1に示す方法によってガムピッチの付
着量を調べた。
【0018】その結果、ポリビニルピロリドンが20重量
%以下ではポリビニルピロリドンの量が少なすぎて従来
の親水性被膜を形成した網より多量のガムピッチが付着
した。また、ポリビニルピロリドンが70重量%以上では
ポリビニルピロリドンの量が多過ぎて被膜が抄紙用網の
表面から離れてしまい、ガムピッチの付着量が従来の抄
紙用網より多かった。この結果からガムピッチの付着量
が最も少なかったのは、硬化樹脂被膜中のポリビニルピ
ロリドンの量が40重量%及び50重量%のものであった。
%以下ではポリビニルピロリドンの量が少なすぎて従来
の親水性被膜を形成した網より多量のガムピッチが付着
した。また、ポリビニルピロリドンが70重量%以上では
ポリビニルピロリドンの量が多過ぎて被膜が抄紙用網の
表面から離れてしまい、ガムピッチの付着量が従来の抄
紙用網より多かった。この結果からガムピッチの付着量
が最も少なかったのは、硬化樹脂被膜中のポリビニルピ
ロリドンの量が40重量%及び50重量%のものであった。
【0019】
【発明の効果】本発明により網の表面に、ビニルピロリ
ドンの重合物を混合したエポキシ系樹脂の硬化被膜を形
成してなる抄紙用網は、高吸水性を有する樹脂であるビ
ニルピロリドンを含み、ピッチと被膜との間に水膜が存
在し易いためピッチが付着せず、長時間にわたる連続稼
動が可能となった。また、本発明においては、網を構成
するポリアミド糸と接着性が良く、しかも親水基を有す
るポリアミドを硬化剤として使用したエポキシ系樹脂を
ビニルピロリドンの重合物と混合して使用しているた
め、充分な吸水性と耐久性を有する抄紙用網を得ること
ができる。また、本発明の抄紙用網の防汚性について
は、実施例において記載した試験結果より、未処理の網
及び従来のピッチ付着防止加工した網に較べて著しい効
果を有するものであることが明らかである。
ドンの重合物を混合したエポキシ系樹脂の硬化被膜を形
成してなる抄紙用網は、高吸水性を有する樹脂であるビ
ニルピロリドンを含み、ピッチと被膜との間に水膜が存
在し易いためピッチが付着せず、長時間にわたる連続稼
動が可能となった。また、本発明においては、網を構成
するポリアミド糸と接着性が良く、しかも親水基を有す
るポリアミドを硬化剤として使用したエポキシ系樹脂を
ビニルピロリドンの重合物と混合して使用しているた
め、充分な吸水性と耐久性を有する抄紙用網を得ること
ができる。また、本発明の抄紙用網の防汚性について
は、実施例において記載した試験結果より、未処理の網
及び従来のピッチ付着防止加工した網に較べて著しい効
果を有するものであることが明らかである。
【図1】採取したガムピッチを試験用網に付着させる実
験装置の概略側面図である。
験装置の概略側面図である。
【図2】ガムピッチ付着実験のための装置の概略側面図
である。
である。
【図3】網に対するガムピッチ付着成績を示すもので、
Aは未処理,Bは従来撥水性処理,Cはピロリドン処理
をした網を示す。
Aは未処理,Bは従来撥水性処理,Cはピロリドン処理
をした網を示す。
1 懸濁液 2 下部ロール 3 補助ロール 4 試験用網 5 上部ロール 6 ガムピッチの付着した網 7 試験用網 8,9 ロール 10 温水 11 ガムピッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D21F 1/10 D06M 15/356 D06M 15/55
Claims (3)
- 【請求項1】 経緯の糸が、それぞれポリアミド糸また
はポリエステル糸により構成された網であり、網の表面
にビニルピロリドンの重合物を混合したエポキシ系樹脂
の硬化被膜を形成してなる抄紙用網。 - 【請求項2】 ビニルピロリドン重合物がポリビニルピ
ロリドンである請求項1に記載の抄紙用網。 - 【請求項3】 エポキシ系樹脂がポリアミドで架橋硬化
される請求項1に記載の抄紙用網。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3310110A JP2976152B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 抄紙用網 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3310110A JP2976152B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 抄紙用網 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05125685A JPH05125685A (ja) | 1993-05-21 |
| JP2976152B2 true JP2976152B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=18001301
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3310110A Expired - Fee Related JP2976152B2 (ja) | 1991-10-30 | 1991-10-30 | 抄紙用網 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2976152B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4370425B2 (ja) | 2003-04-10 | 2009-11-25 | イチカワ株式会社 | 抄紙用ニードルフェルト |
-
1991
- 1991-10-30 JP JP3310110A patent/JP2976152B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05125685A (ja) | 1993-05-21 |
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