JP2975806B2 - メッキ電極を有する電子部品及びその製造方法 - Google Patents

メッキ電極を有する電子部品及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品素体の表面に
メッキを施すことにより電極が形成された電子部品とそ
れを製造する方法に関する。
【0002】この種の電子部品の例として、例えば、段
付貫通コンデンサがある。この段付貫通コンデンサは、
上下両端の径が異なり、中心に貫通孔を有する誘電体か
らなる円柱形の電子部品素体の内周と外周側とに互いに
分離され、絶縁された一対の対向電極を設け、中心の貫
通孔に通したリード線を内周側の電極に半田で導電固着
したものである。この段付貫通コンデンサは、電子機器
のシャーシに設けた貫通孔に嵌め込まれ、外周側の電極
が半田でシャーシに導電固着されることにより、同シャ
ーシに取り付けられる。
【0003】従来、このような段付貫通コンデンサは、
次のような方法により製造される。まず、前述のような
誘電体からなる円柱形の電子部品素体を用意し、電子部
品素体の全表面にNiメッキを施し、これを熱処理し、
その表面を酸化させる。その後、再度Niメッキを施
す。これにより、前後2回のメッキ工程により形成され
たNiメッキ層の間に薄いNiの酸化膜を有する導体膜
が形成される。ここで、2回のメッキ工程を行うのは、
電極として所要の膜厚を得るためである。また、Niの
酸化膜を設けるのは半田付時における半田の熱収縮を緩
衝するためである。その後、この電極の表面にPb−S
nメッキを設ける。さらに、電子部品素体の両端面を研
磨し、その部分の導体膜を除去することで、その内外周
の導体膜を互いに分離し、一対の対向電極とする。その
後、中心の貫通孔にリード線を通し、これを半田付けす
ることにより、段付貫通コンデンサが完成する。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】このように、メッ
キ電極を有する段付貫通コンデンサでは、電子部品素体
の表面に形成された導体膜を分離するため、電子部品素
体の両端面を研磨している。しかし、段付貫通コンデン
サの電子部品素体は、誘電体セラミックの焼結体からな
り、脆いため、この研磨工程における衝撃で電子部品素
体に細かい、いわゆるマイクロクラックが発生しやす
い。
【0005】さらに、前記の研磨工程により、段付貫通
コンデンサをシャーシに取り付けて半田付けした後、ヒ
ートサイクル等の信頼性試験を行うと、静電容量値が減
少してしまうという課題があった。これは、電子部品素
体の端面の研磨により、電極を形成するメッキによる導
体膜の縁部が剥がれ、さらに、半田付け時に電極と半田
との熱応力等により、電極が電子部品素体の表面からさ
らに剥れてしまうためである。すなわち、この電極の剥
がれにより、実質的に内外周側の電極の対向面積が減少
し、静電容量値が減少してしまう。
【0006】ここでは、段付貫通コンデンサの問題につ
いて述べたが、研磨により導体膜を分離する従来の手段
では、一般に前述のような問題が起こりやすく、このよ
うなメッキ電極を有する他の部品、例えば、円板貫通コ
ンデンサ、円筒コンデンサ、円柱抵抗等も同様の問題を
有している。そこで本発明は、前述のような研磨工程を
行うことなく得られ、そのため機械的強度が高く、特性
の劣化や変動が起こりにくいメッキ電極を有する電子部
品とその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、前記の目的を
達成するため、本発明において採用した手段は、電子部
品素体1の表面にメッキ膜を設けて互いに分離した複数
の電極2、3を形成したメッキ電極を有する電子部品に
おいて、前記電極2、3が電子部品素体1の表面に設け
られたガラス膜4を介して互いに分離されていることを
特徴とするものである。
【0008】さらに本発明で採用した手段は、電子部品
素体1の表面にメッキ膜を設けて互いに分離した複数の
電極2、3を形成したメッキ電極を有する電子部品を製
造する方法において、電子部品素体1の表面の所定の位
置にガラスペーストを塗布し、これを焼き付けてガラス
膜4を形成する工程と、このガラス膜4を除く電子部品
素体1の表面にメッキを施し、電極2、3を形成する工
程とを有することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】前記本発明によるメッキ電極を有する電子部品
では、導体膜が電極2、3として形成した当初からガラ
ス膜4、5を境に分離されているので、導体膜を除去す
るため、電子部品素体1の端面の導体を研磨する必要が
ない。このため、電子部品素体1の破損や導体膜の剥が
れ等が起こらず、機械的強度が高く、特性の劣化や変動
が起こりにくいメッキ電極を有する電子部品が得られ
る。なお、ガラス膜は耐熱性と化学的安定性が高いた
め、電極2、3をメッキにより形成したり、或はメッキ
膜を熱処理するのに耐えることができる。
【0010】
【実施例】次に、図面を参照しながら、本発明の実施例
について詳細に説明する。電子部品の例として、図1に
本発明を段付貫通コンデンサに適用した例を示す。この
段付貫通コンデンサに用いられる電子部品素体1は、上
下両端の径が異なり、中心に貫通孔を有する段付円柱形
で、それはチタン酸ストロンチウム等の誘電体セラミッ
クからなる。この電子部品素体1の内周側と外周側とに
各々電極2、3が設けられ、これら電極2、3は、電子
部品素体1の両端面にリング状に設けたガラス膜4、5
で分離されている。
【0011】ここで、上側のガラス膜4と内外周側の電
極2、3との縁部が図1(b)に示されている。この電
極2は、2回のメッキ処理により設けられたメッキ層2
a、2b、3a、3bからなり、第一のメッキ層2a、
3aの表面に酸化層2c、3cが形成されている。この
酸化層2c、3cは、半田付け時における半田の熱収縮
を緩衝し、静電容量値の減少等の特性変動を防止するた
めに設けられる。メッキ層2a、2b、3a、3bは、
例えばNiメッキ等からなり、さらにその外側に別の金
属からなるメッキ膜、例えばSnメッキ膜やSn−Pb
メッキ膜等を設けることもきる。これらのSnメッキ膜
やSn−Pbメッキ膜は、電極3にリード線6を半田付
けするときや、電極2をシャーシ8に半田付けするとき
の半田付性を良好にする。
【0012】さらに、図1(a)に示すように、前記電
子部品素体1の中心の貫通孔にリード線6を通し、この
リード線6を内周側の電極3に半田7で導電固着する。
この段付貫通コンデンサは、電子機器のシャーシ8に設
けた貫通孔に嵌め込まれ、外周側の電極2が半田9でシ
ャーシ8に導電固着される。
【0013】次に、このような段付貫通コンデンサを製
造する方法の実施例について説明する。まず、図2
(a)に示すように、前述のような誘電体からなる段付
円柱形の電子部品素体11を用意し、この表面にメッキ
膜が析出しやすいように、表面処理10をする。
【0014】次に、図2(b)に示すように、電子部品
素体1の両端面部分の所定の位置にリング状にガラスペ
ーストを塗布し、これを焼き付けてガラス膜4、5を設
ける。このようなガラス膜4、5は、例えば、スクリー
ン印刷等の手段でガラスペーストを印刷し、これを62
0℃程度の温度で焼き付けることで設けることができ
る。なお、前記表面処理10とガラス膜4、5の形成と
は、その工程順序を逆にしてもよい。
【0015】その後、図2(c)に示すように、このガ
ラス膜4を除く電子部品素体1の表面にNi等のメッキ
層2a、3aを設ける。さらに、図2(d)で示すよう
に、このメッキ層2a、2bを熱処理し、その表面を酸
化層2c、3cとする。次に、図2(e)で示すよう
に、ガラス膜4を除く酸化層2c、3cの上に再度Ni
等のメッキ層2b、3bを形成する。これにより、内外
周側の電極2、3が形成される。
【0016】その後、この内外周の電極2、3の表面に
Pb−Snメッキ或はSnメッキを設ける。さらに、図
1(a)に示すように、電子部品素体1の中心の貫通孔
にリード線6を通し、これを半田7で半田付けすること
により、段付貫通コンデンサが完成する。
【0017】なお、前記実施例は、段付貫通コンデンサ
の例であるが、互いに分離されたメッキ膜からなる電極
を有する他の電子部品、例えば、円板貫通コンデンサ、
円筒コンデンサ、円柱抵抗等についても本発明を同様に
して適用することができることはもちろんである。さら
に、電極2、3が二つに分離されているものだけでな
く、3つ以上の電極に分離されている電子部品とその製
造方法にも、同様にして本発明を適用することができ
る。
【0018】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、電子部品
素体の研磨工程を行うことなく得られ、そのため機械的
強度が高く、特性の劣化や変動が起こりにくく、高い信
頼性が得られるメッキ電極を有する電子部品とその製造
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である段付貫通コンデンサをシ
ャーシに取り付けた状態の縦断側面図とそのA部拡大図
である。
【図2】本発明の実施例である段付貫通コンデンサ製造
方法の工程順に示した半完成状態の段付貫通コンデンサ
の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 電子部品素体 2 電極 2a 電極の第一のメッキ層 2b 電極の第二のメッキ層 3 電極 3a 電極の第一のメッキ層 3b 電極の第二のメッキ層 4 ガラス膜 5 ガラス膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品素体(1)の表面にメッキ膜を
    設けて互いに分離した複数の電極(2)、(3)を形成
    したメッキ電極を有する電子部品において、前記電極
    (2)、(3)が電子部品素体(1)の表面に設けられ
    たガラス膜(4)を介して互いに分離されていることを
    特徴とするメッキ電極を有する電子部品。
  2. 【請求項2】 電子部品素体(1)の表面にメッキ膜を
    設けて互いに分離した複数の電極(2)、(3)を形成
    したメッキ電極を有する電子部品を製造する方法におい
    て、電子部品素体(1)の表面の所定の位置にガラスペ
    ーストを塗布し、これを焼き付けてガラス膜(4)を形
    成する工程と、このガラス膜(4)を除く電子部品素体
    (1)の表面にメッキを施し、電極(2)、(3)を形
    成する工程とを有することを特徴とするメッキ電極を有
    する電子部品の製造方法。
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