JP2975220B2 - 磁気記録媒体及び磁気ヘッド及び磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録媒体及び磁気ヘッド及び磁気記録装置

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JP2975220B2
JP2975220B2 JP4281030A JP28103092A JP2975220B2 JP 2975220 B2 JP2975220 B2 JP 2975220B2 JP 4281030 A JP4281030 A JP 4281030A JP 28103092 A JP28103092 A JP 28103092A JP 2975220 B2 JP2975220 B2 JP 2975220B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,磁気記録媒体および磁
気ヘッドおよびそれを搭載した磁気記録装置に関し,特
に吸着現象による磁気記録装置の起動不良を防止し,摺
動耐久性を向上させることを図ったものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体と磁気ヘッドは相対移動し
て記録・再生等を行なう.よって磁気記録媒体および磁
気ヘッドの各々相対する摺動面は,摩耗やキズを避ける
ために高い平滑性が必要とされた。また浮上型ヘッドを
使用するコンピュータ用の外部記憶装置である磁気ディ
スク装置においても,磁気ヘッドを安定して浮上させる
ために,同様に高い平滑性が必要とされる。
【0003】しかし,前述した平滑性を高めた磁気記録
媒体および磁気ヘッドの相対する面は,大気中の水分
や,耐久性を向上させるために塗布した潤滑剤などによ
って,強い吸着現象を起こすという問題が有った。浮上
型ヘッドを使用する磁気ディスク装置においても,装置
停止中は磁気記録媒体と磁気ヘッドは接触するので同様
の問題が有った。
【0004】そこで,従来より上記のような問題を解決
するために,磁気記録媒体および磁気ヘッドの相対する
面に粗さを設ける方法が一般的にとられた。磁気記録媒
体に粗さを設ける方法としては,例えば磁気ディスク装
置用の磁気記録媒体(以下磁気ディスクと略称)の場合
は基板の表面にテクスチャーと称する不均一な微細な凹
凸を機械加工あるいはケミカルエッチング等により設け
ていた。
【0005】しかし前記したような機械加工やケミカル
エッチング等により設けられた微細な凹凸は,所望の状
態に制御することが極めて困難で,しかも,表面形状の
特性値の定量化が困難であった。
【0006】そこで,フォトリソグラフィー技術を用い
て磁気記録媒体や磁気ヘッドの相対する面に微細な突起
状パターンを形成し,前述した不都合を解決する磁気記
録媒体や磁気ヘッドが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,前述し
たフォトリソグラフィー技術を用いた磁気記録媒体およ
び磁気ヘッドにおいては,相対する面に微細な突起状パ
ターンを所定の形状に精度良く形成することは出来るも
のの,いまだに磁気記録媒体と磁気ヘッドとの吸着現象
および摺動耐久性に対する最適化を図ることが出来ない
という問題点が有った。
【0008】なぜならば,従来例においては,各突起状
のパターンを具体的に,どのように形成すべきであるか
不明確であるからである。
【0009】この磁気記録媒体および磁気ヘッドに設け
る突起状のパターンの形状等の規定について従来例を見
ると,例えば,特開平3−91117号公報に記載され
ているように,突起状パターンの面積比を1%以下とす
るもの,特開平3−173917号公報に記載されてい
るように,突起状パターンの面積比を0.001〜1%
とし,かつ,その形状を断面矩形としたもの,特開平3
−250420号公報に記載されているように,300
オングストローム以上の突起状パターンの数を1平方ミ
リメートル当り10個以内としたもの等のように,突起
状パターンの面積比および数のみ規定しているにすぎな
い。
【0010】しかし,従来の面積比および個数のみの形
状等の規定により形成された磁気ディスクでは,突起状
パターンの配置の規定がなされず,前述した磁気記録媒
体と磁気ヘッドとの吸着現象および摺動耐久性に対する
最適化を図ることが出来ないという問題点が有った。
【0011】本発明はこれらの点に省みてなされたもの
であり,前述した従来のものにおける問題点を克服し,
磁気記録媒体と磁気ヘッドとの吸着を確実に防止すると
ともに,摺動耐久性を向上した最適の突起状パターンを
有する磁気記録媒体および磁気ヘッドならびにそれらを
用いた磁気記録装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために請求項1に記載の本発明の磁気記録媒体は,少な
くとも磁気ヘッドと接触し摺動する領域に磁気ヘッドと
の相対移動方向に沿って複数の突起が形成されており,
前記複数の突起は磁気ヘッドとの相対移動方向の間隔を
L1,磁気ヘッドとの相対移動方向に対し直角方向の間
隔をL2とすると,0<L1/L2≦0.5の関係とし
たものである。
【0013】そして,請求項2に記載の本発明の磁気ヘ
ッドは少なくとも磁気記録媒体と接触し摺動する前記磁
気ヘッドの面の一部に複数の突起が形成されており,前
記複数の突起は磁気記録媒体との相対移動方向の間隔を
L1,磁気記録媒体との相対移動方向に対し直角方向の
間隔をL2とすると,0<L1/L2≦0.5の関係と
したものである。
【0014】
【0015】
【0016】さらに,請求項に記載の磁気記録装置
は,請求項に記載の磁気記録媒体,および請求項
記載の磁気ヘッドの一方,あるいは,両者を用いたもの
である。
【0017】
【作用】請求項1に記載の磁気記録媒体によれば,磁気
記録媒体に形成された複数の突起を磁気ヘッドとの相対
移動方向の間隔をL1,磁気ヘッドとの相対移動方向に
対し直角方向の間隔をL2としたときに,0<L1/L
2≦0.5の関係とすることにより,CSS(コンタク
ト・スタート・ストップ)を繰り返し行っても磁気記録
媒体と磁気ヘッドとの摩擦係数の増大を防止し,磁気ヘ
ッドとの吸着を防ぎ,摺動耐久性を向上させることがで
きる。
【0018】請求項2に記載の本発明の磁気ヘッドによ
れば,磁気ヘッドに形成された複数の突起を磁気記録媒
体との相対移動方向の間隔をL1,磁気記録媒体との相
対移動方向に対し直角方向の間隔をL2としたときに,
0<L1/L2≦0.5の関係とすることにより,CS
S(コンタクト・スタート・ストップ)を繰り返し行っ
ても磁気記録媒体と磁気記録媒体との摩擦係数の増大を
防止し,磁気ヘッドとの吸着を防ぎ,摺動耐久性を向上
させることができる。
【0019】請求項に記載の本発明の磁気記録装置に
よれば,CSSの回数によらず,気記録媒体と磁気ヘ
ッドとの摩擦係数を低く抑え,磁気記録媒体と磁気ヘッ
ドとの吸着を確実に防止し,摺動耐久性を向上させるこ
とが出来る。
【0020】
【実施例】以下,本発明の実施例を図1から図12につ
いて説明する。まず,磁気記録媒体の実施例について図
1から図8により説明する。
【0021】図1は本発明の磁気記録媒体を磁気ディス
クに適用した一実施例を示す平面図であり,図2はヘッ
ドと接触し摺動する領域の一部を拡大した部分拡大平面
図である。
【0022】本実施例の磁気ディスク1は,図1に示す
ように,従来と同様に適当な厚さの環状に形成されてい
る。そして,内側の所定範囲は磁気記録装置の起動・停
止時に磁気ヘッドと接触・摺動するCSS(コンタクト
・スタート・ストップ)が行なわれるCSS領域2とさ
れ,前記CSS領域2の外周の所定領域は図示しない磁
気ヘッドによる情報処理がなされるデータ領域3とされ
ている。
【0023】また,この磁気ディスク1は,金属,ガラ
ス,樹脂,アルミ合金にNi−Pめっきを施したもの等
の適当な素材により環状に製せられた基板の一方の表
面,あるいは表裏両面に,適当な下地層,磁性層,保護
層,潤滑層が所定の厚みで順に形成されている。これら
の各層はスパッタリング等の適当な成膜法により,例え
ば下地層としてクロム(Cr)を素材としたCr層等が
用いられ,磁性層としてコバルト(Co)合金を素材と
したCo合金磁性層が用いられており,保護層としては
カーボン(C)を素材としたC層等が用いられており,
潤滑層としてはパーフルオロポリエーテル重合体等が素
材として用いられている。
【0024】また,前記磁気ディスク1の表面と裏面の
少なくとも一方のCSS領域2には,所定形状,本実施
例では円柱状の多数の突起状パターン4,4,・・・が
円周方向に複数列形成されるとともに,その高さを5n
m以上とされている。そして,この各突起状パターン4
は,図2に示すように,その形成してある間隔が磁気ヘ
ッドとの相対移動方向の間隔をL1,相対移動方向に対
し直角方向の間隔をL2とすると L1≦L2 の関係になるように形成されている。
【0025】本実施例の磁気ディスクの表面に形成され
る突起状パターン4について図3により説明する。
【0026】図3は突起状パターンの要部を示す拡大断
面図である。図3に示すように,本実施例の突起状パタ
ーン4は,環状の基板5にフォトレジストを塗布し,所
定パターンのフォトマスクを用いて露光し,現像,エッ
チング等を行ない,フォトレジストを基板から除去する
ことで,円柱状の突部6を形成する。その後,この突部
6を設けた基板5の表面に前述した下地層7,磁性層
8,保護層9,潤滑層10が所定の厚みで順に形成され
て,所定高さHの突起状パターン4が形成される。
【0027】なお,本実施例においては,突起状パター
ン4の形状を円柱状としたが,角柱状,円錐台状,角錐
台状等の適当な形状でよく,特に本実施例に限定される
ものではない。
【0028】また,本実施例においては,突起状パター
ン4をCSS領域2に形成したが,他の領域に形成して
もよく,特に本実施例に限定されるものではない。そし
て,突部6はフォトエッチングだけでなく,放電加工,
レーザ加工等の適当な加工方法により形成してもよく,
特に本実施例に限定されるものではない。
【0029】つぎに,前述した構成からなる本実施例の
作用について具体的な実験例を例示して説明する。
【0030】実験例1 磁気ディスク1としては,図3および図4に示すよう
に,ガラス基板5にフォトエッチングを施して円柱状の
突部6を,円周方向に複数列形成した。その形成してあ
る間隔は,磁気ヘッドとの相対移動方向の間隔をL1,
相対移動方向に対し直角方向の間隔をL2,とするとL
1≦L2であるL1:L2=1:5の関係になるように
配置した.このガラス基板5の上にCrを素材とした下
地層7,Co合金を素材とした磁性層8,Cを素材とし
た保護層9を順に設け,さらに潤滑層を形成して所定高
さの突起状パターンを形成した。
【0031】実験例2 実験例1における突起状パターン4の形成間隔の関係
を,L1≦L2であるL1:L2=1:2に変更し,そ
の他は実験例1と同様な構造の磁気ディスクを作成し
た。
【0032】比較例1 実験例1における突起状パターン4の形成間隔の関係
を,L1L2であるL1:L2=1:1に変更し,そ
の他は実験例1と同様な構造の磁気ディスクを作成し
た。
【0033】比較例 実験例1における突起状パターン4の形成間隔の関係
を,図5に示すように,L1>L2であるL1:L2=
2:1に変更し,その他は実験例1と同様な構造の磁気
ディスクを作成した。
【0034】上記磁気ディスクに対し,ミニモノシリッ
クタイプのフェライトヘッドを用いてCSSを繰り返し
た際の,磁気ディスク1と磁気ヘッドとの摩擦係数の推
移について測定を行なった。
【0035】図6に前記測定結果を示す図6から明ら
かなように,磁気ディスク装置の起動可能条件である摩
擦係数0.8以下をCSS3万回後に満たす突起状パタ
ーンの形成間隔はL1≦L2の関係の場合であり,0<
L1/L2≦0.5となるL1:L2=1:2とL1:
L2=1:5の実験例においては,CSSを3万回行っ
た後においても摩擦係数は0.4以下であり,本発明の
実施例である実験例1,2は比較例1,2よりもCSS
3万回後における摩擦係数は著しく低減されていること
判明した。
【0036】このように本実施例の磁気ディスク1によ
れば,吸着を確実に防止し,CSS耐久性を従来の磁気
ディスクに比べて著しく向上させることができる。
【0037】なお,本発明の磁気ディスク1に形成する
突起状パターン4の配置間隔は,図7に示すような場合
も同様の効果がある。
【0038】図7は磁気ディスク1のヘッドと接触し摺
動する領域の一部を拡大した部分拡大平面図である。図
7の様に突起状パターン4を千鳥状に配置した場合も,
突起状パターンの形成間隔をL1≦L2とすることでC
SS耐久性は優れたものとなる。
【0039】図8は磁気ディスク1のヘッドと接触し摺
動する領域の一部を拡大した参考例に係わる部分拡大平
面図である。図8の様に突起状のパターン4の形状を磁
気ヘッドとの相対移動方向に連続,または,一部間隔を
あけた形状とした場合も,突起状パターン4が磁気ヘッ
ドとの相対移動方向に連続して密に存在しているので,
本発明の磁気ディスク1と同様,CSS耐久性は優れた
ものとなる。
【0040】なお,本発明の磁気ディスク1に形成する
突起状パターン4は,実施例の様に基板5に形成する以
外に,保護膜10等に形成する方法でも良い。
【0041】つぎに,本発明に関わる磁気ヘッドの実施
例について図9および図10により説明する。図9は本
発明の磁気ヘッドを3レールモノリシック型磁気ヘッド
に適用した一実施例の全体を示す斜視図であり,図10
は本発明の磁気ヘッドの摺動面の一部を拡大した部分拡
大平面図である。
【0042】図9に示すように,本発明の磁気ヘッド2
7は,多結晶Mn−Znフェライト等で形成した略短矩
形のスライダー28を備えている。このスライダー28
の図示しない磁気ディスクに対向する面であるABS
(Air Bearing Surface)面とされ
る図中斜線部で示す摺動面29に,2本の溝30,30
を磁気ディスクに対する相対移動方向と平行に凹設し
て,3本レール31が形成されている。そして,図中中
央の1本のレール31と多結晶Mn−Znフェライトで
形成した略コの字型のヘッドコア32とが,適当なギャ
ップ33を介して図示しないガラス等により接合されて
いる。ヘッドコア32には,所望のコイル35が巻かれ
ている。また,コイル35に電流を流して,あるいは誘
導電流を検出してギャップ33の部分で情報の記録・再
生を行なうようにされている。
【0043】また,前記磁気ヘッド27の摺動面29を
構成する3本のレール31には,所定形状,本実施例で
は前述した磁気ディスク1と同様の円柱状の突起状パタ
ーン4Cを磁気ディスクとの相対移動方向に複数列形成
したその突起状パターンが形成してある間隔は,磁気
ディスクとの相対移動方向の間隔をL1,相対移動方向
に対し直角方向の間隔をL2,とすると0<L1/L2
≦0.5となるように配置した。
【0044】本実施例の磁気ヘッド27の表面に形成さ
れる突起状パターン4Cは,スライダー28の摺動面2
9にフォトレジストを塗布し,所定のパターンのフォト
マスクを用いて露光し,現像,エッチング等を行ない,
フォトレジストを基板から除去して,所定の高さの突起
状パターン4Cが形成される。
【0045】なお,本実施例においては,突起状パター
ン4Cの形状を円柱状としたが,角柱状,円錐台状,角
錐台状等の適当な形状でよく,特に本実施例に限定され
るものではない。
【0046】また,本実施例においては,突起状パター
ン4Cを摺動面29を構成する3本のレール31のすべ
てに形成したが,摺動面29を構成する3本レール31
の両側のレールのみに形成してもよく,さらに,レール
31の全表面ではなく一部の表面にのみ形成してもよ
く,特に本実施例に限定されるものではない。そして,
突起状パターン4Cはフォトエッチングだけでなく,放
電加工,レーザ加工等の適当な加工方法により形成して
もよく,特に本実施例に限定されるものではない。
【0047】なお,本実施例においては,突起状パター
ン4Cをスライダーを形成している多結晶Mn−Znフ
ェライトをフォトエッチングし作成したが,摺動面29
にカーボン(C)等の薄膜を形成した後に,フォトエッ
チング等で突起状パターン4Cをカーボン層等に形成し
てもよく,得に本実施例に限定されるものではない。
【0048】上記のような構成からなる磁気ヘッド27
が吸着を確実に防止し,CSS耐久性を従来の磁気ヘッ
ドに比べて著しく向上させることができることが明白で
ある。
【0049】なぜならば,磁気ディスクと磁気ヘッドは
CSS時に相対して接触,移動するので,前述した磁気
ディスク1における,突起状パターンの配置とCSS耐
久性との関係は,磁気ヘッド27の突起状パターンの配
置とCSS耐久性との関係に適用できるとともに,同様
の効果を奏するからである。
【0050】つぎに,本発明の磁気記録装置を磁気ディ
スク装置に適用した一実施例について図11および図1
2により説明する。図11は本発明の磁気ディスク装置
の一実施例の要部を示す平面図であり,図12は側面図
である。
【0051】図11および図12に示すように,本実施
例の磁気ディスク装置36は,磁気ヘッド37が支持装
置38の弾性を有するアームの先端に取りつけられて磁
気記録媒体39の上に吊持されている。そして,磁気記
録媒体39を回転させることにより,磁気ヘッドを磁気
記録媒体39の表面を走査させて,記録または再生を行
なうようにされている.本実施例の磁気ディスク装置3
6の磁気ヘッド37には,前述した摺動面29に突起状
パターン4Cを形成した磁気ヘッド27が用いられる。
【0052】以上のように構成されている本実施例の磁
気ディスク装置36によれば,CSS特性および吸着性
を著しく向上させることができる。
【0053】なお,磁気ディスク装置36の磁気ヘッド
37に,従来の磁気ヘッドを用い,磁気記録媒体39と
して,前述した磁気ディスク1を用いることによっても
同様の効果を奏することができる。
【0054】すなわち,磁気ディスク装置36の磁気ヘ
ッド37あるいは磁気記録媒体39のいずれか一方,あ
るいは両者に本実施例の磁気ディスク1あるいは磁気ヘ
ッド27を用いることにより,寿命が長く,安定した品
質を長期間にわたり保持させることができる。
【0055】なお,本発明は,前記実施例に限定される
ものではなく,必要に応じて変更することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば磁気記録媒体に形成された複数の突起を磁気
ヘッドとの相対移動方向の間隔をL1,磁気ヘッドとの
相対移動方向に対し直角方向の間隔をL2としたとき
に,0<L1/L2≦0.5の関係とすることにより,
CSS(コンタクト・スタート・ストップ)を繰り返し
行っても磁気記録媒体と磁気ヘッドとの摩擦係数の増大
を防止し,磁気ヘッドとの吸着を防ぎ,摺動耐久性を向
上させた磁気記録媒体を提供することができる。
【0057】以上説明したように請求項2に記載の発明
によれば,磁気ヘッドに形成された複数の突起を磁気記
録媒体との相対移動方向の間隔をL1,磁気記録媒体と
の相対移動方向に対し直角方向の間隔をL2としたとき
に,0<L1/L2≦0.5の関係とすることにより,
CSS(コンタクト・スタート・ストップ)を繰り返し
行っても磁気記録媒体と磁気記録媒体との摩擦係数の増
大を防止し,磁気ヘッドとの吸着を防ぎ,摺動耐久性を
向上させた磁気ヘッドを提供することができる。
【0058】さらに,請求項3に記載の発明によれば,
CSSの回数によらず,気記録媒体と磁気ヘッドとの
摩擦係数を低く抑え,磁気記録媒体と磁気ヘッドとの吸
着を確実に防止し,摺動耐久性を向上させることができ
る磁気記録装置を提供が可能となる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の一実施例を示す平面
図。
【図2】本発明の磁気記録媒体の表面部分拡大平面図。
【図3】本発明の磁気記録媒体の突起状パターンの要部
を示す拡大縦断面図。
【図4】本発明の磁気記録媒体の表面部分拡大平面図。
【図5】従来の磁気記録媒体の表面部分拡大平面図。
【図6】本発明の磁気記録媒体の突起状パターンの間隔
比と摩擦係数の関係を示す図。
【図7】本発明の磁気記録媒体の表面部分拡大平面図。
【図8】参考例に係わる磁気記録媒体の表面部分拡大平
面図。
【図9】本発明の磁気ヘッドを3レールモノリシック型
磁気ヘッドに適用した一実施例の全体を示す斜視図。
【図10】本発明の磁気ヘッドの摺動面の一部を拡大し
た部分拡大平面図。
【図11】本発明の磁気記録装置の一実施例の要部を示
す平面図。
【図12】図11の側面図。
【符号の説明】
1 磁気ディスク 2 CSS領域 3 データ領域 4,4C 突起状パターン 27 磁気ヘッド 29 摺動面 31 レール 36 磁気記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 5/82 G11B 5/60 G11B 21/21

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドとの相対移動により情報の記
    録・再生等を行なう磁気記録媒体において,少なくとも
    磁気ヘッドと接触し摺動する領域に磁気ヘッドとの相対
    移動方向に沿って複数の突起が形成されており,前記複
    数の突起は磁気ヘッドとの相対移動方向の間隔をL1,
    磁気ヘッドとの相対移動方向に対し直角方向の間隔をL
    2とすると, 0<L1/L2≦0.5 の関係のあることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 磁気記録媒体との相対移動により情報の
    記録再生等を行なう磁気ヘッドにおいて,少なくとも磁
    気記録媒体と接触し摺動する前記磁気ヘッドの面の一部
    に複数の突起が形成されており,前記複数の突起は磁気
    記録媒体との相対移動方向の間隔をL1,磁気記録媒体
    との相対移動方向に対し直角方向の間隔をL2とする
    と, 0<L1/L2≦0.5 の関係のあることを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の磁気記録媒体及び請求
    項2に記載の磁気ヘッドの一方,あるいは両者を用いた
    ことを特徴とする磁気記録装置。
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