JP2974618B2 - 臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置 - Google Patents
臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、臭化メチルを含
有する燻蒸排ガスの処理方法及び装置に関するものであ
る。
有する燻蒸排ガスの処理方法及び装置に関するものであ
る。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】従来の、大量の空気を
強制混入することによりガス濃度を下げ、大気中へ放出
する臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法では、大量の空気
を混入するための大形の送風機が必要になるという問題
点がある。
強制混入することによりガス濃度を下げ、大気中へ放出
する臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法では、大量の空気
を混入するための大形の送風機が必要になるという問題
点がある。
【０００３】この発明は大形送風機を要せず、十分な公
害防止効果を得ながら円滑に燻蒸排ガスの処理が行える
臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置を得ることを
目的とする。
害防止効果を得ながら円滑に燻蒸排ガスの処理が行える
臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置を得ることを
目的とする。
【０００４】また、この発明は臭化メチルを吸着した活
性炭の脱着を有効に行うことにより、活性炭を再生して
活性炭の再利用が可能になる臭化メチル燻蒸排ガスの処
理方法及び装置を得ることを目的とする。
性炭の脱着を有効に行うことにより、活性炭を再生して
活性炭の再利用が可能になる臭化メチル燻蒸排ガスの処
理方法及び装置を得ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は臭化メチルを
含有する燻蒸排ガス中の臭化メチルを活性炭に吸着せし
め、無害化された排ガスを大気へ放出する臭化メチル燻
蒸排ガスの処理方法において、排ガス中の臭化メチル量
を監視し、その量に連動して排ガスの大気への放出量を
設定すること、及び臭化メチルを吸着した活性炭を９０
℃〜１３０℃の温度の加熱空気で脱着し、その際前述の
監視された臭化メチル量が高い場合には低温の加熱空
気、低い場合には高温の加熱空気を使用するようにして
脱着時間を短くしながら排ガス中の臭化メチル量を常時
１００００ｐｐｍ以下に抑制することを特徴とする臭化
メチル燻蒸排ガスの処理方法である。またこの発明は臭
化メチルを含有する燻蒸排ガスを臭化メチル吸着塔に導
いて臭化メチルを活性炭に吸着した後、無害化された排
ガスを排気筒より大気へ放出する臭化メチル燻蒸排ガス
の処理装置において、臭化メチル監視計で前記排気筒の
臭化メチル量を監視し、これに流量調整ダンパの開度を
連動させることにより、有効に排気操作を継続するこ
と、及び前記臭化メチル吸着塔での脱着を、脱着ヒータ
により９０℃〜１３０℃に加熱した空気を前記臭化メチ
ル吸着塔に強制的に流入させて行い、その際前記臭化メ
チル監視計で前記排気筒の臭化メチル量を監視しなが
ら、臭化メチルを吸着した活性炭の脱着を脱着量が多い
場合には低温で脱着量が少ない場合には高温で行って常
時１００００ｐｐｍ以下の微量ずつの臭化メチルを大気
へ放出するようにしたことを特徴とする臭化メチル燻蒸
排ガスの処理装置である。
含有する燻蒸排ガス中の臭化メチルを活性炭に吸着せし
め、無害化された排ガスを大気へ放出する臭化メチル燻
蒸排ガスの処理方法において、排ガス中の臭化メチル量
を監視し、その量に連動して排ガスの大気への放出量を
設定すること、及び臭化メチルを吸着した活性炭を９０
℃〜１３０℃の温度の加熱空気で脱着し、その際前述の
監視された臭化メチル量が高い場合には低温の加熱空
気、低い場合には高温の加熱空気を使用するようにして
脱着時間を短くしながら排ガス中の臭化メチル量を常時
１００００ｐｐｍ以下に抑制することを特徴とする臭化
メチル燻蒸排ガスの処理方法である。またこの発明は臭
化メチルを含有する燻蒸排ガスを臭化メチル吸着塔に導
いて臭化メチルを活性炭に吸着した後、無害化された排
ガスを排気筒より大気へ放出する臭化メチル燻蒸排ガス
の処理装置において、臭化メチル監視計で前記排気筒の
臭化メチル量を監視し、これに流量調整ダンパの開度を
連動させることにより、有効に排気操作を継続するこ
と、及び前記臭化メチル吸着塔での脱着を、脱着ヒータ
により９０℃〜１３０℃に加熱した空気を前記臭化メチ
ル吸着塔に強制的に流入させて行い、その際前記臭化メ
チル監視計で前記排気筒の臭化メチル量を監視しなが
ら、臭化メチルを吸着した活性炭の脱着を脱着量が多い
場合には低温で脱着量が少ない場合には高温で行って常
時１００００ｐｐｍ以下の微量ずつの臭化メチルを大気
へ放出するようにしたことを特徴とする臭化メチル燻蒸
排ガスの処理装置である。
【０００６】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を図１に
ついて説明する。図１は臭化メチル燻蒸排ガス処理装置
の構成を示すフロシートである。図において、１Ａ，１
Ｂは２基の燻蒸庫で、撹拌扇２と投薬配管３と検虫口４
と検査口５とガス気化器６と操作盤７と燻蒸中・排気中
の表示灯８と庫内監禁スイッチ９とを有している。１０
は吸気ダンパ、１１は排気ダンパ、１２は切替ダンパ
（１）、１３は切替ダンパ（２）、１４Ａ，１４Ｂは２
基の臭化メチル吸着塔で、臭化メチルを吸着するための
活性炭を有している。１５は臭化メチル脱着設備で、脱
着ヒータを有している。１６は吸気弁、１７は切替弁、
１８は排気ファン、１９は流量調整ダンパ、２０は排気
筒、２１は臭化メチル監視計、２２は風向風速計であ
る。
ついて説明する。図１は臭化メチル燻蒸排ガス処理装置
の構成を示すフロシートである。図において、１Ａ，１
Ｂは２基の燻蒸庫で、撹拌扇２と投薬配管３と検虫口４
と検査口５とガス気化器６と操作盤７と燻蒸中・排気中
の表示灯８と庫内監禁スイッチ９とを有している。１０
は吸気ダンパ、１１は排気ダンパ、１２は切替ダンパ
（１）、１３は切替ダンパ（２）、１４Ａ，１４Ｂは２
基の臭化メチル吸着塔で、臭化メチルを吸着するための
活性炭を有している。１５は臭化メチル脱着設備で、脱
着ヒータを有している。１６は吸気弁、１７は切替弁、
１８は排気ファン、１９は流量調整ダンパ、２０は排気
筒、２１は臭化メチル監視計、２２は風向風速計であ
る。
【０００７】次に本処理装置の動作を説明する。臭化メ
チルを含有する燻蒸排ガスは、燻蒸庫１Ａ，１Ｂから排
気ダンパ１１および切替ダンパ（１）１２を通り臭化メ
チル吸着塔１４Ａ，１４Ｂに導かれ、この臭化メチル吸
着塔１４Ａ，１４Ｂ内で活性炭により臭化メチルを吸着
される。こうして無害化された排ガスは、臭化メチル吸
着塔１４Ａ，１４Ｂから排気ファン１８により排気筒２
０へ導かれた後、そのまま大気へ放出される。
チルを含有する燻蒸排ガスは、燻蒸庫１Ａ，１Ｂから排
気ダンパ１１および切替ダンパ（１）１２を通り臭化メ
チル吸着塔１４Ａ，１４Ｂに導かれ、この臭化メチル吸
着塔１４Ａ，１４Ｂ内で活性炭により臭化メチルを吸着
される。こうして無害化された排ガスは、臭化メチル吸
着塔１４Ａ，１４Ｂから排気ファン１８により排気筒２
０へ導かれた後、そのまま大気へ放出される。
【０００８】この時、臭化メチルに監視計２１で排気筒
２０内の臭化メチル量（ガス濃度）を連続的に監視し、
流量調整ダンパ１９の開度を前記ガス濃度と連動させる
ことにより、排気操作を有効に継続する。この吸着時の
ガス濃度を数字を用いて表わせば、図２に示すようにな
る。この図２は、排ガスの処理開始から２５分間は、臭
化メチル吸着塔１４Ａ，１４Ｂにより臭化メチルを吸着
してガス濃度を低くし、その後は切替ダンパ（１）１２
を閉めて切替ダンパ（２）１３を開く，いわゆる直排状
態（燻蒸庫１Ａ，１Ｂからの燻蒸排ガスを活性炭により
吸着しないで大気へ直接排気する状態）で処理をした時
のガス濃度を示している。
２０内の臭化メチル量（ガス濃度）を連続的に監視し、
流量調整ダンパ１９の開度を前記ガス濃度と連動させる
ことにより、排気操作を有効に継続する。この吸着時の
ガス濃度を数字を用いて表わせば、図２に示すようにな
る。この図２は、排ガスの処理開始から２５分間は、臭
化メチル吸着塔１４Ａ，１４Ｂにより臭化メチルを吸着
してガス濃度を低くし、その後は切替ダンパ（１）１２
を閉めて切替ダンパ（２）１３を開く，いわゆる直排状
態（燻蒸庫１Ａ，１Ｂからの燻蒸排ガスを活性炭により
吸着しないで大気へ直接排気する状態）で処理をした時
のガス濃度を示している。
【０００９】次に臭化メチル吸着塔１４Ａ，１４Ｂ内に
おいて臭化メチルを吸着した活性炭の脱着について説明
する。図１において切替ダンパ（１），（２）１２，１
３を閉じておく。吸気弁１６から吸入した空気を臭化メ
チル脱着設備１５内において脱着ヒータにより９０℃〜
１３０℃に段階的に加熱し、こうして比較的低温度の９
０℃〜１３０℃の加熱空気を切替弁１７を通して強制的
に臭化メチル吸着塔１４Ａ，１４Ｂに流入させる。この
低温度（９０℃〜１３０℃）の加熱空気で、長時間か
け、低いガス濃度の危険の少ない臭化メチルガスを放出
しながら、活性炭を脱着する。この時、排気筒２０内の
臭化メチル量を臭化メチル監視計２１で監視しながら、
脱着を実行する。
おいて臭化メチルを吸着した活性炭の脱着について説明
する。図１において切替ダンパ（１），（２）１２，１
３を閉じておく。吸気弁１６から吸入した空気を臭化メ
チル脱着設備１５内において脱着ヒータにより９０℃〜
１３０℃に段階的に加熱し、こうして比較的低温度の９
０℃〜１３０℃の加熱空気を切替弁１７を通して強制的
に臭化メチル吸着塔１４Ａ，１４Ｂに流入させる。この
低温度（９０℃〜１３０℃）の加熱空気で、長時間か
け、低いガス濃度の危険の少ない臭化メチルガスを放出
しながら、活性炭を脱着する。この時、排気筒２０内の
臭化メチル量を臭化メチル監視計２１で監視しながら、
脱着を実行する。
【００１０】つまり、活性炭に吸着された臭化メチルの
脱着は、温度により脱着速度が異なる。温度が高いほど
脱着速度は早いが、この高温度では高い濃度の臭化メチ
ルガスが放出されるために危険である。従って、低温度
で長時間かけ低い濃度の危険の少ない臭化メチルガスを
放出しながら脱着する。そこで、脱着の初めは、活性炭
に吸着されている臭化メチル量（実際には臭化メチル監
視計２１で放出ガスの臭化メチル濃度を管理する）が多
いので、９０℃近くの加熱空気で時間をかけて脱着を行
い、脱着経過時間と共に活性炭に吸着されている臭化メ
チル量が少なくなるのと比例して加熱空気の温度を段階
的に上げてゆき、脱着速度を上げて脱着時間を短縮し、
最終的には１３０℃近くの加熱空気で危険のない範囲ま
で脱着を早くする。
脱着は、温度により脱着速度が異なる。温度が高いほど
脱着速度は早いが、この高温度では高い濃度の臭化メチ
ルガスが放出されるために危険である。従って、低温度
で長時間かけ低い濃度の危険の少ない臭化メチルガスを
放出しながら脱着する。そこで、脱着の初めは、活性炭
に吸着されている臭化メチル量（実際には臭化メチル監
視計２１で放出ガスの臭化メチル濃度を管理する）が多
いので、９０℃近くの加熱空気で時間をかけて脱着を行
い、脱着経過時間と共に活性炭に吸着されている臭化メ
チル量が少なくなるのと比例して加熱空気の温度を段階
的に上げてゆき、脱着速度を上げて脱着時間を短縮し、
最終的には１３０℃近くの加熱空気で危険のない範囲ま
で脱着を早くする。
【００１１】この脱着時のガス濃度を数字を用いて表わ
せば、図３に示すようになる。この図３は、加熱空気の
温度（熱風温度）を９０℃〜１３０℃の間で段階的に調
整することにより、ガス濃度を常時１００００ｐｐｍに
押え、所要時間が６時間であることを示している。この
ように臭化メチル監視計２１をみながら加熱空気の温度
を段階制御するので、脱着制御が容易に行えるし、脱着
温度が低いために活性炭の脱着による劣化も殆どない。
せば、図３に示すようになる。この図３は、加熱空気の
温度（熱風温度）を９０℃〜１３０℃の間で段階的に調
整することにより、ガス濃度を常時１００００ｐｐｍに
押え、所要時間が６時間であることを示している。この
ように臭化メチル監視計２１をみながら加熱空気の温度
を段階制御するので、脱着制御が容易に行えるし、脱着
温度が低いために活性炭の脱着による劣化も殆どない。
【００１２】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば大形送
風機を要せず、十分な公害防止効果を得ながら円滑に燻
蒸排ガスの処理が行えるという効果が得られる。
風機を要せず、十分な公害防止効果を得ながら円滑に燻
蒸排ガスの処理が行えるという効果が得られる。
【００１３】また、この発明によれば臭化メチルを吸着
した活性炭の脱着を有効に行うことにより、活性炭を再
生して活性炭の再利用が可能になるという効果が得られ
る。
した活性炭の脱着を有効に行うことにより、活性炭を再
生して活性炭の再利用が可能になるという効果が得られ
る。
【図１】この発明の一実施の形態を示すフロシートであ
る。
る。
【図２】吸着時のガス濃度を示すグラフ図である。
【図３】脱着時のガス濃度を示すグラフ図である。
１Ａ，１Ｂ 燻蒸庫 １０ 吸気ダンパ １１ 排気ダンパ １２，１３ 切替ダンパ １４Ａ，１４Ｂ 臭化メチル吸着塔 １５ 臭化メチル脱着設備 １６ 吸気弁 １７ 切替弁 １８ 排気ファン １９ 流量調整ダンパ ２０ 排気筒 ２１ 臭化メチル監視計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ０１Ｊ 20/20 Ｂ０１Ｄ 53/34 Ａ 20/34
Claims (2)
- 【請求項１】 臭化メチルを含有する燻蒸排ガス中の臭
化メチルを活性炭に吸着せしめ、無害化された排ガスを
大気へ放出する臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法におい
て、 排ガス中の臭化メチル量を監視し、その量に連動して排
ガスの大気への放出量を設定すること、及び臭化メチル
を吸着した活性炭を９０℃〜１３０℃の温度の加熱空気
で脱着し、その際前述の監視された臭化メチル量が高い
場合には低温の加熱空気、低い場合には高温の加熱空気
を使用するようにして脱着時間を短くしながら排ガス中
の臭化メチル量を常時１００００ｐｐｍ以下に抑制する
ことを特徴とする臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法。 - 【請求項２】 臭化メチルを含有する燻蒸排ガスを臭化
メチル吸着塔に導いて臭化メチルを活性炭に吸着した
後、無害化された排ガスを排気筒より大気へ放出する臭
化メチル燻蒸排ガスの処理装置において、 臭化メチル監視計で前記排気筒の臭化メチル量を監視
し、これに流量調整ダンパの開度を連動させることによ
り、有効に排気操作を継続すること、及び前記臭化メチ
ル吸着塔での脱着を、脱着ヒータにより９０℃〜１３０
℃に加熱した空気を前記臭化メチル吸着塔に強制的に流
入させて行い、その際前記臭化メチル監視計で前記排気
筒の臭化メチル量を監視しながら、臭化メチルを吸着し
た活性炭の脱着を脱着量が多い場合には低温で脱着量が
少ない場合には高温で行って常時１００００ｐｐｍ以下
の微量ずつの臭化メチルを大気へ放出するようにしたこ
とを特徴とする臭化メチル燻蒸排ガスの処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8227656A JP2974618B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8227656A JP2974618B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1052625A JPH1052625A (ja) | 1998-02-24 |
| JP2974618B2 true JP2974618B2 (ja) | 1999-11-10 |
Family
ID=16864288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8227656A Expired - Fee Related JP2974618B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2974618B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE60034444T2 (de) * | 1999-04-20 | 2008-01-10 | Asiaworld Shipping Services Pty. Ltd., Artarmon | Vorrichtung und verfahren zum räuchern |
| CN117205345B (zh) * | 2023-11-09 | 2024-02-09 | 广州宜南电子科技有限公司 | 一种甲醛熏蒸消毒装置 |
-
1996
- 1996-08-09 JP JP8227656A patent/JP2974618B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1052625A (ja) | 1998-02-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |