JPH10151320A - 臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置 - Google Patents
臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置Info
- Publication number
- JPH10151320A JPH10151320A JP8326057A JP32605796A JPH10151320A JP H10151320 A JPH10151320 A JP H10151320A JP 8326057 A JP8326057 A JP 8326057A JP 32605796 A JP32605796 A JP 32605796A JP H10151320 A JPH10151320 A JP H10151320A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- methyl bromide
- adsorbent
- fumigation
- waste gas
- activated carbon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 活性炭の脱着時にも大気中に臭化メチルを放
出しないで完全な無害化が図れると共に焼却設備の縮小
化も兼ね備えている臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及
び装置を提供する。 【解決手段】 臭化メチルを含有する燻蒸排ガスを臭化
メチル吸着塔４に導いて臭化メチルを活性炭に吸着した
後、無害化された排ガスを大気へ放出し、そして臭化メ
チル吸着塔４において活性炭に吸着された臭化メチルを
燃焼炉１１に導いて焼却処理することにより、前記活性
炭の脱着再生を行うようにした。
出しないで完全な無害化が図れると共に焼却設備の縮小
化も兼ね備えている臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及
び装置を提供する。 【解決手段】 臭化メチルを含有する燻蒸排ガスを臭化
メチル吸着塔４に導いて臭化メチルを活性炭に吸着した
後、無害化された排ガスを大気へ放出し、そして臭化メ
チル吸着塔４において活性炭に吸着された臭化メチルを
燃焼炉１１に導いて焼却処理することにより、前記活性
炭の脱着再生を行うようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、臭化メチルを含
有する燻蒸排ガスの処理方法及び装置に関するものであ
る。
有する燻蒸排ガスの処理方法及び装置に関するものであ
る。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】従来の、大量の空気を
強制混入することによりガス濃度を下げ、大気中へ放出
する臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法では、大量の空気
を混入するための大形の送風機が必要になるのみなら
ず、ガス濃度を下げたとはいえ臭化メチルを大気中に放
出することには変らないので、完全な無害化にはほど遠
いという問題点がある。また、臭化メチルを単に焼却処
理する方法では、膨大な焼却設備が必要になるという問
題点もある。
強制混入することによりガス濃度を下げ、大気中へ放出
する臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法では、大量の空気
を混入するための大形の送風機が必要になるのみなら
ず、ガス濃度を下げたとはいえ臭化メチルを大気中に放
出することには変らないので、完全な無害化にはほど遠
いという問題点がある。また、臭化メチルを単に焼却処
理する方法では、膨大な焼却設備が必要になるという問
題点もある。
【０００３】この発明はかかる問題点を解消するために
なされたもので、活性炭等の吸着剤の脱着時にも大気中
に臭化メチルを放出しないで完全な無害化が図れると共
に焼却設備の縮小化も兼ね備えている臭化メチル燻蒸排
ガスの処理方法及び装置を得ることを目的とする。
なされたもので、活性炭等の吸着剤の脱着時にも大気中
に臭化メチルを放出しないで完全な無害化が図れると共
に焼却設備の縮小化も兼ね備えている臭化メチル燻蒸排
ガスの処理方法及び装置を得ることを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明に係る臭化メチ
ル燻蒸排ガスの処理方法は、臭化メチルを含有する燻蒸
排ガス中の臭化メチルを活性炭等の吸着剤に吸着した
後、無害化された排ガスを大気へ放出し、そして前記吸
着剤に吸着された臭化メチルを焼却処理することによ
り、前記吸着剤の脱着再生を行うものである。
ル燻蒸排ガスの処理方法は、臭化メチルを含有する燻蒸
排ガス中の臭化メチルを活性炭等の吸着剤に吸着した
後、無害化された排ガスを大気へ放出し、そして前記吸
着剤に吸着された臭化メチルを焼却処理することによ
り、前記吸着剤の脱着再生を行うものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】この発明の一実施の形態を図１に
ついて説明する。図１は臭化メチル燻蒸排ガス処理装置
の構成を示すフロシートである。図において、１は燻蒸
庫、２は給気ダンパ、３は切替ダンパ、４は臭化メチル
吸着塔で、臭化メチルを吸着するための活性炭を有して
いる。５は排気ダンパ、６は排気ファン、７は脱着ヒー
タ、８は脱着バルブ、９は処理バルブ、１０は熱交換
器、１１は燃焼炉で、矢印１２の方向に燃料として灯
油，フロパン等を供給している。１３は燃焼ファン、１
４は冷却塔、１５はガス吸収ファン、１６は吸収塔、１
７は循環ポンプである。
ついて説明する。図１は臭化メチル燻蒸排ガス処理装置
の構成を示すフロシートである。図において、１は燻蒸
庫、２は給気ダンパ、３は切替ダンパ、４は臭化メチル
吸着塔で、臭化メチルを吸着するための活性炭を有して
いる。５は排気ダンパ、６は排気ファン、７は脱着ヒー
タ、８は脱着バルブ、９は処理バルブ、１０は熱交換
器、１１は燃焼炉で、矢印１２の方向に燃料として灯
油，フロパン等を供給している。１３は燃焼ファン、１
４は冷却塔、１５はガス吸収ファン、１６は吸収塔、１
７は循環ポンプである。
【０００６】次に本処理装置の動作を説明する。臭化メ
チルを含有する燻蒸排ガスは、燻蒸庫１から切替ダンパ
３を通り臭化メチル吸着塔４に導かれ、この臭化メチル
吸着塔４内で活性炭により臭化メチルを吸着される。こ
うして無害化された排ガスは、臭化メチル吸着塔４から
排気ダンパ５を通り排気ファン６により大気へ放出され
る。このとき燻蒸排ガス中の臭化メチルは活性炭に吸着
されて臭化メチル吸着塔４内に保管されることになる。
チルを含有する燻蒸排ガスは、燻蒸庫１から切替ダンパ
３を通り臭化メチル吸着塔４に導かれ、この臭化メチル
吸着塔４内で活性炭により臭化メチルを吸着される。こ
うして無害化された排ガスは、臭化メチル吸着塔４から
排気ダンパ５を通り排気ファン６により大気へ放出され
る。このとき燻蒸排ガス中の臭化メチルは活性炭に吸着
されて臭化メチル吸着塔４内に保管されることになる。
【０００７】次に臭化メチル吸着塔４内において臭化メ
チルを吸着した活性炭の脱着について説明する。図１に
おいて切替ダンパ３と排気ダンパ５を閉じておく。臭化
メチル吸着塔４において活性炭に吸着された臭化メチル
は、脱着ヒータ７より発生する熱風により脱着され、こ
の脱着された臭化メチルは背圧により熱交換器１０に導
かれて熱交換器１０内で予熱され、熱交換器１０から燃
焼炉１１へと導かれて燃焼炉１１にて燃焼処理される。
燃焼炉１１にて燃焼処理されたガスは、熱交換器１０に
導かれて熱交換器１０内で予冷され、さらに冷却塔１４
に導かれて冷却塔１４内で冷却され、そして吸収塔１６
内で無害化されたガスとなって大気へ放出される。
チルを吸着した活性炭の脱着について説明する。図１に
おいて切替ダンパ３と排気ダンパ５を閉じておく。臭化
メチル吸着塔４において活性炭に吸着された臭化メチル
は、脱着ヒータ７より発生する熱風により脱着され、こ
の脱着された臭化メチルは背圧により熱交換器１０に導
かれて熱交換器１０内で予熱され、熱交換器１０から燃
焼炉１１へと導かれて燃焼炉１１にて燃焼処理される。
燃焼炉１１にて燃焼処理されたガスは、熱交換器１０に
導かれて熱交換器１０内で予冷され、さらに冷却塔１４
に導かれて冷却塔１４内で冷却され、そして吸収塔１６
内で無害化されたガスとなって大気へ放出される。
【０００８】このように脱着された臭化メチルを燃焼炉
１１に導入する前に熱交換器１０で予熱しておくと、燃
焼炉１１での燃焼処理に必要なエネルギーを少なくでき
るので燃焼炉１１を小さくできるし、また燃焼処理され
たガスを冷却塔１４に導入する前に熱交換器１０で予冷
しておくと、冷却塔１４を小さくできる。
１１に導入する前に熱交換器１０で予熱しておくと、燃
焼炉１１での燃焼処理に必要なエネルギーを少なくでき
るので燃焼炉１１を小さくできるし、また燃焼処理され
たガスを冷却塔１４に導入する前に熱交換器１０で予冷
しておくと、冷却塔１４を小さくできる。
【０００９】次に、脱着された臭化メチル「ＣＨ3 Ｂ
ｒ」はこのままだと適切な吸収剤がないので、燃焼炉１
１で熱分解； ２ＣＨ3 Ｂｒ＋３Ｏ2 →２ＨＢｒ＋２ＣＯ2 ＋２Ｈ2 Ｏ ＣＨ3 Ｂｒ：臭化メチル→有害 Ｏ2 ：酸素 ＨＢｒ：臭化水素→有害 ＣＯ2 ：二酸化炭素 Ｈ2 Ｏ：水 させ、燃焼炉１１からは臭化水素ガスとして吸収塔１６
に導き、この吸収塔１６において苛性ソーダ「ＮａＯ
Ｈ」により； ＨＢｒ＋ＮａＯＨ→ＮａＢｒ＋Ｈ2 Ｏ 吸収して、無害化（しかも簡単に）している。
ｒ」はこのままだと適切な吸収剤がないので、燃焼炉１
１で熱分解； ２ＣＨ3 Ｂｒ＋３Ｏ2 →２ＨＢｒ＋２ＣＯ2 ＋２Ｈ2 Ｏ ＣＨ3 Ｂｒ：臭化メチル→有害 Ｏ2 ：酸素 ＨＢｒ：臭化水素→有害 ＣＯ2 ：二酸化炭素 Ｈ2 Ｏ：水 させ、燃焼炉１１からは臭化水素ガスとして吸収塔１６
に導き、この吸収塔１６において苛性ソーダ「ＮａＯ
Ｈ」により； ＨＢｒ＋ＮａＯＨ→ＮａＢｒ＋Ｈ2 Ｏ 吸収して、無害化（しかも簡単に）している。
【００１０】臭化水素ガスを吸収塔１６に導く前に冷却
塔１４にて冷却しているのは、臭化水素ガスを高温のま
ま吸収塔１６に通すと吸収塔１６が破損するためであ
る。
塔１４にて冷却しているのは、臭化水素ガスを高温のま
ま吸収塔１６に通すと吸収塔１６が破損するためであ
る。
【００１１】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば活性炭
等の吸着剤の脱着時にも大気中に臭化メチルを放出しな
いで完全な無害化が図れると共に焼却設備の縮小化も兼
ね備えているという効果が得られる。
等の吸着剤の脱着時にも大気中に臭化メチルを放出しな
いで完全な無害化が図れると共に焼却設備の縮小化も兼
ね備えているという効果が得られる。
【図１】この発明の一実施の形態を示すフロシートであ
る。
る。
１ 燻蒸庫 ２ 給気ダンパ ３ 切替ダンパ ４ 臭化メチル吸着塔 ５ 排気ダンパ ６ 排気ファン ７ 脱着ヒータ ９ 処理バルブ １０ 熱交換器 １１ 燃焼炉 １４ 冷却塔 １６ 吸収塔
Claims (3)
- 【請求項１】 臭化メチルを含有する燻蒸排ガス中の臭
化メチルを活性炭等の吸着剤に吸着した後、無害化され
た排ガスを大気へ放出し、 そして、前記吸着剤に吸着された臭化メチルを焼却処理
することにより、前記吸着剤の脱着再生を行うことを特
徴とする臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法。 - 【請求項２】 臭化メチルを含有する燻蒸排ガスを臭化
メチル吸着塔に導いて臭化メチルを活性炭等の吸着剤に
吸着した後、無害化された排ガスを大気へ放出し、 そして、前記臭化メチル吸着塔において吸着剤に吸着さ
れた臭化メチルを燃焼炉に導いて焼却処理することによ
り、前記吸着剤の脱着再生を行うようにしたことを特徴
とする臭化メチル燻蒸排ガスの処理装置。 - 【請求項３】 脱着ヒータにより加熱空気を臭化メチル
吸着塔に流入させることにより、前記臭化メチル吸着塔
内の臭化メチルを燃焼炉に導くようにしたことを特徴と
する請求項２記載の臭化メチル燻蒸排ガスの処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8326057A JPH10151320A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8326057A JPH10151320A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10151320A true JPH10151320A (ja) | 1998-06-09 |
Family
ID=18183633
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8326057A Pending JPH10151320A (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 臭化メチル燻蒸排ガスの処理方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10151320A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7908791B1 (en) * | 1999-04-20 | 2011-03-22 | Asiaworld Shipping Services Pty Ltd | Fumigation apparatus |
-
1996
- 1996-11-20 JP JP8326057A patent/JPH10151320A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7908791B1 (en) * | 1999-04-20 | 2011-03-22 | Asiaworld Shipping Services Pty Ltd | Fumigation apparatus |
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