JP2973819B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2973819B2
JP2973819B2 JP6152343A JP15234394A JP2973819B2 JP 2973819 B2 JP2973819 B2 JP 2973819B2 JP 6152343 A JP6152343 A JP 6152343A JP 15234394 A JP15234394 A JP 15234394A JP 2973819 B2 JP2973819 B2 JP 2973819B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は画像処理装置に関し、
特に、多階調のデジタル化された画像データを扱う画像
処理、具体的にはたとえば濃淡ヒストグラム処理や画像
領域別濃淡値累加算処理,1次モーメントおよび2次モ
ーメントを高速かつリアルタイムで実行するような画像
処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像処理などのデジタル信号処理分野に
おいては、リアルタイムの処理が重要視され、大量のデ
ータを対象として比較的単純ではあるが非常に膨大な同
一の処理が反復される場合が多いため、非常に高速な処
理が要求されている。高速処理が必要なデータ処理の一
例として、濃淡ヒストグラム処理がある。この濃淡ヒス
トグラム処理は画像処理分野ではよく用いられているデ
ータ処理であり、1画面を構成する画素を濃淡別階調に
分類し、それぞれの濃淡階調値の画素数を計数すること
により濃淡分布を求める操作である。
【0003】このようなヒストグラム処理をハードウェ
アで実行するために、図9に示すような回路構成が用い
られている。図9において、メモリ1はデータ端子Dか
らデータを書込みかつデータを読出すシングルポートメ
モリであり、そのアドレスとして、画素の濃淡階調を特
定するデータがフリップフロップ4を介して端子Aに与
えられる。フリップフロップ4には濃淡階調データID
と基準クロック信号CLKとが与えられる。メモリ1に
格納されるデータは、それぞれのアドレス、すなわちそ
れぞれの濃淡階調に対応する計数データである。メモリ
1に画素の濃淡階調データがアドレスとして与えられる
と、そのアドレスに記憶されている計数データが読出さ
れてデータ端子Dからメモリ1の外部へ出力され、ラッ
チ回路3でラッチされた後、加算器2に与えられる。加
算器2はメモリ1から与えられたデータを「+1」だけ
加算してメモリ1に送り返す。メモリ1は、加算器2か
ら送られてきた加算済みのデータを再度データ端子Dか
ら入力してもとのアドレスへ書込む。このような処理が
反復されることにより、メモリ1のそれぞれのアドレス
である濃淡階調の画素数を累積したデータが得られ、濃
淡ヒストグラム処理が行なわれる。
【0004】図10は図9に示した回路の動作を説明す
るためのタイムチャートである。図9に示した回路を使
用してヒストグラム処理を行なう場合、図10(a)に
示す基準クロック信号CLKがフリップフロップ4のク
ロック入力端に与えられるとともに、図10(b)に示
す濃淡階調データIDがフリップフロップ4に与えられ
る。この濃淡階調データIDはメモリ1のアドレスとし
て画素の濃淡階調を特定するデータである。フリップフ
ロップ4は基準クロック信号CLKの立上がりで濃淡階
調データIDを記憶し、図10(c)に示すタイミング
でメモリ1にアドレス信号として与える。メモリ1に格
納されているデータはそれぞれのアドレス、すなわちそ
れぞれの濃淡階調に対応する計数データであり、この計
数データは出力イネーブル信号OE* が図10(e)に
示すタイミングで「L」レベルになると、メモリ1から
図10(d)に示すタイミングでデータ端子Dから読出
される。読出されたデータはラッチ3にラッチされ、加
算器2によって+1され、加算器2の出力は図10
(f)に示すタイミングでメモリ1のデータ端子Dに与
えられる。そして、書込みイネーブル信号WEが図10
(g)に示すタイミングで「L」レベルになると、メモ
リ1にデータが書込まれる。
【0005】図11はヒストグラム処理を行なう他のハ
ードウェアを示す電気回路図である。この図11に示し
た例は、図9に示したラッチ3に代えてフリップフロッ
プ5を設け、加算器2の出力側にもフリップフロップ6
を接続し、各フリップフロップ4,5および6に基準ク
ロック信号CLKを与えるようにしたものである。
【0006】図12は図11に示した各部のタイムチャ
ートである。この図11に示した例においても、基準ク
ロック信号CLKがフリップフロップ4に与えられる
と、フリップフロップ4はその立上がりで濃淡階調デー
タIDを記憶し、アドレス信号としてメモリ1の端子A
に与える。メモリ1からデータがデータ端子Dから読出
され、基準クロック信号CLKの次に立上がるタイミン
グでフリップフロップ5に記憶される。フリップフロッ
プ5の出力は図12(f)に示すように加算器2に与え
られて+1され、フリップフロップ6によって基準クロ
ック信号CLKが次に立上がるタイミングで記憶され、
データが図12(g)に示すタイミングでメモリ1に与
えられる。そして、メモリ1に図12(h)に示すよう
に書込みイネーブル信号WEが「L」レベルに立下がる
と、そのデータがメモリ1に書込まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図9に示した従来の構
成を使用してヒストグラム処理を行なう場合、図10
(a)に示すように、1クロックサイクルタイム(=画
像データ入力レート)内で、それぞれのアドレスに格納
されているデータに対して演算処理を行なう際に、メモ
リ1からその処理対象のデータを一旦メモリ1外に読出
して加算器2により演算処理を行ない、処理済みのデー
タに対して再度メモリ1に書込んで格納しているため、
1回の処理時間に少なくともメモリ読出し時間+加算処
理時間+メモリ書込み時間を要する。このため、画像処
理のように各クロックごとにデータが入力され、膨大な
データを高速にリアルタイムで処理する必要がある場合
には、図5に示した構成では、高速のリアルタイム処理
は困難である。
【0008】また、図11に示した従来の構成を使用し
てヒストグラム処理を行なう場合、それぞれのアドレス
に格納されているデータに対して演算処理を行なう際
に、メモリ1からその処理対象のデータを一旦メモリ1
外に読出して加算器2により演算処理を行ない、さらに
処理済みのデータに対して再度メモリ1に書込んで格納
しているため、図12(a)に示すように、1回の処理
に3クロック分を要する。しかも、図11に示した点で
は、図12から明らかなように、クロックレートはメモ
リ読出し時間,加算時間あるいはメモリ書込み時間のい
ずれかの最大所要時間となり、図9に示した構成の場合
よりも高速となるが、クロックと同じレートの画像デー
タ入力に対しては2画素おきの間引き処理となり、リア
ルタイム処理は不可能である。
【0009】それゆえに、この発明の主たる目的は、画
像濃淡ヒストグラム処理を高速でリアルタイムに低消費
電力で実行し、しかも簡単なパターンマッチングなどに
有効な画像領域濃淡値累加算処理または計数された画素
の座標位置と濃淡データとの積を算出する処理を高速で
リアルタイムに低消費電力で実行し得る画像処理装置を
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
入力データが順次入力され、その入力されたデータの値
をメモリのアドレス値として扱う画像処理装置であっ
て、データの書込みと読出しが同時に実行可能な2ポー
トメモリと、加算手段と、2ポートメモリからの読出し
データまたは加算手段からの出力値のいずれかを選択す
る選択手段と、入力データ値とその入力データの1クロ
ック前および2クロック前の入力データ値との比較によ
り、2ポートメモリからデータの読出しを行なうか否か
の制御を行なう読出し制御手段、2ポートメモリへデー
タの書込みを行なうか否かの制御を行なう書込み制御お
よび選択手段による選択制御を行なう制御手段を備えて
構成される。
【0011】請求項2に係る発明では、請求項1の制御
手段は、入力データ値とその入力データの1クロック前
の入力データ値とを比較する第1の比較手段と、入力デ
ータ値とその入力データの2クロック前の入力データ値
とを比較する第2の比較手段と、第1の比較手段と第2
比較手段の出力側にそれぞれ接続されたフリップフロ
ップを備え、フリップフロップの出力結果を用いて、
出し制御、書込み制御および選択制御を行なう。
【0012】求項に係る発明では、請求項1または
における入力データは、画像の濃淡度を示す濃淡画像
データまたは画像の領域を示す領域番号である。請求項
に係る発明では、請求項1からのいずれかの構成
に、さらに画素の座標を計数する計数手段と、計数手段
によって計数された座標値と濃淡画像データまたは2値
画像データとを乗算して加算手段に与える乗算手段とを
備えて構成される。
【0013】請求項1に係る発明は、入力データ値とそ
の入力データ1クロック前および2クロック前の入力デ
ータ値との比較により、2ポートメモリからデータの読
出しを行なうか否かの制御、2ポートメモリへデータの
書込みを行なうか否かの制御および2ポートメモリから
の読出しデータまたは加算手段からの出力値を選択する
制御を行なう。
【0014】請求項2に係る発明は、入力データ値とそ
の入力データの1クロック前の入力データ値とを比較
るとともに、入力データとその入力データの2クロック
前の入力データ値とを比較し、それぞれの比較結果をフ
リップフロップにセットし、フリップフロップの出力で
読出し制御、書込み制御および選択制御を行なう。
【0015】求項に係る発明では、入力データは画
像の濃淡度を示す濃淡画像データまたは画像の領域を示
す領域番号である。請求項に係る発明では、画素の座
標を計数し、計数された座標値と濃淡画像データまたは
2値画像データとを乗算して加算手段に与える。
【0016】
【実施例】図1はこの発明の一実施例のブロック図であ
る。図1において、画像処理装置は、2ポートメモリ1
0と、加算器11と、比較器12と、書込み制御回路1
3と、マルチプレクサ14,15,16および17と、
フリップフロップ18,19,20,21および22を
含む。フリップフロップ18には画像クロック信号CL
Kに同期して濃淡画像データIDが入力される。このフ
リップフロップ18の出力にはフリップフロップ19が
接続され、フリップフロップ19の出力にはフリップフ
ロップ20が接続されている。すなわち、フリップフロ
ップ18,19および20は縦続接続されており、それ
ぞれに与えられる画像クロック信号CLKに同期して、
濃淡画像データIDを順次転送する。フリップフロップ
18および19の出力は比較器12の入力に与えられ、
比較器12はフリップフロップ18,19の出力が同一
値であるか否かの比較結果を出力する。比較器12の出
力は画像クロック信号CLKに同期してフリップフロッ
プ21に保持され、書込み制御回路13とマルチプレク
サ14とに与えられる。
【0017】書込み制御回路13は比較器12の比較結
果であるフリップフロップ21の出力,画像データ有効
信号IDEN* * は反転信号を示す)および図示しな
いCPUなどからのシステム制御信号などに基づいて、
メモリ10の書込み制御を行なう回路であり、その出力
はメモリ10の書込みイネーブル端子WE* に与えられ
る。マルチプレクサ14は比較器12の比較結果である
フリップフロップ21の出力に基づいて、メモリ10の
端子DRから出力される読出しデータと、加算器11の
演算結果を保持するフリップフロップ22の出力とのい
ずれか一方を選択してその出力を加算器11に与える。
メモリ10のアドレス端子ARには、マルチプレクサ1
5の制御により、CPUなどからの処理結果読出しアド
レスと、フリップフロップ19が保持する画像データの
いずれか一方が入力される。
【0018】メモリ10の書込みアドレス端子AWに
は、マルチプレクサ16の制御により、CPUなどから
のゼロ書込みアドレスとフリップフロップ20が保持す
る画像データのいずれか一方が入力される。メモリ10
の書込みデータ端子DWには、マルチプレクサ17の制
御により、加算器11の演算結果を保持するフリップフ
ロップ22の出力と、CPUなどからのゼロデータとの
いずれか一方が入力される。フリップフロップ22にも
画像クロック信号CLKが与えられる。
【0019】次に、図1を参照して、濃淡ヒストグラム
処理動作について説明する。まず、メモリ10の内容が
ゼロクリアされる。クリア端子を有するメモリであれば
それを使用してもよく、あるいはCPUなどの制御でメ
モリ10に0を書込むことにより内容を順次クリアして
もよい。このとき、メモリ10の書込みアドレス端子A
Wには、マルチプレクサ16の制御によりゼロ書込みア
ドレスが入力され、メモリ10の書込みデータ端子DW
にはマルチプレクサ17の制御により、値0が入力さ
れ、システム制御信号によりメモリ10に0が書込ま
れ、メモリ10の内容がゼロクリアされる。
【0020】次に、濃淡ヒストグラムの算出が行なわれ
る。このとき、マルチプレクサ15,16を制御して、
メモリ10の読出しアドレス端子ARにはフリップフロ
ップ19の出力が入力され、メモリ10の書込みアドレ
ス端子AWにはフリップフロップ20の出力が入力され
る。すなわち、メモリ10のアドレス端子には、画像ク
ロック信号に同期して入力される濃淡画像データが順次
入力されるようにマルチプレクサ15,16が制御され
る。
【0021】一方、メモリ10の書込みデータ端子DW
には、マルチプレクサ17が制御されてフリップフロッ
プ22の出力、すなわち加算器11の演算結果が入力さ
れる。加算器11は入力値を「+1」加算して出力する
機能を有している。また、最初の有効な画像データのデ
ータ値がメモリ10の読出しアドレスとして与えられた
とき、フリップフロップ21には最初の有効画像データ
とその直前の非有効画像データの比較結果が保持されて
おり、最初の有効画像データに対して処理を行なうにあ
たり、意味のないフリップフロップ22の出力をマルチ
プレクサ14で選択する場合もある。このため、最初の
有効な画像データのデータ値がメモリ10の読出しアド
レスとして働いたとき、加算器11は強制的に値0に
「+1」加算して出力する。具体的には、たとえば、最
初の有効な画像データのデータ値がメモリ10の読出し
アドレスとして与えられたときは、マルチプレクサ14
の出力が強制的に0にされる。書込み制御回路13は、
最後の有効画像データを除いた有効画像データのデータ
値が、メモリ10の書込みアドレスとして与えられたと
き、フリップフロップ21の出力(信号i)を、そのま
まメモリ10の書込みイネーブルWE* として出力す
る。また、最後の有効画像データのデータ値がメモリ1
0の書込みアドレスとして与えられたとき、信号iは最
後の有効画像データとその直後の非有効画像データの比
較結果なので意味がない。したがって、このとき、書込
み制御回路13は書込みイネーブル信号WE* をアクテ
ィブにする。
【0022】図2は濃淡ヒストグラムの算出時のタイム
チャートを示す図である。図2において、(a)は画像
クロック信号CLKであり、(b)は濃淡画像データI
Dであり、(c)は画像データ有効信号IDEN* であ
り、濃淡画像データIDが有効であることを示す信号で
あり、アクティブ(「L」レベル)時の濃淡画像データ
IDに対してのみヒストグラム処理が行なわれる。図2
(d),(e)はそれぞれフリップフロップ18,19
の出力A,Bであり、比較器12の入力である。また、
信号Bはメモリ10の読出しアドレスでもある。図2
(f)はメモリ10からの読出しデータであり、図2
(g)はフリップフロップ20の出力、すなわちメモリ
10の書込みアドレスである。図2(h)はメモリ10
の書込みデータ、すなわち加算器11の演算結果を保持
したフリップフロップ20の出力である。図2(i)は
比較器12の出力を保持するフリップフロップ21の出
力であり、マルチプレクサ14の制御を行なう。
【0023】なお、比較器12は入力A,BがA=Bで
あれば「H」レベル信号を出力し、A≠Bであれば
「L」レベル信号を出力する。具体的には、信号iが
「H」レベルであれば、加算器11の演算結果を保持す
るフリップフロップ22の出力(信号h)が、「L」レ
ベルであればメモリ10からの読出しデータ(信号f)
が加算器11の入力となるようにマルチプレクサ14が
制御される。図2(j)は書込み制御回路13の出力で
あり、メモリ10の書込みイネーブル信号WE* として
メモリ10に与えられ、「L」レベルであれば信号hの
値がメモリ10に書込まれ、非アクティブ(「H」レベ
ル)であれば何も書込まれない。なお、信号波形中の英
数字(AD0,AD1など)は濃淡画像データ値を示し
ている。同じ英数字であればデータ値は等しく、異なっ
ていればデータ値も異なっている。
【0024】次に、図2を参照して、ヒストグラム算出
時の動作について説明する。 サイクル1:図2(c)に示す画像データ有効信号ID
EN* がアクティブ(「L」レベル)になり、図2
(a)に示す画像クロック信号CLKに同期した最初の
有効な画像データID(データ値AD0,図2(b))
が入力されると、その画像データIDはフリップフロッ
プ18によって保持される(図2(d))。
【0025】サイクル2:サイクル1でフリップフロッ
プ18によって保持されていた最初の有効画像データA
D0が画像クロック信号CLKに同期してフリップフロ
ップ19に転送され(図2(e))、メモリ10からア
ドレスAD0のデータ(値0)が読出される。このと
き、マルチプレクサ14の制御信号が、最初の有効画像
データとその直前の非有効画像データの比較結果である
ため、マルチプレクサ14は意味のないフリップフロッ
プ22を出力(図2(h))を選択しているかもしれな
いが、前述の加算器11には、強制的に値0に“+1”
を加算して出力しているので、出力値(すなわち画像デ
ータ値AD0の出現度数)は1となる。一方、2番目に
入力してきたデータ値AD1の画像データがフリップフ
ロップ18に保持される。比較器12はこのデータ値A
D1とサイクル1で入力した画像データ値AD0を比較
し、AD0≠AD1であるため、「L」レベル信号を出
力する。
【0026】サイクル3:フリップフロップ20は、図
2(g)に示すように、サイクル2でフリップフロップ
19が保持した値AD0(サイクル1で入力した画像デ
ータ値)を保持し、メモリ10の書込みアドレス端子A
Wに入力する。フリップフロップ22は、図2(h)に
示すように、サイクル2で加算器11が出力した値(サ
イクル1で入力した画像データ値AD0の出現度数)を
保持し、メモリ10の書込みデータ端子DWに入力して
いる。フリップフロップ21は、サイクル2での比較器
12での「L」レベル出力を保持しているので、メモリ
10のWE* 端子に「L」レベル信号が入力され、メモ
リ10に画像データ値AD0の出現度数が書込まれる。
【0027】サイクル2でフリップフロップ18によっ
て保持されていたデータAD1は図2(e)に示すよう
に、フリップフロップ19に転送され、メモリ10から
アドレスAD1のデータ(値0)が読出される。このと
き、マルチプレクサ14の制御信号iは「L」レベルで
あるので、メモリ10の読出しデータ(図2(f))の
値0が加算器11に入力され、加算器11の出力値(す
なわち画像データ値の出現度数)は1となる。一方、3
番目に入力してきたデータ値AD2の画像データがフリ
ップフロップ18に保持され、比較器12はこのデータ
値AD2とサイクル2で入力した画像データ値AD1を
比較し、AD1≠AD2であるため、「L」レベル信号
を出力する。
【0028】サイクル4:フリップフロップ20(出力
信号g)は、サイクル3でフリップフロップ19が保持
した値AD1(サイクル2で入力した画像データ値)を
保持し、メモリ10の書込みアドレス端子AWに入力す
る。フリップフロップ22には、サイクル3で加算器1
1が出力した値1(サイクル2で入力した画像データ値
AD1の出現度数)を保持しており、マルチプレクサ1
7はこの値1をメモリ10の書込みデータ端子DWに入
力する。フリップフロップ21(出力信号i)は、サイ
クル3での比較器12の「L」レベル出力を保持してい
るので、書込み制御回路13によってメモリ10のWE
* 端子に「L」レベル信号が入力され、メモリ10に画
像データ値AD1の出現度数が書込まれる。
【0029】サイクル3で、フリップフロップ18によ
って保持されていたデータAD2はフリップフロップ1
9(出力信号e)に転送され、このデータAD2はマル
チプレクサ15よってメモリ10に与えられ、メモリ1
0からアドレスAD2のデータ(値0)が読出される。
このとき、マルチプレクサ14の制御信号iは「L」レ
ベルであるため、メモリ10の読出しデータfの値0が
加算器11に入力され、加算器11の出力値(すなわ
ち、画像データ値AD1の出現度数)は1となる。一
方、4番目に入力してきたデータ値AD2の画像データ
がフリップフロップ18によって保持され、比較器12
はこのデータ値AD2とサイクル3で入力された画像デ
ータ値AD2とを比較し、AD2=AD2なので、
「H」レベル信号を出力する。
【0030】サイクル5:フリップフロップ20は図2
(g)に示すように、サイクル4でフリップフロップ1
9が保持した値AD2(サイクル3で入力した画像デー
タ値)を保持し、メモリ10の書込みアドレス端子AW
へ入力する。フリップフロップ22は、図2(h)に示
すように、サイクル4で加算器11が出力した値(サイ
クル3で入力した画像データ値AD2の出現度数)を保
持し、マルチプレクサ17を介して、メモリ10の書込
みデータ端子DWに入力する。フリップフロップ21
は、図2(i)に示すように、サイクル4での比較器1
2の「H」レベル信号を保持しているので、メモリ10
のWE* 端子に「H」レベル信号が入力され、メモリ1
0には何も書込まれない。
【0031】サイクル4でフリップフロップ18によっ
て保持されていたデータAD2は、フリップフロップ1
9(出力信号e)に転送され、メモリ10からアドレス
AD2のデータ(値0)が読出される。このとき、マル
チプレクサ14の制御信号iが「H」レベルであるた
め、サイクル4での加算器11の演算結果を保持したフ
リップフロップ22の出力(値1)が加算器11に入力
され、加算器11の出力値(すなわち、画像データ値A
D2の出現度数)は2となる。一方、5番目に入力され
てきたデータ値AD3の画像データがフリップフロップ
18によって保持され、比較器12はこのデータ値AD
3とサイクル4で入力した画像データ値AD2を比較
し、AD3≠AD2なので「L」レベル信号を出力す
る。
【0032】サイクル6:フリップフロップ20(出力
信号g)は、サイクル5でフリップフロップ19が保持
した値AD2(サイクル4で入力した画像データ値)を
保持し、メモリ10の書込みアドレス端子AWに入力す
る。フリップフロップ22(出力信号h)は、サイクル
5で加算器11が出力した値2(サイクル4で入力した
画像データ値AD2の出現度数)を保持し、メモリ10
の書込みデータ端子DWに入力する。フリップフロップ
21(出力信号i)は、サイクル5での比較器12の
「L」レベル信号を保持しているので、メモリ10のW
E端子に「L」レベル信号が入力され、メモリ10に画
像データ値AD2の出現度数が書込まれる。
【0033】サイクル5でフリップフロップ18によっ
て保持されていたデータAD3はフリップフロップ19
(出力信号e)に転送され、メモリ10からアドレスA
D3のデータ3(値0)が読出される。このとき、マル
チプレクサ14の制御信号iは「L」レベル信号なの
で、メモリ10の読出しデータ(信号f)の値が加算器
11に入力され、加算器11の出力値(すなわち、画像
データ値AD3の出現度数)は1となる。一方、6番目
に入力してきたデータ値AD0の画像データがフリップ
フロップ18に保持され、比較器12はこのデータ値A
D0とサイクル5で入力した画像データ値AD3を比較
し、AD0≠AD3なので、「L」レベル信号を出力す
る。
【0034】このように、クロック信号CLKに同期し
て入力されてくる画像データ値を比較し、画像データ値
が不連続で入力してくれば、その都度メモリ10からデ
ータを読出し、加算器11によって“+1”加算して同
一アドレスに書込まれる。一方、画像データ値が連続し
て入力してくれば、加算器11の演算結果を保持したフ
リップフロップ22の出力を加算器11に入力し、“+
1”加算する。画像データ値が不連続になったところで
メモリ10に加算器11の演算結果(フリップフロップ
22の出力)を書込む。このような動作を有効な画像デ
ータに対して繰返し実行する。そして、前述のごとく、
最後の有効画像データのデータ値が、メモリ10の書込
みアドレスとして与えられたとき、書込み制御回路13
は信号WE* をアクティブにし、データ書込みを行なっ
て処理を終了する。
【0035】上述のごとく、画像処理装置を構成して動
作させることにより、クロックサイクルは(メモリ読出
し時間+加算処理時間)からメモリ書込み時間のいずれ
か長い方程度となり、図5に示した従来技術よりも低消
費電力でヒストグラム算出が可能となる。
【0036】対象とする画像データに対して、ヒストグ
ラム処理が終了すると、マルチプレクサ15を制御して
メモリ10からヒストグラム結果を読出す。
【0037】図3はこの発明の第2の実施例を示すブロ
ック図である。図3において、この実施例の画像処理装
置は、2ポートメモリ23と、加算器24と、2入力の
比較器25,26を含む。これらの比較器25,26
は、それぞれ2つの入力値が等しい場合は「H」
(「L」)レベル信号を出力し、等しくない場合は
「L」(「H」)レベル信号を出力する。さらに、画像
処理装置はマルチプレクサ27,28,29と、画像ク
ロック信号に同期して動作するフリップフロップ33〜
46を含む。さらに、画像処理装置は読出し制御回路3
0を含み、フリップフロップ37,39の出力(出力信
号はそれぞれEQ12,EQ13)に基づいて、メモリ
23の出力イネーブル信号OEを生成する。そして、
読出し制御回路30は、処理中に、EQ12とEQ13
かともに「L」レベルのとき(すなわち、フリップフロ
ップ34の出力値がフリップフロップ35,36の出力
値と両方とも異なるとき)のみ、メモリ23の出力イネ
ーブル信号OEをアクティブ(「L」レベル)にす
る。ただし、最初の有効データのデータ値がメモリ23
の読出しアドレスとして働いたとき、読出し制御回路3
0はEQ12とEQ13のレベルに関係なく、メモリ2
3の出力イネーブル信号OEをアクティブにする。ま
た、2番目の有効データのデータ値がメモリ23の読出
しアドルスとして働いたとき、読出し制御回路30はE
Q13のレベルに関わらず、EQ12が「L」レベルで
あれば、メモリ23の出力イネーブル信号OEをアク
ティブにする(EQ13のレベルに関わらず、EQ12
が「H」レベルであれば、メモリ23の出力イネーブル
信号OEを非アクティブにする)。
【0038】さらに、画像処理装置は、フリップフロッ
プ38,39の出力(出力信号はそれぞれEQ23,E
Q13)に基づいて、メモリ23の書込みイネーブル信
号WEを生成する書込み制御回路31を含む。書込み
制御回路31は、処理中にEQ23とEQ13がともに
「L」レベルのとき(すなわち、フリップフロップ36
の出力値がフリップフロップ34,35の出力値と両方
とも異なるとき)のみ、メモリ23の書込みイネーブル
信号WEをアクティブ(「L」レベル)にする。ただ
し、書込み制御回路31は、最後の有効データのデータ
値がメモリ23の書込みアドレスとして与えられたと
き、EQ23とEQ13のレベルに関係なく、書込みイ
ネーブル信号WEをアクティブにする。また、書込み
制御回路31は、最後から2番目の有効データのデータ
値がメモリ23の書込みアドレスとして与えられたと
き、EQ13のレベルに関わらず、EQ23が「L」レ
ベルであれば、書込みイネーブル信号WEをアクティ
ブにする(EQ13のレベルに関わらず、EQ23が
「H」レベルであれば、書込みイネーブル信号/WEを
非アクティブにする)。
【0039】また、画像処理装置はパス制御回路32を
含み、このパス制御回路32はフリップフロップ38,
40の出力(出力信号はそれぞれEQ23,EQ24)
をもとにマルチプレクサ27を制御する回路であり、信
号EQ24のレベルに関係なく、信号EQ23が「H」
レベルのとき、フリップフロップ43の出力を加算器2
4の入力に与える。信号EQ23が「L」レベルで信号
EQ24が「H」レベルのとき、フリップフロップ41
の出力を加算器24の入力に与える。信号EQ23と信
号EQ24がともに「L」レベルのとき、フリップフロ
ップ42の出力を加算器24の入力に与える。ただし、
最初の有効データがフリップフロップ35に保持された
とき、信号EQ23とEQ24のレベルに関係なくフリ
ップフロップ42の出力を加算器24の入力に与える。
また、2番目の有効データがフリップフロップ35に保
持されたとき、信号EQ24のレベルに関係なく、信号
EQ23が「L」レベルであれば、フリップフロップ4
2の出力を加算器24の入力に与える(信号EQ24の
レベルに関係なく、信号EQ23が「H」レベルであれ
ば、フリップフロップ43の出力を加算器24の入力に
与える)。
【0040】次に、図3に示した第2実施例の画像処理
装置における領域別濃淡値累加算処理動作について説明
する。まず、メモリ23の内容をゼロクリアする。クリ
ア端子を有するメモリであればそれを利用してもよく、
あるいは図3では省略しているが、第1の実施例のよう
にCPUなどの制御によりメモリ内容を順次クリアす
る。
【0041】次に、領域別濃淡値累加算処理を行なう。
このとき、マルチプレクサ28,29を制御してメモリ
23の出力イネーブル信号OE* には読出し制御回路3
0の出力を入力し、メモリ23の読出しアドレス端子A
Rにはフリップフロップ34の出力を与える。フリップ
フロップ33には、画像クロック信号に同期した画像領
域番号(たとえば、ラベリング処理後のラベル値)が入
力される。フリップフロップ44には、画像クロック信
号に同期した濃淡画像データが与えられる。
【0042】図4は図3に示した画像処理装置における
領域別濃淡値累加算処理時のタイムチャートを示す図で
ある。図4において、(a)は画像クロック信号CLK
を示し、(c)の信号LBNOは画像領域番号を示し、
(d)は濃淡画像データを示し、(b)は信号IDEN
* を示し、画像領域番号LBNOおよび濃淡画像データ
IDが有効であることを示す信号でアクティブ(「L」
レベル)時の濃淡画像データIDに対してのみ領域別濃
淡値累加算処理を行なう。(e)はフリップフロップ3
3の出力信号Aであり、図4(f)はフリップフロップ
34の出力であり、メモリ23の読出しアドレスであ
る。(g)はフリップフロップ35の出力信号Bであ
り、(h),(i),(j),(k)はそれぞれ前述し
た信号EQ12,EQ23,EQ13,EQ24であ
る。
【0043】(l)はメモリ23の出力イネーブル信号
OE* (アクティブで「L」)であり、(m)はメモリ
23の書込みイネーブル信号WE* (アクティブ
「L」)である。(n)はフリップフロップ36の出力
すなわちメモリ23の書込みアドレスであり、(o)は
メモリ23の書込みデータ、すなわち加算器24の演算
結果を保持するフリップフロップ43の出力である。
(p)は加算器24の入力すなわちマルチプレクサ27
の出力である信号IN1であり、(r)は加算器24の
他方の入力、すなわちフリップフロップ46の出力であ
り、画像濃淡データを示す信号IN2である。なお、信
号波形中の数字は10進数でデータ値を示している。
【0044】次に、図4を参照して、図3に示した画像
処理装置における画像領域別濃淡値累加算処理時の動作
について説明する。図4(c)に示す画像領域番号LB
NOおよび図4(d)に示す濃淡画像データが図4
(a)に示す画像クロック信号CLKに同期して入力さ
れる。順次入力される領域番号が1クロック前および2
クロック前に入力した領域番号と比較される。すなわ
ち、メモリ23の読出しアドレスとして与えられる領域
番号(フリップフロップ34の出力)が、1クロック前
の領域番号(フリップフロップ35の出力)と2クロッ
ク前の領域番号(フリップフロップ36の出力)のどち
らとも異なれば(EQ12=EQ13=「L」)、その
領域番号のデータをメモリ23から読出す。
【0045】次のサイクルで、その読出しデータをフリ
ップフロップ42に保持し、マルチプレクサ27を制御
して(EQ23=EQ24=「L」)、フリップフロッ
プ42の出力を加算器24に与える。メモリ23の読出
しアドレスとして与えられる領域番号(フリップフロッ
プ34の出力)が、1クロック前の領域番号(フリップ
フロップ35の出力)と一致していれば(EQ12=
「H」)、その領域番号(フリップフロップ34の出
力)のデータは加算器24が出力中なので、メモリ23
からデータを読出す必要はなく、次のサイクルで加算器
24の出力をフリップフロップ43で保持し、マルチプ
レクサ27を制御し(EQ23=「H」)、フリップフ
ロップ43の出力を加算器24に入力する。
【0046】メモリ23の読出しアドレスとして与えら
れる領域番号(フリップフロップ34の出力)が、2ク
ロック前の領域番号(フリップフロップ36の出力)と
一致し、1クロック前の領域番号(フリップフロップ3
5の出力)と異なっていれば(EQ13=「H」,EQ
12=「L」)、その領域番号(フリップフロップ34
の出力)のデータはフリップフロップ43に保持されて
いるので、メモリ23からデータを読出す必要はなく、
次のサイクルでフリップフロップ43の内容をフリップ
フロップ41に保持し、さらにマルチプレクサ27を制
御し(EQ24=「H」,EQ23=「L」)、フリッ
プフロップ41の出力を加算器24に与える。
【0047】メモリ23へのデータの書込みに関して
は、フリップフロップ36の出力値がフリップフロップ
34,35の出力値と両方とも異なるとき(EQ23=
EQ13=「L」のとき)、フリップフロップ43の出
力値がメモリ23に書込まれる。フリップフロップ36
の出力値がフリップフロップ35の出力値と等しいとき
(EQ23=「H」のとき)は次のサイクルで書込めば
よいので書込まない。また、フリップフロップ36の出
力値がフリップフロップ34の出力と等しいとき(EQ
13=「H」のとき)は2サイクル後(2クロック後)
で書込めばよいので書込まない。このような動作を続け
ることで画像領域別の濃淡値の累加算値が算出でき、そ
の結果がメモリ23に格納される。
【0048】対象とする画像データに対して、画像領域
別濃淡値累加算が終了すると、マルチプレクサ28,2
9を制御してメモリ23から画像領域別濃淡値累加算結
果が読出される。
【0049】図3に示した構成において、フリップフロ
ップ33に濃淡画像データを入力し、フリップフロップ
44に値1を入力すると、濃淡ヒストグラムが算出でき
る。また、図3に示した構成において、フリップフロッ
プ33に濃淡画像データを入力し、フリップフロップ4
4にその濃淡画像データに対応する出現度数の重み付き
データを入力することにより、出現度数の重み付き濃淡
ヒストグラムを算出できる。
【0050】また、図3に示したこの発明の第2の実施
例では、図11に示した従来例のように間引き処理する
ことなくリアルタイムの処理が可能となる。また、クロ
ックサイクル時間も、メモリ読出し時間,メモリ書込み
時間あるいは加算処理時間のいずれか長い方程度でよい
ので、図9に示した従来技術よりも少なくとも2倍以上
高速であり、画像入力データと同じ速度で処理できる。
また、図4に示した画像データに対して、図3に示した
実施例のメモリの読出し回数,書込み回数はともに6回
であるが、図9および図11に示した従来技術では、メ
モリの読出し回数,書込み回数ともに16回必要とす
る。したかって、図3に示したこの発明の実施例のメモ
リの消費電力は、従来技術のメモリの消費電力の6/1
6程度に低減できる。
【0051】図5はこの発明の第3の実施例のブロック
図である。この実施例は、高速でリアルタイムに低消費
電力で画像の一次モーメント算出処理を実現し、画像処
理装置の機能性能の向上を図るようにしたものであり、
以下の点を除いて図3の実施例と同じである。すなわ
ち、フリップフロップ44と45との間に乗算器48が
接続され、乗算器48の一方の入力にフリップフロップ
44の出力が与えられ、乗算器48の他方入力端にカウ
ンタ47の計数出力が与えられる。カウンタ47は画素
の座標を計数するものであり、各画素の濃淡画像データ
の基準信号である画像クロック信号CLKを計数し、濃
淡画像データの水平同期信号HS* によって計数値がク
リアされる。これにより、カウンタ47は、各画素の水
平方向、すなわちx方向の座標を出力する。水平同期信
号HS* の1周期は、入力画面の横方向1行分に対応し
ているため、このHS* で計数値をクリアすることによ
り、カウンタ47からは各行位置(y座標位置)ごとに
x座標が出力される。乗算器48は、フリップフロップ
44の出力、すなわち、各画素の濃淡画像データ(また
は2値画像データ)f(x,y)と、そのx座標値x
(カウンタ47の出力)の積x・f(x,y)を算出す
る。したがって、前述の図3に示した実施例では、画像
領域別濃淡値累加算処理が行なわれるが、この図5に示
した実施例では、積x・f(x,y)の画像領域別累加
算処理が行なわれる。すなわち、画像領域別にX一次モ
ーメント Σy Σx x・f(x,y) が算出される。
【0052】また、図5のカウンタ47において、画像
クロックCLKの代わりに、水平同期信号HS* をカウ
ントし、水平同期信号の代わりに垂直同期信号VS*
計算値をクリアすると、カウンタ47は各画素の垂直方
向すなわちy方向の座標を出力する。この時、乗算器4
8は、フリップフロップ44の出力、すなわち各画素の
濃淡画像データ(または2値画像データ)f(x,y)
と、そのy座標値y(カウンタ47の出力)の積y・f
(x,y)を算出する。したがって画像領域別にY一次
モーメント Σy Σx y・f(x,y) が算出される。
【0053】前述の図3に示した実施例では、画像領域
別濃淡値累加算処理、すなわち、画像領域別に0次モー
メント Σy Σx f(x,y) が算出されるので、図6に示すように、この発明に係る
画像領域別0次,一次モーメント算出装置を用いれば、
画像領域別の重心座標を高速に算出できる。
【0054】図7はこの発明の第4実施例を示すブロッ
ク図であって、画像領域別に二次モーメントを算出する
ものである。すなわち、2個のカウンタ47,49が設
けられ、これらのカウンタ47,49は画像クロック信
号CLKを計数し、濃淡画像データの水平同期信号HS
* において計数値がクリアされて、各画素の水平方向、
すなわち、x方向の座標を出力して乗算器50に与え
る。乗算器50にはフリップフロップ49の出力、すな
わち、各画素の濃淡画像データ(または2値画像デー
タ)f(x,y)と、そのx座標値の自乗x2 の積x2
・f(x,y)を算出する。したがって、図7に示した
構成では、積x2 ・f(x,y)の画像領域別累加算処
理が行なわれる。すなわち、画像領域別にX二次モーメ
ント Σy Σx 2 ・f(x,y) が算出される。
【0055】また、図7のカウンタ47,49が水平同
期信号HS* を計数し、垂直同期信号VS* で計数値を
クリアするようにすれば、カウンタ47,49は各画素
垂直方向、すなわちy方向の座標を出力するので、この
ときの図7の構成では、画像領域別にY二次モーメント Σy Σx 2 ・f(x,y) が算出される。
【0056】また、図7のカウンタ47が画像クロック
信号CLKを計数し、濃淡画像データの水平同期信号H
* によって計数値をクリアし、一方カウンタ49が水
平同期信号HS* を計数し、垂直同期信号VS* で計数
値をクリアするようにすれば、画像領域別にXY二次モ
ーメント Σy Σx x・y・f(x,y) が算出される。
【0057】図8に示すように、この発明に係る画像領
域別二次モーメント算出装置を用いれば、画像領域別の
慣性主軸を高速に算出するできる装置を実現できる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、メモ
リとして読出しと書込みとを同時に実行可能な2ポート
メモリを持ち、読出し手段によるデータの読出しと、書
込み手段による2ポートメモリへの加算手段からの出力
値の書込みと、選択手段による選択とを選択し、選択制
御として入力データ値とその入力データの1クロック
よび2クロック前の入力データ値との比較により行な
うようにしたので、高速でリアルタイムに低消費電力で
画像の濃淡ヒストグラム処理あるいは画像領域別濃淡値
累加算処理または計数された画素の座標位置と濃淡デー
タとの積を算出する処理を実現できるので、画像処理装
置の機能性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例のブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施例のタイムチャートであ
る。
【図3】この発明の第2の実施例のブロック図である。
【図4】この発明の第2の実施例のタイムチャートであ
る。
【図5】この発明の第3の実施例の一次モーメント算出
回路の構成を示すブロック図である。
【図6】重心算出回路の構成を示すブロック図である。
【図7】この発明の第4実施例の二次モーメント算出回
路のブロック図である。
【図8】慣性主軸算出回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】従来の画像処理装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図10】図9に示した画像処理装置のタイムチャート
である。
【図11】従来の画像処理装置の他の例を示すブロック
図である。
【図12】図11に示した画像処理装置のタイムチャー
トである。
【符号の説明】
10,23 メモリ 11,24 加算器 12,25,26 比較器 13,31 書込み制御回路 14〜17,28,29 マルチプレクサ 18〜22,33〜46 フリップフロップ 30 読出し制御回路 32 パス制御回路 47,49 カウンタ 48,50 乗算器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データが順次入力され、その入力さ
    れたデータの値をメモリのアドレス値として扱う画像処
    理装置であって、 データの書込みと読出しが同時に実行可能な2ポートメ
    モリと、 加算手段と、 前記2ポートメモリからの読出しデータまたは前記加算
    手段からの出力値のいずれかを選択する選択手段と、 入力データ値と、その入力データの1クロック前および
    2クロック前の入力データ値との比較により、前記2ポ
    ートメモリからデータの読出しを行なうか否かの制御を
    行なう読出し制御、前記2ポートメモリへデータの書込
    みを行なうか否かの制御を行なう書込み制御、および前
    記選択手段により選択制御を行なう制御手段を有するこ
    とを特徴とする、画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、 入力データ値とその入力データの1クロック前の入力デ
    ータ値とを比較する第1の比較手段と、 入力データ値とその入力データの2クロック前の入力デ
    ータ値とを比較する第2の比較手段と、 前記第1の比較手段および前記第2の比較手段の出力側
    にそれぞれ接続されたフリップフロップを備え、 前記フリップフロップの出力結果を用いて、前記読出し
    制御、前記書込み制御および選択制御を行なうことを特
    徴とする、請求項記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記入力データは、画像の濃淡度を示す
    濃淡画像データまたは画像の領域を示す領域番号であ
    る、請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 さらに、画素の座標を計数する計数手段
    と、 前記計数手段によって計数された座標値と、濃淡画像デ
    ータまたは2値画像データとを乗算して前記加算手段に
    与える乗算手段とを備えた、請求項1からのいずれか
    に記載の画像処理装置。
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