JP2840706B2 - 画像処理方法 - Google Patents

画像処理方法

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JP2840706B2
JP2840706B2 JP63268908A JP26890888A JP2840706B2 JP 2840706 B2 JP2840706 B2 JP 2840706B2 JP 63268908 A JP63268908 A JP 63268908A JP 26890888 A JP26890888 A JP 26890888A JP 2840706 B2 JP2840706 B2 JP 2840706B2
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    • G06T7/00Image analysis
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    • G06T7/41Analysis of texture based on statistical description of texture
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は画像処理方法に係り、特に、高速で濃度共
起行列を生成し得る画像処理方法に関する。
〔従来の技術〕
濃度共起行列は画像のテスクチャ解析を行う上で重要
な特徴量であるが、一般にその処理時間は膨大である。
濃度共起行列は、指定した距離だけ離間した画素間の濃
度(輝度)変化の分布を2次元マトリックスで表現した
ものであり、従来は、原画像を指定距離だけシフトした
画像を生成し、両画像の対応画素を比較していたようで
ある。この処理をソフトウェアで実行したときには当該
多大の処理時間を要し、またハードウェアで実行したと
きには、少なくとも画像の階調数と等しいスキャン回数
が必要であった。かりに、1スキャンの処理がビデオレ
ートで実行されたとして、画像の階調が16階調であった
とすると、処理時間は約1秒となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
一般に画像処理においては多くの特徴量の抽出とその
統合が必要であり、処理速度の高速化が望まれる。
この発明は従来に比較して著しい高速で濃度共起行列
を生成し得る画像処理方法を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る画像処理方法は、原画像を指定距離だ
けシフトした画像を生成し、原画像の各画素のデータ
と、シフトした画像の各画素のデータとを一連のビット
列としたデータを生成し、生成されたデータの値毎に画
素数をカウントするものである。
〔作用〕
この発明に係る画像処理方法においては、ハードウェ
ア処理によれば、シフト画像の生成後1スキャンで処理
が完了する。従って階調数をmとすれば、処理速度は従
来の約m倍となる。一般にmは16〜256程度である。
〔実施例〕
以下、この発明に係る画像処理方法の一実施例を図面
に基づいて説明する。
第1図はこの発明方法を実施するための画像処理シス
テムを示すものであり、複数プレーンのフレームメモリ
1のデータをローカルバス2を介して演算部3に導き、
演算部3の演算結果をフレームメモリ1に戻し、あるい
はレジスタ4に入力している。
レジスタ4はデータ出力DOに軽演算部5が接続され、
軽演算部5の出力はレジスタ4のデータ入力DIに入力さ
れている。演算部3のレジスタ4への出力は、レジスタ
4のアドレス入力Aに入力され、従って、演算部3の演
算結果の値によってレジスタ4のアドレスが指定され
る。
軽演算部5は、レジスタ4のデータ出力DOのデータを
「1」インクリメントする機能を有し、インクリメント
したデータを再びレジスタ4のデータ入力DIに入力す
る。すなわち、レジスタ4には演算部3の演算結果の値
毎に、その値が出力された回数の積算値が格納されるこ
とになる。濃度共起行列の生成に際しては、第1に原画
像(第2図)を指定距離(δx,δy)だけシフトした画
像(第3図)を生成する。このシフト画像の生成は、原
画像のデータを何ら処理することなく演算部を通過さ
せ、かつフレームメモリにおけるデータの読出しと書き
込みのタイミングをずらすことにより実行できる。すな
わち、原画像が格納されているフレームメモリの各スキ
ャンライン方向の読出しタイミングに対して、書き込み
側のフレームメモリの書き込みタイミングをδx画素だ
け先行させれば、x方向(スキャンライン方向)にδx
だけシフトした画像が生成される。y方向についても同
様である。第3図は、第2図の原画像を(δx,δy)だ
けシフトした画像を示している。
ここに原画像は濃度共起行列の階調にあらかじめ量子
化されており、濃度共起行列の階調を16階調とすると、
各画素のデータ長は4ビットとなる。一方フレームメモ
リに格納される1画素のデータのデータ長を8ビットと
すると、第4図に示すように、下位4ビットが有効デー
タとなる。上位4ビットは無効データであるが、一旦フ
レームメモリを初期化しておけば、第4図に示すよう
に、無効データは「0」となる。
次に原画像またはシフト画像を濃度共起行列の階調に
等しいデータ長4ビットだけビットシフトする。ビット
シフトした1画素のデータは第6図に示すとおりであ
り、上位4ビットに有効データが入り、下位4ビットは
「0」になる。ビットシフトの処理は、演算部3にその
ような機能をもたせ、あるいは演算部3に乗算機能をも
たせ、2nを乗数とする乗算を行うことによって実行され
る。
この段階で、原画像をビットシフトしたデータ(第6
図)よりなる画像と、原画像を(δx,δy)だけシフト
したシフト画像(第3図)が存在する。そして、シフト
画像の各画素のデータは当然原画像と等しいデータ長で
あり、第5図に示すように、下位4ビットに有効データ
を含み、かつ上位4ビットが「0」のデータとなる。な
お原画像のデータは4ビットのビットシフトを行う際に
上位4ビットが抹消されかつ、下位4ビットが自動的に
「0」となるので、必ずしも上位4ビットを「0」とし
ておく必要はないが、第5図のデータに関しては以下の
説明で明らかになるように上位4ビットを「0」として
おく必要がある。
第5図、第6図のデータよりなる画像が生成されたと
ころで、原画像およびシフト画像を並列に演算部3に入
力し、演算部3において、両画像の対応画素について、
ビット毎の和あるいはOR論理を算出する。算出された結
果は第7図のデータとなり、このデータは前記レジスタ
4のアドレス入力Aに入力される。レジスタ4は処理開
始前に初期化されており、最終的には、アドレス入力A
にデータが入力された回数が、そのデータの値毎に格納
されることになる。
ここで第7図のデータの上位4ビットの値をH1,下位
4ビットの値をH2と表現し、レジスタの各アドレスに格
納されたカウント値をCijとすると、レジスタ4には以
下の濃度共起行列が格納されたことになる。
前記第6図のデータの生成に際しては、演算部3にお
いて4ビットのビットシフトを行ったが、演算部3のシ
フト量あるいは乗数に制限(例えば乗数が4ビットであ
る場合)があるなど、4ビットシフトが不可能である場
合には、第3図のシフト画像の生成と同時に、制限内で
のビットシフトを実行する。例えば、第8図に示すデー
タは第4図のデータを1ビット左シフトしたものであ
る。次に第7図のデータの生成、すなわちビット和また
はOR論理の算出を第6図の4ビットシフトデータの算出
と同時に行えば、全体の処理時間は2スキャンとなる。
以上のとおり、フレームメモリの1画素のデータ長の
1/2以下のデータ長であれば、1スキャン(シフト画像
生成)+1スキャンで濃度共起行列が生成される。従来
は1スキャン(シフト画像生成)+m(階調)スキャン
であるから、処理時間は従来の約1/mである。なお、階
調のデータ長が1画素のデータ長より短かいときには、
階調と等しいデータ長あるいはそれよりも多いデータ長
のビットシフトにより、同様の処理が実行される。
またこの発明を実施するための装置は第1図に限定さ
れるものではなく、ビットシフト、ビット和またはOR論
理、および演算結果をアドレスとするレジストを有する
任意の回路を使用し得る。
〔発明の効果〕
前述のとおり、この発明に係る画像処理方法は、原画
像を指定距離だけシフトした画像を生成し、原画像の各
画素のデータと、シフトした画像の各画素のデータとを
一連のビット列としたデータを生成し、生成されたデー
タの値毎に画素数をカウントするので、従来に比較して
著しい高速で濃度共起行列を生成し得るという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る画像処理方法を実施するための
画像処理システムを示すブロック図、第2図は原画像を
示す概念図、第3図は原画像を濃度共起行列の距離だけ
シフトした画像を示す概念図、第4図は原画像の1画素
のデータを示す概念図、第5図は第3図の画像の1画素
のデータを示す概念図、第6図は第4図のデータを4ビ
ット左シフトしたデータを示す概念図、第7図は第5図
のデータと第6図のデータを各ビット毎に加算したデー
タを示す概念図、第8図は第4図のデータを1ビット左
シフトしたデータを示す概念図である。 1……フレームメモリ、2……ローカルバス、3……演
算部、4……レジスタ、5……軽演算部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濃淡画像の濃度共起行列を求める画像処理
    方法において、原画像を濃度共起行列の距離だけシフト
    した画像を生成し、原画像またはシフト後の画像を、濃
    度共起行列の階調に等しいデータ長またはそれ以上のビ
    ット数ビットシフトし、その後両画像の対応画素のビッ
    ト毎に加算あるいはOR演算し、各画素のこの演算結果の
    値毎に、画素数をカウントすることを特徴とする画像処
    理方法。
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