JP2973115B2 - ヒステリシス入力バッファ - Google Patents

ヒステリシス入力バッファ

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JP2973115B2 JP10266079A JP26607998A JP2973115B2 JP 2973115 B2 JP2973115 B2 JP 2973115B2 JP 10266079 A JP10266079 A JP 10266079A JP 26607998 A JP26607998 A JP 26607998A JP 2973115 B2 JP2973115 B2 JP 2973115B2
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  • Logic Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路で
使用されるヒステリシス入力バッファに関するもので、
特に、入力信号の特性に応じて十分な雑音余裕度(Nois
e Margin)と速い応答速度とを選択的に実現させたヒス
テリシス入力バッファに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路で使われる入力バッファ
は、チップの外部より入力される信号の伝達時間または
電圧レベルを制御することに使われる。例えば、チップ
の外部より入力されるTTLレベルの信号をチップの内
部で使えるようにCMOSレベルに変換するためなどに
使用される。
【0003】このような入力バッファの一般的な構成
は、例えば、インバータを多段に連結したものなどがあ
り、特に、電源電圧端子と接地端子の間にPMOSトラ
ンジスタとNMOSトランジスタを直列に連結したCM
OSインバータが主に使われる。即ち、CMOSインバ
ータを偶数段に直列連結して信号を入力すると、入力信
号の電圧レベルを各々のCMOSインバータの駆動能力
で決まる所定の電圧レベルに変換できる。また、奇数段
のCMOSインバータを繋げて入力バッファを構成する
場合には、入力信号が反転されて出力される。
【0004】CMOSインバータ型入力バッファの構成
は非常に多様であるが、最も一般的な構成としては、C
MOSインバータが2段に直列連結されたものが知られ
ている。図5は、従来の2段構成のCMOSインバータ
型入力バッファを示す図であって、(a)は回路図であ
り、(b)は入出力特性曲線である。
【0005】図5(a)に示すように、従来の入力バッ
ファは、入力端側に位置するCMOSインバータINV1
と、出力端側に位置するもう一つのCMOSインバータ
INV2とが直列に連結されて構成される。この場合、入力
信号INと出力信号OUT は同じ論理値を持つ。CMOSイ
ンバータINV1は、PMOSトランジスタQ1とNMOSト
ランジスタQ2が直列に連結され、共通のドレイン端子に
出力ノードN1が形成される。PMOSトランジスタQ1の
ソース端子には電源電圧VDD が供給され、NMOSトラ
ンジスタQ2のソース端子は接地される(図では接地電圧
をVSS とする)。また、図示しないが、CMOSインバ
ータINV2についても同様である。
【0006】このCMOSインバータINV1では、ハイ・
レベルからロー・レベルに遷移する入力信号INによって
PMOSトランジスタQ1がターン・オンされ、電源電圧
端子と出力ノードN1の間に電流の経路が形成されると、
電源電圧VDD によって供給される電流によって出力ノー
ドN1の電圧VN1 は上昇する。逆に、ロー・レベルからハ
イ・レベルに遷移する入力信号INによってNMOSトラ
ンジスタQ2がターン・オンされ、接地端子と出力ノード
N1の間に電流の経路が形成されると、接地端子側に流れ
る電流が発生して、出力ノードN1の電圧VN1 は下降す
る。したがって、入力信号INと出力ノードN1の論理値は
反対となる。
【0007】このようなCMOSインバータINV1におい
て、入力信号INの論理値を決めるためのパラメータは、
ハイ・レベル入力電圧VIH とロー・レベル入力電圧VIL
とがある。ハイ・レベル入力電圧VIH は、CMOSイン
バータがハイ・レベルの入力信号を認識する電圧範囲の
最小値として定義され、ロー・レベル入力電圧VIL はC
MOSインバータがロー・レベルに認識する電圧範囲の
最大値と定義される。図5(b)の入出力特性曲線で、
ハイ・レベル入力電圧VIH とロー・レベル入力電圧VIL
とは、単位利得(Unity Gain)が1となる2つの点での入
力電圧VIN の値である。
【0008】このようなパラメータによって入力信号IN
の論理値を判断する従来のCMOSインバータINV1の動
作をさらに詳しく説明する。入力電圧VIN がロー・レベ
ル入力電圧VIL と接地電圧VSS の間のレベルであれば、
出力ノードN1の信号がハイ・レベルになって、出力端側
のCMOSインバータINV2に入力される。この時、CM
OSインバータINV2の出力信号OUT の特性曲線は、図5
(b)に示した波形を反転させたものと同様となる。
【0009】したがって、2つのCMOSインバータIN
V1,INV2 について、ロー・レベル入力電圧VIL と、 ハイ
・レベル入力電圧VIH の値をそれぞれ適切に設定するこ
とにより、CMOSインバータINV1の出力電圧の範囲
を、CMOSインバータINV2で許容される入力電圧の範
囲に変換することができる。しかし、このようなCMO
SインバータINV1では、入力信号INに雑音が混入して入
力電圧VIN のレベルが不安定になると、出力ノードN1の
電圧も同様に不安定になるため、出力端側のCMOSイ
ンバータINV2から出力される出力信号OUT の信頼度が低
くなる。例えば、ロー・レベル入力電圧VIL よりも少し
低い電圧レベルの入力信号INがCMOSインバータINV1
に入力されるときに雑音が混入して、たとえ一時的では
あっても入力電圧VIN がロー・レベル入力電圧VIL より
高くなると、 出力ノードN1にはハイ・レベルではなくて
望まないロー・レベルの信号が発生することもあり得
る。
【0010】したがって、上述したようなCMOSイン
バータ型入力バッファが、非常に高い安定性が要求され
る集積回路の入力バッファとして使用されるためには、
安定性の問題を解決しなければならない。このために
は、例えば、ヒステリシス特性を持つ入力バッファを使
用することが考えられる。図6は、従来のヒステリシス
入力バッファを示す図であって、(a)は回路図であ
り、(b)は入出力信号のヒステリシス曲線である。
【0011】図6(a)に示すように、入力端側のCM
OSインバータINV3は、PMOSトランジスタQ3とNM
OSトランジスタQ4とが直列に連結され、PMOSトラ
ンジスタQ3のソース端子には電源電圧VDD が供給され、
NMOSトランジスタQ4のソース端子は接地される。ま
た、これと同様にして、別のPMOSトランジスタQ5と
NMOSトランジスタQ6が、電源電圧端子と接地端子の
間に直列に連結され、上述したPMOSトランジスタQ3
及びNMOSトランジスタQ4とPMOSトランジスタQ5
及びNMOSトランジスタQ6とが並列接続される。さら
に、それぞれのトランジスタQ3〜Q6の各ドレイン端子が
1つのノードで連結され、出力ノードN2が形成される。
【0012】PMOSトランジスタQ3とNMOSトラン
ジスタQ4のそれぞれのゲートは入力信号INによって制御
され、PMOSトランジスタQ5とNMOSトランジスタ
Q6のそれぞれのゲートは、CMOSインバータINV4の出
力信号OUT によって制御される。即ち、出力端側のCM
OSインバータINV4の出力信号OUT が、入力端側のCM
OSインバータINV3にフィードバックされ、PMOSト
ランジスタQ5とNMOSトランジスタQ6が制御されるこ
とによって、ヒステリシス特性を持つようになっている
のである。
【0013】ここで、上記従来のヒステリシス入力バッ
ファの動作について説明する。図6(b)の特性曲線
(1)は、PMOSトランジスタQ3とNMOSトランジ
スタQ4だけのターンオン動作による入出力特性である。
また、特性曲線(2)は、入力電圧VIN がハイ・レベル
からロー・レベルに遷移する時の入出力特性であり、特
性曲線(3)は、入力電圧VIN がロー・レベルからロー
・レベルへ遷移する時の入出力特性である。
【0014】入力電圧VIN がロー・レベル(VIN ≦VIL
)であれば、NMOSトランジスタQ4はターン・オフ
され、PMOSトランジスタQ3はターン・オンされ、電
源電圧端子と出力ノードN2の間に電流の経路が形成され
る。出力ノードN2の電位VN2 は、電源電圧VDD の供給に
よる電流によってハイ・レベルとなり、出力端側のCM
OSインバータINV4は、出力ノードN2のハイ・レベル信
号をロー・レベルに反転して出力する。このロー・レベ
ルの出力信号OUT はインバータINV3にフィードバックさ
れ、PMOSトランジスタQ5をターン・オンさせる。し
たがって、2つのPMOSトランジスタQ3,Q5 が電源電
圧端子と出力ノードN2の間に電流の経路を形成する。
【0015】この状態で、入力電圧VIN がハイ・レベル
側に遷移してハイ・レベル入力電圧VIH より高くなる
と、PMOSトランジスタQ3はターン・オフされ、NM
OSトランジスタQ4がターン・オンされる。したがっ
て、入力信号INによってターン・オンされたNMOSト
ランジスタQ4と、以前の出力信号OUT によって既にター
ン・オンされているPMOSトランジスタQ5とによっ
て、電源電圧端子と接地端子の間に電流の経路が形成さ
れる。
【0016】この時、出力ノードN2に供給される電流の
量は、PMOSトランジスタQ5とNMOSトランジスタ
Q4の電流駆動能力、即ち、チャンネルのW/Lの比(W/
L ratio )によって決定される。例えば、NMOSトラ
ンジスタQ4とPMOSトランジスタQ5が同じW/L比を
持てば、電源電圧端子からPMOSトランジスタQ5を介
して流れる電流と、NMOSトランジスタQ4を介して接
地端子に流れる電流とが同じであるため、出力ノードN2
の電圧VN2 は、VDD /2となる。
【0017】しかし、プル・ダウントランジスタ(NM
OSトランジスタQ4,Q6 )の電流駆動能力を、プル・ア
ップトランジスタ(PMOSトランジスタQ3,Q5 )の電
流駆動能力よりも大きくすることによって、出力ノード
N2の電位をプル・ダウンさせることができる。ここで
は、図6(b)の特性曲線(3)上のハイ・レベル入力
電圧VIH2よりも入力電圧VIN を大きくすると、ノード電
圧VN2 が出力端側のCMOSインバータINV4の論理臨界
電圧(Logic ThresholdVoltage) より低くなる。したが
って、出力信号OUT がハイ・レベルになり、NMOSト
ランジスタQ6をターン・オンさせ、プル・ダウントラン
ジスタの電流駆動能力を増加させるのである。
【0018】この状態で、入力電圧VIN が再びロー・レ
ベルに遷移してロー・レベル入力電圧VIL より低くなる
と、PMOSトランジスタQ3がターン・オンされ、NM
OSトランジスタQ4はターン・オフされる。この時、N
MOSトランジスタQ6は既にターン・オンされているた
め、PMOSトランジスタQ3とNMOSトランジスタQ6
が、電源電圧端子から接地端子に至る電流経路を形成す
る。各トランジスタQ3,Q6 が同じW/L比を持てば、N
MOSトランジスタQ6のドレイン電流とPMOSトラン
ジスタQ3のドレイン電流は同じ値となり、ノード電圧VN
2 がVDD /2に維持される。
【0019】この時、入力電圧VIN が継続的に下降して
特性曲線(2)上のロー・レベル入力電圧VIL1より低く
なると、PMOSトランジスタQ3を介して出力ノードN2
に供給される電流の量がNMOSトランジスタQ6を介し
て接地端子に流れる電流の量より多くなり、ノード電圧
VN2 を上昇させる。ノード電圧VN2 が継続的に上昇し
て、インバータINV4の論理臨界電圧以上になると、出力
信号OUT がロー・レベルになり、PMOSトランジスタ
Q5はターン・オンされ、NMOSトランジスタQ6はター
ン・オフされる。したがって、ターン・ オンされた2つ
のPMOSトランジスタQ3,Q5 を介して電源電圧端子か
ら供給される電流の量が大きく増加して、ノード電圧VN
2 が上昇する。
【0020】上記のように、入力電圧VIN がロー・レベ
ルからハイ・レベルに遷移する場合は、入出力特性がロ
ー・レベル入力電圧VIL2とハイ・レベル入力電圧VIH2の
パラメータを持つようになり、一方、入力電圧VIN がハ
イ・レベルからロー・レベルに遷移する場合には、入出
力特性がロー・レベル入力電圧VIL1とハイ・レベル入力
電圧VIH1のパラメータを持つようになって、出力信号OU
T がヒステリシス特性を持つようになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の入
力バッファのヒステリシス特性は、入力電圧VIN の遷移
方向に応じて、ロー・レベル入力電圧範囲とハイ・レベ
ル入力電圧範囲を変化させるので、耐雑音特性に優れて
いるという長所がある。しかしながら、入力バッファが
ヒステリシス特性を有するために、入力電圧VIN の変動
幅(スウィング幅)が非常に大きくなり、入出力信号の
伝達時間を大きく増加させるという欠点がある。 このた
め、 上述した従来のヒステリシス特性を持つCMOSイ
ンバータを使って入力バッファを構成すると、高速の入
出力動作は期待できない。 したがって、非常に高い安定
性と高速動作が要求される半導体集積回路に対して、ヒ
ステリシス入力バッファを適用するためには、優れた耐
雑音特性とともに高速動作を実現させなければならな
い。
【0022】本発明は上記の点に着目してなされたもの
で、ヒステリシス入力バッファの出力端側にヒステリシ
ス制御手段を設け、出力信号のフィードバック経路を制
御することにより、入力信号の特性に応じた良好な耐雑
音特性と高速動作とを選択的に実現させるヒステリシス
入力バッファを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】このため本発明のヒステ
リシス入力バッファの1つの態様は、外部からの入力信
号を反転させて第1出力信号を発生する第1CMOSイ
ンバータと、該第1CMOSインバータからの第1出力
信号を反転させて第2出力信号を発生する第2CMOS
インバータと、を備え、前記入力信号を半導体チップの
内部動作に適するように変換させた出力信号を発生し、
かつ、前記入力信号に対する前記出力信号の変化がヒス
テリシス特性を有するヒステリシス入力バッファにおい
て、前記第2CMOSインバータからの第2出力信号を
入力し、該第2出力信号がロー・レベルからハイ・レベ
ルに遷移する上昇区間では、前記第2出力信号を所定の
時間遅延させた制御信号を発生し、前記第2出力信号が
ハイ・レベルからロー・レベルに遷移する下降区間で
は、前記第2出力信号を遅延させていない制御信号を発
生し、該制御信号に基づいて前記第1CMOSインバー
タの動作を制御するヒステリシス制御手段を備えて構成
される。
【0024】上記ヒステリシス入力バッファの具体的な
構成として、前記第1CMOSインバータは、ソース端
子が電源電圧端子に接続され、ゲート端子に前記入力信
号が入力される第1PMOSトランジスタと、ソース端
子が接地端子に接続され、ゲート端子に前記入力信号が
入力され、ドレイン端子が前記第1PMOSトランジス
タのドレイン端子に接続されて第1ノードを形成する第
1NMOSトランジスタと、ソース端子が電源電圧端子
に接続され、ドレイン端子が前記第1ノードに接続され
る第2PMOSトランジスタと、ソース端子が接地端子
に接続され、ドレイン端子が前記第1ノードに接続され
る第2NMOSトランジスタと、を備え、前記入力信号
を反転させた第1出力信号を前記第1ノードから出力
し、前記ヒステリシス制御手段は、前記第2CMOSイ
ンバータからの第2出力信号を入力し、前記所定の時間
遅延させて出力する遅延部と、該遅延部から出力される
信号及び前記第2出力信号の論理積を演算し、該演算結
果を前記制御信号として前記第2PMOSトランジスタ
及び前記第2NMOSトランジスタの各ゲート端子にフ
ィードバックする論理積演算部と、を備えるようにして
もよい。
【0025】また、本発明のヒステリシス入力バッファ
の他の態様としては、外部からの入力信号を反転させて
第1出力信号を発生する第1CMOSインバータと、該
第1CMOSインバータからの第1出力信号を反転させ
て第2出力信号を発生する第2CMOSインバータと、
を備え、前記入力信号を半導体チップの内部動作に適す
るように変換させた出力信号を発生し、かつ、前記入力
信号に対する前記出力信号の変化がヒステリシス特性を
有するヒステリシス入力バッファにおいて、前記第2C
MOSインバータからの第2出力信号が入力され、該第
2出力信号がハイ・レベルからロー・レベルに遷移する
下降区間では、所定の時間が経過するまでの間ロー・レ
ベルとなり、前記所定の時間が経過した後はハイ・レベ
ルとなる制御信号を発生し、前記第2出力信号がロー・
レベルからハイ・レベルに遷移する上昇区間では、ハイ
・レベルの制御信号を発生し、該制御信号に基づいて前
記第1CMOSインバータの動作を制御するヒステリシ
ス制御手段を備えて構成される。
【0026】上記ヒステリシス入力バッファの具体的な
構成として、前記第1CMOSインバータは、ソース端
子が電源電圧端子に接続され、ゲート端子に前記入力信
号が入力される第1PMOSトランジスタと、ソース端
子が接地端子に接続され、ゲート端子に前記入力信号が
入力され、ドレイン端子が前記第1PMOSトランジス
タのドレイン端子に接続されて第1ノードを形成する第
1NMOSトランジスタと、ソース端子が電源電圧端子
に接続され、ドレイン端子が前記第1ノードに接続され
る第2PMOSトランジスタと、ソース端子が接地端子
に接続され、ドレイン端子が前記第1ノードに接続さ
れ、前記第2CMOSインバータからの第2出力信号が
ゲート端子に入力される第2NMOSトランジスタと、
を備え、前記入力信号を反転させた第1出力信号を前記
第1ノードから出力し、前記ヒステリシス制御手段は、
前記第2CMOSインバータからの第2出力信号を入力
し、反転させた信号を前記所定の時間遅延させて出力す
るインバータと、該インバータから出力される信号及び
前記第2出力信号の論理和を演算し、該演算結果を前記
制御信号として前記第2PMOSトランジスタのゲート
端子にフィードバックする論理和演算部と、を備えるよ
うにしてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態
に係るヒステリシス入力バッファの構成を示す回路図で
ある。図1において、入力端側に位置する第1CMOS
インバータとしてのCMOSインバータINV5は、PMO
SトランジスタQ7とNMOSトランジスタQ8が直列に連
結され、PMOSトランジスタQ7のソース端子には電源
電圧VDD が供給され、NMOSトランジスタQ8のソース
端子は接地される。これと同様にして、直列に連結され
たもう1組のPMOSトランジスタQ9とNMOSトラン
ジスタQ10 とが、電源電圧端子と接地端子の間に、PM
OSトランジスタQ7及びNMOSトランジスタQ8と並列
の関係で連結される。また、それぞれのトランジスタの
ドレイン端子が1つのノードに連結されて出力ノードN3
を形成する。
【0028】PMOSトランジスタQ7とNMOSトラン
ジスタQ8のそれぞれのゲート端子には、入力信号INが入
力され、PMOSトランジスタQ9とNMOSトランジス
タQ10 のそれぞれのゲート端子には、ヒステリシス制御
回路10の出力信号OUT が入力される。出力端側に位置す
る第2CMOSインバータとしてのCMOSインバータ
INV6から出力される信号INT は、出力ノードN3の信号が
反転されたものであり、ヒステリシス制御手段としての
ヒステリシス制御回路10に入力される。ヒステリシス制
御回路10の出力信号OUT は、外部に出力されるととも
に、PMOSトランジスタQ9とNMOSトランジスタQ1
0 のそれぞれのゲート端子にフィードバックされてヒス
テリシス特性を実現する。ここでは、出力信号OUT が制
御信号としても機能する。
【0029】ヒステリシス制御回路10は、入力信号の特
性に合わせて多様に構成することができる。図2は、ヒ
ステリシス制御回路10の一例を示す図であって、(a)
は回路図であり、(b)は入出力特性を示すタイミング
図である。図2(a)に示すように、ヒステリシス制御
回路10に入力されるCMOSインバータINV6からの信号
INT は、互いに異なる2つの経路を通って論理積演算部
としてのアンド・ゲートAND に入力される。即ち、所定
の時間遅延τD1を発生させる遅延部としてのバッファD1
を経由してアンド・ゲートAND に入力される経路と、直
接アンド・ゲートAND に入力される経路とが、互いに異
なる2つの経路となる。
【0030】それぞれの経路を通って入力される2つの
信号は、アンド・ゲートAND に直接伝達される入力信号
INT1' と、バッファD1を経由してアンド・ゲートAND に
伝達されるもう1つの入力信号INT"とに区分することが
できる。図2(b)において、波形(1)は入力信号IN
T1' (入力信号INT の波形と同様)を示すものであり、
波形(2)は入力信号INT"を示すものである。また、波
形(3)は出力信号OUT を示すものである。
【0031】図2(b)において、入力信号INT がハイ
・レベルからロー・レベルに遷移する場合には、アンド
・ゲートAND に直接伝達される入力信号INT1' によっ
て、出力信号OUT が直ちにロー・レベルとなる。しか
し、入力信号INT がロー・レベルからハイ・レベルに遷
移する場合には、入力信号INT1' が直ちにアンド・ゲー
トAND に入力されるが、バッファD1を経由した入力信号
INT"は、バッファD1の遅延時間τD1が経過するまでの
間、ロー・レベルを維持するので、アンド・ゲートAND
の出力信号OUT もバッファD1の遅延時間τD1の間はロー
・レベルを維持する。この状態でバッファD1の遅延時間
τD1がすべて経過すると、バッファD1を経由したハイ・
レベルの入力信号INT"がアンド・ゲートAND に入力され
て出力信号OUT がハイ・レベルとなる。
【0032】即ち、入力信号INT がハイ・レベルからロ
ー・レベルに遷移する場合には、遅延時間τD1に関係な
く、直ちにロー・レベルの出力信号OUT が発生する。一
方、入力信号INT がロー・レベルからハイ・レベルに遷
移する場合には、遅延時間τD1が経過してからハイ・レ
ベルの出力信号OUT が発生する。このようなヒステリシ
ス制御回路10を有するヒステリシス入力バッファの動作
について説明する。
【0033】まず、 入力電圧VIN がロー・レベル(VIN
≦VIL )の時には、PMOSトランジスタQ7がターン・
オンされて電源電圧端子と出力ノードN3の間に電流の経
路が形成される。このとき、NMOSトランジスタQ8は
ターン・オフされている。したがって、出力ノードN3に
は、ターン・オンされたPMOSトランジスタQ7を通っ
て電流の供給がなされ、ノード電圧VN3 はハイ・レベル
の状態となる。
【0034】このハイ・レベルのノード電圧VN3 は、出
力端側のCMOSインバータINV6によってロー・レベル
に反転され、入力信号INT としてヒステリシス制御回路
10に入力される。ロー・レベルの入力信号INT が入力さ
れたヒステリシス制御回路10においては、上述した動作
特性に従って時間の遅延なく、直ちにロー・レベルの出
力信号OUT を発生して、PMOSトランジスタQ9をター
ン・オンさせる。したがって、2つのPMOSトランジ
スタQ7,Q9 がすべてターン・オンされることによって、
出力ノードN3をプル・アップさせる。
【0035】このような状態で入力電圧VIN が、ハイ・
レベルに遷移してハイ・レベル入力電圧VIH より高くな
ると、PMOSトランジスタQ7はターン・オフされ、N
MOSトランジスタQ8がターン・オンさせる。したがっ
て、出力ノードN3には入力信号INによってターン・オン
されたNMOSトランジスタQ8と、出力信号OUT によっ
てターン・オンされたPMOSトランジスタQ9とを介し
て、電源電圧端子と接地端子の間に電流の経路が形成さ
れる。この時、出力ノードN3に供給される電流の量は、
PMOSトランジスタQ9のW/Lの比とNMOSトラン
ジスタQ8のW/Lの比によって決定される。NMOSト
ランジスタQ8とPMOSトランジスタQ9の駆動能力が同
一であれば、PMOSトランジスタQ9を通って出力ノー
ドN3に流れる電流の量と、NMOSトランジスタQ8を通
って接地端子に流れる電流の量が等しくなるので、出力
ノードN3の電位はVDD /2に維持される。
【0036】しかし、プル・ダウントランジスタ(NM
OSトランジスタQ8,Q10)の電流駆動能力をプル・アッ
プトランジスタ(PMOSトランジスタQ7,Q9 )の電流
駆動能力より大きくすれば、出力ノードN3をプル・ダウ
ンさせることができる。したがって、入力電圧VIN が図
6(b)の特性曲線(3)上に示したハイ・レベル入力
電圧VIH2以上に高くなると、ノード電圧VN3 が出力端側
のCMOSインバータINV6の論理臨界電圧(Logic Thre
shold Voltage )より低くなり、CMOSインバータIN
V6からの出力信号INT がハイ・レベルになる。
【0037】ヒステリシス制御回路10においては、入力
信号(即ち、CMOSインバータINV6の出力信号INT )
がハイ・レベルになると、所定の遅延時間τD1の経過後
に出力信号OUT がハイ・レベルになって、PMOSトラ
ンジスタQ9をターン・オフさせ、NMOSトランジスタ
Q10 をターン・オンさせる。したがって、入力信号IN
が、ロー・レベルからハイ・レベルに遷移した時点で、
遅延時間τD1の経過以降に発生する入力信号INは、図6
(b)に示した特性曲線(3)のロー・レベル入力電圧
VIH2の条件を満さなければ、出力ノードN3の論理値を変
化させることができない。
【0038】このような状態でハイ・レベルの入力電圧
VIN が、再びロー・レベルに遷移してロー・レベル入力
電圧VIL より低くなると、PMOSトランジスタQ7がタ
ーン・オンされて、NMOSトランジスタQ8はターン・
オフされる。この時、NMOSトランジスタQ10 は、既
にターン・オンされているため、PMOSトランジスタ
Q7とNMOSトランジスタQ10 は、電源電圧端子と接地
端子の間に電流の経路を形成し、出力ノードN3の電位を
完全なCMOSレベルに変化させることができない。
【0039】そして、入力電圧VIN がロー・レベル入力
電圧VIL よりもさらに低くなると、PMOSトランジス
タQ7の電流駆動能力が向上するために、PMOSトラン
ジスタQ7を通って供給される電流の量がNMOSトラン
ジスタQ10 を通って接地端子に流出される電流の量より
多くなり、ノード電圧VN3 を上昇させる。ノード電圧VN
3 が引き続き上昇してCMOSインバータINV6の論理臨
界電圧より高くなると、ローレベルの出力信号INT がC
MOSインバータINV6から発生する。
【0040】この出力信号INT が入力されたヒステリシ
ス制御回路10は、時間遅延なく、直ちにロー・レベルの
出力信号OUT を発生し、PMOSトランジスタQ9をター
ン・オンさせ、NMOSトランジスタQ10 をターン・オ
フさせる。したがって、ハイ・レベルからロー・レベル
に遷移する入力信号INは、ヒステリシス制御回路10の遅
延時間τD1に関係なく、図6(b)に示した特性曲線
(2)上のロー・レベル入力電圧VIL1とハイ・レベル入
力電圧VIH1の条件を満たすことで、出力ノードN3の論理
値を変化させる。
【0041】上述したように第1の実施形態によれば、
入力電圧VIN がロー・レベルからハイ・レベルに遷移
(VIN ≧VIH2)する場合、遅延手段D1による遅延時間τ
D1が経過するまでの間は、出力信号OUT がロー・レベル
の状態を維持する。この時間の間は、 CMOSインバー
タINV5の入出力特性が図6(b)の特性曲線(3)に従
うようになる。従来のように、入力電圧VIN がハイ・レ
ベルに遷移すると直ちにCMOSインバータINV5の入出
力特性が特性曲線(3)から特性曲線(2)に変化する
場合には、出力ノードN3の論理値を変化させるための入
力電圧VIN の変動幅が大きいので高速動作が困難であっ
たが、上記のように遅延時間τD1の間、入出力特性が特
性曲線(3)に維持されることで、出力ノードN3の論理
値を変化させる入力電圧VIN の変動幅を小さくできた
め、高速な入力信号INにも対応可能となる。また、入力
信号が低速な場合、即ち、遅延時間τD1の経過後に入力
電圧VIN が変化するようなときには、従来と同様にCM
OSインバータINV5の入出力特性を特性曲線(2)
(3)の間で制御して、出力ノードN3の論理値を変化さ
せる入力電圧VIN の変動幅を大きくすることにより、入
力信号INに雑音が混入されて入力電圧VIN のレベルが多
少変化しても、安定した出力信号OUT を発生できる。
【0042】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図3は、第2の実施形態に係るヒステリシス入
力バッファの構成を示す回路図である。図3において、
入力端側のCMOSインバータINV7は、PMOSトラン
ジスタQ11 とNMOSトランジスタQ12 とが直列に連結
され、PMOSトランジスタQ11 のソース端子には電源
電圧VDD が供給され、NMOSトランジスタQ12 のソー
ス端子は接地される。これと同様にして、直列に連結さ
れたもう1組のPMOSトランジスタQ13 とNMOSト
ランジスタQ14 とが、電源電圧端子と接地端子の間に、
PMOSトランジスタQ11 及びNMOSトランジスタQ1
2 と並列の関係で連結される。また、それぞれのトラン
ジスタのドレイン端子が1つのノードに連結されて出力
ノードN4を形成する。
【0043】PMOSトランジスタQ11 とNMOSトラ
ンジスタQ12 のそれぞれのゲート端子には入力信号INが
入力される。出力端側のCMOSインバータINV8の出力
信号INT は、ノードN4の電圧が反転されたものであっ
て、ヒステリシス制御回路11とNMOSトランジスタQ1
4 のゲート端子とに入力されるとともに、出力信号OUT
として外部にも出力される。ヒステリシス制御回路11か
ら出力される制御信号CONTは、PMOSトランジスタQ1
3 のゲート端子にフィードバックされてヒステリシス特
性を実現する。
【0044】図4(a)は、第2の実施形態で用いられ
るヒステリシス制御回路11の構成例を示す回路図であ
り、図4(b)は、その入出力特性を表わしたタイミン
グ図である。図4(a)に示すように、ヒステリシス制
御回路11は、入力信号INT が互いに異なる2つの経路を
通してオア・ゲートORに入力するように構成される。上
記2つの経路は、所定の時間遅延τD2を発生させるイン
バータD2を経由してオア・ゲートORに入力される経路
と、インバータD2を経由しないで直接オア・ゲートORに
入力される経路である。ここでは、それぞれの経路を通
して伝達される信号を、直接経路を通して伝達される入
力信号INT2' と、インバータD2を経由して伝達される入
力信号INT2" とに区分する。また、図4(b)の波形
(1)は入力信号INT2' を示し、波形(2)は入力信号
INT2" を示し、波形(3)はオア・ゲートORの出力信号
(制御信号CONT)を示すものである。
【0045】ヒステリシス制御回路11への入力信号INT
がロー・レベルの場合は、インバータD2の出力信号INT
2" がハイ・レベルであるので、オア・ゲートORの出力
信号CONTもハイ・レベルである。 この状態で、入力信号
INT がハイ・レベルに遷移すると、インバータD2の出力
信号INT2" は、インバータD2での遅延時間τD2が経過し
た後にロー・レベルになる。しかし、オア・ゲートORに
直接伝達される入力信号INT2' がハイ・レベルであるの
で、オア・ゲートORの出力信号CONTはハイ・レベルのま
ま維持される。
【0046】そして、入力信号INT が再びロー・レベル
に遷移すると、直接伝達されるロー・レベルの入力信号
INT2' がオア・ゲートORに入力される。しかし、インバ
ータD2を通してハイ・レベルに反転されて伝達される入
力信号INT2" は、インバータD2での遅延時間τD2が経過
した後にオア・ゲートORに入力される。したがって、入
力信号INT がロー・レベルに遷移した時点からインバー
タD2の遅延時間τD2が経過するまでの間は、オア・ゲー
トORへの入力信号INT2',INT2" が共にロー・レベルとな
るので、その出力信号CONTもロー・レベルとなる。イン
バータD2の遅延時間τD2が経過すると、インバータD2か
らのハイ・レベルの信号INT2" がオア・ゲートORに入力
されて信号CONTがハイ・レベルになる。
【0047】即ち、ヒステリシス制御回路11から出力さ
れる制御信号CONTは、入力信号INTがハイ・レベルから
ロー・レベルに遷移する時点からインバータD2の遅延時
間τD2が経過するまでの間でのみロー・レベルになり、
その他の期間では入力信号INT の論理値に関係なくハイ
・レベルを維持する。このようなヒステリシス制御回路
11を備えた第2の実施形態の動作について説明する。
【0048】まず、入力電圧VIN がロー・レベル(VIN
≦VIL )のときには、PMOSトランジスタQ11 がター
ン・オンされ、NMOSトランジスタQ12 がターン・オ
フされて、ターン・オンされたPMOSトランジスタQ1
1 を介して電源電圧端子から出力ノードN4への電流経路
が形成され、この経路を通して電源電圧VDD による電流
供給が行われる。これにより出力ノードN4がハイ・レベ
ルの論理値を持つ。
【0049】このような出力ノードN4からのハイ・レベ
ルの信号はCMOSインバータINV8によってロー・レベ
ルに反転されてNMOSトランジスタQ14 をターン・オ
フさせる。また、CMOSインバータINV8のロー・レベ
ルの出力信号INT は、ヒステリシス制御回路11でハイ・
レベルの制御信号CONTに変換されて、PMOSトランジ
スタQ13 をターン・オフさせる。
【0050】つまり、ヒステリシス特性を実現させるた
めに備えられたPMOSトランジスタQ13 とNMOSトラン
ジスタQ14 がターン・オフされた後に発生する入力電圧
VINは、図6(b)の特性曲線(1)上のロー・レベル
入力信号VIL 及びハイ・レベル入力信号VIH の条件が満
たされると、出力ノードN4の論理値を変化させることが
できる。
【0051】この状態で入力電圧VIN がロー・レベルか
らハイ・レベルに変化してハイ・レベル入力電圧VIH 以
上になると、PMOSトランジスタQ11 がターン・オフ
され、NMOSトランジスタQ12 がターン・オンされて、出
力ノードN4と接地端子の間に電流経路が形成される。し
たがって、ノード電圧VN4 がロー・レベルとなり、CM
OSインバータINV8では、ハイ・レベルの信号INT が発
生する。この入力信号INT は、NMOSトランジスタQ1
4 をターン・オンさせるとともに、ヒステリシス制御回
路11に入力され、また、出力信号OUT として外部にも出
力される。
【0052】上記のように入力信号INT がロー・レベル
からハイ・レベルに変わる場合には、ヒステリシス制御
回路11から継続してハイ・レベルの制御信号CONTが発生
するので、PMOSトランジスタQ13 はターン・オフさ
れる。この時、2つのNMOSトランジスタQ12,Q14 が
ターン・オンとなるため、これ以降に発生する入力信号
INは、図6(b)の特性曲線(2)上のロー・レベル入
力電圧VIL1とハイ・レベル入力電圧VIH1の条件が満たさ
れることで、出力ノードN4の論理値を変化させることが
できる。
【0053】このような状態で入力電圧VIN が再びハイ
・レベルからロー・レベルに変化してロー・レベルの入
力電圧VIL より低くなると、PMOSトランジスタQ11
がターン・オンとなり、NMOSトランジスタQ12 はタ
ーン・オフとなる。そして、入力信号INがロー・レベル
入力電圧VIL1より低くなって、ノードN4の電位が出力端
側のCMOSインバータINV8の論理臨界電圧より高くな
ると、CMOSインバータINV8ではロー・レベルの信号
INT が発生する。このロー・レベルの信号INTは、ヒス
テリシス制御回路11に入力されるとともに、NMOSト
ランジスタQ14をターン・オフさせる。
【0054】ヒステリシス制御回路11に入力されるCM
OSインバータINV8からの信号INTがハイ・レベルから
ロー・レベルに変化することによって、ヒステリシス制
御回路11では、入力信号INT がロー・レベルに変化して
遅延時間τD2が経過するまでの間、ロー・レベルの制御
信号CONTが発生する。遅延時間τD2の経過以降は、再び
ハイ・レベルの制御信号CONTが発生する。
【0055】この制御信号CONTにより、PMOSトラン
ジスタQ13 が、遅延時間τD2の経過するまで間ターン・
オンされ、遅延時間τD2の経過以降はターン・オフされ
る。したがって、入力電圧VIN がハイ・レベルからロー
・レベルに変化する場合は、遅延時間τD2が経過するま
での間、PMOSトランジスタQ11,Q13 がターン・オン
されるため、CMOSインバータINV7の入出力特性が図
6の特性曲線(3)に従うようになる。そして、遅延時
間τD2が経過すると、PMOSトランジスタQ11 のみが
ターン・オンされた状態となり、CMOSインバータIN
V7の入出力特性が図6の特性曲線(1)に従うようにな
る。
【0056】上述したように第2の実施形態によれば、
入力電圧VIN がロー・レベルからハイ・レベルに変化す
る時は、CMOSインバータINV7の入出力特性が図6
(b)の特性曲線(1)に従うため、従来の一般的なC
MOSインバータの長所である迅速な応答速度が確保さ
れる。そして、入力電圧VIN がハイ・レベルに変化した
後は、CMOSインバータINV7の入出力特性が図6
(b) の特性曲線(2)に従うため、安定した出力信号
OUT が得られる。さらに、入力電圧VIN がハイ・レベル
からロー・レベルに変化した後は、遅延時間τD2が経過
するまでの間、CMOSインバータINV7の入出力特性が
図6(b)の特性曲線(3)に従うことで、耐雑音特性
の向上を図り、遅延時間τD2の経過後は、CMOSイン
バータINV7の入出力特性を特性曲線(1)に従わせて、
入力電圧VIN の変化による出力信号OUTの応答速度を高
速にする。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明のヒステリシ
ス入力バッファは、ヒステリシス制御手段を設けて出力
信号のフィードバック経路を制御するようにしたこと
で、入力信号の特性に応じた良好な耐雑音特性と高速動
作を選択的に実現することができる。つまり、入力信号
の変化に応じて入力電圧の論理臨界電圧を変化させるこ
とにより耐雑音特性を向上させ、出力信号のフィードバ
ック経路を制御してヒステリシス特性を制御することに
より速い応答速度を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るヒステリシス入
力バッファの構成を示す回路図。
【図2】同上第1の実施形態のヒステリシス制御回路の
一例を示す図であって、(a)は回路図であり、(b)
は入出力特性を示すタイミング図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るヒステリシス入
力バッファの構成を示す回路図。
【図4】同上第2の実施形態のヒステリシス制御回路の
一例を示す図であって、(a)は回路図であり、(b)
は入出力特性を示すタイミング図である。
【図5】従来のCMOSインバータ型入力バッファの一
例を示す図であって、(a)は回路図であり、(b)は
入出力特性を示す図である。
【図6】従来のヒステリシス入力バッファの一例を示す
図であって、(a)は回路図であり、(b)は入出力特
性を示す図である。
【符号の説明】
Q1〜Q14 …MOSトランジスタ INV1〜INV8,D2 …インバータ 10,11 …ヒステリシス制御回路 D1…バッファ AND …アンド・ゲート OR…オア・ゲート VIL 〜VIL2…ロー・レベル入力電圧 VIH 〜VIH2…ハイ・レベル入力電圧

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部からの入力信号を反転させて第1出力
    信号を発生する第1CMOSインバータと、該第1CM
    OSインバータからの第1出力信号を反転させて第2出
    力信号を発生する第2CMOSインバータと、を備え、
    前記入力信号を半導体チップの内部動作に適するように
    変換させた出力信号を発生し、かつ、前記入力信号に対
    する前記出力信号の変化がヒステリシス特性を有するヒ
    ステリシス入力バッファにおいて、 前記第2CMOSインバータからの第2出力信号を入力
    し、該第2出力信号がロー・レベルからハイ・レベルに
    遷移する上昇区間では、前記第2出力信号を所定の時間
    遅延させた制御信号を発生し、前記第2出力信号がハイ
    ・レベルからロー・レベルに遷移する下降区間では、前
    記第2出力信号を遅延させていない制御信号を発生し、
    該制御信号に基づいて前記第1CMOSインバータの動
    作を制御するヒステリシス制御手段を備えて構成された
    ことを特徴とするヒステリシス入力バッファ。
  2. 【請求項2】前記第1CMOSインバータは、ソース端
    子が電源電圧端子に接続され、ゲート端子に前記入力信
    号が入力される第1PMOSトランジスタと、ソース端
    子が接地端子に接続され、ゲート端子に前記入力信号が
    入力され、ドレイン端子が前記第1PMOSトランジス
    タのドレイン端子に接続されて第1ノードを形成する第
    1NMOSトランジスタと、ソース端子が電源電圧端子
    に接続され、ドレイン端子が前記第1ノードに接続され
    る第2PMOSトランジスタと、ソース端子が接地端子
    に接続され、ドレイン端子が前記第1ノードに接続され
    る第2NMOSトランジスタと、を備え、前記入力信号
    を反転させた第1出力信号を前記第1ノードから出力
    し、 前記ヒステリシス制御手段は、前記第2CMOSインバ
    ータからの第2出力信号を入力し、前記所定の時間遅延
    させて出力する遅延部と、該遅延部から出力される信号
    及び前記第2出力信号の論理積を演算し、該演算結果を
    前記制御信号として前記第2PMOSトランジスタ及び
    前記第2NMOSトランジスタの各ゲート端子にフィー
    ドバックする論理積演算部と、を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のヒステリシス入力バッファ。
  3. 【請求項3】外部からの入力信号を反転させて第1出力
    信号を発生する第1CMOSインバータと、該第1CM
    OSインバータからの第1出力信号を反転させて第2出
    力信号を発生する第2CMOSインバータと、を備え、
    前記入力信号を半導体チップの内部動作に適するように
    変換させた出力信号を発生し、かつ、前記入力信号に対
    する前記出力信号の変化がヒステリシス特性を有するヒ
    ステリシス入力バッファにおいて、 前記第2CMOSインバータからの第2出力信号が入力
    され、該第2出力信号がハイ・レベルからロー・レベル
    に遷移する下降区間では、所定の時間が経過するまでの
    間ロー・レベルとなり、前記所定の時間が経過した後は
    ハイ・レベルとなる制御信号を発生し、前記第2出力信
    号がロー・レベルからハイ・レベルに遷移する上昇区間
    では、ハイ・レベルの制御信号を発生し、該制御信号に
    基づいて前記第1CMOSインバータの動作を制御する
    ヒステリシス制御手段を備えて構成されたことを特徴と
    するヒステリシス入力バッファ。
  4. 【請求項4】前記第1CMOSインバータは、ソース端
    子が電源電圧端子に接続され、ゲート端子に前記入力信
    号が入力される第1PMOSトランジスタと、ソース端
    子が接地端子に接続され、ゲート端子に前記入力信号が
    入力され、ドレイン端子が前記第1PMOSトランジス
    タのドレイン端子に接続されて第1ノードを形成する第
    1NMOSトランジスタと、ソース端子が電源電圧端子
    に接続され、ドレイン端子が前記第1ノードに接続され
    る第2PMOSトランジスタと、ソース端子が接地端子
    に接続され、ドレイン端子が前記第1ノードに接続さ
    れ、前記第2CMOSインバータからの第2出力信号が
    ゲート端子に入力される第2NMOSトランジスタと、
    を備え、前記入力信号を反転させた第1出力信号を前記
    第1ノードから出力し、 前記ヒステリシス制御手段は、前記第2CMOSインバ
    ータからの第2出力信号を入力し、反転させた信号を前
    記所定の時間遅延させて出力するインバータと、該イン
    バータから出力される信号及び前記第2出力信号の論理
    和を演算し、該演算結果を前記制御信号として前記第2
    PMOSトランジスタのゲート端子にフィードバックす
    る論理和演算部と、を備えたことを特徴とする請求項3
    記載のヒステリシス入力バッファ。
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