JP2972990B2 - 模様縫ミシン - Google Patents

模様縫ミシン

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JP2972990B2
JP2972990B2 JP8217785A JP21778596A JP2972990B2 JP 2972990 B2 JP2972990 B2 JP 2972990B2 JP 8217785 A JP8217785 A JP 8217785A JP 21778596 A JP21778596 A JP 21778596A JP 2972990 B2 JP2972990 B2 JP 2972990B2
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裕之 三井
敏 森井
利昭 岩崎
稔 山口
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、模様縫ミシンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、模様縫ミシンとしては、全回転か
まとの協働により縫目を形成し被縫製物を模様縫する縫
い針と、この縫い針を上下に駆動するモータと、被縫製
物を所定の方向に送る送り装置とが備えられた模様縫ミ
シンが知られている。上記全回転かまには、下糸が巻回
されたボビンをその巻回方向に回転自在に収容する内か
まと、上糸を捕捉する剣先を内かまの外周に沿って回転
自在に備える外かまとが設けられている。図6は、上記
全回転かまに備えられた剣先の近傍の部分断面説明図で
ある。同図に示すように、上糸ループ6を捕捉する剣先
200の回転軌跡の近傍には、縫い針2が挿通される針
落ち穴206と、内かま202の回転を止めるかま止め
部材(図示省略)を係合可能な係合凹所204とが備え
られている。そして、縫い針2は、剣先200に上糸ル
ープ6を捕捉させるために、剣先200の近傍を上下動
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6におい
て、縫い針2が、矢印Y1の方向へ引っ張られ、剣先2
00と縫い針2との間隙距離X1が大きくなると、剣先
200が上糸ループ6を捕捉できなくなるため、目飛び
や糸切れが発生する。このような事態は、加工布の送り
方向が絶えず変化する模様縫ミシンにおいて発生し易
い。また、厚い加工布の段縫いを行う場合など、縫い針
が加工布から抜け難く、縫い針が加工布に引っ張られて
しまう場合にも発生し易い。
【0004】このため従来は、本発明の模様縫ミシンに
備えられた全回転かまを説明する図2において想像線で
示すように、針板100の下方であって縫い針2の挿通
経路の近傍に針案内102を設けたり、針板100の針
穴104をミシン針2の中心から偏心させた針穴106
としたりすることにより、縫い針2が剣先16の近傍か
ら逃げないようにする方法が採られている。しかし、こ
れらの方法では、上糸が針案内102および針穴106
に摺接して上糸に抵抗を与えるため、糸締まりが悪くな
るという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、上糸に抵抗を与えるこ
となく、上糸を捕捉する剣先から縫い針が離れない模様
縫ミシンを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、下糸が巻回さ
れたボビンを収容する内かまと、上糸を捕捉する剣先を
前記内かまの外周に沿って回転自在に備える外かまとか
らなり、前記内かまの前記剣先の回転軌跡の近傍には、
縫い針が挿通される針落ち穴と、前記内かまの回転を止
めるかま止め部材を係合可能な係合凹所とが備えられた
全回転かまと、この全回転かまとの協働により縫目を形
成し被縫製物を模様縫する縫い針と、この縫い針を上下
に駆動するモータと、前記被縫製物を所定の方向に送る
送り装置と、が備えられた模様縫ミシンにおいて、前記
全回転かまには、前記針落ち穴を形成する周縁のうち、
前記針落ち穴に挿通された前記縫い針に対して前記剣先
側に位置する周縁とは反対側の周縁に設けられ、前記縫
い針が剣先から逃げる方向に屈曲することを防止するた
めに、前記縫い針の先端部と接触して前記縫い針を剣先
側に案内するための案内部が備えられているという技術
的手段を採用する。また、請求項2に記載の発明では、
請求項1に記載の模様縫ミシンにおいて、 前記案内部
は、 前記反対側の周縁の上部から、前記挿通された縫い
針の先端部に向けて下り勾配となった傾斜面であるとい
う技術的手段を採用する。
【0007】
【作用】請求項1または請求項2に記載の発明によれ
ば、上記全回転かまには、上記針落ち穴を形成する周縁
のうち、針落ち穴に挿通された縫い針に対して上記剣先
側に位置する周縁とは反対側の周縁に設けられ、上記縫
い針が剣先から逃げる方向に屈曲することを防止するた
めに、上記縫い針の先端部と接触して上記縫い針を剣先
側に案内するための案内部が備えられているため、縫い
針が、被縫製物によって剣先から逃げる方向へ屈曲さ
れ、針落ち穴への挿通経路が上記反対側の周縁方向へず
れた場合であっても、上記案内部が縫い針の先端と接触
して縫い針を剣先側に案内するため、縫い針の挿通経路
のずれを矯正することができる。したがって、縫い針が
剣先から逃げることにより、剣先が上糸の捕捉に失敗
し、目飛びや糸切れが発生するのを防止することができ
る。しかも、従来のように、針穴を偏心させたり、針案
内を設けたりする必要がなく、上糸が摺接する部分がな
いため、糸締まりの悪化も防止することができる。
に、請求項2に記載の発明によれば、上記案内部は、上
記反対側の周縁の上部から、上記挿通された縫い針の先
端部に向けて下り勾配となった傾斜面であるため、縫い
針が、被縫製物によって剣先から逃げる方向へ屈曲さ
れ、針落ち穴への挿通経路が上記反対側の周縁方向へず
れた場合であっても、縫い針の先端を上記傾斜面に当接
させながら、上記ずれる前の位置へ案内し、ずれを矯正
することができる。
【0008】
【実施例】本発明の模様縫ミシンの一実施例について図
1ないし図5を参照して説明する。まず、本実施例の模
様縫ミシンの主要構成について、その外観斜視図である
図1を参照して説明する。模様縫ミシン1には、機台5
0が備えられており、この機台50の上にミシン本体5
2が取り付けられている。このミシン本体52には、縫
い針2が装着された針棒54が設けられており、この針
棒54は、図示しないミシンモータ及び主軸により上下
に駆動される。
【0009】機台50と一体となった左右の相対向する
支持体56,56には、Y軸方向の第1の案内レール5
8がそれぞれ固定されており、各第1の案内レール58
の長手方向には、第1のラック60がそれぞれ固定され
ている。これら第1のラック60,60には、支持部材
62がそれぞれ設けられており、これら支持部材62,
62の上には、移動フレーム64及び第2のラック66
がY軸方向に移動可能に支持されている。そして、第1
のモータ68が、軸70を介して第1のラック60に噛
合する図示せぬピニオンを回転駆動することにより移動
フレーム64はY軸方向に往復移動する。
【0010】第2のラック66には、支持部材80が設
けられており、この支持部材80には、移動フレーム6
4上に案内支持されたキャリッジ84が取付けられてい
る。支持部材80には、スプライン軸74が挿通されて
おり、このスプライン軸74は、スプラインベアリング
82に係合されている。また、スプライン軸74の両端
は、支持体72,72によりY軸方向に回転自在に支承
されており、スプライン軸74は、第2のモータ76に
より歯車78を介して回転駆動される。そして、スプラ
イン軸74の回転により、キャリッジ84が、移動フレ
ーム64上をX軸方向に往復移動する。
【0011】キャリッジ84には、クランプ部材86及
びクランプシリンダ88が取付けられており、クランプ
部材86には、パレット90が固定されている。このパ
レット90には、被縫製物たる加工布4が張設される。
以上のように構成された模様縫ミシン1は、第1のモー
タ68および第2のモータ76を回転駆動することによ
り、加工布4を縫い針2の直下のXY平面で自由に移動
させながら模様縫を行う。
【0012】次に、模様縫ミシン1に備えられた全回転
かまの構成について図2ないし図5を参照して説明す
る。図2は全回転かまを示す斜視図、図3は内釜の平面
図、図4は全回転かまの縦断面図である。図2に示すよ
うに、釜軸10には、外釜12のボス部14が固定され
ており、外釜12は釜軸10と一体に回転駆動される。
外釜12には上糸ループ6を捕捉する剣先16と、その
捕捉した上糸ループ6を案内するカム板18とが設けら
れている。
【0013】また、図4に示すように、外釜12の筒状
内周壁面には内釜20を回転自在に案内する軌条溝22
が形成されており、図3に示すように、内釜20の筒状
外周には、上記軌条溝22に係合する軌条24が設けら
れている。内釜20の中心にはスタッド保持軸26が設
けられており、このスタッド保持軸26には、下糸8が
巻回されたボビン28が、その巻回方向に回転自在に軸
止されている。そのボビン28は、ボビンケース30に
より保持されている。
【0014】釜軸10、外釜12、内釜12の中心のス
タッド保持軸26、ボビンケース30、ボビン28、は
共通の中心軸線を有する。内釜20の上端部には係合凹
所32が形成されており、この係合凹所32には、図2
に示すように、内釜20の回転を止める釜止め部材34
の突起36が係合可能となっている。また、図3および
図4に示すように、内釜20の側壁の上部中央には、縫
い針2の針先が挿通する略長円形の針落ち穴40が設け
られている。
【0015】ここで、上記針落ち穴40の構成について
図3および図5を参照して説明する。図5は、針落ち穴
40の部分拡大断面図である。針落ち穴40を形成する
周縁のうち、針落ち穴40に挿通された縫い針2に対し
て剣先16側に位置する周縁43とは反対側の周縁44
に、その周縁44の上部から、挿通された縫い針2の先
端部3に向けて下り勾配となった傾斜面42が設けられ
ている。
【0016】ところで、加工布4を模様縫したり、厚い
加工布4の段縫いを行うと、縫い針2が加工布4に引っ
張られ、加工布4の進行方向、即ち、外釜12の剣先1
6から逃げる方向(図6中に矢印Y1で示す方向)に縫
い針2が屈曲しようとする。これを放置すると剣先16
と縫い針2との間隙距離X1が過大になる。つまり、縫
い針2の針落ち穴40への挿通経路が上記反対側の周縁
44の方向へずれるため、剣先16が上糸6のループを
捕捉するのが困難になる。間隙距離X1は0〜0.1m
mの寸法が適当とされ、間隙距離X1がこれより大きく
なると目飛びや単糸掛かり等の捕捉失敗の確率が高くな
る。
【0017】しかし、縫い針2の針落ち穴40への挿通
経路が上記反対側の周縁44の方向へずれた場合であっ
ても、その縫い針2の下降方向には、上記傾斜面42が
設けられており、縫い針2の先端部3は、その傾斜面4
2に当接しながら下降し、上記ずれる前の位置へ案内さ
るため縫い針2が剣先16から逃げる方向に屈曲す
ることが防止されるとともに、挿通経路のずれが矯正さ
れる。したがって、剣先16と縫い針2との間隙距離X
1が過大にならないため、剣先12が上糸6のループを
捕捉するのが容易になり、剣先16の捕捉失敗を防止
し、安定した捕捉が可能になる。さらに、傾斜面42が
摺接するのは縫い針2の先端部3に限られ、上糸6や下
糸8には全く接触しないので、上糸6および下糸8をス
ムーズに繰り出すことができるため、糸締まりのしっか
りした模様縫を行うことができる。なお、上記実施例で
は、本発明の案内部として傾斜面42を代表に説明した
が、縫い針2の先端部3と接触して縫い針2を剣先16
側に案内することができれば、どのような形状、構造の
ものでもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、上糸に
抵抗を与えることなく、上糸を捕捉する剣先から縫い針
が離れない模様縫ミシンを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の模様縫ミシンの主要構成を示す
外観斜視図である。
【図2】全回転かまを示す斜視図である。
【図3】内釜の平面図である。
【図4】全回転かまの縦断面図である。
【図5】針落ち穴40の部分拡大断面図である。
【図6】従来の模様縫ミシンに備えられた全回転かまの
剣先近傍の部分断面説明図である。
【符号の説明】
1 模様縫ミシン 2 縫い針 3 先端部 4 加工布 12 外釜 16 剣先 20 内釜 40 針落ち穴 42 傾斜面 43 周縁 44 周縁 50 機台 52 ミシン本体 58 第1の案内レール 60 第1のラック 64 移動フレーム 66 第2のラック 68 第1のモータ 70 軸 74 スプライン軸 76 第2のモータ 84 キャリッジ 86 クランプ部材 90 パレット
フロントページの続き (72)発明者 岩崎 利昭 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社内 (72)発明者 山口 稔 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−22282(JP,A) 実開 昭56−173168(JP,U) 特公 昭39−14271(JP,B1) 特公 昭39−2160(JP,B1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下糸が巻回されたボビンを収容する内か
    まと、上糸を捕捉する剣先を前記内かまの外周に沿って
    回転自在に備える外かまとからなり、前記内かまの前記
    剣先の回転軌跡の近傍には、縫い針が挿通される針落ち
    穴と、前記内かまの回転を止めるかま止め部材を係合可
    能な係合凹所とが備えられた全回転かまと、 この全回転かまとの協働により縫目を形成し被縫製物を
    模様縫する縫い針と、この縫い針を上下に駆動するモー
    タと、 前記被縫製物を所定の方向に送る送り装置と、 が備えられた模様縫ミシンにおいて、 前記全回転かまには、 前記針落ち穴を形成する周縁のうち、前記針落ち穴に挿
    通された前記縫い針に対して前記剣先側に位置する周縁
    とは反対側の周縁に設けられ、前記縫い針が剣先から逃
    げる方向に屈曲することを防止するために、前記縫い針
    の先端部と接触して前記縫い針を剣先側に案内するため
    の案内部が備えられていることを特徴とする模様縫ミシ
    ン。
  2. 【請求項2】 前記案内部は、 前記反対側の周縁の上部から、前記挿通された縫い針の
    先端部に向けて下り勾配となった傾斜面であることを特
    徴とする請求項1に記載の模様縫ミシン。
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JPH0910461A JPH0910461A (ja) 1997-01-14
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