JP2971122B2 - 希ガスの精製方法 - Google Patents

希ガスの精製方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、希ガスの精製方法に関し、さらに詳細には
ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノンな
どの零族元素、すなわち、希ガス中の不純物を、ゲッタ
ー金属を用いて効率よく除去し、精製するための希ガス
の精製方法に関する。
希ガス類は、その化学的性質が似通っているため、い
ずれの希ガスもゲッターを用いて精製することが常法と
なっている。
希ガス中でヘリウムやアルゴンは近年目覚しく発展し
つつある半導体製造工業で盛んに用いられており、その
純度向上への要求は益々強くなっている。また、ネオ
ン、クリプトン、キセノンは特殊なランプなどを製造す
るために不可欠のガスであり、これらのガスは特に高価
なこともあって、一度使用したガスを循環して使うこと
が多い。この場合には循環ガス中の不純物を除去して高
純度に精製することも必要である。
このため、希ガス中に、ppmオーダーで存在する窒
素、炭化水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素、水素お
よび水蒸気などをppbオーダーまで除去して高純度に精
製することが望まれている。
[従来の技術] 希ガス中ではアルゴンの使用量が圧倒的に多いため、
従来技術では一般的にアルゴンの精製方法を中心に検討
されている。そしてこれらのの結果は、そのまま他の希
ガスの精製にも応用しうることはよく知られている。
ゲッターとしては、バリウムなどを用いる蒸発型とチ
タン系およびジルコニウム系などの非蒸発型があるが、
希ガスの精製には非蒸発型ゲッターが多く用いられてい
る。
従来、非蒸発型のゲッターを用いる精製方法としてチ
タンおよびチタン系合金を使用し、窒素、炭化水素、一
酸化炭素、二酸化炭素、酸素、水素、水蒸気などを除去
する方法が用いられてきたが、ゲッター剤の温度を1000
℃程度の高温として接触させる必要があったため、精製
筒などに使用できる材質は、耐熱性の問題から実質的に
石英に限定され、加圧下で使用する場合には破損の虞れ
があるなど安全上の必要があった。
そのため、チタンおよびチタン系合金をゲッター剤と
して使用した精製装置は減少し、代わって低温化を目的
として、ジルコニウム、ジルコニウム系合金をゲッター
剤に使用した精製装置の開発が試みられてきた。これら
のゲッターを用いることにより、精製装置の操作温度を
400〜800℃に低温化することができ、精製装置にステン
レス鋼などの使用が可能となるため、加圧下においても
安全性に対する心配が解消された。
〔発明が解決しようとする課題〕
このようなゲッター剤としては、例えば特開昭62−30
08号公報によるZr−V−Fe三元合金を用いた精製装置な
どが知られており、精製温度が低温化できる。
しかしながら、このゲッターは不純物の除去能力が比
較的小さく、特に窒素、炭化水素の除去能力が小さいた
め、装置が大きくなり、広い設置空間を要するばかりで
なく、装置の製作コストが高くなるなどの欠点があっ
た。
また、特開平2−118045号公報ではZr−Al−V三元合
金ゲッターが、また、英国特許1370208号ではZr−Ti−N
i三元合金の使用が示されている。
しかしながら、これはいずれも水素除去能力は大きい
ものの窒素除去能力が比較的小さいという欠点があっ
た。
さらに、Zr−Fe合金については、米国特許第4,306,88
73号に窒素中の水素を200〜250℃の低温で除去しうるゲ
ッターとして記載されており、水素の除去能力は大きい
が、窒素の除去能力は極めて小さいとされている。
このように、いずれの種類のゲッター剤にも充分に除
去し得ない特定の不純物があるため、単独のゲッターで
全ての不純成分を効率良く除去することは困難であっ
た。
〔課題を解決するための手段、作用] 本発明者らはこれら従来技術の欠点を解決し希ガス中
の窒素、炭化水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素、水
素、水蒸気などを10ppb以下、さらには1ppb以下まで除
去できるとともに、長時間連続に精製でき、かつ、小型
で安全性の高い精製方法を得るべく鋭意研究を重ねた結
果、鉄5〜40重量%、残部ジルコニウムからなる合金ゲ
ッターを特定の温度範囲で使用することにより、希ガス
中の酸素、炭化水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水素、
水蒸気は勿論、従来除去が困難とされていた窒素に対し
ても優れた活性を示すことを見い出し本発明を完成し
た。
すなわち本発明は、希ガスを鉄5〜40重量%、残部ジ
ルコニウムからなる合金ゲッターと600℃〜800℃で接触
させて、該希ガス中に不純物として含有される窒素、炭
化水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素、水素、水蒸気
を除去することを特徴とする希ガスの精製方法である。
本発明はヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、
キセノンなどの希ガスの高純度精製に適用される。
ゲッター剤は鉄およびジルコニウムからなる合金であ
り、その組成は鉄が5〜40重量%、好ましくは15〜30重
量%、残部ジルコニウムからなる合金である。鉄が5重
量%よりも少ないか、または、40重量%よりも多くなる
と不純物の除去能力は全体的に低下する。
本発明においてゲッター剤の希ガスとの接触温度範囲
は600〜800℃、好ましくは650〜750℃とされる。温度が
600℃よりも低くなると、不純物の除去能力、特に、炭
化水素および窒素の除去能力が低下する。また、温度が
800℃よりも高くなると水素の除去が困難となる他、精
製筒にステンレス鋼が使用できなくなるため、安全性が
低下する。
合金を得るための鉄としては、例えば市販の還元鉄な
ど、また、ジルコニウムとしては、市販のジルコニウム
スポンジなどが好適である。
これらの金属は所定の混合比率に混合された後、電子
ビーム溶解、アルゴンアーク溶解、または、真空あるい
は不活性ガス雰囲気での高周波加熱溶解および抵抗加熱
溶解などにより合金化することができる。ここで得られ
た合金はボールミル、ジョークラッシャー、ロールミル
などの機械的粉砕により6〜20メッシュ程度に粉砕して
用いるか、あるいは100メッシュ程度の微細粉とした後
にペレット状に成形して用いることができる。
このようにして得られたゲッター剤は精製筒に充填さ
れ、600〜800℃、好ましくは650〜750℃に加熱した状態
で使用され、精製筒内を流れる希ガス中の不純物を反応
によって捕捉、除去することにより希ガスを長期間連続
的に高純度に精製することができる。
また、希ガスの精製に先立ってゲッター剤をあらかじ
め真空中、または希ガス中において、例えば700〜900℃
程度で10〜200分間活性化処理を施すことが好ましい。
次に本発明を図面により例示して、具体的に説明す
る。
第1図は本発明の希ガスの精製装置のフローシートで
ある。
第1図において、ガスの入口1および出口2を有し、
内部にゲッター剤3が充填され、かつ、加熱用ヒーター
4が配設された精製筒5の入口1には原料希ガス供給管
6が接続され、出口2には冷却管7が接続されている。
また、冷却管7の下流には精製ガス抜出し管8が接続さ
れている。
希ガスの精製に際しては、加熱用ヒーター4で精製筒
5を所定の温度に加熱した状態で、原料希ガスが供給管
6から入口1を経て精製筒5内に供給される。精製筒5
に入った希ガスはゲッター剤3と接触することにより、
不純物はゲッター剤3と反応して除去される。不純物が
除去されたガスは、出口2を経て冷却管7に入り、ここ
で所定の温度にまで冷却されたのち精製ガスの抜き出し
管8を経由して使用に供される。
本発明において、ある種の不純物が、市販の一般的な
希ガスに含有されている量よりも多いような場合には、
精製筒出口ガスをさらに当該不純物の除去に適したゲッ
ター剤と接触させることなどによって、不純物を除去す
ることもできる。例えば不純物として水素の含有量が大
きいような場合には、精製筒の下流側にスポンジチタン
またはスポンジジルコニウムなどを充填するか、あるい
は、これらを充填した水素除去筒を接続することによっ
て精製筒で除去し切れなかった水素を完全に除去するこ
とが可能である。
[発明の効果] 本発明はゲッター剤として、鉄−ジルコニウムからな
る二元合金を、特定の温度範囲で希ガスと接触させるも
のであり、これによって希ガス中に不純物として含有さ
れる炭化水素、一酸化炭素、二酸化炭素、酸素、水素、
水蒸気のみならず、従来、除去が困難とされていた窒素
も効率良く除去されるので、これらの各不純物をいずれ
も10ppb以下、さらには1ppb以下まで効率除去し、高純
度の精製希ガスを得ることができる。
このため精製装置の構造も簡単で、小型化でき、安価
に製作できるとともに、半導体製造工場のクリーンルー
ム内など費用負担の大きな場所への設置も容易となっ
た。
また、低温化によりステンレス製など金属性の精製筒
が使用できるため、加圧状態下における安全性に対する
課題も同時に解決された。
[実施例] 実施例1 市販の、ジルコニウムスポンジと還元鉄を用い、ジル
コニウム75重量%、鉄25重量%となるように混合したの
ち電子ビーム溶解を2回繰り返し、重量約500gの合金を
得た。この合金をアルゴンガス雰囲気としたボールミル
を用いて粉砕し、14〜20メッシュの物を振るい分けて試
験用のゲッター剤とした。
第1図で示したと同様の構成の精製装置で、精製筒と
して外径17.3mm、内径14mmのステンレス管にゲッター剤
を600mm充填した後、あらかじめアルゴン気流中720℃で
3時間の活性化処理を行った。
次に、精製筒を720℃に温度調節しながら、、マスフ
ローコントローラーを用いて各不純物濃度が、窒素5pp
m、メタン1ppm、一酸化炭素1ppm、二酸化炭素1ppm、酸
素1ppm、水素1ppm、水蒸気5ppmとなるよう不純物を添加
したアルゴンガスを流速0.89Nl/min、圧力4kgf/cm2で供
給して連続的に精製を行った。ガス中の各不純物は、FI
Dガスクロマトグラフによりメタン、一酸化炭素および
二酸化炭素を、TCDガスクロマトグラフにより水素およ
び窒素を、またハーシェppb酸素分析計により酸素を、
さらにパナメトリック露点計により水蒸気を、それぞれ
分析した。精製開始時から精製装置の出口ガスを連続的
に分析し、各不純物の破過時間を調べた。結果を第1表
に示す。
比較例 精製筒の温度を、400℃に調節した他は、実施例と同
様にして希ガスの精製をおこない、各不純物の破過時間
を調べた。この結果を第1表に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は希ガスの精製装置のフローシートである。 図面の各番号は以下の通りである。 1……入口、2……出口、3……ゲッター剤 4……加熱用ヒーター、5……精製筒 6……原料希ガス供給管、7……冷却管 8……精製ガス抜出し管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C01B 23/00 C01B 23/00 M C22C 16/00 C22C 16/00 (56)参考文献 特開 昭55−154546(JP,A) 特開 平2−116607(JP,A) 特開 平2−293310(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C01B 23/00 C22C 16/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】希ガスを鉄5〜40重量%、残部ジルコニウ
    ムからなる合金ゲッターと600℃〜800℃で接触させて、
    該希ガス中に不純物として含有される窒素、炭化水素、
    一酸化炭素、二酸化炭素、酸素、水素、水蒸気を除去す
    ることを特徴とする希ガスの精製方法。
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