JP2970900B2 - 伸縮棒状体 - Google Patents

伸縮棒状体

Info

Publication number
JP2970900B2
JP2970900B2 JP15461497A JP15461497A JP2970900B2 JP 2970900 B2 JP2970900 B2 JP 2970900B2 JP 15461497 A JP15461497 A JP 15461497A JP 15461497 A JP15461497 A JP 15461497A JP 2970900 B2 JP2970900 B2 JP 2970900B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock plate
rod
shaped body
annular groove
diameter portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15461497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10325698A (ja
Inventor
英明 入澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANRYOKU KOGYO KK
Original Assignee
SANRYOKU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANRYOKU KOGYO KK filed Critical SANRYOKU KOGYO KK
Priority to JP15461497A priority Critical patent/JP2970900B2/ja
Publication of JPH10325698A publication Critical patent/JPH10325698A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2970900B2 publication Critical patent/JP2970900B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F41WEAPONS
    • F41BWEAPONS FOR PROJECTING MISSILES WITHOUT USE OF EXPLOSIVE OR COMBUSTIBLE PROPELLANT CHARGE; WEAPONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F41B15/00Weapons not otherwise provided for, e.g. nunchakus, throwing knives
    • F41B15/02Batons; Truncheons; Sticks; Shillelaghs
    • F41B15/022Batons; Truncheons; Sticks; Shillelaghs of telescopic type
    • F41B15/027Batons; Truncheons; Sticks; Shillelaghs of telescopic type the telescoping sections being locked by an additional mechanical locking element

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、使用時には相応
の長さに伸長させることができ、軸方向の押圧力に対し
ても短縮することがなく、一方保管や携帯時にはきわめ
て簡単な操作で短縮できる伸縮棒状体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラの三脚や警棒等のような伸
縮自在な棒状体は、使用時には所定の長さに伸長させ、
保管や携帯時には最小の長さに短縮させることができ
る。これらは、中空の外筒に中筒を挿入し、外筒に設け
た切欠または中溝に中筒の突起を嵌合させてロックし、
短縮するときは中筒を強い力で押し込むか、中筒に設け
た突起を指で押し込んで嵌合状態を解除して中筒を挿入
する。これらの伸縮棒状体の代表例として伸縮自在な警
棒がある。
【0003】例えば、特開平6−337198号公報に
記載されている伸縮棒は、伸縮自在に相互に嵌め合わせ
た伸縮棒であり、基端近傍に開口部を形成した内筒と、
前記内筒の基端内部に回転可能に設けられ、前記開口部
に操作部が臨むロック片と、前記操作部が前記開口部か
ら突出する方向に前記ロック片を付勢する片持ち状態の
バネと、前記開口部から突出した前記操作部の基端側端
面に対向して、外筒の先端側端面に設けられたストップ
カラーと、前記内筒の内部に設けられ、前記ロック片の
先端部が描く軌道に対応した端面形状を持つ案内部と、
前記ロック片の回転中心に形成された孔部にクリアラン
スをもって刺し通されたピンを備え、前記開口部から突
出した状態で前記開口部の縁部と前記操作部の先端側と
の間に隙間を形成したことを特徴とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の伸縮棒にあ
っては、使用時の衝撃が直接ピンに加えられないから、
ロック片の耐久性に優れているものの次のような問題が
ある。伸長した使用状態から短縮するときは、内筒を軸
方向へ押圧したままではロック片を押し込めないから、
内筒に形成した開口部から突出したロック片の操作部を
指で内方に押し込み、その後軸方向へ挿入しなければな
らない。従って、ロック片の押し込みと軸方向への押圧
との力の加減が必要であり、操作が面倒である。また、
部品点数が多いから、組み立てに手間がかかりコストア
ップになる。また、各筒体にはロック片が突出する開口
部が形成されるから、それだけ各筒体自体の強度を低下
させるおそれがある。また、伸長させる際に振り出すと
軸方向への強い衝撃力が加えられるから、ロック片が開
口部縁部に衝突し開口部を破損するおそれがある。さら
に、ロック片を係止させるために外筒端部は薄肉にでき
ないから各筒の連結部は段状となり外観上もスマートさ
に欠ける。
【0005】
【発明の目的】この発明は、かかる現況に鑑みてなされ
たもので、ロック片はバネによる上下運動によって筒体
の内面に面接触により係止させ、二重ロック片により伸
長状態を確実に維持するようにするとともに、操作の容
易性と耐久性に優れた伸縮棒状体を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために次のような構成とした。即ち、この発明の
請求項1に係る伸縮棒状体は、第1棒状体と前記第1棒
状体を収納する第2棒状体とを有し、第1棒状体の端部
を大径部とし、前記大径部の周面に軸方向及び円周方向
においてずらして形成した2つのガイド穴に第1ロック
板と第2ロック板とをそれぞれ出没自在に装着し、第2
棒状体の端部近傍の内周面には前記大径部を係止する段
部と、前記第1ロック板と第2ロック板の先端部を嵌合
する環状溝を設けるとともに、前記環状溝の第1ロック
板が当接する位置に前記環状溝の深さと同じ高さの突起
を設けてなり、第1ロック板の先端面を前記突起に当接
して押し下げることにより環状溝との嵌合状態を解除し
て第1ロック板を第2棒状体内に押し込み、続いて第2
ロック板の先端面を前記突起に当接させて環状溝との嵌
合状態を解除して第2棒状体内に押し込むことにより、
第1棒状体を第2棒状体に収納可能としたことを特徴と
する。また、請求項2に係る伸縮棒状体は、前記第2棒
状体の段部に樹脂リングを装着し、前記樹脂リングに第
1棒状体の大径部を係止させ、前記環状溝内の突起を半
球状突起としたことを特徴とする。
【0007】また、請求項3に係る伸縮棒状体は、第1
棒状体と第2棒状体と第3棒状体とからなり、前記第1
棒状体の大径部の端面にガイドピンを軸方向に突設し、
第2棒状体の環状溝を設けた側とは反対側の端部を大径
部とするとともに、前記大径部にガイド部材を連結し、
前記ガイド部材には軸方向に直交して形成したガイド穴
に第3ロック板を出没自在に装着するとともに、端面に
開口し前記ガイド穴を貫通するピン穴を設け、前記第3
ロック板には前記ガイドピンが挿入可能な透孔を穿設
し、さらに前記第2棒状体を収納可能な第3棒状体の内
周面の先端側に第2棒状体の大径部を係止する段部を設
けるとともに、前記第3ロック板の先端部を嵌合する環
状溝を設け、前記ガイドピンが後退してピン穴を通って
ロック板の透孔に挿入することによって第3ロック板を
押し下げて第3ロック板の環状溝との嵌合状態を解除し
て、第2棒状体を第3棒状体に収納可能としたことを特
徴とする。また、請求項4に係る伸縮棒状体は、前記ガ
イド部材の外周面に突起を設け、前記突起を第3棒状体
の内面軸方向に設けたガイド溝に嵌合させてなることを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、この発明を図示する実施
形態について詳細に説明する。図示する実施形態はこの
発明の伸縮棒状体を警官やガードマン等が護身用、制圧
用として用いる三段式伸縮警棒に実施した場合である。
図1は、伸縮可能な警棒10の基本構成を示し、第3棒
状体である元筒11には第2棒状体である中筒13、第
1棒状体である先端筒15が摺動自在に相互に嵌め合わ
せてなる。元筒11に取り付けた鍔17より先端部が護
身部19となり、鍔17より後端部をグリップ部20と
なる。先端筒15にはトップボール21が装着され、鍔
17には携帯用バンド23が取り付けられている。前記
中筒13と先端筒15との間に第1ロック機構25、中
筒13と元筒11との間に第2ロック機構27が設けら
れている。
【0009】次いで、図2以下に基づいて第1ロック機
構25と第2ロック機構27について説明する。まず、
第1ロック機構25について説明すると、先端筒15の
後端部(中筒13側)を段部によって大径部15aとな
し、端面にガイドピン31を軸芯方向に固着し、周面に
は第1ロック板33、第2ロック板35及びガタ止め材
37が配設されている。前記ガイドピン31は先端部は
やや尖った状態に形成されており、後述するように第2
ロック機構のロック板の透孔に挿入してロック状態を解
除するように機能する。前記第1ロック板33と第2ロ
ック板35は、軸方向及び周方向において重ならないよ
うにずらして配設されており、周方向においては略90
度の角度でずれている。両者は、方向が異なる以外は同
一構成であるから、第1ロック板33の作用について説
明し第2ロック板35の作用については同一符号を付し
てその説明は省略する。
【0010】図4に示すように、第1ロック板33は先
端面が周方向に湾曲しているが、全体が一方に傾斜した
状態に形成されており、コイルバネ39とともに大径部
15aに形成したガイド穴40に装着されている。前記
ガイド穴40は、コイルバネ39を挿入するバネ用穴4
0aと第1ロック板33を挿入するロック板用穴40b
とからなる。そして、バネ用穴40aにコイルバネ39
を装着し、次いでロック板用穴40bに第1ロック板3
3を装着することにより、コイルバネ39によって付勢
された第1ロック板33の先端部が大径部15aの周面
から突出するように構成されている。前記構成の第1ロ
ック板33と第2ロック板35によって二重のロック機
構を構成している。
【0011】また、前記大径部15aの外周面にはガタ
止め材37が装着されている。前記ガタ止め材37は板
バネ37aとテフロン等の樹脂板37bからなり、板バ
ネ37aを内側にして大径部15aの端部周面に形成し
た環状溝41内に巻回することによって装着されてい
る。従って、樹脂板37bは板バネ37aの反発力によ
って外方に付勢され、中筒13の内周面に圧接して摺動
し先端筒15と中筒13の間のガタつきを防止してい
る。尚、前記ガイドピン31は実施形態のように固着す
ることなく、先端筒15と一体に形成したものであって
もよい。
【0012】次に、前記中筒13の構成について説明す
る。中筒13の内径は先端筒15の大径部15a外径と
ほぼ同一であって、先端部の内径は環状溝43を介して
先端筒15の外径とほぼ同一になるように縮径されて段
部44が形成されている。前記環状溝43から先端部の
外周面は先細のテーパー面45とされている。前記環状
溝43にはテフロン等の樹脂リング46が装着されてい
る。前記樹脂リング46の内径は先端筒15の外径とほ
ぼ同じであり、大径部15aを係止するように形成され
ている。前記樹脂リング46は、振り出しによって伸長
させるときの中筒13と先端筒15との衝撃を吸収し、
衝撃音の発生を防止するとともに、両者の衝撃による磨
耗を防ぐ。さらに、中筒13の内周面には前記第1ロッ
ク機構25を構成する第1ロック板33と第2ロック板
35が嵌合する環状溝47が形成されている。
【0013】前記環状溝47は前記第1ロック板33と
第2ロック板35を並列した状態で嵌合可能な幅寸法に
形成され、第1ロック板33の先端面が当接する位置に
半球状突起49が突設されている。前記半球状突起49
は、外周面を軸芯方向に陥没させることによって形成さ
れており、突出高さは中筒13の内周面とほぼ同一面と
されている。第1ロック板33の先端面が前記半球状突
起49に当接すると、第1ロック板33を軸芯方向に押
し下げ、先端筒15を第1ロック板33の幅だけ中筒1
3に押し込むことができる。
【0014】尚、前記半球状突起49は、第1ロック板
33、第2ロック板35の先端面を軸芯方向に押し下げ
て中筒13の内周面と同一面とし、先端筒15を軸方向
へ摺動可能とするものであればよい。従って、例えば、
前記半球状突起の位置に透孔を穿設し、前記透孔に球状
体を埋設しその一部を前記環状溝47内に突出させるこ
とによって突起を形成してもよい。また、前記突起は、
単に円環状溝の一部を塞いだ突起であってもよく、また
中筒13の外面から装着したボルトであってもよい。ま
た、前記ガタ止め材37は適宜省略することは可能であ
る。
【0015】上記構成において、第1ロック板33及び
第2ロック板35がコイルバネ39の付勢力によって環
状溝47に嵌合しているときは、先端方向へは大径部1
5aが樹脂リング46に係止され、一方、第1ロック板
33が環状溝47の側面に係止することによってロック
状態が維持され、先端筒15の中筒13への押し込みが
防止される。次に、先端筒15を回転させて第1ロック
板33の先端面を半球状突起49に当接させると、第1
ロック板33の先端面は一方側に傾斜した状態で湾曲し
ているから、低い方から当接させることによって徐々に
押し下げられ最も高い位置に達したときに環状溝47と
の 嵌合状態が解除される。環状溝47との嵌合状態が
解除された位置で先端筒15を押し込むと、第1ロック
板33は中筒13の内周面を摺動しながら第2ロック板
35が環状溝47に係止するまで押し込まれる。
【0016】第1ロック板33が押し込まれると、環状
溝47内に嵌合している次の第2ロック板35の側面が
環状溝47の側面に係止してロックすることになる。そ
こで、さらに先端筒15を回転させて第2ロック板35
の先端面を半球状突起49に当接させて押し下げ、環状
溝47との嵌合状態を解除する。環状溝47との嵌合状
態を解除して先端筒15を押し込むと、第2ロック板3
5は中筒13の内周面を摺動しながら押し込まれる。上
記説明から明らかなように、この発明では、第1ロック
機構は、第1ロック板33と第2ロック板35の位置を
ずらして配することによって二重ロック機構となってい
る。従って、第1ロック板33のロック状態が何らかの
理由によって解除されても第2ロック板35によりロッ
クされているから、携帯者の意志で第2ロック板35に
よるロック状態を解除しない限り先端筒15を中筒13
内に押し込むことはできない。
【0017】次に、中筒13と元筒11との間の第2ロ
ック機構27を図2、図7及び図8に基づいて説明す
る。中筒13の後端部(元筒11側)を段部によって大
径部13aとなし、前記大径部13aには第3ロック板
50を装着したガイド部材51が、先端部に形成したネ
ジ部53を大径部13aに螺合することによって固着し
てなる。前記ガイド部材51は、前記大径部13aの外
径と同じ大きさに形成されている。前記第3ロック板5
0は、先端面が元筒11の内径とほぼ同一径に湾曲して
形成されており、コイルバネ55とともにガイド部材5
1に形成したガイド穴57に装着されている。前記ガイ
ド穴57は、コイルバネ55を挿入するバネ用穴57a
と第3ロック板50を挿入するロック板用穴57bとか
らなり、軸芯方向に対して直交するように形成してな
る。そして、コイルバネ55によって付勢された第3ロ
ック板50の先端部がガイド部材51の周面から突出す
るように構成されている。
【0018】前記第3ロック板50には前記ガイドピン
31が挿入可能な透孔59が穿設されており、ガイド部
材51にはネジ部53の端面に開口しガイド穴57を貫
通するピン穴60が設けられている。前記透孔59は、
第3ロック板50の先端部がコイルバネ55によって後
述する元筒の環状溝に嵌合するように付勢されていると
きは溝の深さ分だけ軸芯からずれているが、ガイドピン
31を透孔59に挿入することによって押し下げられて
第3ロック板50の先端面と元筒11の内周面とが同一
面になったときはピン穴60と一致するように構成され
ている。
【0019】また、ガイド部材51には板バネ61aと
樹脂板61bからなるガタ止め材61が、ガイド部材5
1の外周面に形成した環状溝63内に巻回することによ
って装着されている。樹脂板61bは板バネ61aの反
発力によって外方に付勢され、元筒11の内周面に圧接
して摺動して両者のガタつきを防止する。また、ガイド
部材51の外周面には、中筒13と元筒11との回転を
防止するために元筒11内面の軸方向のガイド溝に嵌合
する突起65が突設されている。さらに、前記ガイド部
材51の後端面には鉄片67が埋設されている。
【0020】前記元筒11の内径は前記大径部13a及
びガイド部材51の外径とほぼ同一であって、先端部は
中筒13の外径とほぼ同一になるように縮径されてお
り、大径部13aを係止する段部69が形成されてい
る。前記段部69から先端部の外周面は先細のテーパー
面70とされている。さらに、前記段部69よりも中央
部寄りには前記第3ロック板50が嵌合する環状溝71
が形成されている。また、元筒11の内周面には軸方向
に上記ガイド部材51に突設した突起65を嵌合するガ
イド溝73が設けられており、後端部には永久磁石75
を取り付けたキャップ77が螺合されている。
【0021】上記構成の第2ロック機構では、第3ロッ
ク板50がコイルバネ55の付勢力によって環状溝71
に嵌合しているときは、先端方向へは大径部13aが段
部69に係止されているとともに、ロック状態が維持さ
れ中筒13の元筒11への押し込みが防止される。一
方、ガイドピン31が後退してピン穴60に挿入され、
さらに先端部が透孔59に挿入されると、第3ロック板
50はガイドピン31によって押し下げられ、ガイドピ
ン31がピン穴60の後端部60aに達したときに第3
ロック板50の先端面は元筒11の内周面と同一面とな
る。このとき、第3ロック板50と環状溝71との嵌合
状態が解除されるから、先端筒15とともに中筒13を
押し込むと、第3ロック板50は元筒11の内周面を摺
動しながら挿入される。中筒13が完全に元筒3に押し
込まれて収納されると、鉄片67が永久磁石75に吸着
されて中筒13と元筒11とは縮小状態を維持される。
【0022】尚、上記構成とは反対に、鉄片67をキャ
ップ側に取り付けガイド部材51側に永久磁石を埋設し
てもよい。同様の手段は中筒13と先端筒15との間に
も応用することは可能である。また、前記鉄片と永久磁
石による固定手段に代えて、ガイド部材51側に穴を設
けキャップ側に前記穴に挿入可能な蝶バネを取り付ける
など他の公知の固定手段に変更することは可能である。
【0023】上記構成の伸縮警棒10は図1及び図2に
示した伸長状態で使用される。緊急を要するときは、縮
小状態から強く振ると遠心力によって永久磁石75によ
る拘束状態及び第1ロック板33、第2ロック板35、
第3ロック板50による拘束が解除され、一振りによっ
て伸長状態とすることができる。伸長状態になると、第
1ロック板33及び第2ロック板35の先端部が環状溝
47に嵌合し、同時に第3ロック板50の先端部が環状
溝71に嵌合してロックされる。この発明ではロック板
は環状溝内において面接触によって係止されているか
ら、軸方向への強い押圧力に対しても十分な強度を維持
することができる。また、振り出しの際には、前記ロッ
ク板の環状溝への嵌合とともに、先端筒15の大径部1
5aが樹脂リング46に係止され、中筒13の大径部1
3aが元筒11の段部69に係止されるから、各筒体が
外れて飛び出すことはない。
【0024】次に、伸長状態から縮小するには、先端筒
15を中筒13に対して一方向に回転させるとともに、
わずかに軸方向に押圧しながら第1ロック板33を半球
状突起49に当接させると、第1ロック板33は押し下
げられて環状溝47との嵌合状態が解除されるからその
まま先端筒15を中筒13に第2ロック板35が環状溝
47に係止するまで押し込む。さらに、先端筒15をわ
ずかに軸方向に押圧しながら回転させて第2ロック板3
5を半球状突起49に当接させると、第2ロック板35
は押し下げられて環状溝47との嵌合状態が解除される
からそのまま先端筒15を中筒13に押し込めばよい。
先端筒15を回転させても中筒13は突起65がガイド
溝73に嵌合しているから、円周方向の回転は防止され
る。
【0025】次いで、先端筒15を中筒13に押し込み
そのまま中筒13を元筒11に押し込むと、先端筒15
の後端部に設けたガイドピン31がガイド部材51のピ
ン穴60に挿入され、第3ロック板50の透孔59に挿
入して第3ロック板50をコイルバネ55に抗して押し
下げ、ガイドピン31の先端部がピン穴60の後端部6
0aに達したときにロック板の先端面は元筒11の内周
面と同一面となり、環状溝71との嵌合状態は解除され
ので、中筒13を元筒11内に摺動させて収納すること
ができる。
【0026】縮小状態においては、先端筒15の第1ロ
ック板33及び第2ロック板35はコイルバネ39によ
って中筒13の内周面を押圧し、中筒13の第3ロック
板50はコイルバネ55によって元筒11の内周面を押
圧しているとともに、鉄片67と永久磁石75による固
定手段によって縮小状態が維持されている。
【0027】尚、先端筒15の大径部15aは、ガイド
部材51と同様に別途成形したガイド部材により形成し
てもよく、また、中筒13の段部44と先端筒15の係
止、及び元筒11の段部69と中筒13との係止は、大
径部ではなくガイド部材を前記段部に係止させる構成と
してもよい。また、この発明を警棒に実施した場合につ
いて説明したが、その応用範囲は警棒に限定されるもの
ではない。例えば、伸縮自在な杖やカメラの三脚、折り
畳み式の洋傘の杖等に応用することが可能である。ま
た、第2ロック機構におけるガイド部材にガイドピンを
設けることにより3段以上の伸縮棒とすることができ
る。その他用途に合わせて適宜変更することが可能であ
る。
【0028】
【発明の効果】この発明に係る伸縮棒状体は、周面に出
没自在に付勢してなるロック板を、収納する棒状体の内
面に設けた環状溝に嵌合させることによってロック状態
とし伸長状態を維持するようにするとともに、棒状体を
回転させるだけで前記ロック板と環状溝との嵌合状態を
解除し収納する棒状体に押し込み可能としたから、操作
が簡単であり、軸方向への押圧力に対しても充分な係止
力を有する。また、第1ロック機構においては、前記ロ
ック板は2つを組み合わせてなる二重ロック機構とした
から、万が一1つの第1ロック板が環状溝との嵌合状態
を解除された場合でも、もう一つの第2ロック板が環状
溝との嵌合状態を維持しているので確実にロック状態を
維持することができる。また、ロック板により広い面積
で係止されるから耐久性に優れている。また、ワンタッ
チで棒状体を伸長しかつ縮小することができるから、保
管や携帯に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の警棒を伸長した状態の外
観図である。
【図2】伸長状態にある警棒の一部を省略した断面図で
ある。
【図3】縮小状態にある警棒の断面図である。
【図4】第1ロック機構を示す説明用分解斜視図であ
る。
【図5】第1ロック機構におけるロック状態の解除を示
す説明用断面図である。
【図6】同じくロック状態の解除を示す説明用要部断面
図である。
【図7】第2ロック機構を示す説明用分解斜視図であ
る。
【図8】同じく第2ロック機構におけるロック状態の解
除を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
10 警棒 11 元筒 13 中筒 13a 大径部 15 先端筒 17 鍔 19 護身部 20 グリップ部 21 トップボール 23 携帯用バンド 25 第1ロック機構 27 第2ロック機構 30 大径部 31 ガイドピン 33 第1ロック板 35 第2ロック板 37 ガタ止め材 37a 板バネ 37b 樹脂板 39 コイルバネ 40 ガイド穴 40a バネ用穴 40b ロック板用穴 41 環状溝 43 環状溝 44 段部 45 テーパー面 46 樹脂リング 47 環状溝 49 半球状突起 50 第3ロック板 51 ガイド部材 53 ネジ部 55 コイルバネ 57 ガイド穴 57a バネ用穴 57b ロック板用穴阿 59 透孔 60 ピン穴 61 ガタ止め材 61a 板バネ 61b 樹脂板 63 環状溝 65 突起 67 鉄片 69 段部 70 テーパー面 71 環状溝 73 ガイド溝 75 永久磁石 77 キャップ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1棒状体と前記第1棒状体を収納する
    第2棒状体とを有し、第1棒状体の端部を大径部とし、
    前記大径部の周面に軸方向及び円周方向においてずらし
    て形成した2つのガイド穴に第1ロック板と第2ロック
    板とをそれぞれ出没自在に装着し、第2棒状体の端部近
    傍の内周面には前記大径部を係止する段部と、前記第1
    ロック板と第2ロック板の先端部を嵌合する環状溝を設
    けるとともに、前記環状溝の第1ロック板が当接する位
    置に前記環状溝の深さと同じ高さの突起を設けてなり、
    第1ロック板の先端面を前記突起に当接して押し下げる
    ことにより環状溝との嵌合状態を解除して第1ロック板
    を第2棒状体内に押し込み、続いて第2ロック板の先端
    面を前記突起に当接させて環状溝との嵌合状態を解除し
    て第2棒状体内に押し込むことにより、第1棒状体を第
    2棒状体に収納可能としたことを特徴とする伸縮棒状
    体。
  2. 【請求項2】 前記第2棒状体の段部に樹脂リングを装
    着し、前記樹脂リングに第1棒状体の大径部を係止さ
    せ、前記環状溝内の突起を半球状突起としたことを特徴
    とする請求項1記載の伸縮棒状体。
  3. 【請求項3】 第1棒状体と第2棒状体と第3棒状体と
    からなり、前記第1棒状体の大径部の端面にガイドピン
    を軸方向に突設し、第2棒状体の環状溝を設けた側とは
    反対側の端部を大径部とするとともに、前記大径部にガ
    イド部材を連結し、前記ガイド部材には軸方向に直交し
    て形成したガイド穴に第3ロック板を出没自在に装着す
    るとともに、端面に開口し前記ガイド穴を貫通するピン
    穴を設け、前記第3ロック板には前記ガイドピンが挿入
    可能な透孔を穿設し、さらに前記第2棒状体を収納可能
    な第3棒状体の内周面の先端側に第2棒状体の大径部を
    係止する段部を設けるとともに、前記第3ロック板の先
    端部を嵌合する環状溝を設け、前記ガイドピンが後退し
    てピン穴を通ってロック板の透孔に挿入することによっ
    て第3ロック板を押し下げて第3ロック板の環状溝との
    嵌合状態を解除して、第2棒状体を第3棒状体に収納可
    能としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の伸縮棒状体。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材の外周面に突起を設け、
    前記突起を第3棒状体の内面軸方向に設けたガイド溝に
    嵌合させてなることを特徴とする請求項3記載の伸縮棒
    状体。
JP15461497A 1997-05-28 1997-05-28 伸縮棒状体 Expired - Lifetime JP2970900B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15461497A JP2970900B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 伸縮棒状体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15461497A JP2970900B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 伸縮棒状体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10325698A JPH10325698A (ja) 1998-12-08
JP2970900B2 true JP2970900B2 (ja) 1999-11-02

Family

ID=15588044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15461497A Expired - Lifetime JP2970900B2 (ja) 1997-05-28 1997-05-28 伸縮棒状体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2970900B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201510467A (zh) * 2013-09-13 2015-03-16 Kantas Products Co Ltd 能提昇組裝便利性及穩固性之伸縮式警棍
JP6382606B2 (ja) * 2014-07-09 2018-08-29 ノーベル工業株式会社 伸縮棒
CN104964602A (zh) * 2015-06-27 2015-10-07 陈伟强 喷雾电击留影防狼装置
JP2017120166A (ja) * 2015-12-28 2017-07-06 株式会社サンリキ 警棒
CN110307460B (zh) * 2019-07-15 2021-05-07 高创(苏州)电子有限公司 旋转支架和显示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10325698A (ja) 1998-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5417511A (en) Releasable lock for telescoping members
US7302816B1 (en) Combined computer security lock and security cable
JP3686845B2 (ja) 折り畳み型携帯電話機
JP6899015B2 (ja) 自動伸縮杖
US6351976B1 (en) Door lock assembly
US6658111B2 (en) Small-sized opening and closing device
US7073358B1 (en) Self-locking cable lock
JP2009506815A (ja) 注射針のシュラウドアセンブリ
JPH1089340A (ja) 係止ボルトを有するスナップホック
BG64399B1 (bg) Обков за прозорци и/или врати
US4970883A (en) Lock assembly with flexible shackle
JPH10184115A (ja) ハンドル装置
US5440909A (en) Lock and key shell assembly
JP2970900B2 (ja) 伸縮棒状体
JP3087954B2 (ja) 伸縮棒状体
JP2002089542A (ja) 小型ヒンジ装置並びにこの小型ヒンジ装置を用いた携帯用電話機
JP3793968B2 (ja) 筆記具
JP3991421B2 (ja) 押ボタンスイッチ
JP3153731U (ja) 伸縮棒
US20050218665A1 (en) Resilient retaining ring for lock
JP2004524991A (ja) 筆記具
JP2004060697A (ja) 多段階展開ヒンジ装置
JPH1194496A (ja) 耐久性に優れた伸縮棒状体
US20050223763A1 (en) Returning device for lock
JP4469051B2 (ja) 筆記具のキャップ構造

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070827

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term