JP2970756B2 - ふとん篭製擁壁 - Google Patents

ふとん篭製擁壁

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JP2970756B2 JP2660198A JP2660198A JP2970756B2 JP 2970756 B2 JP2970756 B2 JP 2970756B2 JP 2660198 A JP2660198 A JP 2660198A JP 2660198 A JP2660198 A JP 2660198A JP 2970756 B2 JP2970756 B2 JP 2970756B2
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Retaining Walls (AREA)
  • Revetment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のふとん篭を
階段状に段積して構築した擁壁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、山や谷、道路、住宅地、川岸
等における傾斜地の保護や緑化等のために、複数のふと
ん篭を階段状に段積して擁壁を構築する技術は公知であ
る。このような擁壁構築技術の一例が特許第26579
00号公報に開示されている。このものは、図5に示す
ような、底面網21と、前後及び左右の側面網22a及
び22bと、上面の前端部だけに被設される補助蓋23
とからなるふとん篭20を、図6に示すように、上記補
助蓋23の幅分だけ前後に位置をずらして階段状に段積
したもので、上段のふとん篭20と重なる部分の蓋網を
省略することにより、素材の重複による無駄をなくした
ものである。
【0003】ところが、上記従来の擁壁においては、図
6に示すように、構築後しばらくして詰め石等の充填物
24が次第に落ち着いて引き締まったり、移動によって
納まりが良くなったりすると、その部分で充填物24の
表面が沈下することがあり、これが原因で上段のふとん
篭20が傾斜し易いという問題があった。特に、上下の
ふとん篭20,20を前後に少しずつ位置をずらして階
段状に段積した場合には、上段のふとん篭20の先端部
分20aが下段のふとん篭20によって十分に支持され
ないために非常に不安定になり、該先端部分20aが下
段のふとん篭20の内部に落ち込んで前のめり状態に傾
斜し易い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、ふとん篭を階段状に段積して擁壁を構築するに際
し、ふとん篭の傾斜を防止して段積強度を高めることに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によれば、上下に階段状に段積したふとん篭
の内部の、上段のふとん篭の先端部と対応する位置に、
該内部を上段のふとん篭と重なる後室部分と重ならない
前室部分とに区画する手段と、上段のふとん篭の先端部
を支持する手段とを兼ねる支持部材を設け、上記前室部
分に石を充填すると共に後室部分に土砂を充填し、前室
部分の上面又は前室部分の上面と後室部分の上面の一部
とを覆うように上記上面網を取り付けたことを特徴とす
るふとん篭製階段状擁壁が提供される。
【0006】このように各ふとん篭の内部に支持部材を
設け、この支持部材で上段のふとん篭の先端部を支持さ
せることにより、充填物の表面が若干沈下しても該ふと
ん篭の先端部が下段のふとん篭内に落ち込んで傾斜する
ことがなくなる。また、前室部分に石を充填し、後室部
分に土砂を充填することにより、入手が困難で高価な石
を少量だけ使用し、これに安価な土砂を併用して、段積
強度の高い擁壁を低コストで効率良く構築することがで
きる。
【0007】本発明の1つの具体的な構成態様によれ
ば、上記各ふとん篭内に設けられた支持部材の上縁に上
段のふとん篭の先端部下縁が結合されている
【0008】本発明の他の具体的な構成態様によれば、
上記支持部材が多孔状のパネルにより形成されている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明するに、図1は本発明に係るふと
ん篭製擁壁の一実施例を示すもので、この擁壁は、角形
をした複数のふとん篭1を、内部に石礫や土砂等の充填
物2を充填しながら、前後に少しずつ位置をずらした状
態で順次階段状に段積することにより構築されている。
この場合に上記ふとん篭1は、左右方向や必要に応じて
前後方向にも所要数並設され、上下のものを含めて隣接
するもの同士が相互に連結される。また、最下段のふと
ん篭1は、土壌内に一部又は全部を埋設した状態に設置
しても良い。
【0010】上記ふとん篭1は、図2に示すように、矩
形状をした底面網3と、該底面網3の各辺に連結された
前後の側面網4a,4a及び左右の側面網4b,4b
と、上面に取り付けられた上面網5aとで構成されてい
る。これらの各面網は、菱形金網や溶接金網、亀甲金
網、合成樹脂製ネット等の網素材により形成することが
できるが、図示した例では菱形金網が用いられている。
【0011】上記各ふとん篭1の内部には、上段のふと
ん篭1の先端部1aと対応する位置に、該先端部1aを
支持する支持部材6が設けられている。この支持部材6
は、上段のふとん篭1の先端部1aを支持できるもので
あれば、有孔又は無孔のパネル状をしたものや枠状をし
たもの、あるいは柱状をしたものなど、どのような形態
のものでも良いが、図示した例では、図3(A)に詳細
に示すような、菱形金網7の周囲に縁枠8を取付けてな
る多孔状パネルで構成されている。図3(B)は支持部
材6を枠状とした場合の一例を示すもので、これは、矩
形の外枠9の内部に補強線10を対角線状に張設したも
のである。
【0012】そして、上記支持部材6が、ふとん篭1内
に前面の側面網4aと平行に取り付けられることによ
り、該ふとん篭1の内部が、上段のふとん篭1と重なる
位置にある後室部分1cと、重ならない位置にある前室
部分1bとに区画されている。また、この支持部材6の
上縁には、上段のふとん篭1の先端部1aの下縁が結合
されている。
【0013】なお、最上段のふとん篭については、その
上に他のふとん篭が載置されないため、支持部材6を特
に設ける必要はないが、他段のふとん篭と同じ構成にす
るために支持部材6を設けても構わない。
【0014】上記構成を有する擁壁は、各ふとん篭1の
内部に設けた支持部材6によって上段のふとん篭1の先
端部1aが支持されるため、充填物2が落ち着いて引き
締まったり移動によって納まりが良くなったりすること
により、その部分で充填物2の表面が若干沈下しても、
上段のふとん篭1の先端部1aが下段のふとん篭1内に
大きく落ち込んで傾斜することがなく、各ふとん篭1の
段積強度が大きい。
【0015】また、ふとん篭1の内部が上記支持部材6
によって前室部分1bと後室部分1cに区画されている
ため、前室部分1bには石を充填して、後室部分1cに
は土砂を充填するといった具合に、擁壁の用途に応じて
両室1b,1cに異なる充填物を充填することができ
る。このように前室部分に石を充填し、後室部分に土砂
を充填することにより、入手が困難で高価な石を少量だ
け使用し、これに安価な土砂を併用して、擁壁を低コス
トで効率良く構築することができる。
【0016】なお、上記のようにふとん篭1内に土砂の
ような粒径の細かい充填物2を充填する場合には、その
流出を防止するため、支持部材6及びふとん篭1の各面
網の網目を細かくするか、又はこれらの支持部材6及び
各面網に沿って網目の細かいネット状素材を配設するこ
とが望ましい。
【0017】上記実施例では、各ふとん篭1の上面網
aが、上段のふとん篭1と重ならない上面部分即ち前室
部分1bの上面だけを覆うように形成されているが、図
に鎖線で示すように、前室部分1bと後室部分1cの
一部を覆う大きさの上面網5bを使用することもでき
る。
【0018】また、上記実施例のふとん篭1は、前後及
び左右の4枚の側面網4a,4bを備えているが、ふと
ん篭1を前後及び左右に並設する場合にそれらの接合面
で面網が重複するのを防止して素材の節約を図るため、
後面の側面網4aか又は左右何れか一方の側面網4bを
省略しても良く、あるいは、後面の側面網4aと左右何
れか一方の側面網4bの両方を省略することもできる。
【0019】なお、本発明の擁壁は、地形等に応じて異
なる構成を持つ擁壁と組み合わせて設置することができ
る。例えば、基礎部分に“だるま篭”と称される円筒形
のじゃ篭を一段又は複数段設置して壁を形成し、この壁
の上に本発明の擁壁を形成するといった具合である。
【0020】
【発明の効果】このように本発明の擁壁によれば、ふと
ん篭の内部に支持部材を設け、この支持部材で上段のふ
とん篭の先端部を支持させるようにしたので、充填物の
表面が若干沈下しても該ふとん篭の先端部が下段のふと
ん篭内に落ち込んで傾斜することがなく、ふとん篭の段
積強度が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るふとん篭製擁壁の一実施例を示す
断面図である。
【図2】図1の擁壁を構成するふとん篭の他例を示す斜
視図である。
【図3】(A),(B)は支持部材の異なる構成例を示
す正面図である。
【図4】従来の擁壁構築用ふとん篭の斜視図である。
【図5】従来の擁壁の断面図である。
【図6】従来の擁壁の問題点を説明するための断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ふとん篭 1a 先端部 1b 前室部分 1c 後室部分 2 充填物 3 底面網 4a 前後の側面網 4b 左右の側面
5a,5b 上面網 6 支持部材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−247550(JP,A) 特開 昭60−188532(JP,A) 特開 平8−189021(JP,A) 特開 平10−131190(JP,A) 特開 昭60−188531(JP,A) 特開 平8−291513(JP,A) 特開 昭61−137922(JP,A) 特開 平9−285229(JP,A) 実開 平3−13336(JP,U) 特公 平8−1068(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 17/20 103 E02B 3/08 301

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状をした底面網と、前後の側面網のう
    ちの少なくとも前面の側面網と、左右の側面網のうちの
    少なくとも一方と、篭上面を部分的に覆う上面網とから
    なるふとん篭を、内部に充填物を充填した状態で上下に
    階段状に段積することにより構成され、 上記ふとん篭の内部の上段のふとん篭の先端部と対応す
    る位置に、該内部を上段のふとん篭と重なる後室部分と
    重ならない前室部分とに区画する手段と、上段のふとん
    篭の先端部を支持する手段とを兼ねる支持部材が設けら
    、上記前室部分には石が充填され、後室部分には土砂
    が充填され、前室部分の上面に上記上面網が取り付けら
    れている、 ことを特徴とするふとん篭製擁壁。
  2. 【請求項2】矩形状をした底面網と、前後の側面網のう
    ちの少なくとも前面の側面網と、左右の側面網のうちの
    少なくとも一方と、篭上面を部分的に覆う上面網とから
    なるふとん篭を、内部に充填物を充填した状態で上下に
    階段状に段積することにより構成され、 上記ふとん篭の内部の上段のふとん篭の先端部と対応す
    る位置に、該内部を上段のふとん篭と重なる後室部分と
    重ならない前室部分とに区画する手段と、上段のふとん
    篭の先端部を支持する手段とを兼ねる支持部材が設けら
    れ、上記前室部分には石が充填され、後室部分には土砂
    が充填され、前室部分の上面と後室部分の上面の一部と
    を覆うように上記上面網が取り付けられている、 ことを特徴とするふとん篭製擁壁。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の擁壁において、上
    記各ふとん篭内に設けられた支持部材の上縁に、上段の
    ふとん篭の先端部下縁が結合されていることを特徴とす
    るもの。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れかに記載の擁壁に
    おいて、上記支持部材が多孔状のパネルにより形成され
    ていることを特徴とするもの。
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