JP2970525B2 - 中空パッケージの製造方法および中空パッケージ用製造装置 - Google Patents

中空パッケージの製造方法および中空パッケージ用製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空パッケージ用
キャップをケースに接着するための接着剤をキャップに
付着させる中空パッケージの製造方法および中空パッケ
ージ用製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超高周波用デバイスには、トランジス
タ、IC、光素子、表面弾性波素子、あるいは共振子な
どがある。従来、これらのデバイスは商用の通信機器や
衛星などに使われていたので、多少高価であっても信頼
性が高く、寿命が長いことが必要不可欠な条件であっ
た。最近では、衛星放送の受信機や携帯電話などのよう
に、一般家庭で使う民生機器にも超高周波用デバイスが
数多く使われるようになった。民生機器に使うデバイス
は商用通信機器ほど高信頼性や長寿命はいらないもの
の、いかに安く作るかが大きな課題である。その一つの
動きとして、セラミック・パッケージで封止していた超
高周波用チップを合成樹脂製の中空パッケージに組み込
み、コストダウンを図っている。
【0003】この種の樹脂モールドパッケージは、半導
体チップなどを実装したケースにキャップを接着するこ
とによって形成している。ケースにキャップを接着する
接着剤は、シート状のものや液状のものを使用してい
る。液状の接着剤を用いて中空パッケージを形成する従
来の方法を図10によって説明する。
【0004】図10は従来の中空パッケージの製造方法
を説明するための図で、同図(a)は接着剤塗布工程で
の平面図、同図(b)は(a)図におけるB−B線断面
図、同図(c)は接着剤塗布後の状態を示す断面図、同
図(d)はキャップをケースの上方に搬送した状態を示
す断面図、同図(e)は接着工程での状態を示す断面図
である。
【0005】図10(a),(b)中に符号1で示すも
のは接着剤塗布装置で、この接着剤塗布装置1は、粘性
を有する液状の接着剤2をマスク3の上面にスキージ4
によって塗り広げるように構成している。前記マスク3
は、接着面に相当するマスク開口部3aを複数開口さ
せ、後述する中空パッケージ用キャップ5の上方に位置
づけられている。
【0006】中空パッケージ用キャップ5は、合成樹脂
によって凹陥部5aを有する有底円筒形に形成し、凹陥
部5aが開口する端面を上側にしてトレー6に保持させ
ている。このトレー6は前記マスク3のマスク開口部3
aと対応する位置にキャップ5を保持するような構造で
ある。なお、前記マスク開口部3aは、穴径がキャップ
5の外径と略同じ寸法になるように形成している。
【0007】図10(c)において符号7は加熱炉を示
し、図10(d)において符号8はキャップ5を搬送す
るための真空式吸着ノズルを示す。また、同図中に符号
9で示すものは中空パッケージ用ケースで、このケース
9は、リードフレーム9aに合成樹脂をモールド成形す
ることによって形成し、超高周波用半導体チップ9bを
搭載しかつワイヤボンディングを実施してある。図10
(c),(d)において符号10で示すものはヒーター
プレートである。
【0008】なお、前記キャップ5およびケース9を形
成する合成樹脂はエポキシ樹脂を採用し、接着剤2はエ
ポキシ樹脂を主成分とするものを使用している。
【0009】上述したケース9にキャップ5を接着する
には、先ず、図10(a)〜(c)に示すようにキャッ
プ5に接着剤2を付着させる。すなわち、キャップ5を
トレー6に保持させて接着剤塗布装置1の下方に位置づ
け、スキージ4で接着剤2をマスク3上に塗り広げる。
このよう接着剤2を塗り広げると、接着剤2はマスク3
のマスク開口部3aに埋め込まれてキャップ5の凹陥部
側端面5bに接触する。
【0010】その後、トレー6を接着剤塗布装置1から
下方に離間させる。このとき、キャップ5の凹陥部側端
面5bに接触している接着剤2は、マスク3側の接着剤
2から分離してキャップ5に残る。ここで、凹陥部側端
面5bに塗布された接着剤2の厚さはマスク3の厚さに
相当する。したがって、マスクの厚さを変えれば、所望
の厚さの接着剤2を容易に塗布することができる。
【0011】次に、図10(c)に示すようにキャップ
5をトレー6とともに加熱炉7内に供給し加熱すること
によって、接着剤2を半硬化状態にする。これは、キャ
ップ5を後工程に移送するとき、キャップどうしが接着
したり、キャップ5が図示してない移送容器に接着する
のを防止するためである。加熱炉7からキャップ5を取
り出した後、前記移送容器に入れ、図10(d)に示す
キャップ接着装置へ移送する。そして、図示していない
ハンドリング装置によって前記移送容器から取り出し、
キャップ5を整列させ、上下や左右を判別し、このキャ
ップ5の底面(接着剤2が付着している凹陥部側端面5
bとは反対側の面)を吸着ノズル8に吸着させる。
【0012】しかる後、図10(d)に示すように、こ
のキャップ5を吸着ノズル8によってケース9の上方に
搬送し、図10(e)に示すように、ヒータープレート
10上に載置して加熱されたケース9の上面に押し付け
る。そして、ケース9の熱で接着剤2が加熱されて溶融
した後に硬化することによって、ケース9にキャップ5
が接着剤2を介して接着される。
【0013】なお、接着剤2としてシート状のものを使
用する場合には、キャップ5の凹陥部側端面5bと同じ
形状(円環状)に切断した接着剤シートを前記凹陥部側
端面5bに貼着し、その後、このキャップ5をケース9
に接着する手法を採っている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】接着剤塗布工程におい
て、最も重要な要素は、接着剤の厚さをいかに所望の厚
さに塗布するかである。例えば、キャップ5に付着する
接着剤2が規定量より少ないと、キャップ5をケース9
に強固に接着することができないばかりか、接着部での
気密性が低下してしまう。逆に、規定量より多くなる
と、余分な接着剤2がパッケージの内外に流出して外観
不良になったり、チップやワイヤに付着して電気的特性
を劣化させたりする原因となる。したがって、従来は、
マスクの厚さやシート状の接着膜の厚さで、接着剤2の
厚さを20〜50μmの範囲内に収まるよう厳重に管理
していた。
【0015】しかしながら、図10に示した方法を採る
に当たっては、マスク開口部3aおよびキャップ5の凹
陥部側端面5bを高い精度をもって位置合わせしなけれ
ばならない。従来のキャップ5は比較的サイズが大きい
ので位置合わせも容易であったが、超高周波用デバイス
のパッケージは直径が2mm、凹陥部側端面5bの幅が
0.25mmしかないため、0.02mm以内の誤差で
位置合わせする必要がある。もし、位置合わせがずれる
と、この隙間から液状の接着剤2がキャップ5の外周部
へ漏れて出たり、接着剤2が塗布されない領域ができ、
外観不良や信頼性の低下を招く。このため、位置合わせ
に多大の時間を要したり、高精度で高価な位置合わせ装
置が不可欠となり、結果的にデバイスの製造コストを高
くしてしまうことになっていた。
【0016】このように、マスクを用いた接着剤塗布装
置1はその構成が複雑となるため、必然的にキャップ接
着装置とは分離せざるを得なかった。このため、キャッ
プ5を接着剤塗布装置1からキャップ接着装置に移し替
えるとき、キャップどうしが接着したり、移送容器に接
着しないようにする対策が必要であった。従来は接着剤
塗布装置1で塗布した接着剤2を一旦加熱炉に入れ、半
硬化状態にして、粘着性を低下させてから移送してい
た。
【0017】このため、半硬化状態にするための加熱装
置や、工程間の移送容器、キャップ接着装置にキャップ
を渡すハンドリング装置などが必要であり、また、ハン
ドリング時にキャップを整列し直して上下方向や基準方
向を判定することも必要になる。さらに、キャップ接着
時に接着剤2を予熱し、半硬化状態から溶融状態に戻す
という処理も必要になる。このように、マスクを使った
方法では、接着剤の厚さは比較的容易に均一化できるも
のの、位置合わせやハンドリングに高価な装置と多大な
工数が必要であった。
【0018】シート状の接着剤を使用する場合には、半
硬化するための加熱炉は不要になるものの、位置合わせ
については、マスクと同じように高精度が要求される。
さらに、シート状の接着剤は、取り扱いがし易いように
片面に離型紙などを付着させなければならないので、そ
れ自体が高価になってしまう。また、超高周波用デバイ
スの中空パッケージでは、シートの直径が2mm、幅が
0.25mmと小径なため、金型で円形に切断してもシ
ートをキャップに貼り付けるときに形が歪んで接着位置
がずれてしまうことがあった。このため、接着強度が低
下したり、気密性が低下することがあった。
【0019】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、キャップに付着する接着剤の量を一
定にすることを第1の目的とし、キャップに接着剤から
なる膜が形成されないようにすることを第2の目的と
し、上述した二つの目的を達成できるとともに小型の中
空パッケージを安価に製造できる中空パッケージ用製造
装置を得ることを第3の目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】 第1の発明に係る中空
パッケージの製造方法は、スキージを固定し、接着剤用
受け部材を回転させることにより接着剤用受け部材上に
接着剤を一様な厚さに塗り広げ、接着剤用受け部材にキ
ャップの凹陥部端面を押、しかる後に当該キャップを前
記接着剤用受け部材から離間させることにより前記キャ
ップの凹陥部端面に一様な厚さの接着剤を付けるように
したものである。
【0021】この方法によれば、接着剤は接着剤用受け
部材に塗り広げられた部分の厚みをもってキャップに付
着する。
【0022】 第2の発明に係る中空パッケージの製造
方法は、接着剤用受け部材として、接着剤塗布面にキャ
ップの凹陥部端面と略同じ形状の凹溝を形成したものを
用い、この接着剤用受け部材にスキージによって接着剤
を塗り広げることにより凹溝内に接着剤を埋め込ませ、
しかる後、キャップを凹溝内の接着剤に押し付け付けて
離間させることにより接着剤を付けるようにしたもので
ある。この方法によれば、簡単な装置で正確な厚みに接
着剤を塗り広げることができる。
【0023】
【0024】したがって、キャップに接着剤を付着させ
るときにキャップの凹陥部と対応する部位には接着剤が
存在しないので、接着剤からなる膜がキャップに形成さ
れることがない。
【0025】 第の発明に係る中空パッケージの製造
方法は、凹陥部を有するキャップの凹陥部端面をケース
に接着する中空パッケージの製造方法において、キャッ
プ保持手段で前記キャップを保持し、前記キャップを接
着剤に付ける工程と前記キャップを前記ケースに接着す
る工程とを同一のキャップ保持手段で行うようにしたも
のである。この方法によれば、同一ハンドリング装置で
キャップに接着剤を付けてケースに接着できる。
【0026】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、凹陥部を有するキャップの凹陥部側端部に接着
剤を付ける中空パッケージ用製造装置において、接着剤
を塗布する接着剤用受け部材と、この接着剤用受け部材
に接着剤を厚さが均一になるよう塗り広げる手段と、前
記キャップを保持し、その凹陥部端面を接着剤用受け部
材の接着剤に押付けるキャップ保持手段とを備えたもの
である。
【0027】したがって、第1の発明に係る中空パッケ
ージの製造方法を実施するに当たって自動化を図ること
ができる。また、この中空パッケージ用製造装置は、キ
ャップに接着剤を付着させるに当たってキャップの形状
・寸法に依存する部材を使用しなくてよい。
【0028】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、第の発明に係る中空パッケージ用製造装置に
おいて、接着剤を均一な厚さに塗り広げる手段としてス
キージを用い、接着剤用受け部材を前記スキージに対し
て回転する構成とするとともに、前記スキージに前記接
着剤受け部材の接着剤塗布面との距離を変える接着剤厚
み調整機構を設けたものである。
【0029】したがって、接着剤を塗り広げるための駆
動系と、接着剤の厚みを調整するための接着剤厚み調整
機構とを分けて構成することができる。
【0030】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、第の発明に係る中空パッケージ用製造装置に
おいて、接着剤用受け部材の接着剤塗布面にキャップの
凹陥部端面と略同じ形状の凹溝を形成し、キャップ保持
手段を、前記凹溝内の接着剤にキャップを押し付ける構
成としたものである。
【0031】 したがって、第の発明に係る中空パッ
ケージの製造方法を実施するに当たって自動化を図るこ
とができる。また、この中空パッケージ用製造装置は、
接着剤用受け部材を凹溝の溝幅、深さが異なるものに交
換することによって、キャップに付着する接着剤の量を
変えることができる。
【0032】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、第の発明に係る中空パッケージ用製造装置に
おいて、接着剤を均一な厚さに塗り広げる手段としてス
キージを用い、前記スキージに凸部を少なくとも2カ所
設け、凸部の先端が接着剤用受け部材と接触し、その隙
間を一定に保つものである。したがって、簡単な構成で
接着剤を均一な厚さに塗り広げることができる。
【0033】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、第ないし第の発明のうち何れか一つの中空
パッケージ用製造装置において、キャップ保持手段を、
キャップを吸着保持する構成とし、このキャップ保持手
段のキャップ吸着部を、ばねによってキャップ押付け側
へ付勢する構成としたものである。したがって、キャッ
プは、ばねの弾発力に相当する押圧力をもって接着剤に
押し付けられる。
【0034】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、凹陥部を有するキャップを保持するキャップ保
持手段によって前記キャップの凹陥部側端部をケースに
接着する中空パッケージ用製造装置において、前記キャ
ップ保持手段で保持した前記キャップを接着剤に押付け
て離間する手段と、前記キャップ保持手段で保持した前
記キャップを前記ケースに接着する手段を備えたもので
ある。したがって、同一ハンドリング装置でキャップに
接着剤を付けてケースに接着できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態 以下、本発明の一実施の形態を図1ないし図7によって
詳細に説明する。ここでは、第1ないし第3の発明およ
び第5の発明に係る中空パッケージの製造方法と、第
6、第7、第10および第11の発明に係る中空パッケ
ージ用製造装置について説明する。
【0036】図1は本発明に係る中空パッケージの製造
方法を実施するに当たり使用する中空パッケージ用製造
装置の概略構成を示す平面図、図2は中空パッケージ用
製造装置の要部の構成を示す斜視図、図3はスキージを
示す図で、同図(a)は正面図、同図(b)は側面図で
ある。
【0037】図4はキャップ移載装置のキャップ吸着部
を示す側面図で、同図はキャップを搬送している状態で
描いてある。図5はキャップをケースに押し付けている
状態でのキャップ移載装置のキャップ吸着部の側面図で
ある。図6は中空パッケージ用製造装置の要部の構成を
示す側面図、図7は本発明に係る中空パッケージの製造
方法を説明するための図で、同図(a)はキャップを接
着剤に押し付けている状態を示す断面図、同図(b)は
キャップを搬送している状態を示す断面図、同図(c)
はキャップをケースに接着している状態を示す断面図で
ある。これらの図において前記図10で説明したものと
同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細
な説明は省略する。
【0038】図1において、符号11はこの実施の形態
による中空パッケージ用製造装置を示す。この中空パッ
ケージ用製造装置11は、本発明に係る中空パッケージ
の製造方法を実施するためのもので、図1において一側
方に配設したキャップ供給装置12と、他側方に配設し
たケース搬送装置13と、これら両装置の間に配設した
接着剤塗布装置14およびキャップ移載装置15などか
ら構成している。
【0039】前記キャップ供給装置12は、キャップ5
を多数モールド成形した金属製薄板からなるキャップ用
フレーム16を、搬送レール17によって図1において
右方へ間欠的に送るように構成している。前記フレーム
16は、丸穴16aを多数穿設し、この丸穴16a内に
一部を臨ませるようにしてキャップ5をモールド成形し
ている。なお、フレーム16は、キャップ5の底面{凹
陥部5a(図10参照)が開口する面とは反対側の面}
が上側になるように搬送レール17に供給する。
【0040】前記搬送レール17の上流側端部(図1に
おいて左側の端部)の近傍に設けた符号18で示すもの
は、前記フレーム16を図示してないストッカから搬送
レール17に移載するためのローダであり、搬送レール
17の下流側端部に設けた符号19で示すものはアンロ
ーダである。また、搬送レール17の中央部に配設した
符号20で示すものは、フレーム16からキャップ5を
打ち抜くための打ち抜き装置である。
【0041】この打ち抜き装置20は、キャップ5をフ
レーム16の下方へ打ち抜き、フレーム16の下方に位
置づけたキャップ受け渡し装置21のアーム21aに載
置させるように構成している。このキャップ受け渡し装
置21は、フレーム16から打ち抜かれたキャップ5を
後述するキャップ移載装置15の吸着位置へ送るための
もので、前記アーム21aを4本備えてこれらのアーム
21aを鉛直方向の軸線回りに回転させるように構成し
ている。前記吸着位置は、アーム21aを図1において
下側に移動させた位置である。この吸着位置を図1中に
符号Aで示す。
【0042】前記ケース搬送装置13は、ケース9をモ
ールド成形したリードフレーム9aを搬送レール22に
よって図1において右方へ間欠的に送るように構成して
いる。なお、リードフレーム9aは、ケース9における
キャップ接着面が上側になるように搬送レール22に供
給する。この中空パッケージ用製造装置11は、リード
フレーム9aをこのように搬送する途中でキャップ5を
後述するキャップ移載装置15によってケース9に接着
する。接着位置を図1中に符号Bで示す。なお、このリ
ードフレーム9aは、前記図10(d)で示したよう
に、半導体チップ9bを実装してワイヤボンディングを
行った状態のものである。
【0043】前記搬送レール22の上流側端部にはリー
ドフレーム9aを搬送レール22に供給するためのロー
ダ22aを連結している。また、搬送レール22の下流
側端部の近傍にはキュア装置22bと、リードフレーム
用ストッカ23とをこの順に並べて配設している。リー
ドフレーム9aをキュア装置22bやストッカ23に移
載するに当たっては、図示してない爪送り式あるいは吸
着式の移載装置を用いている。また、前記搬送レール2
2の中途部であって前記接着位置Bとなる部位にヒータ
ープレート10を配設している。
【0044】前記接着剤塗布装置14は、図2に示すよ
うに、円形テーブル24上に粘性を有する液状の接着剤
2をスキージ25によって塗り広げる構造を採ってい
る。前記円形テーブル24が本発明に係る接着剤用受け
部材を構成している。なお、接着剤2は、熱硬化型エポ
キシ樹脂、熱可塑性エポキシ樹脂、フェノール系樹脂ま
たはシーラ材などが使用でき、図示してない接着剤供給
装置によって円形テーブル24上に供給する。前記円形
テーブル24は、円盤状に形成してこれを回転させる駆
動モータ24aに支持させている。
【0045】この駆動モータ24aは、この実施の形態
ではステッピング・モータを使用し、接着剤2を塗り広
げるときには円形テーブル24を図2中に矢印で示す方
向に回転させ、接着剤2に後述するキャップ移載装置1
5によってキャップ5を押し付けるときには円形テーブ
ル24を停止させるように構成している。なお、この実
施の形態では、キャップ5を接着剤2に押し付けた後に
円形テーブル24を予め定めた角度だけ回転させ、円形
テーブル24が1回転した後に接着剤2の塗り広げ動作
を行うように構成している。キャップ5を押付ける動作
を連続的に行う場合には、スキージ25から常に一定厚
の接着剤2が供給されているので、テーブル24を改め
て1回転させなくてもよい。すなわち、接着剤の塗り広
げとキャップを接着剤に付ける動作が連続的に処理でき
る。
【0046】前記スキージ25は、この中空パッケージ
用製造装置11の基台11a(図1参照)に固定したホ
ルダー26に、図3(b)に示すようにスライドガイド
27を介して上下方向に移動自在に支持させ、両側の下
端部に回転自在に取付けたローラ28を前記円形テーブ
ル24に支承させている。また、このスキージ25と前
記ホルダー26との間には、スキージ25の全体を円形
テーブル24側へ付勢するための引張りコイルばね29
を弾装している。キャップ5を接着剤2に押付ける力は
200g、押付けている時間は0.5秒とした。
【0047】さらに、このスキージ25は、円形テーブ
ル24上に塗り広げられる接着剤2の厚みを調整するた
めの接着剤厚み調整機構が設けてある。この接着剤厚み
調整機構は、接着剤2に触れるへら30を有するスライ
ダ31と、マイクロメータ32とから構成している。前
記スライダ31は、前記ローラ28を支持するスキージ
本体33に図3(b)に示すようにスライドガイド34
を介して上下方向に移動自在に連結している。また、こ
のスライダ31とスキージ本体33の上部のマイクロメ
ータ支持プレート35との間には、図3(a)に示すよ
うに、このスライダ31を上方へ付勢して後述するマイ
クロメータ32に押し付けるための引張りコイルばね3
6を弾装している。
【0048】前記スライダ31のへら30は、正面から
見て長方形の金属板からなり、位置決めピン30aおよ
び偏心ピン30bによってスライダ31に固定してい
る。すなわち、偏心ピン3bを回転させることによっ
て、へら30が位置決めピン30aを中心として回り、
下端縁を前記円形テーブル24の接着剤塗布面と平行に
することができる。前記偏心ピン3bは、へら30に設
けた長穴30cに嵌合させている。なお、図3(a)に
おいて円形テーブル24上のへら30の両側に設けた符
号24bで示すものは、円形テーブル24上で接着剤2
が前記ローラ28側へ流れるのを阻止する凸壁である。
この凸壁24bは、円形テーブル24の周方向に全周に
わたって途切れることなく一連に設けている。
【0049】前記マイクロメータ32は、マイクロメー
タ支持プレート35にスピンドル32aを貫通させた状
態で支持させてあり、スピンドル32aの下端を前記ス
ライダ31の上面に対接させている。すなわち、このス
ピンドル32aの下端にはスライダ31が前記引張りコ
イルばね36の弾発力によって押し付けられるので、こ
のマイクロメータ32を操作してスピンドル32aの突
出量を増減させることによって、へら30の下端縁と円
形テーブル24の上面との隙間tを調整することができ
る。このスキージ25によって塗り広げられた接着剤2
は、前記隙間tに相当する厚みになる。なお、この実施
の形態では、スキージ25で円形テーブル24上に塗り
広げられる接着剤2の厚さが20〜50μmになるよう
に設定している。
【0050】前記キャップ移載装置15は、その概略構
成を図2に示すように、モータ37が駆動して間欠的に
回転するアーム付きインデックステーブル38と、この
インデックステーブル38のアーム38aの先端に上下
方向へ移動自在に連結した吸着ヘッド39と、この吸着
ヘッド39を駆動するプッシャ40とから構成してい
る。なお、このキャップ移載装置15が本発明に係るキ
ャップ保持手段を構成している。前記インデックステー
ブル38のアーム38aは、図1に示すように、インデ
ックステーブル38の径方向に放射状に複数設けてい
る。このアーム38aは、この実施の形態ではインデッ
クステーブル38の回転方向に同じ間隔を隔てて8本設
けている。
【0051】前記吸着ヘッド39は、図4および図5に
示すように、キャップ5を真空吸着により吸着して保持
する吸着ノズル41を備え、前記アーム38aの先端に
設けたスライドガイド38bに上下方向へ移動自在に連
結している。なお、前記吸着ノズル41が第6の発明に
係るキャップ吸着部を構成している。また、吸着ヘッド
39とスライドガイド38bとの間には、吸着ヘッド3
9を上方へ付勢して図4に示す初期位置に止めておくた
めの復帰ばね(図示せず)を弾装している。
【0052】前記吸着ノズル41は、吸着ヘッド39に
上下方向へ移動自在に貫通支持させた円筒からなるノズ
ル本体41aと、このノズル本体41aの上端に設けた
ガイドロッド41bとから構成している。前記ノズル本
体41aは、中空部を吸着ヘッド39の真空室39aに
連通させ、この真空室39aにホース42を介して接続
した真空ポンプ(図示せず)が空気を吸引することによ
って、下端にキャップ5を真空吸着する構造を採ってい
る。なお、この吸引系は、途中に開閉弁(図示せず)が
介装してあり、選択的にキャップ5を吸着できるように
構成している。
【0053】この吸着ノズル41の前記ガイドロッド4
1bは、ノズル本体41aとの接続部に吸着ヘッド39
の上面と対接する鍔41cが設けてあり、上部を吸着ヘ
ッド39のスプリングストッパ39bに上下方向へ移動
自在に貫通させている。また、このスプリングストッパ
39bと前記鍔41cとの間に、吸着ノズル41を下方
へ付勢する圧縮コイルばね43を弾装している。
【0054】そして、この中空パッケージ用製造装置1
1は、図1に示すように、インデックステーブル38が
回転することによって、吸着ヘッド39の吸着ノズル4
1が、前記キャップ受け渡し装置21における吸着位置
Aに移動したアーム21aの上方と、前記接着剤塗布装
置14の円形テーブル24の上方と、前記搬送レール2
2上で接着位置Bに位置づけられたキャップ9の上方を
通るように構成している。また、吸着ヘッド39を円形
テーブル24の上方に位置づけたとき(このときの吸着
ヘッド39の位置を以下において接着剤付着位置Cとい
う)には、前記吸着位置Aに位置づけられたアーム21
aの上方と、接着位置Bに位置づけられたケース9の上
方とに別の吸着ヘッド39がそれぞれ位置づけられるよ
うな構造を採っている。
【0055】なお、吸着ヘッド39がアーム38aに対
して上下方向へ移動できる距離は、吸着ノズル41に吸
着させたキャップ5と、前記吸着位置Aに位置づけられ
たキャップ受け渡し装置21のアーム21a、円形テー
ブル24および接着位置Bに位置づけられたケース9と
の間隔より大きくなるように設定している。
【0056】前記プッシャ40は、図2に示すように、
プッシュロッド40aをサーボモータ40bによって上
下方向に移動させる構造を採り、フレーム40cを図示
してないブラケットを介して前記インデックステーブル
38のアーム38aに取付けている。そして、このプッ
シャ40は、プッシュロッド40aを下方へ移動させる
ことによって、このプッシュロッド40aが前記吸着ヘ
ッド39を図示してない復帰ばねおよび吸着ノズル41
側の圧縮コイルばね43の弾発力に抗して下方へ押し下
げるように構成している。
【0057】すなわち、吸着ヘッド39は、プッシュロ
ッド40aが押さない状態では、図4に示すように、前
記復帰ばねによって上方へ付勢されて初期位置に位置づ
けられ、プッシュロッド40aが下方へ移動することに
よって、前記復帰ばねの弾発力に抗して図5に示すよう
に下方へ移動する。このとき、吸着ノズル41の下方へ
の移動が規制されると、吸着ノズル41はこれを下方へ
付勢する圧縮コイルばね43の弾発力に抗して吸着ヘッ
ド39に対して上側へ移動する。
【0058】なお、このプッシャ40は、この実施の形
態では8本のアーム38aの全てに設けているが、この
中空パッケージ用製造装置11の基台11aに固定して
もよい。この構成を採る場合には、プッシャ40を前記
吸着位置A、接着位置Bおよび接着剤付着位置Cのそれ
ぞれに配設する。
【0059】次に、第1の発明に係る中空パッケージの
製造方法を上述した中空パッケージ用製造装置11の動
作説明と合わせて詳細に説明する。先ず、図1に示すキ
ャップ供給装置12の搬送レール17にフレーム16を
供給し、キャップ5を打ち抜き装置20の下方へ搬送す
る。次に、キャップ5をこのフレーム16から打ち抜き
装置20によって打ち抜き、フレーム16の下方に位置
づけたキャップ受け渡し装置21のアーム21aに載置
させる。このとき、キャップ5は、底面(凹陥部5aが
開口する面とは反対側の面)が上方を指向するようにア
ーム21aに載置する。
【0060】しかる後、このアーム21aを前記吸着位
置Aに移動させ、ここでキャップ移載装置15にキャッ
プ5を吸着させる。なお、キャップ移載装置15の吸着
ノズル41に接続した真空ポンプは、この中空パッケー
ジ用製造装置が稼働しているときには常に運転状態にし
ておき、吸着ノズル41からキャップ5を外すときのみ
に吸気系の開閉弁を閉動作させる。
【0061】キャップ移載装置15にキャップ5を吸着
させるには、吸着ヘッド39を吸着位置Aに位置決め
し、プッシャ40で下方へ移動させて吸着ノズル41の
ノズル本体41aをキャップ5の底面(上面)に上方か
ら押し付けることによって行う。ノズル本体41aがキ
ャップ5に当たると、吸着ノズル41は、吸着ヘッド3
9が継続して下方へ移動しても圧縮コイルばね43が圧
縮されることによってその位置に止まる。すなわち、吸
着ノズル41は、圧縮コイルばね43の弾発力に相当す
る押圧力をもってキャップ5に押し付けられる。
【0062】このように吸着ノズル41にキャップ5を
吸着させた後、プッシャ40のプッシュロッド40aを
上昇させる。このようにすると、吸着ヘッド39が復帰
ばねの弾発力によって初期位置に復帰する。次いで、イ
ンデックステーブル38を図1において反時計方向へ回
転させ、図2および図6に示すように、接着剤塗布装置
14の円形テーブル24の上方(接着剤付着位置C)に
前記吸着ヘッド39を位置決めする。
【0063】接着剤塗布装置14は、接着剤2を供給し
た円形テーブル24を回転させることによって、予め接
着剤2を円形テーブル24上に塗り広げておく。接着剤
2を塗り広げるときには、前記マイクロメータ32によ
って前記隙間tを予め定めた値に調整した状態で行う。
このようにすることによって、円形テーブル24上に接
着剤2が前記隙間tに相当する均一な厚みに塗り広げら
れる。
【0064】吸着ヘッド39を前記接着剤付着位置Cに
位置決めした後、プッシャ40によって吸着ヘッド39
を下方へ押し下げ、キャップ5の凹陥部側端面5bを接
着剤2に押し付ける。このとき、キャップ5が接着剤2
に押し付けられて吸着ノズル41の下方への移動が規制
されると圧縮コイルばね43が圧縮されるので、キャッ
プ5は、圧縮コイルばね43の弾発力に相当する押圧力
をもって接着剤2に押し付けられる。キャップ5を接着
剤2に押し付けている状態を図7(a)に示す。なお、
図7は、各工程での状態を理解し易いように、インデッ
クステーブル38の構成を簡素化して描いてある。
【0065】キャップ5を接着剤2に一定時間押し付け
た後、プッシャ40のプッシュロッド40aを上昇させ
て図4および図7(b)に示すように吸着ヘッド39を
初期位置に復帰させる。このとき、吸着ヘッド39とと
もにキャップ5も上昇し、これに接触していた接着剤2
が円形テーブル24側の接着剤2から分離してキャップ
5に付着する。
【0066】次に、インデックステーブル38を回転さ
せて前記吸着ヘッド39を前記接着位置Bに位置決めす
る。なお、ここまでの工程が終了する以前に、ケース搬
送装置13によってケース9を前記接着位置Bに搬送し
ておく。そして、ヒータープレート10によりケース9
を加熱しておき、プッシャ40により吸着ヘッド39を
押し下げることによって、図5および図7(c)に示す
ように、キャップ5が接着剤2を介してケース9に接着
する。このときにも、キャップ5は圧縮コイルばね43
の弾発力に相当する押圧力をもってキャップ9に押し付
けられる。この実施の形態では、押圧力は200g、押
圧時間は0.6秒、加熱温度は250℃で行ったが、接
着剤2の種類でこれらの条件は異なってくる。ヒーター
プレート10でケース9を加熱することにより、接着剤
2を硬化させる。
【0067】このようにキャップ5をケース9に接着し
た後、吸着ノズル41での吸引を停止させ、プッシャ4
0のプッシュロッド40aを上昇させて吸着ヘッド39
を初期位置に復帰させる。このとき、キャップ5は吸着
ノズル41から離れてケース9に接着した状態に保たれ
る。
【0068】上述した一連のキャップ接着工程は、イン
デックステーブル38の全ての吸着ヘッド39で同様に
行う。このとき、接着剤塗布装置14は、キャップ5を
接着剤2に押し付ける工程が終了した後に円形テーブル
24を予め定めた角度だけ回転させ、円形テーブル24
が1回転した後に接着剤2の塗り広げ動作を行う。ま
た、吸着位置Aでキャップ5を吸着する動作、接着位置
Bでキャップ5をケース9に接着する動作および接着剤
付着位置Cでキャップ5に接着剤を付着させる動作は、
図1に示すように、それぞれの位置に位置づけられた吸
着ヘッド39で略同時に行われる。
【0069】そして、接着位置Bにおいてリードフレー
ム9aの全てのケース9にキャップ5を接着した後、こ
のリードフレーム9aを図示してない爪送り式あるいは
吸着式の移載装置によってキュア装置22bに移載し、
ケース9をヒータープレート10よりも低い温度、例え
ば165℃で加熱することによってキュアし、エポキシ
樹脂を完全に硬化させる。このように接着剤2を硬化さ
せた後、このリードフレーム9aをストッカ23に移載
する。このようにリードフレーム9aをストッカ23に
移載することによって、この中空パッケージ用製造装置
11での全工程が終了する。
【0070】したがって、この中空パッケージ用製造装
置11を使用した中空パッケージの製造方法は、円形テ
ーブル24に接着剤2をスキージ25によって厚みが均
一になるように塗り広げ、次に、前記接着剤2にキャッ
プ5の凹陥部側端面5bを押付け、このキャップ5を円
形テーブル24から離間させた後にケース9に接着する
から、接着剤2は円形テーブル24に塗り広げられた部
分の厚みをもってキャップ5に付着する。
【0071】また、この中空パッケージ用製造装置11
は、接着剤2を塗布する円形テーブル24と、この円形
テーブル24に接着剤2を厚みが均一になるように塗り
広げるスキージ25と、キャップ5を吸着保持し、その
凹陥部側端面5bを円形テーブル24上の接着剤2に押
し付けた後にケース9へ搬送するキャップ移載装置15
とを備えたため、接着剤2をキャップ5に付着させてか
らこのキャップ5をケース9に接着するまでの全工程
を、従来より小規模な装置で、短時間に、かつ少ない工
程数で実現できる。また、この中空パッケージ用製造装
置11は、キャップ5に接着剤2を付着させるに当たっ
てキャップ5の形状・寸法に依存する部材を使用しなく
てよい。
【0072】さらに、この中空パッケージ用製造装置1
1は、円形テーブル24をスキージ25に対して回転す
る構成とするとともに、前記スキージ25に円形テーブ
ル24の接着剤塗布面との距離を変える接着剤厚み調整
機構を設けたため、接着剤2を塗り広げるための駆動系
と、接着剤2の厚みを調整するための接着剤厚み調整機
構とを分けて構成することができる。このため、円形テ
ーブル24を回転させる駆動モータ24およびスキージ
25は、それぞれ単純な構成でよい。
【0073】さらにまた、キャップ移載装置15の吸着
ノズル41を、圧縮コイルばね43によってキャップ押
付け側へ付勢する構成を採っているから、キャップ5
は、圧縮コイルばね43の弾発力に相当する押圧力をも
って接着剤2に押し付けられる。このため、簡単な構成
であっても接着剤付着時の荷重を最適な値に設定でき
る。しかも、この構成を採ると、吸着ノズル41にキャ
ップ5を吸着させるときや、キャップ5をケース9に接
着させるときに、圧縮コイルばね43が緩衝体になって
過大な荷重が加えられることがない。
【0074】第2の実施の形態 スキージは図8に示すように構成することもできる。図
8はスキージの他の実施の形態を示す図で、同図(a)
は正面図、同図(b)は側面図である。図8において前
記図1ないし図7で説明したものと同一もしくは同等部
材については、同一符号を付し詳細な説明は省略する。
なお、図8に示すスキージが第9の発明に係る中空パッ
ケージ用製造装置のスキージを構成している。
【0075】図8中に符号51で示すスキージは、金属
製ブロックによって形成し、下端に幅W、深さtの凹溝
51aを形成している。凹溝51aの代わりに、高さt
の凸部を下端に少なくとも2箇所設けてもよい。前記深
さt、あるいは高さtは20μm〜50μmとした。ま
た、このスキージ51は、図1〜図7で示した中空パッ
ケージ用製造装置のスキージ25と同様に基台(図示せ
ず)に固定している。
【0076】このスキージ51を円形テーブル24の接
着剤塗布面に接触させた状態で接着剤2を円形テーブル
24上に供給し、この円形テーブル24を回転させるこ
とによって、凹溝51aの深さtに相当する厚みをもっ
て接着剤2が円形テーブル24上に塗り広げられる。こ
のスキージ51を図1〜図7で示す中空パッケージ用製
造装置に採用すると、前記実施の形態より簡単な機構で
同等の効果が得られる。
【0077】第3の実施の形態 第4の発明に係る中空パッケージの製造方法および第8
の発明に係る中空パッケージ用製造装置の一実施の形態
を図9によって詳細に説明する。図9は凹溝に埋め込ん
だ接着剤をキャップに付着させる製造方法を説明するた
めの図で、同図(a)は凹溝を形成した回転テーブルに
接着剤をスキージによって塗り広げている状態を示す平
面図、同図(b)は(a)図におけるB−B線断面図、
同図(c)はキャップを凹溝内の接着剤に接触させた状
態を示す断面図、同図(d)はキャップを凹溝内の接着
剤に押し付けた状態を示す断面図である。図9において
前記図1ないし図7で説明したものと同一もしくは同等
部材については、同一符号を付し詳細な説明は省略す
る。
【0078】図9に示す円形テーブル24は、接着剤2
が塗布される上面の3箇所に環状の凹溝52を形成して
いる。この凹溝52は、キャップ5の凹陥部側端面5b
と略同じ形状に形成し、円形テーブル24を周方向に3
等分する位置に形成している。このように円形テーブル
24に形成した凹溝52を接着剤付着位置Cに正確に位
置決めするために、この実施の形態では、円形テーブル
24の外周部の基準位置に設けた遮光板53を受・発光
素子式位置センサ54によって検出する構成を採るとと
もに、この円形テーブル24をステッピング・モータ5
5によって前記基準位置から1/3回転ずつ回転させる
構成を採っている。
【0079】図9中に符号56で示すスキージは、下端
を平坦に形成し、円形テーブル24の接着剤塗布面に下
端の全域を接触させている。なお、このスキージ56
も、図1〜図7で示した中空パッケージ用製造装置のス
キージ25と同様に基台(図示せず)に固定している。
【0080】次に、上述したように凹溝52を形成した
円形テーブル24を使用してキャップに接着剤2を付着
させる手順を説明する。先ず、円形テーブル24に接着
剤2を図示してない接着剤供給装置によって供給し、図
9(a),(b)に示すように、この円形テーブル24
をステッピング・モータ55によって時計方向へ回転さ
せる。このようにすると、スキージ56の下方を凹溝5
2が通るときに接着剤2が凹溝52内に埋め込まれる。
【0081】全ての凹溝52に接着剤2が埋め込まれた
後、凹溝52を接着剤付着位置Cに位置決めし、次い
で、キャップ5を図9(c)に示すように上方から凹溝
52内の接着剤2に当て、図9(d)に示すように、こ
の接着剤2に押し付ける。このとき、キャップ5には前
記図4に示した圧縮コイルばね43の弾発力からなる押
圧力が加えられる。これにより、凹部の深さtに相当す
る厚さの接着剤2がキャップ5に付着する。また、凹部
の深さtを所望の接着剤2の厚さより深くしておき、キ
ャップ5の沈み込み量を制御することにより、接着剤2
への付着厚さを調整することもできる。
【0082】このようにキャップ5を接着剤2に押し付
けた後、円形テーブル24から上方へ離間させ、第1の
実施の形態を採るときと同じ手順によってケース9に接
着する。なお、接着剤塗り広げ動作の初期は、接着剤2
を充填して円形テーブル24を1回転ないしそれ以上回
転させ、凹溝52内に接着剤2を均一に埋め込む。前記
キャップ5の押し付け工程が終了した後、接着剤2を埋
め込みながら円形テーブル24を1/3回転だけ回転さ
せて隣の凹溝52を接着剤付着位置Cに位置決めし、こ
の凹溝52内の接着剤2に次のキャップ5を押し付け
る。以降、この動作を連続的に繰り返す。また、全ての
凹溝52に対してキャップ5を押し付け終わるたびに、
接着剤2を充填して円形テーブル24を1回転ないしそ
れ以上に回転させ、再び凹溝内に接着剤2を埋め込むよ
うにしてもよい。
【0083】第1、第2の実施の形態では、キャップ5
の外形が小さくなると、接着剤2の表面張力で凹陥部側
端面5bに膜ができることがある。上述の実施の形態で
は、凹溝に埋め込ませた接着剤2にキャップ5を押し付
けたり、あるいは沈み込ませる方法を採っているので、
上述したように凹溝52に埋め込ませた接着剤2にキャ
ップ5を押し付ける手法を採っているので、キャップ5
に接着剤2を付着させるときにキャップ5の凹陥部5a
と対応する部位には接着剤2が存在しないから、接着剤
2からなる膜がキャップ5の開口を塞ぐように形成され
ることがない。
【0084】また、キャップ5に付着する接着剤2は凹
溝52の形状と対応する形状になるから、回転テーブル
24を凹溝52の溝幅、深さが異なるものに交換するこ
とによって、キャップ5に付着する接着剤2の量を変え
ることができる。また、キャップ5の沈み込み量を制御
することによって、接着剤2の量を変えることもでき
る。
【0085】なお、上述した各実施形態では、円形テー
ブル24に接着剤2を塗り広げるに当たって円形テーブ
ル24を回転させる構成を採っているが、円形テーブル
24を固定としてスキージ24,51,56を回転させ
る構成を採ることもできる。この構成を採る場合には、
接着剤を塗り広げるテーブルを直線状に形成し、スキー
ジをこのテーブル上で往復移動させてもよい。さらに、
上述した各実施形態では、合成樹脂製のキャップを例に
説明したが、セラミック製キャップ、メタル製キャップ
あるいはガラス製透明キャップなどにも幅広く応用でき
る。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る中
空パッケージの製造方法は、接着剤用受け部材に接着剤
を一様な厚さに塗り広げ、接着剤用受け部材にキャップ
の凹陥部側端面を押付けて離間させることにより接着剤
前記凹陥部側端面の全面に塗布するようにしたため、
接着剤は接着剤用受け部材に塗り広げられた部分の厚み
をもってキャップに付着するから、マスクを使わなくて
もキャップに接着剤を一定量だけ付着させることができ
る。
【0087】したがって、接着剤の量が規定量より少な
くなったり、接着剤の付着位置がずれることがないか
ら、キャップがケースに強固に接着しかつ接着部の気密
性が高い中空パッケージを製造することができる。ま
た、接着剤がマスクからはみ出して外観不良となった
り、チップに付着して電気的特性を劣化させることもな
い。従来のマスク式接着剤塗布方式では、高精度のマス
ク位置合わせ装置、接着剤を半硬化状態にするための加
熱炉、キャップ接着工程へ移送するための容器および搬
送手段、接着工程で再度キャップをハンドリングするた
めのキャップ方向識別装置などが必要であったが、これ
らの装置や工程を削減でき、中空パッケージの製造原価
を大幅に低減できる。
【0088】 また、第1の発明に係る中空パッケージ
の製造方法は、前述の中空パッケージの製造方法におい
て、スキージによって接着剤用受け部材上に接着剤を均
一な厚さに塗り広げるものであり、また、スキージを固
定し、接着剤用受け部材を回転させることにより接着剤
を均一な厚さに塗り広げるようにしたため、この方法に
よれば、簡単な装置で正確な厚みに接着剤を塗り広げる
ことができる。したがって、接着剤の厚さを正確に制御
するに当たってコストアップになることがない。
【0089】 第2の発明に係る中空パッケージの製造
方法は、中空パッケージの製造方法において、接着剤塗
布面にキャップの凹陥部端面と略同じ形状の凹溝を形成
した接着剤用受け部材を用い、この接着剤用受け部材に
スキージによって接着剤を塗り広げることにより前記凹
溝内に接着剤を埋め込ませ、しかる後、キャップを前記
凹溝内の接着剤に押し付けるため、キャップに接着剤を
付着させるときにキャップの凹陥部と対応する部位には
接着剤が存在しないので、接着剤からなる膜がキャップ
の開口側に形成されることがない。
【0090】したがって、接着剤からなる膜を除去する
工程を省くことができるから、製造時間の短縮を図るこ
とができる。また、前記膜が形成されないことから、キ
ャップをケースに接着するときに接着剤の余剰分がパッ
ケージ内に流れ込むことがなく、高品質な中空パッケー
ジを製造できる。
【0091】 第の発明に係る中空パッケージの製造
方法は、凹陥部を有するキャップの凹陥部端面をケース
に接着する中空パッケージの製造方法において、キャッ
プ保持手段で前記キャップを保持し、前記キャップを接
着剤に付ける工程と前記キャップを前記ケースに接着す
る工程とを同一のキャップ保持手段で行うようにしたた
め、同一ハンドリング装置でキャップに接着剤を付けて
ケースに接着できる。したがって、従来の方法を採る場
合に較べて製造工程を大幅に短縮できる。
【0092】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、凹陥部を有するキャップの凹陥部側端部に接着
剤を付ける中空パッケージ用製造装置において、接着剤
を塗布する接着剤用受け部材と、この接着剤用受け部材
に接着剤を厚さが均一になるよう塗り広げる手段と、前
記キャップを保持し、その凹陥部端面を接着剤用受け部
材の接着剤に押付けるキャップ保持手段とを備えたた
め、第1の発明に係る中空パッケージの製造方法を実施
するに当たって自動化を図ることができるから、接着剤
を一定量だけキャップに付着させることができることと
相俟って、高品質な中空パッケージを安価に製造でき
る。
【0093】また、この中空パッケージ用製造装置は、
キャップに接着剤を付着させるに当たってマスクのよう
なキャップの形状・寸法に依存する部材を使用しなくて
よいから、高密度実装化を達成できる中空パッケージを
製造するために相対的に小径なキャップを使用してもコ
ストが高くなることはない。
【0094】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、第の発明に係る中空パッケージ用製造装置に
おいて、接着剤を均一な厚さに塗り広げる手段としてス
キージを用い、接着剤用受け部材を前記スキージに対し
て回転する構成とするとともに、前記スキージに前記接
着剤受け部材の接着剤塗布面との距離を変える接着剤厚
み調整機構を設けたため、接着剤を塗り広げるための駆
動系と、接着剤の厚みを調整するための接着剤厚み調整
機構とを分けて構成することができる。
【0095】したがって、接着剤を均一な厚みとなるよ
うに接着剤用受け部材に塗り広げる中空パッケージ用製
造装置を、単純な装置を組合わせることによって安価に
製作できる。
【0096】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、第の発明に係る中空パッケージ用製造装置に
おいて、接着剤用受け部材の接着剤塗布面にキャップの
凹陥部端面と略同じ形状の凹溝を形成し、キャップ保持
手段を、前記凹溝内の接着剤にキャップを押し付ける構
成としたため、第の発明に係る中空パッケージの製造
方法を実施するに当たって自動化を図ることができるか
ら、接着剤からなる膜がキャップに形成されるのを阻止
して工程数削減を図ることができることと相俟って、高
品質な中空パッケージを安価に製造できる。
【0097】また、この中空パッケージ用製造装置は、
接着剤用受け部材を凹溝の溝幅、深さが異なるものに交
換することによって、キャップに付着する接着剤の量を
キャップの形状・寸法に応じて変えることができるか
ら、製造するパッケージの形状・寸法を変えてもキャッ
プをケースに強固にかつ気密性よく接着できるという効
果もある。
【0098】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、第の発明に係る中空パッケージ用製造装置に
おいて、接着剤を均一な厚さに塗り広げる手段としてス
キージを用い、前記スキージに凸部を少なくとも2カ所
設け、凸部の先端が接着剤用受け部材と接触し、その隙
間を一定に保つものであるため、簡単な構成で接着剤を
均一な厚さに塗り広げることができる。 したがって、
接着剤を均一な厚さに制御するに当たってコストアップ
になることがない。
【0099】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、第ないし第の発明のうち何れか一つの中空
パッケージ用製造装置において、キャップ保持手段を、
キャップを吸着保持する構成とし、このキャップ保持手
段のキャップ吸着部を、ばねによってキャップ押付け側
へ付勢する構成としたため、キャップは、ばねの弾発力
に相当する押圧力をもって接着剤に押し付けられるか
ら、接着剤付着時の荷重を最適な値に設定するに当たっ
て構成が簡単でよい。この点からも本発明に係る中空パ
ッケージ用製造装置を安価に製作することができる。
【0100】 第の発明に係る中空パッケージ用製造
装置は、凹陥部を有するキャップを保持するキャップ保
持手段によって前記キャップの凹陥部側端部をケースに
接着する中空パッケージ用製造装置において、前記キャ
ップ保持手段で保持した前記キャップを接着剤に押付け
て離間する手段と、前記キャップ保持手段で保持した前
記キャップを前記ケースに接着する手段を備えたため、
同一ハンドリング装置でキャップに接着剤を付けてケー
スに接着できる。したがって、従来に較べて製造装置を
大幅に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る中空パッケージの製造方法を実
施するに当たり使用する中空パッケージ用製造装置の概
略構成を示す平面図である。
【図2】 中空パッケージ用製造装置の要部の構成を示
す斜視図である。
【図3】 スキージを示す図である。
【図4】 キャップ移載装置のキャップ吸着部を示す側
面図である。
【図5】 キャップをケースに押し付けている状態での
キャップ移載装置のキャップ吸着部の側面図である。
【図6】 中空パッケージ用製造装置の要部の構成を示
す側面図である。
【図7】 本発明に係る中空パッケージの製造方法を説
明するための図である。
【図8】 スキージの他の実施の形態を示す図である。
【図9】 凹溝に埋め込んだ接着剤をキャップに付着さ
せる製造方法を説明するための図である。
【図10】 従来の中空パッケージの製造方法を説明す
るための図である。
【符号の説明】
2…接着剤、5…キャップ、5a…凹陥部、9…ケー
ス、11…中空パッケージ用製造装置、14…接着剤塗
布装置、15…キャップ移載装置、24…円形テーブ
ル、25…スキージ、41…吸着ノズル、51,56…
スキージ、52…凹溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 建次 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 窪田 勧 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 市川 清治 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 廣川 友明 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 木村 伴昭 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 佐藤 卓 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (72)発明者 田中 潤一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−48378(JP,A) 特開 平2−205344(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹陥部を有するキャップの凹陥部端面に
    接着剤を付ける中空パッケージの製造方法において、 スキージを固定し、接着剤用受け部材を回転させること
    により接着剤用受け部材上に接着剤を一様な厚さに塗り
    広げ、 前記接着剤用受け部材に前記キャップの凹陥部端面を押
    付け、しかる後に当該キャップを前記接着剤用受け部材
    から離間させることにより前記キャップの凹陥部端面に
    一様な厚さの接着剤を付けるようにしたことを特徴とす
    る中空パッケージの製造方法。
  2. 【請求項2】 凹陥部を有するキャップの凹陥部端面に
    接着剤を付ける中空パッケージの製造方法において、 接着剤用受け部材として、接着剤塗布面にキャップの凹
    陥部端面と略同じ形状の凹溝を形成したものを用い、こ
    の接着剤用受け部材にスキージによって接着剤を塗り広
    げることにより前記凹溝内に接着剤を埋め込ませ、 しかる後、キャップを前記凹溝内の接着剤に押し付け付
    けて離間させることにより接着剤を付けるようにしたこ
    とを特徴とする中空パッケージの製造方法。
  3. 【請求項3】 凹陥部を有するキャップの凹陥部端面
    ケースに接着する中空パッケージの製造方法において、 キャップ保持手段で前記キャップを保持し、前記キャッ
    プを接着剤に付ける工程と前記キャップを前記ケースに
    接着する工程とを同一のキャップ保持手段で行うように
    したことを特徴とする中空パッケージの製造方法。
  4. 【請求項4】 凹陥部を有するキャップの凹陥部側端部
    に接着剤を付ける中空パッケージ用製造装置において、 接着剤を塗布する接着剤用受け部材と、この接着剤用受
    け部材に接着剤を厚さが均一になるよう塗り広げる手段
    と、 前記キャップを保持し、その凹陥部端面を接着剤用受け
    部材の接着剤に押付けるキャップ保持手段とを備えたこ
    とを特徴とする中空パッケージ用製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項記載の中空パッケージ用製造装
    置において、 接着剤を均一な厚さに塗り広げる手段としてスキージを
    用い、接着剤用受け部材を前記スキージに対して回転す
    る構成とするとともに、前記スキージに前記接着剤受け
    部材の接着剤塗布面との距離を変える接着剤厚み調整機
    構を設けたことを特徴とする中空パッケージ用製造装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項記載の中空パッケージ用製造装
    置において、 接着剤用受け部材の接着剤塗布面にキャップの凹陥部
    と略同じ形状の凹溝を形成し、 キャップ保持手段を、前記凹溝内の接着剤にキャップを
    押し付ける構成としたことを特徴とする中空パッケージ
    用製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項記載の中空パッケージ用製造装
    置において、 接着剤を均一な厚さに塗り広げる手段としてスキージを
    用い、前記スキージに凸部を少なくとも2カ所設け、凸
    部の先端が接着剤用受け部材と接触し、その隙間を一定
    に保つことを特徴とする中空パッケージ用製造装置。
  8. 【請求項8】 請求項ないし請求項のうち何れか一
    つの中空パッケージ用製造装置において、 キャップ保持手段を、キャップを吸着保持する構成と
    し、 このキャップ保持手段のキャップ吸着部を、ばねによっ
    てキャップ押付け側へ付勢する構成としたことを特徴と
    する中空パッケージ用製造装置。
  9. 【請求項9】 凹陥部を有するキャップを保持するキャ
    ップ保持手段によって前記キャップの凹陥部側端部をケ
    ースに接着する中空パッケージ用製造装置において、 前記キャップ保持手段で保持した前記キャップを接着剤
    に押付けて離間する手段と、 前記キャップ保持手段で保持した前記キャップを前記ケ
    ースに接着する手段を備えたことを特徴とする中空パッ
    ケージ用製造装置。
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