JP2970360B2 - V型内燃機関の連結管遮熱構造 - Google Patents
V型内燃機関の連結管遮熱構造Info
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- JP2970360B2 JP2970360B2 JP29586293A JP29586293A JP2970360B2 JP 2970360 B2 JP2970360 B2 JP 2970360B2 JP 29586293 A JP29586293 A JP 29586293A JP 29586293 A JP29586293 A JP 29586293A JP 2970360 B2 JP2970360 B2 JP 2970360B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、V型内燃機関の左右
バンクの排気通路を接続した連結管からの熱を遮熱する
遮熱構造に関する。
バンクの排気通路を接続した連結管からの熱を遮熱する
遮熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】V型内燃機関の排気通路を機関近傍で1
本の通路に集合させるためには、機関端部を横切るよう
に連結管を設けた構成が従来から多く採用されている
が、このような場合には、熱膨張による変位を吸収する
ように、連結管の中間部にベロ−ズ状のフレキシブルチ
ューブを設けることが一般になされている。
本の通路に集合させるためには、機関端部を横切るよう
に連結管を設けた構成が従来から多く採用されている
が、このような場合には、熱膨張による変位を吸収する
ように、連結管の中間部にベロ−ズ状のフレキシブルチ
ューブを設けることが一般になされている。
【0003】また、連結管の一部にフレキシブルチュー
ブを設けると、左右バンクの排気マニホルド先端部が実
質的に自由端となり、その振動が大きくなるので、フレ
キシブルチューブ前後の排気管をある程度堅固に連結す
るように、フレキシブルチューブと並列に金属板からな
るステーを設けた構成も、特開昭59−148415号
公報等において示されている。
ブを設けると、左右バンクの排気マニホルド先端部が実
質的に自由端となり、その振動が大きくなるので、フレ
キシブルチューブ前後の排気管をある程度堅固に連結す
るように、フレキシブルチューブと並列に金属板からな
るステーを設けた構成も、特開昭59−148415号
公報等において示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成においては、ステーは単に排気管の固定連結の
機能しかなく、連結管とりわけフレキシブルチューブ部
分を遮熱するという効果は少ない。V型内燃機関では、
吸気系がバンク間に配置されることから、吸気マニホル
ドに接続した吸気ダクトがフレキシブルチューブ上方か
ら前方を横切るように配置されることが多く、またその
他の配管類やエアクリーナなど種々の樹脂部品あるいは
ゴム部品がフレキシブルチューブ前方に位置することが
あるが、上記従来の構成では、熱的影響が大きく、好ま
しくない。
来の構成においては、ステーは単に排気管の固定連結の
機能しかなく、連結管とりわけフレキシブルチューブ部
分を遮熱するという効果は少ない。V型内燃機関では、
吸気系がバンク間に配置されることから、吸気マニホル
ドに接続した吸気ダクトがフレキシブルチューブ上方か
ら前方を横切るように配置されることが多く、またその
他の配管類やエアクリーナなど種々の樹脂部品あるいは
ゴム部品がフレキシブルチューブ前方に位置することが
あるが、上記従来の構成では、熱的影響が大きく、好ま
しくない。
【0005】また、ベロース状のフレキシブルチューブ
は、一般の排気管に比べて耐熱性が低いので、このフレ
キシブルチューブを単純に覆ってしまうと、その耐久性
が低下する虞れがある。
は、一般の排気管に比べて耐熱性が低いので、このフレ
キシブルチューブを単純に覆ってしまうと、その耐久性
が低下する虞れがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るV型内燃
機関の連結管遮熱構造は、V型内燃機関の端部を横切る
ように、中間部にフレキシブルチューブを備えた連結管
が配設され、該連結管を介して左右バンクの排気マニホ
ルドが連結されてなるV型内燃機関において、上記フレ
キシブルチューブの外周側に、フレキシブルチューブ前
後の排気管を互いに連結するように、断面略半円形に2
分割したステーインナおよびステーアウタを一体に接合
してなる中空管状のステーを配置し、該ステーの両端部
をそれぞれ排気管外周に嵌合させるとともに、ステーイ
ンナおよびステーアウタにそれぞれ放熱用開口部を開口
形成し、さらに,内燃機関の外側を向くステーアウタの
外周面を覆うように、下部が開口した半円筒状をなす遮
熱板をステーと一体に取り付け、かつこの遮熱板の上縁
から内燃機関側へ向かって庇状にガイド部を延設したこ
とを特徴としている。
機関の連結管遮熱構造は、V型内燃機関の端部を横切る
ように、中間部にフレキシブルチューブを備えた連結管
が配設され、該連結管を介して左右バンクの排気マニホ
ルドが連結されてなるV型内燃機関において、上記フレ
キシブルチューブの外周側に、フレキシブルチューブ前
後の排気管を互いに連結するように、断面略半円形に2
分割したステーインナおよびステーアウタを一体に接合
してなる中空管状のステーを配置し、該ステーの両端部
をそれぞれ排気管外周に嵌合させるとともに、ステーイ
ンナおよびステーアウタにそれぞれ放熱用開口部を開口
形成し、さらに,内燃機関の外側を向くステーアウタの
外周面を覆うように、下部が開口した半円筒状をなす遮
熱板をステーと一体に取り付け、かつこの遮熱板の上縁
から内燃機関側へ向かって庇状にガイド部を延設したこ
とを特徴としている。
【0007】また請求項2の発明では、上記ステーアウ
タと上記遮熱板との間の空気層がガイド部とステーイン
ナとの間と連通するように、ステーインナ,ステーアウ
タの接合フランジ部とガイド部との間に間隙を設けた。
タと上記遮熱板との間の空気層がガイド部とステーイン
ナとの間と連通するように、ステーインナ,ステーアウ
タの接合フランジ部とガイド部との間に間隙を設けた。
【0008】
【作用】フレキシブルチューブ前後の排気管は、中空管
状のステーにより堅固に連結される。このステーは、フ
レキシブルチューブ外周面を覆って遮熱作用を果たす
が、フレキシブルチューブを覆う空間を密閉状態とはせ
ずに、放熱用開口部により開放してあるので、内部の熱
が該開口部を通して放熱される。また、ステーの機関外
側部分つまりステーアウタの外周面が遮熱板により覆わ
れ、その間に空気層が形成されるので、上記開口部から
出た熱が上方の樹脂部品等に直接に作用せず、かつ効果
的に断熱される。
状のステーにより堅固に連結される。このステーは、フ
レキシブルチューブ外周面を覆って遮熱作用を果たす
が、フレキシブルチューブを覆う空間を密閉状態とはせ
ずに、放熱用開口部により開放してあるので、内部の熱
が該開口部を通して放熱される。また、ステーの機関外
側部分つまりステーアウタの外周面が遮熱板により覆わ
れ、その間に空気層が形成されるので、上記開口部から
出た熱が上方の樹脂部品等に直接に作用せず、かつ効果
的に断熱される。
【0009】一方、ステーの機関側の部分つまりステー
インナの外周面は、遮熱板には覆われておらず、上記放
熱用開口部を介した放熱が確保される。そして、ステー
インナ側の熱は上方へ伝わろうとするが、その上方に延
びたガイド部によって熱が遮られ、かつ熱的影響のない
機関側へ案内されるので、上方に位置する樹脂部品等へ
の影響が阻止される。またステーインナ表面からの輻射
熱も遮熱される。
インナの外周面は、遮熱板には覆われておらず、上記放
熱用開口部を介した放熱が確保される。そして、ステー
インナ側の熱は上方へ伝わろうとするが、その上方に延
びたガイド部によって熱が遮られ、かつ熱的影響のない
機関側へ案内されるので、上方に位置する樹脂部品等へ
の影響が阻止される。またステーインナ表面からの輻射
熱も遮熱される。
【0010】遮熱板とステーアウタとの間の空気層に溜
まった熱が上方へ向かおうとする際にも、上記ガイド部
によって、機関側へ放熱されるようになる。
まった熱が上方へ向かおうとする際にも、上記ガイド部
によって、機関側へ放熱されるようになる。
【0011】特に、請求項2のように、間隙を設けてお
けば、上記空気層の熱が機関側へ積極的に放熱される。
けば、上記空気層の熱が機関側へ積極的に放熱される。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0013】図3は、この発明に係るV型内燃機関1の
全体的構成を車両上方から見た平面図であって、内燃機
関1のバンク間に吸気マニホルド2が配置されていると
ともに、各バンクのシリンダヘッド3,4の外側にそれ
ぞれ排気マニホルド5,6が取り付けられている。そし
て、一方の排気マニホルド5と一体に連結管7が形成さ
れており、該連結管7を介して両排気マニホルド5,6
が互いに連結されている。上記連結管7は、内燃機関1
の端部を横切るように配置されており、バンク間位置と
なるその中間部に、ベローズ状のフレキシブルチューブ
8が設けられている。また、このフレキシブルチューブ
8の前方に合成樹脂製のケースを有するエアクリーナ9
が配置され、該エアクリーナ9と吸気マニホルド2詳し
くはその吸気入口に固定したスロットルチャンバ11と
を接続する吸気ダクト10がフレキシブルチューブ8の
上方を横切っている。吸気ダクト10には、レゾネータ
12が設けられている。なお、この図3は、V型内燃機
関1を車両にいわゆる横置形式に搭載した例を示してお
り、矢印FRが車両前方となる。
全体的構成を車両上方から見た平面図であって、内燃機
関1のバンク間に吸気マニホルド2が配置されていると
ともに、各バンクのシリンダヘッド3,4の外側にそれ
ぞれ排気マニホルド5,6が取り付けられている。そし
て、一方の排気マニホルド5と一体に連結管7が形成さ
れており、該連結管7を介して両排気マニホルド5,6
が互いに連結されている。上記連結管7は、内燃機関1
の端部を横切るように配置されており、バンク間位置と
なるその中間部に、ベローズ状のフレキシブルチューブ
8が設けられている。また、このフレキシブルチューブ
8の前方に合成樹脂製のケースを有するエアクリーナ9
が配置され、該エアクリーナ9と吸気マニホルド2詳し
くはその吸気入口に固定したスロットルチャンバ11と
を接続する吸気ダクト10がフレキシブルチューブ8の
上方を横切っている。吸気ダクト10には、レゾネータ
12が設けられている。なお、この図3は、V型内燃機
関1を車両にいわゆる横置形式に搭載した例を示してお
り、矢印FRが車両前方となる。
【0014】図2は、上記連結管7の部分を分解して示
した斜視図であり、図示するようにフレキシブルチュー
ブ8は金網状の保護チューブを具備しており、かつ排気
マニホルド5の集合部に連続した排気管7aおよび先端
側の排気管7bとともに連結管7を構成している。排気
管7bの先端には、フランジ13が取り付けられてお
り、他方の排気マニホルド6側に設けたフランジ14に
ガスケット15を介して図示せぬボルトにより結合され
るようになっている。上記フランジ14を備えた排気管
16は、排気マニホルド6の集合部に設けたフランジ1
7に一体に接続されている。また、上記フランジ14
は、延長部14aを有し、エンジンスリンガー17と一
体となったブラケット17aに図示せぬボルトにより結
合されている。すなわち、該ブラケット17aを介して
内燃機関1のシリンダブロック(図示せず)に固定され
ている。なお、18は、フランジ13,14の外側を覆
う遮熱板であり、これらのフランジ13,14とともに
ボルト結合されている。
した斜視図であり、図示するようにフレキシブルチュー
ブ8は金網状の保護チューブを具備しており、かつ排気
マニホルド5の集合部に連続した排気管7aおよび先端
側の排気管7bとともに連結管7を構成している。排気
管7bの先端には、フランジ13が取り付けられてお
り、他方の排気マニホルド6側に設けたフランジ14に
ガスケット15を介して図示せぬボルトにより結合され
るようになっている。上記フランジ14を備えた排気管
16は、排気マニホルド6の集合部に設けたフランジ1
7に一体に接続されている。また、上記フランジ14
は、延長部14aを有し、エンジンスリンガー17と一
体となったブラケット17aに図示せぬボルトにより結
合されている。すなわち、該ブラケット17aを介して
内燃機関1のシリンダブロック(図示せず)に固定され
ている。なお、18は、フランジ13,14の外側を覆
う遮熱板であり、これらのフランジ13,14とともに
ボルト結合されている。
【0015】上記フレキシブルチューブ8は、ステーイ
ンナ19Aとステーアウタ19Bとからなるステー19
により外周面が覆われている。そして、内燃機関1の外
側を向くステーアウタ19Bの外周にさらに半円筒状を
なす遮熱板20が取り付けられている。上記ステーイン
ナ19Aおよびステーアウタ19Bは、周囲の接合フラ
ンジ部21,22を互いに重ね合わせた状態でボルト2
3,ナット24(図1参照)により一体に接合され、全
体として中空管状をなすようになっている。また遮熱板
20は、このステー19の結合用ボルト23,ナット2
4により該ステー19と一体に共締めされている。
ンナ19Aとステーアウタ19Bとからなるステー19
により外周面が覆われている。そして、内燃機関1の外
側を向くステーアウタ19Bの外周にさらに半円筒状を
なす遮熱板20が取り付けられている。上記ステーイン
ナ19Aおよびステーアウタ19Bは、周囲の接合フラ
ンジ部21,22を互いに重ね合わせた状態でボルト2
3,ナット24(図1参照)により一体に接合され、全
体として中空管状をなすようになっている。また遮熱板
20は、このステー19の結合用ボルト23,ナット2
4により該ステー19と一体に共締めされている。
【0016】図4は上記ステーインナ19Aを示し、図
5は上記ステーアウタ19Bを示している。これらのス
テーインナ19A,ステーアウタ19Bは、金属板をプ
レス成形したものであって、図示するように互いに略対
称形状をなしている。すなわち、連結管7の湾曲形状に
対応して緩く湾曲しており、上縁および下縁に沿って接
合フランジ部21,22が形成されているとともに、該
フランジ部21,22にボルト貫通孔25が形成されて
いる。そして、ステーインナ19A,ステーアウタ19
Bの前後両端には、それぞれ半円筒形をなす排気管嵌合
部26(26A,26B),27(27A,27B)が
設けられている。この排気管嵌合部26,27は、互い
に接合することにより円筒状をなし、フレキシブルチュ
ーブ8前後の排気管7a,7bの外周に比較的密に嵌合
するようになっている。また、ステーインナ19Aの中
央部には、略矩形の放熱用開口部28が開口形成され、
かつその前後に一対の円形の放熱用開口部29,30が
開口形成されている。同様に、ステーアウタ19Bに
も、略矩形の放熱用開口部31と円形の放熱用開口部3
2,33とが開口形成されている。なお、上方への熱の
拡散を抑制するために、矩形の放熱用開口部28,31
は、若干下方に偏った位置に形成されている。また、図
1にも示すように、ステーアウタ19B下縁の接合フラ
ンジ部22の中央部分22aが外側へ僅かに膨出してお
り、ステーインナ19Aとの間にスリット状の間隙34
(図1参照)が確保されるようになっている。この間隙
34は、ステー19内への空気取り入れ口となるもの
で、放熱用開口部28〜33を通した放熱を促進する効
果を有する。
5は上記ステーアウタ19Bを示している。これらのス
テーインナ19A,ステーアウタ19Bは、金属板をプ
レス成形したものであって、図示するように互いに略対
称形状をなしている。すなわち、連結管7の湾曲形状に
対応して緩く湾曲しており、上縁および下縁に沿って接
合フランジ部21,22が形成されているとともに、該
フランジ部21,22にボルト貫通孔25が形成されて
いる。そして、ステーインナ19A,ステーアウタ19
Bの前後両端には、それぞれ半円筒形をなす排気管嵌合
部26(26A,26B),27(27A,27B)が
設けられている。この排気管嵌合部26,27は、互い
に接合することにより円筒状をなし、フレキシブルチュ
ーブ8前後の排気管7a,7bの外周に比較的密に嵌合
するようになっている。また、ステーインナ19Aの中
央部には、略矩形の放熱用開口部28が開口形成され、
かつその前後に一対の円形の放熱用開口部29,30が
開口形成されている。同様に、ステーアウタ19Bに
も、略矩形の放熱用開口部31と円形の放熱用開口部3
2,33とが開口形成されている。なお、上方への熱の
拡散を抑制するために、矩形の放熱用開口部28,31
は、若干下方に偏った位置に形成されている。また、図
1にも示すように、ステーアウタ19B下縁の接合フラ
ンジ部22の中央部分22aが外側へ僅かに膨出してお
り、ステーインナ19Aとの間にスリット状の間隙34
(図1参照)が確保されるようになっている。この間隙
34は、ステー19内への空気取り入れ口となるもの
で、放熱用開口部28〜33を通した放熱を促進する効
果を有する。
【0017】上記ステー19のステーアウタ19Bの外
周面を覆う遮熱板20は、やはり金属板をプレス成形し
たものであって、図6に示すように、ステーアウタ19
Bに近似した外形状を有している。すなわち、全体とし
ては、ステーアウタ19Bと同様に緩く湾曲し、上縁お
よび下縁に接合フランジ部35を有しているとともに、
該フランジ部35にボルト貫通孔36が貫通形成されて
いる。そして、両端には、ステーアウタ19Bの排気管
嵌合部26B,27B外周に比較的密に嵌合する半円筒
形のステー嵌合部37,38が設けられている。また、
この遮熱板20の下部中央部には、切欠部39が形成さ
れている。従って、ステーアウタ19B外周に該遮熱板
20を取り付けた状態では、両者間に図1に示すように
円筒状の空気層40が形成されるとともに、この空気層
40の下部が上記切欠部39により開放された形となっ
ている。
周面を覆う遮熱板20は、やはり金属板をプレス成形し
たものであって、図6に示すように、ステーアウタ19
Bに近似した外形状を有している。すなわち、全体とし
ては、ステーアウタ19Bと同様に緩く湾曲し、上縁お
よび下縁に接合フランジ部35を有しているとともに、
該フランジ部35にボルト貫通孔36が貫通形成されて
いる。そして、両端には、ステーアウタ19Bの排気管
嵌合部26B,27B外周に比較的密に嵌合する半円筒
形のステー嵌合部37,38が設けられている。また、
この遮熱板20の下部中央部には、切欠部39が形成さ
れている。従って、ステーアウタ19B外周に該遮熱板
20を取り付けた状態では、両者間に図1に示すように
円筒状の空気層40が形成されるとともに、この空気層
40の下部が上記切欠部39により開放された形となっ
ている。
【0018】また、上縁の接合フランジ部35の中央部
35aが、図1にも示すように、外側に膨出しており、
ステー19の接合フランジ部21,22から部分的に離
れている。そして、遮熱板20の上縁つまり接合フラン
ジ部35の上縁から内燃機関1側へ向かって庇状にガイ
ド部41が延設されている。このガイド部41は、図1
に示すような方向の断面では、略水平に直線状に延びて
いる。また、図6と図5とを対比すれば明らかなよう
に、遮熱板20の上部の接合フランジ部35は、ステー
19の接合フランジ部21,22より外側つまり上方に
拡大しており、従って、ガイド部41はステー19の接
合フランジ部21,22先端から離れている。なお、ガ
イド部41先端は、ステーインナ19Aの上方を殆ど覆
いうる位置まで延びている。
35aが、図1にも示すように、外側に膨出しており、
ステー19の接合フランジ部21,22から部分的に離
れている。そして、遮熱板20の上縁つまり接合フラン
ジ部35の上縁から内燃機関1側へ向かって庇状にガイ
ド部41が延設されている。このガイド部41は、図1
に示すような方向の断面では、略水平に直線状に延びて
いる。また、図6と図5とを対比すれば明らかなよう
に、遮熱板20の上部の接合フランジ部35は、ステー
19の接合フランジ部21,22より外側つまり上方に
拡大しており、従って、ガイド部41はステー19の接
合フランジ部21,22先端から離れている。なお、ガ
イド部41先端は、ステーインナ19Aの上方を殆ど覆
いうる位置まで延びている。
【0019】上記実施例の構成においては、フレキシブ
ルチューブ8前後の排気管7a,7bが中空管状をなす
ステー19によって堅固に連結され、それぞれの自由な
振動が抑制される。なお、排気管7a,7bの軸方向の
動きはステー19との嵌合により完全には阻止されない
ので、熱膨張による変位が吸収される。
ルチューブ8前後の排気管7a,7bが中空管状をなす
ステー19によって堅固に連結され、それぞれの自由な
振動が抑制される。なお、排気管7a,7bの軸方向の
動きはステー19との嵌合により完全には阻止されない
ので、熱膨張による変位が吸収される。
【0020】このステー19によって、その内部のフレ
キシブルチューブ8が略覆われた状態となり、一次的な
遮熱が行われる。但し、フレキシブルチューブ8を覆う
空間は密閉状態とはなっておらず、放熱用開口部28〜
33により開放してあるので、内部の熱がこの放熱用開
口部28〜33を通して放熱される。特に、空気の対流
に伴って下部の間隙34から低温の空気が取り込まれる
ので、フレキシブルチューブ8の過度の温度上昇が抑制
される。
キシブルチューブ8が略覆われた状態となり、一次的な
遮熱が行われる。但し、フレキシブルチューブ8を覆う
空間は密閉状態とはなっておらず、放熱用開口部28〜
33により開放してあるので、内部の熱がこの放熱用開
口部28〜33を通して放熱される。特に、空気の対流
に伴って下部の間隙34から低温の空気が取り込まれる
ので、フレキシブルチューブ8の過度の温度上昇が抑制
される。
【0021】また、放熱用開口部28〜33を通して放
熱された熱は、上方へ向かおうとするが、ステー19の
外側つまりステーアウタ19Bの外周が遮熱板20によ
り覆われているので、内燃機関1前方への熱の拡散が抑
制される。ステーアウタ19B表面からの輻射熱につい
ても、遮熱板20によって遮られ、かつステーアウタ1
9Bとの間の空気層40によって効果的に断熱される。
さらに、ステーインナ19A側から上方へ向かう熱は、
その上方に延びたガイド部41によって遮られ、かつ熱
的影響のない内燃機関1側へ案内される。また、ステー
インナ19A表面からの輻射熱も同様にガイド部41に
よって遮られる。従って、フレキシブルチューブ8の上
方あるいは前方に位置する吸気ダクト10やエアクリー
ナ9等への悪影響が回避できる。しかも、同時に、フレ
キシブルチューブ8の熱を内燃機関1側へ向けて逃がす
ことができ、フレキシブルチューブ8の過度の温度上昇
による耐久性低下を防止できる。
熱された熱は、上方へ向かおうとするが、ステー19の
外側つまりステーアウタ19Bの外周が遮熱板20によ
り覆われているので、内燃機関1前方への熱の拡散が抑
制される。ステーアウタ19B表面からの輻射熱につい
ても、遮熱板20によって遮られ、かつステーアウタ1
9Bとの間の空気層40によって効果的に断熱される。
さらに、ステーインナ19A側から上方へ向かう熱は、
その上方に延びたガイド部41によって遮られ、かつ熱
的影響のない内燃機関1側へ案内される。また、ステー
インナ19A表面からの輻射熱も同様にガイド部41に
よって遮られる。従って、フレキシブルチューブ8の上
方あるいは前方に位置する吸気ダクト10やエアクリー
ナ9等への悪影響が回避できる。しかも、同時に、フレ
キシブルチューブ8の熱を内燃機関1側へ向けて逃がす
ことができ、フレキシブルチューブ8の過度の温度上昇
による耐久性低下を防止できる。
【0022】さらに、上記実施例では、ステー19の接
合フランジ部21,22とガイド部41との間に、空気
の通流が可能な間隙42が積極的に設けられており、遮
熱板20とステーアウタ19Bとの間の空気層40が、
ガイド部41とステーインナ19Aとの間の空間に連通
している。従って、ステーアウタ19B側の放熱用開口
部31〜33から空気層40を通してガイド部41側と
の間で対流を確保でき、フレキシブルチューブ8の熱を
一層良好に放熱できる。
合フランジ部21,22とガイド部41との間に、空気
の通流が可能な間隙42が積極的に設けられており、遮
熱板20とステーアウタ19Bとの間の空気層40が、
ガイド部41とステーインナ19Aとの間の空間に連通
している。従って、ステーアウタ19B側の放熱用開口
部31〜33から空気層40を通してガイド部41側と
の間で対流を確保でき、フレキシブルチューブ8の熱を
一層良好に放熱できる。
【0023】なお、ステー19の接合フランジ部21,
22とガイド部41との間に大きな間隙42がない場合
でも、ステーアウタ19B側の遮熱板20本体部分とス
テーインナ19A側のガイド部41とが一体に連続して
いることから、上記空気層40に溜まった熱が上方へ向
かおうとする際に、内燃機関1側へ案内されるという作
用が得られる。
22とガイド部41との間に大きな間隙42がない場合
でも、ステーアウタ19B側の遮熱板20本体部分とス
テーインナ19A側のガイド部41とが一体に連続して
いることから、上記空気層40に溜まった熱が上方へ向
かおうとする際に、内燃機関1側へ案内されるという作
用が得られる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係るV型内燃機関の遮熱構造によれば、機関の端部に
位置するフレキシブルチューブの外側を遮熱するととと
もに、フレキシブルチューブの熱を機関側に案内するの
で、フレキシブルチューブの近傍に配置された種々の合
成樹脂部品やゴム部品への悪影響を回避できる。また、
フレキシブルチューブを過度に高温化させることなく、
その熱を外部へ逃がすことができるので、フレキシブル
チューブの耐久性低下を防止できる。
に係るV型内燃機関の遮熱構造によれば、機関の端部に
位置するフレキシブルチューブの外側を遮熱するととと
もに、フレキシブルチューブの熱を機関側に案内するの
で、フレキシブルチューブの近傍に配置された種々の合
成樹脂部品やゴム部品への悪影響を回避できる。また、
フレキシブルチューブを過度に高温化させることなく、
その熱を外部へ逃がすことができるので、フレキシブル
チューブの耐久性低下を防止できる。
【図1】この発明の一実施例を示す図6のA−A線に沿
った連結管部分全体の断面図。
った連結管部分全体の断面図。
【図2】この発明に係る連結管部分の分解斜視図。
【図3】車両に搭載した内燃機関全体の平面図。
【図4】ステーインナの平面図。
【図5】ステーアウタの平面図。
【図6】遮熱板の平面図。
8…フレキシブルチューブ 19…ステー 19A…ステーインナ 19B…ステーアウタ 20…遮熱板 28〜33…放熱用開口部 41…ガイド部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01N 7/14 F01N 7/08
Claims (2)
- 【請求項1】 V型内燃機関の端部を横切るように、中
間部にフレキシブルチューブを備えた連結管が配設さ
れ、該連結管を介して左右バンクの排気マニホルドが連
結されてなるV型内燃機関において、上記フレキシブル
チューブの外周側に、フレキシブルチューブ前後の排気
管を互いに連結するように、断面略半円形に2分割した
ステーインナおよびステーアウタを一体に接合してなる
中空管状のステーを配置し、該ステーの両端部をそれぞ
れ排気管外周に嵌合させるとともに、ステーインナおよ
びステーアウタにそれぞれ放熱用開口部を開口形成し、
さらに,内燃機関の外側を向くステーアウタの外周面を
覆うように、下部が開口した半円筒状をなす遮熱板をス
テーと一体に取り付け、かつこの遮熱板の上縁から内燃
機関側へ向かって庇状にガイド部を延設したことを特徴
とするV型内燃機関の連結管遮熱構造。 - 【請求項2】 上記ステーアウタと上記遮熱板との間の
空気層がガイド部とステーインナとの間と連通するよう
に、ステーインナ,ステーアウタの接合フランジ部とガ
イド部との間に間隙を設けたことを特徴とする請求項1
記載のV型内燃機関の連結管遮熱構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29586293A JP2970360B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | V型内燃機関の連結管遮熱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29586293A JP2970360B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | V型内燃機関の連結管遮熱構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07145726A JPH07145726A (ja) | 1995-06-06 |
JP2970360B2 true JP2970360B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=17826153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29586293A Expired - Lifetime JP2970360B2 (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | V型内燃機関の連結管遮熱構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2970360B2 (ja) |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP29586293A patent/JP2970360B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07145726A (ja) | 1995-06-06 |
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