JP2967682B2 - 放電加工装置 - Google Patents

放電加工装置

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JP2967682B2
JP2967682B2 JP5298540A JP29854093A JP2967682B2 JP 2967682 B2 JP2967682 B2 JP 2967682B2 JP 5298540 A JP5298540 A JP 5298540A JP 29854093 A JP29854093 A JP 29854093A JP 2967682 B2 JP2967682 B2 JP 2967682B2
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pulse
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electrode
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昭弘 後藤
隆 湯澤
卓司 真柄
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電加工装置に係り、特
に電極と被加工物が短絡したときに流れる短絡電流の早
期解消に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来放電加工において、電極と被加工物
が短絡したときに流れる短絡電流は加工に寄与しない無
効電流であると考えられており、特別な対処がなされて
いないのが現状であった。これは、短絡電流の影響につ
いて不明な点が多く、特に対策を施さなくてもそれほど
有害とは考えられていなかったためである。しかし、最
近の研究から、以下の3つのことが明らかになった。第
1に、短絡電流はそれ自体被加工物にアーク痕やしみを
つくらないがその原因をつくる。第2に、短絡発生時に
電極に傷がついたり異常消耗をおこしやすい。第3に、
短絡が一旦発生すると長時間継続する傾向にある。放電
加工中に短絡が発生すると、数10μsから数100μ
sという長い時間連続する。一般に放電加工機は、極間
の電圧によって極間距離を制御するサーボを行っている
ため、短絡が発生すると、電極と被加工物は離れる方向
に動き、数10μs程度の時間がたてば、計算上は十分
に短絡が解消されるはずであるが、実際には解消されな
い。
【0003】これらの問題は、短絡時に加工屑をはさん
で流れる短絡電流に起因することが明らかになった。図
7は加工屑を介して短絡電流が流れているところを上か
ら見た様子を表している。短絡電流が流れることによ
り、図中の矢印の向きに磁界が発生し、その磁界により
加工屑は中心方向に引き寄せられる力を受ける。そのた
め、短絡が発生すると、加工屑が集まるために、長い時
間短絡が継続し、放電の集中や、電極の傷を引き起こす
ことになる。
【0004】このような問題を解決する1つの方法とし
て、特開昭53−105795号公報、米国特許第29
51969号、同第3609281号のように、高電流
のパルスを印加する方法が提案されている。これらの方
法は、電極と被加工物が放電によりとけた時に形成され
る金属ブリッジを高電流で溶融させようとする方法であ
る。しかしながら短絡状態が継続するのは金属ブリッジ
のためではなく、短絡電流により発生する電磁力により
集まる加工屑(以降、短絡ブリッジと呼ぶ)によるもの
である。これらの方法は、放電加工中に生じる短絡現象
が加工屑が集まるために発生するということを考慮して
おらず、そのため、短絡状態を継続させる原因の短絡電
流についての根本的な対策とはなっていない。
【0005】以上述べたように、短絡状態を継続させる
原因は、短絡電流により発生する電磁力により集まる加
工屑によるものである。そのため、以上の問題を解決す
るためには、短絡時の電流を停止することが有効であ
る。短絡時の電流を停止することにより、加工屑の集中
を防止することができるからである。極間インピーダン
スの低下を測定して電圧パルスの印加を停止させる方法
として、特公昭59−23937号公報、特開平1−1
03227号公報、特開平1−257514号公報があ
るが、これらの方法は極間インピーダンスが低下する状
態、すなわち、加工屑や加工液の分解物により極間が汚
れた状態を検出することを想定しており、本発明のよう
に短絡時の電流による加工屑の集中という問題は認識し
ていない。これらの方法では、極間インピーダンスが低
下したときにパルスの印加を停止するために加工速度が
低下するという問題がある。
【0006】ところで、短絡時の電流を停止することに
より加工屑の集中を防止できると述べたが、一旦加工屑
を介して電極と被加工物とが短絡すると、電極と被加工
物が離れても表面張力によりある程度短絡が続くという
現象が発生する。この現象は短絡電流を流した場合に比
較すれば、短絡の継続、電極に与える傷などの問題は少
ないが、加工速度が低下するという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、放電加
工中に加工屑を介して短絡が発生し、短絡電流が流れる
と、加工屑を介して流れる電流により磁界ができ、加工
屑は中心方向に引き寄せられる力を受ける。この力によ
り加工屑が集まって短絡ブリッジが形成され、長い時間
短絡が継続し、放電の集中や、電極の傷を引き起こすこ
とになる。
【0008】本発明はこの問題点を解決するためになさ
れたもので、短絡電流を早期に解消できる放電加工装置
を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る放電加
工装置は、電極と被加工物の短絡を検出する短絡検出手
段と、該短絡検出手段が短絡を検出した時、加工パルス
の印加を停止するパルス停止手段と、前記短絡が所定の
時間連続した時、前記電極と被加工物間に、短絡解消パ
ルスを印加する短絡解消パルス印加手段とを備え、前記
短絡解消パルスは、加工パルスより小さいパルス幅で、
前記電極と被加工物間に形成される短絡ブリッジを除去
するパルスである構成としたものである。
【0010】また、第2の発明に係る放電加工装置は、
短絡解消パルスを印加した直後のパルス印加時点で電極
と被加工物との短絡が解消している頻度を計測する短絡
解消頻度測定手段と、該短絡解消頻度測定手段にて測定
される短絡解消頻度が設定値以下の場合、該短絡解消パ
ルスの電流値を上げるか、あるいはパルス幅を延ばすパ
ルス変更手段を備えたものである。
【0011】また、第3の発明に係る放電加工装置は、
短絡解消パルスを、加工パルスの短絡が発生するまでに
電極と被加工物間に印加される時間によって前記電極と
被加工物間に印加する構成としたものである。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】また第1の発明に係るパルス停止手段は、短絡
検出手段が加工パルスの印加中に短絡を検出した場合に
直ちに加工パルスの印加を停止するか、または短絡検出
手段が加工パルスの休止時間中に短絡を検出した場合に
次の加工パルスの印加を停止するか、または短絡検出手
段が加工パルスの印加中に短絡を検出した場合に直ちに
加工パルスの印加を停止するとともに、短絡検出手段が
加工パルスの休止時間中に短絡を検出した場合に次の加
工パルスの印加を停止する動作を行い、極間に短絡電流
が流れるのを防止する。また短絡解消用パルス印加手段
は、極間短絡が所定の期間連続した場合には、所定の電
流パルスを極間に印加して短絡ブリッジを除去し、短絡
の解消を行う。なお、短絡解消用パルス印加手段にて所
定の電流パルスを極間に印加する時期が、極間短絡が所
定の期間連続した後であるのは、次の理由による。即
ち、短絡が発生した直後は電極および被加工物と接触し
ている加工屑の面積が大きい。しかし、短絡が発生する
と極間サーボにより電極と被加工物は離れ、次第に電極
および被加工物に接触する加工屑の面積が小さくなる。
その時点で短絡ブリッジ除去のための電流を流し、短絡
ブリッジを容易に破壊することができるわけである。こ
れを例えば短絡発生後直ちに電流を流すと電極および被
加工物に接触している加工屑の面積が大きい、即ち、短
絡ブリッジが太いため、短絡ブリッジを除去できないば
かりか、反対に電流により加工屑が集中するという結果
を招いてしまう。そのため、短絡ブリッジが細くなるま
で電流の印加を待つという動作を行う。
【0015】また第2の発明に係るパルス変更手段は、
短絡解消用パルス印加手段によって極間に電流パルスを
印加しても短絡が解消できない頻度が多い場合には、短
絡ブリッジ除去のためにはエネルギが小さすぎるので、
その電流パルスの電流値あるいはパルス幅、あるいはそ
の両方を大きくする。
【0016】更にまた第3の発明に係る放電加工装置
は、短絡が発生するまでに電極と被加工物間に印加され
る加工パルスの印加時間によって、短絡解消パルスを印
加する。
【0017】
【実施例】
実施例1.以下、本発明の実施例1について図1及び図
2を用いて説明する。図1は本発明の実施例1を示す構
成図で、図において、301は直流電源、302は電
極、303は被加工物、306は極間が短絡状態のとき
にL、それ以外のときにHの信号を出す短絡検出回路、
307はパルス発生装置、308、309はスイッチン
グ素子、310、311はダイオード、312、313
は抵抗器、314、315、316、317はたち下が
りトリガでHのパルスを発生するワンショットマルチバ
イブレータ、318は入力にHのパルスが入力されたと
きに(オン時間+休止時間)の期間Lを出力するパルス
カット回路、319、321はAND回路、320はN
OT回路である。
【0018】図2は図1の動作を表すタイミングチャー
ト及び極間の電圧・電流波形である。図において、Aは
パルス発生装置307の出力、Bは電極302と被加工
物303の間の電圧、Cは同電流、Dは短絡検出回路3
06の出力、Eはワンショットマルチバイブレータ31
4の出力、Fはワンショットマルチバイブレータ315
の出力、Gはワンショットマルチバイブレータ317の
出力、Hはパルスカット回路318の出力である。
【0019】次に動作について説明する。パルス発生装
置307はスイッチング素子308の駆動用のパルス信
号を出力する回路であり、Hのときスイッチング素子3
08がオンされ電極302と被加工物303の間に電圧
が印加され、Lのときスイッチング素子308がオフさ
れ、電極302と被加工物303の間に電圧が印加され
ない。短絡検出回路306は電極302と被加工物30
3の短絡を検出し、短絡のときL、短絡でないときHの
信号を出力する。短絡検出回路の構成は、例えば、電極
302と被加工物303の電圧を測定し電圧が0Vある
いはそれに近い値をしきい値としたコンパレータで構成
することができる。パルス発生装置307がLになり休
止時間になると、ワンショットマルチバイブレータ31
4が暫時Hになり、その後、ワンショットマルチバイブ
レータ315、316がパルスを発生する。
【0020】ワンショットマルチバイブレータ315の
出力により、スイッチング素子309がオンされ、休止
中の極間に電圧が印加され、極間が短絡していない場合
は、短絡検出回路306の出力がHになり、極間が短絡
している場合はLになる。そのとき、ワンショットマル
チバイブレータ317のタイミングで短絡検出回路の出
力を判定し、極間短絡している場合はAND回路319
の出力としてパルスカット回路318にパルスが入力さ
れ、次の電圧パルスの印加が停止される。なお、マルチ
バイブレータ314、315、316、317が出力を
出すのはすべて休止中になるように設定されており、マ
ルチバイブレータ315の出力するパルスの長さはマル
チバイブレータ316の出力の長さ以上に設定されてい
る。
【0021】実施例2.図3は本発明の実施例2を示す
構成図で、図において、401は直流電源、402は電
極、403は被加工物、406は極間が短絡状態のとき
にL、それ以外のときにHの信号を出す短絡検出回路、
407はパルス発生装置、426、427、428はス
イッチング素子、429、430、431はダイオー
ド、432、433、434は抵抗器、414、41
5、416、417、423はたち下がりトリガでHの
パルスを発生するワンショットマルチバイブレータ、4
18は入力にHのパルスが入力されたときに(オン時間
+休止時間)の期間Lを出力するパルスカット回路、4
19、421はAND回路、420、425はNOT回
路、424はOR回路、422はカウンタである。
【0022】図4は図3の電極402と被加工物403
の間の電圧および電流の波形である。図において、Lは
極間電圧波形、Mは電流波形である。
【0023】次に動作について説明する。パルス発生装
置407はスイッチング素子426の駆動用のパルス信
号を出力する回路であり、Hのときスイッチング素子4
26がオンされ電極402と被加工物403の間に電圧
が印加され、Lのときスイッチング素子426がオフさ
れ、電極402と被加工物403の間に電圧が印加され
ない。短絡検出回路406は電極402と被加工物40
3の短絡を検出し、短絡のときL、短絡でないときHの
信号を出力する。短絡検出回路の構成は、例えば、電極
402と被加工物403の電圧を測定し電圧が0Vある
いはそれに近い値をしきい値としたコンパレータで構成
することができる。パルス発生装置407がLになり休
止時間になると、ワンショットマルチバイブレータ41
4が暫時Hになり、その後、ワンショットマルチバイブ
レータ415、416がパルスを発生する。
【0024】ワンショットマルチバイブレータ415の
出力により、スイッチング素子427がオンされ、休止
中の極間に電圧が印加され、極間が短絡していない場合
は、短絡検出回路406の出力がHになり、極間が短絡
している場合はLになる。そのとき、ワンショットマル
チバイブレータ417のタイミングで短絡検出回路の出
力を判定し、極間短絡している場合はAND回路419
の出力としてパルスカット回路418にパルスが入力さ
れ、次の電圧パルスの印加が停止される。なお、マルチ
バイブレータ414、415、416、417が出力を
出すのはすべて休止中になるように設定されており、マ
ルチバイブレータ415の出力するパルスの長さはマル
チバイブレータ416の出力の長さ以上に設定されてい
る。
【0025】極間が短絡し、パルスカット回路418が
動作するとカウンタ422がカウントアップし、極間が
短絡状態でなく、パルスカット回路418が動作しない
場合はカウンタ422がリセットされる。カウンタ42
2が設定値カウントした場合、すなわち、設定値分のパ
ルス数連続して短絡状態であった場合、カウンタ422
がキャリーとしてHのパルスを出力すると同時にカウン
タをリセットする。このキャリーのパルスによりワンシ
ョットマルチバイブレータ423がパルスを出力しスイ
ッチング素子428をオンする。これにより第4図のM
に示すように極間に所定の短絡ブリッジ除去のための電
流パルスが流れる。
【0026】実施例3.図5は本発明の実施例3を示す
構成図で、図において、501は直流電源、502は電
極、503は被加工物、506は極間が短絡状態のとき
にL、それ以外のときにHの信号を出す短絡検出回路、
507はパルス発生装置、526、527、528はス
イッチング素子、529、530、531はダイオー
ド、532、533、534は抵抗器、514、51
5、516、517はたち下がりトリガでHのパルスを
発生するワンショットマルチバイブレータ、518は入
力にHのパルスが入力されたときに(オン時間+休止時
間)の期間Lを出力するパルスカット回路、519、5
21、538はAND回路、520、525はNOT回
路、524はOR回路、522はカウンタ、523はパ
ルス幅選択回路37の出力によりパルス幅を変えること
ができる可変ワンショットマルチバイブレータ、535
はカウンタ522がキャリーを出力した後の最初の休止
時間中にHをAND回路538側に出力するゲート回
路、536はカウンタがキャリーを出力した後に短絡が
解消される頻度を測定する短絡解消頻度測定装置、53
7は可変ワンショットマルチバイブレータ523のパル
ス幅を選択するパルス幅選択回路である。
【0027】次に動作について説明する。パルス発生装
置507はスイッチング素子526の駆動用のパルス信
号を出力する回路であり、Hのときスイッチング素子5
26がオンされ電極502と被加工物503の間に電圧
が印加され、Lのときスイッチング素子526がオフさ
れ、電極502と被加工物503の間に電圧が印加され
ない。短絡検出回路506は電極502と被加工物50
3の短絡を検出し、短絡のときL、短絡でないときHの
信号を出力する。短絡検出回路の構成は、例えば、電極
502と被加工物503の電圧を測定し電圧が0Vある
いはそれに近い値をしきい値としたコンパレータで構成
することができる。パルス発生装置507がLになり休
止時間になると、ワンショットマルチバイブレータ51
4が暫時Hになり、その後、ワンショットマルチバイブ
レータ515、516がパルスを発生する。
【0028】ワンショットマルチバイブレータ515の
出力により、スイッチング素子527がオンされ、休止
中の極間に電圧が印加され、極間が短絡していない場合
は、短絡検出回路506の出力がHになり、極間が短絡
している場合はLになる。そのとき、ワンショットマル
チバイブレータ517のタイミングで短絡検出回路の出
力を判定し、極間短絡している場合はAND回路519
の出力としてパルスカット回路518にパルスが入力さ
れ、次の電圧パルスの印加が停止される。なお、マルチ
バイブレータ514、515、516、517が出力を
出すのはすべて休止中になるように設定されており、マ
ルチバイブレータ515の出力するパルスの長さはマル
チバイブレータ516の出力の長さ以上に設定されてい
る。
【0029】極間が短絡し、パルスカット回路518が
動作するとカウンタ522がカウントアップし、極間が
短絡状態でなく、パルスカット回路518が動作しない
場合はカウンタ522がリセットされる。カウンタ52
2が設定値カウントした場合、すなわち、設定値分のパ
ルス数連続して短絡状態であった場合、カウンタ522
がキャリーとしてHのパルスを出力すると同時にカウン
タをリセットする。このキャリーのパルスによりワンシ
ョットマルチバイブレータ523がパルスを出力しスイ
ッチング素子528をオンする。これにより極間に所定
の短絡ブリッジ除去のための電流パルスが流れる。
【0030】カウンタ522がキャリーを出力してスイ
ッチング素子528がオンし、電流パルスが流れると、
ゲート回路535がカウンタ522がキャリーを出力し
た後の最初の休止時間中にHを出力し、AND回路51
9の出力がAND回路538を通過できるようになる。
そして短絡解消頻度測定装置536で電流パルスの総数
と電流パルス後のパルスの短絡の数を測定し、短絡解消
頻度を測定する。短絡解消頻度が設定の値より低い場
合、パルス幅選択回路537により電流パルスの幅を伸
ばす。
【0031】なお、上記実施例3では、電流パルスのパ
ルス幅を変更したが、同様に電流値を大きく変更しても
よく、またその両者を変更してもよい。
【0032】実施例4.図6は本発明の実施例4を示す
構成図で、図において、601は直流電源、602は電
極、603は被加工物、606は極間が短絡状態のとき
にL、それ以外のときにHの信号を出す短絡検出回路、
607はパルス発生装置、614、615、616、6
17、623はたち下がりトリガでHのパルスを発生す
るワンショットマルチバイブレータ、618は入力にH
のパルスが入力されたときに(オン時間+休止時間)の
期間Lを出力するパルスカット回路、619、621は
AND回路、620、625はNOT回路、624はO
R回路、622はカウンタ、631〜637はダイオー
ド、638〜644は抵抗器、645〜651はスイッ
チング素子、661、662は切り替えスイッチ、66
3は切り替えスイッチ661、662を連動して切り替
える加工電流設定装置である。
【0033】次に動作について説明する。パルス発生装
置607はスイッチング素子645、646、647の
駆動用のパルス信号を出力する回路であり、Hのときス
イッチング素子645、646、647がオンされ電極
602と被加工物603の間に電圧が印加され、Lのと
きスイッチング素子645、646、647がオフさ
れ、電極602と被加工物603の間に電圧が印加され
ない。ただし、スイッチング素子645、646、64
7がオンされても、加工電流設定装置633の信号によ
って切り替えスイッチ661がオンとなったスイッチン
グ素子にしか電流は流れない。この切り替えスイッチ6
61により加工電流が決められる。短絡検出回路606
は電極602と被加工物603の短絡を検出し、短絡の
ときL、短絡でないときHの信号を出力する。短絡検出
回路の構成は、例えば、電極602と被加工物603の
電圧を測定し電圧が0Vあるいはそれに近い値をしきい
値としたコンパレータで構成することができる。
【0034】パルス発生装置607がLになり休止時間
になると、ワンショットマルチバイブレータ614が暫
時Hになり、その後、ワンショットマルチバイブレータ
615、616がパルスを発生する。ワンショットマル
チバイブレータ615の出力により、スイッチング素子
648がオンされ、休止中の極間に電圧が印加され、極
間が短絡していない場合は、短絡検出回路606の出力
がHになり、極間が短絡している場合はLになる。その
とき、ワンショットマルチバイブレータ617のタイミ
ングで短絡検出回路の出力を判定し、極間短絡している
場合はAND回路619の出力としてパルスカット回路
618にパルスが入力され、次の電圧パルスの印加が停
止される。なお、マルチバイブレータ614、615、
616、617が出力を出すのはすべて休止中になるよ
うに設定されており、マルチバイブレータ615の出力
するパルスの長さはマルチバイブレータ616の出力の
長さ以上に設定されている。
【0035】極間が短絡し、パルスカット回路618が
動作するとカウンタ622がカウントアップし、極間が
短絡状態でなく、パルスカット回路618が動作しない
場合はカウンタ622がリセットされる。カウンタ62
2が設定値カウントした場合、すなわち、設定値分のパ
ルス数連続して短絡状態であった場合、カウンタ622
がキャリーとしてHのパルスを出力すると同時にカウン
タをリセットする。このキャリーのパルスによりワンシ
ョットマルチバイブレータ623がパルスを出力しスイ
ッチング素子649、650、651をオンする。ただ
し、スイッチング素子649、650、651がオンさ
れても、加工電流設定装置633の信号によって切り替
えスイッチ662がオンとなったスイッチング素子にし
か電流は流れない。この切り替えスイッチ662により
電流パルスの電流値が決められる。切り替えスイッチ6
61と662は連動しており、加工電流値に応じて、短
絡ブリッジ除去のための電流パルスの電流値が設定され
る。
【0036】
【0037】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、電極と被加工物の短絡を検出する短絡検出手段と、
該短絡検出手段が短絡を検出した時、前記加工パルスの
印加を停止するパルス停止手段と、前記短絡が所定の時
間連続した時、前記電極と被加工物間に、短絡解消パル
スを印加する短絡解消パルス印加手段とを備え、前記短
絡解消パルスは、加工パルスより小さいパルス幅で、前
記電極と被加工物間に形成される短絡ブリッジを除去す
るパルスである構成としたので、短絡電流により加工屑
が集まって短絡ブリッジが形成され、長い時間短絡が継
続し、放電の集中や、電極の傷を引き起こすという現象
を防止することができる。
【0038】第2の発明によれば、短絡解消パルスを印
加した直後のパルス印加時点で電極と被加工物との短絡
が解消している頻度を計測する短絡解消頻度測定手段
と、該短絡解消頻度測定手段にて測定される短絡解消頻
度が設定値以下の場合、該短絡解消パルスの電流値を上
げるか、あるいはパルス幅を延ばすパルス変更手段を備
えたので、短絡状態を速やかに解消し、加工状態を安定
に保つことができる。
【0039】更にまた第3の発明によれば、短絡解消パ
ルスを、加工パルスの短絡が発生するまでに電極と被加
工物間に印加される時間によって前記電極と被加工物間
に印加する構成にしたので、各加工条件に適した条件で
短絡状態を速やかに解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す構成図である。
【図2】本発明の実施例1の動作を説明するためのタイ
ミングチャート及び極間の電圧・電流波形図である。
【図3】本発明の実施例2を示す構成図である。
【図4】本発明の実施例2の動作を説明するための電圧
および電流の波形図である。
【図5】本発明の実施例3を示す構成図である。
【図6】本発明の実施例4を示す構成図である。
【図7】短絡状態の説明図である。
【符号の説明】
301 電源 302 電極 303 被加工物 308 スイッチング素子 309 スイッチング素子 310 ダイオード 311 ダイオード 306 短絡検出装置 307 パルス発生装置 314、315、316、317 ワンショットマルチ
バイブレータ 318 パルスカット回路 422 カウンタ 536 短絡解消頻度測定回路 537 パルス幅選択回路 661、662 切り替えスイッチ 663 加工電流設定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−156618(JP,A) 特開 昭62−63014(JP,A) 特開 昭50−500(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23H 1/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極と被加工物とを加工液を介在させて
    対向させ、前記電極と被加工物間に加工パルスを印加し
    て放電を発生せしめ、その放電エネルギで前記被加工物
    を加工する放電加工装置において、前記 電極と被加工物の短絡を検出する短絡検出手段と、
    該短絡検出手段が短絡を検出した、前記加工パルスの
    印加を停止するパルス停止手段と、前記短絡が所定の
    連続した前記電極と被加工物間に、短絡解消パル
    スを印加する短絡解消パルス印加手段とを備え、 前記短絡解消パルスは、加工パルスより小さいパルス幅
    で、前記電極と被加工物間に形成される短絡ブリッジを
    除去するパルスである 放電加工装置。
  2. 【請求項2】 短絡解消パルスを印加した直後のパルス
    印加時点で電極と被加工物との短絡が解消している頻度
    を計測する短絡解消頻度測定手段と、該短絡解消頻度測
    定手段にて測定される短絡解消頻度が設定値以下の場
    合、該短絡解消パルスの電流値を上げるか、あるいはパ
    ルス幅を延ばすパルス変更手段を備えた請求項1記載の
    放電加工装置。
  3. 【請求項3】 短絡解消パルスを、前記加工パルスの前
    記短絡が発生するまでに電極と被加工物間に印加される
    時間によって前記電極と被加工物間に印加する請求項1
    記載の放電加工装置。
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