JP2967308B2 - 微小カンチレバー型プローブ及びその製造方法、それを備えた表面観察装置及び情報処理装置 - Google Patents

微小カンチレバー型プローブ及びその製造方法、それを備えた表面観察装置及び情報処理装置

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JP2967308B2 JP25590691A JP25590691A JP2967308B2 JP 2967308 B2 JP2967308 B2 JP 2967308B2 JP 25590691 A JP25590691 A JP 25590691A JP 25590691 A JP25590691 A JP 25590691A JP 2967308 B2 JP2967308 B2 JP 2967308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走査型トンネル顕微鏡
又は原子間力顕微鏡等の表面観察装置や、高密度記録再
生装置等に使用され、電流、微少な力、等を検出する微
小カンチレバー型プローブ及びその製造方法、それを用
いた表面観察装置及び情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、実空間で導体表面を原子スケール
の分解能で観察できる走査型トンネル顕微鏡(以後、S
TMと略す)が開発された[G.Binnig et
al.,Helvetica Physica Act
a.,55,726(1982)]。このSTMの面内
分解能は、0.1nm程度である。最近、STMの実用
化が進み国内外数社からのSTMの販売が開始され、幅
広い分野で手軽に使用され始めた。
【0003】かかるSTMは、真空中のみならず大気中
や液体中でも動作し、その応用分野は表面粗さ計測等に
始まり、半導体・生体分子・化学反応・超微細加工など
広範囲である。
【0004】また、STMが導体表面の観察に適してい
るのに対し、絶縁体表面の観察が可能な原子間力顕微鏡
(以後、AFMと略す)が、近年STMファミリーの装
置としてSTMと同様に注目を集めている(Binni
g et al.,Phys.Rev.Lett.56
(1986)930参照)。既に、AFM装置として販
売も開始され始めている。
【0005】かかるAFMは、先端径の小さな探針を持
つカンチレバー部と、このレバーの曲がりを測定する変
位測定部から構成される。この探針は、カンチレバーの
自由端にカンチレバー本体とは別々に作製される場合
や、カンチレバー自体を試料表面と傾けて設置すること
によりカンチレバーの自由端を探針として用いる場合等
がある。
【0006】一般に、物質表面間には、比較的遠距離に
おいては分散力による微弱な引力、近距離では斥力が働
く。カンチレバーの曲がりは、この作用する力に比例す
るので、この曲がりを測定することによって探針先端と
これに数nm以内に近接する試料表面に働く微弱で局所
的な力を検出することが可能となる。さらに、試料を走
査することで試料表面の力の2次元的情報が得られる。
さらに、カンチレバーの曲がりを一定にするようにフィ
ードバックをかけながら走査することにより、試料表面
の微小な凹凸形状を観察できる。
【0007】STMは、試料表面の電子状態の観察に適
しているのに対し、AFMは、試料表面の凹凸情報を観
察するのに適している。特に近年では、STM及びAF
Mのそれぞれの特徴を生かしSTM、AFMを複合化
し、同時に表面像を得ることにより観察情報をより多く
し、分析に幅を持たせた観察を行う試みが活発になされ
ている。この複合化には、トンネル電流及び原子間力を
検出するプローブ付きカンチレバーの作製が検出分解能
を決定する上で重要なポイントとなる。このカンチレバ
ーの作製方法の具体的な例として、窒化Siカンチレバ
ー上に支持されたSi探針の表面に金属を数10nmコ
ーティングし作製している(R.C.Barrett
et al.,Appl.Phys.Lett.57
(10),3Setember 1990)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術では、以下に述べる欠点があった。 カンチレバー上への金属コーティングにおいて、引っ
張り応力や、不均一膜厚応力が起こり易く、その結果カ
ンチレバーに反りが生じ、AFMでは検出の誤差原因と
なっていた。 カンチレバー上のプローブへのコーティングにより、
検出分解能を決定するプローブ先端曲率半径が大きくな
り、STM,AFMの装置性能が低下してしまう場合が
あった。
【0009】すなわち、本発明の目的とするところは、
上述のような問題点を解消し得る微小カンチレバー型プ
ローブ,その製造方法,表面観察装置及び情報処理装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するための本発明の構成は以下の通りである。
【0011】第1に、プローブと試料の間に流れるト
ンネル電流ないしはプローブと試料の間に働く微小な
力を検出する微小プローブと、該微小プローブを支持す
るカンチレバーと、該カンチレバーを支持する支持体
が、導電性の単結晶材料で一体に形成されており、前記
微小プローブが、3つの結晶面によって囲まれ、これら
の結晶面の集合点を頂点とした尖頭部を有し、これらの
結晶面のうち少なくとも1つの面がエッチング面である
微小カンチレバー型プローブとしている点にある。
【0012】
【0013】また、前記結晶面として、(211)(1
10)(100)面、(211)(110)(110)
面、(211)(110)(010)面、(211)
(110)(001)面、のいずれかを用いることが好
ましい。
【0014】また、単結晶材料は、(211)ないしは
(110)面を主平面とし、該(211)ないしは(1
10)面上ないしは(211)ないしは(110)面内
に前記3つの面でかこまれた尖頭部をもつ微小プローブ
が一体形成されている構成とすることが好ましい。
【0015】第2に、微小カンチレバー型プローブの製
造に際し、先ず、単結晶材料をカンチレバー,該カンチ
レバーの支持体及びプローブの形状に3次元機械加工を
施した後、全表面をウエットエッチングすることにより
仕上げることを特徴とする微小カンチレバー型プローブ
の製造方法としている点にある。
【0016】ここで、ウエットエッチングとしては、結
晶方位のエッチング速度差を利用した異方性エッチング
とすることが好ましく、また、機械加工として、光レー
ザーを加工手段とすることが好ましい。
【0017】第3に、プローブと試料の間に流れるトン
ネル電流ないしはプローブと試料の間に働く微小な力を
検出しながら3次元に相対移動させることにより試料表
面を観察できる表面観察装置において、該プローブとし
て前記第1に記載の微小カンチレバー型プローブを用い
たことを特徴とする表面観察装置としている点にある。
【0018】第4に、記録層へ記録及び/又は消去用の
電圧の印加ないしは、プローブと記録層との間に流れる
トンネル電流ないしはプローブと記録層との間に働く原
子間力の変動から記録層に記録された情報を読みとる情
報処理装置において、該プローブとして前記第1に記載
の微小カンチレバー型プローブを用いたことを特徴とす
る情報処理装置としている点にある。
【0019】尚、本発明に係る単結晶体としては、炭化
物単結晶体を好適に用いることができる。具体的には、
例えばTiC、WC、SiC等を用いることができる。
【0020】さらに、本発明の微小カンチレバー型プロ
ーブの形状に3次元加工する際の具体的方法としては、
ワイヤーカット放電、CO2 ガスレーザー、YAGレー
ザー、エキシマレーザー等の加工機を用いて作製するこ
とができる。
【0021】すなわち、本発明の微小カンチレバー型プ
ローブの構成によれば、微小プローブの尖頭部が3つの
結晶面で囲まれた集合点であり、かつ少なくとも1つの
面はエッチング面であることから、先端の鋭利さの再現
性が確保されている。また、本発明における微小カンチ
レバー型プローブの材料は導電性を有し、かつ、AFM
で使用されるカンチレバー形状であり、作製した微小カ
ンチレバー型プローブでSTM、AFMの同時観察が可
能である。
【0022】また、本発明における微小カンチレバー型
プローブを用いる情報処理装置としては、上記STM、
AFMの原理を応用して、記録媒体の記録層に記録され
た情報を読み取ったり、情報の記録や消去を行う装置を
挙げることができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例にて本発明を具体的に説明す
る。
【0024】(実施例1)図1は本発明に係る微小カン
チレバー型プローブの概略図である。1はトンネル電流
或は微少な力等を検出する鋭利な尖頭部を有する微小プ
ローブであり、3つの結晶面で囲まれた集合点が前記検
出部分にあたる。2は検出した微少な力を機械的変位に
変換するないしは微小プローブ1を支持するカンチレバ
ー部である。3は微小プローブ1及びカンチレバー部2
を支持する支持体である。上記微小プローブ1,カンチ
レバー部2,支持体3は、一体で形成されている。ま
た、微小カンチレバー型プローブの材料としては、好適
に高融点、高硬度の機械的特性を持つTiC、WC、S
iC等の炭化物単結晶系の材料が挙げられる。しかし、
前記材料に限定されるものではなく、高い導電性を有し
かつ単結晶体であり異方性エッチングが可能であれば基
本的には適用可能である。
【0025】以下に、図1に示す微小カンチレバー型プ
ローブの製造方法を具体的に説明する。
【0026】図2(a)は、結晶方位(110)面を主
平面とする6×7×3mm3 の直方体のTiC単結晶材
料21を示す。この材料は、フローティングゾーン法に
より作製されたバルクのTiC単結晶材料からワイヤー
カット放電加工機を用いて切り出したものである。
【0027】図4は、TiC単結晶材料の超精密機械加
工を行うレーザー加工機である。レーザーには、YAG
レーザーを使用した。31は真空チャンバー、32は排
気口、33は冷却水、34はガス吸入管、35はガス流
量調整バルブ、36は導電性単結晶材料21を2次元に
精密移動させるためのXYステージ、37は真空チャン
バー31の外に設置されたYAGレーザー、З8はYA
Gレーザー37から出力されたレーザーを真空チャンバ
ーの中へ導入するための窓、39はレーザーを90度曲
げるための屈折板、40はレーザーを集光するためのレ
ンズ、41はレーザーを出力するためのノズルである。
上記レーザー加工機の性能を以下に示す。真空チャンバ
ー内の圧力は、2×10-6Torrである。また、真空
チャンバー31内へは、ガス吸入管34よりArガスが
10SCCM導入されている。YAGレーザー37は、
平均出力最大12Wの連続発振と尖頭値出力で最大23
kWのパルス発振が可能である。
【0028】図2(b)〜(d)及び図3(a)〜
(c)は、机上検討にてあらかじめ決定した微小カンチ
レバー型プローブの形状及び大きさのものと、同じ比率
で大きくした形状を示すもので、図3のYAGレーザー
加工機で2次元ないしは3次元機械加工する工程の説明
図である。加工時の各条件値を以下に列挙する。
【0029】レーザー平均出力 :9W レーザー繰り返し周波数:1kHz 繰り返し回数 :20回 XYステージ速度 :2mm/秒 レーザー照射焦点 :導電性単結晶材料21の表面 図2(b)は、図1に示すカンチレバー部2の形状の
1.5倍の大きさで、図2(a)の材料から前記カンチ
レバー部2の形状に2次元的に加工した後の概略図であ
る。主平面内カンチレバー部の一辺が750μmでカン
チレバー部先端の角度が90度になるように加工した。
【0030】図2(c)は、図2(b)の試料を図4の
YAGレーザー加工機内のXYステージ36上での固定
角度を変えて再度固定し、主平面及び裏面に対し水平に
レーザーを照射し、図1に示すカンチレバー形状(微小
プローブは除く)の1.5倍の大きさに加工した。微小
カンチレバー部22の3面中の一面は、(100)面と
なるように2次元加工した。(100)面は、(11
0)面に比べエッチング速度が速いのでそれを考慮し
て、微小プローブ部分の寸法を大きく設定し加工した。
図2(d)は図2(c)の側面図である。
【0031】この後、加工した図2(c)の試料をYA
Gレーザー加工機内から取り出しエッチングする工程に
入る。レーザー加工した時に生じる50μm程度の試料
表面の加工変質層があるため、エッチング速度が不均一
であり、この部分を最初エッチングしてから再度エッチ
ング時間の設定を行い、最終的なエッチングを行う工程
をとった。エッチング液には、フッ硝酸溶液(組成比、
HF:HNO3 :H2O=1:1:1)を用いた。
【0032】以下にウエットエッチングのプロセスを示
す。栓のついたポリエチレン製のビンを用意し、その中
でフッ硝酸溶液を調合した。この溶液の中へ、ゆっくり
と図2(c)の機械加工後の試料を入れた。この後、ポ
リエチレン製のビンを封止し、6日間放置した。溶液中
放置エッチングにおけるTiC単結晶体のフッ硝酸溶液
の系でのエッチングレートは、(110)面で1μm/
時間であった。6日間放置後取り出し、純粋で十分洗浄
し図3(a)に示す微小カンチレバー型プローブの形状
が完成した。図3(b)は図3(a)の側面図、図3
(c)は図3(a)の平面図である。
【0033】完成した微小カンチレバー型プローブの大
きさを以下に示す。カンチレバー部の大きさは、一辺が
500μmで厚さが1μm、微小プローブの高さは、3
0μmであり、先端部は(211)(110)(10
0)面の3面で囲まれている。前記3面で囲まれた集合
点の先端曲率半径は、20nm程度であった(走査化型
電子顕微鏡の観察結果による)。
【0034】このように、導電性の鋭利な先端を有する
微小プローブを備え、かつ再現性のあるカンチレバーを
一体形成することができた。
【0035】(実施例2)図5において、本発明の微小
カンチレバー型プローブを表面観察装置に搭載した実施
例を示す。
【0036】図5において、200はHOPG(高配向
グラファイト)上に液晶(10CB)分子を蒸着した観
察試料、201は導電性TiC単結晶材料を3次元機械
加工と全表面ウエットエッチング処理により作製した微
小カンチレバー型プローブであり、202は観察試料2
00を3次元に走査する微動用圧電素子、203はバイ
アス電源、204は微小カンチレバー型プローブ201
を観察試料200へ粗接近させる粗動機構、205はH
eNeレーザー等の光源、206は光源205を集光さ
せるレンズ、207は微小カンチレバー型プローブのた
わみ量を検出する2分割フォトダイオード、208は2
分割フォトダイオード207から得られる信号を処理す
るZ方向フィードバック信号回路、209は切り替えス
イッチ、210は微小信号を増幅する増幅器、211は
粗動機構204を制御する粗動制御回路、212は送ら
れてくる電気信号をデジタル処理するコンピュータ、2
13は画像として表示する表示装置、214は微動素子
202を3次元に走査する3次元走査回路、216は電
流電圧変換器、217は対数変換器、218は比較器、
219は積分器である。この構成による装置では、トン
ネル電流を検出し画像を得るSTMと微小な力を検出し
画像を得るAFMの複合装置である。
【0037】次に、上述の構成からなる本実施例の表面
観察装置を大気中にて作動させる。まず、STMの作動
例を説明する。微小カンチレバー型プローブ201を観
察試料200との間に流れるトンネル電流の値が、数n
mの一定状態になるように制御するために、バイアス電
源203が200mVの電圧値に設定された状態で電流
電圧変換器216、対数変換器217、比較器218、
積分器219、増幅器210を通じた電気フィードバッ
ク信号を微動用圧電素子202に与える。切り替えスイ
ッチ209はSTM側(紙面下側)にセットされてい
る。微動圧電素子202の変位量は、1kV/1μmで
ある。
【0038】この後、電気フィードバックをかけながら
微動圧電素子202を3次元走査回路214にて、微小
カンチレバー型プローブ201と観察試料200との間
に流れるトンネル電流が一定となるように走査させ、試
料表面の分子像を表示装置213に出力した。この像は
電流像であるが、画像の分析情報をより多く求めるため
に、同じ装置を用いてAFM作動させ試料の凹凸情報を
えることにした。以下にAFMの動作例を説明する。切
り替えスイッチ209をAFM側(紙面上側)に切り替
える。微小カンチレバー型プローブ201に対向してお
かれた観察試料200を、微動圧電素子202及び粗動
圧電素子204によって、微小カンチレバー型プローブ
201上の微小プローブと観察試料200の間の距離が
1nm以下の距離になるまで接近させる。
【0039】ここで、微小カンチレバー型プローブ20
1と観察試料200との間に働く原子間力によってカン
チレバーにたわみが生じるが、このたわみ量を一定にす
るように(原子間力が一定になるように)Zフィードバ
ック信号208からのフィードバック信号を増幅器21
0を通して微動圧電素子202に加え微小カンチレバー
型プローブ201と観察試料200との間隔を制御す
る。カンチレバーのたわみは、光源205から出力され
た光をレンズ206によって集光し、カンチレバーにあ
たって反射された光を2分割フォトダイオード207に
より検出される。画像として出力するために3次元走査
回路214を用い試料表面を微動圧電素子202にて、
原子間力一定のフィードバックをかけながら走査し、得
られる凹凸情報を表示装置に出力する。
【0040】このように、同じ装置でSTM像とAFM
像の両画像を高分解能でえることができた。本実施例で
は、STM、AFMを別々に動作させたが同時動作も容
易に可能である。
【0041】(実施例3)次に、第3の実施例を図6、
図7を用いて説明する。本実施例は、情報処理を行うプ
ローブ電極に本微小カンチレバー型プローブを適用した
ものである。
【0042】図6は、本発明の情報処理装置を示すブロ
ック構成図である。図6中、105はプローブ電流増巾
器で、106は圧電素子を用いた微動機構107をプロ
ーブ電流が一定になるように、制御するサーボ回路であ
る。108はプローブ電極102と電極103の間に記
録/消去用のパルス電圧を印加するための電源である。
【0043】パルス電圧を印加するときプローブ電流が
急激に変化するため、サーボ回路106は、その間HO
LD回路をONにしてサーボ回路106の出力電圧が一
定になるように制御している。
【0044】109はXY方向にプローブ電極102を
移動制御するためのXY走査駆動回路である。110と
111は、あらかじめ10-9A程度のプローブ電流が得
られるようにプローブ電極102と記録媒体100との
距離を粗動制御するものである。.これらの各機器は、
すべてマイクロコンピュータ112により中央制御され
ている。また113は表示機器を表している。
【0045】また、圧電素子を用いた移動制御における
機械的性能を下記に示す。
【0046】Z方向微動制御範囲:0.1nm〜1μm Z方向粗動制御範囲:10nm〜10mm XY方向走査範囲 :0.1nm〜1μm 計測,制御許容誤差:<0.1nm 以下、本発明を実施例に従って説明する。図6に示す情
報処理装置を用いた。プローブ電極102として3次元
機械加工とウェットプロセスにより作製した単結晶Ti
C微小カンチレバー型プローブを用いた。このプローブ
電極102と記録層101の表面の間を流れるプローブ
電流を一定に保つように、圧電素子を用いてプローブ電
極102と記録層101の表面との距離(Z)を微動制
御する。更に微動制御機構107は距離Zを一定に保っ
たまま、面内(X,Y)方向にも微動制御できるように
設計されている。しかし、これらはすべて従来公知の技
術である。またプローブ電極102は直接記録・再生・
消去を行うために用いることができる。また、記録媒体
は高精度のXYステージ114の上に置かれ、任意の位
置に移動させることができる。
【0047】次に、Auで形成した電極103の上に形
成されたスクアリリュウム−ビス−6−オクチルアズレ
ン(以下SOAZと略す)のLB膜(8層)を用いた記
録・再生・消去の実験についてその詳細を記す。
【0048】SOAZ8層を累積した記録層101をも
つ記録媒体100をXYステージ114の上に置き、ま
ず目視によりプローブ電極102の位置を決め、しっか
りと固定した。Au電極103に対して、プローブ電極
102に−1.0Vの電圧を印加し、電流をモニターし
ながらプローブ電極102と記録層101表面との距離
(Z)を調整した。その後、微動制御機構107を制御
してプローブ電極102と記録層101表面までの距離
を変えていくと、図7に示すような電流特性が得られ
た。
【0049】なお、プローブ電流および、プローブ電圧
を変化させることでプローブ電極102と記録層101
表面との距離Zを調整することができるが、距離Zを適
当な値で一定に保持するためには、プローブ電流Ipが
10-7Ip10-12 A、好適には10-8Ip
10-10 Aになるようにプローブ電圧を調整する必要
がある。
【0050】まず、図7のa領域の電流値に制御電流を
設定した(10-7A)。この条件下ではプローブ電極1
02は記録層10の表面に接触している。サーボ回路1
06の出力電圧を一定に保持し、以下の実験を行なっ
た。プローブ電極102とAu電極103との間に電気
メモリー効果を生じる閾値電圧を越えていない電圧であ
る0.5V読み取り用電圧を印加して電流値を測定した
ところ、μA以下でOFF状態を示した。次にON状態
を生じる閾値電圧VthON以上の電圧である波形をも
つ三角波パルス電圧を印加したのち、再び0.5Vの電
圧を電極間に印加して電流を測定したところ、0.3m
A程度の電流が流れON状態となっていたことを示し
た。
【0051】次にON状態からOFF状態ヘ変化する閾
値電圧Vth OFF以上の電圧である三角波パルス電
圧を印加したのち、再び0.5Vを印加したところ、こ
の時の電流値はμA以下でOFF状態に戻ることが確認
された。次にプローブ電圧を0.5Vとし、プローブ電
流Ipを10-9A(図6のb領域に相当する。)に設定
して、プローブ電極102と記録層101表面との距離
Zを制御した。
【0052】XYステージ114を一定の間隔(1μ)
で移動させながら、前記と同様な波形を有する闘値電圧
Vth ON以上のパルス電圧(Vmax=−15V)
を印加して、ON状態を書き込んだ。なお、パルス電圧
を印加する際は、サーボ回路の出力電圧を一定にしてい
る。
【0053】書き込まれた情報は、書き込みの際と同じ
条件でプローブ電極102と記録層101の表面の距離
を制御したのち、サーボ回路106の出力を一定に保持
したままで、XYステージ114を駆動し、ON状態領
域とOFF状態領域とのプローブ電流の変化で直接読み
取るか、又は、サーボ回路106を動作させたまま(H
OLD回路OFF)XYステージ114を駆動し、ON
状態領域とOFF状態領域とでのサーボ回路106の出
力電圧の変化で読み取ることができる。本例では、ON
状態領域でのプローブ電流が記録前(又はOFF状態領
域)と比較して3桁以上変化していたことを確認した。
【0054】更に書き込みの際と同じ条件でプローブ電
極102と記録層101の表面との距離を制御したのち
サーボ回路106の出力を一定に保持し、プローブ電圧
をVth OFF以上の8Vに設定して、再びXYステ
ージ114を駆動して、記録位置をトレースした結果、
全ての記録状態が消去され、OFF状態に遷移したこと
も確認した。
【0055】XYステージ114を駆動するかわりにX
Y駆動回路109を動作させ、微動制御機構107を駆
動して、0.01μ間隔に、前述と同じ条件で記録・再
生・消去の実験を行っても、同様な結果が得られた。す
なわち、書き込み後の記録層101の表面との距離を一
定に保持したのち、サーボ回路106の出力を一定に
し、その後微動制御機構107を駆動して、記録位置を
トレースしたところ、0.01μ周期で3桁以上のプロ
ーブ電流の変化を確認した。また、同じ条件でプローブ
電圧を8Vに設定し、記録位置をトレースした結果、
0.01μ周期の記録状態は全て消去されることも確認
した。上述の記録・再生・消去実験を繰り返して行って
も安定した実験が可能であった。
【0056】次に微動制御機構107を用いて、0.0
01μから0.1μの間の種々のピッチで長さ1μのス
トライプを上記の方法で書き込み、分解能を測定したと
ころ、0.01μ以上のピッチでは常に3桁以上のプロ
ーブ電流の変化が書き込みピッチと同じピッチで確認さ
れた。0.01μ未満のピッチではプローブ電流の変化
が次第に小さくなり、0.001μピッチではプローブ
電流の変化の観測は困難であった。
【0057】以上の実験に用いたSOAZ−LB膜は下
記のごとく作成した。
【0058】光学研摩したガラス基板(基板104)を
中性洗剤およびトリクレンを用いて洗浄した後下引き層
としてCrを真空蒸着法により厚さ50Å堆積させ、更
にAuを同法により400Å蒸着した下地電極(Au電
極103)を形成した。
【0059】次にSOAZを濃度0.2mg/mlで溶
かしたクロロホルム溶液を20℃の水相上に展開し、水
面上に単分子膜を形成した。溶媒の蒸発を待ち係る単分
子膜の表面圧を20mN/mまで高め、更にこれを一定
に保ちながら前記電極基板を水面を横切るように速度5
mm/分で静かに浸漬し、さらに引上げ2層のY形単分
子膜の累積を行った。
【0060】以上説明したように、情報処理を行うプロ
ーブ電極にTiC単結晶微小カンチレバー型プローブを
適用した結果、繰り返しパルス掃引を行っても安定して
記録・再生・消去ができた。
【0061】また、本発明では記載しなかったが、再生
部分をトンネル電流ではなく、原子間力を検出し再生し
てもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、導電性単結晶材料
で一体形成された微小カンチレバー型プローブをプロー
ブ先端の鋭利さ、反りのないカンチレバーの両面におい
て、再現性よく作製することができた。
【0063】また、表面観察装置や記録再生装置に該微
小カンチレバー型プローブを適用した結果、導電性、非
導電性にかかわらず安定で高分解能の表面観察や、記録
・再生・消去を行うことが可能であり、装置の性能を向
上させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る微小カンチレバー型プローブの斜
視構成図である。
【図2】本発明に係る微小カンチレバー型プローブの製
造工程を示す図である。
【図3】本発明に係る微小カンチレバー型プローブの製
造工程を示す図である。
【図4】超精密機械加工を行うレーザー加工機の概略構
成図である。
【図5】本発明に係る表面観察装置のブロック構成図で
ある。
【図6】本発明に係る情報処理装置のブロック構成図で
ある。
【図7】プローブ電極と記録層間の距離に対する電流特
性を示す図である。
【符号の説明】
1 微小プローブ 2 カンチレバー部 3 支持体 21 単結晶材料 31 真空チャンバー 32 排気口 33 冷却水 34 ガス吸入管 35 ガス流量調整バルブ 36 XYステージ 37 YAGレーザー 38 レーザー導入窓 39 屈折板 40 レンズ 41 ノズル 100 記録媒体 101 記録層 102 プローブ電極 103 基板電極 104 基板 105 プローブ電流増巾器 106 サーボ回路 107 微動制御機構 108 パルス電源 109 XY走査駆動回路 110 粗動機構 111 粗動駆動回路 112 マイクロコンピュータ 113 表示装置 114 XYステージ 200 観察試料 201 微小カンチレバー型プローブ 202 微動用圧電素子 203 バイアス電源 204 粗動機構 205 光源 206 集光レンズ 207 2分割フォトダイオード 208 Z方向フィードバック信号回路 209 切り替えスイッチ 210 増幅器 211 粗動制御回路 212 コンピュータ 213 表示装置 214 3次元走査回路 216 電流電圧変換器 217 対数変換器 218 比較器 219 積分器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑中 勝則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−22809(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 21/30 G01B 7/34 G01N 37/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブと試料の間に流れるトンネル
    電流ないしはプローブと試料の間に働く微小な力を検
    出する微小プローブと、該微小プローブを支持するカン
    チレバーと、該カンチレバーを支持する支持体が、導電
    性の単結晶材料で一体に形成されており、前記微小プロ
    ーブが、3つの結晶面によって囲まれ、これらの結晶面
    の集合点を頂点とした尖頭部を有し、これらの結晶面の
    うち少なくとも1つの面がエッチング面であることを特
    徴とする微小カンチレバー型プローブ。
  2. 【請求項2】 前記結晶面が、(211)(110)
    (100)面であることを特徴とする請求項1記載の微
    小カンチレバー型プローブ。
  3. 【請求項3】 前記結晶面が、(211)(110)
    (110)面であることを特徴とする請求項1記載の微
    小カンチレバー型プローブ。
  4. 【請求項4】 前記結晶面が、(211)(110)
    (010)面であることを特徴とする請求項1記載の微
    小カンチレバー型プローブ。
  5. 【請求項5】 前記結晶面が、(211)(110)
    (001)面であることを特徴とする請求項1記載の微
    小カンチレバー型プローブ。
  6. 【請求項6】 単結晶材料の(211)又は(110)
    面を主平面とし、該(211)又は(110)面上ない
    しは(211)又は(110)面内に前記3つの結晶
    まれた尖頭部をもつ微小プローブが一体形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の微小カンチレバー
    型プローブ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の微小カンチレバー型プロ
    ーブの製造に際し、単結晶材料をカンチレバー,該カン
    チレバーの支持体及び微小プローブの形状に3次元機械
    加工を施した後、全表面をウエットエッチングすること
    により仕上げることを特徴とする微小カンチレバー型プ
    ローブの製造方法。
  8. 【請求項8】 ウエットエッチングが、結晶方位のエッ
    チング速度差を利用した異方性エッチングであることを
    特徴とする請求項7記載の微小カンチレバー型プローブ
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記単結晶材料として炭化物単結晶体を
    用いることを特徴とする請求項7記載の微小カンチレバ
    ー型プローブの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記3次元機械加工として、光レーザ
    ーを加工手段とすることを特徴とする請求項7記載の微
    小カンチレバー型プローブの製造方法。
  11. 【請求項11】 プローブと試料の間に流れるトンネ
    ル電流ないしはプローブと試料の間に働く微小な力を
    検出しながら3次元に相対移動させることにより試料表
    面を観察できる表面観察装置において、該プローブとし
    て請求項1〜いずれか一つに記載の微小カンチレバー
    型プローブを用いたことを特徴とする表面観察装置。
  12. 【請求項12】 記録層へ記録及び/又は消去用の電圧
    の印加ないしは、プローブと記録層との間に流れるトン
    ネル電流ないしはプローブと記録層との間に働く原子間
    力の変動から記録層に記録された情報を読みとる情報処
    理装置において、該プローブとして請求項1〜いずれ
    か一つに記載の微小カンチレバー型プローブを用いたこ
    とを特徴とする情報処理装置。
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