JP3093065B2 - 記録再生方法および記録再生装置 - Google Patents

記録再生方法および記録再生装置

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JP3093065B2 JP04344311A JP34431192A JP3093065B2 JP 3093065 B2 JP3093065 B2 JP 3093065B2 JP 04344311 A JP04344311 A JP 04344311A JP 34431192 A JP34431192 A JP 34431192A JP 3093065 B2 JP3093065 B2 JP 3093065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録再生方法および記
録再生装置に関し、特に、記録媒体とプローブとの間の
物理的相互作用により生じる信号を利用して記録媒体に
記録情報を記録するとともにこの記録された記録情報を
再生する記録再生方法および記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、導体の表面原子の電子構造を直接
観測できる走査型トンネル顕微鏡(STM)が開発さ
れ、以下に示す理由により、広範囲な応用が期待されて
いる(G.Binnig et al., Phys. Rev. Lett., 49, 57, 19
82)。 (1)単結晶,非晶質を問わずに、実空間像の測定を著
しく高い分解能(ナノメートル以下)で行える。 (2)試料に電流による損傷を与えずに、低電力で観測
できる利点を有する。 (3)大気中でも動作し、種々の材料に対して用いるこ
とができる。
【0003】走査型トンネル顕微鏡は、プローブ(金属
の探針)と導電性物質との間に電圧を加えた状態で、プ
ローブを導電性物質の表面から1nm程度の距離まで近
づけたときにプローブと導電性物質の表面との間に流れ
るトンネル電流を利用するものである。このトンネル電
流の大きさは、プローブと導電性物質の表面との間の距
離に依存し、かつ、この距離の変化に非常に敏感であ
る。そのため、トンネル電流の大きさを一定に保つよう
にプローブを走査することにより、実空間の全電子雲に
関する種々の情報を読み取ることが可能となる。また、
走査型トンネル顕微鏡を用いた解析は、導電性物質の表
面解析に限らず、導電性材料の表面に薄く形成された絶
縁膜の構造解析にも応用され始めている。なお、いずれ
の場合においても、導電性物質または絶縁膜の面内方向
の分解能は、0.1nm程度である。
【0004】このような走査型トンネル顕微鏡の原理を
応用すれば、十分に原子オーダ(サブ・ナノメートル)
での高密度記録再生を行うことが可能である。すなわ
ち、記録媒体上に物理的変形または記録媒体の表面の電
子状態に変化を与えることによって記録情報を記録する
とともに、記録した記録情報を走査型トンネル顕微鏡に
より再生することが可能である。たとえば、記録媒体と
プローブとの間にパルス電圧(たとえば、波高値3〜8
Vおよびパルス幅1〜100μsのパルス電圧)を印加
することにより、記録媒体としてグラファイトを用いた
場合には、グラファイトの表面に微小ホール(たとえ
ば、直径4nm程度の微小ホール)を形成でき、また、
記録媒体としてAuなどの金属を用いた場合には、この
金属の表面に微小突起(たとえば、直径10nm程度の
微小突起)を形成できることが知られており、かかる微
小ホールおよび微小突起を記録ビットとして使用するこ
とができる。
【0005】また、記録層として、導電率変化のスイッ
チング特性に対してメモリ効果をもつ材料(たとえば、
π電子系有機化合物またはカルコゲン化合物類の薄膜
層)を用いて記録再生を走査型トンネル顕微鏡で行う方
法が、特開昭63−161552号公報および特開昭6
3−161553号公報に開示されている。この方法に
よれば、記録ビットのサイズを10nmとすれば、10
12bit/cm2 もの大容量記録再生が可能である。
【0006】走査型トンネル顕微鏡の原理を応用した記
録再生装置では、記録媒体へ記録情報を記録する場合に
は、プローブが所定の位置までくるのを待って、プロー
ブの走査を継続しながらまたはプローブの走査を停止し
たのちに、プローブと記録媒体との間に流れるトンネル
電流を大きくする操作が行われる。ここで、トンネル電
流を大きくするためには、一般的には、印加バイアス電
圧を徐々にまたは急峻に変化させればよいが、記録時間
の短縮化を図り、温度ドリフトや振動などの外乱の影響
を抑えるためには、パルス状の電圧を記録媒体とプロー
ブとの間に印加することが好ましく、たとえば波高値2
〜10Vおよびパルス幅0.1〜100μsのパルス電
圧が印加される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た走査型トンネル顕微鏡の原理を応用した記録再生装置
では、記録時に印加電圧を大きくした結果として、記録
媒体とプローブとの間の電界強度も大きくなる。すなわ
ち、記録媒体とプローブとの間の距離が1nm程度であ
ったとすると、記録媒体とプローブとの間に生じる電界
は107 〜108V/cmにも達する。かかる強電界下
では、主として電界放射による電流が流れる。この場
合、トンネル電流とは異なり、プローブの最先端の原子
に限らず、プローブの先端近傍の先鋭部または記録媒体
側の凸部先端からのキャリア注入が生じる可能性があ
る。その結果、場合によっては記録ビットの生成率が低
下する。また、記録ビットが形成される場合でも、トン
ネル電流モードでアクセスされる記録再生位置(記録ビ
ットの形成目標位置)と記録時にトンネル電流が流れる
箇所(記録ビットの実際の形成位置)がずれたり、記録
ビットの形状が歪んだり、または、記録ビットが肥大化
したりすることがある。
【0008】大容量の記録再生装置においては、記録エ
ラーの問題は記録再生プロセスの複雑化を招き、また、
記録の冗長性が増すことで記録密度の低下を引き起こ
す。その結果として、システム全体が複雑化および大型
化してしまう。
【0009】本発明の目的は、記録エラーの防止が図れ
る記録再生方法および記録再生装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の記録再生方法
は、記録媒体とプローブを相対的に移動させながら該
録媒体とプローブとの間の物理的相互作用により生じ
る信号を利用して該記録媒体に記録情報を記録するとと
もに該記録された記録情報を再生する記録再生方法にお
いて、前記記録媒体に前記記録情報を記録する期間で
は、該記録媒体に前記プローブを分子接触させ、それ以
外の期間では前記プローブと前記記録媒体を分子接触さ
せずに移動させる
【0011】ここで、前記記録媒体に前記プローブを分
子接触させたときの該記録媒体と該プローブとの間の接
触抵抗値を1MΩ以下としてもよく、前記記録媒体に前
記プローブを分子接触させたときの該記録媒体と該プロ
ーブとの間の接触抵抗値を100kΩ以下としてもよ
い。
【0012】また、前記記録媒体に前記プローブを分子
接触させる期間では、該記録媒体と該プローブとの間に
10-8N以上の作用力が生じる程度までに、該記録媒体
と該プローブとを接近させてもよく、前記記録媒体に前
記プローブを分子接触させる期間では、該記録媒体と該
プローブとの間に10-7N以上の作用力が生じる程度ま
でに、該記録媒体と該プローブとを接近させてもよい。
【0013】さらに、前記記録媒体に前記記録情報を記
録する期間以外の期間での該記録媒体と前記プローブと
の距離をZ0 nmとしたとき、該記録媒体に前記記録情
報を記録する期間では、該記録媒体と前記プローブとを
(Z0−4) nm以上接近させてもよく、前記記録媒体
に前記記録情報を記録する期間では、該記録媒体と前記
プローブとをZ0 nm以上(Z0+3) nm以下だけ接
近させてもよい。
【0014】本発明の記録再生装置は、記録媒体とプロ
ーブを相対的に移動させながら該記録媒体とプローブ
との間の物理的相互作用により生じる信号を利用して該
記録媒体に記録情報を記録するとともに該記録された記
録情報を再生する記録再生装置において、前記プローブ
を前記記録媒体の表面に対して垂直方向に移動させるプ
ローブ移動手段と、該プローブ移動手段を駆動する駆動
手段とを含み、該駆動手段が、前記記録媒体に前記記録
情報を記録する期間では該記録媒体に前記プローブを分
子接触させるよう前記プローブ移動手段を駆動し、それ
以外の期間では前記プローブと前記記録媒体を分子接触
させずに移動させる
【0015】ここで、前記記録媒体に前記プローブを分
子接触させたときに該記録媒体と該プローブとの間に流
れる電流を1μA以下に制限する電流制限手段をさらに
含んでもよく、前記電流制限手段が、前記電流の経路に
設けられた抵抗素子であってもよく、前記抵抗素子の抵
抗値が、1MΩ以下であってもよい。
【0016】
【作用】本発明の記録再生方法および記録再生装置は、
公知のプローブを用いた接触記録方式と接触の程度にお
いて著しく異なる。すなわち、本発明の記録再生方法お
よび記録再生装置における接触は、プローブの最先端部
の微小領域のみが記録媒体に接触している状態(原子接
触または分子接触)である。なお、この接触は最先端原
子,最先端分子または分子集合体サイズでの接触である
ことから、本明細書中では、便宜上、かかる接触を「分
子接触」と呼ぶ。
【0017】分子接触の程度に関しては、分子接触した
状態で流れる電流値や抵抗値またはプローブと記録媒体
との間に生じる作用力(接触圧)によってモニタするこ
とができる。また、公知の走査型トンネル顕微鏡技術に
よってプローブと記録媒体との間の距離をサブ・ナノメ
ートルのオーダーで制御(たとえば、圧電体を用いたプ
ローブ位置のサーボ制御)することは容易であり、かか
る状態から一定量だけプローブを記録媒体に接近させる
ことによって所望の分子接触状態を再現性よく実現する
ことも可能である。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0019】図1は、本発明の記録再生装置の第1の実
施例を示すブロック図である。
【0020】記録再生装置10は、プローブ11と、ピ
エゾアクチュエータ12と、XYステージ13と、電流
電圧変換回路14と、サンプルホールド回路15と、サ
ーボ回路16と、ドライブ回路17と、書込みタイミン
グ回路18と、バイアス発生回路19と、XY走査回路
20と、オフセット発生回路21と、データ変調回路2
2と、データ復調回路23とを含む。
【0021】記録媒体1は、基板11 と、基板11 の表
面に形成された下地電極12 と、下地電極12 の表面に
形成された、電流電圧のスイッチング特性に関してメモ
リ効果を有する材料からなる記録層13 とで構成されて
いる。具体的には、記録媒体1は、シリコン基板または
ガラスや雲母などの平坦な基板を基板11 として用い、
また、単結晶性の金(Au)を下地電極12 として用い
ている。さらに、記録媒体1は、
【0022】
【化1】 で示されるポリアミック酸分子(分子量約20万)の
【0023】
【化2】 で示されるヘキサデシルアミン塩の単分子膜をLB法に
より下地電極12 上に二層,四層または六層累積したの
ち、300℃で10分間の熱処理を行うことでイミド化
して形成した
【0024】
【化3】 で示されるポリイミド単分子累積膜を記録層13 として
用いている。
【0025】次に、記録再生装置10の各構成要素につ
いて詳しく説明する。
【0026】(1)プローブ11およびピエゾアクチュ
エータ12 ピエゾアクチュエータ12は、ドライブ回路17から送
られてくるドライブ信号SD により駆動されて、ドライ
ブ信号SD に応じてプローブ11を図示Z軸方向に移動
させる。
【0027】(2)XYステージ13 XYステージ13は、XY走査回路20の出力信号によ
り駆動されて、この出力信号に応じて図示X軸方向およ
びY軸方向に移動される。なお、記録媒体1はXYステ
ージ13上に載置されている。
【0028】(3)電流電圧変換回路14,サンプルホ
ールド回路15,サーボ回路16およびドライブ回路1
7 電流電圧変換回路14は、記録層13 を介してプローブ
11と下地電極12 との間を流れる電流Jを検出して電
圧信号Vに変換する。サンプルホールド回路15は、書
込みタイミング回路18から送られてくる第1の書込み
制御信号W1 に応じて、電流電圧変換回路14から送ら
れてくる電圧信号Vの電圧値をホールドする。サーボ回
路16は、サンプルホールド回路15から送られてくる
電圧信号Vの電圧値を用いて所定の演算を行うことによ
りドライブ電圧VD を算出する。ドライブ回路17は、
サーボ回路16から送られてくるドライブ電圧VD およ
びオフセット発生回路21から送られてくるオフセット
電圧VOFに応じてドライブ信号SD を作成し、作成した
ドライブ信号SD をピエゾアクチュエータ12に出力す
る。
【0029】(4)書込みタイミング回路18およびオ
フセット発生回路21 書き込みタイミング回路18は、記録時に制御信号Cを
発生する。オフセット発生回路21は、制御信号Cが書
き込みタイミング回路18から送られてくると、プロー
ブ11を記録層13 に分子接触させるためのオフセット
電圧VOFを出力する。
【0030】(5)バイアス発生回路19およびXY走
査回路20 バイアス発生回路19は、書込みタイミング回路18か
ら送られてくる第2の書込み制御信号W2 に応じて読出
しバイアス電圧VBRおよび記録パルス電圧VPWを発生し
て、記録媒体1の下地電極12 に印加する。XY走査回
路20は、書込みタイミング回路18から送られてくる
第3の書込み制御信号W3 に応じてXYステージ13を
駆動して、プローブ11が記録媒体1の記録データ列を
追跡するように制御する。
【0031】(6)データ変調回路22およびデータ復
調回路23 データ変調回路22は、外部から送られてくる記録デー
タDを変調して、書込みタイミング回路18に出力す
る。データ復調回路23は、電流電圧変換回路14から
送られてくる電圧信号Vから記録媒体1の記録層13
記録された記録データDを復調し、外部に出力する。
【0032】次に、記録再生装置10の動作について、
図1および図2を参照して説明する。
【0033】サーボ回路16から送られてくるドライブ
電圧VD に応じてドライブ回路17で作成されたドライ
ブ信号SD によってピエゾアクチュエータ21が駆動さ
れ、また、XYステージ13がXY走査回路20の出力
信号によって駆動されることにより、図2(A)に示す
ように、プローブ11と記録層13 との間の距離が一定
値Z0 に保たれたまま、プローブ11が図示矢印方向
(+X軸方向)に走査されて所定の記録位置まで移動さ
れる。続いて、XY走査回路20からXYステージ13
への出力信号の出力が中止されることにより、プローブ
11は前記記録位置で停止する。続いて、制御信号Cが
書き込みタイミング回路18からオフセット発生回路2
1に送られることにより、オフセット電圧VOFがオフセ
ット発生回路21からドライブ回路17に出力される。
これにより、ドライブ電圧VD にオフセット電圧VOF
重畳された電圧に応じたドライブ信号SD が、ドライブ
回路17で作成される。作成されたドライブ信号SD
よってピエゾアクチュエータ21が駆動されることによ
り、同図(B)に示すように、プローブ11が記録層1
3 に分子接触されるまで図示下方(−Z軸方向)に移動
される。
【0034】その後、0.1Vのバイアス電圧に波高値
2.5Vのパルス電圧が重畳された記録パルス電圧VPW
がバイアス発生回路19からプローブ11と下地電極1
2 との間に印加されることにより、同図(C)に示すよ
うに、記録層13 の前記記録位置に記録ビット14 が生
成される。続いて、オフセット発生回路21からドライ
ブ回路17へのオフセット電圧VOFの出力が中止される
ことにより、同図(D)に示すように、プローブ11と
記録層13 との間の距離が一定値Z0 となるまで、プロ
ーブ11が図示上方(+Z軸方向)に移動される。続い
て、XY走査回路20の出力信号がXYステージ13へ
再度出力されることにより、プローブ11が次の記録位
置まで走査される。
【0035】その後、以上の動作が繰り返されることに
より、記録ビット14 が記録層13の各記録位置にそれ
ぞれ生成されていく。
【0036】ここで、プローブ11の図2図示右方向
(X軸方向)への走査とプローブ11の図2図示上下方
向(Z軸方向)への移動のタイミングとしては、図3
(A)に示すように、プローブ11をX軸方向へ走査し
ながらプローブ11をZ軸方向へ移動してもよく、ま
た、同図(B)に示すように、プローブ11が記録層1
3 に分子接触するまでZ軸方向に移動する際にのみプロ
ーブ11のX軸方向への走査を停止してもよく、さら
に、同図(C)に示すように、プローブ11をZ軸方向
に移動する際にはプローブ11のX軸方向への走査を停
止してもよい。なお、上述した記録再生装置10の動作
は、プローブ11を図3図(C)に示すようにX軸方向
へ走査させるとともにZ軸方向に移動させたときのもの
である。
【0037】以上のようにして、所定数の記録ビット1
4 を記録媒体1に記録したのち、プローブ11と記録層
3 との間の距離を一定に保ったままプローブ11をX
軸方向に走査して、このときにプローブ11で検出され
る電流Jを電流電圧変換回路14で電圧信号Vに変換し
てデータ復調回路23に送ることにより、データ復調回
路23で記録データDを復調した。
【0038】その結果、記録層13 を層数二層,四層お
よび六層としたいずれの記録媒体1においても、以下に
示す結果が得られた。
【0039】プローブ11と記録層13 との間の走査時
の距離Z0 を1nmとした実験において、 (a)プローブ11の記録層13 への接近量が0.6n
m未満のときには、1024個の記録ビット14 の形成
に対して1〜2%程度の確率で記録エラー(すなわち、
記録ビット14 の未形成や20nmφ以上の記録ビット
4 の異常生成)が観察された。また、記録ビット14
が異常生成した記録位置の前後で、意図した記録位置と
実際に記録ビット14 が形成された位置とのずれ(記録
ビットの位置ズレ)が5nm以上に達する場合もあっ
た。
【0040】(b)これに対して、プローブ11の記録
層13 への接近量を0.6nm以上(特に、1〜4n
m)としたときには、記録ビット14 の形状ばらつきが
極めて少なく、かつ、5nmφ以下の微小な記録ビット
4 が形成できた。また、記録ビット位置ずれも±1n
m以下であった。なお、距離Z0 =1nmの状態でプロ
ーブ11を0.6nmしか接近させないにもかかわらず
良好な記録ビットが形成されたのは、大気中で実験を行
ったために、記録媒体1の表面の吸着水などの分子レベ
ルのコンタミネーションが介在して距離Z0 より0.4
nm程度小さい接近距離から分子接触が生じたためと考
えられる。
【0041】(c)距離Z0 =1nmに対してプローブ
11を4nmほど押し込んだ場合でも、プローブ11の
先端による圧痕などが記録層13 ,下地電極12 および
基板11 に観察されなかった。このことより、距離Z0
以上にプローブ11を記録層13 に移動させても、ある
程度までの変位(押し込み)に対しては、プローブ11
または記録層13 を含めた基板11 が弾性変形すること
で、分子接触の状態が保たれると考えられる。
【0042】(d)上記(c)において、プローブ11
を記録層13 に5〜7nmほど押し込んだときには、記
録ビット14 のサイズばらつきが大きくなる傾向が認め
られたが、これは本発明の分子接触の領域を越えたため
と考える。
【0043】押し込み量に対して弾性変形が保たれる領
域は基板11 の材質などに大きく依存するが、プローブ
11と記録媒体1との間に流れる電流Jをモニタしなが
ら押し込み量を制御することで、材料や環境などに影響
されることなく、かつ、安定に目的の分子接触を達成す
ることができる。たとえば、上記実験においては、電流
Jが100nA以上(このときのバイアス電圧は100
mV、抵抗値換算で1MΩ以下)、さらに好ましくは1
μA以上流れるまで、プローブ11と記録媒体1との間
の相対距離を接近させることによって、良好な記録ビッ
ト14 の形成(記録操作)が実現できた。かかるる方法
によれば、押し込み以前に距離Z0 の値が不明であって
も、分子接触を再現性よく制御することができる。
【0044】ただし、プローブ11を記録媒体1に分子
接触させた状態では、プローブ11と記録層13 との間
を離した状態と比較して、記録パルス電圧VPWの印加時
に過剰の電流Jが流れる場合があり、この結果、記録ビ
ット14 の形状劣化や記録確率の低下が生じることがあ
る。これを抑止するためには、制限抵抗またはロードレ
ジスタンスを設置すること、すなわち、電流Jの経路の
一部に抵抗性素子または導電率の低い領域を設けるが望
まれる。具体的には、バイアス発生回路19の出力イン
ピーダンスを規定値以上になるように設計するか、また
は、電流電圧変換回路14の入力インピーダンスを規定
値以上になるように設計する。もちろん、プローブ11
と電流電圧変換回路14との間に、または、バイアス発
生回路19と下地電極12 との間に、抵抗体または抵抗
素子を直列に接続してもよい。また、下地電極12 と記
録層12 との間にSiO2 などの絶縁薄膜層を形成して
もよい。このときの好適な抵抗値は、記録パルス電圧V
PWの条件(波高値および幅)や記録層12 の厚さなどの
記録条件に依存するが、概ね1kΩ〜10kΩ以上の値
であれば記録ビット14 の形状の劣化などを防ぐことが
できる。また一方で、分子接触状態をモニタするために
は、この制限抵抗値は接触抵抗値(たとえば1MΩ)以
下であることが好ましい。
【0045】本発明の記録再生装置の第2の実施例を示
す概略構成図である。
【0046】本実施例の記録再生装置110 は、3×3個
のプローブ(プローブ11111〜11113のみ図示)を有する
マルチプローブヘッド111 と、横方向駆動素子112 と、
縦方向駆動素子113 と、位置制御回路114 と、記録用電
圧印加回路115 と、切替回路116 と、検出電流信号処理
回路117 と、制御コンピュータ118 と、レーザ光源121
と、レンズ122 と、ポリゴンミラー123 と、回転速度制
御回路124 と、位置検出素子125 と、位置検出信号処理
回路126 とを含み、各プローブが記録媒体101に分子接
触した状態で生じる各プローブと記録媒体101 との間の
作用力を基にして、各プローブの位置をそれぞれ制御す
るものである。
【0047】次に、記録再生装置110 の各構成要素につ
いて詳しく説明する。
【0048】(1)マルチプローブヘッド111 マルチプローブヘッド111 は、電子間力顕微鏡(AF
M)に用いられるような柔らかい弾性体カンチレバーか
らなる複数のプローブを一つの基板に集積化したもので
ある。すなわち、図示左端のプローブ11111 は、弾性体
からなるカンチレバー13111 と、カンチレバー13111
先端に形成された導電性のティップ13211とを備えたも
のであり、他のプローブについても同様である。
【0049】マルチプローブヘッド111 は、次のように
して作製することができる。熱酸化により厚さ0.3μ
mのSiO2 膜をSi基板表面上に形成したのち、長さ
100μmおよび幅20μmのカンチレバー形状を3×
3のマトリックス状にパターニングする。続いて、ティ
ップ電極への電気信号配線パターンを形成したのち、S
i基板裏面からKOH液によって異方性エッチングを行
って、マルチプローブヘッド111 を形成する。続いて、
炭素などの電子ビームデポジション法により、高さ5μ
mのティップをカンチレバー先端に設ける。こうして完
成したマルチプローブヘッド111 上に作製された各プロ
ーブ先端のたわみに対する弾性定数は、0.01N/m
程度となる。また、各カンチレバーの反りや各プローブ
の高さのプロセス誤差などを考慮すると、マルチプロー
ブ支持部材を基準にした各プローブ先端の高さ方向の位
置ばらつきは1μm程度となる。なお、記録媒体101 と
しても、表面のうねりが1μm程度以下まで小さくされ
たものを用いる。
【0050】(2)横方向駆動素子112 ,縦方向駆動素
子113 および位置制御回路114 横方向駆動素子112 は、位置制御回路114 の出力信号に
よって駆動され、マルチプローブヘッド111 を図示X軸
方向,Y軸方向およびθ方向に移動させる。また、縦方
向駆動素子113 は、位置制御回路114 の出力信号によっ
て駆動され、記録媒体101 を図示Z軸方向に移動させ
る。
【0051】(3)記録用電圧印加回路115 および切替
回路116 記録用電圧印加回路115 は、各プローブと記録媒体101
との間に記録用電圧を印加するためのものであり、ま
た、切替回路116 は、記録用電圧印加回路115 から出力
される記録用電圧を所定のプローブにのみ印加するため
のものである。
【0052】(4)検出電流信号処理回路117 および制
御コンピュータ118 と 検出電流信号処理回路117 は、各プローブと記録媒体10
1 との間に流れる電流の大きさを検出して、再生信号を
作成する。制御コンピュータ118 は、位置制御回路114
と検出電流信号処理回路117 と切替回路116 とをそれぞ
れ制御するためのものである。
【0053】(5)レーザ光源121 ,レンズ122 ,ポリ
ゴンミラー123 ,回転速度制御回路124 ,位置検出素子
125 および位置検出信号処理回路126 レーザ光源121 は、レーザ光Lを発するためのものであ
る。レンズ122 は、レーザ光源121 から発せられたレー
ザ光Lを各プローブのカンチレバー上に集光させるため
のものである。ポリゴンミラー123 は、レンズ122 で集
光されたレーザ光Lを各プローブのカンチレバー上で順
次走査させるためのものである。回転速度制御回路124
は、ポリゴンミラー123 の回転を制御するとともに、レ
ーザ光Lの走査位置(すなわち、どのプローブのカンチ
レバーにレーザ光Lを照射しているかの情報)を出力す
るものである。位置検出素子125 は、レーザー光Lが照
射されたプローブのカンチレバーからの反射光の受光面
上でのスポット位置を検出するためのものである。位置
検出信号処理回路126 は、回転速度制御回路124 の出力
信号(レーザ光Lの走査位置を示す信号)および位置検
出素子125 の出力信号(位置検出信号)から、レーザー
光Lが照射されたプローブのカンチレバーの特定とその
カンチレバーの図示Z軸方向の変位量(たわみ量)の検
出とを行うためのものである。
【0054】次に、マルチプローブヘッド111 と記録媒
体101 との間の距離調整について詳しく説明する。
【0055】マルチプローブヘッド111 と記録媒体101
との間の図示Z軸方向の相対距離は、縦方向駆動素子11
3 によって制御される。すなわち、たとえば図示左端の
プローブ11111 を記録媒体101 に1nm以下の距離まで
近づけると、プローブ11111と記録媒体101 との間に作
用力が生じ、この作用力によって、プローブ11111 を支
持する弾性体からなるカンチレバー13111 にたわみが生
じる。このたわみ量は、作用力の大きさに比例する。し
たがって、各カンチレバーのたわみ量を検知しながら、
縦方向駆動素子113 を用いてマルチプローブヘッド111
と記録媒体101との距離および傾きを調整することによ
って、すべてのプローブと記録媒体101との間に所定の
大きさの作用力をそれぞれ生じさせることができ、か
つ、その各作用力の大きさのばらつきを一定の範囲内に
抑えることができる。なお、各カンチレバーのたわみ量
は、以下に示す方法により検知される。
【0056】レーザ光源121 から発せられたレーザ光L
をレンズ122 によって集光したのち、回転速度制御回路
124 により制御されて回転しているポリゴンミラー123
に入射させる。ポリゴンミラー123 の回転により、レー
ザ光Lは各プローブのカンチレバーの裏面を走査する。
このとき、ポリゴンミラー123 を図示矢印方向に回転す
ることにより、紙面と垂直方向に並設された各プローブ
のカンチレバーをも走査する。カンチレバーの裏面から
の反射光を位置検出素子125 で検出する。ここで、各カ
ンチレバーの長さをd1 とし、カンチレバーの裏面から
位置検出素子125 までの距離をd2 とすると,カンチレ
バーの先端でたわみ量△Zのたわみが生じたときには、
位置検出素子125 上の光スポットは、距離 2×(d2/d1)×△Z だけずれる。したがって、位置検出素子125 の出力信号
を基にして位置検出信号処理回路126 で位置検出素子12
5 上の光スポットの位置ずれを検出することにより、カ
ンチレバーの先端のたわみ量ΔZを検知することができ
る。このとき、ポリゴンミラー123 によってレーザ光L
を走査することにより、各カンチレバーの先端のたわみ
量を時分割で順次検知することができる。
【0057】次に、記録再生装置110 の記録再生動作に
ついて詳しく説明する。
【0058】記録は、各プローブが上述のようにして記
録媒体101 にそれぞれ近接されて行われる。すなわち、
記録動作では、横方向位置制御信号が位置制御回路114
から横方向駆動素子112 に送られることにより、各プロ
ーブの先端が記録媒体101 上の所望の記録位置に移動さ
れる。その後、所定の記録用電圧が、切替回路116 によ
って選択されたプローブに、記録用電圧印加回路115 か
ら印加される。このとき、少なくとも記録用電圧が印加
さている期間では分子接触状態が得られるように、制御
コンピュータ119 は、位置検出信号処理回路126 からの
信号(すなわち、各カンチレバーのたわみ量)より位置
制御回路114 を制御して、各プローブと記録媒体101 と
の間の相対距離を接近させるように縦方向駆動素子113
を駆動させる。なお、記録媒体101 および記録信号とし
ては、上述した第1の実施例と同様のものを用いた。一
方、再生動作では、二次元走査を行った状態で、各プロ
ーブと記録媒体101 との間に流れる電流の大きさを検出
電流信号処理回路118 で検出して、再生信号を得る。
【0059】記録媒体101 および記録電圧(電流)条件
などを選ぶことによって、局所的な形状変化を生じる記
録方式を適用することも可能であり、この場合には、記
録位置でのカンチレバーのたわみ量(すなわち、位置検
出信号処理回路126 の出力信号)から再生信号を作成す
ることができる。
【0060】以上の構成の記録再生装置110 を用いて記
録再生実験を行った結果、記録時に積極的にプローブを
記録媒体101 に分子接触させることによって、たとえば
プローブと記録媒体101 との間に生じる作用力を5×1
-8N〜1×10-7N以上としたとき、再現性(ビット
位置精度,形状および記録確率)の高い記録ビットの形
成が行えることが明らかとなった。ただし、記録層の厚
さが二層の試料に関しては、1×10-8N程度の分子接
触条件でも安定な記録が実現される場合もあった。
【0061】本発明の記録再生方法および記録再生装置
は、上述した第1の実施例および第2の実施例に限定さ
れるものではなく、記録媒体の表面やプローブの先端に
塑性変形が生じない程度に、かつ、プローブの先端が微
小領域で記録媒体の表面に分子接触している状態で、プ
ローブと記録媒体との間を流れる電流を大きくし、記録
プロセスが実行されるものであればよい。
【0062】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次の効果を奏する。 (1)微小でかつ形状の揃った記録ビットを再現性よく
形成することができる。 (2)プローブを記録媒体に分子接触するまで相対的に
接近させる方法および手段を従来のこの種の記録再生装
置に併設することは極めて容易であり、記録プロセスや
記録機構の複雑化および大型化を招くことなく本発明を
適用することができる。 (3)記録時のエラーレートの低減および記録ビットの
位置精度が高いことは、記録フォーマットや再生方式,
再生機構や再生回路の単純化を可能とすることから、記
録再生装置全体の簡易化が達成され、高速化,小型化お
よび低価格化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録再生装置の第1の実施例を示すブ
ロック図である。
【図2】図1に示した記録再生装置の動作を説明するた
めの図である。
【図3】図1に示した記録再生装置におけるプローブの
X軸方向の走査とプローブのZ軸方向への移動のタイミ
ングの各例を示す図であり、(A)はプローブを走査し
ながらプローブを移動する例を示す図、(B)はプロー
ブを記録層に接触するまで移動する際にはプローブの走
査を停止する例を示す図、(C)はプローブを移動する
際にはプローブの走査を停止する例を示す図である。
【図4】本発明の記録再生装置の第2の実施例を示す概
略構成図である。
【符号の説明】
1,101 記録媒体 11 基板 12 下地電極 13 記録層 10,110 記録再生装置 11 プローブ 12 ピエゾアクチュエータ 13 XYステージ 14 電流電圧変換回路 15 サンプルホールド回路 16 サーボ回路 17 ドライブ回路 18 書込みタイミング回路 19 バイアス発生回路 20 XY走査回路 21 オフセット発生回路 22 データ変調回路 23 データ復調回路 111 マルチプローブヘッド 11111〜11133 プローブ 112 横方向駆動素子 113 縦方向駆動素子 114 位置制御回路 115 記録用電圧印加回路 116 切替回路 117 検出電流信号処理回路 118 制御コンピュータ 121 レーザ光源 122 レンズ 123 ポリゴンミラー 124 回転速度制御回路 125 位置検出素子 126 位置検出信号処理回路 13111〜13133 カンチレバー 13211〜13233 ティップ X,Y,Z 軸
フロントページの続き (72)発明者 紫藤 俊一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 黒田 亮 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 畑中 勝則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−245445(JP,A) 特開 平6−44618(JP,A) 特開 平6−162580(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 9/14

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体とプローブを相対的に移動させ
    ながら該記録媒体とプローブとの間の物理的相互作用
    により生じる信号を利用して該記録媒体に記録情報を記
    録するとともに該記録された記録情報を再生する記録再
    生方法において、 前記記録媒体に前記記録情報を記録する期間では、該記
    録媒体に前記プローブを分子接触させ、それ以外の期間
    では前記プローブと前記記録媒体を分子接触させずに移
    動させることを特徴とする記録再生方法。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体に前記プローブを分子接触
    させたときの該記録媒体と該プローブとの間の接触抵抗
    値を1MΩ以下とすることを特徴とする請求項1記載の
    記録再生方法。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体に前記プローブを分子接触
    させたときの該記録媒体と該プローブとの間の接触抵抗
    値を100kΩ以下とすることを特徴とする請求項2記
    載の記録再生方法。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体に前記プローブを分子接触
    させる期間では、該記録媒体と該プローブとの間に10
    -8N以上の作用力が生じる程度までに、該記録媒体と該
    プローブとを接近させることを特徴とする請求項1記載
    の記録再生方法。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体に前記プローブを分子接触
    させる期間では、該記録媒体と該プローブとの間に10
    -7N以上の作用力が生じる程度までに、該記録媒体と該
    プローブとを接近させることを特徴とする請求項4記載
    の記録再生方法。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体に前記記録情報を記録する
    期間以外の期間での該記録媒体と前記プローブとの距離
    をZ0 nmとしたとき、該記録媒体に前記記録情報を記
    録する期間では、該記録媒体と前記プローブとを(Z0
    −4) nm以上接近させることを特徴とする請求項1
    記載の記録再生方法。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体に前記記録情報を記録する
    期間では、該記録媒体と前記プローブとをZ0 nm以上
    (Z0+3) nm以下だけ接近させることを特徴とする
    請求項6記載の記録再生方法。
  8. 【請求項8】 記録媒体とプローブを相対的に移動させ
    ながら該記録媒体とプローブとの間の物理的相互作用
    により生じる信号を利用して該記録媒体に記録情報を記
    録するとともに該記録された記録情報を再生する記録再
    生装置において、 前記プローブを前記記録媒体の表面に対して垂直方向に
    移動させるプローブ移動手段と、 該プローブ移動手段を駆動する駆動手段とを含み、 該駆動手段が、前記記録媒体に前記記録情報を記録する
    期間では該記録媒体に前記プローブを分子接触させるよ
    う前記プローブ移動手段を駆動し、それ以外の期間では
    前記プローブと前記記録媒体を分子接触させずに移動さ
    せることを特徴とする記録再生装置。
  9. 【請求項9】 前記記録媒体に前記プローブを分子接触
    させたときに該記録媒体と該プローブとの間に流れる電
    流を1μA以下に制限する電流制限手段をさらに含むこ
    とを特徴とする請求項8記載の記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記電流制限手段が、前記電流の経路
    に設けられた抵抗素子であることを特徴とする請求項9
    記載の記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記抵抗素子の抵抗値が、1MΩ以下
    であることを特徴とする請求項10記載の記録再生装
    置。
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