JPH0714224A - 記録媒体及び情報処理装置 - Google Patents

記録媒体及び情報処理装置

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JPH0714224A
JPH0714224A JP17586393A JP17586393A JPH0714224A JP H0714224 A JPH0714224 A JP H0714224A JP 17586393 A JP17586393 A JP 17586393A JP 17586393 A JP17586393 A JP 17586393A JP H0714224 A JPH0714224 A JP H0714224A
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JP
Japan
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probe
recording
electrode
probe electrode
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Withdrawn
Application number
JP17586393A
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English (en)
Inventor
Yuuko Morikawa
有子 森川
Hiroshi Matsuda
宏 松田
Toshihiko Takeda
俊彦 武田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走査型トンネル顕微鏡や原子間力顕微鏡の原
理を応すると共に、記録媒体表面凹凸の影響を受けずに
トラッキングが行える情報処理装置を提供する。 【構成】 トラックとなる磁化パターンが形成されてい
る磁性体層103を有する記録媒体1に、片持ち梁3に
支持されると共に磁性体を有するプローブ電極2が対向
配置され、記録媒体1とプローブ電極2間に作用するZ
方向の原子間斥力を制御すると共に、これらの間に作用
する磁気力による片持ち梁3の変位を検出することでト
ラッキングを行う情報処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプローブ電極によって情
報の記録および/又は再生を行なう情報処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化社会の発展につれ、大容量
メモリの開発が極めて活発に行われている。メモリに要
求される性能は一般に 1)高密度で記録容量が大きい 2)記録再生の応答速度が速い 3)消費電力が少ない 4)生産性が高く、価格が安い 等が挙げられ、現在もこうした性能を実現するメモリー
方式やメモリー媒体の開発が極めて活発に進められてい
る。
【0003】従来、メモリーの中心は磁性体、半導体を
素材とした磁気メモリー、半導体メモリーであったが、
近年、レーザー技術の進展に伴い、有機色素、フォトポ
リマーなどの有機薄膜を用いた安価で高密度な光メモリ
ーが登場している。
【0004】現在これらのメモリーをさらに高密度で大
容量にするために単位メモリービットの微細化に向けて
の技術開発が進められているが、これらの従来のメモリ
ーとは全く別の原理に基づくメモリーの提案もされてい
る。例えば、個々の有機分子に論理素子やメモリー素子
の機能を持たせた分子電子デバイスの概念もその一つで
ある。分子電子デバイスは単位メモリービットの微細化
を極限まで進めたものと見ることができるが、個々の分
子に如何にアクセスするかが問題とされてきた。
【0005】一方、最近では走査型トンネル顕微鏡(以
下、「STM」と称す)が開発され(G. Binni
g et al. Phys. Rev. Lett.
49、57(1982))、単結晶、非晶質を問わず
実空間の高い分解能の測定が出来るようになった。かか
るSTMは金属探針(プローブ電極)と導電性物質の間
に電圧を加えて10Å程度の距離まで近付けると、これ
らの間にトンネル電流が流れることを利用している。こ
のトンネル電流は両者の距離変化に非常に敏感であり、
トンネル電流を一定に保つように探針を走査することに
より実空間の表面構造を描くことが出来ると同時に、表
面原子の全電子雲に関する種々の情報をも読み取ること
が出来る。この際の面内方向の分解能は1Å程度であ
る。したがってSTMの原理を応用すれば充分に原子オ
ーダー(数Å)で高密度記録再生を行うことが可能であ
る。この際の記録再生方法として、粒子線(電子線、イ
オン線)あるいはX線等の高エネルギー電磁波及び可視
・紫外光等のエネルギー線を用いて適当な記録層の表面
状態を変化させて記録を行いSTMで再生する方法や、
記録層として電圧電流のスイッチング特性に対するメモ
リ効果を持つ材料、例えばπ電子系有機化合物やカルコ
ゲン化物類の薄膜層を用いて記録再生をSTMを用いて
行う方法等が提案されている。その他、電圧パルスを印
加することで基板上に分子を流体から補足し、選択的に
データビットを書き込み、またそれを読み取り、消去を
行う方法、装置の提案がある(特開平1−196751
号公報)。
【0006】上記のような記録再生方法において、実際
に多量の情報を記録再生するためには、プローブ電極の
XY方向(記録媒体面内方向)の位置検出及び補正制御
(トラッキング)が必要となる。このトラッキングの方
法としては既に記録媒体基板の原子配列を利用して、高
密度かつ高精度に行なう方法が提案されているが、位置
検出そのものも極めて高密度に行なう必要があるため、
取り扱い上簡便とは言い難い問題があった。
【0007】また、トラッキングを簡便に行なうため
に、記録媒体の基板に予め凹凸を設けることによりトラ
ックを形成し、そのトラックの凹状部分あるいは凸状部
分にプローブ電極を追従させる方法として、プローブ電
極の高さを一定にしてトラッキングする方法(コンスタ
ントハイトモード)と、プローブ電極と基板間の距離を
一定に保ちながらトラッキングする方法(コンスタント
カレントモード)が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前者のコンスタントハ
イトモードの場合、凸状の部分でトンネル電流が流れる
ようにプローブ電極の高さを調整しておき、凸状部分か
らプローブ電極が凹状部分に外れたときにトンネル電流
が小さくなるのを検知して、プローブ電極を凸状部分に
戻すように位置制御することによりトラッキングを行な
っている。しかし、この方法をとったとき、プローブ電
極が凹状部分に位置したときにトンネル電流値が極めて
小さくなるため、精度良くトラッキングを行なうことが
困難であるという問題があった。
【0009】また、後者のコンスタントカレントモード
の場合、プローブ電極を基板上の凹凸に追従させながら
トラッキングを行なう方法をとるため、プローブ電極を
Z方向(記録媒体面に垂直な方向)に追従させてやらな
ければならなかった。即ち、トラッキング用のZ方向の
追従系つまり、フィードバック系が必要となり、記録再
生装置自身にトラッキングの為のZ方向フィードバック
用機構及び回路等を設けなければならず、トラッキング
精度は良いものの、記録再生装置自身が複雑になってし
まうという問題点があった。
【0010】一方、記録媒体とプローブ電極間の距離が
大きい場合、STMとしての分解能が下がり、即ち、記
録密度の点からも記録媒体とプローブ電極は極力接近す
ることが好ましい。そこで、記録媒体表面の凹凸による
成分を再生信号から除き、かつ記録時の間隔制御が印加
電圧に左右されないようにするためには、記録媒体表面
とプローブ電極間の距離を、両者間に流れる電流以外の
量によって制御する方法が考えられ、その一つとして両
者間に働く原子間力によって距離を制御する原子間力顕
微鏡(以下、「AFM」と称す)の利用が特開平1−2
45445号公報に開示されている。
【0011】AFMにおいては、プローブ電極を弾性体
で支持し、プローブ電極先端と記録媒体表面間に働く力
を、弾性体の変形によるばね力とつり合わせ、この変形
量を一定に保持する帰還制御が行なわれる。
【0012】さらに、走査型磁気力顕微鏡(以下、「M
FM」と称す)は、プローブ電極として磁性体を用い、
この磁気プローブを磁性試料に接近させたときの磁気力
などを検出して試料の磁化状態を調べる装置である
[Y. Martin et.al、 APL、50
1455、(1987)」。
【0013】本発明の目的は、上述した様な従来技術が
有する問題点に鑑み、表面の凹凸の影響を受けることな
くトラッキングが容易に行ない得る記録媒体を提供する
ことにあり、更には、この記録媒体にプローブ電極を介
して精度良く高密度の情報の記録再生等を行ない得る、
より簡易な構成を有する情報処理装置を提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために成された本発明は、プローブ電極を介して情
報の記録再生等を行う情報処理装置に用いられる記録媒
体であって、該記録媒体は少なくとも磁性体層と記録層
を有し、かつ、該磁性体層にはトラックとなる磁化パタ
ーンが形成されていることを特徴とする記録媒体であ
り、更には、上記本発明の記録媒体に、該記録媒体に対
向配置したプローブ電極を介して情報の記録及び/又は
再生を行なう情報処理装置であって、前記プローブは弾
性部材に支持されており、該弾性部材を前記プローブ・
記録媒体の間隔変動を補正する方向に変形させる該プロ
ーブ・記録媒体間の近接相互作用力が、該プローブ・記
録媒体間に作用するように該プローブ・記録媒体の間隔
を制御する近接制御手段と、前記記録媒体に形成された
磁化パターンを検知する検知手段と、該検知手段で検知
された信号に基づき、前記プローブを前記記録媒体上で
相対的に走査する駆動手段と、記録用パルス電圧印加回
路及び/又は再生用バイアス電圧印加回路を具備するこ
とを特徴とする情報処理装置である。
【0015】本発明の記録媒体に係る磁性体層には、例
えば従来の公知技術である磁気ヘッド等による電磁変換
作用を用いて、所望のトラックパターンにN極,S極を
配列させた磁化パターンが形成されているため、係る磁
化パターン上を、例えば磁性体を有するプローブ電極で
走査すると、磁化パターンが異なるN極上とS極上では
プローブ電極に作用する磁気力が変化することになる。
【0016】即ち、本発明の記録媒体によれば、前述の
MFMの原理を応用して磁化パターンを検出することに
より、トラッキングを行なうことを可能にするものであ
る。
【0017】本発明の記録媒体に係る記録層は電圧印加
によって、その導電状態が変化しかつ、係る導電状態が
電圧を印加しない状態で保持されるものならば、いかな
る材料でもよいが、特に好適な材料としては、特開昭6
3−161552号公報および、特開昭63−1615
53号公報に開示された、π電子準位を持つ群を有する
有機材料が挙げられ、さらに好ましくはラングミュアー
ブロジェット法(LB法)によって形成された前記有機
材料の単分子累積膜が挙げられる。
【0018】本発明の記録媒体は、例えば磁性体層を有
する基板上に下地電極を形成し、更に該電極上に上記の
単分子累積膜からなる記録層を形成して構成される。上
記構成を有する本発明の記録媒体にプローブ電極を近接
配置した状態においては、図8に示すような単分子累積
膜83を金属電極81(下地電極に対応)及び金属電極
82(プローブ電極に対応)で挟持したMIM構造素子
が構成される。このMIM構造素子は図9、図10に示
される電流電圧特性を示し(特開昭63−96956号
公報参照)、2つの状態(ON状態とOFF状態)は、
しきい値以上の電圧印加によって相互に遷移し、かつ、
それぞれの状態はしきい値電圧以下で保持される。これ
らの特性は数Åから数1000Åの膜厚のものに発現さ
れているが、本発明における記録層としては、特開昭6
3−161552号及び特開昭63−161553号公
報に開示された如く、数Åから500Åの範囲の膜厚の
ものがよく、もっとも好ましくは10Åから100Åの
膜厚を持つものがよい。
【0019】また、上記の下地電極材料は高い電導性を
有するものであればよく、例えば、Au、Pt、Ag、
Pd、Al、In、Sn、Pb、Wなどの金属やこれら
の合金、さらにはグラファイトやシリサイド、またさら
にはITOなどの導電性酸化物を初めとして数多くの材
料が挙げられ、これらの本発明への適用が考えられる。
かかる材料を用いた電極形成方法としても従来公知の薄
膜技術で充分である。ただし、磁性体層上に形成される
電極材料は、記録層となるLB膜形成の際、表面に絶縁
性の酸化膜を作らない導電材料、たとえば貴金属やIT
Oなどの酸化物導電体を用いることが好ましい。
【0020】図11は、本発明の記録媒体に対し、これ
に対向配置した磁性体を有するプローブを介して情報の
記録をする様子を模式的に示した平面図である。同図に
おいて、101は記録層であり、300は磁性体層に形
成された磁化パターンの内のトラック部であり、301
は記録ビットである。記録媒体表面を図中の矢印の方向
にプローブを走査させながら情報の記録を行なう際に、
プローブに作用する磁気力の変化を検知することにより
トラックを検出でき、温度ドリフト、プローブ駆動用圧
電体のクリープ等で、プローブの往復運動がY方向に進
むに連れて、所望の軌道からずれてくる(点線矢印)こ
とを補正することができる。
【0021】本発明の記録媒体に情報の記録再生等を行
なう情報処理装置の主要部構成例を図1に示す。同図に
おいて、1は記録層101,電極層102,磁性体層1
03及び基板104からなる記録媒体であり、2は記録
媒体1に対向して設けられた磁性体を有するプローブ電
極、3はプローブ電極2を支持する弾性体であるところ
の片持ち梁、4は片持ち梁3の支持体である。この片持
ち梁3によってプローブ電極2はZ軸方向に変位できる
ようになっている。
【0022】プローブ電極2と、記録媒体1の下地電極
102は、記録、消去用の電圧を印加する電圧印加回路
とプローブ電極2と記録媒体1の間を流れる電流を検知
する電流検知回路からなる、電圧印加及び電流検知回路
10に接続されている。
【0023】xyz微動装置5及びxyz粗動装置6は
制御回路8,9によってそれぞれ駆動される。これらの
回路と、電圧印加及び電流検知回路10はマイクロコン
ピュータ12と接続され、制御される。
【0024】本装置はxyz微動装置5及びxyz粗動
装置6を駆動し、プローブ電極2を記録媒体1に対して
両者の間に斥力が作用するまで近接させ、この状態でプ
ローブ電極を記録媒体表面上で走査し、かつ両者間に電
圧印加回路によって所望の電圧を印加し、記録,再生等
を行なうものである。
【0025】即ち、前記プローブ・記録媒体の間隔変動
を補正する方向に片持ち梁を変形させる力が、前記プロ
ーブ・記録媒体間に作用するように、前記プローブ・記
録媒体を近接配置することによって、前記プローブ・記
録媒体間隔を制御し、該制御状態で前記プローブ・記録
媒体間に電圧を印加して情報の記録を行なう及び/又
は、前記プローブ・記録媒体間の電流を検出することに
よって再生を行なうようにしている。また、プローブを
支持する弾性部材が変形することにより、記録媒体とプ
ローブとの間隔が可変であり、前記記録媒体とプローブ
との間に斥力が作用するまで近接した配置状態とし、該
作用する力自体により弾性部材を可撓自在とし、該状態
で前記プローブ・記録媒体間に電圧を印加して情報の記
録を行なう及び/又は前記プローブ・記録媒体間の電流
を検出することによって再生を行なうようにしている。
【0026】本発明の情報処理装置は、上述のようにし
て情報の記録再生等を行う際に、特に記録媒体1の磁性
体層103に形成された磁化パターンよりプローブ電極
2に作用する磁気力の変化によってもたらされる片持ち
梁3のたわみ量の変化を検知し、この検知された信号に
基づきプローブ電極を記録媒体上で相対的に走査してト
ラッキングを行うものである。
【0027】図1の構成においては、上記片持ち梁3の
たわみ量の変化を検知する手段として光学的手法を用い
ており、即ち、光源12からのレーザービームをレンズ
13を介して片持ち梁3に照射し、該片持ち梁3からの
反射ビームの変位量を2分割フォトダイオード14で検
知し、係る変位量の信号をxyz微動装置5の制御回路
8に送り、これにより帰還制御することでトラッキング
を行う。
【0028】本発明において、片持ち梁のたわみ量の変
化を検知する手段は、上記光学的手段に限定されるもの
ではなく、トンネル電流や静電容量変化等を検知するも
のであっても良い。
【0029】また、以下に述べる実施例ではプローブ電
極・記録媒体間に働く原子間斥力を用いて間隔制御を行
ない、磁気力を用いてトラッキングを行なっているが、
係る磁気力は原子間斥力に比べ、遠距離に存在する力な
ので、磁性体層上に電極層や記録層を有していても磁気
力は検出可能であり、トラッキングに支障を来たすこと
はない。また係る磁気力は磁化パターンが変化した場合
にのみ変化するので、記録媒体表面の凹凸の影響を受け
ることがなく、原子間斥力の検知と磁気力の検知は分離
することが可能である。
【0030】本発明に係るプローブの形成方法は、従来
公知である半導体リソグラフィ技術を用いることが可能
であり、以下に述べる実施例においては、SiO2基板
上にSiをフォーカストイオンビームで打ち込み、Si
の上に選択的にSiを結晶させ、これを磁性体で被覆
し、更に導電性処理を行なったプローブを用いている
が、プローブの形状や処理方法は何らこれに限定するも
のではない。係るプローブに用いられる磁性体として
は、パーマロイ合金、Fe、Co、Niおよびこれを含
む合金、および各種フェライト等が挙げられる。また、
係るプローブに対し、プローブの長軸方向(図1におけ
るZ軸方向)と平行に外部磁界をヘルムホルツコイルを
用いて印加し、プローブの磁気モーメントを長軸方向と
平行にする。係る処理によってプローブの磁気モーメン
トが均一になり磁気力を高感度、高S/Nに検出するこ
とが可能になる。さらに、プローブの表面にPt、P
d、Au、Agなどの金属や、これらの元素を含む合金
からなる導電層を形成することにより、プローブの変質
を防止すると共に、磁気力と同時に原子間斥力や、トン
ネル電流などを同時に測定することが可能になる。この
際、上記磁気力の検知と原子間斥力の検知を別々のプロ
ーブを用いて行っても良い。
【0031】以下に述べる実施例では、プローブ電極と
記録媒体間に働く原子間斥力及び磁気力を弾性体の変形
によるばね力とつり合わせる構成を用いる。弾性体とし
ては、たとえば、両持ち梁の中央や片持ち梁の自由端側
にプローブ電極を設けるなどが挙げられる。また、梁の
材料としてはAu、Ni、SUSなどの箔を用いるのが
よく、さらに微小な梁を作るには、マイクロメカニクス
でよく行なわれるSiO2薄膜などが挙げられる。その
ほか弾性部材としては、圧電体を用いたバイモルフや、
ユニモルフ、静電力で駆動するものなどを用いることも
可能である。
【0032】また、プローブ電極と記録媒体との間に働
く力は非常に小さいので、プローブ電極及び弾性支持体
の質量はできるだけ小さくしたほうが好ましく、また、
変位を大きくするために弾性支持体は柔らかく、しかも
外部からの振動に対しては強いことが好ましい。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0034】実施例1 本実施例は本発明の記録媒体を作成すると共に、この記
録媒体に対して図1に示したような構成を有する情報処
理装置を用いて記録再生の実験を行ったものである。
【0035】本実施例では、記録媒体は以下の如く作成
した。
【0036】光学研磨したガラス基板(基板104)を
中性洗剤及びトリクレンを用いて洗浄した後、0.5μ
m厚のNiFeをスパッタ法により形成し、続けて0.
2μm厚のCo−Crをスパッタ法により形成し、磁性
体層103とした。係る磁性体層103に対して、WS
P形磁気ヘッドを用いて幅0.5μm、長さ100μm
のライン状のトラック部300(図11参照)を1μm
ピッチで作製した。この時、トラック部300がプロー
ブ電極との間に斥力が生じる極性であれば、トラック部
を除く記録領域上を走査しているときはプローブ電極は
記録媒体上に引きつけられており、トラック部上を走査
しているときはプローブ電極はトラック部との間に生じ
る斥力により、記録媒体上から引き離され、係るプロー
ブ電極の変位は片持ち梁3からの反射ビームの変位とな
って2分割フォトダイオード14に検知される。本実施
例においてはトラック部をプローブ電極との間に斥力が
生じる極性にしているが、何らこれに限定するものでは
ない。
【0037】次に下引き層としてCrを真空蒸着法によ
り50Å堆積させ、さらにAuを同法により400Å蒸
着して下地電極(Au電極層102)を形成した。
【0038】続いて、下式で表されるポリアミド酸をジ
メチルアセトアミド(DMAC)に溶解させ(単量体換
算濃度1×10-3M)、
【0039】
【化1】
【0040】別途用意したN,N−ジメチルオクタデシ
ルアミンの同溶媒による1×10-3M溶液とを1:2
(V/V)に混合して、ポリアミド酸アミン塩溶液を調
製した。かかる溶液を水温20℃の純水からなる水相上
に展開し、水面上に単分子膜を形成した。溶媒蒸発除去
後、表面圧を25mN/mにまで高めた。表面圧を一定
に保ちながら、上述の基板を水面を横切る方向に速度5
mm/minで静かに浸漬した後、続いて5mm/mi
nで静かに引き上げて2層のY型単分子累積膜を作成し
た。かかる操作を繰り返して、6層のポリアミド酸アミ
ン塩の単分子累積膜を形成した。続いて、かかる基板を
300℃で10分間加熱焼成しポリイミド膜とし、記録
層101を形成した。かかるポリイミド膜の膜厚はエリ
プソメトリ法により、一層あたり4Åと求められた。
【0041】次に、図2に示すような本実施例で用いた
片持ち梁3及びプローブ電極2の作成方法を説明する。
【0042】片持ち梁3はシリコンのエッチング技術を
用い、シリコンの結晶の性質を高度に利用した異方性エ
ッチングの手法で長さ100μm、幅20μm、厚さ1
μmのSiO2の片持ち梁を形成した。この手法は公知
である[K. E. Petersen、 Proc.
IEEE 70、420(1982)]。この片持ち
梁3上にCrおよびAuを積層した配線電極204を形
成し、さらに係る片持ち梁3の一端にSiイオンを打ち
込み、このSi上に選択的にSiを結晶成長させて、先
端の鋭利なピラミッド状の結晶201を形成した後、F
34をスパッタリングして磁性体202を形成した。
更に、Auを真空蒸着法により厚さ300Å蒸着し、導
電層203を形成してプローブ電極2を作成した。
【0043】本実施例では、xyz粗動装置6はxyz
ステージを使用しており、この粗動装置6を不図示のベ
ースに固定し、さらにこのベースを不図示の除震台上に
設置してある。
【0044】次に記録、再生、消去の具体的な仕方につ
いて述べる。
【0045】図1に示した情報処理装置において、前述
のようにして得られた記録媒体1をxyz微動装置5の
上に固定した後、プローブ電極2と記録媒体1のAu電
極層102の間に回路10よりバイアス電圧100mV
を印加し、xyz粗動装置6、そしてxyz微動装置5
を駆動し、記録媒体1をプローブ電極2に近付ける。プ
ローブ電極2と記録媒体1の間を流れる電流をモニター
しながら両者間の距離を考えてゆくと図4に示すような
電流特性(図中のIで示す曲線)が得られた。
【0046】一方、プローブ電極2と記録媒体1が接近
すると両者の間に力が働き、この力によって片持ち梁3
が変形する。この変形量を、光源12からのレーザービ
ームの片持ち梁3での反射ビームのずれによって検出す
る光てこ方式を用いて、前記電流特性と同時に測定した
結果も同時に図4に示してある(図中のFで示す曲
線)。
【0047】プローブ電極2と記録媒体1の間に斥力が
働く図4のa領域では、両者間に流れる電流は両者間の
距離に対してほぼ一定となっている。そこで以後の走査
では、まず、回路10によって電流をモニターして、マ
イクロコンピュータ11による制御によってプローブ電
極2と記録媒体1とを両者間に斥力(具体的には10 -8
[N]程度)が働く距離まで接近させる。
【0048】この状態でxyz微動装置5は記録媒体1
のz軸方向の位置を固定させ、x軸及びy軸方向に記録
媒体1を移動させることにより、プローブ電極2で記録
媒体1を走査させる。情報記録時にはこの走査中に記録
情報に応じて所定の位置で記録媒体1をON状態にする
しきい値電圧以上の電圧を回路10で印加していく。こ
れにより記録媒体1上に情報記録がなされていく。
【0049】消去時には記録媒体1をOFF状態に戻す
しきい値以上の電圧を印加し、再生時には微小電圧を印
加して回路10でプローブ電極2と記録媒体1との間に
流れる電流を検出していく。この時の検出電流の変化状
態が記録媒体上に記録された情報を示すことになる。
【0050】この時、Z軸方向の位置を固定した記録媒
体からプローブ電極に作用する磁気力の変化による片持
ち梁3のたわみ量の変化を、前述した光てこ方式により
検知することでトラッキングを行なうことにより、任意
のトラック上をこれから外れることなく走査しつつ、記
録、再生、消去を行なう。すなわち、プローブ電極の先
端と記録媒体表面とを、これらの間に原子間斥力が働く
距離まで近付け、該原子間斥力によってプローブ電極の
支持体を弾性変形させた状態で磁気力の変化を検知しト
ラッキングを行ないながら、プローブ電極2を記録媒体
1表面上で走査させ、同時にプローブ電極2と記録媒体
1間に媒体変化電圧を加えて記録、消去を行ない、かつ
微小電圧を印加して記録媒体を流れる電流を検知するこ
とによって電導度の異なる領域、即ち、記録ビットを検
出する。
【0051】尚、プローブ電極2を支持する片持ち梁3
を、プローブ電極先端と記録媒体表面との間に働く斥力
による弾性変形状態で使用するため、媒体表面の凹凸に
よってプローブ電極先端が媒体表面に近づき斥力が大き
くなれば、片持ち梁3の変形は増してプローブ電極先端
は媒体表面から遠ざかり、また、プローブ電極先端が媒
体表面から遠ざかって斥力が小さくなれば、片持ち梁3
の変形が減りプローブ電極先端は媒体表面に近づく。こ
の時、走査中の媒体表面凹凸による片持ち梁3の変形量
が弾性変形の範囲にあれば、プローブ電極2と記録媒体
表面との距離は略一定に保たれることになる。このた
め、片持ち梁3にアクチュエータを取付け、片持ち梁の
変形量によって帰還制御をする必要がない。
【0052】この時、磁化パターンが変化しないかぎり
磁気力による変位の変化は生じないので、プローブ電極
と記録媒体が近づいた状態においても、磁化パターンを
検知することによってトラッキングを行なうことが可能
である。
【0053】さらにこの状態でプローブ電極と記録媒体
間に微小電圧を印加することによって検出される電流信
号には記録媒体表面の凹凸に起因する電流信号は含まれ
ないため、正確な記録ビットの再生が可能となる。
【0054】次に、この装置において行なった記録、再
生、消去の実験について述ベる。
【0055】検出電流をモニターしながらプローブ電極
2と記録媒体1との距離を図4のa領域で示す状態まで
接近させ、この状態でxyz微動装置5、xyz粗動装
置6の制御回路8,9の出力を保持し、ON状態を生じ
るしきい値電圧VthON以上の電圧である図5に示され
る波形を持つ三角波パルス電圧をプローブ電極2とAu
電極102との間に印加した後、再び100mVのバイ
アスを印加して測定したところ、8μA程度の電流が流
れ、ON状態となったことを示した。
【0056】次に、ON状態からOFF状態へ変化する
しきい値電圧VthOFF以上の電圧である図6に示され
る波形を持つ三角波パルス電圧を印加した後、再び10
0mVのバイアスを印加したところ、電流値は1nA程
度であり、OFF状態へ戻ることが確認された。
【0057】次に、xyz微動装置5のy軸と記録媒体
のトラックの長さ方向がほぼ平行になるように設置し
て、前記と同様にプローブ電極2と記録媒体1との距離
を図4のa領域で示される状態まで接近させた状態で電
流をモニターしたところ、電流値はほぼ1nAの一定値
を示した。次に、プローブ電極2と記録媒体1との距離
zを一定に保ちながら、プローブ電極2をx方向、即
ち、トラックを横切る方向に走査し、記録媒体にトラッ
クが形成されていることを確認した後、プローブ電極2
を任意のトラック上で保持した。次に、距離zを一定に
保ちながら、プローブ電極2をy方向に走査させた。こ
の時、前述した方法によりトラッキングを行なうことに
より、任意のトラック上をこれからはずれることなくプ
ローブ電極2を走査させることが可能であることがわか
った。
【0058】次に、プローブ電極をトラック上で走査さ
せながら、10nm間隔に図5に示した波形を有するし
きい値電圧VthON以上の三角波パルス電圧をプローブ
電極2とAu電極102の間に印加した後、バイアス1
00mV一定下で、再び、トラック上を走査させた。そ
の結果、プローブ電極2とAu電極102の間を流れる
電流を測定したところ、10nm周期で4桁程度に変化
する電流が観測され、ON状態が周期的に書き込まれた
ことが確認された。さらにON状態とOFF状態とでの
電流の比もほぼ一定値を保持していた。
【0059】また、上記ON状態が周期的に書き込まれ
た領域で再びトラック上を走査し、任意のON状態領域
上でxyz微動装置5を停止させこの位置を保持した状
態で、図6に示した波形を有するしきい値電圧Vth
OFF以上の三角波パルス電圧を印加した。トラック上の
走査を繰り返し、電流を測定したところ、上記パルスを
印加した領域のON状態が消去され、1nA程度の電流
を示すOFF状態に戻っていることが確認された。この
任意のビット消去同様、プローブ電極2とAu電極10
2の間の電圧をしきい値VthOFF以上に設定して、記
録領域上を走査し、その後電流測定をしたところ、電流
値は1nA程度でほぼ一定値を示し、10nm周期で記
録されたON状態がすべて消去されOFF状態となった
ことが確認された。本実施例では、記録媒体の磁性体層
に形成した磁化パターンの変化を検出することによりト
ラッキングを高速に行うことができ、更には記録、再
生、消去のビットエラーレートは3×10-6程度と非常
に小さく、高速かつ高精度の情報処理が可能であった。
【0060】実施例2 本実施例では実施例1で用いた片持ち梁の形成方法及
び、プローブ電極の形成方法によって同一Si基板上に
長さ100μm、幅20μm、厚さ1μmのSiO2
片持ち梁を複数個形成し、それぞれの片持ち梁の先端に
プローブ電極を設けている。
【0061】本実施例の情報処理装置では、図3に示す
ように記録媒体1はxy駆動素子31およびz方向駆動
素子32上に配置され、それぞれxy方向駆動回路33
およびz方向位置制御回路34、z方向駆動回路35に
よって駆動され、マルチプローブユニット36面と記録
媒体1面とのxy方向位置合わせ、z方向位置制御、面
と面との傾き制御が行なわれる。
【0062】配線電極204は、電流制限抵抗37,3
8を介して記録用電圧印加回路39および電流検出回路
40に接続されている。電流制限抵抗37,38は、記
録再生時に記録用電圧や再生用電圧を印加する際、過電
流が流れることによるプローブ電極先端や記録媒体の損
傷を防ぐためのものである。記録用電圧印加回路39か
ら記録媒体1の電極層102に、また電流検出回路40
から再生用電圧印加回路41を経て記録媒体1の電極層
102に配線が接続されている。
【0063】図3では2分割フォトダイオードおよび、
光源は図示していないが、これらの構成は実施例1で用
いられたものと同じであり、記録媒体も実施例1と同様
にして形成されている。
【0064】続いて、かかる記録媒体1をxy方向駆動
素子31のy方向とトラックの長さ方向がほぼ平行にな
るように設置し、プローブ電極2とAu電極102の間
にバイアス100mVを印加した状態で両者を接近させ
る。この際、全プローブ電極が一様に記録媒体1に接近
するように調節し、全プローブを図4のa領域の状態に
なるまで接近させる。この状態下で実施例1と同様にし
てトラッキングを行ないながら、各プローブ電極2につ
いて実施例1と同様の記録、再生、消去操作を行なう。
【0065】次に本装置における実験を述べる。上述し
た接近状態で、トラッキングを行ないながら、個々のプ
ローブ電極2とAu電極102の間を流れる電流を測定
したところ、いずれもほぼ1nA程度の電流値を示し、
個々のプローブ電流を流れる電流の走査中の変化は極め
て小さかった。
【0066】続いて、図7を用いて記録動作を説明す
る。上記と同様に記録媒体をトラッキングしながら、個
々のプローブ電極に個別のビット情報(図7(a))に
基づいて、図7中の(b)に示すような書き込みパルス
列を生成して、個々のプローブ電極2とAu電極102
との間に印加した。ここで、ビット情報の最初のビット
は個々のビット情報すべてについてON状態に対応する
ビットとしておいた(図中a−1)。上記のパルス印加
後、再び書き込み時と同じ方法で記録媒体をxy平面内
で駆動して、バイアス100mV印加条件下でプローブ
電極2とAu電極102の間を流れる電流を測定したと
ころ4桁程度の電流変化が各プローブ電極に対して得ら
れ、これらの電流測定値を2値化して得たパルス列は、
各プローブ電極2に加えた個々のビット情報(図7中の
(a))に一致した。
【0067】次に、上記のようにして書き込んだ個々の
ビット情報に基づいて図7中の(c)に示す様な消去パ
ルス列を生成した。ここで、すべてのビット情報に対し
て最初のビットはONのまま消去しないものとした。書
き込み時と同じ方法で記録媒体をxy平面内で駆動して
電流値を測定し、最初のビット、即ち最初に電流値が4
桁程度変化した位置で記録媒体の駆動を一時停止した。
この時、初めに定めたビット情報の条件のとおりすべて
のプローブ電極2について4桁程度の変化が認められ
た。続いて記録媒体の駆動を再開し、これに同期させて
先に生成した個別の消去パルス列を個々のプローブ2に
対して印加した。再び、書き込み時と同じ方法で記録媒
体1をxy平面内で駆動して電流を測定したところ、最
初のビット以外はすべてOFF状態、即ち1nA程度の
電流値を示し消去が完了したことが確認された。
【0068】ここで使用した消去パルスに変えて、書き
込みに用いたビット情報のうち、最初のビットを除く任
意のビットを選んで消去パルス列(図7中の(d))を
生成し、前述の手法と同様にして消去実験をしたとこ
ろ、選択したビットのみの消去が確認できた。
【0069】さらに本実施例においても記録、再生、消
去のビットエラーレートは3×10-6程度と非常に小さ
く、高速かつ高精度の情報処理が可能であった。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。 (1)本発明の記録媒体には、磁化パターンが形成され
ているため、例えば磁性体を有するプローブ電極で走査
する際に磁化パターンの異なる領域上ではプローブ電極
に作用する磁気力が異なる。従って、この磁気力の違い
を検出することにより、記録媒体表面に多少の凹凸が存
在しても、この影響を受けることなくトラッキングを容
易に行なうことができる。
【0071】また、記録媒体表面にトラックとなる凹凸
を形成する必要がないため、プローブ電極を記録媒体表
面に接近させた状態でトラッキング及び記録,再生,消
去を行う際に、プローブ電極や記録媒体に損傷を与える
危険性が大幅に減少する。 (2)本発明の情報処理装置は、AFMの原理を応用し
てプローブ電極・記録媒体間を極めて接近させた状態で
制御すると共に、これらの間に働く磁気力を用いてトラ
ッキングを行うため、装置構成が簡素化できると共に、
応答速度が改善され且つ高精度の情報処理が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で示す本発明の情報処理装置の概略構
成図である。
【図2】図1の装置で用いたプローブ電極及び片持ち梁
の断面図である。
【図3】実施例2で示す本発明の情報処理装置の概略構
成図である。
【図4】プローブ電極と記録層表面との距離を変えたと
きに得られた両者間に流れる電流と両者間に働く力の変
化を示す特性図である。
【図5】記録用のパルス電圧波形である。
【図6】消去用のパルス電圧波形である。
【図7】複数個のプローブ電極を用いた記録、再生、消
去実験において、ある1つのプローブ電極に与えられた
ビット情報、記録層パルス列、消去用パルス列を示す図
である。
【図8】本発明に用いた記録層を金属電極で挟持したM
IM素子の概略構成図である。
【図9】図8の素子で得られる電流電圧特性である。
【図10】図8の素子で得られるメモリー効果を表す電
流電圧特性である。
【図11】本発明の記録媒体にプローブを介して情報を
記録する様子を模式的に示した平面図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 2 プローブ電極 3 片持ち梁 4 片持ち梁の支持体 5 xyz微動装置 6 xyz粗動装置 8 xyz微動装置の制御回路 9 xyz粗動装置の制御回路 10 電圧印加及び電流検知回路 11 マイクロコンピュータ 12 光源 13 レンズ 14 2分割フォトダイオード 31 XY方向駆動素子 32 Z方向駆動素子 33 XY方向駆動回路 34 Z方向位置制御回路 35 Z方向駆動回路 36 マルチプローブユニット 37,38 抵抗 39 記録用電圧印加回路 40 電流検出回路 41 再生用電圧印加回路 81,82 金属電極 83 単分子累積膜 101 記録層 102 電極層 103 磁性体層 104 基板 201 Si結晶 202 磁性体 203 導電層 204 配線電極 300 トラック部 301 記録ビット

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブ電極を介して情報の記録再生等
    を行う情報処理装置に用いられる記録媒体であって、該
    記録媒体は少なくとも磁性体層と記録層を有し、かつ、
    該磁性体層にはトラックとなる磁化パターンが形成され
    ていることを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記記録層が、ラングミュアーブロジェ
    ット法により形成されることを特徴とする請求項1に記
    載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記記録層の厚さが100Å以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載の記録媒体
    に、該記録媒体に対向配置したプローブ電極を介して情
    報の記録及び/又は再生を行う情報処理装置であって、 前記プローブは弾性部材に支持されており、 該弾性部材を前記プローブ・記録媒体の間隔変動を補正
    する方向に変形させる該プローブ・記録媒体間の近接相
    互作用力が、該プローブ・記録媒体間に作用するよう
    に、該プローブ・記録媒体の間隔を制御する近接制御手
    段と、 前記記録媒体に形成された磁化パターンを検知する検知
    手段と、 該検知手段で検知された信号に基づき、前記プローブを
    前記記録媒体上で相対的に走査する駆動手段と、 記録用パルス電圧印加回路及び/又は再生用バイアス電
    圧印加回路を具備することを特徴とする情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記近接相互作用力が、原子間斥力であ
    ることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記プローブ電極は磁性体を有し、該プ
    ローブ電極と前記記録媒体間に作用する磁気力による前
    記弾性部材の変位を検知することで前記磁化パターンを
    検知することを特徴とする請求項4又は5に記載の情報
    処理装置。
  7. 【請求項7】 前記磁化パターンを検知することによ
    り、トラッキングを行うことを特徴とする請求項4〜6
    いずれかに記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記記録用パルス電圧印加回路により前
    記プローブ・記録媒体間に電圧を印加して、前記記録媒
    体の電気特性を変化させることにより記録を行うことを
    特徴とする請求項4〜7いずれかに記載の情報処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記再生用バイアス電圧印加回路により
    前記プローブ・記録媒体間に電圧を印加すると共にこれ
    らの間に流れる電流を検出して、前記記録媒体の電気特
    性を検出することにより再生を行なうことを特徴とする
    請求項4〜8いずれかに記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記プローブは複数存在し、その各々
    が弾性部材で支持されていることを特徴とする請求項4
    〜9いずれかに記載の情報処理装置。
JP17586393A 1993-06-24 1993-06-24 記録媒体及び情報処理装置 Withdrawn JPH0714224A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100474844B1 (ko) * 2001-12-08 2005-03-08 삼성전자주식회사 로렌츠력 현미경 및 로렌츠력을 이용한 자구 측정방법
JP2021093305A (ja) * 2019-12-11 2021-06-17 株式会社日立ハイテク 荷電粒子線装置およびステージ

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