JP2966978B2 - コンタクト レンズの製造方法 - Google Patents
コンタクト レンズの製造方法Info
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Description
にレンズ製造手順を向上するためのコンタクト レンズ
注型用型の処理、および製造したコンタクト レンズの
品質の改良に関する。
する使用の保護、または美容の目的(目の自然色を高め
るのみならず、しばしば美観をそこなわないようにす
る)のために、着色(coloured)または色付け(tinted)コ
ンタクト レンズが要求されている。
対する自然外観を与えるコンタクトレンズの製造が技術
観点から要求され、多年にわたって、工業的に試験され
ている。問題点には、着色剤を最終製品の光学的特性に
影響を与えずにレンズに混入する必要があることを含ん
でおり、着色剤は貯蔵および洗浄(オートクレーブ処
理)中に浸出しないようにし、かつコンタクト レンズ
の毎日の洗浄および消毒に用いる試薬によって、または
その存在において化学的に分解または反応を受けないよ
うにする。更に、着色剤は光、例えば強い日光に長期間
にわたってさらされても退色しないようにし、および毒
性が無く、および生理学的に不活性で、なお機械的刺激
を受けないようにする必要がある。
色または色付けは高価な手段で行われており、それ故、
使用されているプロセスは複雑でなく、時間を消費せ
ず、または労力をあまり要しないようにする必要があ
る。
特別の問題は、人間の虹彩(iris)の自然外観が単一一体
色でなく、しかも自然外観のコンタクト レンズを与え
るために模擬する多くの形状および色を含むパターン構
造からなることから生ずる。このため、虹彩区域に一体
色を有する着色レンズは、目にはめた時に、不自然な外
観を与える欠点を有している。
明細書にはオフセット パッド印刷技術を用いて虹彩区
域に適用する点マトリックス パターン(dot matrix pa
ttern)を有する着色レンズが記載されている。しかしな
がら、これら両米国特許明細書に記載されている方法に
おいては、先ずレンズを作り、次いで付加製造セグメン
トにおいて顔料パターンを作り、前に作ったレンズの表
面に転写している。この次に、レンズに他の処理を施し
て顔料をレンズの表面に固定し、顔料が浸出、摩耗、退
色などをしないようにしている。
質および結合剤を虹彩模擬パターンによりコンタクト
レンズの表面に印刷する方法が記載されている。しかし
ながら、この場合でも、先ずレンズが作られ、印刷を製
造における一連の付加段階で達成させている。
0 年1月29日出願) においては、着色剤を光学面または
コンタクトレンズを形成する注型用型の表面に被着する
ことが記載されている。この改良手段はレンズを作る単
量体に溶解する着色材料を用いることを含んでおり、着
色材料を単量体材料(レンズ ブランク(lens blank)を
作る単量体を含むことができる) と相溶性のキャリヤー
系に分散し、および分散した着色剤/キャリヤー材料を
注型用型の1または2個以上の表面に被着している。レ
ンズを形成する基礎単量体材料を型に導入し、表面と接
触させ、次いで材料を重合して1つのまたは両方の光学
面に隣接するレンズ ブランクに含浸した着色材料を有
するレンズ ブランクを作っている。この手段は最終製
品の精密度および再現性が高められており、また着色段
階を次のおよび別の製造操作を実施するより、むしろ製
造プロセスの不可欠の部分として組込まれている。
えばポリオレフィンから作る場合には、特に顔料キャリ
ヤーが親水性単量体材料である環境における型表面に顔
料分散を適用することが困難である。この結果、親水性
顔料キャリヤーの表面に被着する許容性を改善するため
に、注型用型の疎水性表面の性質を変える方法が必要と
なる。
いて知られており、例えば多くのタイプのプラスチック
物品、例えば写真フィルム、車体部品、積層板、包装フ
ィルム、床仕上材、プラスチック ボトルなどの表面に
は、接着剤、塗料、ペイント、印刷インキなどを受ける
物品の能力を高めるために、種々のタイプの親水性化(h
ydrophilizing)処理、例えばグロー放電、表面プラズマ
処理、コロナ放電、直流または交流放電、マイクロ波放
電などが施されている。これに関連する代表的な米国特
許としては、米国特許第3,428,801 ;3,888,753 ;3,94
4,709 ;4,275,301 ;4,467,200 ;4,719,533 ;4,724,
508 ;および4,854,999 号明細書がある。
の処理に用いられていない。技術の目的は、注型用型の
1つの主特性がプロセスの完了の際に成形物品を離すこ
とができるようにすることから、材料を疎水性表面にし
っかりと結合し、材料がかかる表面から離れるのを防止
することであるが、しかしこの技術の使用は互いに両立
しない。
剤および反応物蒸気は、多くの目的のために、注型用型
の処理に用いられている(例えば、米国特許第4,150,07
3 号明細書) 。しかしながら、これらの系は注型用型の
疎水性表面を改質して親水性顔料キャリヤーの許容性を
高めることについて記載されていない。
する色パターンを有するコンタクトレンズを作る改良方
法を提供することである。本発明の他の目的は、疎水性
注型用型の離型性を妨げることなく、親水性単量体着色
分散の付着性を高めるように上記型の表面を改質する方
法を提供することである。
びレンズ形成材料のような単一単量体または単量体の組
合せを用いて光学レンズに、極めて効果的な着色印刷パ
ターン、例えば虹彩パターンを適用する方法を提供する
ことである。
保持する能力を高めると共に、レンズを型から離すのを
妨げることなく光学面を生ずるように疎水性注型用型を
処理する方法を提供することである。更に、また本発明
の他の目的は、二つ割り光学レンズ注型用型の指示部分
にレンズを選択的に保持することを促進するように、か
かる型の表面を処理する方法を提供することである。
の表面特性を変え、特に型の材料の離型特性に影響を与
えることなく親水性単量体の許容性を高めるように、電
気放電処理、例えばコロナ放電を用いることのできる驚
くべきことを見出したことに基づくものである。着色重
合体分散物を型表面に被着する前に、注型用型の表面に
コロナ放電を作用させることによって、製造能力を高め
うることを達成した。それ故、かかる処理した型を用い
て作ったレンズは、気泡を実質的に含まず、かつ改良さ
れたパターン耐久性、鮮鋭度および分解能を有する優れ
た着色区域を保有している。また、処理はレンズの型へ
の接着性を選択的に制御し、次いで自動手順の所望の時
点において離型することができる。
ンタクト レンズの製造方法は、疎水性レンズ注型用型
の表面をコロナ放電で処理し、レンズに用いる単量体材
料に不溶性の活性材料を選択し、この活性材料を上記単
量体材料と相溶する親水性キャリヤー系に分散させ、生
成する分散物を注型用型のコロナ放電処理表面に被覆
し、親水性単量体レンズ形成液体を上記型に被覆表面と
接触状態で導入し、液体を重合して光学面に隣接する活
性材料を含浸したレンズ ブランクを形成し、およびレ
ンズを型から除去することを特徴とする。
料または治療剤を例示することができる。本発明におい
て用いるコロナ放電処理は多くの種々の雰囲気において
用いることができ、実際上、使用する実際の雰囲気が処
理の最終結果においてマークされた真の効果を有するこ
とを確かめた。
イプの反応に積極的に加わる雰囲気においてコロナ放電
処理を用いることは、処理下で表面がかかる反応を受け
ることができる。この事は、最終品質が主として大切で
ある環境において、例えばコンタクト レンズの製造に
おいて最終仕上製品の品質を低下し、コロナ放電処理は
仕上レンズの品質を低下するコンタクト レンズの仕上
光学面に転写する型の光学品質面において反応を生じさ
せる。多くの適用において、この反応特性は臨界的でな
く、または有意でなく、この結果、無視することができ
る。
を、例えば窒素、アルゴンまたはクリプトンのような不
活性ガスの雰囲気において、処理において注型用型の材
料に関して不活性雰囲気において行うことができる。
ト レンズの製造方法は、レンズ注型用型の表面をコロ
ナ放電で処理し、レンズに用いる単量体材料に不溶性の
着色材料を選択し、かかる着色材料を上記単量体材料と
相溶するキャリヤー系に分散し、生成する分散物を注型
用型の表面にパターンを圧痕するのに用い、単量体レン
ズ形成液体を上記型に上記圧痕表面と接触させて導入
し、上記液体を重合して光学面に隣接するレンズ ブラ
ンクに含浸した着色パターンを有するレンズ ブランク
を生成し、および次いで上記レンズを上記型から除去す
る各段階からなる。
処理は本質的なことであり、レンズ注型用型の表面はコ
ロナ放電によって0.2 〜2.0 秒間処理する。この事は、
表面を十分に処理するために、過剰処理および型の重合
体表面における重合体材料の分解、または型の離型性の
破壊を妨げるようにする。更に、これらの特性は処理の
電力によって影響され、好ましくはレンズ注型用型の表
面を50〜500Hz のHz値で、2〜80KVの範囲のコロナ放電
で処理する。
疎水性表面にしっかりと結合するよう作用し、表面から
材料の離れるのを防止する。上述において処理時間およ
び処理電力について記載しているが、特に与えられた値
は、適当な接着剤が与えるべき規定パターンを表面に被
覆すると共に、レンズに損傷を与えることなく注型コン
タクト レンズを離型できるようにする。
理することは提案されている。しかしながら、あるタイ
プのコンタクト レンズについて、コンタクト レンズ
工業においてよく評価されているように、着色分散物
は、人間の目の虹彩にかぶせる色/着色パターンのバン
ドとして被着している。それ故、色/着色パターンを被
着しない処理する注型用型のセクション、すなわち、目
の瞳孔に相当するセクション、およびソフトなコンタク
ト レンズの場合には虹彩セクションを囲む薄いバンド
が存在する。
ズの型表面への付着性は、離型しようとする際に注型コ
ンタクト レンズにひびを生ずることを確かめた。ある
環境において、この事は不良品とするレンズの50〜60%
程度にする。明らかに、いかなる製造操作においても、
高い不良率は全く受け入れない。
レンズの瞳孔に相当する表面の区域または着色する(col
ouring) /着色(coloured)パターンを被着するセクショ
ンを囲む周囲区域以内である型表面の区域セクションを
表面のコロナ放電処理中マスクする。
るコロナ放電処理を妨げ、この結果として処理によって
高められた接着性はこの区域には生じない。表面を全体
として見る場合、この結果は接着力を減少し、これによ
り注型コンタクトレンズの離型を容易にする。更に、よ
り小さい力を用いることから、注型コンタクト レンズ
を損傷する機械が少ない。
レンズ注型用型は、2個の互いに共同する二等分部分、
すなわち、雄型部材および雌型部材からなり、マスキン
グは処理する型の一方の二等分部分に対応する型の二等
分部分を適合することによって達成するのが好ましい。
コンタクト レンズはソフト コンタクト レンズであ
り、このために単量体はヒドロゲル形式材料、特に好ま
しくはヒドロゲル メタクリレートである。着色につい
てのキャリヤー系は、好ましくは単量体ヒドロゲル形成
材料、特に好ましくはレンズを作るヒドロゲル形成材料
と同じ単量体ヒドロゲル形成材料からなる。
粒状の適当な顔料、例えば二酸化チタン、フタロシアニ
ンブルー、フタロシアニングリーンまたはこれらの1種
または2種以上の顔料を含む混合物を挙げることができ
る。
タクト レンズの製造方法は疎水性注型用型の表面をコ
ロナ放電で処理し、ヒドロキシエチル メタクリレート
に不溶性の着色材料10〜90重量%を含む着色分散物を作
り、この分散物を用いて上記処理注型用型の表面にパタ
ーンを圧痕し、付加ビドロキシエチル メタクリレート
単量体を上記型に上記圧痕表面と接触させて導入し、上
記単量体を重合して光学面に隣接する含浸した着色パタ
ーンを有するレンズ ブランクを形成し、および次いで
レンズを型から除去する各段階からなる。
散物は60〜80%のヒドロキシエチルメタクリレート単量
体、1〜25%の二酸化チタン、0.01〜5%のフタロシア
ニンブルー、0.01〜3%の黒色酸化鉄および1〜5%の
ヒュームドシリカを含んでいる。一旦、レンズ ブラン
クを型から除去すると、次いでレンズ ブランクを水和
し、最後に着色ソフト ヒドロゲル レンズが生成す
る。
色コンタクト レンズの製造方法は、疎水性レンズ注型
用型の表面をコロナ放電で処理し、10〜90重量%の単量
体ヒドロキシエチル メタクリレートおよびこのヒドロ
キシエチル メタクリレートに不溶性の90重量%までの
着色材料を含む着色分散物を作り、この分散物を用いて
処理注型用型の表面にパターンを圧痕し、付加ヒドロキ
シエチル メタクリレート単量体を上記型に圧痕表面に
接触させて導入し、単量体を重合して光学面に隣接する
含浸着色パターンを有するレンズ ブランクを形成し、
次いでレンズを型から除去する各段階からなる。
よび第2部分を有する2部分からなる型システムの形態
のコンタクト レンズの製造方法は、上記第1部分の表
面をコロナ放電で処理するが、しかし上記第2部分の表
面は処理しないようにし、単量体レンズ形成液体を上記
型に導入し、および上記液体を重合してレンズ ブラン
クを形成し、これにより上記第1部分を上記第2部分か
ら分離する際に、上記レンズを上記第2部分状に選択的
に保持するようにする各段階からなる。
ンズの品質の改善が、親水性レンズ形成単量体を型に導
入する前に疎水性注型用型をコロナ放電で処理すること
によって、透明(clear) コンタクト レンズの製造にお
いても得られたことを確かめた。コロナ放電は完成レン
ズにおける気泡の形成を実質的に減少することができ
る。
着性を高める作用をし、レンズを含有する型をラッチン
グ マンドレルおよびレンズに生じた光学表面に配置す
ることができる。しかしながら、付着力はラッチング操
作が完了した場合、レンズを型から所望とするように離
すのを妨げるように大きくしない。
成したレンズを一方の二等分部分だけに選択的に付着す
る方法を提供する。それ故、型の両二等分部分の一方の
二等分部分だけにコロナ放電処理することによって、レ
ンズ形成単量体の重合後、型を開放した際に、レンズが
処理二等分部分に選択的に付着し、これによって自動製
造手段の容易性および効率を高めることができることを
確かめた。
面に隣接するレンズに含浸した着色顔料以外の活性材料
を有する光学レンズを製造するためにコロナ放電処理を
利用する改良方法を提供する。ここにおいて、「活性材
料」とは(1)レンズに色を付与する不溶性材料またはUV
輻射線のような輻射線を制御する手段、または(2) 可溶
性治療剤を包含するすることを意味する。
きる1対のコンタクト レンズ型二等分部分2および3
からなる型1を示している。図1に示す型二等分部分は
米国特許第4,955,580 号明細書に十分に記載されている
ので、ここでは簡単に説明することにする。型二等分部
分2は型の雄型部材からなり、注型コンタクト レンズ
の光学表面の1つを規定する表面4を有している。型二
等分部分3は型の雌型部材からなり、注型コンタクト
レンズの光学表面の1つを規定する表面5を有してい
る。
材および雌型部材は相互関係に配置され、このために空
間6が画成され、この空間は型二等分部分の表面4およ
び5によって境をなす。図2はコロナ放電処理装置、例
えばモデルHV05(タンテク インコーポレーション(Tan
tec Inc.) 製) を示している。
持台7を含んでおり、この支持台7上に処理すべき型二
等分部分を処理するために配置する。ボール型電極球状
部Aおよび支持台7をケーシング8に包囲する。使用に
おいて、ボール型電極球状部Aを処理すべき型二等分部
分の表面に接近させて包囲する。ボール型電極球状部A
と処理すべき表面との電位を表面の処理に従って高め
る。処理は、処理下で表面のまわりをグロ放電によって
確かめる。
光学/凸状表面が処理をうける。この事は、雌型部材3
の光学/凹状表面を処理しやすくできるようにすれば、
制限されるものでない。
キング配置を示している。一般に、マスキング配置は、
処理を受ける表面の区域を、処理により生ずる付着効果
を減少するおよび注型コンタクト レンズを離しやすく
するために減少/制限し、これによって仕上レンズに付
与されるような損傷を少なくする。
部材9を含んでいる。この配置において、シールド部材
9は処理しないコンタクト レンズ型1の雄型部材の光
学表面の区域を幾分マスクするように設計する。簡単な
マスクの形状においては、雌型部材3は材料を適切に除
去するようにし、このために雌型部材3を雄型部材2上
に配置した場合に、処理すべき光学表面4の区域を露出
する。
形構造を示している。この場合、図3に示すマスキング
配置を用い、更に外方に突出する部材11を有する第2部
材10を設けている。第2部材10および外方に突出する部
材11は、コロナ放電処理を施す区域にコロナ放電流を有
意に作用しないようにする。
し、かつ第2部材を配置しながら上記シールド部材を保
持する周囲に延びるスカート13、および−外方に突出す
る部材11を配置する、上方に突出する正反対に位置した
ブリッジ部材12を有している。
ックねじの形態をしており、ねじヘッドはコロナ放電処
理から雄型部材2の中心区域をマスクする作用をする。
この特定例において、この中心区域は完成コンタクト
レンズの瞳孔に相当する。使用において、マスキング配
置は雄型部材2と共に、処理するための支持台7に分散
させる。
タクト レンズを形成するのに用いる注型用型の雄型部
材2の光学面にコロナ放電処理を施すことを含んでい
る。雄型部材2は、全体として処理する光学表面、およ
び光学表面の露出を制限するのに用いるマスキング配置
を有している。
コロナ放電により0.2 〜2.0 秒で得られる。このコロナ
放電を2.0 秒より長く係属する場合には、完成レンズの
型への付着性が増し始め、ついに完成レンズが型から除
去するのが困難になるか、または除去できなくなる。こ
のため、上述する放電の電力はレンズ品質および離型性
の適当なバランスを得るために、0.2 〜2.0 秒の処理時
間にするのが望ましい。しかしながら、処理時間はコロ
ナ放電の強さを変えることによって、上記処理時間の範
囲より長くすることができる。
ン、ポリプロピレンまたは他のポリオレフィンから作っ
た注型用型に特に適用することができ、湿潤性がコロナ
放電処理により増す任意の注型用型材料を有利に用いる
ことができる。
処理表面にパターンを圧痕するのに用意する。圧痕する
のに用いる特定の着色液またはインキは不溶性顔料また
は染料をキャリヤー系に分散することにより作り、およ
び所望のパターンを処理した型表面に印刷技術、例えば
パッド転写によって付与する。
ヤー系がコンタクト レンズを作るタイプの親水性単量
体である場合に有利である。例えば、レンズをヒドロキ
シエチル メタクリレート単量体から作る場合には、実
質的相溶性が存在し、不溶性着色材料についてこのキャ
リヤーを、またヒドロキシエチル メタクリレート単量
体にする場合に有利である。顔料キャリヤー系として
(またはレンズ形成材料として)用いることのできる多
くの親水性単量体については、後述するレンズを製造す
る所で記載する。
混合して適当な分散物を作る。着色材料はレンズを形成
するのに用いる単量体に不溶性の任意の着色剤を用いる
ことができる。好ましい着色剤としては、フタロシアン
ブルー、フタロシアングリーン、クロム‐アルミナ‐コ
バルト酸化物(chromic-alumina-cobaltous oxide)、酸
化クロム、および赤色、黄色、褐色および黒色について
の酸化鉄を例示することができる。また、不透明剤、例
えば二酸化チタンを包含することができる。多くの場
合、自然の虹彩外観をよく模擬する着色剤の混合物を用
いるのが望ましい。顔料は着色剤の好ましい形態である
けれども、単量体レンズ材料に不溶性で、かつキャリヤ
ーに分散することのできる染料を用いることができる。
色剤の強度およびタイプによって定められる。目標とし
て、約10〜40ミクロンの印刷フィルム厚さに被着する場
合には、最適な隠蔽力を与えるのに十分な顔料または染
料を添加する。一般に、着色剤はキャリヤーの約1〜80
重量%の濃度に添加することができる。
通の手段で、例えば高速ブレンダーにおいて激しく混合
することによって、またはロールまたはボールミルにお
いて混練することによって、超音波プローブの使用によ
って達成することができる。混練および分散は、混合物
が均質になり、かつ粒子の大きさが10ミクロンまたはこ
れ以下に小さくなるまで係属する。成分の添加および分
散技術はオフセット印刷操作において用いる適当な粘度
を有する印刷インキを作ることによって行う。必要に応
じて、この段階において普通のチキントロープ剤を添加
して必要な垂れ下がり抵抗を得るようにでき、または注
型用型の表面に被着した場合にインキの流れを妨げるの
に十分に高いチキントロピー指数を与えるようにするこ
とができる。
ンズを形成するのに用いる注型用型のコロナ放電処理表
面または表面にパターン(例えば虹彩のパターン)を圧
痕するのに用いる。パターンは周知のエッチング技術を
用いて鋼板を腐食することによって行い、次いで普通に
入手しうるパッド転写機を用いてパターンを型表面に被
着する。鋼板上のパターンはコンピューター模様により
生成することができ、腐食くぼみ(etched impression)
の配置からなり、この場合完成色の強度をくぼみの頻度
および深さによって制御することができる。腐食は光を
さらした場合に不溶化する材料の溶液を鋼板に被着し;
鋼板にパターン マトリックスをおおい;鋼板に光をさ
らしてパターンにより被覆されない区域を不溶化し;可
溶性区域を洗い落とし;次いで残留区域を所望の深さに
腐食することによって達成する。
ーブレードによってインキを鋼板に塗りつけ、次いでシ
リコーン パッドを用いてインキ パターンを吸収し、
これを注型用型のコロナ処理表面に転写する。必要に応
じて、印刷手順は異なる着色剤または異なるパターンを
用いて繰り返して所望の色または強度にすることができ
る。また、パターンは注型用型に、他の印刷技術、例え
ばジェットスプレー、スクリーン印刷、または液晶シャ
ッターを含むレーザー印刷によって被着することができ
る。
理した注型用型表面または表面に圧痕した場合には、レ
ンズを形成するのに用いる単量体を適当な普通の硬化開
始剤と一緒に型に注ぐ。本発明の1例では、単量体を導
入した場合には、個々の着色剤カプセルの表面を機械的
に交替および軟化させ、上記着色剤カプセルは該カプセ
ル相互間のおよびこれらのまわりの隙間に単量体を浸透
させ、このためカプセルは無傷の残留するパターンを有
する単量体マトリックスに含浸する。この現象を更に説
明すると、単量体の薄い層はそれ自体、着色剤カプセル
と注型用型表面との間に挿入し、このために完成レンズ
を型から除去した場合に、表面の下で、しかもこれに隣
接して位置する着色剤カプセルの印刷パターンにより、
表面はレンズ形成材料の実質的に無傷の層である。
としてはプラスチック コンタクトレンズの製造技術に
おいて知られている任意の通常の単量体またはその混合
物を用いることができる。例えば、ソフト コンタクト
レンズの分野においては、米国特許第2,976,576 号明
細書およびRe. 27,401号明細書に記載されているヒドロ
キシエチル メタクリレートおよびエチレングリコール
ジメチルクリレート単量体混合物、および米国特許第
3,503,393 号明細書に記載されているヒドロキシアルキ
ル メタクリレートおよびビニルピロリドンを用いるこ
とができる。特に、適当な単量体としては、例えば2‐
ヒドロキシエチル メタクリレート、2‐ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、グリセロール メタクリレート、
グリシジル メタクリレート、ジメチルアミノエチル
メタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、コラーゲ
ン、アクリルアミド、ジアセトン アクリルアミドなど
を挙げることができる。また、テフィルコン(tefikco
n)、フェミフィルコン、ヒフィルコンA、ヒフィルコン
B、ペルフィルコンA、リドフィルコンB、テトラフィ
ルコンA、ドロキシフィルコンA、オキュフィルコン
B、ブフィルコンA、クロフィルコンA、テルターフィ
ルコンA、テトラフィルコンAおよびエタフィルコンA
のような重合体において生ずる単量体材料を包含する。
これらの重合体は米国認可薬品名(United States appro
ved drug names)(USAN) である。
にガス透過性硬質レンズの形成に用いるタイプから選択
することができる。これには疎水性アクリル系重合体、
例えばポリメチル メタクリレートを例示することがで
きる。また、レンズ形成単量体はポリシロキサンのよう
なエラストマー材料から選択することができる。
し、適当な既知の硬化条件下で完了する。この条件とし
ては炉において、またはUVおよびマイクロ波を含む輻射
線のような他の技術を用いて、または水およびシリコー
ン油のような熱媒液を有する浴を用いて硬化することを
包含する。
り、普通のようにして仕上げる。ソフト ビドロゲル
レンズの場合においては、仕上げに通例の水和技術を含
んでいる。最後に、レンズを品質制御手順により精査
し、次いで最終製品を包装および表示するために用意す
る。
面のコロナ放電処理によって、気泡を実質的に含まない
で、しかも改良されたパターン耐久性、鮮明度および分
解能を有する優れた着色区域を保有する完成レンズを形
成することができることである。また、本発明の他の要
点としては、プロセスに用いるコロナ放電処理が塗料、
接着剤、インキなどを永久に固定する技術において知ら
れているけれども、本発明の処理は、付着力がある生成
物に与え、かつプロセス向上を与えるが、しかしプロセ
ス末期において実質的に離型特性を妨げないようなバラ
ンスのとれた付着力を付与できることである。
分部分間から形成し、かつ完成レンズを他の処理のため
に一方の型二等分部分にだけ選択的に付着させるように
する場合、この事は本発明によって付着する型二等分部
分のみのコロナ放電処理により容易に達成することがで
きる。
用型に形成し、他の表面を旋盤加工により作る技術によ
ってレンズを作る場合には、注型用型において用いられ
る1つの表面にコロナ放電処理を施すことによって本発
明の技術を利用することができる。それ故、レンズを形
成した場合には、なおレンズを注型用型にしっかりと保
持しながら、旋盤マンドレルおよび生成したレンズの第
2表面に配置できる。コロナ放電処理はレンズを型に確
実に付着すると共に、旋盤操作を行うが、しかしレンズ
を型から適当な時間において離れるのを妨げるようにす
る。
圧痕を含まない透明レンズの製造においても、親水性レ
ンズ形成単量体を型に導入する前に疎水性注型用型をコ
ロナ放電により処理する場合に、レンズの品質を改善で
きることを見出した。このように形成した透明レンズは
実質的に気泡を含んでいなく、かつ光学鮮明度および再
生性について実質的に改善されていることを確かめた。
ろ、または着色層のほかに、水溶性治療剤またはカプセ
ル水溶性治療剤の層をソフト コンタクト レンズの表
面に隣接して配置するのに用いることができる。この手
段は、治療剤を最適に制御され、かつ長期間にわたって
釈放できるようにすることができる。この手段は治療剤
を最適に制御し、かつ長期間にわたり釈放することがで
きる。この治療剤としてはピロカルピン、エピネフリ
ン、クロモリン ナトリウム(chromolyn sodium)、およ
びイドクスウリジンを例示することができるが、しかし
これらに制限するものでない。
れども、本発明はこれにより制限されるものでない。こ
こに記載するすべての「部」および「百分率」は、特に
記載しないかぎり重量で示す。例1 着色単量体混合物を20重量%の二酸化チタン、4重量%
のフタロシアニンブルー、2重量%の黒色酸化鉄および
4重量%のヒュームドシリカを70重量%のヒドロキシエ
チル メタクリレートに分散させて作った。ポリオレフ
ィンレンズ注型用型を22Hzで1秒間28KVのコロナ放電に
作用させた。次いで、着色混合物を、パッド転写装置を
用いポリオレフィン型表面の処理区域に、明確に定めら
れたパターンを被着した。次いで、99.3重量%のヒドロ
キシエチル メタクリレート、0.5 重量%のエチレング
リコール ジメタクリレートおよび0.2 重量%のベンゾ
インメチルエーテルから作ったレンズ単量体をレンズ型
に加え、全体を365mm の紫外線下で重合した。重合およ
び成形品取出し後、所望の着色パターンを有するレンズ
を得た。次いで、レンズを日常加工段階を介して仕上
げ、水和し、包装した。着色混合物をポリオレフィン注
型用型に被着した場合、コロナ放電にさらした後、印刷
パターンは直ちに着色混合物の塗布されない認識されな
いパターンが形成するまで、玉になる。
載した手順を用いてレンズを作った。コロナ放電にさら
す種々の時間における印刷品質およびレンズ離型性を次
の表に示す。 コロナ放電にさらした時間レンズNo. (秒) 印刷品質 レンズ離型性 1 0 極めて悪い 良好 著しく玉になる 2 0.2 中程度 良好 3 0.5 良好 良好 4 1.2 優れている 中程度 5 2.0 優れている 固く結合 6 4.0 優れている 困難 7 5.0 優れている 不可能
電に1秒さらし、次いで実施例1に記載するように印刷
した。印刷単量体層を乾燥し、再び2回目のコロナ放電
に1秒さらした。次いで、ポリヒドロキシエチレン メ
タクリレートレンズを例1に記載するようにして作っ
た。レンズの水和後、レンズを50%メタノール水溶液に
浸した。次いで、膨潤したレンズを手の指とてのひらと
の間で激しく摩擦した。この試験の後、レンズを調べ、
着色材料がすべて保持されているのを確かめ、および同
じ試験を行った場合に若干の着色パターンが損失した例
1におけるレンズよりある程度改善されていた。
0.7 秒間さらした。透明なポリヒドロキシエチル メタ
クリレート レンズを型から99.3重量%のヒドロキシエ
チル メタクリレート、0.5 重量%のエチレングリコー
ル ジメタクリレートおよび0.2 重量%のジ(4‐tert
‐ブチルシクロヘキシル) パーオキシジカルボネートの
混合物を用いて作った。レンズを60℃で10時間にわたっ
て加熱することによって重合した。このようにして形成
したレンズは気泡を含んでいなかったが、これに対しコ
ロナ放電にさらさない型から作ったレンズは種々の程度
の気泡を含んでいた。
メタクリレート レンズをコロナ放電に種々の時間でさ
らしたポリオレフィン型で作った。レンズの特性につい
てのコロナ放電のさらした時間に対する結果を次の表に
示す: コロナ放電にさらした時間レンズNo. (秒) レンズ品質 レンズ離型性 1 0 気泡が存在 良好 2 0.2 気泡が存在しなく、 良好 良好 3 0.5 若干亀裂したが、 良好 気泡は存在しない 4 1.0 気泡が存在しない 良好 5 1.5 砕けた 悪い 6 2.0 細かく砕けた 極めて固く結合 7 4.0 回収不可能 極めて困難 8 5.0 回収不可能 不可能
雄型を22Hzで28KVのコロナ放電に0.7 秒間さらした。レ
ンズを99.3重量%のビドロキシエチル メタクリレー
ト、0.5 重量%のエチレングリコール ジメタクリレー
トおよび0.2 重量%のベンゾイン メチルエーテルの混
合物から作った。レンズを紫外線にさらして重合した。
重合した後、雄型および雌型二等分部分を分解した際、
すべてのレンズが型の雄型二等分部分に付着していたこ
とを確かめた。同様に、雌型二等分部分だけを同様にし
てコロナ放電にさらした場合には、すべてのレンズが型
の開放の際に雌型二等分部分に選択的に保持されてい
た。
スを含む支持カップに単量体混合物を保持したポリオレ
フィン型の内側表面を22Hzで28KVのコロナ放電に0.7 秒
間さらした。99.3重量%のヒドロキシエチル メタクリ
レート、0.5 重量%のエチレングリコール ジメタクリ
レートおよび0.2 重量%のベンゾインメチルエーテルか
らなる単量体混合物をカップに加え、全体をUV輻射線に
さらして材料を重合した。材料の重合の際に、型を旋盤
に保持し、材料を切り落としてレンズの一面を形成する
ベースを有する薄い半球状シェル(レンズ)を形成し
た。材料はポリオレフィン型にレンズの機械加工するの
に十分な程度に付着したにもかかわらず、完成レンズは
型から容易に除去することができた。本発明を種々の好
適例について記載したが、本発明は本明細書および特許
請求の範囲の記載を逸脱しないかぎり、種々変更を加え
ることができる。
説明線図である。
である。
置の断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 疎水性レンズ注型用型の表面をコロナ放
電で処理し、レンズに用いる単量体材料に不溶性の活性
材料を選択し、前記活性材料を前記単量体材料と相溶す
る親水性キャリヤー系に分散させ、生成する分散物を前
記注型用型のコロナ放電処理表面に被覆し、親水性単量
体レンズ形成液体を前記型に前記被覆表面に接触状態で
導入し、前記液体を重合して光学表面に隣接する活性材
料を含浸したレンズ ブランクを形成し、およびレンズ
を前記型から除去する各段階からなることを特徴とする
コンタクト レンズの製造方法。 - 【請求項2】 活性材料を着色材料とする請求項1記載
の方法。 - 【請求項3】 活性材料を治療剤とする請求項1記載の
方法。 - 【請求項4】 コンタクト レンズの瞳孔に相当する表
面の区域または着色する/着色パターンを被着するセク
ションを囲む周囲区域内である型表面の区域セクション
を表面のコロナ放電処理中マスクする請求項1記載の方
法。 - 【請求項5】 前記パターンを虹彩パターンとする請求
項4記載の方法。 - 【請求項6】 前記キャリヤー系はレンズを形成する材
料と同じ単量体ヒドロゲル形成材料を含む請求項1〜5
のいづれか一つの項記載の方法。 - 【請求項7】 疎水性注型用型の表面をコロナ放電で処
理し、10〜90重量%の単量体ヒドロキシエチル メタク
リレートおよびヒドロキシエチル メタクリレートに不
溶性の10〜90重量%の着色材料を含む着色分散物を作
り、この分散物を用いて前記処理注型用型の表面を圧痕
し、付加ヒドロキシエチル メタクリレート単量体を前
記型に前記圧痕表面と接触させて導入し、前記単量体を
重合して光学面に隣接する含浸した着色パターンを有す
るレンズ ブラックを形成し、次いで前記レンズを前記
型から除去する各段階からなることを特徴とする着色コ
ンタクト レンズの製造方法。 - 【請求項8】 コンタクト レンズの瞳孔に相当する表
面の区域、または着色する/着色パターンを被着するセ
クションを囲む周囲区域内である型表面の区域セクショ
ンを表面のコロナ放電処理中マスクする請求項7記載の
方法。
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