JP2966283B2 - 道路区画線用ペイント塗布装置 - Google Patents

道路区画線用ペイント塗布装置

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JP2966283B2
JP2966283B2 JP12510794A JP12510794A JP2966283B2 JP 2966283 B2 JP2966283 B2 JP 2966283B2 JP 12510794 A JP12510794 A JP 12510794A JP 12510794 A JP12510794 A JP 12510794A JP 2966283 B2 JP2966283 B2 JP 2966283B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定幅寸法の道路区画
線を路面上に塗布する形式の道路区画線用ペイント塗布
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車体上に設けられて道路区画線用ペイン
トを貯留するペイント貯留装置と、そのペイント貯留装
置からの流動状態の道路区画線用ペイントを受け入れる
ホッパと、そのホッパをその上昇位置と路面に接触する
下降位置との間の上下動可能に支持するホッパ支持機構
と、前記ホッパに受け入れられた道路区画線用ペイント
をスリット状の開口から流出させるためにその開口を開
閉するシャッタ機構とを備え、そのスリット状の開口の
長さに対応する幅寸法の道路区画線などを路面上に塗布
する形式の道路区画線用ペイント塗布装置が知られてい
る。
【0003】上記の道路区画線用ペイント塗布装置にお
いては、上記ホッパおよびシャッタ機構に連結されたレ
バーを手動操作することにより、ホッパが路面に接触す
るまで下降させられた後、シャッタ機構によりスリット
状の開口が開かれて、ホッパ内の道路区画線用ペイント
がスリット状の開口を通して流出させられると同時に、
車体が前進させられることによって、スリット状の開口
の長さと略同じ幅の道路区画線などが路面上に塗布され
ることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記道路区
画線用ペイントは加熱によって軟化させられ常温におい
て固化する樹脂に適当な顔料および充填剤が混合された
ものであって、流動状態であっても粘性が高いことか
ら、ホッパの上下操作およびシャッタ機構の開閉操作の
ばらつきによって、路面上に形成される道路区画線の始
端および終端の位置を予め定められた位置とし、その道
路区画線の始端および終端の形状を直角形状とし、その
道路区画線の始端および終端の厚みを他の部分と同等と
することが困難であり、しかも上記ホッパの上下操作お
よびシャッタ機構の開閉操作にかなりの熟練を要してい
た。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、道路区画線の端部の
位置、その道路区画線の端部の形状および厚みのばらつ
きなく、道路区画線を路面上に形成することが容易にで
きる道路区画線用ペイント塗布装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの第1発明の要旨とするところは、駆動源からの動力
を駆動輪に伝達するための前進クラッチを有する車体上
に設けられて道路区画線用ペイントを貯留するペイント
貯留装置と、そのペイント貯留装置からの流動状態の道
路区画線用ペイントを受け入れるホッパと、そのホッパ
をその上昇位置と路面に接触する下降位置との間の上下
動可能に支持するホッパ支持機構と、前記ホッパに受け
入れられた道路区画線用ペイントをスリット状の開口か
ら流出させるためにそのスリット状の開口を開閉するシ
ャッタ機構とを備え、そのスリット状の開口の長さに対
応する幅寸法の道路区画線を路面上に塗布する形式の道
路区画線用ペイント塗布装置であって、(a)前記シャ
ッタ機構を駆動することにより前記スリット状の開口を
開閉するシャッタ駆動装置と、(b)前記ホッパを駆動
することによりそのホッパの上下位置を変更するホッパ
上下駆動装置と、(c)そのホッパ上下駆動装置によっ
て前記ホッパがその下降位置に位置させられたことを検
出する検出手段と、(d)その検出手段によって前記ホ
ッパがその下降位置に位置させられたことが検出された
場合には、前記シャッタ駆動装置に前記スリット状の開
口を開かせると同時に、前記前進クラッチを係合させる
制御手段とを、含むことにある。
【0007】
【作用】このようにすれば、ホッパ上下駆動装置によっ
て前記ホッパがその下降位置に位置させられたことが検
出手段により検出されると、制御手段は、シャッタ駆動
装置に前記スリット状の開口を開かせるので、ホッパが
下降位置に位置させられると、直ちにホッパのスリット
状の開口が開かれて、ホッパ内の道路区画線用ペイント
がスリット状の開口を通して路面上へ流出させられる。
同時に、車体が前進させられることによって、スリット
状の開口の長さと略同じ幅の道路区画線が路面上に塗布
される。
【0008】
【発明の効果】第1発明の道路区画線用ペイント塗布装
置によれば、ホッパ上下駆動装置によってホッパが上下
させられるとともに、シャッタ駆動装置によってシャッ
タ機構が駆動されることによりスリット状の開口が開閉
されることから、一定の速度でホッパが上下させられる
と共にスリット状の開口が開閉されるとともに、ホッパ
が下降位置に位置させられるとホッパのスリット状の開
口が直ちに自動的に開かれるので、ホッパの上下動作お
よびスリット状の開口の開閉動作にばらつきがなくな
る。したがって、道路区画線の端部の位置、形状、厚み
のばらつきなく、道路区画線を路面上に容易に形成する
ことができる。また、ホッパの下降と同時に車体が自動
的に前進させられるので、車体の前進操作に起因する道
路区画線の始端および終端の位置、その道路区画線の始
端および終端の形状および厚みのばらつきが解消され
る。
【0009】ここで、好適には、前記ホッパ支持機構
は、前記車体の前進方向に対して直角な方向の第1軸心
を中心として回転することにより前記ホッパを上下方向
に移動可能に支持する一方、そのホッパの路面に対する
接触状態では前記スリット状の開口が常時その路面と平
行となるように前記ホッパを前記第1軸心と直角方向の
第2軸心まわりに揺動可能に支持するものであり、前記
ホッパ上下駆動装置は、前記第2軸心と略平行であって
その第2軸心よりも上方に位置するように前記ホッパか
ら突設された上下レバーを受け入れる係合穴を有する連
結部材を備え、その連結部材の係合穴は、前記ホッパの
下降位置において前記路面の左右方向の傾斜に伴う揺動
運動に連動する上下レバーの揺動を許容する広幅部と、
そのホッパの上昇時においてその上下レバーをその左右
方向の中心に位置させるためにその広幅部の下側に形成
された幅狭部とを有する。このようにすれば、ホッパが
路面に接触する下降位置において路面の左右の傾斜に応
じて揺動することができることから、ホッパのスリット
状の開口は路面に対して常時平行に維持されるので、道
路区画線の側線に凹凸がなくきれいな線となる利点があ
る。また、ホッパが上昇させられたときには、左右方向
の中心に位置決めされるので、次回の下降時において左
右均等の揺動が許容される。
【0010】また、好適には、前記連結部材は、前記係
合穴の広幅部側に位置する前記上下レバーと係合するた
めの凹状に湾曲した下端縁を有するスライド部材を上下
方向の移動可能に備え、そのスライド部材の移動により
前記ホッパの下降を検出する検出スイッチ弁を作動させ
るように構成される。このようにすれば、ホッパの揺動
位置に拘わらず上記スライド部材が移動させられるの
で、ホッパの下降の検出精度が高められる。
【0011】また、第2発明の要旨とするところは、車
体上に設けられて道路区画線用ペイントを貯留するペイ
ント貯留装置と、そのペイント貯留装置からの流動状態
の道路区画線用ペイントを受け入れるホッパと、そのホ
ッパに受け入れられた道路区画線用ペイントをスリット
状の開口から流出させるためにその開口を開閉するシャ
ッタ機構と、前記車体の前進方向に対して直角な方向の
第1軸心を中心として回転することによりそのホッパを
その上昇位置と路面に接触する下降位置との間の上下動
可能に支持する一方、そのホッパの路面に対する接触状
態では前記スリット状の開口が常時その路面と平行とな
るように前記ホッパを前記第1軸心と直角方向の第2軸
心まわりに揺動可能に支持するホッパ支持機構とを備
え、前記スリット状の開口の長さに対応する幅寸法の道
路区画線を路面上に塗布する形式の道路区画線用ペイン
ト塗布装置であって、(e)前記シャッタ機構を駆動す
ることにより前記スリット状の開口を開閉するシャッタ
駆動装置と、(f)前記第2軸心と略平行であってその
第2軸心よりも上方に位置するように前記ホッパから突
設された上下レバーを受け入れる係合穴を有する連結部
材を備え、そのホッパを駆動することによりそのホッパ
の上下位置を変更するホッパ上下駆動装置と、(g)そ
のホッパ上下駆動装置によって前記ホッパがその下降位
置に位置させられたことを検出する検出手段と、(h)
その検出手段によって前記ホッパがその下降位置に位置
させられたことが検出された場合には、前記シャッタ駆
動装置に前記スリット状の開口を開かせる制御手段とを
含み、(i)前記連結部材の係合穴は、前記ホッパの下
降位置において前記路面の左右方向の傾斜に伴う揺動運
動に連動する前記上下レバーの揺動を許容する広幅部
と、そのホッパの上昇時においてその上下レバーをその
左右方向の中心に位置させるためにその広幅部の下側に
形成された幅狭部とを有し、前記連結部材は、前記係合
穴の広幅部側に位置する前記上下レバーと係合するため
の凹状に湾曲した下端縁を有するスライド部材を上下方
向の移動可能に備え、そのスライド部材の移動により前
記ホッパの下降を検出する検出スイッチ弁を作動させる
ことを特徴とする。 第2発明の道路区画線用ペイント塗
布装置によれば、ホッパ上下駆動装置によってホッパが
上下させられるとともに、シャッタ駆動装置によってシ
ャッタ機構 が駆動されることによりスリット状の開口が
開閉されることから、一定の速度でホッパが上下させら
れると共にスリット状の開口が開閉されるとともに、ホ
ッパが下降位置に位置させられるとホッパのスリット状
の開口が直ちに自動的に開かれるので、ホッパの上下動
作およびスリット状の開口の開閉動作にばらつきがなく
なる。したがって、道路区画線の端部の位置、形状、厚
みのばらつきなく、道路区画線を路面上に容易に形成す
ることができる。また、ホッパが路面に接触する下降位
置において路面の左右の傾斜に応じて揺動することがで
きることから、ホッパのスリット状の開口は路面に対し
て常時平行に維持されるので、道路区画線の側線に凹凸
がなくきれいな線となる利点がある。また、ホッパが上
昇させられたときには、左右方向の中心に位置決めされ
るので、次回の下降時において左右均等の揺動が許容さ
れる。さらに、ホッパの揺動位置に拘わらず上記スライ
ド部材が移動させられるので、ホッパの下降の検出精度
が高められる。
【0012】また、好適には、前記連結部材の係合穴内
に、前記スライド部材の凹状に湾曲した下端縁と同様な
曲率で形成され、そのスライド部材が前記上下レバーと
係合することにより連結部材に対して上方向へ移動した
場合には、その上下レバーに当接してこれを下向きに押
圧する下向面が、さらに備えられる。このようにすれ
ば、ホッパ上下駆動装置によって連結部材が下降させら
れた状態では、上下レバーが連結部材の係合穴内に形成
された下向面に押圧されて、ホッパが路面に所定の押圧
力で押圧されつつ車体が前進させられるので、路面の凹
凸にも拘らずホッパの路面からの浮き上がりが可及的に
防止され、路面上に塗布される道路区画線用ペイントの
厚みが均一となる利点がある。また、上記下向面は前記
スライド部材の下端縁と同様の曲率で凹湾状に形成され
ているので、塗布作業中においてホッパが左右に揺動し
ても、上下レバーの左右の移動が許容されるとともに上
記ホッパに対する押圧力が一定に維持される利点があ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0014】図1および図2は、本発明の一実施例の道
路区画線用ペイント塗布装置10の側面および平面を示
している。図において、ペイント塗布装置10は、エン
ジン12の動力が伝達される駆動輪である左右一対の前
輪14と一個の後輪16とによって支持された車体18
を備えている。この車体18上には、上記エンジン12
と、LPGボンベ20を収容するボンベ収容箱22と、
ガラスビーズを収容するガラスビーズ収容箱24と、道
路区画線用ペイントの粉体状原料を収容し且つ図示しな
いLPGバーナによってその原料を加熱することにより
流動性の道路区画線用ペイントを貯留すると共にその流
動性の道路区画線用ペイントを開閉操作レバー26によ
って開かれる開閉扉28から案内樋30を介して流下さ
せる塗料溶融釜32と、スロットルレバー34、ブレー
キ操作レバー36、クラッチ操作レバー38、操作箱4
0が取り付けられたハンドル42が設けられている。こ
の操作箱40には、手動により操作されるホッパ下降操
作弁43、車両前進操作弁44、連動手動切換弁45、
スリット手動開放操作弁46、断続ライン選択スイッチ
47が設けられている。
【0015】これにより、エンジン12が作動させられ
た状態でクラッチ操作レバー38により図示しない前進
クラッチが係合させられると、エンジン12の出力が上
記前輪14に伝達されて車体18が前進させられるとと
もに、スロットルレバー34の操作にしたがってエンジ
ン12の回転が変化させられることにより車体18の前
進速度が調節される。後輪16はその回転軸心と交叉し
ない垂直軸まわりにも回転可能に設けられているため、
ハンドル42に横方向の力が加えられることにより、車
体18の進行方向が容易に変更され得るようになってい
る。
【0016】車体18の前進方向右側の側面には、塗料
溶融釜32の開閉扉28から案内樋30を介して流下さ
せられる流動性道路区画線用ペイントを受け入れるホッ
パ50と、そのホッパ50をその上昇位置と路面に接触
する下降位置との間の上下動可能に支持するホッパ支持
機構52と、ホッパ50内に受け入れられた流動性道路
区画線用ペイントを所定長さのスリット状の開口から流
出させるためにその開口を開閉するシャッタ機構56
と、ガラスビーズ収容箱24からホース58を介して流
下させられるガラスビーズを上記スリット状の開口の長
さよりも所定寸法大きい幅寸法で散布する散布器60
と、この散布器60を支持し且つ散布器移動レバー62
の操作に応じてその散布器60を車体18の幅方向に位
置決めする散布器支持装置64とが設けられている。
【0017】なお、路面66に予め描かれた案内線に沿
って道路区画線用ペイントが塗布されるように、車体1
8を前進させる線引き作業中にはその案内線に一致させ
るための案内ロッド68が回動可能に車体18に設けら
れている。この案内ロッド68は引起しレバー70と連
結されており、線引き作業中でない場合は図1の実線に
示す位置まで引き起こされるようになっている。
【0018】図1および図3は、ホッパ50が上昇位置
に位置させられた状態を示している。図3において、ホ
ッパ50は上端が開口する容器形状を成し、ホッパ50
よりも路面66側に僅かに突き出すことにより作業中に
は路面66と接触させられる一対の側板74がホッパ5
0の両側面に固定されている。また、ホッパ50の底部
であって一対の側板74の間に位置する部分には、下端
面の高さ位置がずれた状態で互いに重ねられた第1固定
側シャッタ部材76および第2固定側シャッタ部材78
と、第2固定側シャッタ部材78の下端面に摺接し且つ
第1固定側シャッタ部材76の下端面に当接させられる
可動側シャッタ部材80を備えてそれら第1固定側シャ
ッタ部材76および第2固定側シャッタ部材78に接近
離隔する方向の移動可能に設けられたスライド板82が
設けられている。
【0019】上記スライド板82には一対の係合ピン8
4が幅方向すなわち車体18の前進方向に対して左右方
向に突設されている一方、ホッパ50を半周するU字状
部86とその両端から直角な方向に伸びて上記一対の係
合ピン84と係合する切欠87が先端に形成された一対
の係合部88とから成る回動部材90が、それらU字状
部86と係合部88との連結部分において支持ピン92
まわりに回動可能に設けられている。
【0020】また、上記ホッパ50の後輪側部分から立
設されたブラケット94にはシャッタ開閉シリンダ96
が設けられており、そのシャッタ開閉シリンダ96の出
力ロッド98と上記回動部材90のU字状部86とが、
リンク99を介して連結されている。これにより、図3
の1点鎖線或いは図8に示すようにシャッタ開閉シリン
ダ96の出力ロッド98が突き出されてスライド板82
が離隔位置に位置させられた状態では、第1固定側シャ
ッタ部材76および第2固定側シャッタ部材78と可動
側シャッタ部材80との間に流動性の道路区画線用ペイ
ントを通過させるスリット状の開口が形成される。しか
し、図3の実線に示すようにシャッタ開閉シリンダ96
の出力ロッド98が引き込まれてスライド板82が接近
位置に位置させられると、そのスリット状の開口が閉じ
られるようになっている。
【0021】本実施例では、上記スライド板82および
回動部材90が上記スリット状の開口を開閉するシャッ
タ機構56に対応し、上記シャッタ開閉シリンダ96が
そのシャッタ機構56を駆動することによりスリット状
の開口を開閉するシャッタ駆動装置として機能してい
る。なお、上記スリット状の開口は、前記一対の側板7
4の間隔寸法、すなわち路面66に塗布される道路区画
線用ペイントの幅寸法となっている。
【0022】前記車体18の前部には、ホッパ50を支
持するための水平な支持軸100が車幅方向に設けられ
ている。前記ホッパ支持機構52は、車体18の前進方
向に対して直角な上記支持軸100を第1軸心としそれ
を中心として回転することによりホッパ50を上下方向
に移動可能に支持する一方、そのホッパ50の路面66
に対する接触状態では前記スリット状の開口が常時その
路面66と平行となるようにホッパ50を上記支持軸1
00と直角方向の揺動中心軸102を第2軸心としそれ
を中心として揺動可能に支持している。
【0023】すなわち、ホッパ支持機構52は、ホッパ
50から前方へ突設された揺動中心軸102と、支持軸
100によって回転可能に支持された支持レバー104
と、支持レバー104の先端部に設けられて揺動中心軸
102を回転可能に嵌め入れる嵌合筒106とを備えて
いるのである。なお、この支持レバー104は、相互の
長手方向に相対移動可能な基端側部材108および先端
側部材110と、それら基端側部材108および先端側
部材110の相対位置を調節するための長さ調節ねじ装
置112と、それら基端側部材108および先端側部材
110の相対位置を固定する固定ねじ114とを備え、
その全長が必要に応じて調節できるようになっている。
また、116および118は、ホッパ50内の道路区画
線用ペイントの固化を防止するためにホッパ50を加熱
するLPGバーナである。
【0024】上記ホッパ50からは、先端部に円筒状の
ローラ119が回転可能に嵌め付けられた上下レバー1
20が後方へ突き出されている。この上下レバー120
は、揺動中心軸102と略平行であってその揺動中心軸
102よりも上方に位置している。車体18には、上記
ホッパ50を上下させるための上下シリンダ122を固
定するためのブラケット124が設けられている。この
上下シリンダ122には、その出力ロッド126の軸ま
わりを防止する手段が内蔵されている。本実施例では、
上記上下シリンダ122がホッパ上下駆動装置に対応し
ている。
【0025】図4、図5に示すように、上下シリンダ1
22の出力ロッド126には、上記上下レバー120が
嵌め通されることによりそれと所定の遊びを有して連結
させられる連結部材128が固定されている。図6、図
7に詳しく示すように、凹状に湾曲した円弧状の下向面
129と下方へ向かうに従って互いに接近する一対の傾
斜面130とを有する扇形の広幅部132と、広幅部1
32の下方において上下レバー120の径よりも僅かに
大きい幅を有する幅狭部134とから成り、上下レバー
120の先端が嵌め通される係合穴136が、連結部材
128には形成されている。この係合穴136の広幅部
132は、図8に示す塗布作業中のホッパ50の下降位
置におけるそのホッパ50の揺動に伴う上下レバー12
0の揺動運動を許容するためのものであり、係合穴13
6の一対の傾斜面130およびそれらの間に形成された
幅狭部134は、ホッパ50を上昇させたときに上下レ
バー120を幅方向の中心に位置させて次回の下降時に
おける左右均等の揺動、たとえば左右10度以内の揺動
を許容するためのものである。
【0026】上記連結部材128は断面コの字状となる
ように一対の側板が曲成されており、幅狭部134内の
上下レバー120を回転可能なローラ137を介して支
える支持ボルト138がそれら一対の側板間に懸け渡さ
れている。また、連結部材128には、ホッパ50が路
面66に接触した下降状態を検出するための下降検出ス
イッチ弁140が設けられるとともに、係合穴136の
広幅部132内の上下レバー120により押し上げられ
て下降検出スイッチ弁140を作動させるためのスライ
ド部材142が上下方向の移動が可能に取りつけられて
いる。さらに、連結部材128には、ブラケット124
に固定された上昇検出スイッチ弁144を作動させるた
めのブラケット146が固定されている。
【0027】上記スライド部材142は、前記係合穴1
36内の下向面129と同様な曲率で凹状に湾曲した下
端縁148を有している。この下端縁148は、塗布作
業のために下降させられているホッパ50の揺動による
上下レバー120の円弧運動と同様の曲率で形成されて
おり、その上下レバー120の揺動位置すなわちホッパ
50の揺動位置に拘わらず、スライド部材142の下端
縁148が上下レバー120に当接可能とされることに
より、ホッパ50の下降位置の検出精度が高められてい
る。
【0028】図9は、上記のように構成された塗布装置
10の作動を空圧により制御する制御回路149を説明
する図である。図において、エンジン12によって駆動
される空圧源150から圧送された空気は、第1レギュ
レータ152および第2レギュレータ154によってそ
れぞれ調圧されるようになっている。前記シャッタ開閉
シリンダ96は2位置切換弁156により制御される。
前進シリンダ158は、前輪14にエンジン12の動力
を伝達する図示しない前進クラッチを作動させるもので
あり、2位置切換弁160により制御される。前記上下
シリンダ122は、2位置切換弁162により制御され
る。この2位置切換弁162と上下シリンダ122の下
降側圧力室との間には、ペイント塗布作業中における上
下レバー120の押圧力を設定するための第3レギュレ
ータ163が設けられている。この第3レギュレータ1
63は、ペイント塗布作業中におけるホッパ50の路面
66に対する押圧力が適当な値となるように、たとえば
0.5Kg/cm2程度の圧に設定される。また、ロックシリ
ンダ164は、ホッパ50がその上昇位置まで上昇する
とその落下防止のために自動的に懸け止めるように設け
られた図示しないロック機構のロックを解除作動するた
めものであり、上記2位置切換弁162が上下シリンダ
122を下降させる側に切り換えられたときに、前記上
昇検出スイッチ弁144が作動させられている期間だけ
ロック解除側に作動させられる。
【0029】ホッパ下降操作弁43が操作されると、そ
れから出力される信号圧がシャトル弁166を介して2
位置切換弁162に供給されることによりホッパ50が
上下シリンダ122によって下降させられる。連動手動
切換弁45が連動側に操作されている場合は、下降検出
スイッチ弁140によりホッパ50の下降が検出される
と同時に、それから出力される信号圧がシャトル弁16
8を介して2位置切換弁156に供給されることにより
ホッパ50のスリット状の開口が開放される。連動手動
切換弁45が手動側に操作されている場合は、スリット
手動開放操作弁46の操作に応答してスリット状の開口
が開放される。このようなホッパ50の下降或いはスリ
ットの開放に同期して車両前進操作弁44が操作される
と、車体18が前進させられるので、図8に示すよう
に、路面66上において上記スリット状の開口の長さと
同様の幅寸法で道路区画線用ペイントが塗布される。こ
のとき、上下レバー120のローラ119は、係合穴1
36内の円弧状の下向面129によってホッパ50の揺
動姿勢に拘わらず軽く下方へ押圧されており、ホッパ5
0の側板74が路面66と常時摺動させられてホッパ5
0のスリット状の開口が路面66の凹凸に追従させられ
るようになっている。
【0030】上記の塗布作業を終了する際には、連動手
動切換弁45が手動側に操作されている場合は、スリッ
ト手動開放操作弁46が戻し操作されることによりスリ
ット状の開口が閉じられて、ホッパ下降操作弁43が戻
し操作されることによりホッパ50が上昇させられてか
ら、車両前進操作弁44が戻し操作される。また、連動
手動切換弁45が自動側に操作されている場合は、ホッ
パ下降操作弁43が戻し操作されることによりスリット
状の開口が閉じられると同時にホッパ50が上昇させら
れてから、車両前進操作弁44が戻し操作される。
【0031】断続する区画線を形成する場合は、連動手
動切換弁45が連動側に切り換え操作されるとともに、
断続ライン選択スイッチ47が断続ライン側へ操作され
てから、車両前進操作弁44が操作される。これによ
り、前輪14に連結された断続信号発生装置170から
の駆動信号に従って、電磁弁172が前記ホッパ下降操
作弁43に替えて間欠的に作動させられるので、一定間
隔で断続する断続ラインが路面66に自動的に塗布され
る。
【0032】上述のように、本実施例によれば、上下シ
リンダ122によってホッパ50がその下降位置に位置
させられたことが下降検出スイッチ弁140により検出
されると、制御回路149は、シャッタ開閉シリンダ9
6にスリット状の開口を開かせるので、ホッパ50が下
降位置に位置させられると直ちにホッパ50内の道路区
画線用ペイントがスリット状の開口を通して路面66上
へ流出させられて道路区画線が路面66上に塗布され
る。このため、一定の速度でホッパ50が上下させられ
ると共にスリット状の開口が開閉されるとともに、ホッ
パ50が下降位置に位置させられるとホッパ50のスリ
ット状の開口が直ちに自動的に開かれるので、ホッパ5
0の上下動作およびスリット状の開口の開閉動作にばら
つきがなくなる。したがって、道路区画線の端部の位置
や、形状、厚みのばらつきなく、道路区画線を路面上に
容易に形成することができる。
【0033】また、本実施例によれば、ホッパ支持機構
52は、車体18の前進方向に対して直角な方向の支持
軸100を中心として回転することによりホッパ50を
上下方向に移動可能に支持する一方、そのホッパ50の
路面66に対する接触状態では前記スリット状の開口が
常時その路面と平行となるようにホッパ50を揺動中心
軸102まわりに揺動可能に支持するものであり、上下
シリンダ122は、揺動中心軸102と略平行であって
それよりも上方に位置するようにホッパ50から突設さ
れた上下レバー120を受け入れる係合穴136を有す
る連結部材128を備え、その連結部材128の係合穴
136は、ホッパ50の下降位置において前記路面66
の左右方向の傾斜に伴う揺動運動に連動する上下レバー
120の揺動を許容する広幅部132と、そのホッパ5
0の上昇時においてその上下レバー120をその左右方
向の中心に位置させるためにその広幅部132の下側に
形成された幅狭部134とを有する。このため、ホッパ
50が路面66に接触する下降位置において路面66の
左右の傾斜に応じて揺動することができることから、ホ
ッパ50のスリット状の開口は路面66に対して常時平
行に維持されるので、道路区画線の側線に凹凸がなくき
れいな線となる利点がある。また、ホッパ50が上昇さ
せられたときには、左右方向の中心に位置決めされるの
で、次回の下降時において左右均等の揺動が許容され
る。
【0034】また、本実施例によれば、連結部材128
は、係合穴136の広幅部132側に位置する上下レバ
ー120と係合するための凹状に湾曲した下端縁148
を有するスライド部材142を上下方向の移動可能に備
え、そのスライド部材142の移動によりホッパ50の
下降を検出する検出スイッチ弁140を作動させるよう
に構成されるので、ホッパ50の揺動位置に拘わらずス
ライド部材142が移動させられて、ホッパ50の下降
の検出精度が高められる。
【0035】また、本実施例によれば、連結部材128
の係合穴136内に、スライド部材142の凹状に湾曲
した下端縁148と同様な曲率で形成されて、そのスラ
イド部材142が上下レバー120と係合することによ
りその連結部材128に対して上方向へ移動した場合に
は、その上下レバー120に当接してこれを下向きに押
圧する下向面129が、さらに備えられている。このた
め、上下シリンダ122によって連結部材128が下降
させられた状態では、上下レバー120が連結部材12
8の係合穴136内に形成された下向面129に押圧さ
れて、ホッパ50が路面66に所定の押圧力で押圧され
つつ車体18が前進させられるので、路面66の凹凸に
も拘らずホッパ50の路面66からの浮き上がりが可及
的に防止され、路面66上に塗布される道路区画線用ペ
イントの厚みが均一となる利点がある。また、上記下向
面129はスライド部材142の下端縁と同様の曲率で
凹湾状に形成されているので、塗布作業中においてホッ
パ50が左右に揺動しても、上下レバー120の左右の
移動が許容されるとともにホッパ50に対する押圧力が
一定に維持される利点がある。
【0036】図10は、本発明の他の実施例における制
御回路174の要部を示している。図において、シャト
ル弁178が下降検出スイッチ弁140および車両前進
操作弁44と前進シリンダ158を制御する2位置切換
弁160との間に設けられており、下降検出スイッチ弁
140の出力信号圧が発生させられたことに関連して車
両の前進クラッチが自動的に係合させられるようになっ
ている。本実施例の制御回路174は、前記制御回路1
49に上記のシャトル弁178が加えられた点において
のみ異なっている。
【0037】車体18には、駆動源であるエンジン12
と、そのエンジン12からの動力をその車体の駆動輪に
伝達するための前進クラッチとが設けられ、制御回路1
49は、シャッタ開閉シリンダ96にスリット状の開口
を開かせると同時に、その前進クラッチを係合させるよ
うに構成されることから、本実施例によれば、連動手動
切換弁45が連動側に切り換えられていれば、ホッパ下
降操作弁43が操作されることによってホッパ50が路
面66に当接させられると、それに連動してホッパ50
のスリット状の開口が開かれると同時に車体18が自動
的に前進させられる。また、上記ホッパ下降操作弁43
が戻し操作されることによってホッパ50が路面66か
ら離隔させられると、それに連動してホッパ50のスリ
ット状の開口が閉じられると同時に車体18の前進が自
動的に停止させられる。したがって、本実施例によれ
ば、車体18の前進操作に起因する道路区画線の始端お
よび終端の位置、その道路区画線の始端および終端の形
状および厚みのばらつきが解消される利点がある。
【0038】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0039】たとえば、前述の実施例において制御手段
として機能する制御回路149、174は空圧信号およ
びアクチュエータの駆動源として利用した空圧回路によ
り構成されていたが、油圧或いは電気回路であっても差
支えない。
【0040】また、前述の実施例において、シャッタ駆
動装置として機能するシャッタ開閉シリンダ96および
ホッパ上下駆動装置として機能する上下シリンダ122
は、空圧シリンダであったが、油圧シリンダであっても
よいし、電動モータであってもよい。
【0041】また、前述の実施例において、検出手段と
して機能する下降検出スイッチ弁140は、空圧信号を
出力する弁であったが、油圧信号或いは電気信号を出力
するように構成されてもよい。
【0042】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である道路区画線用ペイント
塗布装置を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の実施例の要部であるホッパおよびその支
持機構を拡大して示す図であって、ホッパが上昇位置に
ある状態を示している。
【図4】図1の実施例の上下シリンダ付近の構成を拡大
して示す図である。
【図5】図4の正面図である。
【図6】図4の要部を拡大して示す図である。
【図7】図5の要部を拡大して示す図である。
【図8】図1の実施例のホッパが路面に接触するまで下
降させられた状態を示す図3に相当する図である。
【図9】図1の道路区画線用ペイント塗布装置に備えら
れた制御回路の構成を示す空圧回路図である。
【図10】本発明の他の実施例における制御回路の要部
を説明する図である。
【符号の説明】
10:道路区画線用ペイント塗布装置 12:エンジン(駆動源) 18:車体 50:ホッパ 52:ホッパ支持機構 56:シャッタ機構 96:シャッタ開閉シリンダ(シャッタ駆動装置) 120:上下レバー 122:上下シリンダ(ホッパ上下駆動装置) 128:連結部材 136:係合穴 140:下降検出スイッチ弁(検出手段) 142:スライド部材 148:下端縁 149,174:制御回路(制御手段)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源からの動力を駆動輪に伝達するた
    めの前進クラッチを有する車体上に設けられて道路区画
    線用ペイントを貯留するペイント貯留装置と、該ペイン
    ト貯留装置からの流動状態の道路区画線用ペイントを受
    け入れるホッパと、該ホッパをその上昇位置と路面に接
    触する下降位置との間の上下動可能に支持するホッパ支
    持機構と、前記ホッパに受け入れられた道路区画線用ペ
    イントをスリット状の開口から流出させるために該開口
    を開閉するシャッタ機構とを備え、前記スリット状の開
    口の長さに対応する幅寸法の道路区画線を路面上に塗布
    する形式の道路区画線用ペイント塗布装置であって、 前記シャッタ機構を駆動することにより前記スリット状
    の開口を開閉するシャッタ駆動装置と、 前記ホッパを駆動することにより該ホッパの上下位置を
    変更するホッパ上下駆動装置と、 該ホッパ上下駆動装置によって前記ホッパがその下降位
    置に位置させられたことを検出する検出手段と、 該検出手段によって前記ホッパがその下降位置に位置さ
    せられたことが検出された場合には、前記シャッタ駆動
    装置に前記スリット状の開口を開かせると同時に、前記
    前進クラッチを係合させる制御手段とを、含むことを特
    徴とする道路区画線用ペイント塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記ホッパ支持機構は、前記車体の前進
    方向に対して直角な方向の第1軸心を中心として回転す
    ることにより前記ホッパを上下方向に移動可能に支持す
    る一方、該ホッパの路面に対する接触状態では前記スリ
    ット状の開口が常時該路面と平行となるように前記ホッ
    パを前記第1軸心と直角方向の第2軸心まわりに揺動可
    能に支持するものであり、 前記ホッパ上下駆動装置は、前記第2軸心と略平行であ
    って該第2軸心よりも上方に位置するように前記ホッパ
    から突設された上下レバーを受け入れる係合穴を有する
    連結部材を備え、該連結部材の係合穴は、前記ホッパの
    下降位置において前記路面の左右方向の傾斜に伴う揺動
    運動に連動する該上下レバーの揺動を許容する広幅部
    と、該ホッパの上昇時において該上下レバーをその左右
    方向の中心に位置させるために該広幅部の下側に形成さ
    れた幅狭部とを有するものである請求項1の道路区画線
    用ペイント塗布装置。
  3. 【請求項3】 前記連結部材は、前記係合穴の広幅部側
    に位置する前記上下レバーと係合するための凹状に湾曲
    した下端縁を有するスライド部材を上下方向の移動可能
    に備え、該スライド部材の移動により前記ホッパの下降
    を検出する検出スイッチ弁を作動させるものである請求
    の道路区画線用ペイント塗布装置。
  4. 【請求項4】 車体上に設けられて道路区画線用ペイン
    トを貯留するペイント貯留装置と、該ペイント貯留装置
    からの流動状態の道路区画線用ペイントを受け入れるホ
    ッパと、該ホッパに受け入れられた道路区画線用ペイン
    トをスリット状の開口から流出させるために該開口を開
    閉するシャッタ機構と、前記車体の前進方向に対して直
    角な方向の第1軸心を中心として回転することにより該
    ホッパをその上昇位置と路面に接触する下降位置との間
    の上下動可能に支持する一方、該ホッパの路面に対する
    接触状態では前記スリット状の開口が常時該路面と平行
    となるように前記ホッパを前記第1軸心と直角方向の第
    2軸心まわりに揺動可能に支持するホッパ支持機構とを
    備え、前記スリット状の開口の長さに対応する幅寸法の
    道路区画線を路面上に塗布する形式の道路区画線用ペイ
    ント塗布装置であって、 前記シャッタ機構を駆動することにより前記スリット状
    の開口を開閉するシャッタ駆動装置と、 前記第2軸心と略平行であって該第2軸心よりも上方に
    位置するように前記ホッパから突設された上下レバーを
    受け入れる係合穴を有する連結部材を備え、該ホッパを
    駆動することにより該ホッパの上下位置を変更するホッ
    パ上下駆動装置と、 該ホッパ上下駆動装置によって前記ホッパがその下降位
    置に位置させられたことを検出する検出手段と、 該検出手段によって前記ホッパがその下降位置に位置さ
    せられたことが検出された場合には、前記シャッタ駆動
    装置に前記スリット状の開口を開かせる制御手段とを含
    み、 前記連結部材の係合穴は、前記ホッパの下降位置におい
    て前記路面の左右方向 の傾斜に伴う揺動運動に連動する
    前記上下レバーの揺動を許容する広幅部と、該ホッパの
    上昇時において該上下レバーをその左右方向の中心に位
    置させるために該広幅部の下側に形成された幅狭部とを
    有し、前記連結部材は、前記係合穴の広幅部側に位置す
    る前記上下レバーと係合するための凹状に湾曲した下端
    縁を有するスライド部材を上下方向の移動可能に備え、
    該スライド部材の移動により前記ホッパの下降を検出す
    る検出スイッチ弁を作動させる ことを特徴とする道路区
    画線用ペイント塗布装置。
  5. 【請求項5】 前記連結部材の係合穴内に、前記スライ
    ド部材の凹状に湾曲した下端縁と同様な曲率で形成さ
    れ、該スライド部材が前記上下レバーと係合することに
    より該連結部材に対して上方向へ移動した場合には、該
    上下レバーに当接してこれを下向きに押圧する下向面を
    備えた請求項3または4の道路区画線用ペイント塗布装
    置。
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