JP2966178B2 - タイヤユニフォミティマシンにおけるリム間隙設定装置 - Google Patents

タイヤユニフォミティマシンにおけるリム間隙設定装置

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JP2966178B2
JP2966178B2 JP4045705A JP4570592A JP2966178B2 JP 2966178 B2 JP2966178 B2 JP 2966178B2 JP 4045705 A JP4045705 A JP 4045705A JP 4570592 A JP4570592 A JP 4570592A JP 2966178 B2 JP2966178 B2 JP 2966178B2
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    • G01M17/007Wheeled or endless-tracked vehicles
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤユニフォミティ
マシンにおけるリム間隙設定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤユニフォミティマシンは、上・下
主軸に上・下リムを介してタイヤを装着し、このタイヤ
を主軸の軸心廻りに回転させながらロードホイールを押
当てて測定を行なうようにしている。このタイヤユニフ
ォミティマシンにおいて、上・下リム間隙(L1〜L2) を
自動的に設定できる装置として、既に、図8に示すよう
なものが考えられている。
【0003】即ち、図8において、1 は上主軸、2 は下
主軸で、これら主軸1,2 は同一軸心上で上下に相対向す
るように、上・下支持軸3,4 の対向端部にボルト5,6 で
取付けられている。上・下支持軸3,45は軸受7,8 を介し
て軸受ケース9,10により回転自在に支持されている。そ
して、上支持軸3 は図外の駆動モータにより軸心廻りに
回転駆動され、また下支持軸4 は軸受ケース10と共に図
外の昇降手段により昇降自在に支持されている。上主軸
1 の下端には嵌合凹部11が、下主軸2 の上端には嵌合突
部12が夫々テーパー状に形成され、下主軸2 を上昇させ
た時に両者が嵌合して連結されるようになっている。
【0004】13は上リム、14は下リムで、これらは上・
下主軸1,2 の外周に上下摺動並びに嵌脱自在に套嵌さ
れ、かつ内周側から油圧式の上・下油圧ロック手段15,1
6 により任意の位置で固定されるようになっている。な
お、上・下リム13,14 は、図8では左右に異種形状のも
のが示されており、この各リム13,14 は実線位置と点線
位置との間で上下に位置変更可能である。従って、この
場合、上・下リム13,14間の間隙は、L1からL2の範囲で
任意に設定できるようになっている。
【0005】上・下油圧ロック手段15,16 は、内周に油
室17,18 を有しかつ拡縮自在な拡縮リング19,20 により
構成され、この拡縮リング19,20 は上・下主軸1,2 に嵌
着され、ナット21,22 により固定されている。各油室1
7,18 は油路23,24 を介して上・下主軸1,2 の中心部の
油室25,26 に連通され、その油室25,26 にはエアシリン
ダ27,28 のラム29,30 が設けられている。
【0006】エアシリンダ27,28 は、上・下主軸1,2 に
形成されたシリンダ室31,32 と、このシリンダ室31,32
に摺動自在に内嵌されたピストン33,34 と、このピスト
ン33,34 に一体のラム29,30 とにより構成されている。
そして、ピストン33,34 は、ラム29,30 により油室25,2
6 内の油を加圧すべくバネ35,36 により付勢され、また
このバネ35,36 に抗するようにエアー圧を加えるべくエ
アー室37,38 が形成されている。エアー室37,38 はラム
29,30 等に形成された通路39,40 から配管41又は通路42
を介して図外のエアー源に接続されている。
【0007】従って、各エアシリンダ27,28 のエアー室
37,38 のエアー圧を抜けば、バネ35,36 によりピストン
33,34 、ラム29,30 が押圧され、油室25,26 の油を加圧
するため、油室17,18 の圧力が上昇し、拡縮リング19,2
0 を径方向外方に拡大して上・下リム13,14 を内周側か
らロック可能である。なお、ラム29はスリーブ43に套嵌
されている。
【0008】44は係止アームで、軸受ケース9 にピン45
で揺動自在に枢着されている。そして、この係止アーム
44は上リム13のフランジ部に係脱自在に係合する係合部
46が下端部に設けられ、上端部に係脱操作手段が連結さ
れている。上・下リム13,14 は上・下油圧ロック手段1
5,16 の拡縮リング19,20 を油圧によって拡大させるこ
とにより、上・下主軸1,2 にその内周側からロックでき
る。そして、上・下リム13,14 間のリム間隙をL1〜L2
範囲内で設定可能であり、これによりタイヤサイズの変
更に迅速に対応できるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】実際の試験では、タイ
ヤT 内に圧縮空気を入れて走行時と同じ条件に設定され
る。このため上・下リム13,14 には上下方向の力F1・F2
が作用することになり、この力F1・F2はPCタイヤでは
最大20ton にもなりうる。従って、拡縮リング19,20 を
利用した上・下油圧ロック手段15,16 のみでは、タイヤ
T 内に圧縮空気を導入する時に上・下リム13,14 がず
れ、リム間隙が変わるという問題がある。この対策とし
て、上・下油圧ロック手段15,16 の固定力を強めること
も考えられるが摩擦抵抗によるロック方式を採っている
ため、構造上、限界がある。
【0010】本発明は、かかる課題に鑑み、リム間隙の
設定位置で上・下リムを確実に固定し、リム間隙の変動
を防止できる上・下リム間隙設定装置を提供するもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上・下主軸1,
2 の対向端部に、タイヤT を装着する上・下リム13,14
を上下動自在に嵌着すると共に、上・下リム13,14 を内
周からロックするための上・下油圧ロック手段15,16 を
上・下主軸1,2 に設けたタイヤユニフォミティマシンに
おいて、上・下油圧ロック手段15,16 と連動して径方向
に出退し、上・下油圧ロック手段15,16 のロック時に上
・下リム13,14 に係合する上・下油圧係合手段50,51 を
上・下主軸1,2 に設けたものである。
【0012】上・下油圧係合手段50,51 は、上・下主軸
1,2に径方向に出退自在に設けられた周方向に複数個の
ピストン54,55 を備え、各ピストン54,55 に、上・下リ
ム13,14 に係合する係合部58,59 が設けられている。上
・下油圧ロック手段15,16 は、上・下主軸1,2 に径方向
に出退自在に設けられ、かつロック時に上・下リム13,1
4 の内周側に当接する周方向に複数個のピストン73,74
を備えている。そして、対する当接側にライニング,
が設けられている。
【0013】
【作用】上・下リム13,14 を上下動させてリム間隙を調
節し設定した後、上・下油圧ロック手段15,16 に圧油を
供給してピストン73,74 を突出させる。するとピストン
73,74 が上・下リム13,14 に内周側から当接し、この上
・下リム13,14 を上・下主軸1,2 に内周からロックす
る。従って、上・下リム13,14 を上・下主軸1,2 に確実
にロックできる。
【0014】この時、上・下油圧係合手段50,51 のピス
トン54,55 が、上・下油圧ロック手段15,16 に連動して
突出し、そのピストン54,55 の係合部58,59 が上・下リ
ム13,14 に係合する。従って、タイヤT に空気圧をかけ
ても、上・下リム13,14 が上・下主軸1,2 に対して上下
方向にずれ、試験中にリム間隙が変わることはない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
述する。なお、図4における部材と同一名称物には、同
一の符号を付し、その説明を省略する。図1乃至図3は
本発明の第一実施例を示す。図1において、上・下主軸
1,2 には、上・下油圧ロック手段15,16 の他に、上・下
リム13,14の端部に係合して上・下リム13,14 の上・下
動を規制する上・下油圧係合手段50,51 が設けられてい
る。
【0016】上・下油圧係合手段50,51 は、図2及び図
3にも示すように、上・下主軸1,2に径方向に形成され
た周方向に複数個の油室52,53 と、この油室52,53 に径
方向に出退自在に内嵌されたピストン54,55 とを備えて
いる。各ピストン54,55 は四角形状の係合頭部56,57 を
有し、その係合頭部56,57 の外端に、各上・下リム13,1
4 の端縁に係合する複数個の係合部58,59 が階段状に形
成されている。各ピストン54,55 は、上・下主軸1,2 に
螺合された抜止めボルト60,61 により抜止めされ、かつ
バネ62,63 により径方向の内方に付勢されている。
【0017】各油室52,53 は、上・下油圧ロック手段1
5,16 の油室17,18 に油路23,24 を介して連通すべく上
・下主軸1,2 の中心部に形成された油圧経路64,65 に分
岐路66,67 を介して接続されている。従って、上・下油
圧係合手段50,51 は、上・下油圧ロック手段15,16 のロ
ック動作に連動してピストン54,55 が径方向に出退す
る。
【0018】上記構成において、上・下リム13,14 間の
リム間隙を設定する場合には、先ず図外のリム支持アー
ムを上下動させて、例えば、上・下リム13,14 を図1の
左側に示す点線位置にセットする。この時、例えば、上
油圧係合手段50のピストン54に形成された係合頭部56の
最上位の係合部58と上リム13の上端の間には数mm程度の
間隙が上下方向にできる。次に油圧経路64から油圧を送
り、上油圧ロック手段15の拡縮リング19を径方向外方に
拡径させ、この上油圧ロック手段15により上リム13を上
主軸1 にロックする。
【0019】同時に油圧経路64の圧油が分岐路66を経て
上油圧係合手段50の油室52に送られるので、上油圧ロッ
ク手段15に連動してピストン54が径方向外方に突出し、
その係合頭部58の外端が上リム13の内周に当接する。下
リム14側も同様に下油圧ロック手段16で下主軸2 にロッ
クし、またこれに連動して下油圧係合手段51のピストン
55を突出させ、その係合頭部57の外端を下リム14の内周
に当接させておく。
【0020】タイヤT の試験に際しては、上・下リム1
3,14 間にタイヤT を装着した後、このタイヤT 内に圧
縮空気を入れて空気圧をかける。すると、その空気圧に
よって上・下リム13,14 に上下方向の力F1・F2が作用
し、上・下リム13,14 が数mm程度上下方向に摺動して係
合部58,59 に係合し、上・下リム13,14 が所定位置に定
まる。
【0021】従って、上・下油圧ロック手段15,16 は単
なる滑り止め程度で良く、サイズも小さくなって所定部
分に収まりやすくなり、全体を簡単かつコンパクトにで
きる。しかも上・下リム13,14 を確実に固定でき、上下
のずれを防止できる。図4乃至図7は本発明の第2実施
例を示す。上・下油圧ロック手段15,16 は、前記実施例
に示す拡縮自在な拡縮リング17,18 を使用するものの
他、図4乃至図6に示すように、油圧ピストンのものを
用いても良い。
【0022】即ち、この上・下油圧ロック手段15,16
は、図4及び図5に示すように、上・下主軸1,2 に径方
向に形成された周方向に複数個の油室70,71 と、この油
室70,71 に径方向に出退自在に内嵌され、かつロック時
に上・下リム13,14 の内周側に当接するピストン72,73
とを備えている。各ピストン72,73 は、図6にも示すよ
うに四角形状の押圧頭部74,75 を有し、この押圧頭部7
4,75 の上・下リム13,14 に対する当接側にゴムライニ
ング76,77が装着されている。
【0023】各ピストン72,73 は上・下主軸1,2 に螺合
された抜止めボルト78,79 により抜止めされ、かつバネ
80,81により径方向の内方に付勢されている。各油室70,
71は油路23,24 を介して油圧経路64,65 に接続されてい
る。上・下リム13,14 を上・下主軸1,2 にロックするに
際しては、油圧経路64,65から上・下油圧ロック手段15,
16 の油室70,71に圧油を供給する。するとバネ80,81 に
抗してピストン72,73 が径方向に外方に摺動し、その押
圧頭部74,75 のゴムライニング76,77 が上・下リム13,1
4 の内周に当接し、上・下リム13,14 を内周側から押圧
するので、上・下リム13,14 をロックできる。
【0024】この場合、油室70,71 に供給するゆあつを
図7のように低圧と高圧とに圧力制御し、その低圧時に
上・下リム13,14 を上・下主軸1,2 上で各係合部58,59
側に摺動させ、その所要部位に係合させれば、容易に上
・下リム13,14 の間隙設定ができる。そして、その後、
油室70,71 の油圧を高圧にすれば、上・下リム13,14を
上・下主軸1,2 に確実にロックできる。
【0025】この第2実施例の上・下油圧ロック手段1
5,16 を採用する場合、第1実施例に比べて次のような
利点がある。つまり、拡縮リング17,18 は約1mm程度の
肉厚であるため、摩耗、疲労が生じやすく耐久性に劣
る。また拡縮リング17,18 の膨出時に、拡縮リング17,1
8 の一部が上・下リム13,14 の内周に当り、当り面が一
部になるため、上・下リム13,14 が上・下主軸1,2 廻り
に回転する惧れがある。しかも、拡縮リング17,18 の膨
出が円周上で均一にならず、上・下リム13,14 の同心度
が狂う惧れがある。
【0026】しかしながら、ピストン式の上・下油圧ロ
ック手段15,16 を用いれば、耐久性にすぐれ、またロッ
ク時に各ピストン72,73 が均等に摺動するため、上・下
リム13,14 を上・下主軸1,2 に対して同芯状に維持で
き、上・下リム13,14 の芯ずれを防止できる。更にピス
トン72,73 には、上・下リム13,14 に当接するゴムライ
ニング76,77 を装着しているので、ロック時の上・下リ
ム13,14 の回転を防止できる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、上・下油圧ロック手段
15,16 と連動して径方向に出退し、上・下油圧ロック手
段15,16 のロック時に上・下リム13,14 に係合する上・
下油圧係合手段50,51 を上・下主軸1,2 に設けているの
で、上・下油圧ロック手段15,16 が単なる滑り止めで良
く、全体を簡単かつ小型化できるにも拘らず、上・下リ
ム13,14 を確実に固定してそのずれを防止できる。
【0028】また上・下油圧係合手段50,51 は、上・下
主軸1,2 に径方向に出退自在に設けられた周方向に複数
個のピストン54,55 を備え、各ピストン54,55 に、上・
下リム13,14 に係合する係合部58,59 を設けているの
で、上・下リム13,14 を確実に係止できる。更に、上・
下油圧ロック手段15,16 は、上・下主軸1,2 に径方向に
出退自在に設けられ、かつロック時に上・下リム13,14
の内周側に当接する周方向に複数個のピストン73,74 を
備えているので、上・下油圧ロック手段15,16 の耐久性
が向上すると共に、ロック時における上・下リム13,14
の芯ずれを防止でき、同芯度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】同図1のA−A矢視拡大図である。
【図3】同係合頭部の正面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図5】同図4のB−B矢示拡大図である。
【図6】同押圧頭部の正面図である。
【図7】同油圧特性図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 上主軸 2 下主軸 13 上リム 14 下リム 15 上油圧ロック手段 16 下油圧ロック手段 50 上油圧係合手段 51 下油圧係合手段 54 ピストン 55 ピストン 73 ピストン 74 押圧頭部 T タイヤ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下主軸(1)(2)の対向端部に、タイヤ
    (T) を装着する上・下リム(13)(14)を上下動自在に嵌着
    すると共に、上・下リム(13)(14)を内周からロックする
    ための上・下油圧ロック手段(15)(16)を上・下主軸(1)
    (2)に設けたタイヤユニフォミティマシンにおいて、上
    ・下油圧ロック手段(15)(16)と連動して径方向に出退
    し、上・下油圧ロック手段(15)(16)のロック時に上・下
    リム(13)(14)に係合する上・下油圧係合手段(50)(51)を
    上・下主軸(1)(2)に設けたことを特徴とするタイヤユニ
    フォミティマシンにおけるリム間隔設定装置。
  2. 【請求項2】 上・下油圧係合手段(50)(51)は、上・下
    主軸(1)(2)に径方向に出退自在に設けられた周方向に複
    数個のピストン(54)(55)を備え、各ピストン(54)(55)
    に、上・下リム(13)(14)に係合する係合部(58)(59)を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤユニフォ
    ミティマシンにおけるリム間隙設定装置。
  3. 【請求項3】 上・下油圧ロック手段(15)(16)は、上・
    下主軸(1)(2)に径方向に出退自在に設けられ、かつロッ
    ク時に上・下リム(13)(14)の内周側に当接する周方向に
    複数個のピストン(73)(74)を備えたことを特徴とする請
    求項1又は2に記載のタイヤユニフォミティマシンにお
    けるリム間隙設定装置。
JP4045705A 1991-03-04 1992-03-03 タイヤユニフォミティマシンにおけるリム間隙設定装置 Expired - Fee Related JP2966178B2 (ja)

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JP3-37561 1991-03-04
JP3756191 1991-03-04

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KR (1) KR960003394B1 (ja)

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