JP2966072B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2966072B2
JP2966072B2 JP2259539A JP25953990A JP2966072B2 JP 2966072 B2 JP2966072 B2 JP 2966072B2 JP 2259539 A JP2259539 A JP 2259539A JP 25953990 A JP25953990 A JP 25953990A JP 2966072 B2 JP2966072 B2 JP 2966072B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機等で代表さ
れる弾球遊技機に関し、詳しくは、表示状態が変化可能
な可変表示装置を含み、該可変表示装置の表示結果が予
め定められた特定の表示態様になった場合に遊技者にと
って有利な遊技状態に制御可能となる弾球遊技機に関す
る。
[従来の技術] この種の弾球遊技機において、従来から一般的に知ら
れているものに、たとえば、打玉の始動入賞に伴って可
変表示装置を可変表示し、その可変表示装置の停止時の
識別情報が特定の識別情報(たとえば777)になれば、
たとえば可変入賞球装置を遊技者にとって有利な第1の
状態に駆動制御して遊技者に所定の遊技価値が付与可能
な状態にするものがあった。そして、可変表示装置の可
変表示中に、遊技者に遊技価値が付与されるかもしれな
いという期待感を持たせ、可変表示に伴う遊技の面白味
を提供せんとしていた。
[発明が解決しようとする課題] この種の従来の弾球遊技機においては、可変表示装置
の可変表示中に遊技者に期待感を持たせる関係上、その
可変表示装置の可変表示時間が短すぎる場合には十分な
期待感を遊技者に持たせることができず、一方、可変表
示時間が長すぎた場合には遊技がスローテンポとなり遊
技者が苛立ち感を抱いてしまう不都合がある。そこで、
可変表示装置の可変表示時間は遊技者に十分な期待感を
抱かせることができながらも遊技者に苛立ち感を覚えな
い程度の期間である必要がある。
一方、単位時間あたりの打玉の始動入賞数はスランプ
等の関係で遊技中においてかなり大きく変動することが
一般的に知られているが、従来では可変表示時間が常に
ほぼ一定に定められていた。その結果、可変表示時間を
比較的短く設定していた場合には、始動入賞数が少ない
状態のときに可変表示がすぐ終了してしまい、可変表示
装置の可変表示に伴う期待感を遊技者に十分提供できな
いという不都合があった。一方、可変表示時間を比較的
長く設定していた場合には、始動入賞数が多く可変表示
中にさらに始動入賞が発生するような状態のときにその
始動入賞に基づく可変表示を入賞した個数ぶん行なうの
に長い時間がかかり、その間遊技者が苛立ちを感じた
り、また打球操作を中断して弾球遊技機の稼動率が低下
してしまう不都合が生ずる。
本発明は、かかる実情に鑑み、始動入賞数が多い状態
と始動入賞数が少ない状態とのいずれの状態であって
も、可変表示装置の可変表示に伴う期待感を遊技者に十
分提供できながらも、可変表示時間が長すぎることに伴
う遊技者の苛立ち感および弾球遊技機の稼動率の低下の
問題を解決し得る弾球遊技機を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 請求項1に記載の本発明は、表示状態が変化可能な可
変表示装置を含み、該可変表示装置の表示結果が予め定
められた特定の表示態様になった場合に遊技者にとって
有利な遊技状態に制御可能となる弾球遊技機であって、 打玉が入賞可能な始動入賞領域と、 該始動入賞領域に入賞した入賞玉を検出する始動入賞
玉検出手段と、 前記遊技者にとって有利な遊技状態を発生させるか否
かを決定する遊技状態決定手段と、 前記始動入賞玉検出手段が入賞玉を検出した場合に前
記可変表示装置の表示結果を導出表示させるための可変
表示動作を開始させ、予め定められた可変表示時間が経
過した場合に、前記遊技状態決定手段の決定内容に従っ
た表示結果となるように前記可変表示装置の表示結果を
導出表示させる制御を行なう可変表示制御手段とを含
み、 該可変表示制御手段は、前記可変表示装置の前記可変
表示動作中に前記始動入賞玉検出手段が入賞玉を検出し
た場合に、前記可変表示時間を短縮して早期に表示結果
を導出表示させることが可能な表示時間短縮手段を含む
ことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明の
構成に加えて、前記始動入賞玉検出手段による入賞玉の
検出のうち未だに前記可変表示装置の前記可変表示動作
の制御に用いられていない始動入賞検出を記憶可能な始
動入賞記憶手段をさらに含み、 前記表示時間短縮手段は、前記始動入賞記憶手段の記
憶数と前記可変表示時間の残り時間とに応じて、前記可
変表示時間を決定することを特徴とする。
[作用] 請求項1に記載の本発明によれば、可変表示装置は、
表示状態が変化可能であり、また、該可変表示装置の表
示結果が予め定められた特定の表示態様になった場合
に、弾球遊技機は、遊技者にとって有利な遊技状態に制
御可能となる。遊技状態決定手段の働きにより、前記遊
技者にとって有利な遊技状態を発生させるか否かが決定
される。また、可変表示制御手段の働きにより、始動入
賞玉検出手段が始動入賞領域に入賞した入賞玉を検出し
た場合に可変表示装置の表示結果を導出表示させるため
の可変表示動作が開始され、予め定められた可変表示時
間が経過した場合に、前記遊技状態決定手段の決定内容
に従って表示結果となるように前記可変表示装置の表示
結果を導出表示させる制御が行なわれる。そして、表示
時間短縮手段の働きにより、可変表示装置の可変表示動
作中に始動入賞玉検出手段が入賞玉を検出した場合に、
前記可変表示時間を短縮して早期に表示結果を導出表示
させることが可能となる。
つまり、始動入賞数が少なく可変表示動作中に再度始
動入賞が生じない状態のときには、可変表示装置が通常
の可変表示時間だけ可変表示され、一方、始動入賞数が
多く可変表示動作中に始動入賞が発生した場合には、可
変表示時間が短縮可能となり早期に可変表示装置を停止
制御可能となる。
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の
発明の作用に加えて、始動入賞記憶手段の働きにより、
始動入賞玉検出手段による入賞玉の検出のうち未だに可
変表示装置の可変表示動作の制御に用いられていない始
動入賞検出が記憶可能となる。そして、表示時間短縮手
段の働きにより、始動入賞記憶手段の記憶数と可変表示
時間の残り時間とに応じて、可変表示時間が決定され
る。
[発明の実施例] 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、本実施例では弾球遊技機の一例としてパチン
コ遊技機を取上げて説明するが、本発明はこれに限ら
ず、コイン遊技機等のように打玉を弾発して遊技を行な
うものであればすべて含まれる。
第1図は、パチンコ遊技機における遊技領域に配設さ
れた各種機器や装置を示す正面図である。
遊技領域223には図示しない打球装置によりパチンコ
玉が1つずつ打込まれる。この遊技領域223には、複数
種類の識別情報が可変表示可能な可変表示装置1が設け
られている。また、遊技領域223の下方位置には、開閉
板51が開閉することにより打玉が入賞しやすい遊技者に
とって有利な第1の状態と打玉が入賞しにくいまたは入
賞しない遊技者にとって不利な第2の状態とに変化する
可変入賞球装置3と、始動入賞口9b,9cとが一体的に設
けられている。さらに遊技領域223には、打込まれたパ
チンコ玉がいずれの入賞領域や入賞装置にも入賞しなか
った場合にアウト玉として回収するアウト口50や始動入
賞口9a等が設けられている。
遊技領域223に打込まれたパチンコ玉が始動入賞口9a,
9b,9cのいずれかに入賞すれば、始動入賞玉検出器11a,1
1b,11cのうちの対応する始動入賞玉検出器により検出さ
れ、その検出出力に基づいて前記可変表示装置1が可変
表示を開始する。この可変入賞球装置1は、左図柄,中
図柄,右図柄の3つの図柄をそれぞれ可変表示する可変
表示器1a,1b,1cを含み、前記始動入賞口9a,9b,9cへのパ
チンコ玉の入賞に伴ってすべての可変表示器1a,1b,1cが
一斉に可変表示を開始し、予め決められた可変表示時間
の経過によりまず向かって左の図柄が停止され、さらに
所定時間経過した後に中央の図柄が停止され、さらに所
定時間経過した後に右の図柄が停止される。なお、この
停止順序は左,中央,右以外の順序であってもよい。ま
た、可変表示装置1は1つ,2つまたは4つ以上の可変表
示器からなるものであってもよい。さらに、可変表示装
置1は、通常時可変表示させておき、始動入賞により改
めて可変開始するものであってもよい。その場合には、
始動入賞により可変表示の明るさや速さを切換えて可変
開始を報知するように構成することが望ましい。さら
に、本実施例では7セグLEDにより可変表示する可変表
示装置1を示すが、その他に、回転ドラム式可変表示装
置,液晶表示式可変表示装置,ドットマトリクス式可変
表示装置,エレクトロルミネセンスを用いた可変表示装
置,複数のランプか点灯走行して可変表示を行なうルー
レット式可変表示装置,回転ディスク式可変表示装置等
であってもよい。また、所定箇所に停止スイッチを設
け、予め決められた可変表示時間の経過以前であっても
停止スイッチが押圧操作されれば可変表示装置を停止制
御してもよい。
可変表示器1a,1b,1cは、0〜9の10種類の数字を可変
表示するものであり、可変表示装置1の表示結果が、第
1図に示す横3行および斜め対角線上に2列の合計5列
のライン上にたとえば777が揃えば大当り状態となり、
ソレノイド16が励磁されて開閉板51が開成される。この
開閉板51の開成は、所定時間(たとえば30秒間)の経過
または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうち早
い方の条件が成立するまで継続される。図中52は特定入
賞領域(Vポケット)であり、この特定入賞領域52にパ
チンコ玉が入賞すれば特定入賞玉検出器12によりその入
賞玉が検出される。また、この可変入賞球装置3内に入
賞したすべてのパチンコ玉は入賞個数検出器13により検
出され、その入賞個数検出器13による入賞玉のカウント
数が入賞個数表示器14により表示される。開閉板51が開
成して第1の状態となっている可変入賞球装置3内に進
入したパチンコ玉が前記特定入賞領域52内に入賞すれ
ば、可変入賞球装置3がその第1の状態が終了して一旦
第2の状態になった後再度開閉板51が開成されて第1の
状態に繰り返し継続制御される。この繰り返し継続制御
の上限回数はたとえば16回に定められている。この可変
入賞球装置3の第1の状態の繰り返し継続回数が開成回
数表示器2により表示される。
可変表示装置1が可変表示中などにパチンコ玉が始動
入賞口9a,9b,9cに入賞すればその始動入賞が一旦記憶さ
れるのであり、その記憶値が始動入賞記憶表示器5によ
り表示される。その始動入賞の記憶の上限値はたとえば
「4」に定められている。可変表示装置1が可変表示中
に始動入賞が発生した場合であっても、その始動入賞が
記憶されてその記憶値に基づいて可変表示装置が可変表
示される。この始動入賞口9a,9b,9cにより、打玉の入賞
により可変表示装置を可変表示させるように定められた
始動入賞領域が構成されている。始動入賞玉検出器11a,
11b,11cにより、前記始動入賞領域に入賞した入賞玉を
検出する始動入賞玉検出手段が構成されている。なお、
図中81はランプであり、可変入賞球装置3が第1の状態
となった大当り状態の発生により点灯または点滅し、大
当り状態が発生した旨を表示できるように構成されてい
る。
本実施例では、始動入賞領域を、打玉が入賞すること
により所定個数(15個)の景品玉が払い出される入賞口
で構成したが、それに代えて、上方から進入したパチン
コ玉をそのまま再度遊技領域に放出する通過口で構成し
てもよい。このように本発明でいう「入賞」とは、「通
過」を含む広い概念である。また、始動入賞口を可変入
賞球装置(電動チューリップ等)で構成してもよい。そ
の場合に、その可変入賞球装置(電動チューリップ等)
を開成(開閉)させるにおいては、遊技領域内の特定の
入賞口への打玉の入賞または通過口への通過,可変表示
装置(1と兼用でも別のものでよい)の表示結果に基づ
いて開成(開閉)させるようにしてもよい。さらに、本
実施例における可変入賞球装置3は、その第1の状態の
繰り返し継続回数の上限がたとえば16回と決められたも
のを示したが、それに代えて、繰り返し継続回数の上限
値が可変表示装置1の大当り時の識別情報の組合わせの
種類によって変化するものであってもよい。
また、本実施例では、開閉板51が開成することによっ
て第1の状態となる可変入賞球装置3を示したが、それ
に代えて、開閉板51が連続して繰り返し開閉することに
より第1の状態となる可変入賞球装置であってもよい。
さらに可変入賞球装置の第2の状態としては、打玉が全
く入賞できないのではなく打玉が入賞し難いものでもよ
い。また、一対の開閉翼片が左右に開閉したり左右に摺
動する可変入賞球装置であってもよい。また、可変表示
装置の停止時の表示結果が予め定められた特定の識別情
報になれば直接景品玉を払い出したり得点を付与しても
よい。
第2図は、パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示
すブロック図である。
マイクロコンピュータ60は以下に述べるような各種機
器の動作を制御する機能を有する。このため、マイクロ
コンピュータ60は、たとえば数チップのLSIで構成され
る。その中には制御動作を所定の手順で実行することの
できるMPU61と、MPU61の動作プログラムデータを格納す
るROM62と必要なデータの書込みおよび読出しができるR
AM63とを含む。
さらに、マイクロコンピュータ60は入力信号を受けて
MPU61に入力データを与えるとともにMPU61からの出力デ
ータを受けて外部に出力する入出力回路64と、MPU61か
ら音データを受けるサウンドジェネレータ69と、電源投
入時にMPU61にリセットパルスを与えるパワーオンリセ
ット回路65と、MPU61にクロック信号を与えるクロック
発生回路66と、クロック発生回路66からのクロック信号
を分周してリセットパルスを定期的(たとえば2msec
毎)にMPU61に与えるパルス分周回路(定期リセット回
路)67と、MPU61からのアドレスデータをデコードする
アドレスデコード回路68とを含む。
アドレスデコード回路68はMPU61からのアドレスデー
タをデコードし、ROM62,RAM63,入出力回路64,サウンド
ジェネレータ69にそれぞれチップセレクト信号を与え
る。
なお、この実施例では、MPU62は、その内容の書換
え、すなわち、必要が生じた場合には、その中に格納さ
れたMPU61のためのプログラムデータを変更することが
できるようにプログラマブルROMが用いられる。そし
て、MPU61がこのROM62内に格納されたプログラムデータ
に従ってかつ以下に述べる各制御信号の出力に応答し
て、種々の機器に対し制御信号を与える。
マイクロコンピュータ60は、入力信号として、次のよ
うな信号が与えられる。
まず、パチンコ玉が始動入賞口9a,9b,9cに入賞すれば
その入賞玉が始動入賞玉検出器11a,11b,11cにより検出
されその検出信号が検出回路70を介してマイクロコンピ
ュータ60に与えられる。パチンコ玉が可変入賞球装置3
内に進入して特定入賞領域52内に入賞すればその入賞玉
が特定入賞玉検出器12により検出されその検出信号が検
出回路72を介してマイクロコンピュータ60に与えられ
る。可変入賞球装置3内に入賞したパチンコ玉はすべて
入賞個数検出器13により検出されその検出信号が検出回
路73を介してマイクロコンピュータ60に与えられる。
次に、マイクロコンピュータ60は以下の回路および装
置に制御信号を与える。
まず、ソレノイド駆動回路74を介してソレノイド16に
可変入賞球装置駆動用制御信号を与える。7セグLED駆
動回路75を介して、可変表示器1a,1b,1cに可変表示制御
信号を与える。つまり、前述したように、始動入賞玉検
出器11a,11b,11cの検出出力に基づいて可変表示装置を
可変表示させるための制御信号を導出し、予め決められ
た可変表示時間の経過を最小必要条件とする所定の停止
条件の成立に基づいて可変表示装置を停止制御させるた
めの制御信号を導出する。この7セグLED駆動回路75と
マイクロコンピュータ60とにより、前記始動入賞玉検出
手段の検出出力に基づいて前記可変表示装置を可変表示
させ、予め決められた可変表示時間の経過を必要最小条
件とする所定の停止条件の成立に基づいて前記可変表示
装置を停止制御する可変表示制御手段が構成されてい
る。また、この可変表示制御手段は、始動入賞玉検出手
段が入賞玉を検出した場合に前記可変表示装置の表示結
果を導出表示させるための可変表示動作を開始させ、予
め定められた可変表示時間が経過した場合に前記可変表
示装置の表示結果を導出表示させる。
一方、マイクロコンピュータ60は、後述するように、
パチンコ玉の始動入賞のタイミングに基づいて可変表示
装置の停止時の表示結果が予め定める特定の識別情報に
なるように表示制御するか否かを決定し、それに基づい
て可変表示装置の表示制御信号を導出する。可変表示装
置を予め定める特定の識別情報にするように表示制御信
号を導出すれば、前述したように、マイクロコンピュー
タ60はソレノイド駆動回路74を介してソレノイド16に可
変入賞球装置を第1の状態に駆動制御させるための制御
信号を導出する。さらに、前述したように、第1の状態
にある可変入賞球装置内に進入したパチンコ玉が特定入
賞領域52内に入賞して特定入賞玉検出器12から検出信号
が導出されれば、マイクロコンピュータ60は、ソレノイ
ド16に対し、可変入賞球装置をその第1の状態が終了し
て第2の状態になった後再度第1の状態に駆動制御する
繰り返し継続制御を行なうための制御信号を導出する。
マイクロコンピュータ60はさらに7セグLED駆動回路7
5を介して、開成回数表示器2,入賞個数表示器14に対し
それぞれ開成回数表示用制御信号,入賞個数表示用制御
信号を与える。マイクロコンピュータ60はLED駆動回路7
6を介して、始動入賞記憶表示器5に記憶表示制御信号
を与える。さらにマイクロコンピュータ60は、ランプ駆
動回路77を介してランプ81にランプ点灯用制御信号を与
える。またアンプ78を介してスピーカ79に音発生用制御
信号を与える。なお、前記各種機器および制御回路には
電源回路80から所定の直流電流が供給される。
第3A図ないし第3D図は、第2図に示した制御回路の動
作を説明するためのフローチャートである 第3A図はメインルーチンを示し、たとえば2msec毎に
1回実行される。まずステップS(以下単にSという)
1では、RAMエラーがあったか否かの判断がなされ、な
い場合にはS3に進むが、プログラムの暴走や電源投入時
等にはYESの判断がなされS2に進み、初期データがセッ
トされた後にS3に進む。S3およびS4でスイッチチェック
処理が行なわれ、S5に進み、音・ランプ・LEDコントロ
ール処理が行なわれ、S6に進みソレノイドコントロール
処理が行なわれ、S7に進み、図柄LEDコントロール処理
が行なわれ、S8に進み前記S3ないしS7の処理によってセ
ットされたデータを出力する処理が行なわれる。次にS9
に進み、当り外れ決定用カウンタを「1」にインクリメ
ントする処理が行なわれる。このメインルーチンがたと
えば2msec毎に実行されるごとにS9により当り外れ決定
用カウンタが「1」ずつインクリメントされる。この当
り外れ決定用カウンタの上限値はたとえば「219」に定
められている。次にS10に進み、当り外れ決定用カウン
タが「220」に達したか否かの判断がなされ、達してい
ない場合にはそのままS12に進むが、達している場合に
はS11に進み、当り外れ決定用カウンタをクリアして
「0」にした後にS10に進む。このように当り外れ決定
用カウンタは「0」からカウントアップされて「220」
に達すればクリアされて再度「0」からカウントアップ
し直すのである。そして、当り外れ決定用カウンタが
「0」の場合に可変表示装置1の可変表示において大当
りが発生するように定められている。その結果、実際の
プログラム上の大当りの発生確率は1/220となる。一
方、大当りが発生する図柄は、可変表示装置1(第1図
参照)によって表示される3つの図柄のうち横3行およ
び斜め対角線上に2列の合計5ライン上に「777」が揃
った場合であり、その結果見掛上の大当りの発生確率
は、5/103=1/200となる。
次にS12では、当り図柄決定用カウンタを「1」イン
クリメントする処理がなされ、S13に進み、当り図柄決
定用カウンタが「5」であるか否かの判断がなされ、
「5」でなければそのままS15に進むが、「5」になっ
ている場合にはS14に進み、当り図柄決定用カウンタを
クリアした後にS15に進む。つまり、前述したように、
大当りの図柄は、横3行および斜め対角線上に2列の合
計5ライン上に「777」が揃う合計5種類の識別情報の
組合せになるために、当り図柄決定用カウンタのカウン
ト値も0〜4の5種類用意し、当り外れ決定用カウンタ
の値により当りが決定された場合には後述するように当
り図柄決定用カウンタのカウント値に基づいて可変表示
装置を当りの識別情報の組合わせになるように停止制御
するものである。
次にS15に進み、停止図柄決定用カウンタの1桁目に
「3」を加算する処理が行なわれる。この停止図柄決定
用カウンタとは、当り外れ決定用カウンタのカウント値
に基づいて外れであることが決定された場合に可変表示
装置1の停止時の横中央ラインの識別情報を決定するた
めのものであり、前記10種類の図柄に対応した値をカウ
ントするものである。停止図柄決定用カウンタの1桁目
とは、左図柄用の可変表示器1a(第1図参照)によって
表示される図柄である。また、停止図柄決定用カウンタ
の2桁目とは、中図柄用の可変表示器1b(第1図参照)
によって表示される図柄である。3桁目とは、右図柄用
の可変表示器1cによって表示される図柄である。停止図
柄決定用カウンタの値が「0」ないし「9」の場合には
それぞれ「0」ないし「9」の図柄が表示される。ま
た、横中央ラインの識別情報が決定されれば、横上ライ
ン,横下ラインの識別情報は、横中央ラインの識別情報
に対しそれぞれ「+1」,「−1」した値に決定される
ことになる。
次に、S16に進み、1桁目が「10」以上であるか否か
の判断がなされ、「10」以上でない場合には再びS15に
進み停止図柄決定用カウンタの1桁目に「3」が加算さ
れる処理がなされる。一方、S16により1桁目が「10」
以上であると判断された場合にはS17に進み、1桁目の
カウンタ値から「10」を減算する処理がなされるととも
に停止図柄決定用カウンタの2桁目に「1」を加算する
処理がなされる。次にS18に進み、停止図柄決定用カウ
ンタの2桁目が「10」であるか否かの判断がなされ、
「10」でない場合には再びS15に戻るが、「10」である
場合にはS19に進み、2桁目のカウント値から「10」を
減算する処理が行なわれ、停止図柄決定用カウンタの3
桁目に「1」を加算する処理がなされる。次にS20に進
み、3桁目が「10」か否かの判断がなされ、「10」でな
い場合にはS15に戻るが、「10」である場合にはS21に進
み、3桁目のカウント値から「10」を減算する。このS1
5ないしS21による処理は、前記S1ないしS14の処理を行
なった後に残っているリセット待ち時間の間繰返し行な
われるのであり、パルス分周回路67(第2図参照)から
のリセットパルスが出力された段階でS15ないしS21の処
理を終了させてS1に戻る。本実施例の場合には、2msec
毎にリセットパルスが出力されるために、2msecから前
記S1ないしS14までの処理時間を減算した残り時間を利
用してS15ないしS21の処理が繰返し行なわれる。
第3B図は、第3A図のS3,S4によって定義されたサブル
ーチンプログラムを示すフローチャートである。まずS2
2によりカウントスイッチ(入賞個数検出器13)のチェ
ック処理が行なわれ、S23によりVスイッチ(特定入賞
玉検出器12)のチェック処理が行なわれ、S24により始
動入賞スイッチA(始動入賞玉検出器11a)のチェック
処理が行なわれ、S25により始動入賞スイッチB(始動
入賞玉検出器11b)のチェック処理が行なわれ、S26によ
り始動入賞スイッチC(始動入賞玉検出器11c)のチェ
ック処理が行なわれてサブルーチンプログラムが終了す
る。なお、前記S22,S23,S25,S26のチェック処理の詳細
な説明は省略する。なお、S25,S26の詳細は第3C図に示
すフローチャートと同様である。
第3C図は、第3B図のS24により示したチェック処理の
サブルーチンプログラムを示すフローチャートである。
まず、S27により、始動入賞スイッチA(始動入賞玉検
出器11a)がONになっているか否の判断がなされる。そ
してパチンコ玉が始動入賞口9a(第1図参照)に入賞す
れば、S27によりYESの判断がなされ、S29に進み、始動
入賞スイッチAチェックカウンタが最大か否かの判断が
なされる。その始動入賞スイッチAチェックカウンタ
は、この始動入賞スイッチAチェックサブルーチンプロ
グラムが実行される毎にS32より「1」ずつ加算される
ものであり、その最大値はたとえば「255」である。そ
して未だに最大に達していない場合にはS30に進み、始
動入賞スイッチAチェックカウンタが「1」にインクリ
メントされ、S31に進み、始動入賞スイッチAチェック
カウンタ=「2」であるか否かの判断がなされる。そし
て未だに「2」に達していない場合にはそのままサブル
ーチンプログラムが終了するが、「2」に達している場
合にはS32に進み、始動入賞記憶カウンタ=「4」であ
るか否かの判断がなされる。始動入賞カウンタの上限値
が「4」であるため、すでにその上限値である「4」に
達している場合にはそのままサブルーチンプログラムが
終了するが、未だに「4」に達していない場合にはS33
に進み、始動入賞が発生したことに伴う始動入賞記憶カ
ウンタの「1」の加算処理がなされる。次にS34に進
み、当り外れ決定用カウンタのカウント値が「0」であ
るか否かの判断がなされる。この当り外れ決定用カウン
タは、前述したようにS9により「1」ずつ加算されS11
によりクリアされるものである。そして、当り外れ決定
用カウンタが「0」である場合にはS35に進み、始動入
賞記憶カウンタの値に対応するデータ記憶エリアに大当
りデータを記憶する処理がなされてS37に進む。一方、
当り外れ決定用カウンタが「0」でなかった場合にはS3
6に進み、始動入賞記憶カウンタの値に対応するデータ
記憶エリアに外れデータを記憶する処理がなされてS37
に進む。たとえば、始動入賞記憶カウンタが「1」の場
合には、データ記憶エリアのエリア1に大当りデータま
たは外れデータが記憶され、始動入賞記憶カウンタが
「2」の場合にはデータ記憶エリアのエリア2に大当り
データまたは外れデータが記憶され、さらに、始動入賞
記憶カウンタが「3」の場合にはエリア3に、始動入賞
記憶カウンタが「4」の場合にはエリア4にそれぞれ記
憶されることになる。この始動入賞記憶カウンタによ
り、始動入賞玉検出手段による入賞玉の検出のうち未だ
に前記可変表示装置の可変表示動作の制御に用いられて
いない始動入賞検出を記憶可能な始動入賞記憶手段が構
成されている。
次にS37では、始動入賞記憶カウンタの値≧2である
か否かの判断がなされる。この始動入賞記憶カウンタ
は、前記S33により「1」ずつインクリメントされ、可
変表示装置が可変表示される毎に「1」ずつデクリメン
トされる(S48参照)。そのために、可変表示装置が可
変表示中に2個以上パチンコ玉が始動入賞すればS37に
よりYESの判断がなされてS40に進む。S40では、始動入
賞記憶カウンタの値に対応する時間データ記憶エリアに
短縮時間データを記憶する処理がなされてサブルーチン
プログラムが終了する。一方、始動入賞記憶カウンタが
「2」未満の場合にはS38に進み、基本タイマー<2秒
であるか否かの判断がなされる。この基本タイマーと
は、可変表示装置の可変表示時間を定めるためのもので
あり、可変表示装置の最初の図柄(左図柄)が停止して
確定されるまでの時間を定めるものである。そして、基
本タイマーが2秒以上である場合には前記S40に進む
が、2秒未満の場合にはS39に進み、始動入賞記憶カウ
ンタの値に対応する時間データ記憶エリアに通常時間デ
ータを記憶する処理がなされてサブルーチンプログラム
終了する。要するに、始動入賞記憶カウンタの値が
「0」のときに始動入賞があった場合には、可変表示中
でかつ基本タイマーの残り時間が2秒以上のときに短縮
時間データが記憶され、可変表示中でない場合または可
変表示中であっても基本タイマーの残り時間が2秒未満
の場合には通常時間データが記憶される。一方、始動入
賞記憶カウンタの値が1〜3のときに始動入賞が行なわ
れた場合には必ず短縮時間データが記憶される。このよ
うに、S38の処理を行なうことによって可変表示終了間
際の始動入賞があった場合には当該始動入賞に基づく可
変表示時の可変表示時間は通常時間となるので、可変表
示時間が短くなりすぎて可変表示に伴う期待感を十分に
遊技者に提供できなくなる不都合が解決できる。なお、
このS38の処理を行なわないようにしてもよい。
第3D図は、第3A図のS7に定義された図柄LEDコントロ
ール処理のサブルーチンプログラムを示すフローチャー
トである。
S41ないしS43によりそれぞれ、右図柄停止フラグがセ
ットされているか否か、中図柄停止フラグがセットされ
ているか否か、左図柄停止フラグがセットされているか
否かの判断が行なわれ、すべての図柄停止フラグがセッ
トされていない場合にはS44に進む。右図柄停止フラグ
は後述するS62によりセットされS68によりクリアされ
る。中図柄停止フラグは後述するS59によりセットされS
62によりクリアされる。左図柄停止フラグは後述するS5
5によりセットされS59によりクリアされる。次にS44で
は、大当りフラグがセットされているか否かの判断がな
され、セットされている場合にはそのままサブルーチン
プログラムが終了するが、セットされていない場合には
S45に進む。この大当りフラグは後述するS67によりセッ
トされる。S45では、始動入賞記憶カウンタ=0である
か否かの判断がなされ、始動入賞記憶カウンタの値が
「0」の場合にはそのままサブルーチンプログラムが終
了するが、「0」でない場合にはS46に進み、外れイン
ターバルタイマーが終了しているか否かの判断がなされ
る。この外れインターバルタイマーとは、後述するS66
によりセットされる1秒程度の短い時間を計時するタイ
マーであり、可変表示装置の表示結果が外れの場合にそ
の外れた事実を遊技者に視認されるために必要なもので
ある。この外れインターバルタイマーが終了していない
場合にはそのままサブルーチンプログラムが終了する
が、終了している場合にはS47に進み、当り外れデータ
記憶エリア(S35,S36参照)と時間データ記憶エリア(S
39,S40参照)のそれぞれのエリア1のデータを呼出す処
理がなされる。次にS48に進み、始動入賞記憶カウンタ
を「1」デクリメントし、S49に進み、データ記憶エリ
アの記憶データをそっくりエリア4からエリア1の方向
に1つずつシフトさせる処理がなされる。たとえば今ま
で当り外れデータ記憶エリアのエリア2に記憶されてい
た当り,外れデータがS49の処理がなされると当り外れ
データ記憶エリアのエリア1に記憶されることになる。
また、今まで時間データ記憶エリアのエリア2に記憶さ
れていた通常時間データまたは短縮時間データがS49の
処理がなされると時間データ記憶エリアのエリア1に記
憶されることになる。
次にS50に進み、S47により呼出したデータが大当りの
データであるか否かの判断がなされ、大当りのデータで
あった場合にはS51に進み、当り図柄決定用カウンタの
現在値に対応する大当り図柄を今回の予定停止図柄とし
て記憶する処理がなされてS55に進む。このS51の処理に
基づいて、可変表示装置が大当り図柄の識別情報の組合
せになるように制御される。一方、呼出したデータが大
当りでなかった場合にはS52に進み、停止図柄決定用カ
ウンタの値が大当りとなる値であるか否かの判断がなさ
れ、大当りとなる値でないと判断された場合にはS53に
進み、停止図柄決定用カウンタの現在値をそのまま今回
の予定停止図柄として記憶した後にS55に進む。このS53
の処理によって記憶された今回の予定停止図柄に基づい
て、可変表示装置が外れの識別情報の組合わせになるよ
うに制御される。一方、停止図柄決定用カウンタの値が
大当りとなる値であった場合にはS54に進み、停止図柄
決定用カウンタの現在の値の3桁目を+3した値を今回
の予定停止図柄として記憶する処理がなされてS55に進
む。つまり、S50によりNOの判断がなされた場合には可
変表示装置を外れの識別情報の組合わせで表示制御しな
ければならないのであるが、そのときの停止図柄決定用
カウンタの値がたまたま大当りの図柄になるものであっ
た場合には強制的に外れの識別情報の組合わせになるよ
うに制御する必要があり、そのためにS54により、強制
的に右の図柄を「3」だけずらせて停止制御させるので
ある。以上説明したS50により、遊技者にとって有利な
遊技状態を発生させるか否かを決定する遊技状態決定手
段が構成されている。そして、S51〜S54の処理がなされ
ることにより、可変表示制御手段は、前記可変表示装置
の可変表示動作を開始させた後、遊技状態決定手段の決
定内容に従った表示結果となるように前記可変表示装置
を制御することになる。
S55では、呼出しデータに対応する時間を基本タイマ
ーにセットし、左図柄停止フラグをセットする処理がな
されてサブルーチンプログラムが終了する。この呼出し
データとは前記S47により時間データ記憶エリアのエリ
ア1から呼出した時間データであり、前記S39またはS40
により記憶された通常時間データまたは短縮時間データ
のことである。そして、呼出データが通常時間データの
場合にはたとえば5秒程度の時間が基本タイマーにセッ
トされ、短縮時間データの場合にはたとえば2.5秒程度
の時間がセットされる。
この第3D図に示す図柄LEDコントロールサブルーチン
プログラムの次回の実行に際しては、S55により既に左
図柄停止フラグがセットされているためにS43によりYES
の判断がなされてS56に進む。S56では、左図柄LED変動
処理と中図柄LED変動処理と右図柄LED変動処理とがなさ
れてS57に進む。S57では、基本タイマーが終了している
か否かの判断がなされ、終了していない場合には図柄LE
Dコントロールサブルーチンプログラムがそのまま終了
する。一方、基本タイマーが終了している場合にはS58
に進み、左図柄が予定停止図柄か否かの判断が行なわれ
る。そして、左図柄が予定停止図柄でなかった場合には
そのままサブルーチンプログラムが終了する。そしてこ
のサブルーチンプログラムが繰り返し実行されてS58の
判断が繰り返し行なわれるのであり、その間に左図柄LE
Dが変動して左図柄が予定停止図柄となった場合にはS59
に進み、左図柄停止フラグがクリアされ、中図柄停止フ
ラグがセットされてサブルーチンプログラムが終了す
る。
次回の図柄LEDコントロールサブルーチンプログラム
が実行されるに際し、前記S59により既に中図柄停止フ
ラグがセットされているためにS42によりYESの判断がな
されS60に進み、中図柄LEDと右図柄LEDの変動処理が行
なわれる。その結果、左図柄LEDの変動処理は行なわれ
ないために左図柄は停止制御されることになる。S61で
は、中図柄が予定停止図柄か否かの判断が行なわれ、予
定停止図柄でない場合にはそのままサブルーチンプログ
ラムが終了し、予定停止図柄になった段階でS62に進
み、中図柄停止フラグがクリアされ、右図柄停止フラグ
がセットされてサブルーチンプログラムが終了する。
図柄LEDコントロール処理のサブルーチンプログラム
の次回の実行に際し、既にS62により右図柄停止フラグ
がセットされているためにS41によりYESの判断がなされ
てS63に進み、右図柄LED変動処理がなされる。その結
果、中図柄LEDの変動処理がなされないことになるため
に中図柄は停止制御されることになる。S64では、右図
柄が予定停止図柄か否かの判断がなされ、予定停止図柄
でなかった場合にはそのままサブルーチンプログラムが
終了するが、予定停止図柄となった段階でS65に進み、
予定停止図柄が大当りか否かの判断がなされる。予定停
止図柄が大当りでなかった場合にはS66により外れイン
ターバルタイマー(たとえば1秒程度)がセットされて
S68に進む。一方、予定停止図柄が大当りであった場合
にはS67に進み、大当りフラグがセットされて、大当り
インターバルタイマーがセットされてS68に進む。この
大当りインターバルタイマーとは、可変表示装置の停止
時の表示結果が大当りの識別情報の組合わせとなってか
ら実際に可変入賞球装置3が第1の状態になるまでのイ
ンターバル時間を計時するためのものであり、たとえば
4秒程度の時間を計時するものである。次にS68では、
右図柄停止フラグがクリアされ、サブルーチンプログラ
ムが終了する。この右図柄停止フラグがクリアされるこ
とにより、すべての図柄停止フラグがクリアされて可変
表示装置のすべての図柄が停止制御される。前記S40とS
55により、前記可変表示装置の可変表示中に前記始動入
賞玉検出手段の検出出力が導出された場合に、前記可変
表示時間を短縮して早期に停止制御を行なうことが可能
な表示期間短縮手段が構成されている。また、前記S40
とS55により、前記可変表示装置の可変表示動作中に前
記始動入賞玉検出手段が入賞玉を検出した場合に、可変
表示時間を短縮して早期に停止制御を行なうことが可能
な表示時間短縮手段が構成されている。
本実施例では、始動入賞時の始動入賞記憶カウンタの
値や基本タイマーの残り時間で前記表示時間を変化させ
るようにしたが、可変表示開始時の始動入賞記憶カウン
タの値で可変表示時間を変化させるようにしてもよい。
具体的には、S55の前に、「始動入賞記憶カウンタが0
か否か」のステップを挿入し、「0」の場合には「次回
の可変表示時間を通常時間に決定」する処理を行ない、
「0」でない場合には「次回の可変表示時間を短縮時間
に決定」する処理を行なう。そして、S55の処理内容
を、「前回の可変表示時間において決定した可変表示時
間を基本タイマーにセット,左図柄停止フラグセット」
に修正する。この場合には、S37〜S40のステップは不要
となる。このように、前回の呼出しデータ(時間デー
タ)に基づいて今毎の可変表示装置の可変表示制御を行
なうことにより、始動入賞記憶がない状態での可変表示
終了間際に複数個の始動入賞があった場合であっても1
個目の始動入賞に基づく可変表示時の可変表示時間は通
常時間となるので、始動入賞時から可変表示装置が停止
するまでの時間があまりにも短くなりすぎる(たとえば
5秒以下となる)不都合を防止できる利点がある。ま
た、可変表示開始時の始動入賞記憶カウンタの値で可変
表示時間を変化させる場合おいて、始動入賞記憶カウン
タの値ごとに可変表示時間を異ならせるようにしてもよ
い。たとえば、始動入賞記憶カウンタの値が「0」の場
合には可変表示時間を5秒、始動入賞記憶カウンタの値
が「1」の場合には可変表示時間を4秒、始動入賞記憶
カウンタの値が「2」の場合には可変表示時間を3秒、
始動入賞記憶カウンタの値が「3」の場合には可変表示
時間を2秒となるように制御してもよい。なお、前述の
ように、始動入賞記憶カウンタの値に対応する時間デー
タ記憶エリアに、S39で通常時間データを記憶するか、S
40で短縮時間データを記憶するかは、S37,S38での判断
の結果に応じて決定される。したがって、本実施例で
は、表示時間短縮手段は、前記始動入賞記憶手段の記憶
数と前記可変表示時間の残り時間とに応じて、前記可変
表示時間を決定することになる。
本実施例では遊技者がパチンコ玉を購入してそのパチ
ンコ玉により遊技を行なう弾球遊技機を示したが、それ
に代えて、所定の有価価値を特定可能な情報が記録され
たカード等の記録媒体を用いて遊技が可能ないわゆるカ
ード式弾球遊技機であってもよい。
[発明の効果] 請求項1に記載の本発明によれば、始動入賞数が少な
く可変表示中に始動入賞が生じない状態のときには、可
変表示装置が通常の可変表示時間の経過により表示結果
が導出表示されるため、可変表示装置の可変表示に伴う
期待感を遊技者に十分提供でき、しかも、始動入賞数が
多く可変表示中に始動入賞が生じた場合には、前記可変
表示時間が短縮されて表示結果が早期に導出表示される
ために、可変表示時間が長すぎることに伴う遊技者に苛
立ち感および弾球遊技機の稼働率の低下を極力防止でき
る弾球遊技機を提供し得るに至った。
さらに、たとえば、可変表示装置がどのような表示結
果になったかを判別してその結果前記遊技者にとって有
利な遊技状態に制御するか否かを決定する制御の場合に
は、可変表示時間決定手段により決定された可変表示時
間の長短に応じて前記表示結果が影響を受けて前記遊技
者にとって有利な遊技状態に制御されるか否かもそれに
影響を受けることとなる。しかし、本発明の場合には、
前記遊技者にとって有利な遊技状態に制御するか否かの
決定は、遊技状態決定手段により事前に決定されており
その決定内容に従った表示結果となるように可変表示装
置が制御されるために、前記遊技者にとって有利な遊技
状態に制御されるか否かが可変表示時間の長短に影響を
受けることなく、遊技者にとって有利な遊技状態に制御
される確率が所望の値となるように制御しやすくなる。
請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の
発明の効果に加えて、始動入賞記憶手段の記憶数ばかり
でなく可変表示時間の残り時間をも加味して可変表示時
間が決定されるために、可変表示時間に関するよりきめ
細かな制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明に係る弾球遊技機の一例のパチンコ遊
技機の遊技領域およびその遊技領域に設けられた各種装
置を示す正面図である。 第2図は、パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示す
ブロック図である。 第3A図ないし第3D図は、第2図に示した制御回路の動作
を説明するためのフローチャートである。 図中、1は可変表示装置、3は可変入賞球装置、9a,9b,
9cは始動入賞領域の一例の始動入賞口、11a,11b,11cは
始動入賞玉検出手段の一例の始動入賞玉検出器、52は特
定入賞領域、12は特定入賞玉検出器、13は入賞個数検出
器、5は始動入賞記憶表示器、60はマイクロコンピュー
タである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示状態が変化可能な可変表示装置を含
    み、該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定の
    表示態様になった場合に遊技者にとって有利な遊技状態
    に制御可能となる弾球遊技機であって、 打玉が入賞可能な始動入賞領域と、 該始動入賞領域に入賞した入賞玉を検出する始動入賞玉
    検出手段と、 前記遊技者にとって有利な遊技状態を発生させるか否か
    を決定する遊技状態決定手段と、 前記始動入賞玉検出手段が入賞玉を検出した場合に前記
    可変表示装置の表示結果を導出表示させるための可変表
    示動作を開始させ、予め定められた可変表示時間が経過
    した場合に、前記遊技状態決定手段の決定内容に従った
    表示結果となるように前記可変表示装置の表示結果を導
    出表示させる制御を行なう可変表示制御手段とを含み、 該可変表示制御手段は、前記可変表示装置の前記可変表
    示動作中に前記始動入賞玉検出手段が入賞玉を検出した
    場合に、前記可変表示時間を短縮して早期に表示結果を
    導出表示させることが可能な表示時間短縮手段を含むこ
    とを特徴とする、弾球遊技機。
  2. 【請求項2】前記始動入賞玉検出手段による入賞玉の検
    出のうち未だに前記可変表示装置の前記可変表示動作の
    制御に用いられていない始動入賞検出を記憶可能な始動
    入賞記憶手段をさらに含み、 前記表示時間短縮手段は、前記始動入賞記憶手段の記憶
    数と前記可変表示時間の残り時間とに応じて、前記可変
    表示時間を決定することを特徴とする、請求項1に記載
    の弾球遊技機。
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