JP2965130B2 - トンネルプレライニング工法におけるスライム排出方法及びその装置 - Google Patents

トンネルプレライニング工法におけるスライム排出方法及びその装置

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JP2965130B2 JP14444495A JP14444495A JP2965130B2 JP 2965130 B2 JP2965130 B2 JP 2965130B2 JP 14444495 A JP14444495 A JP 14444495A JP 14444495 A JP14444495 A JP 14444495A JP 2965130 B2 JP2965130 B2 JP 2965130B2
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光也 天野
隆 前田
雄次 土橋
安夫 樋口
茂仁 鍜治
釟三 作用
良和 山下
彰 樋口
孝造 大石
希 中山
勝美 前田
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HIGUCHI GIKO KK
Kajima Corp
Mitsui Zosen KK
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HIGUCHI GIKO KK
Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地質条件の悪いトンネ
ル工事で、地山の安定化を計る補助工法であるプレライ
ニング工法におけるスライム排出方法及びその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】プレライニング工法は、先受工法とも呼
ばれ、地質の悪い条件における大断面トンネル工事にお
いて、地山の安定化を計る補助工法の一つである。
【0003】近年地質条件の悪い場所での施工が増える
傾向にあり、種々の先受工法が開発されており、その概
要は図12ないし図14に示すように、トンネルアーチ
の外周に沿って鋼管等の補強管Pを角度θ、例えば12
0°に亙って打設し、その補強管Pと地山Yの間の空隙
にセメントミルク等の硬化材Cを注入することにより、
トンネル掘進に先だって切羽Rの前方の地中に傘状の補
強材アーチAを形成する工法である。なお、図において
1 は削孔スラライムSを排出するためのエアを送るエ
ア供給チューブ、H2 はエア抜きチューブを示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、ダウンザホール
ハンマを用いて削孔する場合、削孔スライムはダウンザ
ホールハンマの作動に使用されたエア又はエアブロー時
のエアにより排出している。しかし、地山によってはエ
アの地山への漏出等が生じ、スライム搬送路に流れるエ
アが不足してスライムが充分に排出できなくなることが
ある。
【0005】本発明は、削孔スライムを効果的に排出す
ることができるトンネルプレライニング工法におけるス
ライム排出方法及びその装置を提供することを目的とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による方法は、地
質条件の悪いトンネル工事で、トンネルアーチの外周に
沿って鋼管等の補強管を打設し、補強管と地山との空隙
及び補強管内部にセメントミルク等の硬化材を注入する
ことにより、切羽前方の地山の安定化を図るトンネルプ
レライニング工法において、削孔後地山に残置される削
孔ビットを取付けたダウンザホールハンマを先端に備え
た内管と削孔ビットより小径で削孔後地山に残置される
補強管とからなる二重管に回転及びスラストを加えると
共に、内管を介してダウンザホールハンマにエアを供給
して削孔するに際し、そのエアの一部を内管に後斜め方
向に向けて設けた噴出口から噴出し、削孔スライムを吸
引して外管の補助スイベルの排出口から排出し、所定深
度まで削孔して内管及びダウンビットハンマを回転しな
がら、引き抜くに際し、内管の内孔先端をボール体によ
り閉塞し噴出口より全エアを噴出して補強管内壁に付着
したスライムを排出している。
【0007】本発明による装置は、削孔ビットを螺合し
たダウンザホールハンマを先端に備え任意の位置に後斜
め方向を向けた噴出口を設け、内孔先端部がボール体で
選択的に閉塞される内管と、削孔ビットより小径の補強
管とで二重管を形成し、内管をスイベルを介して削岩機
に連結すると共に、補強管を補助スイベルを介してスイ
ベルに連結し、補助スイベルにスライム排出口を設けて
いる。
【0008】
【作用】上記のように構成された本発明においては、削
孔に際し、内管と補強管との間を流れる削孔ビットから
のエア流速より、噴出口から噴出されるエアの流速はは
るかに大きい。したがって、削孔ビットから運ばれるス
ライムが吸引され、スライム排出効率が高められる。
【0009】また、内管及びダウンザホールハンマの引
き抜くに際し、内管の内孔先端部をボール体で閉塞す
る。これによりエアの全量が噴出口が噴出され、補強管
の内壁に付着したスライムが効果的に排出され、したが
って、引き抜きが容易化される。
【0010】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0011】図1ないし図3において、内管1の先端に
は、テーパねじ部を介してダウンザホールハンマ6が螺
合され、そのハンマ6の先端には、削孔ビット7が螺合
されている。そして、削孔ビット7より若干小径の補強
管すなわち外管10が設けられ、内管1及び外管10に
より二重管Pが構成されている。
【0012】前記内管1の内孔2の先端部には、テーパ
孔3が形成され、このテーパ孔3は、エア圧により後記
するボール体すなわちプラスチック材等の軽量ボールB
(図9)で閉塞されるようになっている。また、内管1
には複数(図示の例では3個、図6参照)の噴出口すな
わちノズル5が後斜め方向を向けて設けられている。図
4及び図5をも参照し、ノズル5には、噴口5aとドラ
イバ溝5bとが形成され、内管1のねじ孔4に螺合され
ている。
【0013】前記削孔ビット7はコーン状に形成され、
図示の例では2個の噴出口8と、4条のスライム送り溝
9とが形成されている。
【0014】図6をも参照し、外管10の先端面は、削
孔ビット7の後端面に当接され、後端部は補助スイベル
11及び外管用アダプタ13を介してスイベル15に連
結され、内管1の後端部は、エキステンションロッド1
4を介してスイベル15に連結されている。そして、補
助スイベル11には、後斜め方向を向いた排出口12が
突設され、排出口12の軸線上の内管1には、ノズル5
が設けられている。
【0015】次に施工の態様を説明する。
【0016】(1)削孔工程(図7及び図8) 図示しない削岩機によりスイベル15を介して二重管P
を駆動し、内孔2からエアを供給してダウンザホールハ
ンマ6により削孔ビット7を駆動して削孔する。この
際、外管10は、単に後追い回転するだけで、補強管と
なる外管10には打撃が加えられないため、市販の薄肉
ガス管を使用することができる。そして、削孔スライム
は、ハンマ6を駆動後にビット7の噴出口8、8から噴
出されたエアによりスライム送り溝9から両管1、10
の隙間Dの後方に送られる。この際、ノズル5から噴出
するエア流速V1は、前方からのエア流速よりはるかに
大きい。したがって、ビット7から運ばれてきたスライ
ムは、ノズル5から噴出されたエアに吸引されて後方に
運ばれ、更に、ノズル5からの噴出エアに付勢されて排
出口12から効果的に排出される。
【0017】(2) ボール投入工程(図9) 軽量ボールBを内孔2に投入し、テーパ孔3を閉塞す
る。
【0018】(3) 内管回収工程(図10) ノズル5から全エアを噴出しながら、内管1及びダウン
ザホールハンマ6を引き抜いて回収する。この際、ノズ
ル5から噴出するエアにより、外管10の内壁に付着し
たスライムが清掃排出され引き抜きが容易化される。
【0019】(4) 回収完了(図11) 削孔ビット7及び外管10を残置して完了する。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、削孔スライムを効果的に排出し、削孔効率
を向上することができる。
【0021】また、内管引き抜き時に、外管内壁に付着
した削孔スライムを清掃排出し、引き抜きを容易にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す二重管の前部側断面
図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図1のB−B矢視断面図。
【図4】ノズル付近を示す分解側断面図。
【図5】ノズルを示す上面図。
【図6】二重管の後部を示す側断面図。
【図7】削孔工程を説明する側断面図。
【図8】図7のスライム排出の状態を説明する図面。
【図9】ボール投入工程を説明する側断面図。
【図10】内管回収工程を説明する側断面図。
【図11】内管回収完了を示す側断面図。
【図12】トンネルプレライニング工法の概要を示す側
断面図。
【図13】図12の正面断面図。
【図14】図12の要部の拡大側断面図。
【符号の説明】
A・・・アーチ B・・・軽量ボール C・・・硬化材 D・・・隙間 P・・・二重管 R・・・切羽 S・・・削孔スライム T・・・トンネル Y・・・地山 1・・・内管 2・・・内孔 3・・・テーパ孔 4・・・ねじ孔 5・・・ノズル 5a・・・噴口 5b・・・ドライバ溝 6・・・ダウンザホールハンマ 7・・・削孔ビット 8・・・噴出口 9・・・スライム送り溝 10・・・外管 11・・・補助スイベル 12・・・排出口 13・・・外管用アダプタ 14・・・エキステンションロッド 15・・・スイベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 隆 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 土橋 雄次 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 樋口 安夫 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 鍜治 茂仁 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 作用 釟三 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 山下 良和 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島 建設株式会社 東京支店内 (72)発明者 樋口 彰 東京都江戸川区篠崎町2丁目35番地 株 式会社樋口技工内 (72)発明者 大石 孝造 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造 船株式会社 玉野事業所内 (72)発明者 中山 希 岡山県玉野市玉3丁目1番1号 三井造 船株式会社玉野事業所内 (72)発明者 前田 勝美 東京都中央区築地5丁目6番4号 三井 造船株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−294281(JP,A) 特開 平8−165882(JP,A) 特開 平7−279577(JP,A) 特開 平6−146263(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地質条件の悪いトンネル工事で、トンネ
    ルアーチの外周に沿って鋼管等の補強管を打設し、補強
    管と地山との空隙及び補強管内部にセメントミルク等の
    硬化材を注入することにより、切羽前方の地山の安定化
    を図るトンネルプレライニング工法において、削孔後地
    山に残置される削孔ビットを取付けたダウンザホールハ
    ンマを先端に備えた内管と削孔ビットより小径で削孔後
    地山に残置される補強管とからなる二重管に回転及びス
    ラストを加えると共に、内管を介してダウンザホールハ
    ンマにエアを供給して削孔するに際し、そのエアの一部
    を内管に後斜め方向に向けて設けた噴出口から噴出し、
    削孔スライムを吸引して外管の補助スイベルの排出口か
    ら排出し、所定深度まで削孔して内管及びダウンビット
    ハンマを回転しながら、引き抜くに際し、内管の内孔先
    端をボール体により閉塞し噴出口より全エアを噴出して
    補強管内壁に付着したスライムを排出することを特徴と
    するトンネルプレライニング工法におけるスライム排出
    方法。
  2. 【請求項2】 削孔ビットを螺合したダウンザホールハ
    ンマを先端に備え任意の位置に後斜め方向を向けた噴出
    口を設け、内孔先端部がボール体で選択的に閉塞される
    内管と、削孔ビットより小径の補強管とで二重管を形成
    し、内管をスイベルを介して削岩機に連結すると共に、
    補強管を補助スイベルを介してスイベルに連結し、補助
    スイベルにスライム排出口を設けたことを特徴とするト
    ンネルプレライニング工法におけるスライム排出装置。
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