JP2602386B2 - スライム吸引硬化材注入装置 - Google Patents
スライム吸引硬化材注入装置Info
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- JP2602386B2 JP2602386B2 JP2536392A JP2536392A JP2602386B2 JP 2602386 B2 JP2602386 B2 JP 2602386B2 JP 2536392 A JP2536392 A JP 2536392A JP 2536392 A JP2536392 A JP 2536392A JP 2602386 B2 JP2602386 B2 JP 2602386B2
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- slime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は軟弱地盤の安定、構築物
の基礎、地山の支保等を目的とし造成される硬化材注入
構造体の造成のための地盤硬化材注入に用いるスライム
吸引硬化材注入装置に関するものである。
の基礎、地山の支保等を目的とし造成される硬化材注入
構造体の造成のための地盤硬化材注入に用いるスライム
吸引硬化材注入装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、硬化材注入構造体の造成は対象地
盤に挿入した注入ロッドから地盤硬化材を高圧噴射によ
り注入して行われてきたが、硬化材注入圧によって対象
地盤の内圧が高まり、その調整が問題となっている。
盤に挿入した注入ロッドから地盤硬化材を高圧噴射によ
り注入して行われてきたが、硬化材注入圧によって対象
地盤の内圧が高まり、その調整が問題となっている。
【０００３】対象地盤の内圧調整については、注入ロッ
ド挿入孔を通じてエアリフトにより余剰スライムを揚送
する方法が長く行われてきたが充分な効果が得られず、
特に注入ロッドを水平方向に挿入する場合には適用する
ことが出来なかった。
ド挿入孔を通じてエアリフトにより余剰スライムを揚送
する方法が長く行われてきたが充分な効果が得られず、
特に注入ロッドを水平方向に挿入する場合には適用する
ことが出来なかった。
【０００４】そこで、注入ロッドにスライム吸入孔を開
口させ、注入ロッド内の排出経路を通じて余剰スライム
を排出する方法が提案されている。
口させ、注入ロッド内の排出経路を通じて余剰スライム
を排出する方法が提案されている。
【０００５】スライム吸入孔の設定により、余剰スライ
ムの系統的な処理が可能となり、成果を挙げることがで
きたが、スライム吸入孔の開口だけでは搬送力が弱く充
分な内圧調整を行うことが出来なかった。
ムの系統的な処理が可能となり、成果を挙げることがで
きたが、スライム吸入孔の開口だけでは搬送力が弱く充
分な内圧調整を行うことが出来なかった。
【０００６】これに対して吸引ポンプの使用やエアリフ
トの併用が提案されているが、充分な対応がなされるに
は至っていない。
トの併用が提案されているが、充分な対応がなされるに
は至っていない。
【０００７】
【発明が解決しようとする問題点】従来、スライム吸入
孔から吸入されたスライムの排出については、吸引ポン
プの使用やエアリフトの併用が行われているが、吸入が
長時間継続したり注入深度が深くなると搬送力が弱くな
り排出経路に目詰まりを生じて全くスライム吸入が行わ
れなくなるという問題がある。
孔から吸入されたスライムの排出については、吸引ポン
プの使用やエアリフトの併用が行われているが、吸入が
長時間継続したり注入深度が深くなると搬送力が弱くな
り排出経路に目詰まりを生じて全くスライム吸入が行わ
れなくなるという問題がある。
【０００８】特に、水平方向に挿入される注入ロッドの
場合には、エアリフトの使用は不可能であり、外部から
与えられる排出力では排出経路の下側に残滓が生ずる
等、均等な力が働かないという問題もある。
場合には、エアリフトの使用は不可能であり、外部から
与えられる排出力では排出経路の下側に残滓が生ずる
等、均等な力が働かないという問題もある。
【０００９】また、吸引ポンプは挿入孔外部に設置して
の作動であり、エアリフトは吸引部付近からのエア注入
に頼らざるを得ないため、排出経路の中間における排出
力の推進には全く配慮がなされていない。
の作動であり、エアリフトは吸引部付近からのエア注入
に頼らざるを得ないため、排出経路の中間における排出
力の推進には全く配慮がなされていない。
【００１０】
【問題点を解決するための手段】本発明は以上の問題点
に対処するための提案で、注入ロッド内の排出経路底部
にスライム排出方向にジェット流を噴射するジェット噴
射孔を設け、更にその外側に排出経路内を旋回する旋回
流を噴射する旋回流噴射ノズルを配置して注入ロッド内
部においてスライム吸入力と排出力を推進するようにし
たものである。
に対処するための提案で、注入ロッド内の排出経路底部
にスライム排出方向にジェット流を噴射するジェット噴
射孔を設け、更にその外側に排出経路内を旋回する旋回
流を噴射する旋回流噴射ノズルを配置して注入ロッド内
部においてスライム吸入力と排出力を推進するようにし
たものである。
【００１１】また、排出方向へのジェット流による推進
のみでなく、旋回流噴射を加えて排出経路内壁面を均沾
する強力な旋回推進流を用い、これを排出経路の中間位
置にも出力地点を配置出来るようにして全経路無理のな
い推進力を確保した。
のみでなく、旋回流噴射を加えて排出経路内壁面を均沾
する強力な旋回推進流を用い、これを排出経路の中間位
置にも出力地点を配置出来るようにして全経路無理のな
い推進力を確保した。
【００１２】
【作用】排出経路の底部中央に設定されるジェット噴射
孔は、気体のみでなく清水等の液体ジェットによること
もできるので、高い質量による強力な推進エネルギーを
発生できる。
孔は、気体のみでなく清水等の液体ジェットによること
もできるので、高い質量による強力な推進エネルギーを
発生できる。
【００１３】ジェット噴射による排出方向への直線的エ
ネルギーは、旋回流噴射ノズルからの旋回流と合流して
旋回流の核を構成する。ジェット噴射を所定長さインナ
ーチューブによって囲障するとジェット流はインナーチ
ューブによって集束された後、拡散するので更に効果を
高めることができる。
ネルギーは、旋回流噴射ノズルからの旋回流と合流して
旋回流の核を構成する。ジェット噴射を所定長さインナ
ーチューブによって囲障するとジェット流はインナーチ
ューブによって集束された後、拡散するので更に効果を
高めることができる。
【００１４】旋回流は質量のあるスライムを押し出す支
持力として働き、ジェット噴射がこれと合体して排出方
向への推進力を増幅する。ジェット流、旋回流を構成す
る流体は、それぞれ液体気体等の気相や質量を選択調整
することにより、状況に応じた排出効果を構成すること
ができる。
持力として働き、ジェット噴射がこれと合体して排出方
向への推進力を増幅する。ジェット流、旋回流を構成す
る流体は、それぞれ液体気体等の気相や質量を選択調整
することにより、状況に応じた排出効果を構成すること
ができる。
【００１５】
【実施例】以下図面に従って本発明の実施例を説明す
る。１は注入ロッドで操作機構（目的に応じて水平方向
への前進、後退など形態が異なる）２によって支持さ
れ、下降、上昇、回転若しくは３６０度往復回動等の作
動を与えられる。注入ロッド１の先端部側壁には核ノズ
ル31、囲周ノズル32によって構成される重合噴射ノズル
３が設けられ、注入ロツド内部には噴射ノズル３や吸入
孔５の各開口部に開口する多重経路を有している。
る。１は注入ロッドで操作機構（目的に応じて水平方向
への前進、後退など形態が異なる）２によって支持さ
れ、下降、上昇、回転若しくは３６０度往復回動等の作
動を与えられる。注入ロッド１の先端部側壁には核ノズ
ル31、囲周ノズル32によって構成される重合噴射ノズル
３が設けられ、注入ロツド内部には噴射ノズル３や吸入
孔５の各開口部に開口する多重経路を有している。
【００１６】重合噴射ノズル３は、スイベル４を介して
各供給経路により供給される硬化材、エアー、必要に応
じて清水等を、各別の経路から開口する核ノズル31或い
は囲周ノズル32を通じて地中に噴射する。
各供給経路により供給される硬化材、エアー、必要に応
じて清水等を、各別の経路から開口する核ノズル31或い
は囲周ノズル32を通じて地中に噴射する。
【００１７】５は吸入孔で、重合噴射ノズル３の上部
（必要に応じて下部でも勿論良い）に所定の間隔を置い
て開口し、噴射ノズル３からの噴射作動によって生ずる
余剰スライムをその内圧エネルギーを利用して吸入し、
地上のスライム処理機構10に揚送する。51は核ノズル31
に硬化材を供給する硬化材供給管、52は囲周ノズル32、
傾斜噴射ノズル81等に圧縮空気を供給するエア供給管、
53はジェット供給管である。
（必要に応じて下部でも勿論良い）に所定の間隔を置い
て開口し、噴射ノズル３からの噴射作動によって生ずる
余剰スライムをその内圧エネルギーを利用して吸入し、
地上のスライム処理機構10に揚送する。51は核ノズル31
に硬化材を供給する硬化材供給管、52は囲周ノズル32、
傾斜噴射ノズル81等に圧縮空気を供給するエア供給管、
53はジェット供給管である。
【００１８】吸入孔５が開口する排出経路６の底部に
は、中央にスライム排出方向にジェット流を噴射するジ
ェット噴射孔７、その外側に排出経路内を旋回する旋回
流を噴射する旋回流噴射ノズル８が複数の傾斜噴射ノズ
ル81によって構成されている。
は、中央にスライム排出方向にジェット流を噴射するジ
ェット噴射孔７、その外側に排出経路内を旋回する旋回
流を噴射する旋回流噴射ノズル８が複数の傾斜噴射ノズ
ル81によって構成されている。
【００１９】更に、排出経路６の内壁には所定間隔毎に
ジェット噴射孔もしくは旋回流噴射ノズルによる中継ノ
ズル９が必要に応じて配置される。
ジェット噴射孔もしくは旋回流噴射ノズルによる中継ノ
ズル９が必要に応じて配置される。
【００２０】ジェット噴射孔７は周囲をインナーチュー
ブ71によって所定長さ囲障され、ジェット流が所定長さ
収束されるようになっている。なお、インナーチューブ
71は設置を省略しても良い。
ブ71によって所定長さ囲障され、ジェット流が所定長さ
収束されるようになっている。なお、インナーチューブ
71は設置を省略しても良い。
【００２１】以上のような装置システムにより、注入ロ
ッド１は回転等の適宣手段によって対象地盤に推進挿入
される。
ッド１は回転等の適宣手段によって対象地盤に推進挿入
される。
【００２２】所定深度において、重合噴射ノズル３の核
ノズル31から地盤硬化材を、囲周ノズル32からエアーを
噴射しながら注入ロッド１を回動させながら後退させる
と高圧高速の硬化材噴流が対象地盤を切削し攪拌して、
その軌跡に沿った硬化材注入層が造成されて行く。
ノズル31から地盤硬化材を、囲周ノズル32からエアーを
噴射しながら注入ロッド１を回動させながら後退させる
と高圧高速の硬化材噴流が対象地盤を切削し攪拌して、
その軌跡に沿った硬化材注入層が造成されて行く。
【００２３】一方、噴射ノズル３から噴射され、噴射に
よる破砕力を失って飽和状態となった泥水スライムは、
後続噴射によってスライム自体に蓄積された内圧エネル
ギーと排出経路６の吸引負圧によって吸入孔５から吸入
される。
よる破砕力を失って飽和状態となった泥水スライムは、
後続噴射によってスライム自体に蓄積された内圧エネル
ギーと排出経路６の吸引負圧によって吸入孔５から吸入
される。
【００２４】吸入されたスライムは、排出経路６の底部
に開口するジェット噴射孔７、その外側に配置された旋
回流噴射ノズル８からの噴射によって構成されるスパイ
ラル搬送流に乗り中継ノズル９により加速されて、排出
経路６を通じてスライム処理機構10に送入される。
に開口するジェット噴射孔７、その外側に配置された旋
回流噴射ノズル８からの噴射によって構成されるスパイ
ラル搬送流に乗り中継ノズル９により加速されて、排出
経路６を通じてスライム処理機構10に送入される。
【００２５】以上のように重合噴射ノズル３から高圧噴
射された硬化材はスライム吸入によって密度調整され、
空隙率の増した周辺土壌を攪拌混合して地盤硬化材注入
層Ａが造成されるので、これを順次並列させるなどして
所定構造に連続させて行くものである。
射された硬化材はスライム吸入によって密度調整され、
空隙率の増した周辺土壌を攪拌混合して地盤硬化材注入
層Ａが造成されるので、これを順次並列させるなどして
所定構造に連続させて行くものである。
【００２６】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、エ
アリフトでは達成し得なかった水平注入の場合のスライ
ム排出を強力に行うことができるとともに、吸引ポンプ
では達成し得なかった中継ノズルによる排出力の完全な
補完を可能とした。
アリフトでは達成し得なかった水平注入の場合のスライ
ム排出を強力に行うことができるとともに、吸引ポンプ
では達成し得なかった中継ノズルによる排出力の完全な
補完を可能とした。
【００２７】更に、積極的にスライム吸入孔の吸引力を
造成し強化するので、質量の高い泥水スラッジを含むス
ライムを噴射ノズルの直近において吸引除去すると共
に、噴射圧を効果的にして硬化材噴流の到達距離を伸長
できる効果がある。
造成し強化するので、質量の高い泥水スラッジを含むス
ライムを噴射ノズルの直近において吸引除去すると共
に、噴射圧を効果的にして硬化材噴流の到達距離を伸長
できる効果がある。
【００２８】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例による垂直方向の施工状況を示
す全体説明図
す全体説明図
【図２】注入ロッド先端のスライム吸入孔及び噴射ノズ
ル部分の拡大縦断面図
ル部分の拡大縦断面図
【図３】排出経路を横断面として示したジェット噴射孔
及び旋回流噴射ノズルの平面図
及び旋回流噴射ノズルの平面図
１ 注入ロッド ２ 操作機構 ３ 重合噴射ノズル 31 核ノズル 32 囲周ノズル ４ スイベル ５ 吸入孔 51 硬化材供給管 52 エア供給管 53 ジェット供給管 ６ 排出経路 ７ ジェット噴射孔 71 インナーチューブ ８ 旋回流噴射ノズル 81 傾斜噴射ノズル ９ 中継ノズル 10 スライム処理機構 Ａ 硬化材注入層
Claims (3)
- 【請求項１】 硬化材噴射ノズルから所定間隔を置いた
部位にスライム吸入孔を開口させ、スライム吸入孔から
吸入したスライムを排出する排出経路の底部に、スライ
ム排出方向にジェット流を噴射するジェット噴射孔を設
け、その外側に排出経路内を旋回する旋回流を噴射する
旋回流噴射ノズルを配置した注入ロッドと、この注入ロ
ッドに推進、回動等の作動を与える駆動機構とから成る
スライム吸引硬化材注入装置 - 【請求項２】 ジェット流を噴射するジェット噴射孔を
所定長さ囲障するインナーチューブを設けた請求項１記
載のスライム吸引硬化材注入装置 - 【請求項３】 排出経路の適宜中間位置内壁にジェット
噴射孔もしくは旋回流噴射ノズルによる中継ノズルを設
けた請求項１又は請求項２記載のスライム吸引硬化材注
入装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2536392A JP2602386B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | スライム吸引硬化材注入装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2536392A JP2602386B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | スライム吸引硬化材注入装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08193329A JPH08193329A (ja) | 1996-07-30 |
| JP2602386B2 true JP2602386B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=12163760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2536392A Expired - Fee Related JP2602386B2 (ja) | 1992-02-12 | 1992-02-12 | スライム吸引硬化材注入装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2602386B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109056867A (zh) * | 2018-09-11 | 2018-12-21 | 湖南金睿能源科技有限公司 | 一种高压气动加推的吸砂节能系统 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111455970B (zh) * | 2020-04-27 | 2021-05-14 | 北京建材地质工程有限公司 | 含肥槽回填虚杂土区域的加固处理方法 |
-
1992
- 1992-02-12 JP JP2536392A patent/JP2602386B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109056867A (zh) * | 2018-09-11 | 2018-12-21 | 湖南金睿能源科技有限公司 | 一种高压气动加推的吸砂节能系统 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08193329A (ja) | 1996-07-30 |
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