JP2964652B2 - クロック受信回路 - Google Patents

クロック受信回路

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JP2964652B2
JP2964652B2 JP3008831A JP883191A JP2964652B2 JP 2964652 B2 JP2964652 B2 JP 2964652B2 JP 3008831 A JP3008831 A JP 3008831A JP 883191 A JP883191 A JP 883191A JP 2964652 B2 JP2964652 B2 JP 2964652B2
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剛 田中
秀樹 間瀬
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクロック供給装置より基
準クロックを受信して内部動作クロックを作成するクロ
ック受信回路に関する。
【0002】近年のディジタル通信装置(伝送装置、交
換機等)は、ディジタル通信網内のマスタ局に設置され
た親クロック供給装置より供給される極めて精度の高い
一つの基準クロックに同期したシステム構成となってい
る。ディジタル通信装置の内部動作用クロックは各局舎
に設置された子クロック供給装置(以下、クロック受信
装置と記す)より供給を受けるが、クロック受信装置で
は各ディジタル通信装置の内部動作に必要な周波数のク
ロックを作成し、前記親クロック供給装置より受信した
基準クロック(64kHz及び8kHzが一般的であ
る)により位相同期を行って各装置に供給する。
【0003】このようなシステムにおいては、基準クロ
ックの異常がディジタル通信装置等の機能に大きな影響
を及ぼすおそれがあるため、親クロック供給装置よりク
ロック受信装置に至る経路を二重化したうえ、クロック
受信装置が受信する基準クロックの監視を行い、基準ク
ロックが停止した場合等には警報を発出するとともにク
ロック分配系を予備系に切替えるなどの処置を行ってい
る。
【0004】現在、クロック受信装置における基準クロ
ックの監視は、クロック断の監視が主体となっており、
基準クロックに発生したグリッジ(ひげ状ノイズ)、基
準クロックのデューティー変化及び周波数ずれについて
は検出できない。しかし、これらの異常はクロック供給
系に障害が潜在していたり、大きな障害の前触れである
可能性があるため、これらの異常についても厳密に監視
する必要があり、またこれらの異常が発生した場合にこ
れを修復する機能も求められている。
【0005】
【従来の技術】図11、図12は従来技術の構成図とそのタ
イムチャート、図13、図14は従来技術の他の構成図とそ
のタイムチャート、図12は図13の回路ブロック図であ
る。
【0006】図11はクロック受信装置における基準クロ
ックの異常監視回路の構成を示している。同図における
単安定マルチバイブレター61は基準クロックが入力され
てから予め設定した時間tが経過するとクロック断検出
情報を出力する。しかし、クロックが連続して入力され
ている場合にはクロック入力の都度、時間計数がクリア
されるのでクロック断の判定は行われず、図12に示すよ
うに一定時間tの間に新たなクロックが入力されない場
合のみクロック断検出情報が出力される。しかし、この
方式では、入力される基準クロックにグリッジが発生し
ている場合やクロックのデューティー異常或いは周波数
ずれは検出されない。
【0007】図13はクロック受信装置が同調回路62とコ
ンパレータ63を持ち、入力される基準クロックに脱落ま
たはクロック割れがあってもこれを再生または整形して
アナログ位相同期回路 (PLL)に送出する構成を示し
ている。
【0008】図15は図13の構成における同調回路62の回
路ブロック図の一例を示したものである。図15に示すよ
うに、入力された基準クロックはバッファ65を経てAN
D(&)回路67の一方の端子に直接入力され、またバッ
ファ65の出力の一部はインバータ回路66により電位が反
転されたのち抵抗R1 及びコンデンサC1 からなる遅延
回路を通して前記AND回路67の他の端子に入力され
る。その結果、AND回路67よりは前記遅延回路におけ
る遅延時間にほぼ等しいパルスが出力されるが、このパ
ルスは入力された基準クロックの立ち上がり部(エッ
ジ)の検出パルスとなっている。
【0009】AND回路67の出力パルスは抵抗R2 を介
してコイルL及びコンデンサC2 からなる同調回路に入
力される。このパルスが周期的に入力されることによ
り、同調は予め設定された同調周波数により正弦波を発
振する。この正弦波は抵抗R4 を経て比較器68に入力さ
れ、抵抗R5 を経て比較器68の他の端子に入力される地
気電位と比較される。その結果、コンパレータ63よりは
前記正弦波の正の半サイクルをHレベルとする矩形波パ
ルスが出力される。
【0010】図14の(1) は基準クロックに脱落があった
場合の図13の構成のタイムチャートであり、入力された
基準クロックに脱落 (点線で図示) があっても同調回路
は直ちに発振を停止しないため、コンパレータ63よりは
脱落部分を再生したパルスが出力されることを示してい
る。
【0011】図14の(2) は基準クロックにパルス割れが
発生した場合のタイムチャートであるが、入力された基
準クロックのHレベル部分またはLレベル部分にパルス
割れがあっても、同調回路は部分的に発生した異常周波
数には同調せず、コンパレータ63よりは整形されたパル
スが出力されることを示している。
【0012】従って、コンバレータ63の出力をアナログ
PLL64に入力すれば、該アナログPLL64は基準クロ
ックに脱落またはパルス割れがあってもこれに乱される
ことがない。
【0013】しかし、図15に示したように同調回路62は
インダクタンスとコンデンサを主要部品とするため、次
のような問題を有している。(ア)部品の精度が悪いた
め、出荷時の調整を必要とする。
【0014】(イ)温度変化、経年変化等により同調点
がずれてくる。 (ウ)同調周波数(入力周波数)が低い場合には部品が
大きくなる。 特に、(イ)項については内部クロックの位相のずれに
繋がるため、大きな問題となっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】クロック供給装置より
基準クロックを受信して内部動作クロックを作成するク
ロック受信回路においては、基準クロックの異常がディ
ジタル通信装置等の機能に大きな影響を及ぼすおそれが
あるため、受信する基準クロックの異常を厳密に監視す
る必要があり、また、基準クロックに異常が生じた場合
に或る程度修復する必要がある。しかし、従来技術にお
ける基準クロックの監視はクロック断の検出を主体とし
ているため、基準クロックのグリッジの検出やデューテ
ィー異常及び周波数異常が検出できなかった。また、グ
リッジの除去や脱落及びパルス割れクロックの修復を行
う場合にはインダクタンスとコンデンサを主要部品とす
る同調回路を使用するため、出荷時の周波数調整が面倒
であるほか、温度変化や経年変化等による同調点のずれ
が発生し易く、また部品が大きく小形化の障壁となって
いるなどの問題がある。
【0016】本発明は、基準クロックのグリッジ、基準
クロックのデューティー異常及び周波数異常を検出し、
小形で精度の良い部品を用いてグリッジの除去や脱落及
びパルス割れクロックの修復を行うことを可能とするこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1及び図2は本発明の
原理説明図であり、図1は基準クロックのグリッジ、基
準クロックのデューティー異常及び周波数異常を検出す
る本発明の原理説明図、図2は小形で精度の良い部品を
用いてグリッジの除去、パルス脱落及びパルス割れクロ
ックの修復を行うことを可能とする本発明の原理説明図
である。
【0018】図中、1はディジタル位相同期回路(以
下、DPLL─Digital Phase LockedLoop ─と記す)
、11〜14は該DPLLを構成する各部で、11は固定発
振器、12は計数部、13は位相比較回路、14は位相制御部
である。固定発振器11は基準クロックの整数倍の周波数
を公称周波数とするディジタル・パルスを発振し、計数
部12はこれを入力して計数し、ほぼ一定回数計数する都
度、位相比較信号を送出する。この位相比較信号の周波
数はほぼ基準クロックに一致し、位相比較回路13に入力
されて基準クロックと位相比較が行われる。位相比較の
結果、基準クロックと位相比較信号の位相が一定値以上
開いた場合は位相制御部14が計数部12の計数値を制御し
て位相比較信号の位相を変化させる。
【0019】2はクロック異常検出用パルス作成手段
で、前記DPLL1内の前記計数部12より計数値を入力
し、前記基準クロックと逆論理で、かつ該基準クロック
のパルス長より前記固定発振器11の発振周波数の1乃至
数周期分短いパルス長を有するクロック異常検出用パル
スを作成するクロック異常検出用パルス作成手段、3は
前記基準クロックと前記クロック異常検出用パルスを入
力して論理和回路より出力するクロック異常検出手段で
ある。
【0020】4は前記ディジタル位相同期回路1内の前
記計数部12より計数値を入力し、前記基準クロックより
前記固定発振器11の発振周波数の1乃至数周期分早く立
ち上がり、ほぼ同時に立ち下がる第1のクロック整形用
パルスと、前記基準クロックより前記固定発振器11の発
振周波数の1乃至数周期分遅く立ち上がり、ほぼ同時に
立ち下がる第2のクロック整形用パルスを作成するクロ
ック整形用パルス作成手段、5は前記基準クロックと前
記第1のクロック整形用パルスを入力して論理積回路よ
り出力し、該論理積回路の出力と前記第2のクロック整
形用パルスを入力して論理和回路より出力するクロック
整形手段である。
【0021】
【作用】図1において、DPLL1の固定発振器11は基
準クロックの整数倍の周波数をもつディジタル・パルス
を発振し、計数部12はこれを計数してほぼ一定回数計数
する都度、位相比較信号を送出する。クロック異常検出
用パルス作成手段2は前記計数部12より出力される計数
値 (データ)を入力して前記基準クロックと逆論理で、
かつ該基準クロックのパルス長より前記固定発振器11の
発振周波数の1乃至数周期分短いパルス長を有するクロ
ック異常検出用パルスを作成してクロック異常検出手段
3に出力する。
【0022】クロック異常検出手段3では前記クロック
異常検出用パルスと基準クロックを入力して論理和回路
(図示省略)により論理和演算を行って出力する。例え
ば、基準クロックのHレベルのパルスを対象とすると、
該パルスにグリッジが発生していなければLレベルとな
ることがないため、基準クロックのHレベルのパルス長
より僅かに短く、該パルス長に包含される時間の間Lレ
ベルとなるクロック異常検出用パルスと論理和をとれば
出力はHレベルのみとなる。しかし、グリッジが発生し
ていれば、論理和をとったときにグリッジ発生部分のみ
がLレベルとなるのでグリッジの発生を検出することが
できる。基準クロックがLレベルであるパルスのグリッ
ジ検出、基準クロックのデューティー異常及び周波数異
常も同一原理により検出できるが、詳細は実施例におい
て説明する。
【0023】図2におけるDPLL1の作用については
図1と同じであり、クロック整形用パルス作成手段4は
前記同様、計数部12の計数値を入力してクロック整形用
パルスを作成する。この場合のクロック整形用パルス
は、前記基準クロックより前記固定発振器11の発振周波
数の1乃至数周期分早く立ち上がり、ほぼ同時に立ち下
がる第1のクロック整形用パルスと、前記基準クロック
より前記固定発振器11の発振周波数の1乃至数周期分遅
く立ち上がり、ほぼ同時に立ち下がる第2のクロック整
形用パルスの2種類を作成してクロック整形手段5に入
力する。
【0024】クロック整形手段5では先ず前記基準クロ
ックと前記第1のクロック整形用パルスを入力して論理
積回路(図示省略)により論理積演算を行って出力し、
次いでこの出力を該論理積回路の出力と前記第2のクロ
ック整形用パルスを入力して論理和回路(図示省略)よ
り出力する。例えば、基準クロックのHレベルのパルス
にグリッジが存在している場合、Hレベルの第1のクロ
ック整形用パルスとの論理積演算結果ではグリッジの含
まれた波形となるが次のHレベルの第2のクロック整形
用パルスとの論理和演算でグリッジは消滅する。また、
Lレベルのパルスにグリッジが存在している場合は最初
のLレベルの第1のクロック整形用パルスとの論理積演
算でグリッジは消滅する。入力された基準クロックに脱
落パルスがある場合のパルスの再生も同一原理により行
われるが詳細については実施例において説明する。
【0025】以上のように、図2は論理演算のみによっ
て処理されるため、同調回路のように周波数が変動する
おそれが少なく、基準クロックの周波数が低い場合でも
使用部品が大きくなることがないので小形化に適してい
る。
【0026】
【実施例】図3乃至図5は本発明の実施例回路ブロック
図であり、図3と図4で図1の原理の一実施例を構成
し、図3と図5で図2の原理の一実施例を構成する。図
6乃至図10は本発明の実施例のタイムチャートである。
【0027】図3乃至図5中、図1及び図2と同一対象
部分は同一記号を用いて示し、12は計数部を構成する1
000進カウンタ(CTRDV1000)、13は位相比
較回路を構成するフリップフロップ(以下、FFと記
す)、14は位相制御部を構成する論理積(以下、AN
D)回路、2はクロック異常検出用パルス作成回路を構
成するデコード回路、21乃至24はAND回路、25及び26
はFF、31及び33は論理和(以下、OR)回路、33はイ
ンバータ (以下、INV)、34はAND回路、4はクロ
ック整形用パルス作成回路を構成するデコード回路、41
乃至44はAND回路、45及び46はFF、51はAND回
路、52はOR回路、53及び55はFF、54はINVであ
る。なお、a〜sは図6乃至図10においてタイムチャー
トを示した箇所である。
【0028】以下、図3及び図4の回路について図6乃
至図8のタイムチャートを併用して説明する。先ず、D
PLL1について説明する。図3のDPLL1は公知の
機能のもので、固定発振器11の公称周波数fosc が基準
クロックの公称周波数fstd の整数(n)倍、即ち、f
osc =nfstd となるように設定され、カウンタ12は
固定発振器11の出力パルスをn個計数するごとに位相比
較信号を出力して基準クロックと位相比較を行う。即
ち、カウンタ12は1/nの分周器となっている。
【0029】位相比較の結果、位相比較信号が基準クロ
ックの立ち上がりの後方にある場合はカウンタ12の分周
値nを(n−1)に設定し直すと、位相比較信号の修正
周波数fref は、 fref =fosc /(n−1)=〔n/(n−1)〕fstd となり、基準クロックの公称周波数fstd より高速とな
るので位相比較信号は基準クロックの立ち上がり点の前
方に向かって移動する。
【0030】逆に、位相比較信号が基準クロックの立ち
上がりの前方にある場合はカウンタ12の分周値を(n+
1)に設定し直すと、位相比較信号の修正周波数fref
は、 fref =fosc /(n+1)=〔n/(n+1)〕fstd となり、基準クロックの公称周波数fstd より低速とな
るため位相比較信号は基準クロックの立ち上がり点の後
方に向かって移動する。
【0031】以上の結果、位相比較信号は基準クロック
の立ち上がり点を中心に、位相比較信号の幅以内に位置
するように制御される。この状態はロック状態と呼ばれ
ているが、ロック状態は実際に入力された信号の周波数
inが、 fstd 〔n/(n+1)〕<fin<fstd 〔n/(n−1)〕 の範囲にあることを意味し、この状態では分周比1/n
が変更されない状態を継続する。
【0032】図3は、fstd =16kHz、fosc =1
6MHz、n=1000 の例を示しており、カウンタ
12は固定発振器11の出力パルスを1000個計数するご
とに位相比較信号を出力して基準クロックと位相比較を
行う。即ち、図3のカウンタ12は1/1000の分周器
となっている。この場合は入力周波数finが 15.984 kHz<fin<16.016 kHz の範囲にあるとき、ロック状態となる。
【0033】次に図3のカウンタ12について説明する。
カウンタ12の「C3/2+」は、M2端子に正(+)が
入力されたときにC3端子に入力される固定発振器11の
出力パルス(図6のa)を計数することを示し、「CT
=999」はカウンタ12が999を計数したとき(図6
のb)に端子CTよりキャリーアウト・パルスを送出す
る(図6のc)ことを示す。なお,M2端子に正の電位
が入力されることはM1端子に入力されたパルスの立ち
下がりで動作が行われることを意味している。
【0034】また、「1,3D」はM1端子に入力(H
レベル)があるときにC3に入力があるとデータがロー
ドされることを意味している。図3の例では2番以外の
9つのロード端子はすべて地気(Lレベル)に設定され
ているため、M2端子に入力があったときにAND回路
14から1(Hレベル)が出力されていれば“2”がロー
ドされ、AND回路14から0(Lレベル)が出力されて
いれば“0”がロードされる。
【0035】以上の条件で、M1,M2端子に入力がな
いものとしてカウンタ12が計数を行い、999を計数し
たものとすると、CT端子よりキャリーアウト・パルス
が出力され(図6のc)、FF13に入力される。FF13
の動作条件は1D、即ちC1端子の入力があったときに
データを出力するものであるため、先のキャリーアウト
・パルスを固定発振器11の出力1パルス分遅れて出力す
る (図6のd)。この出力が位相比較信号であり、カウ
ンタ12のM1,M2端子とAND回路14に入力される。
【0036】DPLL1がロック状態にあれば、この位
相比較信号が送出されるときに基準クロックが立ち上が
り、カウンタ12は“999”から計数を1つ進めて“0
00”を計数値を出力する (図6のb,d,e参照)。
次いで位相比較信号が送出を終わり、M2端子の入力が
立ち下がると、これと逆電位のM2端子に正の電位が入
力されるため、前記したように次のC2端子へのパルス
入力によってデータのロードが行われる。ロードの時点
ではAND回路14の2つの入力はいずれもHレベルであ
るためAND回路14よりHレベルが送出され、カウンタ
12は“2”をロードして出力する (図6のf,b)。
【0037】以上のように、カウンタ12の計数が“00
0”から“002”となるため、カウンタ12は次の周期
ではパルスを1000個計数しないうちに“999”を
出力し、CT端子よりキャリーアウト・パルスを出力す
る(図6のc)。これによって前記同様、1パルス遅れ
て位相比較信号が出力される (図6のd)が、今度は基
準クロックが入力されていない (図6のe)ため、AN
D回路14からはHレベルが送出されず、Lレベル、即ち
“0”が送出された状態のままとなる (図6のd)。従
って、位相比較信号が終了したときには“0”がロード
されるが、カウンタ12はロードの1パルス前に“99
9”から“000”に進んでいるので今度は“000”
を2回計数して出力することとなる (図6のd)。
【0038】入力される基準クロックと位相比較信号が
ロックしている状態では上記の動作、即ち、“002”
のロードと“000”のロードが交互に行われるが、同
期がくずれるとどちらかのロードが連続する状態となっ
て位相同期が行われる。
【0039】DPLL1の計数値 (図6のb)は図4の
デコード回路2のAND回路21, 22に入力され、図6の
計数値“010”の点でAND回路21より、計数値“4
90”の点でAND回路22より出力が送出され、それぞ
れFF25の1J端子と1K端子る入力される。このFF
25は1J端子にHレベルが入力されると出力を送出し、
1K端子にHレベルが入力されると出力の電位を反転す
るが、出力の電位を反転しているため、図7のgに示す
パルスをデコード出力(1) として送出する。なお、図7
のパルス上の数字は図6の計数値を示しているが、デコ
ード出力(1) と計数値との関係の詳細は図6に示す。同
様にして図4のデコード回路2のAND回路23, 24とF
F26により図7のhに示すパルスがデコード出力(2) と
して送出される。
【0040】上記のデコード出力(1) 及びデコード出力
(2) はクロック異常検出用パルスとしてクロック異常検
出回路3に入力されるが、デコード出力(1) はOR回路
31において基準クロックと論理和がとられ、中間出力
(1) が出力される。もし、基準クロックのHレベル部分
に図7の(2) に示すようなグリッジが存在している場合
は中間出力(1) はグリッジ部分のみがLレベルとなった
出力となる (図6のe,g,i参照)。
【0041】同様にデコード出力(2) はINV32におい
て電位が反転された基準クロックとOR回路33において
論理和がとられる。この場合は基準クロックのLレベル
部分に重畳されたグリッジを検出した中間出力(2) が出
力される (図6のe,h,j参照)。
【0042】中間出力(1) と中間出力(2) はAND回路
34において論理積がとられ、基準クロックのHレベル部
分及びLレベル部分の両方に含まれるグリッジが異常検
出出力として出力される (図6のk)。
【0043】以上、図4についてグリッジ検出の例によ
り説明したが、入力された基準クロックのデューティに
異常が有る場合もグリッジ検出と全く同一の論理動作に
よって異常を検出することができる。図7(3) はこの場
合を示したもので、本来計数値“500”まで継続する
基準クロックのHレベル部分が“490”以前にLレベ
ルになっている例のタイムチャートである。同図のe,
g,i,kに示すようにデューティー異常はグリッジ同
様検出される。なお基準クロックのHレベル部分が“5
10”以上継続する場合も同様に検出できる(図7では
図示省略) 。
【0044】図8は基準クロックの周波数にドリフトが
生じている場合のタイムチャートであり、周波数が異常
であるため本来計数値“000”で立ち上がり、計数値
“500”で立ち下がる基準クロックが計数値“01
0”以後立ち上がり、計数値“510”以降に立ち下が
っている例を示している。図8に示すように、この場合
もグリッジ検出及びデューティー異常検出と全く同一の
論理動作により異常が検出できる。
【0045】次に図5の回路について図9乃至図10のタ
イムチャートを併用して説明する。なお、図5の回路は
図3の回路と組合せて本発明の一実施例を構成するもの
であるが、図3については前記したものと同一であるの
で説明を省略する。
【0046】図5のデコード回路4のAND回路41, 42
は図3のDPLL1の計数値 (図6のb)を入力し、計
数値“995”の点でAND回路41より、計数値“49
9”の点でAND回路42より出力をFF45に送出し、F
F45は図9のmに示すパルスをデコード出力(1) として
送出する。同様に、AND回路43, 44とFF46により図
9のpに示すパルスがデコード出力(2) として送出され
る。
【0047】上記のデコード出力(1) 及びデコード出力
(2) はクロック整形用パルスとしてクロック整形回路5
に入力され、デコード出力(1) はOR回路52において基
準クロックと論理積がとられ、中間出力(1) が出力され
る(図9のe,m,n)。このとき、基準クロックのH
レベル部分にグリッジが存在する場合は中間出力(1)に
もグリッジが含まれるが、Lレベル部分にグリッジが存
在する場合は中間出力(1) において除去される(図9の
n)。次いでこの中間出力(2) はOR回路52においてデ
コード出力(2) と論理和がとられ、中間出力(2)が出力
される(図9のn,p,q)。このとき、基準クロック
のHレベル部分のグリッジは除去される(図9のq)。
【0048】上記中間出力(2) はFF55のC1端子に入
力されるが、これによってFF55は1D端子に接続され
ている5V、即ちHレベルを出力する。これが整形クロ
ック出力の立ち上がりである(図9のq,s)。
【0049】一方、AND回路44において計数値“50
0”がデコードされたときにその出力の一部はクロック
整形回路5のFF53の1D端子に入力され、C1端子に
入力されるパルスによりHレベルが出力される。この出
力はINV54において電位が反転され、FF55のR端子
に入力されるので、FF55はリセットされる。これで整
形クロック出力は立ち下がる(図9のr,s)。
【0050】以上のように、基準クロックのHレベル部
分及びLレベル部分に含まれていたグリッジは除去さ
れ、整形クロックとして出力される。なお、以上におい
てデコード出力(1) を計数値“995”において立ち上
げ、デコード出力(2) を計数値“005”において立ち
上げているが、これは整形クロックの立ち上がりを基準
クロックの立ち上がりと一致させるためであり(図9
(1) 参照) 、これにより基準クロックの立ち上がりを保
存するという規格が満たされる。
【0051】次に入力された基準クロックのパルスが脱
落している場合について図10により説明する。図10の
(2) は基準クロックのHレベルのパルスが1個脱落した
場合のタイムチャートを示し、図10の(3) は基準クロッ
クのLレベルのパルスが1個脱落して2個のHレベル部
分が繋がった状態となった場合のタイムチャートを示し
ている。
【0052】図10から明らかなように、以上の場合もグ
リッジ除去の論理動作と全く同一動作が行われ、基準ク
ロックの脱落したHレベルまたはLレベルのパルスが再
生されて出力される。なお、この場合の再生パルスの立
ち上がりは基準クロックの立ち上がりと僅かな時間差を
生ずるが、パルスが脱落した場合の影響に比べれば無視
できるものである。なお、この時間差は、デコード出力
(1) 及びデコード出力(2) の立ち上がり時期を計数値
“000”により近い時期とすることによって極めて小
さいものとすることができる。
【0053】以上のように、図3及び図5により構成し
た回路は同調回路のように精度の維持が難しい回路を用
いることなく、基準クロックのグリッジの除去及び脱落
パルスの再生を行うことができる。
【0054】以上、図3乃至図10により本発明の実施例
を説明したが、図3乃至図10はあくまで本発明の一実施
例を示したものに過ぎず、回路の構成を上記と異なるも
のとしても同様な効果が得ることが可能であることは明
らかであり、またデコード回路の設定条件が上記の設定
値に限定されないことも明らかである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
クロック供給装置より基準クロックを受信して内部動作
クロックを作成するクロック受信回路において、基準ク
ロックのグリッジ、デューティー異常及び周波数異常を
検出し、また、小形で精度の良い部品を用いて基準クロ
ックにおけるグリッジの除去や脱落パルスの修復を行う
ことが可能となるため、かかるクロック受信回路の精度
及び信頼性の向上と小形化の実現に資するところが極め
て大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図(1)
【図2】 本発明の原理説明図(2)
【図3】 本発明の実施例回路ブロック図(その1)
【図4】 本発明の実施例回路ブロック図(その2)
【図5】 本発明の実施例回路ブロック図(その3)
【図6】 本発明の実施例(図3,4)タイムチャート
(その1)
【図7】 本発明の実施例(図3,4)タイムチャート
(その2)
【図8】 本発明の実施例(図3,4)タイムチャート
(その3)
【図9】 本発明の実施例(図3,5)タイムチャート
(その1)
【図10】 本発明の実施例(図3,5)タイムチャート
(その2)
【図11】 従来技術の構成図(1)
【図12】 従来技術のタイムチャート(1)
【図13】 従来技術の構成図(2)
【図14】 従来技術のタイムチャート(2)
【図15】 従来技術の回路ブロック図
【符号の説明】
1 ディジタル位相同期回路 2 クロック異常検出用パルス作成手段 3 クロック異常検出手段 4 クロック整形用パルス作成手段 5 クロック整形手段 11 固定発振器 12 計数部 13 位相比較回路 14 位相制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 間瀬 秀樹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 豊福 秀敏 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03L 7/06 - 7/14 H04L 7/00 - 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック供給装置より基準クロックを受
    信して内部動作クロックを作成するクロック受信装置内
    に、固定発振器(11)、計数部(12)、位相比較回路(13)及
    び位相制御部(14)を有し、固定発振器(11)の発振周波数
    を計数部(12)において計数して位相比較信号を作成し、
    前記基準クロックと位相比較を行って位相同期を行うデ
    ィジタル位相同期回路(1) と、前記ディジタル位相同期
    回路(1) 内の前記計数部(12)より計数値を入力し、前記
    基準クロックと逆論理で、かつ該基準クロックのパルス
    長より前記固定発振器(11)の発振周波数の1乃至数周期
    分短いパルス長を有し、該基準クロックのパルス長に包
    含されるクロック異常検出用パルスを作成するクロック
    異常検出用パルス作成手段(2) と、前記基準クロックと
    前記クロック異常検出用パルスを入力して論理和回路よ
    り出力するクロック異常検出手段(3) を備え、基準クロ
    ックに重畳されたグリッジ並びに基準クロックのデュー
    ティー及び周波数異常を検出することを特徴とするクロ
    ック受信回路。
  2. 【請求項2】 クロック供給装置より基準クロックを受
    信して内部動作クロックを作成するクロック受信装置内
    に、固定発振器(11)、計数部(12)、位相比較回路(13)及
    び位相制御部(14)を有し、固定発振器(11)の発振周波数
    を計数部(12)において計数して位相比較信号を作成し、
    前記基準クロックと位相比較を行って位相同期を行うデ
    ィジタル位相同期回路(1) と、前記ディジタル位相同期
    回路(1) 内の前記計数部(12)より計数値を入力し、前記
    基準クロックより前記固定発振器(11)の発振周波数の1
    乃至数周期分早く立ち上がり、ほぼ同時に立ち下がる第
    1のクロック整形用パルスと、前記基準クロックより前
    記固定発振器(11)の発振周波数の1乃至数周期分遅く立
    ち上がり、ほぼ同時に立ち下がる第2のクロック整形用
    パルスを作成するクロック整形用パルス作成手段(4)
    と、前記基準クロックと前記第1のクロック整形用パル
    スを入力して論理積回路より出力し、該論理積回路の出
    力と前記第2のクロック整形用パルスを入力して論理和
    回路より出力するクロック整形手段(5) を備え、基準ク
    ロックに重畳されたグリッジ部分を除去し、かつ入力さ
    れた基準クロックの脱落パルスを再生して出力すること
    を特徴とするクロック受信回路。
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