JP2963392B2 - プラズマ閉じ込めを使用するプラズマエッチング装置 - Google Patents
プラズマ閉じ込めを使用するプラズマエッチング装置Info
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Description
し、より詳しくは、エッチングすべき加工品(例えば半
導体ウェハ)の幅と等しい幅の区域に本質的にプラズマ
を閉じ込める手段を含むプラズマエッチング装置に関す
る。
の製造に使用する各種の層にパターンをエッチングする
ための好ましい技術になっている。その様なエッチング
用装置は、一般的に一対の本質的に平らな電極を収容す
る室(チャンバー)を含み、それらの電極は平行な関係
に間隔を置いて配置され、その間に相互作用空間を限定
する。一方の電極上に加工すべき半導体ウェハを配置す
る。その様な加工には、適当な気体状媒体を室の中に導
入し、次いで一対の電極間に一種以上の適当な高無線周
波数電圧をかけて放電させ、形成されたプラズマがウェ
ハの適度に露出した区域をエッチングする。
を本質的に2個の電極間の相互作用空間に閉じ込めるこ
とが、ますます重要になっている。このために、誘電体
材料からなるリング形状の素子(閉じ込め素子または部
材)を電極の一方または両方の周囲に備え、放電を相互
作用空間に閉じ込める提案がなされている(例えば19
95年5月9日公布の米国特許第5,413,675号
参照)。あるいは、円筒形の陽極酸化したアルミニウム
シールドを使用して2個の電極間の相互作用空間を取り
囲み、取り囲んだ相互作用空間から使用済みガスを放出
するために、シールド中に穴を設ける方法も知られてい
る。この導電性シールドは一般的に、大地電位に接続し
た一方の電極に電気的に接続されている。このシールド
は、大地電位を他の電極に効果的に近付けるのに役立
つ。これによって、放電の帯電した粒子はすべてシール
ドと接触して急速に大地電位になるので、電極間の相互
作用空間に放電が閉じ込められる傾向がある。
作用空間の中にガスが滞留する時間を制御することが重
要である。歴史的に、高速のガス流および短い滞留時間
により、閉じ込め部材(素子)により取り囲まれた空間
の外に放電を生じる傾向がある。これによって、運転を
制御しにくくなり、エッチング室の壁上に好ましくない
様々な堆積物を形成することがある。
には、プロファイル制御およびエッチング選択性の様な
エッチングパラメータの制御性を強化するために、放電
が相互作用空間内に維持され、使用されたガスが比較的
急速に装置を通過するプラズマエッチング装置が望まれ
ている。これによって、処理時間が短縮され、半導体ウ
ェハ上に製造される集積回路の全体的なコストが低減さ
れる。さらに、エッチング室の壁上への好ましくない堆
積物の形成が抑えられる。
放電を生じる重要なファクターは、相互作用空間の外に
出るガスの大部分が電荷を有するイオン化したガス粒子
からなることであり、使用済みガスが相互作用空間から
出る時に、その様な電荷を中和する手段を備えることに
より、放電が相互作用空間の外側に伸びる傾向を効果的
に抑えられることを発見した。
を閉じ込め機構で取り囲むことによりプラズマ放電を相
互作用空間内に閉じ込めるが、その閉じ込め機構は、閉
じ込め機構を通って内側表面から外側表面に伸びる複数
の通路を限定し、プラズマ中に形成される帯電粒子がそ
れらの通路を通過する時に中和される様に、それらの通
路の大きさを調整する。極端な場合、閉じ込め機構は、
2つの別個の平行な隙間を一方は上に、他方は下に形成
する様に中心を合わせた単一の誘電体リングからなるこ
ともできる。より一般的な場合、閉じ込め機構は、上下
の隙間に加えて少なくとも一対の周方向隙間(通路、開
口部)を有する円筒を本質的に形成する様に、間隔を置
いて配置された少なくとも3個の誘電体リングの積み重
ねからなる。代表的な実施態様では、6個のリングを使
用し、上下の隙間に加えて、それらのリング間に5つの
別個の平行な周方向隙間を形成する。さらに、プラズマ
から生じる帯電ガス粒子が流出する際に隙間中で移動し
なければならない距離が粒子の平均自由行路よりも本質
的に長くなり、最も励起された粒子が隙間の壁と少なく
とも1回衝突する様に、形成される隙間の大きさを適切
に調整する。これらの隙間壁との衝突により、粒子上の
電荷が中和され、外に出る粒子が中性になる。したがっ
て、相互作用空間の外で放電する傾向が本質的に無くな
る。
形の閉じ込め機構は、プラズマを閉じ込めることに加え
て、プラズマエッチング工程で形成される傾向がある重
合体による被覆を、室の内壁にではなく、閉じ込めリン
グ自体だけに制限する。閉じ込め機構が被覆されるの
で、シールドを容易に分解でき、容易に清掃でき、容易
に交換できる設計になっていることは重要である。閉じ
込め機構にリングを使用することにより、これらの条件
が満たされる。
プラズマの発生に使用するすべての無線周波数供給源の
ための帰路や接地の様な、ハウジングまたは室の通常の
役目を軽減することができる。その結果、この設計によ
り、この装置は多周波数運転に特に使い易くなる。この
種の運転では、第一の周波数が比較的低い電圧を、加工
品(例えば半導体ウェハ)を支持する第一電極に印加
し、第二の周波数が比較的高い電圧を第二電極に印加す
る。低周波数電圧供給源はその大地への帰路(アース)
が低域路を経由しており、高周波数電圧供給源はその大
地への帰路(アース)が高域路を経由している。これに
よって、2つの供給源は相互から電気的に効果的に隔離
されている。本発明の好ましい実施態様は、閉じ込め機
構および2周波数モード運転の両方を採用しているが、
それぞれの特徴は互いに独立して使用することができ
る。
支持している電極に印加する電圧の周波数にイオン移動
周波数未満の約2メガヘルツ、および他方の電極に印加
する周波数に第一の周波数(2メガヘルツ)の10倍を
超える約27.12メガヘルツを選択することは、本発
明の別の特徴を形成すると考えられる。
されたプラズマを2個の平行な電極間の相互作用空間に
閉じ込めるプラズマ処理装置に関する。このプラズマ処
理装置は、加工品の処理に有用な気体状媒体を収容する
手段、2個の電極、および閉じ込め機構からなる。平行
な一対の電極は、それらの間に相互作用空間を限定し、
無線周波数エネルギーを供給して電極間に放電を起こ
し、気体状媒体をイオン化した時に、その相互作用空間
に、電極の一方の上に支持された加工品を処理できるプ
ラズマが発生する。閉じ込め機構は、閉じ込め機構を通
して内側表面から外側表面にガスを流す複数の個別の平
行な通路を限定する。
の方向に対して直角の方向で間隔を置いて配置されてい
る。閉じ込め機構は電極間に配置され、通路の大きさ
は、プラズマ中に形成された帯電粒子が通路を通過する
時に、それらの帯電粒子を中和することにより、放電を
相互作用空間内に本質的に閉じ込める様に調整されてい
る。
込め手段を含むプラズマエッチング装置に関する。この
プラズマエッチング装置は、エッチングに有用な気体状
媒体を収容する手段、平行な一対の電極、および少なく
とも3個の間隔を置いて配置されたリングの積み重ねか
らなる。電極はそれらの間に相互作用空間を限定し、無
線周波数エネルギーを供給して電極間に放電を起こし、
気体状媒体をイオン化した時に、その相互作用空間に、
電極の一方の上に支持された加工品をエッチングできる
プラズマが発生する。互いに間隔を置いて配置され、間
に隙間を形成し、相互作用空間を取り囲む様に配置され
たリングの積み重ねは、使用済みガスの流出を制御し、
帯電粒子が相互作用空間から出る時に帯電粒子を中和
し、放電を相互作用空間に本質的に閉じ込める。
が異なる2種類の電圧を使用するプラズマエッチング装
置に関する。このプラズマエッチング装置は、エッチン
グに有用な気体状媒体を収容する手段、平行な一対の電
極、イオン移動周波数未満の周波数を有する第一の無線
周波数電圧供給源、および第一の周波数より少なくとも
10倍大きい周波数を有する第二の無線周波数電圧供給
源からなる。平行な電極対はそれらの間に相互作用空間
を限定し、無線周波数エネルギーを供給して電極間に放
電を起こし、気体状媒体をイオン化し、イオン移動周波
数により特徴付けられるイオンを形成した時に、その相
互作用空間に、第一の電極上に支持された加工品をエッ
チングできるプラズマが発生する。第一の供給源は、イ
ンピーダンス適合回路を経由して第一電極に接続され、
低域通過フィルター(以下低域フィルターという)を経
由してアース線に接続されている。第二無線周波数電圧
供給源は、適合回路を経由して第二電極に接続され、高
域通過フィルター(以下高域フィルターという)を経由
してアース線に接続されている。
マ閉じ込め手段および2周波数運転の両方を含むプラズ
マエッチング装置に関する。このプラズマエッチング装
置は、エッチングに有用な気体状媒体を収容する手段、
平行な一対の電極、少なくとも3個の間隔を置いて配置
されたリングの積み重ね、約1.5〜2.5メガヘルツ
の周波数を有する第一の無線周波数電圧供給源、および
約25〜30メガヘルツの周波数を有する第二の無線周
波数電圧供給源からなる。平行な電極対はそれらの間に
相互作用空間を限定し、無線周波数エネルギーを供給し
て電極間に放電を起こし、気体状媒体をイオン化した時
に、その相互作用空間に、電極の一方の上に支持された
加工品をエッチングできるプラズマが発生する。互いに
間隔を置いて配置され、間に隙間を形成し、相互作用空
間を取り囲む様に配置されたリングの積み重ねは、使用
済みガスの流出を制御し、帯電粒子が相互作用空間から
出る時に帯電粒子を中和し、放電を相互作用空間に本質
的に閉じ込める。第一の供給源は、第二供給源よりも出
力が低く、インピーダンス適合回路を経由して第一電極
に接続され、低域フィルターを経由してアース線に接続
されている。第二無線周波数電圧供給源は、適合回路を
経由して第二電極に接続され、高域フィルターを経由し
てアース線に接続されている。
マ処理に有用な気体状媒体を含むプラズマ処理装置の相
互作用空間内に放電を閉じ込めるための閉じ込め機構に
関する。閉じ込め機構は、垂直な円筒を含み、円筒は円
筒を通して円筒の内側表面から外側表面に伸びる複数の
個別の平行な通路を限定する部分を有し、通路は、それ
らの通路を通るガス流の方向に対して直角の方向で間隔
を置いて配置されている。閉じ込め機構は、プラズマ処
理装置内で間隔を置いて配置された電極の間に配置さ
れ、気体状媒体中で無線周波数により誘導された放電中
で作り出された帯電粒子が該閉じ込め機構の通路を通過
する時に、それらの帯電粒子を中和するのに有効であ
る。
を詳細に説明する。図面は必ずしも原寸通りではない。
態様によるプラズマエッチング装置10を示す。プラズ
マエッチング装置は、プラズマ処理装置とも呼ばれ、化
学気相堆積(CVD)の様な他のプラズマを使用する処
理にも使用できる。プラズマエッチング装置10は、所
望のプラズマエッチング処理が行なわれる室(チャンバ
ー)12を限定する、一般的に大部分が金属または石英
からなるハウジング11を含んでなる。ハウジング11
は上部11Aを有するが、この上部はハウジング11の
残りの部分から容易に取り外すことができる。一般的
に、ハウジング11は、安全上の理由から大地電位に維
持されている少なくとも1箇所の導電性部分を含む。室
12の中には、それぞれ本質的に平らで円形の一対の平
行な電極13および14がある。この図は、電極13
が、エッチングすべき加工品16を支持している状態を
示す。加工品16は、一般的に、通路またはパターンを
エッチングする1つ以上の層で被覆した上側表面33を
有する半導体ウェハ16である。2個の電極13および
14は、直径がほぼ等しく、それらの間に相互作用空間
17を限定するのが有利である。運転中、入口(図には
示していない)から1種以上の異なったガスが室12の
中に流入して相互作用空間17を満たし、使用済みガス
は出口(図には示していない)から相互作用空間の外に
排出される。エッチング剤として作用する気体状媒体を
導入および排出する特定の様式は本発明の理解には特に
関係しないので、図面中の不必要な複雑さを避けるため
に、その様な気体状媒体用の入口および出口は図に示し
ていない。2個の電極間に2種類の異なった周波数成分
を含む無線周波数(r.f.)電圧を印加し、相互作用
空間17中のガスをイオン化し、加工品16の露出した
表面33を必要に応じてエッチングするプラズマを形成
する。
一の電圧供給源23は、その電圧をインピーダンス適合
回路(MC)26を経由し、ハウジング11の底部にあ
る開口部を通し、誘電層40を通して通常の様式で下側
電極13に印加する。この電圧は、上側電極14を経由
し、低域フィルター(LP)29を通じてアースに戻さ
れる。誘電層40は一般的に、装置10の運転中に電極
13の膨張を許容するために、電極13から僅かな間隔
を置いて配置されている。第二供給源24は、その電圧
をインピーダンス適合回路(MC)28を経由し、ハウ
ジング部分11Aにある開口部42を通し、誘電層38
を通して上側電極14に印加し、下側電極13を経由
し、高域フィルター(HP)27を通してアースに戻
す。処理ガスは、一般的に上側電極14を通して相互作
用空間17に注入される。誘電層38は一般的に、装置
10の運転中に電極14の膨張を許容するために、電極
14から僅かな間隔を置いて配置されている。当業者に
はよく知られている様に、その様な多周波数設計では、
供給源23から電極13に印加される周波数は、加工品
16に入射するイオンのエネルギーを最適選択値に調整
するセルフバイアスを電極13上に供給するために使用
される。電極14に印加される供給源24の周波数は、
一般的にプラズマの密度および加工品16に入射するイ
オンの量を制御する。しかし、無論、より高い方の周波
数の供給源24は、下側電極13上に課せられるバイア
スに影響するシース厚の様なプラズマパラメータに重大
な影響を及ぼす。我々は、供給源23の周波数を、放電
により形成されるイオンの約3.5メガヘルツのイオン
移行周波数よりも低く選定した。イオン移行周波数より
も十分に低い、約1.5〜2.5メガヘルツ、例えば2
メガヘルツ、の周波数を選択することにより、供給源2
3は、加工品16に衝突するイオンのエネルギーを、供
給源23により形成されるセルフ−バイアスから与えら
れるよりも大きく増大させる。
より効果的に励起するために、供給源24の周波数を、
通常の周波数13.56メガサイクルの2倍の27.1
2メガヘルツに選定した。好ましくは、閉じ込め機構
は、空間により分離された少なくとも3個のリングを垂
直に積み重ねて形成され、閉じ込め機構を通る複数の通
路を形成し、各通路は、隣接するリングの上側および下
側表面の間の空間により決定される高さ、および機構の
内側および外側表面を限定するリングの内側および外側
縁部の間の距離により決定される長さを有する。さら
に、2種類の周波数(2および27.12メガヘルツ)
の比は10のファクターより大きく、簡単なフィルター
で分離できる十分な差を有する。有利なことに、好まし
い実施態様では、低域フィルター29は単にインダクタ
ーでよく、高域フィルター27は単にキャパシターでよ
い。
物が知られており、当業者にはよく知られている様に、
一般的に加工品16上の各種材料層のエッチングに望ま
しい選択性および/または異方性を与える様に選択す
る。
10の運転中、電極13および14の間に発生するプラ
ズマ放電は、図1の断面図および図2の立体図に示すリ
ング機構(閉じ込め機構、閉じ込めシールド、リングの
積み重ね、または閉じ込めリングとも呼ばれる)30に
より電極間の相互作用空間17に閉じ込められる。
するリング機構30は、それぞれ好ましくは高品質融解
シリカまたは石英である誘電体からなる円形リング32
の積み重ねを含んでなる。この積み重ねは垂直な円筒を
形成する。好ましい実施態様では、図1および2に示す
様に、6個のリング32を積み重ねる。組み立てる時、
6個のリング32は、やはり石英製のスペーサー34に
より、間隔を置いて配置される。スペーサー34は、ウ
オッシャーでも、リング32の隆起部分でもよい。リン
グ32およびウオッシャー34を通してねじ36をねじ
込み、堅固な構造を形成する。好ましい実施態様では、
ねじ36はナイロン製である。図1に示す装置の様に、
ねじを、電極13および14を取り囲む上側板37の中
にねじ込むことにより、機構を室12の中に支持するの
が有利である。
び2に示す、垂直円筒中に垂直に間隔を置いて配置され
た個別の平行な周方向隙間(通路)31を形成し、そこ
を通して使用済みガスが相互作用空間17から流出し、
室12から排出される。
周にわたって伸びており、スペーサー34によってのみ
中断されている。
を有するが、ここで、縦横比とは、半径方向における隙
間31の幅の、垂直方向における隙間31の高さに対す
る比として定義される。隙間の半径方向幅は、一般的に
隙間31を通って相互作用空間17から外に出る帯電粒
子(一般的にイオン)の平均自由行路の少なくとも2
倍、好ましくは少なくとも10倍に形成する。好ましい
実施態様では、半径方向幅は、平均自由行路の約40倍
である。粒子の平均自由行路は、気体状媒体の圧力の関
数である。この平均自由行路の圧力に対する依存性によ
り、その様な粒子の本質的な画分、好ましくは実質的に
すべて、が隙間31を限定するリング32の壁と衝突す
る。その様な衝突により、粒子の電荷が中和される。そ
の結果、制限リングから出るガスには、閉じ込められた
相互作用空間17の外にプラズマ放電を伸ばす傾向がな
い。その上、リング機構30は、相互作用空間中で発生
した他の異粒子[例えば、加工品16の表面33の上に
あるフォトレジストマスク(図には示していない)の断
片]すべてを遮断する様に作用する。高流量では、その
様な粒子がリング機構30を横断する(通過する)前に
リング32の壁に確実に当たるだけの十分な数の衝突が
ない。複数の隙間31を有することにより、リング機構
30を横切るガスの速度を下げることができ、その様な
粒子がリング32の壁に衝突せずに隙間31を横切る可
能性が少なくなる。
ェハは直径が20.32cm(8インチ)である。その
様なウェハを処理するには、電極13および14は、一
般的に直径が約17.78〜22.86cm(約7〜9
インチ)であり、約2.54〜4.45cm(約1〜
1.75インチ)の間隔で配置される。20.32cm
(8インチ)半導体ウェハ16を処理するのに好ましい
実施態様では、各リング32の内径はウェハの直径より
僅かに大きい約22.35cm(約8.8インチ)であ
り、外径は約26.16cm(約10.3インチ)であ
る。6個のリングがあり、各リングの厚さは約90ミル
であり、各隙間の高さは約50ミルである。リング機構
30の最上部リング32と上側板37の間には隙間31
がある。底部リング32と誘電体層40の上側表面の間
にも同等のさらなる隙間31が存在する。したがって、
装置10には実際には7個の隙間31が存在する。各リ
ング32の上側および下側表面は実質的に平らであり、
実質的に長方形の断面を有する各リング32を積み重ね
易くしている。各リング32の上部および底部の内側お
よび外側縁部は、一般的に僅かに丸みをつけてある。ス
ペーサー34も同様に平らな上側および下側表面を有
し、リング32に対する所望の機械的支持を与えるのに
十分に大きいが、隙間31から出るガスの流れをひどく
妨害しない程度に十分小さな、横方向寸法を有する。一
実施例では、気体状媒体は400sccm、圧力50ミリト
ルで室12中を流れ、隙間から出る気体状粒子に対して
計算した平均自由行路は約40ミルであった。
1の取り外し可能な最上部11A、電極14、上側板3
7、およびリング機構30は装置10の他の部分から容
易に取り外すことができる。その様に取り外した後、リ
ング機構30は、ねじ36をはずすことにより容易に分
解することができる。これによって容易に加工品16を
取り出し、リング32を清掃し、新しい加工品16を挿
入することができる。
一般的な原理を説明しているに過ぎない。本発明の精神
および範囲から逸脱することなく、様々な修正が可能で
あることは明らかである。20.32cm(8インチ)
半導体ウェハ以外の加工品を使用する場合、異なった寸
法の装置10を使用することになる。より少ない、また
はより多い数のリング32を使用するのが望ましい場合
もあろう。あるいは、単にリングの積み重ね30の上部
および底部リング32を電極13および14から引き離
し、それによって生じた空間を追加隙間31として使用
することにより、リング32を追加しなくても、隙間3
1の数を増加させることができる。極端な場合、適切な
比率を有する2個の隙間を形成する様に適切に配置した
単一のリングも使用できる。リング機構30で単一周波
数設計を使用するのが望ましい場合もあろう。その様な
場合、上側電極14と下側電極13の間に電圧信号をか
け、室12を限定する壁に基準電圧(一般的に接地)を
かける。また、下側電極13に直流電圧を印加するため
に、直流電圧供給源を使用するのが望ましい場合もあろ
う。
チング装置の基本的な構成を図式的に示す図である。
Claims (28)
- 【請求項1】 加工品の処理に有用な気体状媒体を収容
する手段、 無線周波数エネルギーを供給して電極間に放電を起こ
し、気体状媒体をイオン化した時に、電極の一方の上に
支持された加工品を処理できるプラズマを発生する相互
作用空間を限定する平行な一対の電極、および閉じ込め
機構、該閉じ込め機構は、閉じ込め機構を通して内側表
面から外側表面に伸びる、ガスを流す複数の個別の平行
な通路を限定し、該平行な通路は、該通路を通るガス流
の方向に対して直角の方向で間隔を置いて配置されてお
り、該閉じ込め機構が電極間に配置され、該通路の大き
さが、プラズマ中に形成された帯電粒子が該通路を通過
する時に、該帯電粒子を中和することにより、放電を相
互作用空間内に本質的に閉じ込める様に調整されてい
る、 ことからなるプラズマ処理装置。 - 【請求項2】 該閉じ込め機構が誘電体からなることを
特徴とする請求項1のプラズマ処理装置。 - 【請求項3】 該閉じ込め機構が垂直の円筒からなるこ
とを特徴とする請求項1のプラズマ処理装置。 - 【請求項4】 該閉じ込め機構を通って伸びる個別の平
行な通路が放射状の通路であることを特徴とする請求項
3のプラズマ処理装置。 - 【請求項5】 該閉じ込め機構が、上側表面および下側
表面を有する少なくとも1個の閉じ込めリングからな
り、該少なくとも1個の閉じ込めリングが、周囲に配分
された複数の個別の通路を限定する様に配置され、該通
路が、該リングの該上側表面および下側表面の間に配置
された、該リングに対して本質的に平行な個別の平面内
で、それぞれ該機構の該内側表面から該外側表面に放射
状に伸びることを特徴とする請求項4のプラズマ処理装
置。 - 【請求項6】 該閉じ込め機構が少なくとも3個のリン
グからなることを特徴とする請求項5のプラズマ処理装
置。 - 【請求項7】 エッチングに有用な気体状媒体を収容す
る手段、 無線周波数エネルギーを供給して電極間に放電を起こ
し、気体状媒体をイオン化した時に、電極の一方の上に
支持された加工品をエッチングできるプラズマを発生す
る相互作用空間を限定する平行な一対の電極、および少
なくとも3個のリングの積み重ね、該リングは、互いに
間隔を置いて配置され、間に隙間を形成し、相互作用空
間を取り囲む様に配置され、使用済みガスの流出を制御
し、帯電粒子が相互作用空間から出る時に帯電粒子を中
和し、放電を相互作用空間に本質的に閉じ込める、 ことからなることを特徴とするプラズマエッチング装
置。 - 【請求項8】 装置の運転中、外に出る帯電粒子が隙間
中で移動しなければならない距離が、帯電粒子の平均自
由行路よりも本質的に長くなる様に、それぞれの隙間の
大きさが調整されていることを特徴とする請求項7のプ
ラズマエッチング装置。 - 【請求項9】 リングが誘電体材料からなることを特徴
とする請求項8のプラズマエッチング装置。 - 【請求項10】 誘電体材料が石英であることを特徴と
する請求項9のプラズマエッチング装置。 - 【請求項11】 さらに第一および第二の無線周波数電
圧供給源からなり、第一供給源は、第二供給源よりも周
波数が低く、インピーダンス適合回路を経由して加工品
を支持する電極に接続され、低域通過フィルターを経由
してアース線に接続されており、第二供給源は、インピ
ーダンス適合回路を経由して第二電極に接続され、高域
通過フィルターを経由してアース線に接続されているこ
とを特徴とする請求項7のプラズマエッチング装置。 - 【請求項12】 第一無線周波数供給源が、気体状媒体
中で形成されるイオンのイオン移動周波数特性よりも低
い周波数を有することを特徴とする請求項11のプラズ
マエッチング装置。 - 【請求項13】 第一供給源と第二供給源の周波数の比
が10:1より大きいことを特徴とする請求項11のプ
ラズマエッチング装置。 - 【請求項14】 第一供給源の周波数が約1.5〜2.
5メガヘルツであり、第二供給源の周波数が約25〜3
0メガヘルツであることを特徴とする請求項11のプラ
ズマエッチング装置。 - 【請求項15】 第一供給源の周波数が約2.0メガヘ
ルツであり、第二供給源の周波数が約27.12メガヘ
ルツであることを特徴とする請求項14のプラズマエッ
チング装置。 - 【請求項16】 リングが誘電体材料からなることを特
徴とする請求項15のプラズマエッチング装置。 - 【請求項17】 誘電体材料が石英であることを特徴と
する請求項16のプラズマエッチング装置。 - 【請求項18】 エッチングに有用な気体状媒体を収容
する手段、 無線周波数エネルギーを供給して電極間に放電を起こ
し、気体状媒体をイオン化する時に、電極の一方の上に
支持された加工品をエッチングできるプラズマを発生す
る相互作用空間を限定する平行な一対の電極、 少なくとも3個のリングの積み重ね、該リングは、互い
に間隔を置いて配置され、間に隙間を形成し、相互作用
空間を取り囲む様に配置され、使用済みガスの流出を制
御し、帯電粒子が相互作用空間から出る時に帯電粒子を
中和し、それによって放電を相互作用空間に本質的に閉
じ込める、 約1.5〜2.5メガヘルツの周波数を有する第一無線
周波数電圧供給源、および約25〜30メガヘルツの周
波数を有する第二無線周波数電圧供給源からなり、 第一供給源が、インピーダンス適合回路を経由して第一
電極に接続され、低域通過フィルターを経由してアース
線に接続されており、 第二供給源が、インピーダンス適合回路を経由して第二
電極に接続され、高域通過フィルターを経由してアース
線に接続されていることを特徴とするプラズマエッチン
グ装置。 - 【請求項19】 装置の運転中、外に出る帯電粒子が隙
間中で移動しなければならない距離が、帯電流の平均自
由行路よりも本質的に長くなる様に、それぞれの隙間の
大きさが調整されていることを特徴とする請求項18の
プラズマエッチング装置。 - 【請求項20】 第一供給源の周波数が約2.0メガヘ
ルツであり、第二供給源の周波数が約27.12メガヘ
ルツであることを特徴とする請求項19のプラズマエッ
チング装置。 - 【請求項21】 リングが誘電体材料からなることを特
徴とする請求項20のプラズマエッチング装置。 - 【請求項22】 誘電体材料が石英であることを特徴と
する請求項21のプラズマエッチング装置。 - 【請求項23】 リングの積み重ねが、6個のリングか
らなり、リング間に5個の隙間および上側の隙間および
下側の隙間を限定することを特徴とする請求項18のプ
ラズマエッチング装置。 - 【請求項24】 プラズマ処理に有用な気体状媒体を含
むプラズマ処理装置の相互作用空間内に放電を本質的に
閉じ込めるための閉じ込め機構であって、該閉じ込め機
構が垂直な円筒からなり、該円筒が、該円筒を通して該
円筒の内側表面から外側表面に伸びる複数の個別の平行
な通路を限定する部分を有し、該通路は、該通路を通る
ガス流の方向に対して直角の方向で間隔を置いて配置さ
れており、 該閉じ込め機構が、プラズマ処理装置内で間隔を置いて
配置された電極の間に配置され、気体状媒体中で無線周
波数により誘導された放電中で形成された帯電粒子が該
閉じ込め機構の通路を通過する時に、それらの帯電粒子
を中和するのに有効であることを特徴とする閉じ込め機
構。 - 【請求項25】 円筒が誘電体からなることを特徴とす
る請求項24の閉じ込め機構。 - 【請求項26】閉じ込め機構を通る通路が、放射状に伸
びる通路からなることを特徴とする請求項24の閉じ込
め機構。 - 【請求項27】 閉じ込め機構が、上側表面および下側
表面を有する少なくとも1個の閉じ込めリングからな
り、該少なくとも1個の閉じ込めリングが、周囲に配分
された複数の個別の通路を限定する様に配置され、該通
路が、該リングの該上側表面および下側表面の間に配置
された、該リングに対して本質的に平行な個別の平面内
で、それぞれ該機構の該内側表面から該外側表面に放射
状に伸びることを特徴とする請求項26の閉じ込め機
構。 - 【請求項28】 少なくとも3個の閉じ込めリングがあ
ることを特徴とする請求項27の閉じ込め機構。
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