JP2962613B2 - パターン塗り潰し方法 - Google Patents

パターン塗り潰し方法

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JP2962613B2
JP2962613B2 JP3057692A JP3057692A JP2962613B2 JP 2962613 B2 JP2962613 B2 JP 2962613B2 JP 3057692 A JP3057692 A JP 3057692A JP 3057692 A JP3057692 A JP 3057692A JP 2962613 B2 JP2962613 B2 JP 2962613B2
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洋一 佐藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像処理に際し、図形
等の2値パターンの輪郭データをもとに、その内部を塗
り潰すパターン塗り潰し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、計算機を用いたこの種のパターン
塗り潰し方法としては、特開昭63-177277 号公報に開示
の技術がある。この従来技術は、まず与えられた閉領域
の内部の一点から境界線まで塗り潰しを行ない、次にそ
の境界線上の点の1つ上の、もしくは1つ下のラインに
おけるサーチ開始点を定め、そこから境界線までの間を
順次塗り潰していくものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上述の従
来技術では、塗り潰し途中の様子を示す図1の上部のよ
うに、凹形状をしている部分は、同一ラインであるにも
かかわらず一度に塗ることができない。従って、新たに
まだ塗っていない部分としてサーチ開始点を探して設定
する必要があり、効率的にパターンを塗り潰すことがで
きない。
【0004】本発明は、複雑な入力パターンに対しても
効率良くその内部を塗り潰すパターン塗り潰し方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、2値画像デー
タから得られたパターンの輪郭データをもとに、そのパ
ターンの内部を塗り潰す方法であって、輪郭データのメ
モリから塗り潰し対象とする行に存在する輪郭画素を抜
き出し、その位置情報から列方向に対して順に並べ変え
を行ない、順にその輪郭画素に対してその画素に隣接す
る左右の画素の原画像データをメモリから読み出して黒
画素かどうかを調べ、 左右ともに黒画素ならば、対象画素は中途位置、 右側のみ黒画素ならば、対象画素は左端となり塗り潰
し開始位置、 左側のみ黒画素ならば、対象画素は右端となり塗り潰
し終了位置、 左右ともに白画素ならば、対象画素は孤立点であるか
ら塗り潰し開始位置かつ終了位置と判定し、塗り潰し開
始位置から終了位置までの間を塗り潰すようにしたもの
である。
【0006】
【作用】塗り潰し対象となる行に存在する輪郭情報を輪
郭データから抜き出し、その輪郭情報の画素が塗り潰し
開始位置か、終了位置か、中途位置かを判定し、塗り潰
し開始位置から終了位置までの間を塗り潰すものとな
る。従って、本発明は、幅が1画素で構成されているパ
ターンには適用できないが、それ以外のパターンならば
複雑な形状をしていようと効率良くその内部を塗り潰す
ことが可能である。
【0007】
【実施例】図2は、本発明を用いた処理方法を実施する
ための装置の一例を示す構成図である。
【0008】処理装置内のA/D変換回路21で、入力
された画像信号がデジタル信号に変換され、更に2値化
回路22において所定のレベルにより2値信号に変換さ
れ、画像メモリ23に送られる。また、CPU24によ
りこの2値画像に含まれるパターンの境界を追跡した輪
郭データはRAM25に格納されている。
【0009】CPUはこの輪郭データをもとにして、図
3に示すフローに従い図4(a) のような入力パターンに
対して塗り潰しを行ない、図4(b) の結果を出力する。
【0010】次に、本処理法の手順をフローチャートに
基づき詳細に説明する。図5(a) は、2値入力パター
ン、同(b) は、その輪郭データを抽出したものである。
ここでは、行nについての塗り潰しを説明する。
【0011】(1) 対象とする行nに存在する輪郭画素で
あるP1〜P5を輪郭データを格納しているメモリから
呼び出す。境界を追跡するときには、ラスタ走査を行な
い、パターンを見つけた画素から図6に示すように例え
ば左回りに追跡していく。従って、輪郭画素P1〜P5
は、追跡された順にP1、P5、P4、P3、P2の順
でメモリに格納されている。これを列方向(X方向)に
対してその位置をもとにして並べ変えを行なう。すなわ
ち、P1、P2、P3、P4、P5の順とする。
【0012】(2) このP1〜P5に対して、順にその画
素がパターンの塗り潰しの開始/中途/終了位置なのか
を判定する。このとき、画像メモリにある原画像からそ
の画素に隣接する左右のデータを読み出して黒画素かど
うかを調べる。即ち、対象とする画素の座標を(x, y)と
すると原画像データ(白画像は“0”、黒画素は“1”
として格納されている)のB(x-1, y)、B(x+1, y)を読
み出して、 B(x-1, y)=1,B(x+1, y)=1 ならば、(x, y)は
中途位置、 B(x-1, y)=0,B(x+1, y)=1 ならば、(x, y)は
左端となり塗り潰し開始位置、 B(x-1, y)=1,B(x+1, y)=0 ならば、(x, y)は
右端となり塗り潰し終了位置、 B(x-1, y)=0,B(x+1, y)=0 ならば、(x, y)は
孤立点であるから塗り潰し開始位置かつ終了位置、と判
定する。
【0013】この論理を当てはめることにより、 中途位置:P2 塗り潰し開始位置:P1、P4 塗り潰し終了位置:P3、P5 と分類でき、中途位置のP2を無視することに結局、P
1〜P3とP4〜P5の間を塗り潰すことができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複雑な入
力パターンに対しても効率良くその内部を塗り潰すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来法による塗り潰しの途中の状態を示
す模式図である。
【図2】図2は本発明を用いた処理法を実施するための
装置のブロック図である。
【図3】図3は本発明の塗り潰し手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】図4は入力パターンの一例と塗り潰しを行なっ
た例を示す模式図である。
【図5】図5はあるパターンとその輪郭構成画素を抽出
した例を示す模式図である。
【図6】図6は境界追跡を示す模式図である。
【符号の説明】
P2 中途位置 P1、P4 塗り潰し開始位置 P3、P5 塗り潰し終了位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 11/20 - 11/40 G06T 7/60 G06T 9/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値画像データから得られたパターンの
    輪郭データをもとに、そのパターンの内部を塗り潰す方
    法であって、 輪郭データのメモリから塗り潰し対象とする行に存在す
    る輪郭画素を抜き出し、 その位置情報から列方向に対して順に並べ変えを行な
    い、順にその輪郭画素に対してその画素に隣接する左右
    の画素の原画像データをメモリから読み出して黒画素か
    どうかを調べ、 左右ともに黒画素ならば、対象画素は中途位置、 右側のみ黒画素ならば、対象画素は左端となり塗り潰
    し開始位置、 左側のみ黒画素ならば、対象画素は右端となり塗り潰
    し終了位置、 左右ともに白画素ならば、対象画素は孤立点であるか
    ら塗り潰し開始位置かつ終了位置と判定し、塗り潰し開
    始位置から終了位置までの間を塗り潰すことを特徴とす
    るパターン塗り潰し方法。
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