JP2961835B2 - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JP2961835B2
JP2961835B2 JP22172690A JP22172690A JP2961835B2 JP 2961835 B2 JP2961835 B2 JP 2961835B2 JP 22172690 A JP22172690 A JP 22172690A JP 22172690 A JP22172690 A JP 22172690A JP 2961835 B2 JP2961835 B2 JP 2961835B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、再生専用形の光ディスクと、これとは記
録形式が異なると共に、光反射率が異なる光ディスク、
例えば書換形の光磁気ディスク等の複数種類のディスク
の光学的再生が行えるディスク再生装置に関する。
【発明の概要】 この発明は、再生専用形の第1の光ディスクと、これ
とは記録形式及び光反射率が異なる第2のディスクとを
識別する識別手段を設け、この識別手段の出力により、
光学ヘッドの出力から再生信号を生成するRF回路に設け
られたゲイン切替回路及び信号処理切替回路を切り替
え、複数種の光ディスクを自動的に識別して再生できる
再生装置を提供するものである。
【従来の技術】
現在知られている光ディスクとしては、再生専用形、
追記形、書換形等の3つのタイプがある。 例えば、再生専用形の光ディスクの1つであるCD(コ
ンパクトディスク)は、透明のプラスチック製のディス
ク上にインジェクションモールド等で作られたピット列
によりデジタルオーディオデータが記録され、その記録
面の表面にアルミニウム等の金属反射膜が被着され、さ
らにその上を保護膜で覆ったものである。 この光ディスクからのデータの再生は、光の回折現象
を利用してピット列からの反射光量の強弱を検出して行
う。 一方、例えば書換形の光磁気ディスクは、例えばTbFe
Co等の材料からなる光磁気記録膜(垂直磁化膜)を透明
プラスチックからなるディスク上に被着形成し、その上
を保護膜で覆った構成である。 そして、この光磁気ディスクの記録においては、磁界
とレーザ光の熱により磁化の方向として信号を記録する また、再生信号の検出は、光磁気ディスクにレーザ光
を照射したとき、磁化の方向に応じて偏光面が回転する
現象(カー効果)を利用して行う。 以上のように、再生専用形光ディスクと書換形の光磁
気ディスクとでは記録形式が異なり、また、再生形式
は、レーザ光をディスクに照射して、その反射光を検出
することは同じであるが、再生信号の検出の仕方に違い
がある。さらに、ディスクからの光反射率は、前記再生
専用形の光ディスクのそれを1としたとき、前記光磁気
ディスクのそれは約1/5となり、これも異なっている。 このため、従来は、各タイプの光ディスクに対して、
再生装置が別個になっている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、同様に光学的な信号再生が可能な光デ
ィスクを再生するのに、ディスクの種類によって別個の
再生装置を使用しなければならないとすると、ユーザの
コスト負担が大きくなると共に、操作も厄介となる。 この発明は、以上の点にかんがみ、複数種の異なるタ
イプのディスクを同一の再生装置で再生することができ
るようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明によるディスク
再生装置では、ピット列により情報信号が記録された再
生専用形のディスクと、情報信号が光磁気記録される信
号記録領域を備えると共にこの信号記録領域とは別の領
域にピット列によって予め情報信号が記録されているピ
ット記録部分を備える光磁気ディスクとの再生を行うデ
ィスク再生装置であって、 装填されたディスクが前記再生専用形のディスクであ
るか前記光磁気ディスクであるかを識別する第1の識別
手段と、 前記装填されたディスクに光ビームを照射し、その反
射光を受光することにより、前記装填されたディスクに
記録されている情報信号を読み出すための光学ヘッド
と、 前記装填されたディスクが前記光磁気ディスクである
ときに、前記光ビームが照射されて情報信号が読み出さ
れている位置が、前記信号記録領域であるか前記ピット
記録部分であるかを識別する第2の識別手段と、 再生信号生成手段と、 エラー信号生成手段と、 制御手段と、 を備え、 前記再生信号生成手段は、 前記光学ヘッドからの出力信号に基づいて、前記ピッ
ト列によって記録されている情報信号に対応する再生信
号を生成する第1の信号処理部と、 前記光学ヘッドからの出力信号に基づいて、前記信号
記録領域に記録されている情報信号に対応する再生信号
を生成する第2の信号処理部と、 前記第1の信号処理部からの再生信号または前記第2
の信号処理部からの再生信号のいずれか一方を選択的に
出力する再生信号切り替え部と、 を有し、 前記エラー信号生成手段は、 前記光学ヘッドからの出力信号に基づいて、サーボエ
ラー信号を生成するサーオエラー信号生成部と、前記サ
ーボエラー信号生成部のゲインを切り替えるゲイン切り
替え部と、 を有し、 前記制御手段は、 前記第1の識別手段の識別結果に基づいて、前記ゲイ
ン切り替え部を、前記再生専用形のディスク用のゲイン
と、前記光磁気ディスク用のゲインとのいずれかに切り
替えると共に、 前記第1の識別手段の識別結果が前記光磁気ディスク
が装置に装填されていることを示し、かつ、前記第2の
識別手段の識別結果が前記ピット記録部分であることを
示しているとき、あるいは前記第1の識別手段の識別結
果が、前記再生専用形のディスクが装置に装填されたこ
とを示しているときには、前記再生信号切り替え部を、
この再生信号切り替え部から前記第1の信号処理部から
の再生信号を出力するように切り替え制御し、 前記第1の識別手段の識別結果が前記光磁気ディスク
が装置に装填されていることを示し、かつ、前記第2の
識別手段の識別結果が前記信号記録領域であることを示
しているときの再生時には、前記再生信号切り替え部
を、この再生信号切り替え部から前記第1の信号処理部
からの再生信号を出力するように切り替え制御する ことを特徴とする。
【作用】
ディスクが再生装置に装填されると、第1の識別手段
により、その装填されたディスクが再生専用形ディスク
か、光磁気ディスクかが識別される。そして、第1の識
別手段により、装填されたディスクが光磁気ディスクで
あると識別されたときに、第2の識別手段により、光ビ
ームが照射されて情報信号が読み出される位置が、信号
記録領域であるかピット記録部分であるかが識別され
る。 この第1及び第2の識別手段の識別結果に基づいて、
制御手段により、再生信号切り替え部が、ピット列によ
って記録されている情報信号に対応する再生信号を生成
する第1の信号処理部と、信号記録領域に記録されてい
る情報信号に対応する再生信号を生成する第2の信号処
理部のうち、適切な方の再生信号を出力するように切り
替え制御されると共に、エラー信号生成手段のゲイン切
り替え部が、2種のディスクの光反射率の違いに応じた
適切なゲインとなるように切り替えられる。
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図を参照しながら説明す
る。 以下に説明する実施例は、特に、ディスクの小形化を
図ると共に、再生装置の小形化を図ることができ、可搬
型及び車載型等にも適するようにした新規なものであ
る。 以下の説明は、下記の順序にしたがって行なう。 I.2種類の光ディスク II.記録再生装置 II−(1)記録再生装置の記録系 II−(2)記録再生装置の再生系 III.変形例 I.2種類の光ディスク この例では、再生専用形の光ディスクと、書換形の光
磁気ディスクを1つの再生装置(あるいは記録再生装
置)で再生できるようにする場合を例にとる。 この例の場合の2種の光ディスクのサイズは同一であ
り、その仕様は次の通りである。 すなわち、第2図に示すように、ディスク1の外径D
は64mm、中心穴径dは10mmで、斜線を付して示す信号記
録可能領域Wは直径32mm以上の領域である。ディスク1
の厚さtは1.2mmである。 そして、ディスク1には、1.6μmのピッチでスパイ
ラル状に記録トラックが形成される。ディスク1は、一
定の線速度1.2〜1.4m/sで回転される。 この例においては、後述するように、記録情報は圧縮
されて記録されることにより、対象となる情報が130Mバ
イト以上記録再生可能である。例えば、オーディオ信号
の場合には、例えば44.1kHzのサンプリング周波数で、
1サンプル16ビットのデジタル信号にA/D変換したとき
に、このデジタルオーディオデータを例えば1/4にデー
タ圧縮することにより、2チャンネル分のオーディオ信
号が60分以上、記録再生できるようにされている。 そして、この例の場合、ディスク1としては、2以上
の異なったタイプのディスク、すなわち再生専用形の光
ディスクと、光磁気記録膜を持った記録再生、消去が可
能な書換形の光磁気ディスクを提供する。 再生専用形の光ディスクは、透明のプラスチック製の
ディスク上にインジェクションモールド等で作られたピ
ット列により情報信号、この例の場合には、デジタルオ
ーディオ信号が記録され、その記録面の表面にアルミニ
ウム等の金属反射膜が被着され、さらにその上を保護膜
で覆って構成されている。 一方、書換形の光磁気ディスクは、例えばTbFeCo等の
材料からなる光磁気記録膜(垂直磁化膜)を透明プラス
チックからなるディスク上に被着形成し、その上を保護
膜で覆った構成である。 なお、光磁気ディスクの場合には、第2図で破線で示
すように、必要に応じて、信号記録領域Wの内周側の30
〜32mmの部分Pにインジェクションモールド等で作られ
たピット列により、記録条件等を予め記録できるように
されている。 また、ディスク1には、予め、光スポットコントロー
ル用(トラッキング制御用)のプリグルーブが形成され
ているが、特に、この例の場合には、このプリグルーブ
にトラッキング用のウォブリング信号に重畳して絶対時
間コードが記録されている(特開昭63−87682号公報参
照)。 そして、この例の場合、光磁気ディスクの前記ピット
記録部分Pには、この部分Pの範囲が、上記の絶対時間
として記録されており、光磁気記録による信号記録領域
Wとこの部分Pとの領域識別のために用いられるように
されている。 また、再生専用形の光ディスクと、上記光磁気ディス
クとの光反射率は、再生専用形のそれを1としたとき、
光磁気ディスクでは、約0.2である。 そして、この例の場合には、ディスク1は防塵及び傷
付着防止のため、ディスクカートリッジ内に収納されて
いる。 第3図は、再生専用形の光ディスク用のディスクカー
トリッジの表面図、第4図は、その裏面図である。図に
おいて、2はカートリッジを全体として示し、3はシャ
ッタ板である。第4図において、このシャッタ板3が矢
印Aで示す方向に移動することにより、カートリッジ2
の開口が露呈し、内部のディスク1が外部に露呈する状
態になる。ただし、この再生専用形の場合、第3図に示
すように、ディスクカートリッジ2の表面側には、シャ
ッタ開口はなく、カートリッジ2の外形よりも若干小さ
い四辺形領域4は、その周囲より低くなっていて、この
領域4に例えば記録内容を示す絵や説明分を含むレーベ
ル等が貼付可能なように構成されている。 5はシャッタロック部材、6はシャッタ戻しバネで、
これらは、カートリッジ2内に収納されており、装置の
カートリッジ挿入口からカートリッジ2を図に示した挿
入方向より挿入したとき、シャッタ板3を前記のカート
リッジ2の開口を露呈する状態にロックし、また、カー
トリッジ2を装置から取り出したとき再度シャッタ板3
を閉じるために用いられる。 7は、記録ないし再生装置のディスク回転駆動モータ
のスピンドル挿入用開口、8及び9は、カートリッジ2
が装置に挿入されたときに、記録再生位置の位置決め用
ピンが挿入される凹穴である。 また、第5図は、書換形の光磁気ディスク用のディス
クカートリッジ12の表面図、第6図は、その裏面図であ
る。この場合のカートリッジ12は、表裏両面にシャッタ
開口を有している。したがって、シャッタ板13を第6図
の矢印方向に移動したとき、両面側に収納されているデ
ィスク1が露呈する。このカートリッジ12の場合には、
前記カートリッジ2のようなレーベルがほぼ全面に渡っ
て貼付できる領域4はない。他はカートリッジ2と同様
で、15はシャッタロック部材、16はシャッタ戻しバネ、
17は、記録ないし再生装置のディスク回転駆動モータの
スピンドル挿入用開口、18及び19は、位置決め用ピンが
挿入される凹穴である。 そして、この例の場合、カートリッジ2及び12の大き
さは等しく、第3図及び第5図に示すように、横及び縦
の長さa及びbが、a=72mm、b=68mm、厚さが5mmに
選定されている。 なお、第4図及び第6図に示すように、カートリッジ
2及び12の裏面側には、収納されているディスクが再生
専用形か書換形かを識別するための凹穴(あるいは突
部)10a,10bが設けられる。また、ディスクカートリッ
ジ12の裏面には、さらに誤消去防止用の穴10Eも設けら
れている。なお、この誤消去防止用としては、例えばマ
イクロフロッピーディスク等に用いられている誤消去防
止爪を摺動移動させるようにするタイプのものを使用し
ても、もちろん良い。 II.記録再生装置 次に、この発明による再生装置の一実施例を説明する
に、この例では、以上説明したディスク1に、情報信号
として例えばオーディオ信号を記録し、また、記録され
たオーディオ信号を再生する記録再生装置の場合を例に
とって説明する。 第1図は、その記録再生装置の一実施例で、この例は
IC化により、できるだけ構成を簡略化できるように工夫
したものである。 II−(1)記録再生装置の記録系 先ず、光磁気ディスクへの記録時について説明する。
なお、記録時と再生時とでは、システムコントローラ20
からのモード切替信号R/Pにより、各回路部がモード切
り替えなされるようにされている。システムコントロー
ラ20には、キー入力操作部(図示せず)が接続されてお
り、このキー入力操作部における入力操作により動作モ
ードが指定される。また、前記識別用凹穴10a,10bによ
り、装置に挿入されたディスクが光磁気ディスクか否か
の識別がなされ、その識別出力がシステムコンロローラ
20に供給されている。 入力端子21を通じた例えば2チャンネルのアナログオ
ーディオ信号は、A/Dコンバータ22においてサンプリン
グ周波数44.1kHzでサンプリングされ、各サンプリング
値が16ビットのデジタル信号に変換される。この16ビッ
トのデジタル信号は、データ圧縮/伸長処理回路23に供
給される。 このデータ圧縮/伸長処理回路23は、記録時はデータ
圧縮回路として働き、この例の場合には、入力デジタル
データが1/4にデータ圧縮される。このデータ圧縮の方
法としては種々用いることができるが、例えば量子化数
4ビットのADPCM(Adaptive Delta Pulse Code Modulat
ion)が使用できる。また、例えば、入力デジタルデー
タを高域程帯域幅が広くなるように複数の帯域に分割
し、分割された各帯域毎に複数のサンプル(サンプル数
は各帯域で同数とする方が良い)からなるブロックを形
成し、各帯域のブロックごとに直交変換を行ない、係数
データを得、この係数データに基づいて各ブロックごと
のビット割り当てを行なうようにする方法を用いること
もできる。この場合のデータ圧縮方法は、音に対する人
間の聴感特性を考慮しており、高能率でデータ圧縮がで
きる(特願平1−278207号参照)。 こうしてA/Dコンバータ22からのデジタルデータDA
(第7図A)は、回路23におけるデータ圧縮処理により
1/4にデータ圧縮され、このデータ圧縮されたデータda
(同図B)は、トラックジャンプメモリコントローラ24
により制御されるバッファメモリ25に転送される。この
例の場合には、バッファメモリ25は、1Mビットの容量を
有するD−RAMが用いられている。 メモリコントローラ24は、記録中に振動等によりディ
スク1上の記録位置が飛んでしまうトラックジャンプが
生じなければ、バッファメモリ25から圧縮データdaを書
き込み速度の4倍の転送速度で順次読み出し、読み出し
たデータを、データエンコード/デコーダ回路26に転送
する(同図C)。 また、記録中にトラックジャンプが生じたことを検出
したときは、回路26へのデータ転送を停止し、処理回路
23からの圧縮データdaをバッファメモリ25に蓄積する。
そして、記録位置が修正されたとき、バッファメモリ25
からの回路26へのデータ転送を再開するようにする制御
を行う。 トラックジャンプが生じたか否かの検出は、例えば振
動計を装置に設け、振動の大きさがトラックジャンプが
生じるようなものであるか否かを検出することにより行
うことができる。また、この例のディスク1には、前述
したように、プリグルーブを形成する際に、トラッキン
グ制御用のウォブリング信号に重畳して絶対時間コード
が記録されている。そこで、このプリグルーブからの絶
対時間コードを記録時に読取り、そのデコード出力から
トラックジャンプを検出するようにすることもできる。
また、振動計と絶対時間コードのオアを取ってトラック
ジャンプを検出するようにしても良い。なお、トラック
ジャンプが生じたときには、光磁気記録のためのレーザ
光のパワーを下げる、あるいはパワーを零とするように
しておくものである。 そして、トラックジャンプが生じたときの記録位置の
修正は、前記の絶対時間コードを用いて行うことができ
る。 また、この場合のバッファメモリ25のデータ容量とし
ては、上記のことから理解されるように、トラックジャ
ンプが生じてから記録位置が正しく修正されるまでの間
の時間分に相当する圧縮データdaを蓄積できる容量が最
低必要である。この例では、バッファメモリ25の容量と
しては、前記のように1Mビット有し、この容量は前記の
条件を十分に満足するように余裕を持ったものとして選
定されているものである。 また、この場合、メモリコントローラ24は、この記録
時において、正常動作時は、できるだけバッファメモリ
25に蓄積されるデータが少なくなるようにメモリ制御を
行う。例えば、バッファメモリ25のデータ量が予め定め
られた所定量以上になったら、所定量のデータだけバッ
ファメモリ25から読み出して、常に所定データ量以上の
書き込み空間を確保しておくようにメモリ制御を行う。 データエンコード/デコード回路26は、記録時はエン
コード回路として働き、バッファメモリ25から転送され
てきた圧縮データdaをCD−ROMのセクタ構造(約2Kバイ
ト)のデータにエンコードする。 このデータエンコード/デコード回路26の出力データ
は記録エンコード回路27に供給される。この記録エンコ
ード回路27では、データにエラー検出訂正用の符号化処
理、この例ではCIRCの符号化処理を行うと共に、記録に
適した変調処理、この例ではEFM符号化処理などを施
す。 この記録エンコード回路27からの符号化処理の施され
たデータは、磁気ヘッド駆動回路28を介して磁気ヘッド
29に供給される。磁気ヘッド駆動回路28は、記録データ
に応じた変調磁界をディスク1(光磁気ディスク)に印
加するように磁気ヘッドを駆動する。ディスク1上の記
録データは、第7図Dに示すようになる。 この場合、光磁気ディスク1はカートリッジ12に収納
されているが、装置に装填されることにより、シャッタ
板15が開けられて、シャッタ開口からディスク1が露呈
する。そして、スピンドル穴15にディスク駆動モータ30
Mの回転軸が挿入連結されて、ディスク1が線速度1.2〜
1.4の速度で回転駆動される。ディスク駆動モータ30M
は、後述するサーボ制御回路32により線速度一定の制御
がなされる。 磁気ヘッド29は、前記カートリッジ12のシャッタ開口
から露呈するディスク1に対向している。また、ディス
ク1の磁気ヘッドに対向する面とは反対側の面と対向す
る位置には、光学ヘッド30が設けられている。この光学
ヘッド30は、この記録時は、記録トラックには、再生時
より大きな一定のパワーのレーザ光が照射されている。
この光照射と、前記磁気ヘッド29による変調磁界とによ
り、ディスク1には熱磁気記録によってデータが記録さ
れる。 磁気ヘッド29と光学ヘッド30とは、共にディスク1の
半径方向に沿って移動できるように構成されている。 なお、この記録時において、光学ヘッド30の出力がRF
回路31を介して絶対時間デコード回路34に供給されて、
ディスクのプリグルーブからの絶対時間コードが抽出さ
れると共に、デコードされる。そして、そのデコードさ
れた絶対時間情報が記録エンコード回路27に供給され
て、記録データ中の絶対時間情報として挿入されて、デ
ィスクに記録される。絶対時間デコード回路34からの絶
対時間情報は、また、システムコントローラ20に供給さ
れ、前述したように、記録位置の認識及び位置制御に用
いられる。 II−(2)記録再生装置の再生系 この例の装置は、再生専用形の光ディスクと、書換形
の光磁気ディスクとの2種のディスクの再生が可能であ
る。この2種のディスクの識別は、前述したように、各
ディスクカートリッジ2及び12に付与された識別用凹穴
10a,10bを検出することにより行うことができる。例え
ば、再生専用形のディスク用のディスクカートリッジ2
には、2個の識別用凹穴10a,10bのうち、凹穴10aのみを
形成し、光磁気ディスク用のディスクカートリッジ12に
は、2個の凹穴10a,10bの両方を形成する。これによ
り、装置にカートリッジ2または12が装填されたとき、
前記識別用凹穴10a,10bの数を検出することにより、ど
ちらのカートリッジかを識別することができる。 また、再生専用形と書換形のディスクとでは光反射率
が、前述したように、1:0.2と異なるので、光学ヘッド3
0の出力から2種のディスクの識別を行うこともでき
る。第1図の例の再生系では、後述するように、光反射
率の違いから2種のディスクの識別を行うディスク識別
回路40を設けている。 記録再生装置に装填されたディスクは、ディスク駆動
モータ30Mにより回転駆動される。そして、記録時と同
様にして、このディスク駆動モータ30Mは、サーボ制御
回路32により、ディスク1が線速度1.2〜1.4m/sで、一
定となるように回転速度制御される。 再生時、光学ヘッド30は、目的トラックに照射したレ
ーザ光の反射光を検出することにより、例えば非点収差
法によりフォーカスエラーを検出し、また、例えばプッ
シュプル法によりトラッキングエラーを検出すると共
に、再生専用形の光ディスクのときは、目的トラックの
ピット列における光の回折現象を利用することにより再
生信号を検出し、書換形の光磁気ディスクのときは、目
的トラックからの反射光の偏光角(カー回転角)の違い
を検出して再生信号を検出する。 第8図は、光学ヘッド30の構成の一実施例である。 同図で、半導体レーザ301からのレーザビームは、コ
リメータレンズ302において平行ビーム化され、回折格
子303により3本のビーム分けられた後、偏光ビームス
プリッタ304に入射する。そして、この偏光ビームスプ
リッタ304においてその光軸方向が変化せしめられた3
本のレーザビームは、対物レンズ305により収束され
て、ディスク1に入射する。また、ビームスプリッタ30
4に入射されたレーザビームの一部は、光軸方向が変化
せしめられて光検出器306に入射し、この光検出器306に
て半導体レーザ301の発光パワーに応じた受光量が検出
される。この光検出器306の受光出力は、パワーコント
ロール回路311に供給される。このパワーコントロール
回路311は、前記受光量に基づいて半導体レーザ301の発
光パワーが所定のものとなるように制御する。 そして、ディスク1で反射されたレーザビーム(3
本)は、対物レンズ305を介して偏光ビームスプリッタ3
04に入射し、光軸方向が変化せしめられてウォーラスト
ンプリズム307に入射する。このウォーラストンプリズ
ム307においては、その入射光が直交偏光成分、すなわ
ち、P偏光成分とS偏光成分とに分離され、P偏光成分
は第8図において上方の第1のビーム方向(P)とさ
れ、S偏光成分は下方の第2のビーム方向(S)とされ
る。また、このウォーラストンプリズム307からは、P
偏光成分とS偏光成分の合成成分が、入射する反射レー
ザビームと同じ光軸方向を持って、第1及び第2のビー
ム方向の中間の方向において得られる。この場合、図に
おいて、ウォーラストンプリズム307への入射レーザビ
ームである3本のビームは紙面に垂直な方向に並んでお
り、上記のようにP偏光成分とS偏光成分及びその合計
成分に分離されることにより、合計9本のビームが得ら
れることになる。 そして、第1のビーム方向(P)及び第2のビーム方
向(S)の反射レーザビームは、集光レンズ308を通じ
て光検出ユニット50に入射し、また、第3のビーム方向
の反射レーザビームは、集光レンズ308及びシリンドリ
カルレンズ309を通じて光検出ユニット50に入射する。 光検出ユニット50は、複数の光検出素子からなるもの
で、この例では、第9図に示すように、中央に4個の光
検出素子50A,50B,50C,50Dからなる光検出素子群51が設
けられると共に、この光検出素子群51の左右の位置に、
光検出素子50Eと光検出素子50Fとが設けられ、また、光
検出素子群51の上下の位置に、光検出素子50Iと光検出
素子50Jとが設けられて構成されている。 光検出ユニット50に入射する反射レーザビームの内の
第3のビーム方向の3本のレーザビームは、光検出素子
50E及び50F並びに光検出素子群51に入射する。また、第
1のビーム方向の3本のビームの中央の反射レーザビー
ム、すなわちP偏光成分は、光検出素子50Iに入射し、
第2のビーム方向の3本のビームの中央の反射レーザビ
ームは、すなわちS偏光成分は、光検出素子50Jに入射
する。そして、光学ヘッド30の出力である各光検出素子
50A〜50Jの検出出力は、RF回路31に供給される。 このRF回路31は、光検出素子50IによるP偏光成分の
検出出力と、光検出素子50JによるS偏光成分の検出出
力とを相互比較することにより、光磁気ディスクの垂直
磁化膜において反射レーザビームが受けた偏光面の回転
を検出し、その偏光面の回転に応じた変化を有するもの
となる前記比較出力により読取り情報信号DRFを形成す
る。そして、この情報信号DRFから再生データを生成す
る。 また、再生専用形の光ディスクからの再生時には、レ
ーザビームの回折現象を利用して光検出量の強弱として
再生データを生成するもので、この例では、光検出素子
50IによるP偏光成分の検出出力と、光検出素子50Jによ
るS偏光成分の検出出力との和から読取り情報信号DRF
を形成する。 したがって、RF回路31では、ディスクの識別出力を用
いて、信号処理回路を切り替え、光磁気ディスクのとき
は、P偏光成分とS偏光成分の差(比較出力)を得、再
生専用形ディスクのときは、P偏光成分とS偏光成分の
和を得るようにすることにより、光磁気ディスクと再生
専用形ディスクとの両者からの読取り情報信号DRFを形
成して、データ再生が可能になる。 RF回路31は、また、ディスクに設けられたトラッキン
グサーボ用のウォブリングトラックからの反射レーザビ
ームの変化が光検出ユニット50の光検出素子50E及び50F
に得られるので、これら光検出素子50E及び50Fの光検出
出力を用いてトラッキングエラー信号を形成する。さら
に、光検出素子群51上でのビームスポット形状を4個の
光検出素子50A〜50Dの検出出力を用いて検出することに
より、ディスクへの入射レーザビームのフォーカスエラ
ー信号を形成する。 また、RF回路31では、再生専用形ディスクと、光磁気
ディスクとの光反射率の違いを考慮して、読取り情報信
号形成回路系のRFゲインを切り替えると共に、各サーボ
エラー信号形成回路系のRFゲインを切り替えるようにす
る。 第10図は、このRF回路31の回路構成の一実施例であ
る。 すなわち、光検出ユニット50の光検出素子50I及び50J
の光検出出力LI及びLJは、それぞれオペアンプ101及び1
02により増幅される。そして、これらオペアンプ101及
び102の出力の和の出力がオペアンプ103から得られ、そ
の和の出力がスイッチ回路SW1の一方の入力端Pに供給
される。また、オペアンプ101の出力とオペアンプ102の
出力は、差動アンプ104に入力され、この差動アンプ104
からオペアンプ101の出力とオペアンプ102の出力の差の
出力が得られ、その差の出力がスイッチ回路SW1の他方
の入力端Mに供給される。 そして、このスイッチ回路SW1は、後述するディスク
識別回路40の識別出力から形成されるシステムコントロ
ーラ20からの切替信号により、再生専用形ディスクから
の再生時と、光磁気ディスクからの再生時であって、デ
ィスク1の部分Pからのピットによる記録部分からの再
生時には、一方の入力端P側に切り替えられ、光検出出
力LIとLJの和の出力が出力信号DRFとして出力端105に得
られ、また、光磁気ディスクの光磁気記録領域Wからの
再生時には、他方の入力端M側に切り替えられ、光検出
出力LIとLJの差の出力が信号DRFとして出力端子105に得
られる。 さらに、オペアンプ103には、ゲイン切替用のスイッ
チ回路SG1が設けられ、システムコントローラ20からの
切替信号により、再生専用形ディスクの再生時には、こ
のスイッチ回路SG1がオンとされてゲインがGAとさ
れ、、光磁気ディスクの部分Pの再生時には、これがオ
フとされて、ゲインが約5GAとされる。なお、差動アン
プ104のゲインは約30GAとされている。 また、光検出素子50E及び50Fの光検出出力LE及びLF
は、オペアンプ106及び107によりそれぞれ増幅された
後、、それぞれ差動アンプ108の一方及び他方の入力端
に供給されて、この差動アンプ108からは光検出出力LE
とLFの差の出力が得られる。この差動アンプ108の出力
はトラッキングずれ量に応じたものであり、この差の出
力がスイッチ回路SW2の一方の入力端Iに供給されると
共に、反転アンプ109を介してスイッチ回路SW2の他方の
入力端Nに供給される。 このスイッチ回路SW2は、システムコントローラ20か
らの切替信号により、再生専用形ディスクからの再生時
と、光磁気ディスクからの再生時であって、部分Pから
のピットによる記録部分からの再生時には、他方の入力
端N側に切り替えられ、また、光磁気ディスクの光磁気
記録領域Wからの再生時には、一方の入力端I側に切り
替えられる。この切り替えは、再生専用形ディスクから
の再生時と、光磁気ディスクからの再生時であって、部
分Pからのピットによる記録部分からの再生時には、ト
ラッキングサーボは、3スポット法が用いられ、光磁気
ディスクの光磁気記録領域Wからの再生時には、プッシ
ュプル法が用いられため、両トラッキングサーボ方法
で、トラッキングエラー信号の極性を変える必要がある
ためである。 そして、スイッチ回路SW2の出力はオペアンプ110によ
り増幅され、その出力が出力端子111にトラッキングエ
ラー信号Teとして得られるが、そのゲインがスイッチ回
路SG2により切り替えられる。すなわち、システムコン
トローラ20からの切替信号により、再生専用形のディス
クの再生時は、スイッチ回路SG2はオンとされて、ゲイ
ンがGTとされ、また、光磁気ディスクの再生時には、ス
イッチ回路SG2はオフとされて、ゲインが5GTとされる。 また、光検出ユニット50の光検出素子群51の光検出素
子50Aの光検出出力LAと光検出素子50Cの光検出出力LCの
和が、オペアンプ112で増幅された後、差動アンプ114の
一方の入力端に供給され、また、光検出素子50Bの光検
出出力LBと光検出素子50Dの光検出出力LDの和が、オペ
アンプ113で増幅された後、差動アンプ114の他方の入力
端に供給されて、フォーカスエラー量に応じた両入力端
に供給された信号の差の出力が、この差動アンプ114か
ら得られる。この差動アンプ114の出力は、フォーカス
エラー量に応じたものであり、この差動アンプ出力がオ
ペアンプ115により増幅され、その出力が出力端子116に
フォーカスエラー信号Feとして得られるが、そのゲイン
はスイッチ回路SG3により切り替えられる。すなわち、
システムコントローラ20からの切替信号により、再生専
用形ディスクの再生時は、スイッチ回路SG3はオンとさ
れて、ゲインがGFとされ、また、光磁気ディスクの再生
時には、スイッチ回路SG3はオフとされて、ゲイン5GFと
される。 こうしてRF回路31の出力端子111に得られるトラッキ
ングエラー信号Te及び出力端子116に得られるフォーカ
スエラー信号Feは、サーボ制御回路32に供給される。 サーボ制御回路32は、前記フォーカスエラー信号Feが
零になるように、光学ヘッド30の光学系のフォーカス制
御を行うと共に、トラッキングエラー信号Teが零になる
ように、光学ヘッド30の光学系のトラッキング制御を行
う。 また、図示しなかったが、RF回路31のトラッキングエ
ラーTeの検出用の信号の一部が、プリプルーブからの絶
対時間コードを抽出するために絶対時間デコード回路34
に供給される。そして、システムコントローラ20に、こ
のデコード回路34からの絶対時間情報が供給され、必要
に応じて再生位置制御のために使用される。また、シス
テムコントローラ20では、再生データ中から抽出される
セクタ単位のアドレス情報も、光学ヘッド30が走査して
いる記録トラック上の位置を管理するために用いること
ができる。 2種の光ディスクの識別及び光磁気ディスクの記録領
域Wと部分Pとの識別は、この例の場合には、次のよう
にしてなされる。 すなわち、RF回路31のオペアンプ101及び102の出力X
及びYは、光ディスクからの反射レーザビームに比例し
たものであり、光ディスクの反射率に比例している。そ
こで、この出力X及びYは、ディスク識別回路40に入力
される。 第11図は、ディスク識別回路40の一実施例を示すもの
で、出力Xと出力Yとの和の信号は、オペアンプ41によ
り増幅された後、第1及び第2の比較回路42及び45に供
給される。そして、第1の比較回路42では、直流電源43
による第1のスレッショールド値VT1と比較され、ま
た、第2の比較回路45では、直流電源46による第2のス
レッショールド値VT2と比較される。 この場合、再生専用形ディスクの光反射率は高く、そ
の再生時のオペアンプ41の出力は第12図で実線61で示す
ように大きい。一方、光磁気ディスクの光反射率は、再
生専用形の約1/5のであり、その再生時のオペアンプ41
の出力は、第12図で実線62で示すように小さい。そこ
で、第1及び第2のスレッショールド値VT1及びVT2は、
この例では、第12図に示すように、VT1<VT2に選定され
ている。このようにすれば、装置に装填されたディスク
が再生専用形であれば、比較回路42の出力が「1」、比
較回路45の出力は「0」となり、光磁気ディスクであれ
ば、比較回路42の出力は「1」、比較回路45の出力も
「1」となる。これら比較回路42及び45の出力は、それ
ぞれ出力端子44及び47を介してシステムコントローラ20
に供給される。そして、システムコントローラ20におい
て、出力端子44の出力信号が「1」、出力端子47の出力
信号が「0」のとき、装置に装填されたディスクは再生
専用形ディスクであると識別され、出力端子44の出力信
号が「1」、出力端子47の出力信号が「1」のとき、装
置に装填されたディスクは光磁気ディスクであると識別
される。 また、システムコントローラ20は、光磁気ディスクの
部分Pからのデータのデコーダ出力に基づいて、その部
分Pの領域を示す絶対時間を検知する。そして、絶対時
間デコード回路34からの絶対時間から上記部分Pと信号
記録領域Wの識別を行う。 そして、システムコントローラ20は、以上の2つの識
別出力に基づいて、上述した各スイッチ回路SW1,SW2,SG
1〜SG3の切替信号を形成する。 次に、RF回路31の出力端子105に得られた読取り情報
信号DRFは、波形整形されて2値化された後、再生エン
コード回路33に供給される。 再生デコード回路33は、RF回路31からの2値化再生信
号を受けて、記録エンコード回路27に対応した処理、す
なわち、エラー検出訂正のための復号化処理やEFM復号
化処理などを行う。この再生デコード回路33の出力デー
タは、データエンコード/デコード回路26に供給され
る。 このデータエンコード/デコード回路26は、再生時は
デコード回路として働き、CD−ROMのセクタ構造のデー
タを圧縮された状態の元データにデコードする。 なお、このデータエンコード/デコード回路26では、
システムコントローラ20からのディスク識別データを受
けて、光磁気ディスクの再生時においては、記録時のト
ラックジャンプが生じた部分を検出したとき、そのトラ
ックジャンプ部分におけるデータの繋ぎ目処理を必要に
応じて行うようにする。トラックジャンプ位置の検出
は、例えば、その記録データ中にそのことを示す情報を
挿入しておく等により行うことができる。 このデータエンコード/デコード回路26の出力データ
は、トラックジャンプメモリコントローラ24により制御
されるバッファメモリ25に転送され、所定の書き込み速
度で書き込まれる。 そして、この再生時においては、メモリコントローラ
24は、再生中に振動等により再生位置が飛んでしまうト
ラックジャンプが生じなければ、データエンコード/デ
コード回路26からの圧縮された状態のデータを書き込み
速度の1/4倍の転送速度で順次読み出し、読み出したデ
ータを、データ圧縮/伸長処理回路23に転送する。 また、再生中にトラックジャンプが生じたことを検出
したときは、回路26からのバッファメモリ25へのデータ
の書き込みを停止し、データ圧縮/伸長処理回路23への
データの転送のみを行う。そして、再生位置が修正され
たとき、バッファメモリ25への回路26からのデータ書き
込みを再開するようにする制御を行う。 トラックジャンプが生じたか否かの検出は、記録時と
同様に、例えば振動計を用いる方法及び光ディスクのプ
リグルーブにトラッキング制御用のウォブリング信号に
重畳して記録されている絶対時間コードを用いる方法
(つまり、絶対時間デコード回路34のデコード出力を用
いる方法)、あるいは、振動計と絶対時間コードのオア
を取ってトラックジャンプを検出する方法を用いること
ができる。さらには、この再生時には、前述したように
再生データ中から絶対時間情報及びセクタ単位のアドレ
ス情報が抽出されるのでこれを用いることもできる。 なお、トラックジャンプが生じたときの再生位置の修
正等のトラック位置制御は、前記の絶対時間コードを用
いる他、前記アドレス情報を用いることができることは
前述の通りである。 この再生時の場合のバッファメモリ25のデータ容量と
しては、上記のことから理解されるように、トラックジ
ャンプが生じてから再生位置が正しく修正されるまでの
間の時間分に相当するデータを常に蓄積できる容量が最
低必要である。何故なら、それだけの容量があれば、ト
ラックジャンプが生じても、バッファメモリ25からデー
タ圧縮/伸長回路23にデータを転送し続けることができ
るからである。この例のバッファメモリ25の容量として
の1Mビットは、前記の条件を十分に満足するように余裕
を持った容量として選定されているものである。 また、この場合、メモリコントローラ24は、この再生
時においては、正常動作時は、できるだけバッファメモ
リ25に前記必要最小限以上の所定データが蓄積されるよ
うにメモリ制御を行う。例えば、バッファメモリ25のデ
ータ量が予め定められた所定量以下になったら、回路26
からのデータの書き込みを行い、常に所定データ量以上
の読み出し空間を確保しておくようにメモリ制御を行
う。 データ圧縮/伸長処理回路23では、再生時はデータ伸
長回路として働き、ADPCMデータを、記録時のデータ圧
縮処理とは逆変換処理を行い、4倍に伸長する。 このデータ圧縮/伸長回路23からのデジタルオーディ
オデータは、D/Aコンバータ35に供給され、2チャンネ
ルのアナログオーディオ信号に戻され、出力端子36から
出力される。 なお、この例では、D/A変換する前のデジタルオーデ
ィオデータをそのまま出力端子37から出力することもで
きる。 以上述べた実施例のディスクは、80mm以下の外径を有
する非常に小型のものであり、記録及び再生装置を小形
化することに非常に有益である。しかも、この小形のデ
ィスクにデータを圧縮して記録するものであるので、60
分以上の、例えばオーディオ信号を記録し、再生するこ
とが可能であり、その上、ディスクの小形化により記録
容量を低下させることがない。 また、この実施例では、記録系ではデータ圧縮手段と
記録エンコード手段との間に、再生系では再生デコード
手段とデータ伸長手段との間に、バッファメモリを設
け、このバッファメモリの容量を所定のものに定めるこ
とにより、記録時及び再生時に、トラックジャンプが生
じて記録位置または再生位置が飛んでしまっても、ディ
スク上で記録信号の不連続を生じることなく、連続的に
記録することができると共に、再生信号を不自然なとぎ
れやノイズを生じることなく、再生することができる。 そして、このように、この実施例では信号処理によっ
てトラックジャンプの対策を施したので、振動対策のた
めの防振構造を用いなくても良くなり、記録装置及び再
生装置の小形化に大きく貢献する。また、振動対策のた
めの防振構造を合わせて用いることにより、より強力な
振動対策をすることができるが、その場合であっても、
防振構造は比較的簡単なもので、規模の小さいものを用
いることができるので、記録装置及び再生装置を小形化
することができる。 したがって、この実施例の記録再生装置を可搬型ある
いは車載型のディスク記録ないし再生装置に適用すれ
ば、その効果は顕著なものがある。 III.変形例 なお、この発明の対象となる光ディスクは、前述もし
たように、再生専用形の光ディスクと光磁気ディスクに
限られるものではなく、再生専用形と追記形の光ディス
クであってもよいことはもちろんである。 また、光磁気ディスクではなく、結晶−アモーファス
の相変化を利用する相変化型の書換形光ディスクと再生
専用形の光ディスクとの2種の光ディスクであっても良
い。 また、2種の光ディスクではなく、3種以上の光ディ
スクを再生する場合にもこの発明は適用可能である。 なお、記録情報としては、オーディオ信号のみに限定
されるものではなく、映像信号や、文字,図形のパター
ン信号あるいはコード変換信号、地図情報その他の種々
のデータを記録することもできる。 また、ディスクの識別手段としては、ディスクカート
リッジに形成した識別マークを用いてもよく、その識別
マークとしては、図の実施例のような凹穴や突部のみに
限られるものではなく、例えばカートリッジやそれに貼
付するラベルのいづれかの位置に識別用バーコード等を
設けておくようにしても良い。 また、ディスク識別出力に応じて切り替える部分は、
上記の例ではRF回路31におけるゲイン及び信号処理回路
であるが、光ディスクの記録方式に応じた信号再生方式
の違いに応じてRF回路より後段の回路の信号処理回路を
切り替える必要がある場合には、その部分もディスク識
別出力に応じて切り替えるようにするのはもちろんであ
る。
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によるディスク再生装
置においては、共に光学的な再生が可能な複数種の光デ
ィスクを識別する手段を設け、その識別出力に基づい
て、RF回路のゲイン及び信号処理回路を切り替えるよう
にしたので、異なる記録方式であって、しかも、光反射
率の異なる複数種の光ディスクを同一の再生装置により
再生することが可能になる。 そして、RF回路以降の後段の回路構成は、複数種の光
ディスクで共通とすることが可能であるので、再生装置
としての構成が異なる複数種の光ディスク用の再生装置
を組み合わせた場合よりも、構成を大幅に簡略化できる
と共に、安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明によるディスク再生装置が適用され
た記録再生装置の一実施例のブロック図、第2図は、記
録再生対象となる光ディスクの一実施例を説明するため
の図、第3図〜第6図は、その光ディスクを収納するデ
ィスクカートリッジの例を示す図、第7図は、記録系の
説明のためのタイムチャート、第8図は、光学ヘッド30
の一例の構成図、第9図は、その光検出ユニットの一例
を示す図、第10図は、RF回路の一例の回路図、第11図
は、ディスク識別回路の一例の回路図、第12図は、光学
ヘッドの出力を示す図である。 1;ディスク 2;再生専用形光ディスク用カートリッジ 12;光磁気ディスク用カートリッジ 10a,10b;ディスク識別用凹穴 20;システムコントローラ 23;データ圧縮/伸長処理回路 30;光学ヘッド 31;RF回路 33;再生デコード回路 40;ディスク識別回路 SW1,SW2;信号処理回路切替用のスイッチ回路 SG1,SG2,SG3;RFゲイン切り替え用のスイッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−108275(JP,A) 特開 昭63−200357(JP,A) 実開 昭63−109366(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 19/12 G11B 11/10 G11B 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピット列により情報信号が記録された再生
    専用形のディスクと、情報信号が光磁気記録される信号
    記録領域を備えると共にこの信号記録領域とは別の領域
    にピット列によって予め情報信号が記録されているピッ
    ト記録部分を備える光磁気ディスクとの再生を行うディ
    スク再生装置であって、 装填されたディスクが前記再生専用形のディスクである
    か前記光磁気ディスクであるかを識別する第1の識別手
    段と、 前記装填されたディスクに光ビームを照射し、その反射
    光を受光することにより、前記装填されたディスクに記
    録されている情報信号を読み出すための光学ヘッドと、 前記装填されたディスクが前記光磁気ディスクであると
    きに、前記光ビームが照射されて情報信号が読み出され
    ている位置が、前記信号記録領域であるか前記ピット記
    録部分であるかを識別する第2の識別手段と、 再生信号生成手段と、 エラー信号生成手段と、 制御手段と、 を備え、 前記再生信号生成手段は、 前記光学ヘッドからの出力信号に基づいて、前記ピット
    列によって記録されている情報信号に対応する再生信号
    を生成する第1の信号処理部と、 前記光学ヘッドからの出力信号に基づいて、前記信号記
    録領域に記録されている情報信号に対応する再生信号を
    生成する第2の信号処理部と、 前記第1の信号処理部からの再生信号または前記第2の
    信号処理部からの再生信号のいずれか一方を選択的に出
    力する再生信号切り替え部と、 を有し、 前記エラー信号生成手段は、 前記光学ヘッドからの出力信号に基づいて、サーボエラ
    ー信号を生成するサーオエラー信号生成部と、 前記サーボエラー信号生成部のゲインを切り替えるゲイ
    ン切り替え部と、 を有し、 前記制御手段は、 前記第1の識別手段の識別結果に基づいて、前記ゲイン
    切り替え部を、前記再生専用形のディスク用のゲイン
    と、前記光磁気ディスク用のゲインとのいずれかに切り
    替えると共に、 前記第1の識別手段の識別結果が前記光磁気ディスクが
    装置に装填されていることを示し、かつ、前記第2の識
    別手段の識別結果が前記ピット記録部分であることを示
    しているとき、あるいは前記第1の識別手段の識別結果
    が、前記再生専用形のディスクが装置に装填されたこと
    を示しているときには、前記再生信号切り替え部を、こ
    の再生信号切り替え部から前記第1の信号処理部からの
    再生信号を出力するように切り替え制御し、 前記第1の識別手段の識別結果が前記光磁気ディスクが
    装置に装填されていることを示し、かつ、前記第2の識
    別手段の識別結果が前記信号記録領域であることを示し
    ているときの再生時には、前記再生信号切り替え部を、
    この再生信号切り替え部から前記第1の信号処理部から
    の再生信号を出力するように切り替え制御する ことを特徴とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】前記第1の信号処理部のゲインを切り替え
    る信号処理ゲイン切り替え部を設け、 前記制御手段は、前記再生信号切り替え部を、この再生
    信号切り替え部から前記第1の信号処理部からの再生信
    号を出力するように切り替え制御している場合におい
    て、 前記第1の識別手段の識別結果が前記光磁気ディスクが
    装置に装填されていることを示し、かつ、前記第2の識
    別手段の識別結果が前記ピット記録部分であることを示
    しているときと、前記第1の識別手段の識別結果が、前
    記再生専用形のディスクが装置に装填されたことを示し
    ているときとで、前記信号処理ゲイン切り替え部を切り
    替える ことを特徴とする請求項(1)に記載のディスク再生装
    置。
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