JP2882479B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2882479B2
JP2882479B2 JP22392797A JP22392797A JP2882479B2 JP 2882479 B2 JP2882479 B2 JP 2882479B2 JP 22392797 A JP22392797 A JP 22392797A JP 22392797 A JP22392797 A JP 22392797A JP 2882479 B2 JP2882479 B2 JP 2882479B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、再生専用形の光
ディスクと、これとは記録形式が異なると共に、光反射
率が異なる光ディスク、例えば書換形の光磁気ディスク
等の複数種類のディスクの光学的記録または再生が行え
る光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在知られている光ディスクとしては、
再生専用形、追記形、書換形等の3つのタイプがある。
【0003】例えば、再生専用形の光ディスクの1つで
あるCD(コンパクトディスク)は、透明のプラスチッ
ク製のディスク上にインジェクションモールド等で作ら
れたピット列によりデジタルオーディオデータが記録さ
れ、その記録面の表面にアルミニウム等の金属反射膜が
被着され、さらにその上を保護膜で覆ったものである。
【0004】この光ディスクからの再生データの検出
は、光の回折現象を利用してピット列からの反射光量の
強弱を検出して行う。
【0005】一方、例えば書換形の光磁気ディスクは、
例えばTbFeCo等の材料からなる光磁気記録膜(垂
直磁化膜)を透明プラスチックからなるディスク上に被
着形成し、その上を保護膜で覆った構成である。そし
て、この光磁気ディスクの記録においては、磁界とレー
ザ光の熱により磁化の方向として信号を記録する。ま
た、再生信号の検出は、光磁気ディスクにレーザ光を照
射したとき、磁化の方向に応じて偏光面が回転する現象
(カー効果)を利用して行う。
【0006】以上のように、再生専用形光ディスクと書
換形の光磁気ディスクとでは記録形式が異なり、また、
再生信号の検出形式は、レーザ光をディスクに照射し
て、その反射光を検出することは同じであるが、再生信
号の検出の仕方に違いがある。さらに、ディスクからの
光反射率は、前記再生専用形の光ディスクのそれを1と
したとき、前記光磁気ディスクのそれは約1/5とな
り、これも異なっている。このため、従来は、各タイプ
の光ディスクに対して、光ディスク装置が別個になって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同様に
光学的な信号再生が可能な光ディスクを再生するのに、
ディスクの種類によって別個の再生装置を使用しなけれ
ばならないとすると、ユーザのコスト負担が大きくなる
と共に、操作も厄介となる。
【0008】この発明は、以上の点にかんがみ、複数種
の異なるタイプのディスクを同一の光ディスク装置で再
生することができるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明による光ディスク装置は、記録方式
の異なる少なくとも2種類の光ディスクに対して、記録
および/または再生を行う光ディスク装置であって、光
源と、この光源から出射された光ビームを光ディスク上
に集束させる対物レンズと、この対物レンズを介して入
射する光ディスクによって反射された光ビームを複数の
光ビームに分離する光学素子と、この光学素子によって
分離された複数の光ビームを受光する第1、第2、第3
および第4の受光部これら第1、第2、第3および第
4の受光部を挟んで配される第5および第6の受光部
有する光検出部とを備える光学ヘッドと、前記第1の受
光部からの出力信号と前記第3の受光部からの出力信号
との和信号と、前記第2の受光部の出力信号と前記第4
の受光部からの出力信号との和信号との、差をとった信
号に基づいてフォーカスエラー信号を生成するフォーカ
スエラー信号生成手段と、装填された光ディスクの種類
を識別する識別手段と、前記第5の受光部からの出力信
号と前記第6の受光部からの出力信号との和をとった
1の信号と、前記第5の受光部からの出力信号と前記第
6の受光部からの出力信号との差をとった第2の信号と
を、前記識別手段での識別結果に基づいて選択的に出力
する信号処理手段とを備えることを特徴とする。
【0010】上述の構成の請求項1の光ディスク装置に
おいては、光ディスクが再生装置に装填されると、識別
手段により、その装填されたディスクの種類が識別され
る。その識別出力により、信号処理手段は、識別された
種類の光ディスクに応じて、第1の信号あるいは第2の
信号を選択的に出力する。このときに、フォーカスエラ
ー信号生成手段からのエラー信号に基づいて、フォーカ
スサーボが光学ヘッドに対してかけられる。
【0011】また、請求項2の発明の光ディスク装置
は、請求項1において、光学ヘッドの前記光検出部は、
前記第1、第2、第3および第4の受光部を挟んで、さ
らに第7および第8の受光部を有し、前記第7の受光部
の出力信号と前記第8の受光部の出力信号との差をとる
ことにより、トラッキングエラー信号を生成するトラッ
キングエラー信号生成手段を備えることを特徴とする。
【0012】したがって、この請求項2の発明によれ
ば、良好にトラッキング制御がなされて、光ディスク良
好な信号の検出ができる。
【0013】また、請求項3の発明の光ディスク装置
は、請求項1において、前記記録方式の異なる少なくと
も2種類の光ディスクのうちの一つの光ディスクは、ピ
ットからなる情報記録部と、光磁気記録領域とを有する
光磁気ディスクであり、前記識別手段に基づいて前記光
磁気ディスクが装填されたと判別されたときには、前記
信号処理手段は、前記装填された光磁気ディスクのピッ
トからなる前記情報記録部の情報を前記第1の信号を出
力することによって読み出すと共に、前記光磁気記録領
域の情報を前記第2の信号を出力することによって読み
出すことを特徴とする。
【0014】この請求項3の発明によれば、ディスクの
一部の領域がピットの情報記録部で、他が光磁気記録領
域を有する光磁気ディスクが、装置に装填された場合
に、信号処理手段により、ピットの情報記録部では、光
学ヘッドの出力から、第1の信号が生成されて、情報が
読み取られ、また、光磁気記録領域では、光学ヘッドの
出力から第2の信号が生成されて情報が読み取られる。
したがって、この請求項3の発明によれば、記録方式の
異なる領域が一つの光ディスクに形成されている場合に
も、両領域から信号の検出ができるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明による光ディスク
装置の実施の形態を図を参照しながら説明する。
【0016】以下に説明する実施の形態は、特に、ディ
スクの小形化を図ると共に、光ディスク装置の小形化を
図ることができ、可搬型および車載型等にも適するよう
にした新規なものである。
【0017】以下の説明は、下記の順序にしたがって行
なう。 [1]2種類の光ディスク [2]記録再生装置 [2−1]記録再生装置の記録系 [2−2]記録再生装置の再生系 [3]変形例。
【0018】[1]2種類の光ディスク この例では、再生専用形の光ディスクと、書換形の光磁
気ディスクを1つの光ディスク装置(光ディスク記録お
よび/または再生装置)で再生できるようにする場合を
例にとる。
【0019】この例の場合の2種の光ディスクのサイズ
は同一であり、その仕様は次の通りである。
【0020】すなわち、図2に示すように、ディスク1
の外径Dは64mm、中心穴径dは10mmで、斜線を
付して示す信号記録可能領域Wは直径32mm以上の領
域である。ディスク1の厚さtは、1.2mmである。
【0021】そして、ディスク1には、1.6μmのピ
ッチでスパイラル状に記録トラックが形成される。ディ
スク1は、一定の線速度1.2〜1.4m/sで回転さ
れる。
【0022】この例においては、後述するように、記録
情報は圧縮されて記録されることにより、対象となる情
報が130Mバイト以上記録再生可能である。例えば、
オーディオ信号の場合には、例えば44.1kHzのサ
ンプリング周波数で、1サンプル16ビットのデジタル
信号にA/D変換したときに、このデジタルオーディオ
データを例えば1/4にデータ圧縮することにより、2
チャンネル分のオーディオ信号が60分以上、記録再生
できるようにされている。
【0023】そして、この例の場合、ディスク1として
は、2以上の異なったタイプのディスク、すなわち再生
専用形の光ディスクと、光磁気記録膜を持った記録再
生、消去が可能な書換形の光磁気ディスクを提供する。
【0024】再生専用形の光ディスクは、透明のプラス
チック製のディスク上にインジェクションモールド等で
作られたピット列により情報信号、この例の場合には、
デジタルオーディオ信号が記録され、その記録面の表面
にアルミニウム等の金属反射膜が被着され、さらにその
上を保護膜で覆って構成されている。
【0025】一方、書換形の光磁気ディスクは、例えば
TbFeCo等の材料からなる光磁気記録膜(垂直磁化
膜)を透明プラスチックからなるディスク上に被着形成
し、その上を保護膜で覆った構成である。
【0026】なお、光磁気ディスクの場合には、図2で
破線で示すように、必要に応じて、信号記録領域Wの内
周側の30〜32mmの部分Pにインジェクションモー
ルド等で作られたピット列により、記録条件等を予め記
録できるようにされている。
【0027】また、ディスク1には、予め、光スポット
コントロール用(トラッキング制御用)のプリグルーブ
が形成されているが、特に、この例の場合には、このプ
リグルーブにトラッキング用のウォブリング信号に重畳
して絶対時間コードが記録されている(特開昭63−8
7682号公報参照)。
【0028】そして、この例の場合、光磁気ディスクの
前記ピット記録部分Pには、この部分Pの範囲が、上記
の絶対時間として記録されており、光磁気記録による信
号記録領域Wとこの部分Pとの領域識別のために用いら
れるようにされている。
【0029】また、再生専用形の光ディスクと、上記光
磁気ディスクとの光反射率は、再生専用形のそれを1と
したとき、光磁気ディスクでは、約0.2である。
【0030】そして、この例の場合には、ディスク1は
防塵および傷付着防止のため、ディスクカートリッジ内
に収納されている。
【0031】図3は、再生専用形の光ディスク用のディ
スクカートリッジの表面図、図4は、その裏面図であ
る。図において、2はカートリッジを全体として示し、
3はシャッタ板である。図4において、このシャッタ板
3が矢印Aで示す方向に移動することにより、カートリ
ッジ2の開口が露呈し、内部のディスク1が外部に露呈
する状態になる。ただし、この再生専用形の場合、図3
に示すように、ディスクカートリッジ2の表面側には、
シャッタ開口はなく、カートリッジ2の外形よりも若干
小さい四辺形領域4は、その周囲より低くなっていて、
この領域4に例えば記録内容を示す絵や説明分を含むレ
ーベル等が貼付可能なように構成されている。
【0032】5はシャッタロック部材、6はシャッタ戻
しバネで、これらは、カートリッジ2内に収納されてお
り、装置のカートリッジ挿入口からカートリッジ2を図
に示した挿入方向より挿入したとき、シャッタ板3を前
記のカートリッジ2の開口を露呈する状態にロックし、
また、カートリッジ2を装置から取り出したとき再度シ
ャッタ板3を閉じるために用いられる。
【0033】7は、記録ないし再生装置のディスク回転
駆動モータのスピンドル挿入用開口、8および9は、カ
ートリッジ2が装置に挿入されたときに、記録再生装置
の位置決め用ピンが挿入される凹穴である。
【0034】また、図5は、書換形の光磁気ディスク用
のディスクカートリッジ12の表面図、図6は、その裏
面図である。この場合のカートリッジ12は、表裏両面
にシャッタ開口を有している。したがって、シャッタ板
13を図6の矢印方向に移動したとき、両面側に収納さ
れているディスク1が露呈する。このカートリッジ12
の場合には、前記カートリッジ2のようなレーベルがほ
ぼ全面に渡って貼付できる領域4はない。他はカートリ
ッジ2と同様で、15はシャッタロック部材、16はシ
ャッタ戻しバネ、17は、記録ないし再生装置のディス
ク回転駆動モータのスピンドル挿入用開口、18および
19は、位置決め用ピンが挿入される凹穴である。
【0035】そして、この例の場合、カートリッジ2お
よび12の大きさは等しく、図3および図5に示すよう
に、横および縦の長さaおよびbが、a=72mm、b
=68mm、厚さが5mmに選定されている。
【0036】なお、図4および図6に示すように、カー
トリッジ2および12の裏面側には、収納されているデ
ィスクが再生専用形か書換形かを識別するための凹穴
(あるいは突部)10a,10bが設けられる。また、
ディスクカートリッジ12の裏面には、さらに誤消去防
止用の穴10Eも設けられている。なお、この誤消去防
止用としては、例えばマイクロフロッピーディスク等に
用いられている誤消去防止爪を摺動移動させるようにす
るタイプのものを使用しても、もちろん良い。
【0037】[2]記録再生装置 次に、この発明による光ディスク装置の実施の形態を説
明するに、この例では、以上説明したディスク1に、情
報信号として例えばオーディオ信号を記録し、また、記
録されたオーディオ信号を再生する記録再生装置の場合
を例にとって説明する。
【0038】図1は、その記録再生装置の一実施例で、
この例はIC化により、できるだけ構成を簡略化できる
ように工夫したものである。
【0039】[2−1]記録再生装置の記録系 先ず、光磁気ディスクへの記録時について説明する。な
お、記録時と再生時とでは、システムコントローラ20
からのモード切替信号R/Pにより、各回路部がモード
切り替えなされるようにされている。システムコントロ
ーラ20には、キー入力操作部(図示せず)が接続され
ており、このキー入力操作部における入力操作により動
作モードが指定される。また、前記識別用凹穴10a,
10bにより、装置に挿入されたディスクが光磁気ディ
スクか否かの識別がなされ、その識別出力がシステムコ
ントローラ20に供給されている。
【0040】入力端子21を通じた例えば2チャンネル
のアナログオーディオ信号は、A/Dコンバータ22に
おいてサンプリング周波数44.1kHzでサンプリン
グされ、各サンプリング値が16ビットのデジタル信号
に変換される。この16ビットのデジタル信号は、デー
タ圧縮/伸長処理回路23に供給される。
【0041】このデータ圧縮/伸長処理回路23は、記
録時はデータ圧縮回路として働き、この例の場合には、
入力デジタルデータが1/4にデータ圧縮される。この
データ圧縮の方法としては種々用いることができるが、
例えば量子化数4ビットのADPCM(Adaptive Delta
Pulse Code Modulation) が使用できる。また、例え
ば、入力デジタルデータを高域程帯域幅が広くなるよう
に複数の帯域に分割し、分割された各帯域毎に複数のサ
ンプル(サンプル数は各帯域で同数とする方が良い)か
らなるブロックを形成し、各帯域のブロックごとに直交
変換を行ない、係数データを得、この係数データに基づ
いて各ブロックごとのビット割り当てを行なうようにす
る方法を用いることもできる。この場合のデータ圧縮方
法は、音に対する人間の聴感特性を考慮しており、高能
率でデータ圧縮ができる(特願平1−278207号参
照)。
【0042】こうしてA/Dコンバータ22からのデジ
タルデータDA(図7A)は、回路23におけるデータ
圧縮処理により1/4にデータ圧縮され、このデータ圧
縮されたデータda(図7B)は、トラックジャンプメ
モリコントローラ24により制御されるバッファメモリ
25に転送される。この例の場合には、バッファメモリ
25は、1Mビットの容量を有するD−RAMが用いら
れている。
【0043】メモリコントローラ24は、記録中に振動
等によりディスク1上の記録位置が飛んでしまうトラッ
クジャンプが生じなければ、バッファメモリ25から圧
縮データdaを書き込み速度の4倍の転送速度で順次読
み出し、読み出したデータを、データエンコード/デコ
ード回路26に転送する(図7C)。
【0044】また、記録中にトラックジャンプが生じた
ことを検出したときは、回路26へのデータ転送を停止
し、処理回路23からの圧縮データdaをバッファメモ
リ25に蓄積する。そして、記録位置が修正されたと
き、バッファメモリ25からの回路26へのデータ転送
を再開するようにする制御を行う。
【0045】トラックジャンプが生じたか否かの検出
は、例えば振動計を装置に設け、振動の大きさがトラッ
クジャンプが生じるようなものであるか否かを検出する
ことにより行うことができる。また、この例のディスク
1には、前述したように、プリグルーブを形成する際
に、トラッキング制御用のウォブリング信号に重畳して
絶対時間コードが記録されている。そこで、このプリグ
ルーブからの絶対時間コードを記録時に読取り、そのデ
コード出力からトラックジャンプを検出するようにする
こともできる。また、振動計と絶対時間コードのオアを
取ってトラックジャンプを検出するようにしても良い。
なお、トラックジャンプが生じたときには、光磁気記録
のためのレーザ光のパワーを下げる、あるいはパワーを
零とするようにしておくものである。
【0046】そして、トラックジャンプが生じたときの
記録位置の修正は、前記の絶対時間コードを用いて行う
ことができる。
【0047】また、この場合のバッファメモリ25のデ
ータ容量としては、上記のことから理解されるように、
トラックジャンプが生じてから記録位置が正しく修正さ
れるまでの間の時間分に相当する圧縮データdaを蓄積
できる容量が最低必要である。この例では、バッファメ
モリ25の容量としては、前記のように1Mビット有
し、この容量は前記の条件を十分に満足するように余裕
を持ったものとして選定されているものである。
【0048】また、この場合、メモリコントローラ24
は、この記録時において、正常動作時は、できるだけバ
ッファメモリ25に蓄積されるデータが少なくなるよう
にメモリ制御を行う。例えば、バッファメモリ25のデ
ータ量が予め定められた所定量以上になったら、所定量
のデータだけバッファメモリ25から読み出して、常に
所定データ量以上の書き込み空間を確保しておくように
メモリ制御を行う。
【0049】データエンコード/デコード回路26は、
記録時はエンコード回路として働き、バッファメモリ2
5から転送されてきた圧縮データdaをCD−ROMの
セクタ構造(約2Kバイト)のデータにエンコードす
る。
【0050】このデータエンコード/デコード回路26
の出力データは記録エンコード回路27に供給される。
この記録エンコード回路27では、データにエラー検出
訂正用の符号化処理、この例ではCIRCの符号化処理
を行うと共に、記録に適した変調処理、この例ではEF
M符号化処理などを施す。
【0051】この記録エンコード回路27からの符号化
処理の施されたデータは、磁気ヘッド駆動回路28を介
して磁気ヘッド29に供給される。磁気ヘッド駆動回路
28は、記録データに応じた変調磁界をディスク1(光
磁気ディスク)に印加するように磁気ヘッドを駆動す
る。ディスク1上の記録データは、図7Dに示すように
なる。
【0052】この場合、光磁気ディスク1はカートリッ
ジ12に収納されているが、装置に装填されることによ
り、シャッタ板15が開けられて、シャッタ開口からデ
ィスク1が露呈する。そして、スピンドル穴15にディ
スク駆動モータ30Mの回転軸が挿入連結されて、ディ
スク1が線速度1.2〜1.4の速度で回転駆動され
る。ディスク駆動モータ30Mは、後述するサーボ制御
回路32により線速度一定の制御がなされる。
【0053】磁気ヘッド29は、前記カートリッジ12
のシャッタ開口から露呈するディスク1に対向してい
る。また、ディスク1の磁気ヘッドに対向する面とは反
対側の面と対向する位置には、光学ヘッド30が設けら
れている。この光学ヘッド30は、この記録時は、記録
トラックには、再生時より大きな一定のパワーのレーザ
光が照射されている。この光照射と、前記磁気ヘッド2
9による変調磁界とにより、ディスク1には熱磁気記録
によってデータが記録される。
【0054】磁気ヘッド29と光学ヘッド30とは、共
にディスク1の半径方向に沿って移動できるように構成
されている。
【0055】なお、この記録時において、光学ヘッド3
0の出力がRF回路31を介して絶対時間デコード回路
34に供給されて、ディスクのプリグルーブからの絶対
時間コードが抽出されると共に、デコードされる。そし
て、そのデコードされた絶対時間情報が記録エンコード
回路27に供給されて、記録データ中に絶対時間情報と
して挿入されて、ディスクに記録される。絶対時間デコ
ード回路34からの絶対時間情報は、また、システムコ
ントローラ20に供給され、前述したように、記録位置
の認識および位置制御に用いられる。
【0056】[2−2]記録再生装置の再生系 この例の装置は、再生専用形の光ディスクと、書換形の
光磁気ディスクとの2種のディスクの再生が可能であ
る。この2種のディスクの識別は、前述したように、各
ディスクカートリッジ2および12に付与された識別用
凹穴10a,10bを検出することにより行うことがで
きる。例えば、再生専用形のディスク用のディスクカー
トリッジ2には、2個の識別用凹穴10a,10bのう
ち、凹穴10aのみを形成し、光磁気ディスク用のディ
スクカートリッジ12には、2個の凹穴10a,10b
の両方を形成する。これにより、装置にカートリッジ2
または12が装填されたとき、前記識別用凹穴10a,
10bの数を検出することにより、どちらのカートリッ
ジかを識別することができる。
【0057】また、再生専用形と書換形のディスクとで
は光反射率が、前述したように、1:0.2と異なるの
で、光学ヘッド30の出力から2種のディスクの識別を
行うこともできる。図1の例の再生系では、後述するよ
うに、光反射率の違いから2種のディスクの識別を行う
ディスク識別回路40を設けている。
【0058】記録再生装置に装填されたディスクは、デ
ィスク駆動モータ30Mにより回転駆動される。そし
て、記録時と同様にして、このディスク駆動モータ30
Mは、サーボ制御回路32により、ディスク1が線速度
1.2〜1.4m/sで、一定となるように回転速度制
御される。
【0059】再生時、光学ヘッド30は、目的トラック
に照射したレーザ光の反射光を検出することにより、例
えば非点収差法によりフォーカスエラーを検出し、ま
た、例えばプッシュプル法によりトラッキングエラーを
検出すると共に、再生専用形の光ディスクのときは、目
的トラックのピット列における光の回折現象を利用する
ことにより再生信号を検出し、書換形の光磁気ディスク
のときは、目的トラックからの反射光の偏光角(カー回
転角)の違いを検出して再生信号を検出する。
【0060】図8は、光学ヘッド30の構成の一実施例
である。図8で、半導体レーザ301からのレーザビー
ムは、コリメータレンズ302において平行ビーム化さ
れ、回折格子303により3本のビーム分けられた後、
偏光ビームスプリッタ304に入射する。そして、この
偏光ビームスプリッタ304においてその光軸方向が変
化せしめられた3本のレーザビームは、対物レンズ30
5により収束されて、ディスク1に入射する。
【0061】また、ビームスプリッタ304に入射され
たレーザビームの一部は、光軸方向が変化せしめられて
光検出器306に入射し、この光検出器306にて半導
体レーザ301の発光パワーに応じた受光量が検出され
る。この光検出器306の受光出力は、パワーコントロ
ール回路311に供給される。このパワーコントロール
回路311は、前記受光量に基づいて半導体レーザ30
1の発光パワーが所定のものとなるように制御する。
【0062】そして、ディスク1で反射されたレーザビ
ーム(3本)は、対物レンズ305を介して偏光ビーム
スプリッタ304に入射し、光軸方向が変化せしめられ
てウォーラストンプリズム307に入射する。このウォ
ーラストンプリズム307においては、その入射光が直
交偏光成分、すなわち、P偏光成分とS偏光成分とに分
離され、P偏光成分は図8において上方の第1のビーム
方向(P)とされ、S偏光成分は下方の第2のビーム方
向(S)とされる。
【0063】また、このウォーラストンプリズム307
からは、P偏光成分とS偏光成分の合成成分が、入射す
る反射レーザビームと同じ光軸方向を持って、第1およ
び第2のビーム方向の中間の方向において得られる。こ
の場合、図8において、ウォーラストンプリズム307
への入射レーザビームである3本のビームは紙面に垂直
な方向に並んでおり、上記のようにP偏光成分とS偏光
成分およびその合成成分に分離されることにより、合計
9本のビームが得られることになる。
【0064】そして、第1のビーム方向(P)および第
2のビーム方向(S)の反射レーザビームは、集光レン
ズ308を通じて光検出ユニット50に入射し、また、
第3のビーム方向の反射レーザビームは、集光レンズ3
08およびシリンドリカルレンズ309を通じて光検出
ユニット50に入射する。
【0065】光検出ユニット50は、複数の光検出素子
からなるもので、この例では、図9に示すように、中央
に4個の光検出素子50A,50B,50C,50Dか
らなる光検出素子群51が設けられると共に、この光検
出素子群51の左右の位置に、光検出素子50Eと光検
出素子50Fとが設けられ、また、光検出素子群51の
上下の位置に、光検出素子50Iと光検出素子50Jと
が設けられて構成されている。
【0066】光検出ユニット50に入射する反射レーザ
ビームの内の第3のビーム方向の3本のレーザビーム
は、光検出素子50Eおよび50F並びに光検出素子群
51に入射する。また、第1のビーム方向の3本のビー
ムの中央の反射レーザビーム、すなわちP偏光成分は、
光検出素子50Iに入射し、第2のビーム方向の3本の
ビームの中央の反射レーザビームは、すなわちS偏光成
分は、光検出素子50Jに入射する。そして、光学ヘッ
ド30の出力である各光検出素子50A〜50Jの検出
出力は、RF回路31に供給される。
【0067】このRF回路31は、光検出素子50Iに
よるP偏光成分の検出出力と、光検出素子50Jによる
S偏光成分の検出出力とを相互比較することにより、光
磁気ディスクの垂直磁化膜において反射レーザビームが
受けた偏光面の回転を検出し、その偏光面の回転に応じ
た変化を有するものとなる前記比較出力により読取り情
報信号DRFを形成する。そして、この情報信号DRFから
再生データを生成する。
【0068】また、再生専用形の光ディスクからの再生
時には、レーザビームの回折現象を利用して光検出量の
強弱として再生データを生成するもので、この例では、
光検出素子50IによるP偏光成分の検出出力と、光検
出素子50JによるS偏光成分の検出出力との和から読
取り情報信号DRFを形成する。
【0069】したがって、RF回路31では、ディスク
の識別出力を用いて、信号処理回路を切り替え、光磁気
ディスクのときは、P偏光成分とS偏光成分の差(比較
出力)を得、再生専用形ディスクのときは、P偏光成分
とS偏光成分の和を得るようにすることにより、光磁気
ディスクと再生専用形ディスクとの両者からの読取り情
報信号DRFを形成して、データ再生が可能になる。
【0070】RF回路31は、また、ディスクに設けら
れたトラッキングサーボ用のウォブリングトラックから
の反射レーザビームの変化が光検出ユニット50の光検
出素子50Eおよび50Fに得られるので、これら光検
出素子50Eおよび50Fの光検出出力を用いてトラッ
キングエラー信号を形成する。さらに、光検出素子群5
1上でのビームスポット形状を4個の光検出素子50A
〜50Dの検出出力を用いて検出することにより、ディ
スクへの入射レーザビームのフォーカスエラー信号を形
成する。
【0071】また、RF回路31では、再生専用形ディ
スクと、光磁気ディスクとの光反射率の違いを考慮し
て、読取り情報信号形成回路系のRFゲインを切り替え
ると共に、各サーボエラー信号形成回路系のRFゲイン
を切り替えるようにする。
【0072】図10は、このRF回路31の回路構成の
一実施例である。
【0073】すなわち、光検出ユニット50の光検出素
子50Iおよび50Jの光検出出力LIおよびLJは、
それぞれオペアンプ101および102により増幅され
る。そして、これらオペアンプ101および102の出
力の和の出力がオペアンプ103から得られ、その和の
出力がスイッチ回路SW1 の一方の入力端Pに供給され
る。また、オペアンプ101の出力とオペアンプ102
の出力は、差動アンプ104に入力され、この差動アン
プ104からオペアンプ101の出力とオペアンプ10
2の出力の差の出力が得られ、その差の出力がスイッチ
回路SW1 の他方の入力端Mに供給される。
【0074】そして、このスイッチ回路SW1 は、後述
するディスク識別回路40の識別出力から形成されるシ
ステムコントローラ20からの切替信号により、再生専
用形ディスクからの再生時と、光磁気ディスクからの再
生時であって、ディスク1の部分Pからのピットによる
記録部分からの再生時には、一方の入力端P側に切り替
えられ、光検出出力LIとLJの和の出力が出力信号D
RFとして出力端105に得られ、また、光磁気ディスク
の光磁気記録領域Wからの再生時には、他方の入力端M
側に切り替えられ、光検出出力LIとLJの差の出力が
出力信号DRFとして出力端子105に得られる。
【0075】さらに、オペアンプ103には、ゲイン切
替用のスイッチ回路SG1 が設けられ、システムコント
ローラ20からの切替信号により、再生専用形ディスク
の再生時には、このスイッチ回路SG1 がオンとされて
ゲインがGAとされ、光磁気ディスクの部分Pの再生時
には、これがオフとされて、ゲインが約5GAとされ
る。なお、差動アンプ104のゲインは約30GAとさ
れている。
【0076】また、光検出素子50Eおよび50Fの光
検出出力LEおよびLFは、オペアンプ106および1
07によりそれぞれ増幅された後、、それぞれ差動アン
プ108の一方および他方の入力端に供給されて、この
差動アンプ108からは光検出出力LEとLFの差の出
力が得られる。この差動アンプ108の出力はトラッキ
ングずれ量に応じたものであり、この差の出力がスイッ
チ回路SW2 の一方の入力端Iに供給されると共に、反
転アンプ109を介してスイッチ回路SW2 の他方の入
力端Nに供給される。
【0077】このスイッチ回路SW2 は、システムコン
トローラ20からの切替信号により、再生専用形ディス
クからの再生時と、光磁気ディスクからの再生時であっ
て、部分Pからのピットによる記録部分からの再生時に
は、他方の入力端N側に切り替えられ、また、光磁気デ
ィスクの光磁気記録領域Wからの再生時には、一方の入
力端I側に切り替えられる。
【0078】この切り替えは、再生専用形ディスクから
の再生時と、光磁気ディスクからの再生時であって、部
分Pからのピットによる記録部分からの再生時には、ト
ラッキングサーボは、3スポット法が用いられ、光磁気
ディスクの光磁気記録領域Wからの再生時には、プッシ
ュプル法が用いられため、両トラッキングサーボ方法
で、トラッキングエラー信号の極性を変える必要がある
ためである。
【0079】そして、スイッチ回路SW2 の出力はオペ
アンプ110により増幅され、その出力が出力端子11
1にトラッキングエラー信号Teとして得られるが、そ
のゲインがスイッチ回路SG2 により切り替えられる。
すなわち、システムコントローラ20からの切替信号に
より、再生専用形のディスクの再生時は、スイッチ回路
SG2 はオンとされて、ゲインがGTとされ、また、光
磁気ディスクの再生時には、スイッチ回路SG2 はオフ
とされて、ゲインが5GTとされる。
【0080】また、光検出ユニット50の光検出素子群
51の光検出素子50Aの光検出出力LAと光検出素子
50Cの光検出出力LCの和が、オペアンプ112で増
幅された後、差動アンプ114の一方の入力端に供給さ
れ、また、光検出素子50Bの光検出出力LBと光検出
素子50Dの光検出出力LDの和が、オペアンプ113
で増幅された後、差動アンプ114の他方の入力端に供
給されて、フォーカスエラー量に応じた両入力端に供給
された信号の差の出力が、この差動アンプ114から得
られる。
【0081】この差動アンプ114の出力は、フォーカ
スエラー量に応じたものであり、この差動アンプ出力が
オペアンプ115により増幅され、その出力が出力端子
116にフォーカスエラー信号Feとして得られるが、
そのゲインはスイッチ回路SG3 により切り替えられ
る。すなわち、システムコントローラ20からの切替信
号により、再生専用形ディスクの再生時は、スイッチ回
路SG3 はオンとされて、ゲインがGFとされ、また、
光磁気ディスクの再生時には、スイッチ回路SG3 はオ
フとされて、ゲインが5GFとされる。
【0082】こうしてRF回路31の出力端子111に
得られるトラッキングエラー信号Teおよび出力端子1
16に得られるフォーカスエラー信号Feは、サーボ制
御回路32に供給される。
【0083】サーボ制御回路32は、前記フォーカスエ
ラー信号Feが零になるように、光学ヘッド30の光学
系のフォーカス制御を行うと共に、トラッキングエラー
信号Teが零になるように、光学ヘッド30の光学系の
トラッキング制御を行う。
【0084】また、図示しなかったが、RF回路31の
トラッキングエラーTeの検出用の信号の一部が、プリ
プルーブからの絶対時間コードを抽出するために絶対時
間デコード回路34に供給される。そして、システムコ
ントローラ20に、このデコード回路34からの絶対時
間情報が供給され、必要に応じて再生位置制御のために
使用される。また、システムコントローラ20では、再
生データ中から抽出されるセクタ単位のアドレス情報
も、光学ヘッド30が走査している記録トラック上の位
置を管理するために用いることができる。
【0085】2種の光ディスクの識別および光磁気ディ
スクの記録領域Wと部分Pとの識別は、この例の場合に
は、次のようにしてなされる。
【0086】すなわち、RF回路31のオペアンプ10
1および102の出力XおよびYは、光ディスクからの
反射レーザビームに比例したものであり、光ディスクの
反射率に比例している。そこで、この出力XおよびY
は、ディスク識別回路40に入力される。
【0087】図11は、ディスク識別回路40の一実施
例を示すもので、出力Xと出力Yとの和の信号は、オペ
アンプ41により増幅された後、第1および第2の比較
回路42および45に供給される。そして、第1の比較
回路42では、直流電源43による第1のスレッショー
ルド値VT1 と比較され、また、第2の比較回路45で
は、直流電源46による第2のスレッショールド値VT
2 と比較される。
【0088】この場合、再生専用形ディスクの光反射率
は高く、その再生時のオペアンプ41の出力は図12で
実線61で示すように大きい。一方、光磁気ディスクの
光反射率は、再生専用形の約1/5のであり、その再生
時のオペアンプ41の出力は、図12で実線62で示す
ように小さい。そこで、第1および第2のスレッショー
ルド値VT1 およびVT2 は、この例では、図12に示
すように、VT1 <VT2 に選定されている。
【0089】このようにすれば、装置に装填されたディ
スクが再生専用形であれば、比較回路42の出力が
「1」、比較回路45の出力は「0」となり、光磁気デ
ィスクであれば、比較回路42の出力は「1」、比較回
路45の出力も「1」となる。これら比較回路42およ
び45の出力は、それぞれ出力端子44および47を介
してシステムコントローラ20に供給される。そして、
システムコントローラ20において、出力端子44の出
力信号が「1」、出力端子47の出力信号が「0」のと
き、装置に装填されたディスクは再生専用形ディスクで
あると識別され、出力端子44の出力信号が「1」、出
力端子47の出力信号が「1」のとき、装置に装填され
たディスクは光磁気ディスクであると識別される。
【0090】また、システムコントローラ20は、光磁
気ディスクの部分Pからのデータのデコード出力に基づ
いて、その部分Pの領域を示す絶対時間を検知する。そ
して、絶対時間デコード回路34からの絶対時間から上
記部分Pと信号記録領域Wの識別を行う。
【0091】そして、システムコントローラ20は、以
上の2つの識別出力に基づいて、上述した各スイッチ回
路SW1 ,SW2 ,SG1 〜SG3 の切替信号を形成す
る。
【0092】次に、RF回路31の出力端子105に得
られた読取り情報信号DRFは、波形整形されて2値化さ
れた後、再生エンコード回路33に供給される。
【0093】再生デコード回路33は、RF回路31か
らの2値化再生信号を受けて、記録エンコード回路27
に対応した処理、すなわち、エラー検出訂正のための復
号化処理やEFM復号化処理などを行う。この再生デコ
ード回路33の出力データは、データエンコード/デコ
ード回路26に供給される。
【0094】このデータエンコード/デコード回路26
は、再生時はデコード回路として働き、CD−ROMの
セクタ構造のデータを圧縮された状態の元データにデコ
ードする。
【0095】なお、このデータエンコード/デコード回
路26では、システムコントローラ20からのディスク
識別データを受けて、光磁気ディスクの再生時において
は、記録時のトラックジャンプが生じた部分を検出した
とき、そのトラックジャンプ部分におけるデータの繋ぎ
目処理を必要に応じて行うようにする。トラックジャン
プ位置の検出は、例えば、その記録データ中にそのこと
を示す情報を挿入しておく等により行うことができる。
【0096】このデータエンコード/デコード回路26
の出力データは、トラックジャンプメモリコントローラ
24により制御されるバッファメモリ25に転送され、
所定の書き込み速度で書き込まれる。
【0097】そして、この再生時においては、メモリコ
ントローラ24は、再生中に振動等により再生位置が飛
んでしまうトラックジャンプが生じなければ、データエ
ンコード/デコード回路26からの圧縮された状態のデ
ータを書き込み速度の1/4倍の転送速度で順次読み出
し、読み出したデータを、データ圧縮/伸長処理回路2
3に転送する。
【0098】また、再生中にトラックジャンプが生じた
ことを検出したときは、回路26からのバッファメモリ
25へのデータの書き込みを停止し、データ圧縮/伸長
処理回路23へのデータの転送のみを行う。そして、再
生位置が修正されたとき、バッファメモリ25への回路
26からのデータ書き込みを再開するようにする制御を
行う。
【0099】トラックジャンプが生じたか否かの検出
は、記録時と同様に、例えば振動計を用いる方法および
光ディスクのプリグルーブにトラッキング制御用のウォ
ブリング信号に重畳して記録されている絶対時間コード
を用いる方法(つまり、絶対時間デコード回路34のデ
コード出力を用いる方法)、あるいは、振動計と絶対時
間コードのオアを取ってトラックジャンプを検出する方
法を用いることができる。さらには、この再生時には、
前述したように再生データ中から絶対時間情報およびセ
クタ単位のアドレス情報が抽出されるのでこれを用いる
こともできる。
【0100】なお、トラックジャンプが生じたときの再
生位置の修正等のトラック位置制御は、前記の絶対時間
コードを用いる他、前記アドレス情報を用いることがで
きることは前述の通りである。
【0101】この再生時の場合のバッファメモリ25の
データ容量としては、上記のことから理解されるよう
に、トラックジャンプが生じてから再生位置が正しく修
正されるまでの間の時間分に相当するデータを常に蓄積
できる容量が最低必要である。何故なら、それだけの容
量があれば、トラックジャンプが生じても、バッファメ
モリ25からデータ圧縮/伸長回路23にデータを転送
し続けることができるからである。この例のバッファメ
モリ25の容量としての1Mビットは、前記の条件を十
分に満足するように余裕を持った容量として選定されて
いるものである。
【0102】また、この場合、メモリコントローラ24
は、この再生時においては、正常動作時は、できるだけ
バッファメモリ25に前記必要最小限以上の所定データ
が蓄積されるようにメモリ制御を行う。例えば、バッフ
ァメモリ25のデータ量が予め定められた所定量以下に
なったら、回路26からのデータの書き込みを行い、常
に所定データ量以上の読み出し空間を確保しておくよう
にメモリ制御を行う。
【0103】データ圧縮/伸長処理回路23では、再生
時はデータ伸長回路として働き、ADPCMデータを、
記録時のデータ圧縮処理とは逆変換処理を行い、4倍に
伸長する。
【0104】このデータ圧縮/伸長回路23からのデジ
タルオーディオデータは、D/Aコンバータ35に供給
され、2チャンネルのアナログオーディオ信号に戻さ
れ、出力端子36から出力される。
【0105】なお、この例では、D/A変換する前のデ
ジタルオーディオデータをそのまま出力端子37から出
力することもできる。
【0106】以上述べた実施の形態のディスクは、80
mm以下の外径を有する非常に小型のものであり、記録
および再生装置を小形化することに非常に有益である。
しかも、この小型のディスクにデータを圧縮して記録す
るものであるので、60分以上の、例えばオーディオ信
号を記録し、再生することが可能であり、その上、ディ
スクの小形化により記録容量を低下させることがない。
【0107】また、この実施の形態では、記録系ではデ
ータ圧縮手段と記録エンコード手段との間に、再生系で
は再生デコード手段とデータ伸長手段との間に、バッフ
ァメモリを設け、このバッファメモリの容量を所定のも
のに定めることにより、記録時および再生時に、トラッ
クジャンプが生じて記録位置または再生位置が飛んでし
まっても、ディスク上で記録信号の不連続を生じること
なく、連続的に記録することができると共に、再生信号
を不自然なとぎれやノイズを生じることなく、再生する
ことができる。
【0108】そして、このように、この実施の形態では
信号処理によってトラックジャンプの対策を施したの
で、振動対策のための防振構造を用いなくても良くな
り、記録装置および再生装置の小形化に大きく貢献す
る。また、振動対策のための防振構造を合わせて用いる
ことにより、より強力な振動対策をすることができる
が、その場合であっても、防振構造は比較的簡単なもの
で、規模の小さいものを用いることができるので、記録
装置および再生装置を小形化することができる。
【0109】したがって、この実施の形態の記録再生装
置を可搬型あるいは車載型のディスク記録および/また
は再生装置に適用すれば、その効果は顕著なものがあ
る。
【0110】[3]変形例 なお、この発明の対象となる光ディスクは、前述もした
ように、再生専用形の光ディスクと光磁気ディスクに限
られるものではなく、再生専用形と追記形の光ディスク
であってもよいことはもちろんである。
【0111】また、光磁気ディスクではなく、結晶−ア
モーファスの相変化を利用する相変化型の書換形光ディ
スクと再生専用形の光ディスクとの2種の光ディスクで
あっても良い。
【0112】また、2種の光ディスクではなく、3種以
上の光ディスクを再生する場合にもこの発明は適用可能
である。
【0113】なお、記録情報としては、オーディオ信号
のみに限定されるものではなく、映像信号や、文字,図
形のパターン信号あるいはコード変換信号、地図情報そ
の他の種々のデータを記録することもできる。
【0114】また、ディスクの識別手段としては、ディ
スクカートリッジに形成した識別マークを用いてもよ
く、その識別マークとしては、図の実施例のような凹穴
や突部のみに限られるものではなく、例えばカートリッ
ジやそれに貼付するラベルのいづれかの位置に識別用バ
ーコード等を設けておくようにしても良い。
【0115】また、ディスク識別出力に応じて切り替え
る部分は、上記の例ではRF回路31におけるゲインお
よび信号処理回路であるが、光ディスクの記録方式に応
じた信号再生方式の違いに応じてRF回路より後段の回
路の信号処理回路を切り替える必要がある場合には、そ
の部分もディスク識別出力に応じて切り替えるようにす
るのはもちろんである。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、記録方式の異なる複数種の光ディスクを記録および
/または再生する光ディスク装置において、光ディスク
の種類に応じた複数の光学ヘッドを用いなくても、光デ
ィスクの種類に応じて記録および/または再生をするこ
とができる。
【0117】そして、RF回路以降の後段の回路構成
は、複数種の光ディスクで共通とすることが可能である
ので、光ディスク装置としての構成が、異なる複数種の
光ディスク用の装置を組み合わせた場合よりも、構成を
大幅に簡略化できると共に、安価に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるディスク装置が適用された記録
再生装置の一実施例のブロック図である。
【図2】記録再生対象となる光ディスクの一実施例を説
明するための図である。
【図3】記録再生対象となる光ディスクを収納するディ
スクカートリッジの例を示す図である。
【図4】記録再生対象となる光ディスクを収納するディ
スクカートリッジの例を示す図である。
【図5】記録再生対象となる光ディスクを収納するディ
スクカートリッジの例を示す図である。
【図6】、記録再生対象となる光ディスクを収納するデ
ィスクカートリッジの例を示す図である。
【図7】記録系の説明のためのタイムチャートである。
【図8】光学ヘッド30の一例の構成図である。
【図9】その光検出ユニットの一例を示す図、
【図10】RF回路の一例の回路図である。
【図11】ディスク識別回路の一例の回路図である。
【図12】光学ヘッドの出力を示す図である。
【符号の説明】
1;ディスク、2;再生専用形光ディスク用カートリッ
ジ、12;光磁気ディスク用カートリッジ、10a,1
0b;ディスク識別用凹穴、20;システムコントロー
ラ、23;データ圧縮/伸長処理回路、30;光学ヘッ
ド、31;RF回路、33;再生デコード回路、40;
ディスク識別回路、SW1 ,SW2 ;信号処理回路切替
用のスイッチ回路、SG1 ,SG2 ,SG3 ;RFゲイ
ン切り替え用のスイッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 7/09 G11B 7/09 B C (56)参考文献 特開 平4−103074(JP,A) 特開 昭63−76116(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10 G11B 7/09 - 7/095

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録方式の異なる少なくとも2種類の光デ
    ィスクに対して、記録および/または再生を行う光ディ
    スク装置であって、 光源と、この光源から出射された光ビームを光ディスク
    上に集束させる対物レンズと、この対物レンズを介して
    入射する光ディスクによって反射された光ビームを複数
    の光ビームに分離する光学素子と、この光学素子によっ
    て分離された複数の光ビームを受光する第1、第2、第
    3および第4の受光部これら第1、第2、第3および
    第4の受光部を挟んで配される第5および第6の受光部
    有する光検出部とを備える光学ヘッドと、 前記第1の受光部からの出力信号と前記第3の受光部か
    らの出力信号との和信号と、前記第2の受光部の出力信
    号と前記第4の受光部からの出力信号との和信号との、
    差をとった信号に基づいてフォーカスエラー信号を生成
    するフォーカスエラー信号生成手段と、 装填された光ディスクの種類を識別する識別手段と、前記第5の受光部からの出力信号と前記第6の受光部か
    らの出力信号との和をとった 第1の信号と、前記第5の
    受光部からの出力信号と前記第6の受光部からの出力信
    号との差をとった第2の信号とを、前記識別手段での識
    別結果に基づいて選択的に出力する信号処理手段とを備
    えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記光学ヘッドの前記光検出部は、前記第
    1、第2、第3および第4の受光部を挟んで、さらに第
    7および第8の受光部を有し、 前記第7の受光部の出力信号と前記第8の受光部の出力
    信号との差をとることにより、トラッキングエラー信号
    を生成するトラッキングエラー信号生成手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】前記記録方式の異なる少なくとも2種類の
    光ディスクのうちの一つの光ディスクは、ピットからな
    る情報記録部と、光磁気記録領域とを有する光磁気ディ
    スクであり、 前記識別手段に基づいて前記光磁気ディスクが装填され
    たと判別されたときには、前記信号処理手段は、前記装
    填された光磁気ディスクのピットからなる前記情報記録
    部の情報を前記第1の信号を出力することによって読み
    出すと共に、前記光磁気記録領域の情報を前記第2の信
    号を出力することによって読み出すことを特徴とする請
    求項1に記載の光ディスク装置。
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