JP3856989B2 - 記録再生装置及び自動フォーカスバイアス調整方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミニディスク(以下、MDとする)等の光ディスクに対する情報の記録または再生を行う装置に備えられ、当該装置におけるフォーカスエラー信号のバイアス量を自動的に調整する装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、音響情報や各種データを記録するための光ディスクとして、コンパクトディスク(以下、CDと略称する)が用いられてきた。しかしながら、近年においては、CDよりも小径でCDと同等の再生時間を有し、かつ、情報の書き込みが可能な光ディスクとして、MDが普及してきている。
【0003】
MDにおいては、磁界変調方式による情報の書き込みが採用されており、光ビームが照射された光ディスクの磁性膜の部分に磁気ヘッドで磁界を加えることにより1または0の信号が磁化の極性N・Sで記録される。
【0004】
一方、再生時において、以上のような記録面に光ビームが照射されると、光ディスクの磁性膜において磁気Kerr効果が生じ、戻り光の偏光面がN・Sに対応して正または逆方向にわずかに回転する。光ピックアップ内には二つの受光素子が備えられており、前記戻り光が偏光ビームスプリッタを通る時にNとSで当該二つの受光素子への分配量が変わる。従って、RFアンプ7において当該二つの受光素子の出力の差分を求めることにより、「1」か「0」を読み取ることができる。
【0005】
以上のようにMDにおいても、情報の書き込み及び読み取りを行うためには、光ビームを光ディスクの記録面上に合焦させる必要がある。従って、MDに対する情報の記録と再生が可能なMD記録再生装置あるいは再生専用のMD再生装置においては、CD再生装置と同様に、光ビームの光ディスクからの反射光により生成されるフォーカスエラー信号を用いて、フォーカスサーボ制御を行っている。
【0006】
ところで、前記光ピックアップには、4分割された受光素子が用いられているが、経年変化等により、それぞれの受光素子間の感度の相違が生じたり、あるいはMD記録再生装置等に含まれている光学系に対する製造初期時における調整ずれ等に起因して、光ディスクの記録面と光ビームの焦点位置が一致していないのにも拘わらず、フォーカスサーボがクローズしてしまう場合がある。この場合、フォーカスサーボがクローズしていても、記録面上に光ビームの焦点位置にないため、合焦ズレを生じてしまっている。
【0007】
このような合焦ズレが生じると、RF信号に対応した正確なフォーカスサーボ制御を行うことができず、S/N比の低下等を招き、正確な情報再生を行うことができないことになる。
【0008】
そこで、従来は製品の検査工程中にて、故意に光ビームの焦点位置を光ディスクの記録面に対して垂直方向に移動させ、このとき光ピックアップから出力されるRF信号から得られる特性を元に、フォーカスエラー信号に対して重畳するバイアス電圧の値を調整していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来のバイアス電圧の調整は、MD記録再生装置等の製造時において、人手を介して行われるものであるため、調整量にばらつきが生じ、更にはフォーカスサーボ制御特性にばらつきが生じるという問題があった。
【0010】
また、前記の調整においては、調整専用の基準ディスクを用いて調整を行っているので、この基準ディスクと実際にユーザーが使用するディスクとの特性上の差により、調整の段階ではバイアス電圧が適切であっても、実際にユーザーか使用するディスクによっては、バイアス電圧が不適切となる場合が生じた。
【0011】
このような問題を解決するために、MD記録再生装置内に、前記バイアス電圧を自動的に調整する装置を備え、個々のディスク毎に前記調整を行わせることも考えられた。
【0012】
しかしながら、書き込みが可能なMDにおいては、記録面にゴミまたは損傷等が存在する場合には、当該箇所を飛ばして情報の書き込みが行われるため、情報の書き込みが行われていない欠落部分が存在する。この欠落部分においてはRF信号が得られないため、上述したようなバイアス電圧の調整を適切に行うことはできなかった。
【0013】
そこで、本発明は、前記問題点を解決し、フォーカスカラー信号のバイアス電圧の調整を自動的に行うことができる記録再生装置及び自動フォーカスバイアス調整方法を提供することを課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の記録再生装置は、前記課題を解決するために、情報記録媒体が挿入され、当該情報記録媒体に対する情報の記録または再生を行なう記録再生装置であって、前記情報記録媒体が前記記録再生装置に挿入された際に、当該情報記録媒体上の記録情報と記録位置との関係を示す目次情報を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記挿入された情報記録媒体の再生を指示する再生命令を出力する再生命令手段と、前記再生命令が出力された際に前記記憶手段に記憶されている目次情報に基づいて、ピックアップの現在位置においてフォーカスエラー信号のバイアス量の調整が可能か否かを判別する調整判別手段と、前記調整判別手段によって前記バイアス量の調整が不可と判別された場合には、前記目次情報に基づいて、前記バイアス量の調整可能位置を検出する検出手段と、前記ピックアップを前記現在位置から前記調整可能位置に移動させる移動制御手段と、前記調整判別手段によって前記バイアス量の調整が可能と判別された場合には、前記現在位置から前記バイアス量の調整を行ない、前記バイアス量の調整が不可と判別された場合には、前記移動制御手段によって前記ピックアップを移動させた後の前記調整可能位置から前記バイアス量の調整を行なう調整手段と、を有し、前記調整判別手段は、前記情報記録媒体の情報記録領域において、前記ピックアップの前記現在位置を表す現在位置アドレスに所定アドレス分以上の連続記録領域が存在しているか否かにより前記バイアス量の調整の可否を判別し、前記連続記録領域内に存在する情報の欠落部分の大きさが所定範囲内である場合には、前記バイアス量の調整が可能と判別することを特徴とする。
【0015】
請求項1記載の記録再生装置によれば、調整判別手段により、ピックアップの現在位置においてフォーカスエラー信号のバイアス量の調整が可能か否かを判別し、調整が不可と判別された場合には、検出手段により、目次情報に基づいてバイアス量の調整可能位置が検出される。次に、移動制御手段手段は、ピックアップが前記調整可能位置にない場合には、ピックアップを前記調整可能位置への移動させる。また、調整手段は、調整が可能と判別された場合には、現在位置からピックアップによる光ビームの照射を開始して、その反射光から得られるRF信号に基づいて前記バイアス量の調整を行ない、調整が不可と判別された場合には、前記ピックアップを移動させた後の前記調整可能位置からピックアップによる光ビームの照射を開始して、その反射光から得られるRF信号に基づいて前記バイアス量の調整を行なう。以上のように、本発明によれば、ピックアップの現在位置においてバイアス調整可能か否かの判別をして、可能であれば現在位置からバイアス調整を行ない、不可であれば調整可能位置を検出し、当該調整可能位置からバイアス調整を行なうので、情報の欠落部分が存在する情報記録媒体が使用された場合でも、フォーカスバイアス調整が個々の情報記録媒体毎に良好に行われることになる。また、検出手段は、情報記録媒体の情報記録領域において、情報の記録されていない欠落部分の検出を行なう。そして、欠落部分が検出された場合であっても、当該欠落部分の大きさが所定範囲以内である場合には、当該欠落部分が無かったものとし、連続記録領域が所定の大きさに亘って存在するとして、当該連続記録領域の開始位置を調整可能位置として検出する。従って、当該調整可能位置から始まる前記連続記録領域内においては、RF信号が安定して得られることになり、個々の情報記録媒体に応じたフォーカスバイアス調整が良好に行なうことのできる記録再生装置を実現できることになる。
【0016】
請求項2記載の記録再生装置は、前記課題を解決するために、請求項1記載の記録再生装置において、前記検出手段は、前記目次情報に基づいて、前記現在位置アドレス以外に存在する所定アドレス分以上の連続記録領域をサーチし、サーチされた当該連続記録領域の開始位置を前記調整可能位置として検出することを特徴とする。
【0017】
請求項2記載の記録再生装置によれば、検出手段は、目次情報に基づいて、現在位置アドレス以外に存在する所定アドレス分以上の連続記録領域をサーチし、サーチされた当該連続記録領域の開始位置を調整可能位置として検出するため迅速にフォーカスバイアス調整を行なうことができる。
【0018】
請求項3記載の記録再生装置は、前記課題を解決するために、請求項2記載の記録再生装置において、前記検出手段は、前記現在位置アドレスに対応するトラック内において前記所定アドレス分以上の連続記録領域をサーチすることを特徴とする。
【0019】
請求項3記載の記録再生装置によれば、検出手段は、前記現在位置アドレスに対応する前記トラック内において前記所定アドレス分以上の連続記録領域をサーチする。従って、フォーカスバイアス調整が個々の情報記録媒体に応じて良好に行われることになる。
【0020】
請求項4記載の記録再生装置は、前記課題を解決するために、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の記録再生装置において、前記情報記録媒体の種別を判別する媒体判別手段を有し、前記調整判別手段および前記検出手段は、前記媒体判別手段の判別結果が記録可能な情報記録媒体である場合に処理を実行することを特徴とするを特徴とする。
【0021】
請求項4記載の記録再生装置によれば、媒体判別手段の判別結果が再生専用の情報記録媒体である場合には、調整判別手段は、バイアス量の調整が可能か否かの判別処理を実行しない。
【0022】
請求項5記載の記録再生装置は、前記課題を解決するために、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の記録再生装置において、前記情報記録媒体の種別を判別する媒体判別手段を有し、前記媒体判別手段の判別結果が再生専用の情報記録媒体である場合において、前記調整判別手段は、前記バイアス量の調整が可能か否かの判別処理を実行せず、前記調整手段は、前記現在位置から前記バイアス量の調整を行なうことを特徴とする。
【0023】
請求項5記載の記録再生装置によれば、媒体判別手段の判別結果が再生専用の情報記録媒体である場合には、調整判別手段は、バイアス量の調整が可能か否かの判別処理を実行せず、調整手段は、前記現在位置からバイアス量の調整を行なう。従って、情報の欠落部分が存在しない再生専用の情報記録媒体が使用された場合には、迅速にフォーカスバイアス調整を行なうことができる。
【0024】
請求項6記載の自動フォーカスバイアス調整方法は、前記課題を解決するために、情報記録媒体に対する情報の記録または再生を行なう記録再生装置における自動フォーカスバイアス調整方法であって、前記情報記録媒体が前記記録再生装置に挿入された際に、当該情報記録媒体上の記録情報と記録位置との関係を示す目次情報を記憶するステップと、前記情報記録媒体の再生を指示する再生命令が出力された際に前記目次情報に基づいて、ピックアップの現在位置においてフォーカスエラー信号のバイアス量の調整が可能か否かを判別するステップと、前記バイアス量の調整が不可と判別された場合には、前記目次情報に基づいて前記バイアス量の調整可能位置を検出し、当該調整可能位置から前記バイアス量の調整を行なうステップと、前記バイアス量の調整が可能と判別された場合には前記現在位置から前記バイアス量の調整を行なうステップと、を有し、前記バイアス量の調整が可能か否かを判別するステップは、前記情報記録媒体の情報記録領域において、前記ピックアップの前記現在位置を表す現在位置アドレスに所定アドレス分以上の連続記録領域が存在しているか否かにより前記バイアス量の調整の可否を判別し、前記連続記録領域内に存在する情報の欠落部分の大きさが所定範囲内である場合には、前記バイアス量の調整が可能と判別することを特徴とする。
【0025】
請求項6記載の自動フォーカスバイアス調整方法によれば、調整判別ステップにより、ピックアップの現在位置においてフォーカスエラー信号のバイアス量の調整が可能か否かを判別し、調整が不可と判別された場合には、情報記録媒体の再生を指示する再生命令が出力された際に目次情報に基づいてバイアス量の調整可能位置が検出される。次に、ピックアップが調整可能位置にない場合には、ピックアップを調整可能位置への移動させる。また、調整が可能と判別された場合には、現在位置からピックアップによる光ビームの照射を開始して、その反射光から得られるRF信号に基づいてバイアス量の調整を行ない、調整が不可と判別された場合には、ピックアップを移動させた後の前記調整可能位置からピックアップによる光ビームの照射を開始して、その反射光から得られるRF信号に基づいて前記バイアス量の調整を行なう。以上のように、本発明によれば、ピックアップの現在位置においてバイアス調整可能か否かの判別をして、可能であれば現在位置からバイアス調整を行ない、不可であれば調整可能位置を検出し、当該調整可能位置からバイアス調整を行なうので、情報の欠落部分が存在する情報記録媒体が使用された場合でも、フォーカスバイアス調整が個々の情報記録媒体毎に自動的かつ良好に行われることになる。また、媒体が記録可能な情報記録媒体であって、且つ、再生命令がされた場合に、処理を実行する。従って、フォーカスバイアス調整が個々の情報記録媒体に応じて良好に行われることになる。また、情報記録媒体の情報記録領域において、情報の記録されていない欠落部分の検出を行なう。そして、欠落部分が検出された場合であっても、当該欠落部分の大きさが所定範囲以内である場合には、当該欠落部分が無かったものとし、連続記録領域が所定の大きさに亘って存在するとして、当該連続記録領域の開始位置を調整可能位置として検出する。従って、当該調整可能位置から始まる前記連続記録領域内においては、RF信号が安定して得られることになり、個々の情報記録媒体に応じたフォーカスバイアス調整が良好に行われることになる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に好適な実施の形態を、添付図面に基づいて説明する。
【0031】
まず、本実施形態における記録再生装置としての機能を備えたMD記録再生装置の構成を、図1に基づいて説明する。
【0032】
[1]MD記録再生装置の概略構成
図1において、情報記録媒体としてのMD20は光ディスク本体21と、この光ディスク本体21を保護するためのカートリッジ22とを有している。MD20には、複数種類のMDがあるが、本実施形態では、光磁気ディスク(MO:Magneto-optical Disc)を用いた録音再生用のレコーダブルMD、予め音楽コンテンツが録音された再生専用のプリマスターMD(ミュージックMD)を用いた例について説明する。
【0033】
図2(A)に示すように、再生専用のプリマスターMDの光ディスク本体21aは、CD(Compact Disc)と同様な構造を有しており、ポリカーボネイト製の基板30上に、反射膜31及び保護膜32が形成されたディスクであり、CDと同様にピット列33が記録されている。また、絶対番地であるアドレスは、CD−ROMと同様に、データのブロックヘッダ等に記録される。MDにおいては何等かの情報が記録されている部分をインフォーメーションエリアと呼ぶが、プリマスターMDでは、図2(B)に示すように、目次情報等が記録されるリードインエリア23と、音楽情報が記録されるプログラムエリア24と、リードアウトエリア25とから、インフォーメーションエリア26が構成されている。
【0034】
一方、図2(C)に示すように、録音再生用のレコーダブルMDの光ディスク本体21bは、ポリカーボネイト製の基板34上に、誘電体膜35、MO膜36、誘電体膜37、反射膜38、及び保護膜39が形成されたディスクであり、プリグルーブと呼ばれるガイド溝40が形成されている。このガイド溝40にはFM変調した周波数でウォブリングが施されており、絶対番地であるアドレスが記録される。また、レコーダブルMDは、図2(D)に示すように、ディスク情報等が記録されるリードインエリア23’と、音楽情報及び目次情報が記録可能なレコーダブルエリア24’と、リードアウトエリア25’とから、インフォーメーションエリア26’が構成されている。レコーディングエリア24’は、更に、目次情報を含むUTOC(User Table Of Contents)が記録されるUTOCエリア27と、音楽情報等が記録されるプログラムエリア28とから構成されている。上述したガイド溝40は、レコーダブルエリア24’の全体に亘って形成されているため、何も記録していないブランクのレコーダブルMDでも、アドレスを読み取ることができ、更にアドレスを読めばピックアップがどの位置にいるかが判るようになっている。
【0035】
以上のようなプリマスターMD及びレコーダブルMDは、何れも光ディスク本体21がカートリッジ22内に収納されており、このカートリッジ22の裏面には、誤記録を防止するための図示しない誤記録防止孔の他に、プリマスターMDとレコーダブルMDを判別するための図示しないMD種別判別孔が設けられている。レコーダブルMDでは、このMD種別判別孔が開いており、プリマスターMDではこのMD種別判別孔が閉じている。従って、このMD種別判別孔の開閉状態を検知することにより、MD記録再生装置100に装着されたMDがプリマスターMDであるか、あるいはレコーダブルMDであるかを判別することができる。
【0036】
次に、以上のようなMD20が着脱可能なMD記録再生装置100には、図1に示すように、スピンドルモータ1と、図示しないアクチュエータと、光ピックアップ2と、RFアンプ7とが備られている。スピンドルモータ1は、MD20の光ディスク本体21を回転駆動させるためのモータであり、光ディスク本体21を一定の線速度で回転させるように制御される。光ピックアップ2は、スピンドルモータ1により回転する光ディスク本体21にレーザビームを照射すると共に、その反射光に基づいてRF(Radio Frequency)信号を出力する。但し、反射光からRF信号を取り出す構成は、MDの種類によって異なっている。
【0037】
レコーダブルMDにおいては、「1」、「0」のデジタル信号が、磁化の極性N・Sで記録されれている。このような記録面に、光ピックアップ2からレーザビームが照射されると、光ディスク本体21の磁性膜において磁気Kerr効果が生じ、戻り光の偏光面がN・Sに対応して正または逆方向にわずかに回転する。一方、光ピックアップ2内には二つの受光素子が備えられており、前記戻り光が偏光ビームスプリッタを通る時にNとSで当該二つの受光素子への分配量が変わる。従って、RFアンプ7において当該二つの受光素子の出力の差分を求めることにより、「1」か「0」を読み取ることができる。
【0038】
これに対し、再生専用のプリマスターMDにおいては、光ピックアップ2からレーザビームが照射されると、CDと同様にピットが形成された部分と形成されていない部分とで回折による反射光量の差異が生じる。従って、光ピックアップ2に備えられた二つの受光素子の出力をRFアンプ7にて加算し、その結果の大小により「1」か「0」かを読み取ることができる。
【0039】
RFアンプ7においては、二つの受光素子の出力の差分を求めるように接続されたオペアンプと、二つの受光素子の出力を加算するように接続されたオペアンプとの2種類のオペアンプが備えられている。従って、本実施形態のMD記録再生装置100においては、装着されたMDの判別結果に応じて、何れかのオペアンプを選択することにより、プリマスターMDとレコーダブルMDの両方のMDの再生が可能となっている。
【0040】
更に、MD記録再生装置100には、アドレスデコーダ6と、EFMエンコーダ・デコーダ9と、磁気ヘッド3と、ヘッド駆動回路5が備えられている。
【0041】
アドレスデコーダ6は、レコーダブルMDの再生が行われた際に、RF信号中からウォブリング周波数を検出することによりアドレスを読み取る回路である。このアドレスデコーダ6により、レコーダブルMDの情報未記録領域においても光ディスク本体21におけるアドレスの読み取りが可能であり、光ピックアップ2がどの位置にあるかを知ることができる。なお、プリマスターMDにおいては、上述したように、CD−ROMと同様にデータのブロックヘッダ等にアドレスを記録しているため、ブロックヘッダ等を読み取ることによりアドレスの読み取りが行われる。
【0042】
EFMエンコーダ・デコーダ9は、EFM(EFM:Eight to Fourteen Modulation)エンコーダとEFMデコーダの両方の機能を併せ持つ回路である。情報の記録時においては、EFMエンコーダとして機能し、記録しようとする信号にEFM信号による変調を行う回路である。但し、レコーダブルMDにおいては、CD−R等のような光変調方式の記録を行うのではなく、磁界変調方式による記録を行うため、EFM変調された信号は、ヘッド駆動回路5に供給される。一方、情報の再生時においては、EFMデコーダとして機能し、RFアンプ7によって増幅されたRF信号からEFM信号を抽出し復調を行う回路である。
【0043】
ヘッド駆動回路5は、EFM変調された記録信号に基づいて磁気ヘッド3を駆動する回路であり、この磁気ヘッド3の駆動が行われると、光ピックアップ2から照射されたレーザビームによりキュリー温度以上に熱せられたレコーダブルMDの磁性膜の位置に、EFM変調された記録信号に基づく極性での磁化が行われることになる。このように、MD記録再生装置100においては、レコーダブルMDに対して磁界変調方式による情報の書き込みが行われる。光変調方式においては、レーザー光が当たり始めたピットの頭の部分が小さく、後半の部分が大きくなる、いわゆる涙形のピットになり易く、信号を読み出す時のジッターの原因になり易い。これに対し、磁界変調方式においては、半導体レーザーは一定のパワーで照射し続けるだけであるため、NとSが連続的に並ぶ対称形になり、ディスクの傾きに強いという利点を有している。
【0044】
また、MD記録再生装置100には、DRAM12と、DRAMコントロール回路11と、A/Dコンバータ15と、データ圧縮エンコーダ13と、データ圧縮デコーダ14と、D/Aコンバータ16が備えられている。
【0045】
DRAM12は、情報の再生時及び記録時において、1Mbit程度の情報データを一旦貯える記憶手段である。このDRAM12は、振動等による音飛び等の防止(ショックプルーフ)を行うために設けられたもので、ショックプルーフメモリと呼ばれる。
【0046】
DRAMコントロール回路11は、DRAM12に対して所定の制御信号を出力することにより、DRAM12に対するデータの入出力を制御するための回路である。データの読み取り時においては、EFMエンコーダ・デコーダ9から復調されたデータを入力し、DRAM12に書き込みを行う。また、データの書き込み時においては、DRAM12からデータを読み取り、EFMエンコーダ・デコーダ9に出力する。DRAMコントロール回路11の動作は、システムコントローラ10により制御されており、システムコントローラ10は、光ディスク本体21からのデータの読み取りタイミング及び光ディスク本体21に対するデータの書き込みタイミングに合わせてDRAMコントロール回路11の動作を制御している。
【0047】
A/Dコンバータ15は、情報記録時に外部から入力されるアナログ情報信号をデジタル情報信号に変換するための回路である。MD記録再生装置100においては、44.1kHzのサンプリング周波数を用いている。
【0048】
データ圧縮エンコーダ13は、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)方式によりデータの圧縮を行う回路である。ATRAC方式は、データ量を約1/5に減らしているが、単純に間引いている訳ではなく、変換されたデジタル情報信号のデータ量を、人間の耳の最小可聴限特性及びマスキング効果を利用して圧縮する方式である。
【0049】
データ圧縮デコーダ14は、情報再生時に光ディスク本体21から読み出されEFM復調された信号のデータを、ATRAC方式による圧縮と逆の手順にて伸張を行いデジタルオーディオ信号を出力するための回路である。
【0050】
D/Aコンバータ16は、復元されたデジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換するための回路である。
【0051】
また、MD記録再生装置100は、キャリッジ4と、スピンドルモータ1と、サーボコントロール回路8と、システムコントローラ10とを備えている。
【0052】
キャリッジ4は、光ピックアップ2及び磁気ヘッド3を光ディスク本体21の半径方向に移動させる手段である。なお、磁気ヘッド3は、光ピックアップ2にアーム等を介して取り付けられ、磁気ヘッド3と光ピックアップ2で光ディスク本体21を挟んで一緒に移動するように構成されている。以上のような移動が行われることにより、光ピックアップ2と磁気ヘッド3を光ディスク本体21における所望のアドレス領域との対向位置に配置させることができ、当該領域に対するデータの読み取りまたは書き込みを確実に行うことが可能になる。
【0053】
スピンドルモータ1は、光ディスク本体21を一定の線速度で回転させるためのモータであり、サーボコントロール回路8により、その駆動が制御される。
【0054】
サーボコントロール回路8は、前記キャリッジ4及びスピンドルモータ1、更には図示しないアクチュエータをサーボ制御するため回路である。サーボコントロール回路8は、RFアンプ7からのRF信号を受けて、キャリッジ4及び図示しないアクチュエータを制御するための制御信号を抽出して送り、レーザビームを光ディスク本体21の記録トラック軸線上から外れないようにトラッキングサーボ制御を行う。またサーボコントロール回路8は、前記RF信号に基づいて、図示しないアクチュエータを制御するための制御信号を抽出して送り、レーザビームが光ディスク本体21に対して合焦位置で照射されるように、フォーカスサーボ制御を行う。またサーボコントロール回路8は、EFMエンコーダ・デコーダ9からのEFM信号中に含まれるクロック信号に基づき、スピンドルモータ1を一定の線速度で回転させるための制御信号を送ることにより、スピンドルサーボ制御を行う。
【0055】
システムコントローラ10は、本実施形態のMD記録再生装置100の各部を制御するため手段である。特に、システムコントローラ10は、後述するフォーカスバイアス量の調整可能位置を検出する検出手段、光ピックアップ2の調整可能位置への移動を制御する移動制御手段、フォーカスバイアス量の調整を行う調整手段、及びこれらの各処理の制御を行う制御手段として機能する。システムコントローラ10に対する外部からの操作指令は、キー入力部18により行われる。システムコントローラ10は、キー入力に応じてキー入力部18から出力される操作命令に基づきMD記録再生装置100の各部に制御信号を送り、高速サーチ動作や、ランダムアクセスプレー動作等を行わせることができる。そして、このようなMD記録再生装置100の演奏状態等は、表示部17にて表示される。
【0056】
[2]MD記録再生装置の記録再生方式
次に、図3を参照してMDのデータ構造について説明する。レコーダブルMDにおいては、CD−ROMの規格を採用しており、図3(B)に示すように、98フレームで1セクタが構成されている。また、MDにおいては、圧縮データの最小単位として、セクタの下にサウンドグループがあり、図3(C)に示すように、1セクタは5.5サウンドグループ(2セクタで11サウンドグループ)から構成されている。そして、図3(A)に示すように、32セクタ+3セクタのリンク領域+サブコード1セクタの合計36セクタから1クラスタが構成されている。この1クラスタが記録における最小単位となる。
【0057】
一方、再生専用のプリマスターMDにおいては、記録するデータの繋ぎ目となるリンク領域がなく、CDと同様にデータが連続した一筆書きの状態でデータの記録が行われる。リンク領域の3セクタは、サブコード用に用いているため、サブコードは4セクタから構成される。
【0058】
MD記録再生装置100においては、光ディスク本体21に記録された情報は、図4に示すように、1.4Mbpsの転送レートで読み取られ、DRAM12に記憶される。但し、前記情報は、記録時にデータ圧縮デコーダ(ATRACデコーダ)14によって1/5に圧縮されているため、1.4Mbpsの転送レートで読み取った情報のうち、1/5に相当する約300kbpsの情報があれば、音楽信号に戻して再生することができる。そこで、DRAM12からの情報の読み取りは、0.3Mbpsの転送レートで行っている。このように、MD記録再生装置100においては、DRAM12に対する情報の書き込みと読み取りの転送レートに差があるため、光ディスク本体21から読み取った情報を一度DRAM12に溜め込み、それを順次取り出して再生することができる。例えば、DRAM12の容量が1Mbitの場合には、再生時間にして約3秒分の情報のメモリが可能である。従って、振動で光ピックアップ2がオントラックの位置から外れても、溜め込んだ信号を再生している間に光ピックアップ2がオントラックの位置に戻すことができれば、音の途切れを防止することができる。このようにしてショックプルーフ機構が構成されている。
【0059】
しかし、以上のようなDRAM12に対する情報の書き込みと読み取りの転送レートに差が存在すると、光ディスク本体21から連続して情報を読んでいたのでは、DRAM12がオーバーフローしてしまう。例えば、DRAM12の容量が1Mbitであるとすると、0.9秒でDRAM12がメモリフルの状態となる。
【0060】
そこで、MD記録再生装置100においては、図5に示すように、ある時間情報の読み取りを行ったら、その後の所定期間は待機状態として、DRAM12に蓄積する情報量をコントロールしている。情報の読み取り量や待機間隔は規格化されておらず、メモリーの容量等に応じて適宜設計可能である。以上のように、MD記録再生装置100においては、間欠読み取りを行っている。なお、図5に示すように、待機期間においてショックによるトラック外れが生じた場合には、直ちに所望のトラックをアドレスを用いてサーチし、再び読み取りを行う。また、読み取りは、クラスタ単位で行われる。
【0061】
また、記録時においても再生時と同様なことが言える。つまり、44.1kHzのサンプリング周波数及び16ビット量子化でA/D変換を行うと、情報量は1.4Mbpsになる。しかし、ATRAC方式で圧縮を行うために、実際に光ディスク本体21に記録する情報は、約300kbpsあれば良い。
【0062】
そこで、記録時においても、記録するデータ量の4倍以上でディスクを回転させ、所定期間の記録を行った後に、次のデータがDRAM12に蓄積されるまで待機し、所定量のデータが蓄積された時点で次の記録を行う、というような間欠記録を行っている。
【0063】
振動がない正常時には、クラスタ単位により一筆書き状態で記録を行っている。記録中は、ディスクのアドレス等を常に監視しており、光ピックアップ2及び磁気ヘッド3が記録トラックを外れた場合には、直ちに記録を中止して、もう一度そのクラスタの先頭から再記録を行う。従って、DRAM12には、最低でも1クラスタ以上のデータが残るように制御されている。
【0064】
MDは、図2(B)、(D)に示すように、再生専用のプリマスターMDであっても、レコーダブルMDであっても、ディスク最内周にリードインエリアが設けられており、このリードインエリアには、ピットによってTOC(Table Of Contents)が予め記録されている。
【0065】
プリマスターMDのTOCには、トラックアロケーションテーブルと呼ばれる曲(トラック)へのアクセスのためのアドレステーブル領域があり、最大255曲(トラック)に対応したスタートアドレスとエンドアドレスの情報が含まれている。即ち、プリマスターMDにおいては、TOCから目次情報が得られることになる。
【0066】
一方、レコーダブルMDのTOCには、記録時に必要なレーザーのパワー、記録可能エリア、UTOC(User Table Of Contents)のアドレス等の情報が含まれている。UTOCは、図2(C)に示すように、レコーダブルエリアに設けられたUTOC領域27に記録され、前記目次情報を含むものである。
【0067】
図3に示すように、クラスタにはリンクセクタという、クラスタを繋げるための領域がある。これは、上述したように、レコーダブルMDにおいては、クラスタ単位で間欠記録が行われるため、間欠記録される各クラスタを互いに正確に繋ぐ必要があるからである。そこで、前記リンクセクタには、リンクP(ポインタ)と呼ばれる部分が設けられており、各クラスタに繋がる次のクラスタのアドレスが記録されている。従って、レコーダブルMDにおいては、各クラスタは時間軸に沿って連続的に記録する必要はなく、飛び飛びのアドレスを持つようにランダムな記録が可能ととなっている。
【0068】
レコーダブルMDを例にとって説明すると、例えば、図6(A)に示すように、1曲目(トラック番号1)から6曲目(トラック番号6)までが連続的に記録されている状態において、3曲目(トラック番号3)を消去する場合を考える。この場合には、4曲目から6曲目までのデータを移動させる必要はなく、単にUTOCにおける、3曲目のトラック番号を示す領域及びスタートアドレス並びにエンドアドレスの領域をブランクにし、4曲目から6曲目までのトラック番号を3〜5に振り直すだけで良い。このような処理の結果、ディスク上にはアドレスE〜Fの区間にアクセスされない空き領域が生じるが、上述のようにDRAM12を用いた間欠読み取りが行われるので、2曲目から3曲目までの再生をタイムラグを生じさせることなく実行することができる。なお、前記空き領域に記録された音楽情報は消去されずに残ることになるが、前記空き領域に新たな音楽情報を上書きすることができるので、前記空き領域が無駄になることはない。
【0069】
次に、記録領域の一部の領域に、記録を行うことができない領域がある場合について説明する。例えば、図6(C)に示すように、アドレスE〜Fには3曲目の途中までは正常に記録を行うことができるが、アドレスG〜Hの領域にゴミあるいは傷等が存在すると、正常に記録を行うことができない。従って、アドレスI〜Kの領域に続き部分の記録が行われることになる。その結果、UTOCの内容も、3曲目については、アドレス情報が2つのパートに分れることになる。このような状況が、レコーダブルMDに対する初めての記録時に生じた場合には、前記アドレスI〜Kの領域に全く音楽情報が記録されず、欠落部分が生じてしまう。つまり、以上のようにして記録される3曲目を構成するクラスタは物理的には連続していない。しかし、上述のようにDRAM12を用いた間欠読み取りが行われ、且つ前記リンクPによるリンクが行われるので、前記3曲目は、あたかも連続記録されていたかのように再生することができる。
【0070】
[3]MD記録再生装置のフォーカスバイアス調整方式
次に、本実施形態のMD記録再生装置100におけるフォーカスバイアス調整方式を図7乃至図9に基づいて説明する。
【0071】
フォーカスバイアス調整とは、従来技術の説明でも述べたように、光ディスクの記録面と光ビームが読取特性に対して合焦ズレを生じている場合、フォーカスクローズ状態でフォーカス系の信号にDC的にオフセット電圧を加える処理をいう。フォーカスバイアス調整の際には、ジッター信号、フォーカスエラー信号またはトラッキングエラー信号等のレベルを基準にすることが可能であるが、本実施形態では、RF信号のレベルを基準にしてフォーカスバイアス調整を行う例について説明する。RF信号のレベルを基準にしてフォーカスバイアス調整を行うには、フォーカスエラー信号に外乱信号を与えながらRF信号のレベル調整を行う必要があるため、光ディスク本体21に、アドレスで換算して5アドレス分のデータの連続記録領域が必要となる。しかし、レコーダブルMDにおいては、全くデータが記録されていない場合もあるし、また、上述したようにデータの欠落部分が生じることがあるので、常に5アドレス分のデータの連続記録領域が存在するとは限らない。これに対し、プリマスターMDの場合には、常に5アドレス分のデータの連続記録領域が存在しており、MD記録再生装置100の記録再生系の電源がON状態になれば、RF信号のレベルを基準にしてフォーカスバイアス調整が可能である。
【0072】
そこで、本実施形態においては、MD記録再生装置100に使用されるMDの種類に応じて、以下のような処理を行い、フォーカスバイアス調整を行っている。以下、それぞれの場合ごとに説明する。
【0073】
まず、MD記録再生装置100の記録再生系の電源がOFF状態にされており、MDが挿入されていない場合について説明する。図7に示すように、MD記録再生装置100にMDが挿入されると(ステップS1)、システムコントローラ10は、MD記録再生装置100の記録再生系の電源がOFF状態であればON状態にし、挿入されたMDがプリマスターMDか、あるいはレコーダブルMDかを判断する(ステップS2)。なお、本実施形態のMD記録再生装置100においては、本体電源がOFF状態であっても、システムコントローラ10のみに電源が供給されており、MDの挿入の検出が可能に構成されている。また、記録再生系とは、図1において、システムコントローラ10以外の部分を指すものとする。
【0074】
MDの種類は、上述したように、カートリッジ22に設けられたディスク種類判別孔によって判別することができる。MD記録再生装置100のディスク装着部には、ディスク種類判別孔の検出センサが備えられており、システムコントローラ10はこの検出センサの出力に応じて、ディスク種類を判別することができる。ディスク種類判別孔が開いていればレコーダブルMDであり、開いていなければプリマスターMDである。
【0075】
判別の結果、挿入されたMDがプリマスターMDであったとすると(ステップS2:Y)、システムコントローラ10は、サーボコントロール回路8を制御してスピンドル系、トラッキング系、及びフォーカス系のサーボをクローズさせ(ステップS3)、サーボがクローズ状態になったところで、フォーカスバイアスの調整を行う(ステップS4)。
【0076】
フォーカスバイアスの調整方法は、特に限定されるものではなく、従来の方法を用いることができる。一例として、特開平9−237424号公報(特願平8−225282号)に開示された調整方法を挙げることができる。この方法は、外乱信号が重畳されたフォーカスエラー信号に基づいて光ビームの焦点位置を振動させ、当該焦点位置を振動させた時に得られたRF信号の振幅に基づいて焦点位置と情報記録面の位置との距離である焦点誤差量を検出し、検出した焦点誤差量とフォーカスサーブループにおけるプリアンプのゲインのゲイン及び光学系の感度に基づいてバイアス電圧を算出し、バイアス電圧の制御を行うものである。より具体的には、RF信号の振幅が最大となるようにバイアス電圧の調整を行う。
【0077】
この方法を採る場合においては、バイアス電圧の調整に必要となるRF信号を得るためには、少なくとも5アドレス分の連続記録領域が必要となるが、挿入されたMDがプリマスターMDであれば、図8(A)に示すように、あらゆる箇所で5アドレス分のデータの連続記録領域が存在しているため、光ピックアップ2の現在位置に拘わらず、フォーカスバイアスの調整を行うことができる。
【0078】
なお、図8は、図6の例に倣って光ディスクの記録領域を帯状の線図として表記したもので、音楽情報の記録された領域にはトラック番号を付し、音楽情報の記録されていない領域には斜線を描いた。
【0079】
図8(A)に示す例では、プリマスターMDが挿入された時点における光ピックアップ2の位置が、n−1番のトラック(trkn−1)の終了アドレスであるアドレス11の領域に対応する位置なので、このアドレス11の領域に対して光ピックアップ2からのレーザビームの照射を行い、前記フォーカスバイアスの調整を開始する。そして、ここからアドレス15の領域に至るまで前記フォーカスバイアスの調整が続行され、光ピックアップ2がアドレス16の位置に達したところで前記フォーカスバイアスの調整が終了する。
【0080】
以上のようにしてフォーカスバイアスの調整が終了した後は、プリマスターMDのTOCから目次情報を読み取り(ステップS5)、再生動作を行う(ステップS23)。このように、本実施形態のMD記録再生装置100は、MDの挿入により再生動作が実行される。
【0081】
次に、前記ステップS2において、レコーダブルMDが挿入されたと判断された場合には(ステップS2:N)、システムコントローラ10は、前記の場合と同様に各サーボをクローズさせ(ステップS6)、各サーボがクローズした状態において、レコーダブルMDのUTOCから目次情報を読み取り、システムコントローラ10内のメモリに保存する(ステップS7)。これは、光ピックアップ2の現在位置を把握して、調整可能位置をサーチするためである。つまり、図8(B)に示すように、レコーダブルMDの場合には、常に5アドレス分のデータの連続記録領域が存在しているとは限らず、アドレス21〜25に情報が記録されていない欠落部分が存在する。そこで、まず光ピックアップ2の現在のアドレスを確認し、読み取ったUTOCの内容である目次情報から、当該アドレスの領域が調整可能位置であるか、つまり5アドレス分のデータの連続記録領域であるか否かを判断する(ステップS8)。ここで、連続記録領域とは、再生順序とは無関係に、物理的に情報の記録された領域が連続している領域をいう。
【0082】
例えば、図8(B)に示すように、レコーダブルMDにトラックn−1からトラックn+1までが記録されており、アドレス21からアドレス25が情報の記録されていない欠落部分であったとすると、UTOCの内容は図9(A)のようになっている。
【0083】
そして、レコーダブルMDの挿入時点における光ピックアップ2の位置が、図8(B)に示すようにアドレス11の位置であったとすると、システムコントローラ10は、メモリに保存したUTOCの内容である目次情報を参照することにより、現在の光ピックアップ2の位置を表すアドレス11から、5アドレス以内に欠落部分がないか否かを判断する。まず、システムコントローラ10は、光ピックアップ2の現在位置を表すアドレス11がどのトラックに対応しているかを調べる。図9(A)の場合には、アドレス11はトラックn−1のエンドアドレスであることが判る。従って、トラックn−1内においては、1アドレス分の記録領域しか確保できないので、システムコントローラ10は、次の手順として、アドレス11に連続するアドレスを目次情報から検索する。図9(A)の場合には、トラックnのスタートアドレスがアドレス12であるから、このトラックnにおいて、連続して4アドレス分の記録領域が確保できれば、合計で5アドレス分の連続記録領域が確保できることになる。そこで、システムコントローラ10は、目次情報におけるトラックnのエンドアドレスと、スタートアドレスとから、トラックnに何アドレス分の連続記録領域があるかを確認する。図9(A)の場合には、トラックnには9アドレス分の連続記録領域が存在することが確認される。従って、この場合には、現在の光ピックアップ2の位置は、調整可能位置であると判断される。
【0084】
調整可能位置であると判断された後は(ステップS8:Y)、プリマスターMDの場合と同様にしてアドレス11〜15の領域を用いてフォーカスバイアス調整を実行し(ステップS10)、再生指令に従って再生を行う(ステップS23)。
【0085】
次に、図8(C)に示すように、レコーダブルMD挿入時の光ピックアップ2の位置がアドレス20にあり、この位置が、アドレス21からアドレス25までの2アドレス分以上の欠落部分の直前である場合について説明する。UTOCの内容は上述の場合と同様であり、図9(A)に示される。また、挿入されたMDはレコーダブルMDであるから、ステップS1からステップS7までは上述の場合と同様の処理が行われる。
【0086】
ステップS8において、システムコントローラ10は、光ピックアップ2の現在位置を表すアドレス20がどのトラックに対応しているかを調べる。図9(A)に示されるUTOCの内容から、アドレス20はトラックnのエンドアドレスであることが判る。従って、トラックn内においては、1アドレス分の記録領域しか確保できないので、システムコントローラ10は、次の手順として、アドレス20に連続するアドレスをUTOCの内容から検索する。その結果、図9(A)の場合には、アドレス20の次に大きな値となるアドレスは26となる。ここで、システムコントローラ10は、この検索結果であるアドレス26と、前記アドレス20の次のアドレスであるアドレス21との差分を算出することにより、アドレス21からの欠落部分の大きさを調べる。その結果、欠落部分の大きさは5アドレス分であることが判明する。つまり、この場合には、現在の光ピックアップ2の位置から5アドレス分以内に、フォーカスバイアス調整を行うことのできない2アドレス分以上の欠落部分があることになる。その結果、このままフォーカスバイアス調整を実行してしまうと、アドレス20の領域においては、1アドレス分のRF信号を得ることができるものの、続くアドレス21以降においては、5アドレス分もの長い間RF信号を得ることができないため、適切なフォーカスバイアス調整を行うことができない。従って、この場合には、現在の光ピックアップ2の位置は、調整可能位置にはないと判断され(ステップS8:N)、次の手順として、調整可能位置のサーチと、光ピックアップ2の当該調整可能位置までの移動処理が行われる(ステップS9)。
【0087】
調整可能位置のサーチ処理については、2通りの処理が考えられる。つまり、アドレスの値が小さくなる方向に遡って、5アドレス分以上の連続記録領域をサーチする方法と、アドレスの値が大きくなる方向に向かって、5アドレス分以上の連続記録領域をサーチする方法とがある。何れもUTOCの内容を参照して行われる。前者の方法を採る場合には、現在の光ピックアップ2の位置を示すアドレスであるアドレス20が、トラックnのエンドアドレスであることが判っているので、UTOCの内容から、トラックnのスタートアドレスを読み取り、トラックn内に何アドレス分の連続記録領域が存在するかを確認する。図9(A)の場合には、トラックnは9アドレス分の連続記録領域が存在することが確認できるので、トラックnのスタートアドレスであるアドレス12か、あるいはエンドアドレスであるアドレス20から5アドレス分だけ戻ったアドレス16の位置に光ピックアップ2を移動させる。また、後者の方法を採る場合には、アドレス21からアドレス25までに欠落部分があり、トラックnの第2のパートのスタートアドレスがアドレス26であり、このアドレス26以降に記録領域が存在することが判明しているので、このトラックnの第2のパートにおけるエンドアドレスであるアドレス30と、前記スタートアドレスのアドレス26とから、トラックnの第2のパートに何アドレス分の連続記録領域が存在するのかを確認する。図9(A)の場合には、トラックnの第2のパートに5アドレス分の連続記録領域が存在することが判るので、光ピックアップ2をトラックnの第2のパートのスタートアドレスであるアドレス26に移動させる。
【0088】
光ピックアップ2を調整可能位置に移動させた後は、前記と同様にしてフォーカスバイアス調整を実行し(ステップS10)、再生を行う(ステップS23)。
【0089】
次に、図8(D)に示すように、レコーダブルMD挿入時の光ピックアップ2の位置がアドレス20にあり、この位置が欠落部分の直前であるが、この欠落部分の大きさが、1アドレス分である場合について説明する。この時のUTOCの内容は図9(B)に示される。挿入されたMDはレコーダブルMDであるから、ステップS1からステップS7までは上述の場合と同様の処理が行われる。
【0090】
ステップS8において、システムコントローラ10は、光ピックアップ2の現在位置を表すアドレス20がどのトラックに対応しているかを調べる。図9(B)に示されるUTOCの内容から、アドレス20はトラックnのエンドアドレスであることが判る。従って、トラックn内においては、1アドレス分の記録領域しか確保できないので、システムコントローラ10は、次の手順として、アドレス20に連続するアドレスをUTOCの内容から検索する。その結果、図9(B)の場合には、アドレス20の次に大きな値となるアドレスは22となる。ここで、システムコントローラ10は、この検索結果であるアドレス22と、前記アドレス20の次のアドレスであるアドレス21との差分を算出することにより、アドレス21からの欠落部分の大きさを調べる。その結果、欠落部分の大きさは1アドレス分であることが判明する。
【0091】
この場合には、欠落部分はあるものの、その大きさは1アドレス分であるから、その後に3アドレス分の連続記録領域が確保されれば、調整の開始から終了までは4アドレス分の記録領域において調整を行うことができるので、実際上支障のない程度に良好な調整を行うこができる。
【0092】
そこで、システムコントローラ10は、前記アドレス22がスタートアドレスとなるトラックnの第2のパートにおけるエンドアドレスであるアドレス30を読み取り、トラックnの第2のパートにおける連続記録領域を算出する。その結果、図9(B)の場合には、トラックnの第2のパートは9アドレス分の連続記録領域を有していることが判明する。
【0093】
従って、この場合には、現在の光ピックアップ2の位置は、調整可能位置にあると判断され(ステップS8:Y)、前記と同様にしてフォーカスバイアス調整を実行し(ステップS10)、再生を行う(ステップS23)。
【0094】
アドレス20の位置からフォーカスバイアス調整が開始されると、アドレス20において1アドレス分のRF信号を得た後、アドレス21の領域においてはRF信号を得ることができない。しかし、引き続いてアドレス22からアドレス24までの3アドレス分の領域において再びRF信号を得ることができるので、実際上支障なくフォーカスバイアス調整を行うことができる。
【0095】
次に、再生命令がMDの挿入によって発生するのではなく、既にMDはMD記録再生装置100に挿入されており、他の要因によって再生命令が出される場合について説明する。
【0096】
具体的には、再生が終了して待機している状態から、キー入力部18の再生ボタンが押下されることにより再生命令が出される場合、あるいはMDがMD記録再生装置100に挿入されたままでMD記録再生装置100の電源がOFFとなっている状態から、MD記録再生装置100の電源が投入されることにより再生命令が出される場合である。
【0097】
まず、前記再生ボタンの押下あるいは電源の投入により再生命令が出されると(ステップS11)、システムコントローラ10は、MD記録再生装置100に現在挿入されているMDの種類の判定を行う(ステップS12)。この判定は、上述したように、ディスク種類判別孔の検知センサーの出力に基づいて行われる。
【0098】
判定の結果、挿入されているMDがプリマスターMDである場合には(ステップS12:Y)、システムコントローラ10はサーボコントロール回路8によってサーボをクローズさせる。そして、サーボがクローズすると(ステップS13)、上述した方法と同様にしてフォーカスバイアス調整を実行する(ステップS14)。このように、プリマスターMDのTOCから目次情報を読み取ることなく、また、光ピックアップ2の位置を確認することなく、直ちにフォーカスバイアス調整を実行するのは、プリマスターMDにはレコーダブルMDのような欠落部分が存在せず、あらゆる所で5アドレス分の連続記録領域を確保することができるためである。
【0099】
そして、フォーカスバイアス調整が終了した段階で、TOCから目次情報の読み取りを行う。但し、この時点でMD記録再生装置100に挿入されているMDのTOCまたはUTOCからの目次情報の読み取りが既に完了済みであり、メモリ上に記憶されている状態においては、重複して読み取る必要はない。例えば、再生が終了して待機している状態から、キー入力部18の再生ボタンが押下されることにより再生命令が出される場合には、TOCまたはUTOCからの目次情報の再読み取りは不要となる。一方、前記メモリとしてDRAMを用いた場合には、MDがMD記録再生装置100に挿入されたままでMD記録再生装置100の電源がOFF状態にされた時点で、メモリに記憶させたTOCまたはUTOCの内容が失われるので、再生を行う前にMD記録再生装置100に挿入されているMDのTOCまたはUTOCから目次情報を読み取る必要がある。例えば、MDがMD記録再生装置100に挿入されたままでMD記録再生装置100の電源がOFF状態にされ、再びMD記録再生装置100の電源が投入されることにより再生命令が出される場合に、このような事態が生じる。
【0100】
そこで、本実施形態のMD記録再生装置100においては、TOCまたはUTOCから目次情報を読み取った時にシステムコントローラ10によりフラグをセットし、MD記録再生装置100の電源がOFF状態にされた時に当該フラグをリセットすることにより、MDのTOCまたはUTOCから目次情報を読み取り済みであるか否かについての情報を記憶するように構成されている。
【0101】
従って、フォーカスバイアス調整の終了後にその読み取りを行う際には、システムコントローラ10により前記フラグがセットされているか、あるいはリセットされているかを検知して、TOCから目次情報が読み取り済みかどうかを判断する(ステップS15)。
【0102】
その結果、前記フラグがセットされている時には、システムコントローラ10はTOCから目次情報が読み取り済みであると判断して(ステップS15:Y)、TOCから目次情報を新たに読み取ることなく、再生動作を行う(ステップS23)。一方、前記フラグがリセットされている時には、システムコントローラ10によりTOCから目次情報を読み取り(ステップS16)、再生動作を行う(ステップS23)。
【0103】
次に、ステップS12において、再生命令が出された時点でMD記録再生装置100に挿入されているMDがレコーダブルMDであると判断された場合には(ステップS12:N)、システムコントローラ10はサーボコントロール回路8によりサーボをクローズさせ、サーボがクローズした後に(ステップS17)、前記フラグによりUTOCから目次情報が読み取り済みであるか否かを判断する(ステップS18)。例えば、レコーダブルMDの再生が終了して待機している状態から、キー入力部18の再生ボタンが押下されることにより再生命令が出される場合には、UTOCからの目次情報の再読み取りは不要となる。一方、レコーダブルMDがMD記録再生装置100に挿入されたままでMD記録再生装置100の電源がOFF状態にされ、再びMD記録再生装置100の電源が投入されることにより再生命令が出される場合にはUTOCからの目次情報の読み取りが必要となる。
【0104】
前記判断の結果、前記フラグがセットされている時には、システムコントローラ10はUTOCから目次情報が読み取り済みであると判断して(ステップS18:Y)、UTOCから目次情報を新たに読み取ることなく、光ピックアップ2が調整可能位置にあるか否かの判断処理(ステップS20)に移行する。一方、前記フラグがリセットされている時には、システムコントローラ10によりUTOCから目次情報を読み取り(ステップS19)、光ピックアップ2が調整可能位置にあるか否かの判断処理(ステップS20)に移行する。
【0105】
この判断処理が必要となるのは、上述したように、レコーダブルMDにおいてはフォーカスバイアス調整が出来なくなる欠落部分が存在し得るためである。この判断処理は、上述したように、読み取ったUTOCの内容と、光ピックアップ2の位置を表すアドレスとに基づいて、当該アドレスから5アドレス分以内にフォーカスバイアス調整が出来なくなる欠落部分が存在するか否かを調べることにより行われる。
【0106】
図8(B)、(D)に示す場合のように、光ピックアップ2が調整可能位置にあると判断した場合には(ステップS20:Y)、その位置からフォーカスバイアス調整を実行する(ステップS22)。
【0107】
一方、図8(C)に示す場合のように、光ピックアップ2が調整可能位置にないと判断した場合には(ステップS20:N)、上述した方法と同様の方法にて調整可能位置のサーチ処理を行い(ステップS21)、フォーカスバイアス調整を実行する(ステップS22)。
【0108】
以上のように、本実施形態のMD記録再生装置100によれば、情報の記録されていない欠落部分が存在するレコーダブルMDに対しても、使用する個々のディスクに対してフォーカスバイアスを自動的に調整することができるので、個々のディスク毎に再生信号の特性のばらつきが存在する場合でも、RF信号に対応した正確なフォーカスエラー信号を得ることができ、正確なフォーカスサーボ制御を行うことができる。その結果、S/N比良い正確な情報再生を行うことができる。
【0109】
なお、上述した実施形態においては、情報再生時にのみフォーカスバイアス調整を行う例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、記録時においても同様にしてフォーカスバイアス調整を行うことが可能である。記録時においては、レコーダブルMDに全く音楽情報が記録されていないことがあるが、この場合には、リードインエリア23’のTOC領域を用いてフォーカスバイアス調整を行うようにすれば良い。TOC領域には、5アドレス分以上に亘って連続して情報が記録されているからである。
【0110】
また、上述した実施形態においては、電源がOFF状態にされる毎に前記フラグをリセットする例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えばTOCまたはUTOCの内容を記憶させるメモリとして不揮発性のメモリを使用して、電源がOFF状態にされた場合でもメモリの内容が失われないように構成しても良い。このように構成すれば、前記フラグのセット/リセットの操作、及び図7におけるステップS15,S16,S18,S19の処理は不要となる。
【0111】
また、上述した実施形態においては、MDの挿入と共に、MD記録再生装置に電源が投入され、再生命令が出される例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、MDの挿入と、MD記録再生装置の電源のON/OFF及び再生命令の出力とをリンクさせないようにしても良い。つまり、MD記録再生装置の電源のON/OFFは、電源ボタンにより行い、再生命令の出力は再生ボタンにより行うようにすれば良い。但し、この場合にも、MDの挿入が行われる毎にTOCまたはUTOCの内容を読み取る処理が必要である。
【0112】
また、上述した実施形態においては、フォーカスバイアス調整に、5アドレス分の連続記録領域が必要となる場合について説明したが、この連続記録領域の大きさはこの値に限られるものではなく、フォーカスバイアス調整を行う手段の処理能力等により適宜変更されるものである。
【0113】
また、上述した実施形態においては、RF信号の振幅を基準としてバイアス電圧の調整を行う例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、ジッターを基準にして前記と同様の調整を行う方法が挙げられる。
【0114】
また、上述した実施形態においては、ディスク種類判別孔を用いてMDの種別を判別する例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、プリマスターMDとレコーダブルMDは反射率が違うため、予め2種類のフォーカスサーボのゲインが、おおよその値で設定されている。従って、このような装置において、まずプリマスターMD用の設定値にて、サーボクローズを試してみて、クローズできなかった場合には、回路入力段のゲインを切り換えて、レコーダブルMD用の設定値を試すようにすれば、必ずフォーカスサーボをクローズすることができる。
【0115】
そして、フォーカスクローズされた後は、どちらのディスクでもTOC(ピット部)を読むことができるようになるため、TOCを読んでどちらのディスクかを判断すればよい。
【0116】
また、フォーカスクローズした時の反射率を、全光量信号を用いて検出し、どちらのディスクかを判断するようにしても良い。
【0117】
また、フォーカスクローズした後であっても、トラッキングの極性がプリマスターMDとレコーダブルMDで違うため、トラッキングクローズはできても、スピンドルを制御することはできない。そのため、スピンドルの制御できない(ロックが立たない)事を検出し、ディスクの設定が違うと判断するようにしても良い。実際は、ロックが立たない時間をタイマーでカウントし何回かリトライした後、設定が違うと判断するようにしても良い。
【0118】
また、上述した実施形態においては、MDへの情報の記録と、MDに記録された情報の再生の双方を実行可能なMD記録再生装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、再生専用の装置にも適用可能である。
【0119】
また、上述した実施形態においては、情報記録媒体の一例としてMDを用いた例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、情報記録媒体として、追記可能なCD−R、あるいは書き換えが可能なCD−RWを用いた場合にも適用可能である。
【0120】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0121】
【発明の効果】
請求項1記載の記録再生装置によれば、調整判別手段により、ピックアップの現在位置においてフォーカスエラー信号のバイアス量の調整が可能か否かを判別し、調整が不可と判別された場合には、検出手段により、目次情報に基づいてバイアス量の調整可能位置が検出される。次に、移動制御手段手段は、ピックアップが前記調整可能位置にない場合には、ピックアップを前記調整可能位置への移動させる。また、調整手段は、調整が可能と判別された場合には、現在位置からピックアップによる光ビームの照射を開始して、その反射光から得られるRF信号に基づいて前記バイアス量の調整を行ない、調整が不可と判別された場合には、前記ピックアップを移動させた後の前記調整可能位置からピックアップによる光ビームの照射を開始して、その反射光から得られるRF信号に基づいて前記バイアス量の調整を行なう。以上のように、本発明によれば、ピックアップの現在位置においてバイアス調整可能か否かの判別をして、可能であれば現在位置からバイアス調整を行ない、不可であれば調整可能位置を検出し、当該調整可能位置からバイアス調整を行なうので、情報の欠落部分が存在する情報記録媒体が使用された場合でも、フォーカスバイアス調整が個々の情報記録媒体毎に良好に行われることになる。また、検出手段は、情報記録媒体の情報記録領域において、情報の記録されていない欠落部分の検出を行なう。そして、欠落部分が検出された場合であっても、当該欠落部分の大きさが所定範囲以内である場合には、当該欠落部分が無かったものとし、連続記録領域が所定の大きさに亘って存在するとして、当該連続記録領域の開始位置を調整可能位置として検出する。従って、当該調整可能位置から始まる前記連続記録領域内においては、RF信号が安定して得られることになり、個々の情報記録媒体に応じたフォーカスバイアス調整が良好に行なうことのできる記録再生装置を実現できることになる。
【0122】
請求項2記載の記録再生装置によれば、検出手段は、目次情報に基づいて、現在位置アドレス以外に存在する所定アドレス分以上の連続記録領域をサーチし、サーチされた当該連続記録領域の開始位置を調整可能位置として検出するため迅速にフォーカスバイアス調整を行なうことができる。
【0123】
請求項3記載の記録再生装置によれば、検出手段は、前記現在位置アドレスに対応する前記トラック内において前記所定アドレス分以上の連続記録領域をサーチする。従って、フォーカスバイアス調整が個々の情報記録媒体に応じて良好に行われることになる。
【0124】
請求項4記載の記録再生装置によれば、媒体判別手段の判別結果が再生専用の情報記録媒体である場合には、調整判別手段は、バイアス量の調整が可能か否かの判別処理を実行しない。
【0125】
請求項5記載の記録再生装置によれば、媒体判別手段の判別結果が再生専用の情報記録媒体である場合には、調整判別手段は、バイアス量の調整が可能か否かの判別処理を実行せず、調整手段は、前記現在位置からバイアス量の調整を行なう。従って、情報の欠落部分が存在しない再生専用の情報記録媒体が使用された場合には、迅速にフォーカスバイアス調整を行なうことができる。
【0126】
請求項6記載の自動フォーカスバイアス調整方法によれば、調整判別ステップにより、ピックアップの現在位置においてフォーカスエラー信号のバイアス量の調整が可能か否かを判別し、調整が不可と判別された場合には、情報記録媒体の再生を指示する再生命令が出力された際に目次情報に基づいてバイアス量の調整可能位置が検出される。次に、ピックアップが調整可能位置にない場合には、ピックアップを調整可能位置への移動させる。また、調整が可能と判別された場合には、現在位置からピックアップによる光ビームの照射を開始して、その反射光から得られるRF信号に基づいてバイアス量の調整を行ない、調整が不可と判別された場合には、ピックアップを移動させた後の前記調整可能位置からピックアップによる光ビームの照射を開始して、その反射光から得られるRF信号に基づいて前記バイアス量の調整を行なう。以上のように、本発明によれば、ピックアップの現在位置においてバイアス調整可能か否かの判別をして、可能であれば現在位置からバイアス調整を行ない、不可であれば調整可能位置を検出し、当該調整可能位置からバイアス調整を行なうので、情報の欠落部分が存在する情報記録媒体が使用された場合でも、フォーカスバイアス調整が個々の情報記録媒体毎に自動的かつ良好に行われることになる。また、媒体が記録可能な情報記録媒体であって、且つ、再生命令がされた場合に、処理を実行する。従って、フォーカスバイアス調整が個々の情報記録媒体に応じて良好に行われることになる。また、情報記録媒体の情報記録領域において、情報の記録されていない欠落部分の検出を行なう。そして、欠落部分が検出された場合であっても、当該欠落部分の大きさが所定範囲以内である場合には、当該欠落部分が無かったものとし、連続記録領域が所定の大きさに亘って存在するとして、当該連続記録領域の開始位置を調整可能位置として検出する。従って、当該調整可能位置から始まる前記連続記録領域内においては、RF信号が安定して得られることになり、個々の情報記録媒体に応じたフォーカスバイアス調整が良好に行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるMD記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1のMD記録再生装置に用いられるMDの構造及び情報記録領域の構成を示す図であり、(A)は再生専用のプリマスターMDの構造を示す図、(B)は再生専用のプリマスターMDの情報記録領域の構成を示す図、(C)は記録可能なレコーダブルMDの構造を示す図、(D)は記録可能なレコーダブルMDの情報記録領域の構成を示す図である。
【図3】図1のMD記録再生装置に用いられるMDのデータ構造を示す図である。
【図4】図1のMD記録再生装置におけるショックプルーフの原理を説明するための図である。
【図5】図1のMD記録再生装置における間欠読み取り動作を説明するための図である。
【図6】レコーダブルMDのUTOCによる記録情報の管理方法を説明するための図である。
【図7】図1のMD記録再生装置におけるフォーカスバイアス調整処理を示すフローチャートである。
【図8】図1のMD記録再生装置における光ピックアップの位置と、MDの欠落部分との位置関係を示す図であり、(A)はプリマスターMDの場合、(B)はレコーダブルMDの場合(その1)、(C)はレコーダブルMDの場合(その2)、(D)はレコーダブルMDの場合(その3)である。
【図9】図8のそれぞれの場合に対応した、MDのTOCまたはUTOCの内容を示す図であり、(A)は図8(A)〜(C)に対応する図、(B)は図8(D)に対応する図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ
2 光ピックアップ
3 磁気ヘッド
4 アクチューエータ
5 磁気ヘッド駆動回路
6 アドレスデコーダ
7 RFアンプ
8 サーボコントロール回路
9 EFMエンコーダ・デコーダ
10 システム小トンローラ
11 DRAMコントロール回路
12 DRAM
13 データ圧縮エンコーダ
14 データ圧縮デコーダ
15 A/Dコンバータ
16 D/Aコンバータ
17 表示部
18 キー入力部
Claims (6)
- 情報記録媒体が挿入され、当該情報記録媒体に対する情報の記録または再生を行なう記録再生装置であって、
前記情報記録媒体が前記記録再生装置に挿入された際に、当該情報記録媒体上の記録情報と記録位置との関係を示す目次情報を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記挿入された情報記録媒体の再生を指示する再生命令を出力する再生命令手段と、
前記再生命令が出力された際に前記記憶手段に記憶されている目次情報に基づいて、ピックアップの現在位置においてフォーカスエラー信号のバイアス量の調整が可能か否かを判別する調整判別手段と、
前記調整判別手段によって前記バイアス量の調整が不可と判別された場合には、前記目次情報に基づいて、前記バイアス量の調整可能位置を検出する検出手段と、
前記ピックアップを前記現在位置から前記調整可能位置に移動させる移動制御手段と、
前記調整判別手段によって前記バイアス量の調整が可能と判別された場合には、前記現在位置から前記バイアス量の調整を行ない、前記バイアス量の調整が不可と判別された場合には、前記移動制御手段によって前記ピックアップを移動させた後の前記調整可能位置から前記バイアス量の調整を行なう調整手段と、を有し、
前記調整判別手段は、前記情報記録媒体の情報記録領域において、前記ピックアップの前記現在位置を表す現在位置アドレスに所定アドレス分以上の連続記録領域が存在しているか否かにより前記バイアス量の調整の可否を判別し、前記連続記録領域内に存在する情報の欠落部分の大きさが所定範囲内である場合には、前記バイアス量の調整が可能と判別することを特徴とする記録再生装置。 - 前記検出手段は、前記目次情報に基づいて、前記現在位置アドレス以外に存在する所定アドレス分以上の連続記録領域をサーチし、サーチされた当該連続記録領域の開始位置を前記調整可能位置として検出することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
- 前記検出手段は、前記現在位置アドレスに対応するトラック内において前記所定アドレス分以上の連続記録領域をサーチすることを特徴とする請求項2に記載の記録再生装置。
- 前記情報記録媒体の種別を判別する媒体判別手段を有し、
前記調整判別手段および前記検出手段は、前記媒体判別手段の判別結果が記録可能な情報記録媒体である場合に処理を実行することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の記録再生装置。 - 前記情報記録媒体の種別を判別する媒体判別手段を有し、
前記媒体判別手段の判別結果が再生専用の情報記録媒体である場合において、
前記調整判別手段は、前記バイアス量の調整が可能か否かの判別処理を実行せず、
前記調整手段は、前記現在位置から前記バイアス量の調整を行なうことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の記録再生装置。 - 情報記録媒体に対する情報の記録または再生を行なう記録再生装置における自動フォーカスバイアス調整方法であって、
前記情報記録媒体が前記記録再生装置に挿入された際に、当該情報記録媒体上の記録情報と記録位置との関係を示す目次情報を記憶するステップと、
前記情報記録媒体の再生を指示する再生命令が出力された際に前記目次情報に基づいて、ピックアップの現在位置においてフォーカスエラー信号のバイアス量の調整が可能か否かを判別するステップと、
前記バイアス量の調整が不可と判別された場合には、前記目次情報に基づいて前記バイアス量の調整可能位置を検出し、当該調整可能位置から前記バイアス量の調整を行なうステップと、
前記バイアス量の調整が可能と判別された場合には前記現在位置から前記バイアス量の調整を行なうステップと、を有し、
前記バイアス量の調整が可能か否かを判別するステップは、前記情報記録媒体の情報記 録領域において、前記ピックアップの前記現在位置を表す現在位置アドレスに所定アドレス分以上の連続記録領域が存在しているか否かにより前記バイアス量の調整の可否を判別し、前記連続記録領域内に存在する情報の欠落部分の大きさが所定範囲内である場合には、前記バイアス量の調整が可能と判別することを特徴とする自動フォーカスバイアス調整方法。
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