JP2961808B2 - レバー操作装置 - Google Patents

レバー操作装置

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JP2961808B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、機体を走行させながら操作する一のレバ
ーの移動操作により機体の作動状態を切替えるレバー操
作装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種のレバー操作装置において、機体を走行
させながら操作する一のレバーの移動操作により機体の
作動状態を三つ以上の異なる状態に切替えるレバー操作
装置がある。例えば、実開昭58−110218号公報に示され
るように、乗用型の田植機にあって、苗植装置の昇降
と、苗植装置への伝動を継続するクラッチの入り切り
と、走行車体の高低変速とを、一のレバーを移動操作し
て切替えるものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来のレバー操作装置は、例えば前渇の公報に示
されているものにあっては、機体の作動状態を6つの異
なる状態に一のレバーで切替えるもので、機体の作動状
態に切替えるためにレバーを位置させる箇所を6つ設定
して、その6つのレバー位置のいずれかにレバーを移動
操作するようになっている。したがって、このレバー操
作装置は、機体の作動状態を多くの状態に一つのレバー
で切替えられるとの利点はあるものの、機体の作動状態
を切替えるためのレバーの移動操作の種類が多いので、
このレバー操作に習熟しないとレバー位置を直接見て確
認することなしに適確に操作することは難しいとの欠点
がある。このようなレバーを機体を走行させながら操作
するとなると、操縦者は機体の進行方向からあまり目を
そらすことはできないので、レバー位置をいちいち直接
見て確認しながら操作することは行いにくく、結局、誤
ったレバー位置へ操作してしまうことがある。
そこで、この発明は、機体を走行させながら操作する
一つのレバーの移動操作により機体の作動状態を三つ以
上の異なる状態に切替えるレバー操作装置において、一
つのレバーで機体の作動状態を多くの異なる状態に切替
えられるとの利点は生かしつつ、できるだけレバー位置
を直接見て確認をすることなしに操作しても誤操作が生
じにくい操作となるようにすることを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
機体を走行させながら操作する一つのレバー43の移動操
作により機体の作動状態を三つ以上の異なる状態に切替
えるレバー操作装置において、前記レバー43の移動操作
機構中に操作後のレバー位置が操作前のレバー位置に戻
るようレバー43が操作されるレバー復帰機構を設けて該
レバー復帰機構が作用するレバー43の移動操作を含めて
レバー43を複数種の移動操作が行えるよう構成し、且
つ、前記レバー復帰機構が作用するレバー43の移動操作
を繰り返すと同じ操作にもかかわらず前回の操作により
切替えられた機体の作動状態とは異なる状態に切替えら
れる構成としたことを特徴とするレバー操作装置とし、
請求項2記載の発明は、前記レバー復帰機構が作用する
レバー43の操作により切替わった機体の作動状態を表示
する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の
レバー操作装置とした。
〔発明の作用及び効果〕
請求項1記載の発明は、機体を走行させながら操作す
る一つのレバー43の移動操作により機体の作動状態を三
つ以上異なる状態に切替えるレバー操作装置において、
前記レバー43の移動操作機構中に操作後のレバー位置が
操作前のレバー位置に戻るようレバー43が操作されるレ
バー復帰機構を設けて該レバー復帰機構が作用するレバ
ー43の移動操作を含めてレバー43を複数種の移動操作が
行えるよう構成したから、一つのレバーで機体の作動状
態を多くの異なる状態に切替えられ、よって、機体を走
行させながらのレバー操作にあってレバーの持ち替えが
少なくなり操作性が良好となる。なお且つ、前記レバー
復帰機構が作用するレバー43の移動操作を繰り返すと同
じ操作にもかかわらず前回の操作により切替えられた機
体の作動状態とは異なる状態に切替えられる構成とした
から、同じ操作で機体の作動状態を複数の異なる状態に
切替えられて、そのぶんレバー43の移動操作の種類を少
なくでき、また、レバー復帰機構が作用するレバー43の
移動操作は、操作後のレバー位置が操作前と同じ位置と
なるからレバー位置を直接見て確認する必要がないの
で、そのぶん機体を走行させながらの操作であっても誤
操作が生じにくくなり、従来よりも操作性の良いものと
なる。
また、請求項2記載の発明は、レバー復帰機構が作用
するレバー43の移動操作で切替えられた機体の作動状態
は、いずれの状態に切替えられているかレバー位置では
確認できない表示手段により確認でき、機体の作動状態
を誤認して操作を誤ることがない。
〔実施例〕
この発明の一実施例として乗用型田植機において実施
した場合の一例を、以下、図面に用いて詳細に説明す
る。
1は乗用型走行車体で、後方にリンク22を介して苗移
植作業機2を連通している。
3はエンジンであって、座席4の下側で、リヤアクス
ルケース5上に搭載されている。エンジン3の側方から
上側はステップフロア6と一体的に設けられたエンジン
カバー7で覆われている。座席4はそのカバー7の上に
設けられている。また、エンジン3はリコイルスタート
式のエンジンであり、スターター用リコイルロープの牽
引把持部となるノブ8は、エンジンカバー7の前側壁部
に設けられた段差部に右に傾いた状態で取り付け支持さ
れている。
9は操縦ハンドルで、座席4の前方に配設され、ミッ
ションケース10の前方に固着されたステアリングギヤケ
ース11内から上方へ延出したステアリング軸12の上端に
連結されている。操縦ハンドル9を回動させれば、ステ
アリング軸12も一体的に回動する。
13は副変速装置で、ミッションケース10の前側に配設
されている。副変速装置13には、エンジン3から発生し
た回転出力が油圧ポンプ14の駆動を介して伝動軸13aに
より伝動されている。副変速装置13を介してミッション
10に伝えられた動力は走行、作業機系へと伝達される。
この副変速装置13は、エンジン3から動力入力する駆
動軸13aとミッション6に動力入力する入力軸13bとの間
をベルトで伝動し、そのベルト伝動において高速、低速
の2段階の減速比を選択的に伝動できるように設けた構
成としている。
即ち、この副変速装置13の変速機構は、駆動軸13aに
同径のプーリー13L、13Hを、入力軸13bに異形の13L′、
13H′をそれぞれ軸方向に重ねて配設し、それらプーリ
ーにかけられたベルト13L″、13H″にテンションローラ
ーL6、H6で伝動状態、或は非伝動状態とするテンション
を選択的に与える機構で、高速、低速の二段階に減速比
の変更ができる機構になっている。後側のプーリー13L
(小径)と13L′(大径)に掛けられたベルト13L″が伝
動状態となったら、即ちテンションローラーL6がベルト
13L″にテンションをかけるよう移動したら「低速」に
切り替わった状態となり(第8図)、逆に、前側のプー
リー13H(小径)と13H′に掛けられたベルト13H″が伝
動状態となったら、即ちテンションローラーH6がベルト
13H″にテンションをかけるように移動したら「高速」
に切り替わった状態となる(第10図)。
15、15は前輪で、ミッションケース10の後方に一体的
に固設されたフロントデフケース16の左右両側にエクス
テンションを介して下方向に縦に配設された前輪伝動ケ
ースの下側ケース16a、16aに軸架されている。前輪15、
15の駆動は、ミッション10内で減速された回転動力が、
フロントデフケース16内の差動装置を介して、エクステ
ンションケースと前輪伝動ケース16a、16a内の伝動機構
を経て、左右の前輪15、15に伝動し駆動される。また、
前輪15、15は操向車輪として、ハンドル9の操向操作が
ステアリング軸12で伝達されステアリングギヤケース11
を介し、更にアーム17、17、ロッド18、18、を介して前
輪伝動ケース16a、16aに伝達され、操縦ハンドル9の回
動に対応して前輪15、15が回動するようになっている。
19、19は後輪で、リヤアクスル5の左右両側にエクス
テンションケースを介して設けられた後輪伝動ケース2
0、20の後方に軸架されている。ミッション6内の動力
はリヤアクスル5内に伝達され、リヤアクスル5内の差
動装置を介して後輪伝動ケース20、20内の伝動機構を経
て、左右後輪19、19に回転が伝えられている。
21は油圧ピストンである。油圧ピストン21の油圧シリ
ンダの基部側がリヤアクスル5の後部に軸支され、ピス
トンロッドの先端が走行車体1と作業機2を連結する昇
降リンク22のアッパーリンク22aの走行車体1側基部付
近に枢着されている。油圧ピストン21のシリンダ内のオ
イルが流入、流出することによって、ピストンロッドが
突出、引退し、リンク22が走行車体1側を回動支点とし
て上下し、作業機が昇降する。
リンク22は、一枚の幅広で厚い板バネからなるアンパ
ーリング22aと、2本の鉄鋼角材からなるロアーリンク2
2b、22bが、走行車体1側のリヤケースに固着された走
行車体側リンクベース23にリンク回動支点として連結さ
れ、作業機2側には作業機2を左右ローリング自在に軸
支している仕業機側リンクベース24が連結されている。
25は作業機伝動軸で、ミッション6内から取り出され
たPTO軸の回転動力を、作業機2の駆動軸へ自在継手を
介して伝達する。
26は苗載台で、前側が上位に後側が下位になるよう傾
斜させて植付部伝動ケース27に固定されているレール上
に左右スライド可能に取り付けられている。伝動ケース
27内の左右往復機構により苗載せ台26は左右に往復移動
して、植付装置28…にその植え付けサイクルに合わせて
一株づつ苗を供給する。
植付装置28…は、植付部伝動ケース26の左右端側から
それぞれ後方に向かって延びる2本の植付伝動フレーム
29、29の後側に、左右両側2条分づつ取り付けられ全体
で4条植え分装着されている。各条の植え付け装置28…
は植付伝動フレーム29、29内のチェーン伝動機構を介し
て伝動ケース26の動力が伝達されている。また、植付装
置28は、回転ケース30とそれに装着された2基の植付具
31、31から構成されている。この2基の植付具31、31の
それぞれに植付爪31a、31aが設けられ、その先端が回転
ケース30の回転に伴うケース内のギヤ列の回転伝動によ
って楕円状の軌跡を描く運動を行い、苗載台26の苗供給
に合わせて一株づつ苗を取って圃場に植え付けていく。
32a、32b、32cはそれぞれ左側、中央側、及び右側の
整地フロートで、植付伝動フレーム29、29の下側でそれ
ぞれ吊り下げられ、植え付け圃場の泥面を整地しながら
滑走していく。
33は操作パネルで、操縦バンドル9の下側に配設され
て、このパネル33の下側はパネルカバーで覆われてい
る。
34はステアリングポストで、前記ステアリング軸12を
支持している。このポスト34の外周付近はポストカバー
34aで覆われ、そのカバー34aの左右、前後の幅はハンド
ル9の外径よりも細く設けられている。
35は乗車ステップで、走行車体1の座席4の左右側下
方にステップフロア8と一体に設けられている。
36は前側乗車ステップで、走行車体1の前方の左右両
側に設けられている。この前側乗車ステップ36、36は、
重量物で構成されていてバランスウェイトを兼用し、ミ
ッション6にその基部が固着されていて、乗車ステップ
35、35からだけでなく、走行車体1の前側からも乗り降
りが容易にできる。
37はクラッチペダル、38a、38bはそれぞれ後輪の左右
ブレーキペダル、39はデフロックペダルで、それぞれ操
作パネル33の下方左右側でステップフロア6上に突設さ
れている。
40はスロットルレバーで、41はメインスイッチであ
る。
41は主変速レバーで、前記ハンドル9の左側に延設さ
れている。このレバー41の基部は、ポストカバー34aの
基部の側近から立設され、ポストカバー34aの側部に近
接して上方に延びている。レバー41の上端部は、ハンド
ル9の近傍まで延びていて、平面視でハンドル9の内側
に重ならないで、ハンドル9の外側に位置するよう屈曲
して延設されている。この主変速レバーは、ミッション
ケース10内の変速ギヤを噛み合い切り替えをさせるシフ
ターに連結されていて、前進2段(作業速(低速)、路
上走行速(高速))、後進1段の変速操作ができるよう
になっている。第3図に示されるように、このレバー41
の操作は前後に操作するようになっていて、前述各変速
レバー位置は、座席側の最後位置から前方へ順に、後進
(B)→路上走行速(2)→中立(N)→作業速(1)
となっている。
43は作業機レバーで、作業機2を昇降させる油圧シリ
ンダの作動を操作するレバーと、苗移植作業機2を駆動
させる伝動経路に設けられた植付クラッチの入り切りを
操作するレバーと、前記副変速装置13の「低速」、「高
速」の切り替え操作をするレバーを一本のレバーで兼ね
た、油圧、植付、副変速レバーである。
さて、この作業機レバー43を各操作位置での作動状態
は、第4図、第5図に示されるようになっている。即
ち、作業機レバー43が座席4に最も近い位置のレバー操
作最後方位置(P1)にあるときには、作業機2を「上
げ」るように作動する。この操作最後方位置から前方へ
順にレバー43を移動させていくと、作業機2の上下「固
定」(レバー位置(P2))→作業機2の「下げ」(レバ
ー位置(P3))→植付作業機2の駆動が「入り」(レバ
ー位置(P4))と切り替わる。この植付作業機2の駆動
が「入り」となるレバー位置(P4)では、副変速が「低
速」、或は「高速」のどちらか一方の変速状態をとる構
成となっている。このレバー位置(P4)から、副変速を
「低速」,「高速」を択一的に切り替えるには、更に前
方にレバー43を押し出しすことで切り替え可能となって
いる。
さて、上記のレバー43の操作による各作動状態の切り
替えの機構は以下のようになっている。
作業機レバー43の回転支点側には一体的に回転するレ
バー操作アームA0が設けられ、一方、軸S1回り摺動回転
自在で嵌合したカム筒T1にカム操作アームA1が一体的に
固着されていて、そのそれぞれのアームA0、A1がロッド
を介して連結し、作業機レバー43の操作に連動してカム
筒T1が回転するようになっている。そのカム筒T1には、
油圧用操作カムC1と植付用操作カムC2とラチェット操作
カムC3がそれぞれ軸回りの回転面に平行となるように一
体的に固着されている。
油圧用操作カムC1は、作業機2昇降用の油圧シリンダ
21を作動させるカムである。このカムC1のカム面には、
軸S3に摺動回転自在嵌合された油圧アーム筒T3に一体的
に固着の油圧用操作アームA3の一端に取り付けられたロ
ーラが接当し、また、このアームA3の他端には油圧シリ
ンダ21を作動させるバルブに連結する油圧ワイヤーW1と
が連結している。作業機レバー43の操作により、油圧用
操作カムC1と操作アームA3が連動し、それによって油圧
ワイヤーW1が引っ張られたり戻されたりして、油圧バル
ブが作動し作業機2が「上げ」、「下げ」される。
また、植付用操作カムC2は、植付作業機2の植付クラ
ッチを入り切り操作するカムである。このカムC2のカム
面には、軸S2に摺動回転自在に嵌合された植付アーム筒
T2に一体的に固着の植付用操作アームA2の一端に取り付
けられたローラが接当し、また、このアームA2の他端に
は植付クラッチに連結する植付クラッチワイヤーW2が連
結している。作業機レバー43の操作により、植付用操作
カムC2と操作アームA2が連動し、それによって植付クラ
ッチワイヤーW2が引っ張られたり戻されたりして、植付
クラッチが作動し、植付作業機2の駆動が「入り」、
「切り」される。
ラチェット操作カムC3は、副変速切り替え作動用の副
変速カムC3′を作動させるカムである。このカムC3のカ
ム面には、軸S2に摺動回転自在に嵌合された操作筒T2′
に一体的に固着されたラチェット操作アームA2′の一端
に取り付けられたローラA2′aが接当している。このア
ームA2′はそのローラーA2′aがカムC3に接当する方向
にバネ(図示省略)で付勢されている。アームA2′のロ
ーラA2′のローラーA2′aの取り付け側とは反対側の他
端は、カム筒T1の前側で軸S1に摺動回転自在に嵌合した
ラチェット操作筒T1′に一体的に固着のラチェット爪操
作アームA1′の先端側にロッドを介して連結されてい
る。ラチェット爪操作アームA1′には、その回動により
ラチェットR1を介して副変速カムC3′を一方向のみに回
動伝達させるように、ラチェットR1の外周の歯に噛み込
むようにコイルスプリングで付勢されたラチェット爪R2
が取り付けられている。ラチェットR1は、ラチェット操
作筒T1′の前側で軸S1に摺動回転自在に嵌合した副変速
カム筒T1″に一体的に固着され、また、このカム筒T1″
には、ラチェットR1の前側に副変速カムC3′が一体的に
固着されている。(第7図) この副変速操作カムC3′はディスク状になっていて、
その外周は凹部と凸部が互い違いに連続して成形されて
波状になっている。その外周がカム作動面であり、そこ
に低速用操作アームL1のローラーL2と高速用操作アーム
H1のローラーH2とが接当している。これらのローラーL
2、H2は、それぞれ副変速操作カムC3′のカム面の凹部
と凸部に常に互い違いに接当する(一方が凹部に接当し
ていれば他方は凸部に接当する)ようになっている。副
変速操作カムC3′が回転すると、各ローラーL2、H2がカ
ム面に沿って摺動し、低速用操作アームL1と高速用操作
アームH1とがそれぞれ軸S2、S3回りに回動する。各操作
アームL1、H1はそれぞれ軸S1、S2に摺動回転自在に嵌合
した操作アーム筒T2″、T3′に一体的に固着されてい
る。また、各操作アームL1、H1のローラーL2、H2の取り
付け側とは反対側の他端に、一部をコイル状に成形して
スプリング部を設けたロッドL3、H3の一端がが連結して
いる。そのロッドL3、H3の他端には、それぞれ低速用テ
ンション操作アームL4と高速用テンション操作アームH4
との連結している。各テンションアームL4、H4は、テン
ションアーム軸S4に摺動回転自在に嵌合したテンション
アーム筒T4、T4′に一体的に取り付けられ、またそのア
ーム筒T4、T4′にはそれぞれ低速用テンションローラL
6、高速用テンションローラH6を先端側に遊転自在に取
り付けた低速用テンションアームL5、高速用テンション
アームH5が一体的に固着されている。各操作アームL1、
H1が回動すると、ロッドL3、H3を介して各テンションア
ーム筒T4、T4′が回動し、それと一体的にテンションア
ームL5、H5が回動してテンションローラーL6、H6が作動
する。(第4図、第5図) よって、作業機レバー43を植付作業機2の駆動が「入
り」となるレバー位置(P4)から更に前方にレバー43を
押し出せば(レバー位置:P5まで)、ラチェット操作カ
ムC3により、ラチェットR1を介して、副変速カムC3′が
回動する。低速用操作アームL1のローラーL2がカム13g
の凸部に乗り上げているときは、高速用操作アームH1の
ローラーH2がカム13gの凹部にはまり込む。凸部乗り上
げた方の低速用操作アームL1はロッドL4を介して低速用
テンションアームL1を引っ張り、低速用テンションロー
ラーL7を低速伝動用ベルト13L″が伝動状態となるテン
ション位置に移動させる。一方、高速用操作アームH1は
ローラーH2がカム13gの凹部にはまり込んでいるため、
ロッドH4を介して高速用テンションアームH7を押し出
し、高速用テンションローラーH7は高速伝動用ベルト13
H″の伝動テンション位置から離れる。この場合に副変
速13が「低速」伝動状態となる(第8図)。逆に、高速
用操作アームH1のローラーH2がカム13gの凸部に乗り上
げているときは、低速用操作アームL1のローラーL2がカ
ム13gの凹部にはまり込むようになって、副変速13が
「高速」伝動状態となる(第10図)。
以上のように、低速用操作アームL1のローラーL2と高
速用操作アームH1のローラーH2とが接当している。これ
らのローラーL1、H2は、それぞれ副変速操作カムC3′の
カム面の凹部と凸部に常に互い違いに接当するよって、
常に、テンションローラL7、H7のどちらか一方がベルト
テンション状態に、他方が非テンション状態に選択的に
作動するようになって、副変速が「低速」、或は「高
速」のどちらか一方の変速状態をとる構成となってい
る。
よって、副変速13の切り替え操作は、常に、作業機レ
バー43を植付作業機2の駆動が「入り」となるレバー位
置(P4)から、更に前方(レバー位置:P5まで)に押し
出す操作となる。例えば、はじめに副変速13が「低速」
伝動状態にあって、次に「高速」伝動状態に変速操作す
るときは(但し、植付駆動は「入り」のまま)、レバー
43を植付「入り」のレバー位置(P4)から更に前方の位
置(レバー位置(P5)まで移動操作するだけでよい。こ
のとき、レバー43の基部側に取り付けたレバー復帰スプ
リングSP1によりレバー43は、植付「入り」のレバー位
置(P4)まで引き戻される。再び、「低速」伝動状態に
切り替えるときは、レバー43を再び植付「入り」のレバ
ー位置(P4)から、更に前方(レバー位置:P5まで)に
押し出す操作をすればよい。
また、「低速」伝動状態と「高速」伝動状態のどちら
の状態となっているかは、操作パネル33上に設けた表示
ランプLMP1、LMP2が、各伝動状態に対応して点灯するの
で容易に確認できる。即ち、レバー43が最前方のレバー
位置(P5)に移動したときに、ラチェット操作アームA
2′の回動によって入り切りする表示切り替えスイッチS
W1がONとなり、リーレー回路が働いて、操作パネル33上
に設けた表示ランプLMP1(「低速」状態の表示)、LMP2
(「高速」状態の表示)の点灯が各伝動状態に対応して
切り替わる。
尚、旋回時などで、レバー43を、植付「入り」のレバ
ー位置(P4)から座席側の後方に操作して、即ち、植付
駆動「切り」(レバー位置:P3)、作業機2の「上げ」
(レバー位置:P1)、作業機2「固定」(レバー位置:P
1)と操作し、ハンドル9を切って旋回する開始すると
き、副変速13が「高速」伝動状態であると、不安全であ
る。このため、副変速カムC3′を回動させるラチェット
操作アームA2′に電気的に作動するピストン(ソレノイ
ド)SOLを連結し、そのピストンSOLを作動入り切りする
スイッチSW2をレバー43が作業機2「上げ」の位置(P
1)でONとなるように設け、前記表示切り替えスイッチS
W1で「高速」伝動状態のときのみピストンSOLが突出作
動して「低速」伝動状態に強制的に切り替わるように構
成している。また、スイッチSW2がハンドルの切れ角が
所定角以上になるとONとなるように配設してもよい。或
は、「高速」伝動状態で、レバー43が植付駆動「切り」
の位置(P3)から、作業機2の「上げ」「固定」の位置
(P1、P2)に移動しないように規制するよう、ピストン
SOLを配設してもよい。
従って、以上説明したものは、機体を走行させながら
操作する一つのレバー43の移動操作により機体の作動状
態を三つ以上の異なる状態に切替えるレバー操作装置に
おいて、前記レバー43の移動操作機構中に操作後のレバ
ー位置が操作前のレバー位置に戻るようレバー43が操作
されるレバー復帰機構を設けて該レバー復帰機構が作用
するレバー43の移動操作を含めてレバー43を複数種の移
動操作が行えるよう構成したから、一つのレバーで機体
の作動状態を多くの異なる状態に切替えられ、よって、
機体を走行させながらのレバー操作にあってレバーの持
ち替えが少なくなり操作性が良好となる。なお且つ、前
記レバー復帰機構が作用するレバー43の移動操作を繰り
返すと同じ操作にもかかわらず前回の操作により切替え
られた機体の作動状態とは異なる状態に切替えられる構
成としたから、同じ操作で機体の作動状態を複数の異な
る状態に切替えられて、そのぶんレバー43の移動操作の
種類を少なくでき、また、レバー復帰機構が作用するレ
バー43の移動操作は、操作後のレバー位置が操作前と同
じ位置となるからレバー位置を直接見て確認する必要が
ないので、そのぶん機体を走行させながらの操作であっ
ても誤操作が生じにくくなり、従来よりも操作性の良い
ものとなる。
またレバー復帰機構が作用するレバー43の移動操作で
切替えられた機体の作動状態は、いずれの状態に切替え
られているかレバー位置では確認できないが表示手段に
より確認でき、機体の作動状態を誤認して操作を誤るこ
とがない。
【図面の簡単な説明】
各図について以下に簡単に説明する。 第1図:乗用型田植機を示す側面図 第2図:乗用型田植機の一部を示す正面図 第3図:乗用型田植機の一部を示す平面図 第4図:副変速装置とレバー操作装置の一部を示す平面
図 第5図:副変速装置とレバー操作装置の一部を示す側面
図 第6図:レバーの操作状態を示す側面図 第7図:レバー操作装置の一部を示す正面図 第8図:レバー操作装置の一部を示す正面図 第9図:レバー操作装置の一部を示す側面図 第10図:レバー操作装置の一部を示す正面図 図中の符号を以下に簡単に説明する。 1:乗用型走行車体 2:苗植付作業機 4:座席 9:操縦ハンドル 43:作業機レバー

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体を走行させながら操作する一つのレバ
    ー43の移動操作により機体の作動状態を三つ以上の異な
    る状態に切替えるレバー操作装置において、前記レバー
    43の移動操作機構中に操作後のレバー位置が操作前のレ
    バー位置に戻るようレバー43が操作されるレバー復帰機
    構を設けて該レバー復帰機構が作用するレバー43の移動
    操作を含めてレバー43を複数種の移動操作が行えるよう
    構成し、且つ、前記レバー復帰機構が作用するレバー43
    の移動操作を繰り返すと同じ操作にもかかわらず前回の
    操作により切替えられた機体の作動状態とは異なる状態
    に切替えられる構成としたことを特徴とするレバー操作
    装置。
  2. 【請求項2】前記レバー復帰機構が作用するレバー43の
    操作により切替わった機体の作動状態を表示する表示手
    段を設けたことを特徴とする請求項1記載のレバー操作
    装置。
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