JP2961294B2 - エレベーター - Google Patents

エレベーター

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JP2961294B2
JP2961294B2 JP6184269A JP18426994A JP2961294B2 JP 2961294 B2 JP2961294 B2 JP 2961294B2 JP 6184269 A JP6184269 A JP 6184269A JP 18426994 A JP18426994 A JP 18426994A JP 2961294 B2 JP2961294 B2 JP 2961294B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、屋内に設置する人用
のエレベーター、及び、屋内外に設置する車輌・物品用
のエレベーター等のエレベーターに関する。
【0002】
【従来の技術】現在エレベーターはほとんどワイヤーロ
ープ懸垂形であるが、いたみ易いワイヤーロープ使用の
ため点検保守が容易でない。又低層用として油漏浅の恐
れのある油圧式が使用され、又ラックピニオン式も少し
使用されているが騒音及びピニオンの摩耗の難点を持っ
ており高層用まで広く使用されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はワイヤーロー
プ懸垂式エレベーターのように停電時における緊急ブレ
ーキ対策、ワイヤロープ切断時における緊急レールロッ
キング等の必要としない自己安全保持の機能を有するエ
レベーターの提供を目的とし、又従来のラックピニオン
式エレベーターのようにピニオンの噛み合い箇所の騒音
と摩耗を排除して静粛に高速運行でき従って屋内、高
層用まで広く使用できるエレベーターの提供を目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、エレベーター
の架台の内側の左右に垂直に取付けられた長い棒の前後
両面にラックを刻んで複式ラック棒を形成し、さらに、
ケージに回転自在に支持した前後2本の水平状シャフト
の両端にピニオンを夫々固着し、上記各複式ラック棒の
前後から各ラックに上記ピニオンが挾むように噛み合わ
せ、かつ、上記前後2本の水平状シァフトの中間部にウ
ォームホイールを固着し、2個の該ウォームホイールの
間に、鉛直状にウォームを介在させて、該ウォームに前
後から上記ウォームホイールを噛み合わせ、さらに、上
記ケージに設置したモーターの出力軸と上記ウォームと
を連動連結したケージ昇降のための駆動部を、具備して
いる。
【0005】
【作用】2本の複式ラック棒を用いたので、そのラック
に前後から挾むように噛み合うピニオンは、相互にバラ
ンスして、噛み合うので、円滑に回転し、騒音が生じに
くく、摩耗も減少する。かつ、ウォームは簡単な構造で
ありなから、確実に前後のウォームホイールを回転駆動
し、しかも、ピニオンからの逆作用力を阻止して、モー
ター故障時にも、安全である。モーター出力軸を鉛直方
向としてカップリングにてウォームと連動連結すれば、
一層、構造の簡素化を図り得る。
【0006】
【実施例】以下、実施例を示す図面に基づいて本発明を
説明する。図3は図4のA−A断面図に相当し、図4は
図3のB−B断面図である。
【0007】図3と図4及び図1に示すとおり、エレベ
ーターの架台1の内側の2個所に垂直に取付けられた長
い棒はその両面にラック3及びラック4を刻んだ複式ラ
ック棒5A,5Bを形成する。
【0008】そして、ケージ2上に回転自在に枢支され
た平行な2本のシャフト8及びシャフト9の一端に、ピ
ニオン6A,7Aを固着し、一方の複式ラック棒5Aを
前後から挾むように配置して、ピニオン6A,7Aの歯
を、このラック棒5Aのラック3,4に噛み合わせる。
【0009】また、シャフト8及びシャフト9の他端
に、ピニオン6B,7Bを固着し、他方の複式ラック棒
5Bを前後から挾むように配置して、ピニオン6B,7
Bの歯を、このラック棒5Bのラック3,4に噛み合わ
せる。
【0010】ケージ2に取付けられたモーターの出力軸
10に、カップリング11を介してウォーム12を結合
する。(図3と図4から明らかなように)この出力軸1
0及びウォーム12の軸心は、鉛直状である。このウォ
ーム12に対して、その前後からウォームホイール13
とウォームホイール14を(両側から)噛み合わせる。
これによって、前後のウォームホイール13,14は、
同一の周速度で、かつ、逆方向に回転させられる。(図
3と図4から明らかなように)一方のウォームホイール
13は手前のシャフト8に固着され、また、他方のウォ
ームホイール14は後方のシャフト9に固着されてい
る。
【0011】従って、ウォーム12の回転は、ウォーム
ホイール13とシャフト8を通じてピニオン6A,6B
に伝達され、かつ、ウォームホイール14とシャフト9
を通じてピニオン7A,7Bに伝達される。
【0012】これらの4個のピニオン6A,7A,6
B,7Bの周速度が同一となるよう、各ピニオン6A,
7A,6B,7Bを製作し、これを、左右2本の複式ラ
ック棒5A,5Bと噛み合わせて、この回転力によりケ
ージ2を昇降させる。
【0013】ここで、ウォームホイール13とウォーム
ホイール14を同一歯数とした場合、シャフト8とシャ
フト9は同一回転数で相互に逆方向に回転する。従っ
て、ピニオン6A,6B,7A,7Bは全て同一のピッ
チサークルをもつことになり、複式ラック棒5A,5B
のラック3及びラック4は、同一のモジュールを持つ場
合は、4個のピニオン6A,6B,7A,7Bは全く同
歯数となる。
【0014】ここで、シャフト8,9と、ウォームホイ
ール13,14及びピニオン6A,6B,7A,7Bと
を、スプラインで結合すれば、回転力伝達系の部品に破
損の恐れがなくなる。
【0015】そして、ウォーム12と、ウォームホイー
ル13,14の減速比を約10分の1位に取れば、ビニ
オン6A,6B,7A,7Bよりの逆作用力は、阻止で
きる。これによって、ケージ2の落下の恐れはほとんど
なくなる。
【0016】以上、要約すると、エレベーターの架台1
に取付けた複式ラック棒5Aの両面のラック3及び4に
2個のピニオン6Aと7Aを噛み合わせて等円周速度で
正と逆方向に回転させることにより、この一対のピニオ
ン6A,7Aを昇降させるようにしている。このピニオ
ン6A,7Aは夫々ケージ2に枢着したシャフト8,9
の一端に固着されているので、ケージ2が昇降すること
となる。なお、図3と図4に示すように、この機構をさ
らに他の複式ラック棒5Bにも使用することによって一
層安全にエレベーターのケージ2を昇降させ得る。又2
本の複式ラック棒には4個もあるピニオン6A,6B,
7A及び7Bを常時噛み合わせると共に、これらピニオ
ンとモーターの軸10の間には逆作用力を阻止するウォ
ーム減速機構を介在させ、安全性を高めている。
【0017】次に、作用について説明すると、従来のエ
レベーターに用いられていたラックピニオン式は、図2
に示すように通常片側ラック15は剛性の高いローラー
17によってピニオン16の噛み合い時の歯面伝達力の
分力を支えている。これに対して、本発明では、図1に
示したように、複式ラック棒5Aの両側にピニオン6A
と7Aが噛み合っている。歯形には14゜〜20゜の圧
力角をもっているから、片方のピニオンに歯面接触力が
片寄ると複式ラック棒5Aは僅かに反対方向に逃げ、今
度は他のピニオンの歯面接触力が高まり元の状態にもど
る。即ち自己調節機能をもつ。従って歯面に発生する衝
撃力を緩和することができるので、ピニオンの摩耗、破
損が減少して高速回転が可能となる。
【0018】また、図3及び図4に示すように、モータ
ーの出力軸10に直結するウォーム12に2個のウォー
ムホイール13と14が両側より噛み合って約10分の
1に減速されて、シャフト8及び9に動力が伝達され
る。そしてこれに固定したピニオン6A,6B,7A及
び7Bを駆動する。従ってモーターが停止したときもピ
ニオン6A,6B,7A,7Bの回転は、ウォーム12
により阻止され、エレベーターのケージ2は落下しな
い。
【0019】
【発明の効果】この発明のように複式ラック棒と両側一
対のピニオンの採用により、運転音が低く高速運転が可
能となり、且ピニオン側よりの逆作用力を阻止する効果
を併用することにより安全性の高い、従って点検保守が
簡単な広範囲の用途をもつエレベーターが得られる。ま
た、駆動部の構造が簡素化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベーターの一実施例の主要部の側
面図である。
【図2】従来のラックピニオン式エレベーターの主要部
の側面図である。
【図3】本発明のエレベーターの一実施例の正面断面図
である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【符号の説明】
1 架台 2 ケージ 3 ラック 4 ラック 5A 複式ラック棒 5B 複式ラック棒 6A ピニオン 6B ピニオン 7A ピニオン 7B ピニオン 8 シャフト 9 シャフト10 モーターの軸 11 カップリング 12 ウォーム 13 ウォームホイール 14 ウォームホイール
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66B 9/02 F16H 1/16 F16H 37/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベーターの架台1の内側の左右に垂
    直に取付けられた長い棒の前後両面にラック3,4を刻
    んで複式ラック棒5A,5Bを形成し、さらに、ケージ
    2に回転自在に支持した前後2本の水平状シャフト8,
    9の両端にピニオン6A,7A;6B,7Bを夫々固着
    し、上記各複式ラック棒5A,5Bの前後から各ラック
    3,4に上記ピニオン6A,7A;6B,7Bが挾むよ
    うに噛み合わせ、かつ、上記前後2本の水平状シャフト
    8,9の中間部にウォームホイール13,14を固着
    し、2個の該ウォームホイール13,14の間に、鉛直
    状にウォーム12を介在させて、該ウォーム12に前後
    から上記ウォームホイール13,14を噛み合わせ、さ
    らに、上記ケージ2に設置したモーターの出力軸10と
    上記ウォーム12とを連動連結したケージ昇降のための
    駆動部を、具備していることを特徴とするエレベータ
    ー。
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