JP2960547B2 - 貯蔵安定性精製ビタミンa調製物およびその精製方法 - Google Patents
貯蔵安定性精製ビタミンa調製物およびその精製方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明の分野は、異臭を実質上有さずに無臭である、
精製及び安定化されたビタミンA又はビタミンA誘導体
である。
精製及び安定化されたビタミンA又はビタミンA誘導体
である。
発明の背景 ビタミンAは、魚肝油からの抽出、あるいはβ−イオ
ノン及びプロパルギルハライドの反応から化学合成によ
り、商業上製造される。他の合成では、β−イオノンか
ら出発して、それをβ−イオノニルに変換し、それを3
−ホルミルクロトニルアセテートと反応させて酢酸レチ
ノールを作る。一方、β−イオノンは対応アルデヒドに
変換して、3−メチル−2−ペンテン−4−イン−1−
オールとのグリニャール反応と部分的水素付加及び転位
によりそれを酢酸レチノールに変換することができる。
酢酸レチノールはパルミチン酸メチルとのエステル交換
反応でパルミチン酸レチノールに変換される。酢酸レチ
ノール及びパルミチン酸レチノールの双方は、一般的に
補給に用いられる。
ノン及びプロパルギルハライドの反応から化学合成によ
り、商業上製造される。他の合成では、β−イオノンか
ら出発して、それをβ−イオノニルに変換し、それを3
−ホルミルクロトニルアセテートと反応させて酢酸レチ
ノールを作る。一方、β−イオノンは対応アルデヒドに
変換して、3−メチル−2−ペンテン−4−イン−1−
オールとのグリニャール反応と部分的水素付加及び転位
によりそれを酢酸レチノールに変換することができる。
酢酸レチノールはパルミチン酸メチルとのエステル交換
反応でパルミチン酸レチノールに変換される。酢酸レチ
ノール及びパルミチン酸レチノールの双方は、一般的に
補給に用いられる。
最も安定でより生物学的に利用しやすい形のビタミン
Aはトランス異性体である。シス異性体、即ち13−シス
レチノール、9−シス レチノール及び9,13−ジシス
レチノール物質はそれほど安定でない。シス異性体は
生産中に形成され、それらはトランス異性体よりも容易
に酸化される。
Aはトランス異性体である。シス異性体、即ち13−シス
レチノール、9−シス レチノール及び9,13−ジシス
レチノール物質はそれほど安定でない。シス異性体は
生産中に形成され、それらはトランス異性体よりも容易
に酸化される。
市販ビタミンAは、酸化により又は残留溶媒として又
はビタミンAの合成の生成物により存在するいくつかの
不純物を含有している。ビタミンAの主要反応際及び/
又は酸化生成物の1つなβ−イオノンである。β−イオ
ノンのパーセンテージとビタミンAのシス異性体のレベ
ルは、ビタミンAの品質を調べるために使用できる。
はビタミンAの合成の生成物により存在するいくつかの
不純物を含有している。ビタミンAの主要反応際及び/
又は酸化生成物の1つなβ−イオノンである。β−イオ
ノンのパーセンテージとビタミンAのシス異性体のレベ
ルは、ビタミンAの品質を調べるために使用できる。
ビタミンAパルミテート又はアセテートが製造及び精
製されるときであっても、それは生成するβ−イオノン
及び他の酸化生成物を容易に酸化させてしまう。スプレ
ードライビタミンA、即ちスプレードライされたか、あ
るいはペクチン、デンプン、ガム又は他の適切な物質で
部分的に封入されたビタミンAは酸化に対してより安定
であるが、10〜30%シス異性体ビタミンAと合成又はエ
ステル交換反応から残留する溶媒も含有していることが
ある。この形のビタミンAであっても経時的に酸化され
ることがある。
製されるときであっても、それは生成するβ−イオノン
及び他の酸化生成物を容易に酸化させてしまう。スプレ
ードライビタミンA、即ちスプレードライされたか、あ
るいはペクチン、デンプン、ガム又は他の適切な物質で
部分的に封入されたビタミンAは酸化に対してより安定
であるが、10〜30%シス異性体ビタミンAと合成又はエ
ステル交換反応から残留する溶媒も含有していることが
ある。この形のビタミンAであっても経時的に酸化され
ることがある。
ビタミンAで主要な不純物であるβ−イオノンはシダ
ーウッド又はラズベリー芳香を有していて、香料に用い
られる。それは非常に低い閾値レベルを有している。こ
れはビタミンA酸化生成物に伴う多く臭気のうちの1つ
である。アルデヒド及びケトン、特にヘキサナール、5
−ノネン−2−オン、2−デセナール及びオクタナール
も形成される。ヘキサン、シクロペンタン、エチルシク
ロヘキサン及びノナンのような炭化水素も存在すること
がある。これら物質のすべては不快な臭気及びフレーバ
ーを有している。
ーウッド又はラズベリー芳香を有していて、香料に用い
られる。それは非常に低い閾値レベルを有している。こ
れはビタミンA酸化生成物に伴う多く臭気のうちの1つ
である。アルデヒド及びケトン、特にヘキサナール、5
−ノネン−2−オン、2−デセナール及びオクタナール
も形成される。ヘキサン、シクロペンタン、エチルシク
ロヘキサン及びノナンのような炭化水素も存在すること
がある。これら物質のすべては不快な臭気及びフレーバ
ーを有している。
したがって、酸化生成物、溶媒を実質上含まずに、5
%未満のシス異性体を含むビタミンAを有することが望
まれる。このようなビタミンAは無味無臭であることが
わかった。酸化に対してこの物質を安定化させることも
望まれる。
%未満のシス異性体を含むビタミンAを有することが望
まれる。このようなビタミンAは無味無臭であることが
わかった。酸化に対してこの物質を安定化させることも
望まれる。
ビタミンAは、精製して沸点50℃以下のすべての揮発
性物質を本質的に除去し、更に酸化を防ぐために安定化
できることがわかった。したがって、本発明の目的は、
無味無臭の貯蔵安定性ビタミンAを提供することであ
る。β−イオノンをその閾値未満のレベルで含有したビ
タミンAを作ることも北発明の目的である。本発明のこ
れらの及び他の目的は、以下の記載から明らかであろ
う。
性物質を本質的に除去し、更に酸化を防ぐために安定化
できることがわかった。したがって、本発明の目的は、
無味無臭の貯蔵安定性ビタミンAを提供することであ
る。β−イオノンをその閾値未満のレベルで含有したビ
タミンAを作ることも北発明の目的である。本発明のこ
れらの及び他の目的は、以下の記載から明らかであろ
う。
発明の要旨 不活性雰囲気下、170℃未満の温度及び4mm水銀未満の
圧力下でビタミンA調製物を加熱することからなり、加
熱が光から遮蔽された容器中で行われる、ビタミンAを
精製するためのプロセスが開示されている。このプロセ
スから得られるビタミンAは、ビタミンAに対して0.5:
1〜2:1部のトコフェロールと混合される。ビタミンA及
びトコフェロール混合物は、アラビアゴム、デンプン、
ペクチン、脂質ハードストック、エチルセルロース又は
他の適切な物質で封入することができる。他の酸化防止
剤も加えることができる。
圧力下でビタミンA調製物を加熱することからなり、加
熱が光から遮蔽された容器中で行われる、ビタミンAを
精製するためのプロセスが開示されている。このプロセ
スから得られるビタミンAは、ビタミンAに対して0.5:
1〜2:1部のトコフェロールと混合される。ビタミンA及
びトコフェロール混合物は、アラビアゴム、デンプン、
ペクチン、脂質ハードストック、エチルセルロース又は
他の適切な物質で封入することができる。他の酸化防止
剤も加えることができる。
ビタミンAが封入又は固化される場合、トコフェロー
ル対ビタミンAのレベルは約0.05:1〜約2:1である。好
ましくは、比率は0.1:1〜1:1である。
ル対ビタミンAのレベルは約0.05:1〜約2:1である。好
ましくは、比率は0.1:1〜1:1である。
発明の具体的な説明 本明細書で用いられるすべてのパーセンテージは、他
で指示されないかぎり重量による。
で指示されないかぎり重量による。
本明細書で用いられる“含む”という用語は、“から
本質的になる”及び“からなる”というより狭い用語も
包含している。
本質的になる”及び“からなる”というより狭い用語も
包含している。
本明細書で用いられる“ビタミンA"という用語には、
レチノールとビタミンAのアルキルエステルを含む。ア
ルキルエステル基は2〜22の炭素原子を有し、それには
飽和、分岐又は直鎖がある。不飽和アルキル基も使用で
きるが、それらはそれらの酸化しやすい傾向のせいでさ
ほど好ましくない。デヒドロレチノール(ビタミンA2)
とビタミンAアルデヒド又はレチネンも、“ビタミン”
という用語の中に含まれる。
レチノールとビタミンAのアルキルエステルを含む。ア
ルキルエステル基は2〜22の炭素原子を有し、それには
飽和、分岐又は直鎖がある。不飽和アルキル基も使用で
きるが、それらはそれらの酸化しやすい傾向のせいでさ
ほど好ましくない。デヒドロレチノール(ビタミンA2)
とビタミンAアルデヒド又はレチネンも、“ビタミン”
という用語の中に含まれる。
プロセス ビタミンAは光源から遮蔽された容器に入れられる。
黒色に塗られたか、あるいは黒色又は非光透過性コーテ
ィングでコートされた金属容器又はガラス容器が容認さ
れる。
黒色に塗られたか、あるいは黒色又は非光透過性コーテ
ィングでコートされた金属容器又はガラス容器が容認さ
れる。
ビタミンAはいずれかの常法で脱気される。ビタミン
Aから溶解酸素を除去することが重要であるが、その理
由は酸素が物質を精製するために用いられる初期加熱ス
テップでビタミンAの酸化又は分解を更に起こしうるか
らである。好ましくは、ビタミンAはサンプルを脱気す
るために5mm水銀未満の真空に付される。通常、サンプ
ルは0.5mmHg未満で脱気される。
Aから溶解酸素を除去することが重要であるが、その理
由は酸素が物質を精製するために用いられる初期加熱ス
テップでビタミンAの酸化又は分解を更に起こしうるか
らである。好ましくは、ビタミンAはサンプルを脱気す
るために5mm水銀未満の真空に付される。通常、サンプ
ルは0.5mmHg未満で脱気される。
次いで、不活性ガススパージがサンプル中に導入され
る。好ましくは、窒素がスパージ剤として用いられる。
しかしながら、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン、又は
ネオンのような非酸化ガスも使用できる。
る。好ましくは、窒素がスパージ剤として用いられる。
しかしながら、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン、又は
ネオンのような非酸化ガスも使用できる。
次いで、サンプルは170℃未満、好ましくは約95〜約1
50℃、最も好ましくは約130〜約150℃の温度に加熱され
る。加熱速度は重要でない。通常、ビタミンAは室温〜
150℃で2〜3分間加熱される。
50℃、最も好ましくは約130〜約150℃の温度に加熱され
る。加熱速度は重要でない。通常、ビタミンAは室温〜
150℃で2〜3分間加熱される。
サンプルは減圧下、5mm水銀未満、好ましくは1mm未
満、最も好ましくは0.3〜0.6mm水銀下で加熱されて、不
活性ガスでスパージされる。好ましい加熱条件は、約0.
5mm水銀の圧力下において約130〜約150℃である。スパ
ージガスは0.5〜14cc/min/gビタミンAの流速で容器に
供給される。これらの温度及び圧力条件下において、ほ
とんどの酸化生成物及び炭化水素揮発性物質は窒素又は
不活性ガススパージで除去される。
満、最も好ましくは0.3〜0.6mm水銀下で加熱されて、不
活性ガスでスパージされる。好ましい加熱条件は、約0.
5mm水銀の圧力下において約130〜約150℃である。スパ
ージガスは0.5〜14cc/min/gビタミンAの流速で容器に
供給される。これらの温度及び圧力条件下において、ほ
とんどの酸化生成物及び炭化水素揮発性物質は窒素又は
不活性ガススパージで除去される。
β−イオノンは主要な不純物の1つであり、しかもそ
の沸点は12mm水銀で126℃であるため、それはビタミン
Aの精製の進み具合を測定するために用いられる。多く
の不純物はこれらの条件下でβ−イオノンと共に又はそ
の前に沸騰又は蒸発してしまう。このため、β−イオノ
ンの不在は、多くの炭化水素及びそれより低分子量の酸
化生成物が除去されたことの指標として用いることがで
きる。β−イオノンの存在は、サンプルを50℃に加熱す
ることで得られた揮発性物質を分析するためのガスクロ
マトグラフを用いて検出することができる。他の分析技
術も使用できる。
の沸点は12mm水銀で126℃であるため、それはビタミン
Aの精製の進み具合を測定するために用いられる。多く
の不純物はこれらの条件下でβ−イオノンと共に又はそ
の前に沸騰又は蒸発してしまう。このため、β−イオノ
ンの不在は、多くの炭化水素及びそれより低分子量の酸
化生成物が除去されたことの指標として用いることがで
きる。β−イオノンの存在は、サンプルを50℃に加熱す
ることで得られた揮発性物質を分析するためのガスクロ
マトグラフを用いて検出することができる。他の分析技
術も使用できる。
慣用的な油脱臭又はストリップ装置も使用できる。フ
ィルムエバポレーター、分子蒸留器及び脱臭ユニット
(バッチ式又は連続式)が容認される。
ィルムエバポレーター、分子蒸留器及び脱臭ユニット
(バッチ式又は連続式)が容認される。
不純物を除去するには通常120分間以内を要する。正
確な時間は、サンプルサイズ、容器形状及びシステムの
効率に依存する。ロータリエバポレーターでは、15〜12
0分間かかる。ワイプド(wiped)フィルムエバポレータ
ーだと、不純物の除去は10分間未満、通常30秒間〜5分
間程度で行われる。
確な時間は、サンプルサイズ、容器形状及びシステムの
効率に依存する。ロータリエバポレーターでは、15〜12
0分間かかる。ワイプド(wiped)フィルムエバポレータ
ーだと、不純物の除去は10分間未満、通常30秒間〜5分
間程度で行われる。
精製されたビタミンAはトコフェロールと混合され、
必要ならば再び脱気される。いかなるトコフェロール異
性体も使用できる。最も好ましい異性体はα異性体であ
って、これはビタミンEでもある。トコフェロールは酸
化防止剤として作用し、しかもビタミンAと接触する酸
素の量を減少させる。トコフェロールはビタミンAほど
容易には酸化されず、このため精製ビタミンAを安定化
させる上で有効である。通常、0.5:1〜2:1部のトコフェ
ロール対ビタミンAが用いられる。トコフェロールは精
製ステップ前にもビタミンAに加えることができる。好
ましくは、トコフェロール対ビタミンAの比率は0.75:1
〜1:1である。
必要ならば再び脱気される。いかなるトコフェロール異
性体も使用できる。最も好ましい異性体はα異性体であ
って、これはビタミンEでもある。トコフェロールは酸
化防止剤として作用し、しかもビタミンAと接触する酸
素の量を減少させる。トコフェロールはビタミンAほど
容易には酸化されず、このため精製ビタミンAを安定化
させる上で有効である。通常、0.5:1〜2:1部のトコフェ
ロール対ビタミンAが用いられる。トコフェロールは精
製ステップ前にもビタミンAに加えることができる。好
ましくは、トコフェロール対ビタミンAの比率は0.75:1
〜1:1である。
本プロセスで製造されたビタミンAは下記組成で特徴
付けられる:成分 重量% ビタミンAのトランス異性体 33〜66 トコフェロール 33〜66 β−イオノン 0〜0.33 ビタミンAのシス異性体 0〜0.33 それはβ−イオノン及び溶媒を実質上含まない。“実
質上含まない”とは、ビタミンA中におけるこれら物質
のレベルがビタミンA含有分の5重量%以下であること
を意味する。β−イオノン及び他の炭化水素不純物のレ
ベルは、ガスクロマトグラフィー法により測定される。
これらの物質は50℃で揮発性であり、サンプルチューブ
のヘッドスペース中におけるそれらの濃度はビタミンA
中におけるそれらの濃度と比例している。揮発性物質中
でβ−イオノン含有分の全体的減少を測定すれば、低レ
ベルルの不純物がビタミンA中に残存するだけであるこ
とを確認できる。
付けられる:成分 重量% ビタミンAのトランス異性体 33〜66 トコフェロール 33〜66 β−イオノン 0〜0.33 ビタミンAのシス異性体 0〜0.33 それはβ−イオノン及び溶媒を実質上含まない。“実
質上含まない”とは、ビタミンA中におけるこれら物質
のレベルがビタミンA含有分の5重量%以下であること
を意味する。β−イオノン及び他の炭化水素不純物のレ
ベルは、ガスクロマトグラフィー法により測定される。
これらの物質は50℃で揮発性であり、サンプルチューブ
のヘッドスペース中におけるそれらの濃度はビタミンA
中におけるそれらの濃度と比例している。揮発性物質中
でβ−イオノン含有分の全体的減少を測定すれば、低レ
ベルルの不純物がビタミンA中に残存するだけであるこ
とを確認できる。
ビタミンA及びトコフェロール混合物は液体油の形で
スプレードライするか、あるいはガム、デンプン、ペク
チン、ゼラチン、脂質ハードストック、エチルセルロー
ス又は他の適切な物質で封入することができる。好まし
くは、デキストリン及びアラビアゴムが封入に用いられ
る。あらゆる慣用的な封入技術がこのような製品を製造
するために使用できる。ビタミンA及びトコフェロール
は他の食品成分と混合することもできる。
スプレードライするか、あるいはガム、デンプン、ペク
チン、ゼラチン、脂質ハードストック、エチルセルロー
ス又は他の適切な物質で封入することができる。好まし
くは、デキストリン及びアラビアゴムが封入に用いられ
る。あらゆる慣用的な封入技術がこのような製品を製造
するために使用できる。ビタミンA及びトコフェロール
は他の食品成分と混合することもできる。
ビタミンAの固化又は封入は、紫外線との相互作用か
らビタミンAを保護するのを助ける。紫外線吸収の抑制
は精製ビタミンAの安定性を増加させる。ビタミンAと
混合されるトコフェロールのレベルは、小ビーズ又は粉
末としてキャリア中で固化されるかあるいは封入される
場合だと、液体形で要求されるよりも少ない。約0.05〜
約2:1のトコフェロール対ビタミンAが用いられる。好
ましくは、約0.1:1〜約1:1が用いられる。
らビタミンAを保護するのを助ける。紫外線吸収の抑制
は精製ビタミンAの安定性を増加させる。ビタミンAと
混合されるトコフェロールのレベルは、小ビーズ又は粉
末としてキャリア中で固化されるかあるいは封入される
場合だと、液体形で要求されるよりも少ない。約0.05〜
約2:1のトコフェロール対ビタミンAが用いられる。好
ましくは、約0.1:1〜約1:1が用いられる。
このプロセスで製造される製品は酸化に対して3箇月
以内にわたり安定であり、本質的に無味無臭である。精
製ビタミンAの安定性を長くするために、それは無酸素
雰囲気下で貯蔵して、光から保護しておくべきである。
不透明パッケージ又は琥珀色ボトルが、貯蔵中にそれを
保護するために使用できる。液体製品は空気の存在と1
日約8時間の蛍光への暴露の中で環境温度条件下で安定
性について試験される。
以内にわたり安定であり、本質的に無味無臭である。精
製ビタミンAの安定性を長くするために、それは無酸素
雰囲気下で貯蔵して、光から保護しておくべきである。
不透明パッケージ又は琥珀色ボトルが、貯蔵中にそれを
保護するために使用できる。液体製品は空気の存在と1
日約8時間の蛍光への暴露の中で環境温度条件下で安定
性について試験される。
BHA、BHT及びアスコルビルパルミテートのような他の
酸化防止剤も組成物に加えることができる。好ましい態
様では、ビタミンA/トコフェロール混合物中への酸素透
過を抑制する物質が加えられる。例えば、ステアリルア
ルコールがこの目的に使用できる。ステアリルアルコー
ルは、保護層を設けることでビタミンAを保護する結晶
格子を形成する。
酸化防止剤も組成物に加えることができる。好ましい態
様では、ビタミンA/トコフェロール混合物中への酸素透
過を抑制する物質が加えられる。例えば、ステアリルア
ルコールがこの目的に使用できる。ステアリルアルコー
ルは、保護層を設けることでビタミンAを保護する結晶
格子を形成する。
例I 光から遮蔽されて、ロータリエバポレーターで使える
ように備え付けられた500ml円筒形容器に、不安定な高
効力ビタミンAパルミテートのサンプル41.2gを入れ
る。容器に浸漬チュープを備え付けるが、これは容器を
窒素でスパージするために使用できる。揮発性物質は冷
フィンガーコンデンサー上に集める。サンプルを最初に
0.1mm水銀の真空下において、サンプルを脱気する。次
いで窒素スパージを〜8cc/min/gサンプルの流速で導入
する。サンプルは150℃に維持された油浴に容器を浸漬
することで150℃の温度に早く加熱する。窒素スパージ
の導入で、真空度を0.5mm水銀に上げる。生成物をこれ
らの条件下で120分間加熱する。
ように備え付けられた500ml円筒形容器に、不安定な高
効力ビタミンAパルミテートのサンプル41.2gを入れ
る。容器に浸漬チュープを備え付けるが、これは容器を
窒素でスパージするために使用できる。揮発性物質は冷
フィンガーコンデンサー上に集める。サンプルを最初に
0.1mm水銀の真空下において、サンプルを脱気する。次
いで窒素スパージを〜8cc/min/gサンプルの流速で導入
する。サンプルは150℃に維持された油浴に容器を浸漬
することで150℃の温度に早く加熱する。窒素スパージ
の導入で、真空度を0.5mm水銀に上げる。生成物をこれ
らの条件下で120分間加熱する。
次いでビタミンAを室温まで冷却し、容器を開け、α
−トコフェロールをそれと混合する。次いで混合物を0.
1〜0.5mmHgで脱気し、その後窒素で飽和させる。α−ト
コフェロール対ビタミンAパルミテートの比率は重量で
1:1である。
−トコフェロールをそれと混合する。次いで混合物を0.
1〜0.5mmHgで脱気し、その後窒素で飽和させる。α−ト
コフェロール対ビタミンAパルミテートの比率は重量で
1:1である。
次いでこの物質を5%ビタミンAパルミテートの濃度
までポテトスターチと混合して、ポテトチップ上に散布
する。32人のパネリストが異臭、容認性、塩味及びポテ
トフレーバーについて製品を評価するように言われたと
きに、パネリストの80%はビタミンA添加のないコント
ロールサンプルとビタミンA及びE混合物を含有した製
品との間で差異を見いだせなかった;パネリストの17%
はビタミンA及びE製品で異臭を少なく感じた。その製
品は210ppmのビタミンAと210ppmのトコフェロールを含
有していた。
までポテトスターチと混合して、ポテトチップ上に散布
する。32人のパネリストが異臭、容認性、塩味及びポテ
トフレーバーについて製品を評価するように言われたと
きに、パネリストの80%はビタミンA添加のないコント
ロールサンプルとビタミンA及びE混合物を含有した製
品との間で差異を見いだせなかった;パネリストの17%
はビタミンA及びE製品で異臭を少なく感じた。その製
品は210ppmのビタミンAと210ppmのトコフェロールを含
有していた。
本明細書で記載されたプロセスにより精製されなかっ
た高品質市販ビタミンA粉末を、ポテトチップ上に150p
pmレベルで試験した。このパネルにおいて、パネリスト
の48%だけが差異を見いだせず、パネリストの36%はビ
タミンAサンプルの方が多く異臭を有することを示し
た。
た高品質市販ビタミンA粉末を、ポテトチップ上に150p
pmレベルで試験した。このパネルにおいて、パネリスト
の48%だけが差異を見いだせず、パネリストの36%はビ
タミンAサンプルの方が多く異臭を有することを示し
た。
例II 4種の異なる条件を用いて、1.8百万IU(国際単位)
を有する市販ビタミンAサンプルを精製した。全体的処
理は例Iのとおりであった。サンプルを精製する前に、
50℃での揮発性物質は下記方法を用いてガスクロマトグ
ラフィーにより分析した。このサンプルはコントロール
として表示される。
を有する市販ビタミンAサンプルを精製した。全体的処
理は例Iのとおりであった。サンプルを精製する前に、
50℃での揮発性物質は下記方法を用いてガスクロマトグ
ラフィーにより分析した。このサンプルはコントロール
として表示される。
精製ビタミンAも同様の方法で分析した。結果は下記
表に掲載されている。明らかなように、揮発性物質の総
量はすべての処理で約60%減少した。重要なことに、β
−イオノンの量はサンプルで有意に減少した。
表に掲載されている。明らかなように、揮発性物質の総
量はすべての処理で約60%減少した。重要なことに、β
−イオノンの量はサンプルで有意に減少した。
例III 液体ビタミンAを例Iの方法により精製する。2つの
異なるサンプルをゼラチンで封入して、粉末ビタミンA
サンプルを形成する。1つのサンプルは5%トコフェロ
ール、他方は50%トコフェロールを含有している。固体
封入製品をポテトチップ上に散布し、空気中100゜F(38
℃)で1週間安定性について試験する。製品は安定であ
り、同一条件下で貯蔵されたコントロール製品と比較し
て味にはほとんど差異を示さない。ビタミンA含有分の
低下は観察されない。次いで製品を空気中蛍光への一定
暴露下100゜F(38℃)で第二週にわたり貯蔵する。ビタ
ミンAの少量の喪失が生じたが、5%サンプルは同一条
件下でコントロール製品となお同等か又はそれより良い
味がする。これらは極端に厳密な貯蔵条件であり、正常
な用法下で、本発明の固体又は封入ビタミンA/トコフェ
ロールを含有した製品は商慣習上貯蔵安定であると予想
される。
異なるサンプルをゼラチンで封入して、粉末ビタミンA
サンプルを形成する。1つのサンプルは5%トコフェロ
ール、他方は50%トコフェロールを含有している。固体
封入製品をポテトチップ上に散布し、空気中100゜F(38
℃)で1週間安定性について試験する。製品は安定であ
り、同一条件下で貯蔵されたコントロール製品と比較し
て味にはほとんど差異を示さない。ビタミンA含有分の
低下は観察されない。次いで製品を空気中蛍光への一定
暴露下100゜F(38℃)で第二週にわたり貯蔵する。ビタ
ミンAの少量の喪失が生じたが、5%サンプルは同一条
件下でコントロール製品となお同等か又はそれより良い
味がする。これらは極端に厳密な貯蔵条件であり、正常
な用法下で、本発明の固体又は封入ビタミンA/トコフェ
ロールを含有した製品は商慣習上貯蔵安定であると予想
される。
分析操作 揮発性成分のガスクロマトグラフィーモニタリングサン
プリングシステム サンプリングシステムは5mlニードルスパージチュー
ブ装備のTekmar LSC2000パージ及びトラップユニット
からなる。スパージチューブを完全にきれいにして、使
用前に140℃焼く。パージ及びトラップユニットは、そ
れを何回もブランクランで循環させながら、225℃の温
度で8分間トパップを焼くことにより、使用の準備をす
る。これは、トラップからバックグラウンド汚染物を本
質的に取除くまで続ける。
プリングシステム サンプリングシステムは5mlニードルスパージチュー
ブ装備のTekmar LSC2000パージ及びトラップユニット
からなる。スパージチューブを完全にきれいにして、使
用前に140℃焼く。パージ及びトラップユニットは、そ
れを何回もブランクランで循環させながら、225℃の温
度で8分間トパップを焼くことにより、使用の準備をす
る。これは、トラップからバックグラウンド汚染物を本
質的に取除くまで続ける。
約0.150gの試験物質を秤量して冷却スパージチューブ
中に直接入れ、Tekmarユニット上に直ちにおく。サンプ
ルを50℃に加熱し、6〜20cc/minの容積流量で4分間に
わたり窒素でパージする。揮発性物質はTenax GC吸着剤
を含有したトラップに集める。完了したら、トラップを
2分間かけて100℃まで前加熱する。次いでトラップを1
80℃の脱着温度で4分間にわたりバックフラッシングす
る。移送ライン及び切替えバルブを200℃で維持する。
サンプル取付ブロックは100℃で維持する。
中に直接入れ、Tekmarユニット上に直ちにおく。サンプ
ルを50℃に加熱し、6〜20cc/minの容積流量で4分間に
わたり窒素でパージする。揮発性物質はTenax GC吸着剤
を含有したトラップに集める。完了したら、トラップを
2分間かけて100℃まで前加熱する。次いでトラップを1
80℃の脱着温度で4分間にわたりバックフラッシングす
る。移送ライン及び切替えバルブを200℃で維持する。
サンプル取付ブロックは100℃で維持する。
脱着された揮発性物質をHewlett Packard 3396電子積
分器装備のHewlett Packrd 5890ガスクロマトグラフ中
にフラッシングする。検出器はフレームイオン化タイプ
である。溶融シリカキャピラリーカラムは0.25mm内径で
50メートル長である。キャピラリーカラムはDB−1タイ
プである。
分器装備のHewlett Packrd 5890ガスクロマトグラフ中
にフラッシングする。検出器はフレームイオン化タイプ
である。溶融シリカキャピラリーカラムは0.25mm内径で
50メートル長である。キャピラリーカラムはDB−1タイ
プである。
ガスクロマトグラフではスプリットインジェクション
フローを用いる。初期オーブン温度は40℃である。クロ
マトグラフは、オーブンの温度を10℃/minの速度で350
℃の最終オーブン温度まで自動的に変えられるようにプ
ログラム化している。初期オーブン保持時間は5分間で
ある。インジェクター温度は200℃で、検出器温度は350
℃である。スプリット比は10〜50ml/minにセットする。
フローを用いる。初期オーブン温度は40℃である。クロ
マトグラフは、オーブンの温度を10℃/minの速度で350
℃の最終オーブン温度まで自動的に変えられるようにプ
ログラム化している。初期オーブン保持時間は5分間で
ある。インジェクター温度は200℃で、検出器温度は350
℃である。スプリット比は10〜50ml/minにセットする。
積分器は、ピーク積分が最良となるように、製造業者
の勧めに従いセットする。
の勧めに従いセットする。
記録計はリニア記憶計であり、ピーク高さに応じて減
衰を変化させなかった。
衰を変化させなかった。
食品用途 貯蔵安定性精製ビタミンAはあらゆる食品に使用でき
る。それは油、パン、ベークド商品、菓子、スナック、
飲料及び他の油含有食品に加えることができる。それは
化粧品及びビタミン補給品にも使用できる。それは味及
び臭気が問題である液体補給品で特に有用である。
る。それは油、パン、ベークド商品、菓子、スナック、
飲料及び他の油含有食品に加えることができる。それは
化粧品及びビタミン補給品にも使用できる。それは味及
び臭気が問題である液体補給品で特に有用である。
フロントページの続き (72)発明者 セブナンツ,マイケル ロバート アメリカ合衆国ケンタッキー州、ニュー ポート、オーバートン、ストリート、 324 (72)発明者 サンダース,ロバート アラン アメリカ合衆国オハイオ州、フェアフィ ールド、メイプル、リッジ、コート、 915 (56)参考文献 特開 平6−293639(JP,A) 特開 平6−247853(JP,A) 特開 昭58−41813(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 403/06 - 403/16 A23L 1/303 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)
Claims (11)
- 【請求項1】β−イオノン及び溶媒を実質上含まず、5
%未満のビタミンAがシス異性体であり、トコフェロー
ル及びビタミンAの混合物を含み、トコフェロール対ビ
タミンAの比率が0.5:1〜2:1であり、ここでビタミンA
はレチノール、レチノールのアルキルエステル、デヒド
ロレチノール、およびビタミンAアルデヒドを含む、貯
蔵安定性精製ビタミンA調製物。 - 【請求項2】β−イオノン及び溶媒を実質上含まず、5
%未満のビタミンAがシス異性体であり、トコフェロー
ル及びビタミンAの混合物を含み、トコフェロール対ビ
タミンAの比率が0.05:1〜2:1であり、上記ビタミンA
が封入されており、ここでビタミンAはレチノール、レ
チノールのアルキルエステル、デヒドロレチノール、お
よびビタミンAアルデヒド、およびを含む、貯蔵安定性
精製ビタミンA調製物。 - 【請求項3】前記ビタミンAがレチノールのアルキルエ
ステルであり、前記トコフェロールがα−トコフェロー
ルである、請求項1又は2に記載のビタミンA調製物。 - 【請求項4】前記ビタミンAが酢酸レチノール又はパル
ミチン酸レチノールであることを特徴とする請求項1、
2、又は3に記載のビタミンA調製物。 - 【請求項5】前記ビタミンAの重量に基づき3%未満の
β−イオノン及び2%未満のビタミンAのシス異性体を
含有している、請求項1〜4のいずれかに記載のビタミ
ンA調製物。 - 【請求項6】前記ビタミンAがガム、デンプン、ペクチ
ン、ゼラチン、脂質ハードストック、エチルセルロース
又はそれらの混合物から選択される群のメンバーで封入
されている、請求項2〜5のいずれかに記載のビタミン
A調製物。 - 【請求項7】(a)ビタミンAのサンプルを脱気する; (b)実質上すべてのβ−イオノン及び溶媒が除去され
るまで、不活性ガススパージしながら4mmHg未満の圧力
及び170℃未満の温度で光の不在下において脱気ビタミ
ンAを加熱する; (c)ビタミンAをビタミンA1部あたり0.5〜2部のト
コフェロールと混合する; ことからなり、ここでビタミンAはレチノール、レチノ
ールのアルキルエステル、デヒドロレチノール、および
ビタミンAアルデヒドを含む、ビタミンAから異臭及び
臭気を除去するための方法。 - 【請求項8】(a)ビタミンAのサンプルを脱気する; (b)実質上すべてのβ−イオノン及び溶媒が除去され
るまで、不活性ガススパージしながら4mmHg未満の圧力
及び170℃未満の温度での光の不在下において脱気ビタ
ミンAを加熱する; (c)ビタミンAをビタミンA1部当たり0.05〜2部のト
コフェロールと混合する;及び (d)ビタミンA及びトコフェロール混合物をガム、デ
ンプン、ペクチン、ゼラチン、脂質ハードストック、エ
チルセルロース又はそれらの混合物から選択される群の
メンバーで封入する; ことからなり、ここでビタミンAはレチノール、レチノ
ールのアルキルエステル、デヒドロレチノール、および
ビタミンAアルデヒドを含む、ビタミンAから異臭及び
臭気を除去するための方法。 - 【請求項9】前記ビタミンAが加熱ステップ前にトコフ
ェロールと混合され、ビタミンAが0.3〜0.6mmHgの圧力
下130〜150℃の温度で加熱され、スパージガスが窒素で
ある、請求項7又は8に記載の方法。 - 【請求項10】前記ビタミンAがレチノールのアルキル
エステルであり、前記トコフェロールがα−トコフェロ
ールであり、ビタミンAがビタミンAの重量に基づき3
%未満のβ−イオノン及び2%未満のビタミンAのシス
異性体を含有している、請求項7、8又は9に記載の方
法。 - 【請求項11】請求項1〜4のいずれかに記載の貯蔵安
定性精製ビタミンA調製物を含んでなる食品。
Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/285,242 | 1994-08-03 | ||
US08/285,242 US5426248A (en) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | Stable vitamin A |
US438,869 | 1995-05-23 | ||
US08/438,869 US5648091A (en) | 1994-08-03 | 1995-05-23 | Stable vitamin A encapsulated |
US285,242 | 1995-05-23 | ||
US08/438,869 | 1995-05-23 | ||
PCT/US1995/007419 WO1996004243A1 (en) | 1994-08-03 | 1995-06-09 | Stable vitamin a |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10504546A JPH10504546A (ja) | 1998-05-06 |
JP2960547B2 true JP2960547B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=26963088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8506482A Expired - Lifetime JP2960547B2 (ja) | 1994-08-03 | 1995-06-09 | 貯蔵安定性精製ビタミンa調製物およびその精製方法 |
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BR (1) | BR9508508A (ja) |
CA (1) | CA2196295C (ja) |
CZ (1) | CZ293262B6 (ja) |
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ES (1) | ES2159643T3 (ja) |
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MX (1) | MX9700841A (ja) |
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CO5011072A1 (es) * | 1997-12-05 | 2001-02-28 | Lilly Co Eli | Etanolaminas pirazinil substituidas como agfonistas de los receptores |
US7604807B2 (en) * | 2000-12-01 | 2009-10-20 | Auburn University | Use of pullulan to isolate and preserve biological material |
WO2002043779A2 (en) * | 2000-12-01 | 2002-06-06 | Auburn University | Use of acacia gum (arabic gum) to isolate and preserve biological material |
KR20030070798A (ko) * | 2002-02-26 | 2003-09-02 | 주식회사 국순당 | 다당류 및 단백질 물질로 미세캡슐화된 지용성 항산화제및 그의 제조 방법 |
US20030232091A1 (en) * | 2002-06-17 | 2003-12-18 | Adi Shefer | Stabilized retinol for cosmetic dermatological, and pharmaceutical compositions, and use thereof |
US9186640B2 (en) * | 2007-08-28 | 2015-11-17 | Pepsico, Inc. | Delivery and controlled release of encapsulated lipophilic nutrients |
JP5728152B2 (ja) * | 2008-07-07 | 2015-06-03 | 株式会社ファンケル | 乾燥リポソーム製剤 |
WO2012129765A1 (zh) * | 2011-03-25 | 2012-10-04 | 浙江新和成股份有限公司 | 一种连续化稳定维生素a微胶囊的制备方法 |
CA2921456C (en) | 2013-08-15 | 2020-05-26 | Mary Kay Inc. | Topical skin compositions for treating wrinkles |
CN115003171A (zh) * | 2019-11-15 | 2022-09-02 | 巴斯夫欧洲公司 | 食品添加剂和其制备方法 |
CN112841319B (zh) * | 2021-02-09 | 2021-11-19 | 赣州市全标生物科技有限公司 | 一种全程氮气介导下的婴幼儿辅食营养包与其制备方法 |
CN113016875B (zh) * | 2021-02-09 | 2021-11-19 | 赣州市全标生物科技有限公司 | 一种氮气介导三级稳态保护的婴幼儿辅食营养包与其制备方法 |
WO2023161201A1 (en) * | 2022-02-22 | 2023-08-31 | Dsm Ip Assets B.V. | Retinol formulation (vi) |
WO2023161203A1 (en) * | 2022-02-22 | 2023-08-31 | Dsm Ip Assets B.V. | Retinol formulation (iv) |
WO2023161200A1 (en) * | 2022-02-22 | 2023-08-31 | Dsm Ip Assets B.V. | Retinol formulation (v) |
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WO1992010941A1 (en) * | 1990-12-19 | 1992-07-09 | Unilever N.V. | Edible fat-containing products containing vitamin e |
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1995
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