JP2959649B2 - 注型成形法 - Google Patents

注型成形法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体用基板の
注型成形法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、情報記録媒体用基板は、その情報
記録面にプリフォーマットパターン、例えばAT用案内
溝、情報ピットなどの凹凸が形成されている。このよう
な基板の成形方法としては、基板が熱可塑性樹脂からな
る場合にはインジェクション法や熱プレス法により、成
形用型のプリフォーマットパターンを転写する方法が知
られている。
【0003】又、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂からなる
透明樹脂基板上に、光硬化性樹脂組成物を塗布した後、
成形用型を密着させて透明樹脂基板側から輻射線、例え
ば紫外線,X線等を一様に照射して該樹脂組成物を硬化
させて成形用型のパターンを透明樹脂基板に転写する、
所謂2P法や、ガラス板や金属板などの基板上に直接、
又は基板上に金属などの薄膜を形成し、その薄膜上にA
T用案内溝や情報ピットなどのプリフォーマットパター
ンを凹凸状に形成して成形用型としてスペーサを介し
て、鏡面型として平滑なガラス板を相対して位置させて
装置を組み、この装置に樹脂のモノマー又は溶剤を含ん
だプレポリマー等を流し込み硬化させて光記録媒体用基
板を得る注型成形法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図3(a),(b)は
従来の注型成形法の一例を示す工程図である。図3
(a)において、成形型2,2′とスペーサー8からな
る注型成形用セル1に原料樹脂を注入し、この樹脂を反
応硬化した後、脱型して成形基板を取り出す。図3
(b)は脱型の様子を示すもので、注型成形が終了して
も注形型間に剥離が生じない場合には、型間をドライバ
ーの先などの楔状の離型用くさび7で無理に抉る事によ
り強引に脱型する。
【0005】この様に、型間を無理に引剥すことによ
り、微細な凹凸の転写は行われず、パターンの欠けや転
写ムラ等の転写欠陥6の発生が避けられない。又、この
ように型間を抉じる事により、型にも転写欠陥6′が発
生し、型自身を傷付ける結果となる。特に、型がガラス
板などで構成される場合には、その傷だけでなく、その
傷が原因で熱衝撃などで型の割れ、破損が生じる事もあ
り、高価な型の償却を含む為に成形品のコストアップの
原因となる。
【0006】したがって、上記の従来例の注型成形では
その脱型プロセスで次のような問題点があった。 (1)凹凸状のプリフォーマットパターンを有する成形
型からの離型が常時均一に行なわれない。この為に注型
樹脂に離型剤を混入する方法や注形型を離型剤で処理す
る方法が検討されているが、いまだ決定的な解決はなさ
れていない。 (2)従って、離型の為に無理に型間を引き剥すので、
微細な凹凸パターンに“欠け”と呼ぶ欠陥部が生じる。
この様な欠陥部は情報記録媒体の信頼性を損なう結果と
なるので避けなければならない。 (3)又この離型の際に、無理に型間をこじ開けるので
“型”を破損することがある。特に、“型”がガラス板
などで構成されている場合には、わずかなひびでも型の
破壊につながる大きな問題となる。
【0007】本発明は、この様な従来の問題を解決する
ためになされたものであり、注型成形の際に、対向する
注形型間のスペーサーに脱型補助機能を付与する事によ
り、注型成形型を損なわずに、離型ムラや凹凸プリフォ
ーマットに欠陥部のない、信頼性の高い情報記録媒体用
基板を得ることができる注型成形法を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、注
型成形法において、対向する型間のスペーサーが脱型補
助機能を有することを特徴とする注型成形法である。
【0009】本発明によれば、注型成形の際に、対向す
る注形型間のスペーサーに脱型補助機能を付与する事に
より、注型成形型を損なわずに、注型成形物、即ち情報
記録媒体用基板に離型ムラや凹凸プリフォーマットに欠
陥部のない、信頼性の高い情報記録媒体用基板が得られ
る。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示し本発明をさらに具体的に
説明する。
【0011】実施例1 図1は本発明の注型成形法の一実施例を示す工程図であ
る。同図に於いて、1は情報記録媒体用基板用の注型成
形用セルで、基本的には対向する注形型2,2′と脱型
補助機能を有するスペーサー3から成る。注形型2は情
報記録媒体のグルーブやピットのプリフォーマットに対
応した凹凸パターンが形成されている。また、注形型
2′は情報記録媒体のプリフォーマット面と反対面を形
成するもので、その表面は鏡面に仕上げられている。ス
ペーサー3は情報記録媒体用基板の板厚を決定すると同
時に注型成形用セルの液もれ防止のシール機能が要求さ
れる。さらに、加えて、本発明に係るスペーサー3は脱
型補助機能を有する事に特徴がある。
【0012】本発明の注型成形法は、一対の対向する注
形型2,2′と、該注形型2,2′の間に介在している
脱型補助機能を有するスペーサー3から成る注型成形用
セル1に原料樹脂を注入し、硬化反応が終了し、成形が
完了した時点で、該スペーサー3が型間を押し広げて脱
型を補助する成形法である。
【0013】情報記録媒体用の注型成形用セル1の中に
不飽和ポリエステル系樹脂,アクリル系樹脂,エポキシ
系樹脂等のモノマーもしくはその中間体のシロップと反
応開始材を調合した液体を充填または注入し、これを所
定の反応条件下で硬化反応せしめる。次いで、注型成形
用セル1から、硬化成形した情報記録媒体用基板を取り
出す。
【0014】本来、硬化反応を完了した成形基板は、そ
の硬化収縮の為に自然に離型し容易に注型成形用セルか
ら取り出す事が可能となる。しかしながら、多くの場
合、成形基板は硬化反応が完了しても成形型に密着した
ままの状態となるので、機械的に強いんに引剥す事が必
要となる。従来は、この為に対向する成形型間に−ドラ
イバーの先端などをこじ入れて無理に引剥していた為
に、成形型を破損したり、離型ムラや凹凸パターンに
“欠け”などのプリフォーマット欠陥が発生する事が多
かった。
【0015】本発明はこの点を改良したものである。本
発明においては、脱型補助機能を有するスペーサー3
は、注型成形用セル1に原料樹脂の注入及び硬化反応が
完了するまでは所定の基板厚を規定する様に作用してお
り、成形基板を注型成形用セルから取り出す際に所定の
スペーサー3の間隙よりも大きくなって離型を補助促進
するものである。
【0016】従来、離型を促進する方法としては、成形
型に離型剤をコートする方法や成形樹脂の中にマイグレ
ーションしやすい離型効果のある物質を混入する方法等
が知られているが、本発明の脱型補助機能を有するスペ
ーサーは、微細な凹凸パターンを損なう危険性のあるコ
ーティングをする事なく、又成形基板の表面に化学的な
異物を含む事もなくその目的を達成する事が出来る。
【0017】即ち、本発明におけるスペーサーの脱型補
助機能とは、スペーサー3の所定の厚みが外部刺激によ
って大きくなり、型間の間隙を押し広げ脱型を容易にす
る機能である。例えば、形状の変化が、押圧を変化させ
るものや、発泡,膨潤,膨張などのように体積変化を利
用したものなどが好ましく使用できる。図1はスペーサ
ー3として弾性チューブを使用した例を示している。
【0018】図1(a)に於いて、注型成形用セル1の
スペーサー3として弾性チューブが配設されている。原
料の注入及び反応硬化が終了するまでは弾性チューブに
は加圧流体は導入されずに所定のスペーサー3の厚みを
越える事はない。硬化反応が完了した時、注型成形用セ
ル1を脱型し成形された情報記録媒体用基板を取り出す
為に、図1(b)に示す様に、スペーサー3の弾性チュ
ーブに加圧流体を導入して均一な圧力で成形型間を一様
に押し広げる事によって安定した脱型を達成することが
出来る。加圧流体としては、気体,液体のいずれでも良
いが、工場で容易に入手出来る圧縮空気が好ましい。
【0019】実施例2 図2は本発明の注型成形法の他の実施例を示す工程図で
ある。同図はスペーサー4に発泡性部材からなる発泡材
スペーサーを用いた例を示す。発泡性部材としては、熱
可塑性樹脂、例えばポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデ
ン,ポリアミド,アクリロニトリルと塩化ビニリデンの
コポリマーなどにp−ジメチルアミノベンゼンジアゾニ
ウムクロリドやp−ジエチルアミノベンゼンクロリドの
塩化亜鉛複塩などのジアゾニウム化合物やアジド化合物
を発泡剤として分散したもので、所定の厚みに成形され
てスペーサーとして使用される。
【0020】硬化反応が終了し、成形が完了した時点
で、該スペーサー4に紫外線を照射することにより発泡
して型間を押し広げ脱型を補助する。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の注型成形
法は、対向する型間に脱型補助機能を有するスペーサー
を配置することにより、 (1)型の損傷を著しく減少せしめ、注型成形に占める
型代の償却費を低減し、基板のコストダウンを可能にす
る。 (2)離型時に局部的に偏ったストレスが生じないの
で、離型ムラや“欠け”等の欠陥の少ない情報記録媒体
用基板を歩留り良く成形出来る。即ち、生産性の向上と
低コストを実現することが出来る効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注型成形法の一実施例を示す工程図で
ある。
【図2】本発明の注型成形法の他の実施例を示す工程図
である。
【図3】従来の注型成形法の一例を示す工程図である。
【符号の説明】
1 注型成形用セル 2,2′ 注形型 3,3′ スペーサー 4,4′ 発泡材スペーサー 6,6′ 転写欠陥 7 離型用くさび 8 スペーサー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注型成形法において、対向する型間のス
    ペーサーが脱型補助機能を有することを特徴とする注型
    成形法。
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